JP2003126481A - 遊技機 - Google Patents
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- JP2003126481A JP2003126481A JP2001323909A JP2001323909A JP2003126481A JP 2003126481 A JP2003126481 A JP 2003126481A JP 2001323909 A JP2001323909 A JP 2001323909A JP 2001323909 A JP2001323909 A JP 2001323909A JP 2003126481 A JP2003126481 A JP 2003126481A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】上受け皿自体を振動体として音を発生させるこ
とにより、上受け皿内における球詰まりを解消すること
ができ、上受け皿全体の大型化を招くこともなく、さら
に従来のスピーカー用の孔からの異物の混入や悪戯およ
び不正も防止することができる遊技機を提供する。 【解決手段】音響生成ユニット20を、上受け皿10の
中空10a内に収納して該中空10a内面壁に取り付
け、音響生成ユニット20は、取り付けた上受け皿10
を振動させることにより、該上受け皿10自体を振動体
として音を発生させる。
とにより、上受け皿内における球詰まりを解消すること
ができ、上受け皿全体の大型化を招くこともなく、さら
に従来のスピーカー用の孔からの異物の混入や悪戯およ
び不正も防止することができる遊技機を提供する。 【解決手段】音響生成ユニット20を、上受け皿10の
中空10a内に収納して該中空10a内面壁に取り付
け、音響生成ユニット20は、取り付けた上受け皿10
を振動させることにより、該上受け皿10自体を振動体
として音を発生させる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、遊技盤上に球を打
ち出す遊技で、球が落下する際の各種入賞に基づき遊技
者に賞球を払い出す遊技機に関する。
ち出す遊技で、球が落下する際の各種入賞に基づき遊技
者に賞球を払い出す遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の遊技機では、機本体の前
面側において遊技盤の下側には上受け皿が配設されてい
る。この上受け皿には、現金や有価価値カードの投入金
額分だけ貸し出される球や、遊技中の各種入賞に基づき
払い出される賞球が随時受け入れられて、遊技に供され
るようになっている。
面側において遊技盤の下側には上受け皿が配設されてい
る。この上受け皿には、現金や有価価値カードの投入金
額分だけ貸し出される球や、遊技中の各種入賞に基づき
払い出される賞球が随時受け入れられて、遊技に供され
るようになっている。
【0003】上受け皿の一端上側には、機本体内から賞
球を払い出す払出口が開設され、他端下側には、球を発
射装置へ1個ずつ順次導入する取込口が開設されてお
り、上受け皿の底面側は、その他端から一端にかけて通
路が徐々に狭まり前記取込口に向けて絞り込まれるよう
に構成されていた。また上受け皿の下方には、この上受
け皿から溢れ出る球を貯留する下受け皿も併せて配設さ
れている。
球を払い出す払出口が開設され、他端下側には、球を発
射装置へ1個ずつ順次導入する取込口が開設されてお
り、上受け皿の底面側は、その他端から一端にかけて通
路が徐々に狭まり前記取込口に向けて絞り込まれるよう
に構成されていた。また上受け皿の下方には、この上受
け皿から溢れ出る球を貯留する下受け皿も併せて配設さ
れている。
【0004】さらに、遊技機本体の前面側には、各種遊
技状況に応じて演出用の音を発生させるスピーカーが配
設されており、機枠の前面壁には、このスピーカーから
発せられた音を外部に伝えるための多数の孔が穿設され
ていた。また、スピーカーは、円錐状の薄膜材であるコ
ーンを通して音を放射するごく一般的なコーンスピーカ
ーであった。
技状況に応じて演出用の音を発生させるスピーカーが配
設されており、機枠の前面壁には、このスピーカーから
発せられた音を外部に伝えるための多数の孔が穿設され
ていた。また、スピーカーは、円錐状の薄膜材であるコ
ーンを通して音を放射するごく一般的なコーンスピーカ
ーであった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
たような従来の遊技機では、前記上受け皿が発射装置へ
球を1個ずつ導く取込口に向かい絞り込まれる構造であ
るため、球が取込口に入る前の絞り込まれた部位で互い
に圧接し合って流下しない状態となり、球詰まりが生じ
やすいという問題があった。
たような従来の遊技機では、前記上受け皿が発射装置へ
球を1個ずつ導く取込口に向かい絞り込まれる構造であ
るため、球が取込口に入る前の絞り込まれた部位で互い
に圧接し合って流下しない状態となり、球詰まりが生じ
やすいという問題があった。
【0006】このような問題を解決するために、前記コ
ーンスピーカーを上受け皿に取り付けることで、上受け
皿を振動させることにより球詰まりを解消することが考
えられるが、通常のコーンスピーカーは比較的嵩張る構
造であり、前記上受け皿内部に設けるとなると、上受け
皿全体の厚みが増すなど大型化を招く。そのため、前記
下受け皿との間隔が狭まり、遊技者が下受け皿に貯留し
た球を容易に取り出せなくなる事態が想定される。
ーンスピーカーを上受け皿に取り付けることで、上受け
皿を振動させることにより球詰まりを解消することが考
えられるが、通常のコーンスピーカーは比較的嵩張る構
造であり、前記上受け皿内部に設けるとなると、上受け
皿全体の厚みが増すなど大型化を招く。そのため、前記
下受け皿との間隔が狭まり、遊技者が下受け皿に貯留し
た球を容易に取り出せなくなる事態が想定される。
【0007】さらに、コーンスピーカーはそれ自体で音
を発生させる構成であるため、上受け皿内部の閉空間に
内蔵することで、音が不快にこもるなどの音質上の新た
な問題が生じたり、上受け皿に、その内部のスピーカー
から発せられた音を外部に伝えるための多数の孔を穿設
するなど、余計な加工工程が必要となりコストアップの
原因となるおそれもある。
を発生させる構成であるため、上受け皿内部の閉空間に
内蔵することで、音が不快にこもるなどの音質上の新た
