JP2003126306A - ゴルフクラブヘッド - Google Patents

ゴルフクラブヘッド

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JP2003126306A JP2001325272A JP2001325272A JP2003126306A JP 2003126306 A JP2003126306 A JP 2003126306A JP 2001325272 A JP2001325272 A JP 2001325272A JP 2001325272 A JP2001325272 A JP 2001325272A JP 2003126306 A JP2003126306 A JP 2003126306A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 塗膜の耐摩耗性を向上し剥離を防ぐ。を提供
する。 【解決手段】 ヘッド基体2の表面に塗膜3を形成した
ゴルフクラブヘッドであって、前記塗膜3は、アクリル
樹脂固形分100重量部に対してポリエチレンワックス
を1.0〜10.0重量部含有したアクリル樹脂塗料か
らなるトップコート層3dを含むことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、耐摩耗性などを向
上しうるゴルフクラブヘッドに関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】例えば
金属製のゴルフクラブヘッドにおいては、例えばアクリ
ル樹脂、ポリエステル樹脂又はウレタン樹脂等をベース
とした塗料が一般的に用いられる。とりわけ、塗膜の最
外側に形成されるトップコート層には、ヘッドを保護し
耐摩耗性を向上するために硬度が大のポリエステル樹脂
をベースとした塗料が用いられる。
【0003】ところが、トップコート層にポリエステル
樹脂を用いたヘッドは、耐摩耗性には優れるものの、塗
膜が硬いために耐衝撃性に劣り割れ等による剥離が生じ
やすいという問題がある。またポリエステル樹脂系の塗
料は、他の樹脂塗料に比べると同種の樹脂塗料であって
も層間密着性に劣り、多層構造の塗膜を形成するときに
は前記耐衝撃性の低さと相まってトップコート層に剥離
が生じやすいという問題がある。
【0004】本発明は、以上のような問題点に鑑み案出
なされたもので、トップコート層に、アクリル樹脂固形
分100重量部に対してポリエチレンワックスを1.0
〜10.0重量部含有したアクリル樹脂塗料を用いるこ
とを基本として、耐摩耗性、耐衝撃性、層間密着性など
をバランス良く向上し、トップコート層の剥離などを効
果的に防止しヘッドの美観を長期に亘って維持するのに
役立つゴルフクラブヘッドを提供することを目的として
いる。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明のうち請求項1記
載の発明は、ヘッド基体の表面に塗膜を形成したゴルフ
クラブヘッドであって、前記塗膜は、アクリル樹脂固形
分100重量部に対してポリエチレンワックスを1.0
〜10.0重量部含有したアクリル樹脂塗料からなるト
ップコート層を含むことを特徴としている。
【0006】また請求項2記載の発明は、前記ポリエチ
レンワックスは、平均粒径が10〜25μmであること
を特徴とする請求項1記載のゴルフクラブヘッドであ
る。
【0007】また請求項3記載の発明は、前記ポリエチ
レンワックスの最大粒径が30μm以下であることを特
徴とする請求項1又は2記載のゴルフクラブヘッドであ
る。
【