な問題が生じたり、上受け皿に、その内部のスピーカー
から発せられた音を外部に伝えるための多数の孔を穿設
するなど、余計な加工工程が必要となりコストアップの
原因となるおそれもある。
【0008】あるいは、上受け皿に音の発生を意図しな
い振動装置を特別に取り付けることも考えられるが、そ
もそも振動装置なるものは遊技機の構成には不要な要素
であり、かかる特別の装置やその制御回路などの付加に
より、なおさらコストアップを招くという問題がある。
い振動装置を特別に取り付けることも考えられるが、そ
もそも振動装置なるものは遊技機の構成には不要な要素
であり、かかる特別の装置やその制御回路などの付加に
より、なおさらコストアップを招くという問題がある。
【0009】また、従来の遊技機本体の前面側に配設さ
れたスピーカーに関しても、機枠前面壁にある多数の孔
から異物が内部に侵入したり、あるいは多数の孔から悪
戯によりスピーカーのコーンが容易に破壊されたり、さ
らには多数の孔から不正行為がなされることもあり得る
ため、かかる不正行為などに対する対策も必要となって
いた。
れたスピーカーに関しても、機枠前面壁にある多数の孔
から異物が内部に侵入したり、あるいは多数の孔から悪
戯によりスピーカーのコーンが容易に破壊されたり、さ
らには多数の孔から不正行為がなされることもあり得る
ため、かかる不正行為などに対する対策も必要となって
いた。
【0010】本発明は、以上のような従来技術が有する
問題点に着目してなされたもので、上受け皿自体を振動
体として音を発生させる構成とすることにより、特別な
装置を余計に付加することなく、上受け皿内における球
詰まりを解消することができ、発射装置に球を円滑に供
給することが可能となり、また良質な音を発生させるこ
とができ、上受け皿全体の大型化を招くこともなく、さ
らに従来のスピーカー用の孔からの異物の混入や悪戯お
よび不正も防止できる遊技機を提供することを目的とし
ている。
問題点に着目してなされたもので、上受け皿自体を振動
体として音を発生させる構成とすることにより、特別な
装置を余計に付加することなく、上受け皿内における球
詰まりを解消することができ、発射装置に球を円滑に供
給することが可能となり、また良質な音を発生させるこ
とができ、上受け皿全体の大型化を招くこともなく、さ
らに従来のスピーカー用の孔からの異物の混入や悪戯お
よび不正も防止できる遊技機を提供することを目的とし
ている。
【0011】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ための本発明の要旨とするところは、以下の各項に存す
る。 [1]遊技盤(2)上に球を打ち出す遊技で球が落下す
る際の各種入賞に基づき遊技者に賞球を払い出す遊技機
において、遊技機本体(1)の前面側に球を受け入れる
上受け皿(10)が設けられ、該上受け皿(10)はそ
の内部に中空(10a)を有するように形成され、音響
生成ユニット(20)を、前記上受け皿(10)の中空
(10a)内に収納し該中空(10a)内面壁に取り付
け、前記音響生成ユニット(20)は、取り付けた上受
け皿(10)を振動させることにより、該上受け皿(1
0)自体を振動体として音を発生させるものであること
を特徴とする遊技機。
ための本発明の要旨とするところは、以下の各項に存す
る。 [1]遊技盤(2)上に球を打ち出す遊技で球が落下す
る際の各種入賞に基づき遊技者に賞球を払い出す遊技機
において、遊技機本体(1)の前面側に球を受け入れる
上受け皿(10)が設けられ、該上受け皿(10)はそ
の内部に中空(10a)を有するように形成され、音響
生成ユニット(20)を、前記上受け皿(10)の中空
(10a)内に収納し該中空(10a)内面壁に取り付
け、前記音響生成ユニット(20)は、取り付けた上受
け皿(10)を振動させることにより、該上受け皿(1
0)自体を振動体として音を発生させるものであること
を特徴とする遊技機。
【0012】[2]前記上受け皿(10)は少なくと
も、球が直に貯留される貯留皿部(11)と、該貯留皿
部(11)を囲むように装着されるカバー部(12)と
の複数部品を組み合わせて構成され、前記音響生成ユニ
ット(20)を、前記カバー部(12)の内面壁に取り
付けたことを特徴とする[1]記載の遊技機。
も、球が直に貯留される貯留皿部(11)と、該貯留皿
部(11)を囲むように装着されるカバー部(12)と
の複数部品を組み合わせて構成され、前記音響生成ユニ
ット(20)を、前記カバー部(12)の内面壁に取り
付けたことを特徴とする[1]記載の遊技機。
【0013】[3]前記上受け皿(10)は少なくと
も、球が直に貯留される貯留皿部(11)と、該貯留皿
部(11)を囲むように装着されるカバー部(12)と
の複数部品を組み合わせて構成され、前記音響生成ユニ
ット(20)を、前記貯留皿部(11)の底面裏側とな
る内面壁に取り付けたことを特徴とする[1]記載の遊
技機。
も、球が直に貯留される貯留皿部(11)と、該貯留皿
部(11)を囲むように装着されるカバー部(12)と
の複数部品を組み合わせて構成され、前記音響生成ユニ
ット(20)を、前記貯留皿部(11)の底面裏側とな
る内面壁に取り付けたことを特徴とする[1]記載の遊
技機。
【0014】[4]前記音響生成ユニット(20)は、
前記上受け皿(10)に着脱自在に取り付けられるもの
であることを特徴とする[1],[2]または[3]記
載の遊技機。
前記上受け皿(10)に着脱自在に取り付けられるもの
であることを特徴とする[1],[2]または[3]記
載の遊技機。
【0015】[5]前記音響生成ユニット(20)は、
前記上受け皿(10)に取り付け可能な軸部(21)
と、該軸部(21)を中心に展開するよう支持されたセ
ラミック製の振動板(22)とを少なくとも有して成
り、前記振動板(22)の振動が前記軸部(21)を介
して前記上受け皿(10)に伝達されることにより、上
受け皿(10)自体を振動体として音を発生させるもの
であることを特徴とする[1],[2],[3]または
[4]記載の遊技機。
前記上受け皿(10)に取り付け可能な軸部(21)
と、該軸部(21)を中心に展開するよう支持されたセ
ラミック製の振動板(22)とを少なくとも有して成
り、前記振動板(22)の振動が前記軸部(21)を介
して前記上受け皿(10)に伝達されることにより、上
受け皿(10)自体を振動体として音を発生させるもの
であることを特徴とする[1],[2],[3]または
[4]記載の遊技機。
【0016】[6]前記音響生成ユニット(20)は、
その構成要素として磁石を含まないことを特徴とする
[1],[2],[3],[4]または[5]記載の遊
技機。
その構成要素として磁石を含まないことを特徴とする
[1],[2],[3],[4]または[5]記載の遊
技機。
【0017】[7]前記音響生成ユニット(20)を複
数備えることを特徴とする[1],[2],[3],
[4],[5]または[6]記載の遊技機。
数備えることを特徴とする[1],[2],[3],
[4],[5]または[6]記載の遊技機。
【0018】次に前述した本発明に基づく作用を説明す
る。本発明に係る遊技機によれば、音響生成ユニット
(20)を、上受け皿(10)の中空(10a)内に収
納し該中空(10a)内面壁に取り付けることで、上受
け皿(10)自体が振動体として音を発生させることに
なるから、音発生に伴い上受け皿(10)全体が振動す
ることで球詰まりが解消され、発射装置に球を円滑に供
給することができる。
る。本発明に係る遊技機によれば、音響生成ユニット
(20)を、上受け皿(10)の中空(10a)内に収
納し該中空(10a)内面壁に取り付けることで、上受
け皿(10)自体が振動体として音を発生させることに
なるから、音発生に伴い上受け皿(10)全体が振動す
ることで球詰まりが解消され、発射装置に球を円滑に供
給することができる。
【0019】しかも、上受け皿(10)が、そのまま従
来のスピーカーの代わりとなるため、従来のように、機
本体の前面側に上受け皿(10)とは関係なくスピーカ
ーを別途取り付ける構造や多数の孔は不要となり、組立
工数を削減できるばかりでなく、多数の孔からの異物の
混入や、孔を利用した悪戯や不正行為も防止することが
できる。
来のスピーカーの代わりとなるため、従来のように、機
本体の前面側に上受け皿(10)とは関係なくスピーカ
ーを別途取り付ける構造や多数の孔は不要となり、組立
工数を削減できるばかりでなく、多数の孔からの異物の
混入や、孔を利用した悪戯や不正行為も防止することが
できる。
【0020】さらに、遊技中における効果音などの音が
周囲の雑音に妨害されず遊技者に直接届くことになる。
また、上受け皿(10)に音放出用の孔を穿設する必要
もなく、音が上受け皿(10)の内部で不快にこもるこ
ともなく、遊技者に何ら違和感のない快適な音を出力す
ることが可能となる。
周囲の雑音に妨害されず遊技者に直接届くことになる。
また、上受け皿(10)に音放出用の孔を穿設する必要
もなく、音が上受け皿(10)の内部で不快にこもるこ
ともなく、遊技者に何ら違和感のない快適な音を出力す
ることが可能となる。
【0021】また、前記上受け皿(10)が、球が直に
貯留される貯留皿部(11)と、該貯留皿部(11)を
囲むカバー部(12)との複数部品を組み合わせて構成
される場合に、前記音響生成ユニット(20)を、前記
カバー部(12)の内面壁に取り付ければ、例えば低音
域の音出力に伴うような強い振動が、貯留された球に直
に接する貯留皿部(11)に直接伝わることがなく、球
同士の不快な共振音を招くおそれがない。
貯留される貯留皿部(11)と、該貯留皿部(11)を
囲むカバー部(12)との複数部品を組み合わせて構成
される場合に、前記音響生成ユニット(20)を、前記
カバー部(12)の内面壁に取り付ければ、例えば低音
域の音出力に伴うような強い振動が、貯留された球に直
に接する貯留皿部(11)に直接伝わることがなく、球
同士の不快な共振音を招くおそれがない。
【0022】一方、前記音響生成ユニット(20)を、
前記貯留皿部(11)の底面裏側となる内面壁に取り付
ければ、例えば高音域の音出力に伴うように弱い振動だ
けの場合であっても、かかる振動は貯留された球に直接
伝わるため、より確実に球詰まりを防止することができ
る。
前記貯留皿部(11)の底面裏側となる内面壁に取り付
ければ、例えば高音域の音出力に伴うように弱い振動だ
けの場合であっても、かかる振動は貯留された球に直接
伝わるため、より確実に球詰まりを防止することができ
る。
【0023】また、前記音響生成ユニット(20)を、
前記上受け皿(10)に対して着脱自在に取り付けられ
るものとすれば、組立時における上受け皿(10)への
取り付け作業が容易となるばかりでなく、リサイクル時
における解体および分別、それに再利用に際しても容易
に取り扱うことが可能となる。
前記上受け皿(10)に対して着脱自在に取り付けられ
るものとすれば、組立時における上受け皿(10)への
取り付け作業が容易となるばかりでなく、リサイクル時
における解体および分別、それに再利用に際しても容易
に取り扱うことが可能となる。
【0024】具体的には例えば、前記音響生成ユニット
(20)は、上受け皿(10)に取り付け可能な軸部
(21)と、該軸部(21)を中心に展開するよう支持
されたセラミック製の振動板(22)とを少なくとも有
し、振動板(22)の振動が軸部(21)を介して上受
け皿(10)に伝達されることで、上受け皿(10)自
体を振動体として音を発生させる構造とすれば、全体的
に薄型でコンパクトにすることができる。
(20)は、上受け皿(10)に取り付け可能な軸部
(21)と、該軸部(21)を中心に展開するよう支持
されたセラミック製の振動板(22)とを少なくとも有
し、振動板(22)の振動が軸部(21)を介して上受
け皿(10)に伝達されることで、上受け皿(10)自
体を振動体として音を発生させる構造とすれば、全体的
に薄型でコンパクトにすることができる。
【0025】このようにコンパクトな音響生成ユニット
(20)であれば、上受け皿(10)に内蔵しても、上
受け皿(10)全体の厚みを薄く設計することができ
る。それにより、上受け皿(10)と下受け皿との間隔
を比較的大きく採ることが可能となるため、遊技者が下
受け皿に貯留した球を無理なく取り出せるように設計す
ることができる。
(20)であれば、上受け皿(10)に内蔵しても、上
受け皿(10)全体の厚みを薄く設計することができ
る。それにより、上受け皿(10)と下受け皿との間隔
を比較的大きく採ることが可能となるため、遊技者が下
受け皿に貯留した球を無理なく取り出せるように設計す
ることができる。
【0026】また、前記音響生成ユニット(20)は、
その構成要素として磁石を含まないものとすることが可
能となり、従来のスピーカーにより発生する磁気によっ
て球を吸着するおそれもなく、さらに球自体が磁化され
ることもないため、磁気による悪影響を解消することが
できる。
その構成要素として磁石を含まないものとすることが可
能となり、従来のスピーカーにより発生する磁気によっ
て球を吸着するおそれもなく、さらに球自体が磁化され
ることもないため、磁気による悪影響を解消することが
できる。
【0027】さらにまた、前記音響生成ユニット(2
0)を複数備えるようにすれば、前記貯留皿部(11)
のように弱い振動を与えるべき部位には高音域用のユニ
ットを取り付け、前記カバー部(12)のように強い振
動を与えても問題ない部位には低音域用のユニットを取
り付けるなど、各部位に応じて発生させる音の振動域を
分担させることができ、また音響に幅を持たせることも
可能となる。
0)を複数備えるようにすれば、前記貯留皿部(11)
のように弱い振動を与えるべき部位には高音域用のユニ
ットを取り付け、前記カバー部(12)のように強い振
動を与えても問題ない部位には低音域用のユニットを取
り付けるなど、各部位に応じて発生させる音の振動域を
分担させることができ、また音響に幅を持たせることも
可能となる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき本発明を代表
する実施の形態を説明する。図1〜図6は本発明の一実
施の形態を示している。本実施の形態に係る遊技機は、
図1に示すように、遊技盤2上に球を打ち出す遊技を実
行する遊技機本体1と、これに付設され有価価値カード
の挿入により球を貸し出すカードユニット(CR球貸
機)Aから成る。遊技機本体1は、遊技者によって発射
された球が移動しゲームを進行させる遊技盤2や、遊技
盤2を囲むように額縁状に形成され正面のガラスを固定
するガラス枠3などを有している。
する実施の形態を説明する。図1〜図6は本発明の一実
施の形態を示している。本実施の形態に係る遊技機は、
図1に示すように、遊技盤2上に球を打ち出す遊技を実
行する遊技機本体1と、これに付設され有価価値カード
の挿入により球を貸し出すカードユニット(CR球貸
機)Aから成る。遊技機本体1は、遊技者によって発射
された球が移動しゲームを進行させる遊技盤2や、遊技
盤2を囲むように額縁状に形成され正面のガラスを固定
するガラス枠3などを有している。
【0029】遊技盤2の適所には、球を様々な方向に弾
く数多の障害釘や各種役物、それに各種入賞口やアウト
口が配設されている。特に遊技盤2の略中央には、可変
表示装置4が配設され、その下方には始動口5が配設さ
れ、さらに始動口5の下方には大入賞口6が配設されて
いる。また、遊技機本体1の前面側には、球を受け入れ
貯留する上受け皿10と、上受け皿10から溢れた球を
貯留する下受け皿7と、遊技者が打球操作するための発
射装置のハンドル8なども設けられている。
く数多の障害釘や各種役物、それに各種入賞口やアウト
口が配設されている。特に遊技盤2の略中央には、可変
表示装置4が配設され、その下方には始動口5が配設さ
れ、さらに始動口5の下方には大入賞口6が配設されて
いる。また、遊技機本体1の前面側には、球を受け入れ
貯留する上受け皿10と、上受け皿10から溢れた球を
貯留する下受け皿7と、遊技者が打球操作するための発
射装置のハンドル8なども設けられている。
【0030】上受け皿10は、カードユニットAより貸
し出される球や、遊技中の各種入賞に基づき払い出され
る賞球を随時受け入れて貯留するものである。図1に示
すように、上受け皿10の一端上側には、機本体より賞
球を払い出す払出口9aが開設され、図2に示すよう
に、上受け皿10の他端下側には、球を発射装置に導く
取込口9bが開設されている。
し出される球や、遊技中の各種入賞に基づき払い出され
る賞球を随時受け入れて貯留するものである。図1に示
すように、上受け皿10の一端上側には、機本体より賞
球を払い出す払出口9aが開設され、図2に示すよう
に、上受け皿10の他端下側には、球を発射装置に導く
取込口9bが開設されている。
【0031】図3に示すように、上受け皿10は、球が
直に貯留される貯留皿部11と、該貯留皿部11を囲む
ように装着されるカバー部12の他、これらを遊技機本
体1の前面壁に固定する取付プレート13や台座部14
など、いずれも合成樹脂製の複数部品を組み合わせて構
成されている。
直に貯留される貯留皿部11と、該貯留皿部11を囲む
ように装着されるカバー部12の他、これらを遊技機本
体1の前面壁に固定する取付プレート13や台座部14
など、いずれも合成樹脂製の複数部品を組み合わせて構
成されている。
【0032】貯留皿部11は、その底面側が前記払出口
9aがある一端側から前記取込口9bがある他端側にか
けて、通路幅が徐々に狭まり前記取込口9aに向けて絞
り込まれる形状に一体成形されている。またカバー部1
2は、貯留皿部11の底面裏側となる内面壁を囲むよう
に膨らみ、その内側が中空10aとなる形状に一体成形
されている。
9aがある一端側から前記取込口9bがある他端側にか
けて、通路幅が徐々に狭まり前記取込口9aに向けて絞
り込まれる形状に一体成形されている。またカバー部1
2は、貯留皿部11の底面裏側となる内面壁を囲むよう
に膨らみ、その内側が中空10aとなる形状に一体成形
されている。
【0033】貯留皿部11およびカバー部12は、ネジ
により一体に組み合わされることにより、上受け皿10
は、その内部に中空10aを有するように形成されてい
る。かかる上受け皿10の中空10aには、音響生成ユ
ニット20が収納されており、中空10a内面壁に密着
するような状態で取り付けられている。
により一体に組み合わされることにより、上受け皿10
は、その内部に中空10aを有するように形成されてい
る。かかる上受け皿10の中空10aには、音響生成ユ
ニット20が収納されており、中空10a内面壁に密着
するような状態で取り付けられている。
【0034】本実施の形態では図3に示すように、音響
生成ユニット20は、上受け皿10のカバー部12の前
側略中央に位置する部位の内面壁に取り付けられている
が、他の実施の形態として図5に示すように、音響生成
ユニット20を、上受け皿10の貯留皿部11の底面略
中央の裏側に位置する部位の内面壁に取り付けるように
しても良い。
生成ユニット20は、上受け皿10のカバー部12の前
側略中央に位置する部位の内面壁に取り付けられている
が、他の実施の形態として図5に示すように、音響生成
ユニット20を、上受け皿10の貯留皿部11の底面略
中央の裏側に位置する部位の内面壁に取り付けるように
しても良い。
【0035】音響生成ユニット20は、取り付けた上受
け皿10を振動させることにより、該上受け皿10自体
を振動体として音を発生させるものである。詳しく言え
ば音響生成ユニット20は、図4に示すように、上受け
皿10の内面壁に取り付け可能な軸部21と、該軸部2
1を中心に展開するよう支持されたセラミック製の振動
板22とを有している。
け皿10を振動させることにより、該上受け皿10自体
を振動体として音を発生させるものである。詳しく言え
ば音響生成ユニット20は、図4に示すように、上受け
皿10の内面壁に取り付け可能な軸部21と、該軸部2
1を中心に展開するよう支持されたセラミック製の振動
板22とを有している。
【0036】振動板22は、円盤薄板形にセラミックを
加工したものであり、その中心が軸部21に軸支され、
また全体的に振動しやすいように、外周縁に沿って重み
を増すようリング状の厚肉部22aが形成されている。
厚肉部22aの一端側に図示しない端子が設けられてお
り、この端子に後述する音声制御基板100側へ延ばさ
れるコード23が接続されている。
加工したものであり、その中心が軸部21に軸支され、
また全体的に振動しやすいように、外周縁に沿って重み
を増すようリング状の厚肉部22aが形成されている。
厚肉部22aの一端側に図示しない端子が設けられてお
り、この端子に後述する音声制御基板100側へ延ばさ
れるコード23が接続されている。
【0037】軸部21の基端面は接着しやすい面積を備
えており、この基端面には上受け皿10の内面壁に着脱
自在に取り付けることができる粘着材21aが予め貼り
付けられている。また、軸部21の先端側には、被取り
付け対象となる上受け皿10の内面壁に対接しない側の
振動板22の片面全体を覆うカバー体21bが一体に軸
支されている。
えており、この基端面には上受け皿10の内面壁に着脱
自在に取り付けることができる粘着材21aが予め貼り
付けられている。また、軸部21の先端側には、被取り
付け対象となる上受け皿10の内面壁に対接しない側の
振動板22の片面全体を覆うカバー体21bが一体に軸
支されている。
【0038】後述する音声制御基板100側からの出力
指令が、コード23を通して音響生成ユニット20に入
力すると、振動板22は振動し、その振動は軸部21を
介してその一端面が接着された上受け皿10の内面壁に
伝達される。それにより、上受け皿10自体が振動体と
なって振動し、その付近に存在する空気を振動させて音
を発生させるように設定されている。
指令が、コード23を通して音響生成ユニット20に入
力すると、振動板22は振動し、その振動は軸部21を
介してその一端面が接着された上受け皿10の内面壁に
伝達される。それにより、上受け皿10自体が振動体と
なって振動し、その付近に存在する空気を振動させて音
を発生させるように設定されている。
【0039】このような音響生成ユニット20は、従来
のスピーカーとは相当構成が異なるものであり、一般に
振動源として用いられている磁石類は構成要素として一
切含まず、また円錐状の薄膜材であるコーンなども存在
しない。なお、振動板22は相当な強度を備えるもので
あり、従来のコーンのように容易に破損するようなこと
はない。
のスピーカーとは相当構成が異なるものであり、一般に
振動源として用いられている磁石類は構成要素として一
切含まず、また円錐状の薄膜材であるコーンなども存在
しない。なお、振動板22は相当な強度を備えるもので
あり、従来のコーンのように容易に破損するようなこと
はない。
【0040】本遊技機では、前記始動口5に打球が入賞
すると主基板(図示せず)により乱数抽選が行われ、該
乱数抽選の結果に応じて、可変表示装置4の画面上で複
数種類の識別情報がスクロールする可変表示が開始され
る。前記乱数抽選の結果が特定の条件を満たした場合に
は、前記可変表示の表示結果は予め定められた特定表示
態様に確定し、大入賞口6が所定回数を限度に開閉する
ことで特別遊技状態(大当たり)が発生する。
すると主基板(図示せず)により乱数抽選が行われ、該
乱数抽選の結果に応じて、可変表示装置4の画面上で複
数種類の識別情報がスクロールする可変表示が開始され
る。前記乱数抽選の結果が特定の条件を満たした場合に
は、前記可変表示の表示結果は予め定められた特定表示
態様に確定し、大入賞口6が所定回数を限度に開閉する
ことで特別遊技状態(大当たり)が発生する。
【0041】遊技機は、前記乱数抽選を行ったり遊技全
体の動作を管理する主基板の他、各種機能別の制御基板
を有している。ここで制御基板としては、各基板に所定
の電力を供給する電源基板、可変表示装置4の制御を行
う表示器制御基板、音の制御を行う音声制御基板100
(図6参照)、各種装飾ランプの制御を行うランプ制御
基板など様々な基板が遊技機本体1の背面側に配設され
ている。
体の動作を管理する主基板の他、各種機能別の制御基板
を有している。ここで制御基板としては、各基板に所定
の電力を供給する電源基板、可変表示装置4の制御を行
う表示器制御基板、音の制御を行う音声制御基板100
(図6参照)、各種装飾ランプの制御を行うランプ制御
基板など様々な基板が遊技機本体1の背面側に配設され
ている。
【0042】また、前記音響生成ユニット20は、図6
に示す音声制御基板100にコード23を介して接続さ
れており、音声制御基板100からの各種音の出力指令
に基づき制御される。音声制御基板100は、遊技機本
体1が遊技状態にある時、ゲーム演出による効果音や音
声などの制御を行うものである。なお、遊技状態でない
場合は、遊技機本体1の異常状態を知らせるための警告
音などの制御を行う。
に示す音声制御基板100にコード23を介して接続さ
れており、音声制御基板100からの各種音の出力指令
に基づき制御される。音声制御基板100は、遊技機本
体1が遊技状態にある時、ゲーム演出による効果音や音
声などの制御を行うものである。なお、遊技状態でない
場合は、遊技機本体1の異常状態を知らせるための警告
音などの制御を行う。
【0043】音声制御基板100は、所定の音声処理手
順(プログラム)や制御データを記憶している音声制御
ROM102と、所定の音声制御手順を読み取り実行す
る音声制御CPU101と、音声処理手順の実行により
取得された情報を記憶する音声制御RAM103と、主
基板からの指示情報や音声制御基板100内の各制御I
Cなどと入出力を行う入出力インターフェース106
と、音声制御CPU101による制御指示情報を取得し
て具体的な音を生成する音声制御IC104と、音声制
御IC104に管理され、多種多様な音をデータ化し記
憶している音声データROM105と、音声制御IC1
01から生成された音声信号を増幅するアンプ回路10
7から構成される。
順(プログラム)や制御データを記憶している音声制御
ROM102と、所定の音声制御手順を読み取り実行す
る音声制御CPU101と、音声処理手順の実行により
取得された情報を記憶する音声制御RAM103と、主
基板からの指示情報や音声制御基板100内の各制御I
Cなどと入出力を行う入出力インターフェース106
と、音声制御CPU101による制御指示情報を取得し
て具体的な音を生成する音声制御IC104と、音声制
御IC104に管理され、多種多様な音をデータ化し記
憶している音声データROM105と、音声制御IC1
01から生成された音声信号を増幅するアンプ回路10
7から構成される。
【0044】音声制御CPU101は、入出力インター
フェース106を介して、主基板からパラレル通信によ
り指示情報が入力される。音声制御CPU101は、入
力された指示情報の内容を音声制御ROM102に記憶
されている音声制御手順に従って実行し、音声制御RA
M103に情報を整理して格納しながら、音声制御IC
104へ具体的な指示を行う。また、音声制御IC10
4は、音声制御CPU101の指示に従い、音声データ
ROM105を参照し、具体的な音の信号を生成しアン
プ回路107へ出力する。
フェース106を介して、主基板からパラレル通信によ
り指示情報が入力される。音声制御CPU101は、入
力された指示情報の内容を音声制御ROM102に記憶
されている音声制御手順に従って実行し、音声制御RA
M103に情報を整理して格納しながら、音声制御IC
104へ具体的な指示を行う。また、音声制御IC10
4は、音声制御CPU101の指示に従い、音声データ
ROM105を参照し、具体的な音の信号を生成しアン
プ回路107へ出力する。
【0045】次に本実施の形態に係る遊技機の作用を説
明する。図1において、遊技者は遊技を開始するに際
し、先ずカードユニットAに有価価値カードを投入し、
必要な数量の球を借り受けて音響生成ユニット20に導
入する。そして遊技機本体1では、ハンドル8を操作す
ると球が1発ずつ遊技盤2に打ち込まれる。遊技盤2上
で打球が各種入賞口に入ると、その賞として所定数の賞
球が上受け皿10に払い出される。
明する。図1において、遊技者は遊技を開始するに際
し、先ずカードユニットAに有価価値カードを投入し、
必要な数量の球を借り受けて音響生成ユニット20に導
入する。そして遊技機本体1では、ハンドル8を操作す
ると球が1発ずつ遊技盤2に打ち込まれる。遊技盤2上
で打球が各種入賞口に入ると、その賞として所定数の賞
球が上受け皿10に払い出される。
【0046】遊技中に始動口5に入賞すると、遊技機本
体1中の主基板は乱数抽選を行い、該乱数抽選の結果に
応じて可変表示装置4で複数種類の識別情報を可変表示
する。前記乱数抽選の結果が特定の条件を満たした場合
には、前記可変表示の表示結果を予め定めた特定表示態
様に確定させた後、始動口5が所定回数を限度に開閉す
る特別遊技状態を発生させる。
体1中の主基板は乱数抽選を行い、該乱数抽選の結果に
応じて可変表示装置4で複数種類の識別情報を可変表示
する。前記乱数抽選の結果が特定の条件を満たした場合
には、前記可変表示の表示結果を予め定めた特定表示態
様に確定させた後、始動口5が所定回数を限度に開閉す
る特別遊技状態を発生させる。
【0047】このような可変表示や特別遊技状態など各
種の遊技状況に応じて、図6に示す音声制御基板100
からの出力指令に基づき、音響生成ユニット20により
効果音や音声が随時生成される。ここで音響生成ユニッ
ト20は、前述したように上受け皿10の中空10a内
に収納された状態で、該中空10a内面壁に取り付けら
れており、上受け皿10自体を振動体として音を発生さ
せる。
種の遊技状況に応じて、図6に示す音声制御基板100
からの出力指令に基づき、音響生成ユニット20により
効果音や音声が随時生成される。ここで音響生成ユニッ
ト20は、前述したように上受け皿10の中空10a内
に収納された状態で、該中空10a内面壁に取り付けら
れており、上受け皿10自体を振動体として音を発生さ
せる。
【0048】それにより、音発生に伴い上受け皿10全
体が振動することになり、特に上受け皿10の貯留皿部
11において、取込口9bに連なる絞り込み部位に溜ま
った球同士の力の均衡が振動により崩される。したがっ
て、上受け皿10内における球詰まりが解消され、発射
装置に球を円滑に供給することができる。
体が振動することになり、特に上受け皿10の貯留皿部
11において、取込口9bに連なる絞り込み部位に溜ま
った球同士の力の均衡が振動により崩される。したがっ
て、上受け皿10内における球詰まりが解消され、発射
装置に球を円滑に供給することができる。
【0049】しかも、上受け皿10が、そのまま従来の
スピーカーの代わりとなるため、従来のように、遊技機
本体1の前面側に上受け皿10とは関係なくスピーカー
を別途取り付けるための構造や、音放出用の多数の孔は
不要となる。それにより、組立工数を削減できるばかり
でなく、多数の孔からの異物の混入や孔を利用した悪戯
や不正行為も防止することができる。
スピーカーの代わりとなるため、従来のように、遊技機
本体1の前面側に上受け皿10とは関係なくスピーカー
を別途取り付けるための構造や、音放出用の多数の孔は
不要となる。それにより、組立工数を削減できるばかり
でなく、多数の孔からの異物の混入や孔を利用した悪戯
や不正行為も防止することができる。
【0050】さらに、遊技中における効果音などの音が
周囲の雑音に妨害されず、遊技者に直接届くことにな
る。また、上受け皿10にも音放出用の孔を穿設する必
要はなく、音が上受け皿10の内部で不快にこもること
もなく、遊技者に何ら違和感のない快適な音を出力する
ことが可能となる。
周囲の雑音に妨害されず、遊技者に直接届くことにな
る。また、上受け皿10にも音放出用の孔を穿設する必
要はなく、音が上受け皿10の内部で不快にこもること
もなく、遊技者に何ら違和感のない快適な音を出力する
ことが可能となる。
【0051】また、本実施の形態では図3に示すよう
に、音響生成ユニット20を、上受け皿10のカバー部
12の前側略中央に位置する部位の内面壁に取り付けた
ことにより、例えば低音域の音出力に伴うような強い振
動が、貯留された球に直に接する貯留皿部11に直接伝
わることがなく、球同士の不快な共振音を招くおそれが
ない。
に、音響生成ユニット20を、上受け皿10のカバー部
12の前側略中央に位置する部位の内面壁に取り付けた
ことにより、例えば低音域の音出力に伴うような強い振
動が、貯留された球に直に接する貯留皿部11に直接伝
わることがなく、球同士の不快な共振音を招くおそれが
ない。
【0052】一方、他の実施の形態として図5に示すよ
うに、音響生成ユニット20を、上受け皿10における
貯留皿部12の底面略中央の裏側に位置する部位の内面
壁に取り付ければ、例えば高音域の音出力に伴うように
弱い振動だけの場合であっても、かかる振動は貯留され
た球に直接伝わるため、より確実に球詰まりを防止する
ことができる。
うに、音響生成ユニット20を、上受け皿10における
貯留皿部12の底面略中央の裏側に位置する部位の内面
壁に取り付ければ、例えば高音域の音出力に伴うように
弱い振動だけの場合であっても、かかる振動は貯留され
た球に直接伝わるため、より確実に球詰まりを防止する
ことができる。
【0053】また、音響生成ユニット20は、詳しくは
図4に示すように、上受け皿10に取り付け可能な軸部
21と、該軸部21を中心に展開するよう支持されたセ
ラミック製の振動板22などを有する構造であり、音声
制御基板100からの出力指令がコード23を通して入
力すると、振動板22が振動しこの振動が軸部21を介
してその一端面が接着された上受け皿10の内面壁に伝
達される。
図4に示すように、上受け皿10に取り付け可能な軸部
21と、該軸部21を中心に展開するよう支持されたセ
ラミック製の振動板22などを有する構造であり、音声
制御基板100からの出力指令がコード23を通して入
力すると、振動板22が振動しこの振動が軸部21を介
してその一端面が接着された上受け皿10の内面壁に伝
達される。
【0054】すると、上受け皿10自体が振動体となっ
て振動し、その付近に存在する空気を振動させて音を発
生させる。すなわち、音響生成ユニット20はそれ自体
のみで音を発生させるものではなく、上受け皿10を振
動体として利用することで音を発生させるものであり、
音響生成ユニット20自体は図示したように全体的に薄
型でコンパクトに構成することができる。
て振動し、その付近に存在する空気を振動させて音を発
生させる。すなわち、音響生成ユニット20はそれ自体
のみで音を発生させるものではなく、上受け皿10を振
動体として利用することで音を発生させるものであり、
音響生成ユニット20自体は図示したように全体的に薄
型でコンパクトに構成することができる。
【0055】このようなコンパクトな音響生成ユニット
20であれば、上受け皿10に内蔵しても、上受け皿1
0全体の厚みを薄く設計することができる。それによ
り、上受け皿10と下受け皿7との間隔を比較的大きく
採ることが可能となるため、遊技者が下受け皿7に貯留
した球を無理なく取り出せるように設計することができ
る。
20であれば、上受け皿10に内蔵しても、上受け皿1
0全体の厚みを薄く設計することができる。それによ
り、上受け皿10と下受け皿7との間隔を比較的大きく
採ることが可能となるため、遊技者が下受け皿7に貯留
した球を無理なく取り出せるように設計することができ
る。
【0056】また、音響生成ユニット20は、その構成
要素として磁石を含まないため、従来のスピーカーによ
り発生する磁気によって球を吸着するおそれもなく、球
自体が磁化されることもないため、磁気による影響を解
消することができる。さらに、音響生成ユニット20
は、その軸部21の基端面の粘着材21aにより、上受
け皿10に対して着脱自在であるから、組立時における
上受け皿10への取り付け作業が容易となるばかりでな
く、リサイクル時における解体および分別、それに再利
用に際しても容易に取り扱うことが可能となる。
要素として磁石を含まないため、従来のスピーカーによ
り発生する磁気によって球を吸着するおそれもなく、球
自体が磁化されることもないため、磁気による影響を解
消することができる。さらに、音響生成ユニット20
は、その軸部21の基端面の粘着材21aにより、上受
け皿10に対して着脱自在であるから、組立時における
上受け皿10への取り付け作業が容易となるばかりでな
く、リサイクル時における解体および分別、それに再利
用に際しても容易に取り扱うことが可能となる。
【0057】さらにまた、音響生成ユニット20を複数
備えるようにすれば、前記貯留皿部11のように弱い振
動を与えるべき部位には高音域用のユニットを取り付
け、前記カバー部12のように強い振動を与えても問題
ない部位には低音域用のユニットを取り付けるなど、各
部位に応じて発生させる音の振動域を分担させることが
でき、また音響に幅を持たせることも可能となる。
備えるようにすれば、前記貯留皿部11のように弱い振
動を与えるべき部位には高音域用のユニットを取り付
け、前記カバー部12のように強い振動を与えても問題
ない部位には低音域用のユニットを取り付けるなど、各
部位に応じて発生させる音の振動域を分担させることが
でき、また音響に幅を持たせることも可能となる。
【0058】以上、本発明の実施の形態を図面によって
説明してきたが、具体的な構成はこれらの実施の形態に
限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲
における変更や追加があっても本発明に含まれる。例え
ば、遊技機をパチンコ機として説明したが、パチンコ機
に限られることなく、遊技媒体として球を用いて、その
球を貯留する上受け皿を有するものであれば他のゲーム
であっても良い。
説明してきたが、具体的な構成はこれらの実施の形態に
限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲
における変更や追加があっても本発明に含まれる。例え
ば、遊技機をパチンコ機として説明したが、パチンコ機
に限られることなく、遊技媒体として球を用いて、その
球を貯留する上受け皿を有するものであれば他のゲーム
であっても良い。
【0059】
【発明の効果】本発明に係る遊技機によれば、音響生成
ユニットを、上受け皿の中空内に収納し該中空内面壁に
取り付けることで、上受け皿自体が振動体として音を発
生させることになるから、音発生に伴い上受け皿全体が
振動することで球詰まりが解消され、発射装置に球を円
滑に供給することができる。
ユニットを、上受け皿の中空内に収納し該中空内面壁に
取り付けることで、上受け皿自体が振動体として音を発
生させることになるから、音発生に伴い上受け皿全体が
振動することで球詰まりが解消され、発射装置に球を円
滑に供給することができる。
【0060】しかも、上受け皿がそのままスピーカーの
代わりとなるため、従来のように、機本体の前面側に上
受け皿とは関係なくスピーカーを別途取り付ける構造や
多数の孔は不要となり、組立工数を削減できるばかりで
なく、孔に基づく異物の混入、それに悪戯や不正行為も
防止できる。
代わりとなるため、従来のように、機本体の前面側に上
受け皿とは関係なくスピーカーを別途取り付ける構造や
多数の孔は不要となり、組立工数を削減できるばかりで
なく、孔に基づく異物の混入、それに悪戯や不正行為も
防止できる。
【0061】さらに、遊技中における効果音などの音が
周囲の雑音に妨害されず遊技者に直接届くことになる。
また、上受け皿に音放出用の孔を穿設する必要もなく、
音が上受け皿10の内部で不快にこもることもなく、遊
技者に何ら違和感のない快適な音を出力することが可能
となる。
周囲の雑音に妨害されず遊技者に直接届くことになる。
また、上受け皿に音放出用の孔を穿設する必要もなく、
音が上受け皿10の内部で不快にこもることもなく、遊
技者に何ら違和感のない快適な音を出力することが可能
となる。
【図1】本発明の一実施の形態に係る遊技機を示す正面
図である。
図である。
【図2】本発明の一実施の形態に係る遊技機を示す平面
図である。
図である。
【図3】本発明の一実施の形態に係る遊技機の上受け皿
および音響生成ユニットを示す縦断面図である。
および音響生成ユニットを示す縦断面図である。
【図4】本発明の一実施の形態に係る遊技機の音響生成
ユニットを拡大して示す縦断面図である。
ユニットを拡大して示す縦断面図である。
【図5】本発明の別実施の形態に係る遊技機の上受け皿
および音響生成ユニットを示す縦断面図である。
および音響生成ユニットを示す縦断面図である。
【図6】本発明の一実施の形態に係る遊技機の音声制御
基板を示すブロック図である。
基板を示すブロック図である。
【符号の説明】
1…遊技機本体
A…カードユニット
2…遊技盤
3…ガラス枠
4…可変表示装置
5…始動口
6…大入賞口
7…下受け皿
8…ハンドル
9a…払出口
9b…取込口
10…上受け皿
11…貯留皿部
12…カバー部
13…取付プレート
14…台座部
20…音響生成ユニット
21…軸部
21a…粘着材
21b…カバー体
22…振動板
22a…厚肉部
23…コード
100…音声制御基板
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 鶴見 正行
東京都台東区東上野3丁目12番9号 株式
会社エース電研内
Fターム(参考) 2C088 BC10 BC34 BC55 DA09
Claims (7)
- 【請求項1】遊技盤上に球を打ち出す遊技で球が落下す
る際の各種入賞に基づき遊技者に賞球を払い出す遊技機
において、 遊技機本体の前面側に球を受け入れる上受け皿が設けら
れ、該上受け皿はその内部に中空を有するように形成さ
れ、 音響生成ユニットを、前記上受け皿の中空内に収納し該
中空内面壁に取り付け、前記音響生成ユニットは、取り
付けた上受け皿を振動させることにより、該上受け皿自
体を振動体として音を発生させるものであることを特徴
とする遊技機。 - 【請求項2】前記上受け皿は少なくとも、球が直に貯留
される貯留皿部と、該貯留皿部を囲むように装着される
カバー部との複数部品を組み合わせて構成され、 前記音響生成ユニットを、前記カバー部の内面壁に取り
付けたことを特徴とする請求項1記載の遊技機。 - 【請求項3】前記上受け皿は少なくとも、球が直に貯留
される貯留皿部と、該貯留皿部を囲むように装着される
カバー部との複数部品を組み合わせて構成され、 前記音響生成ユニットを、前記貯留皿部の底面裏側とな
る内面壁に取り付けたことを特徴とする請求項1記載の
遊技機。 - 【請求項4】前記音響生成ユニットは、前記上受け皿に
着脱自在に取り付けられるものであることを特徴とする
請求項1,2または3記載の遊技機。 - 【請求項5】前記音響生成ユニットは、前記上受け皿に
取り付け可能な軸部と、該軸部を中心に展開するよう支
持されたセラミック製の振動板とを少なくとも有して成
り、 前記振動板の振動が前記軸部を介して前記上受け皿に伝
達されることにより、上受け皿自体を振動体として音を
発生させるものであることを特徴とする請求項1,2,
3または4記載の遊技機。 - 【請求項6】前記音響生成ユニットは、その構成要素と
して磁石を含まないことを特徴とする請求項1,2,
3,4または5記載の遊技機。 - 【請求項7】前記音響生成ユニットを複数備えることを
特徴とする請求項1,2,3,4,5または6記載の遊
技機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001323909A JP2003126481A (ja) | 2001-10-22 | 2001-10-22 | 遊技機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001323909A JP2003126481A (ja) | 2001-10-22 | 2001-10-22 | 遊技機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003126481A true JP2003126481A (ja) | 2003-05-07 |
Family
ID=19140726
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001323909A Pending JP2003126481A (ja) | 2001-10-22 | 2001-10-22 | 遊技機 |
Country Status (1)
Country | Link |
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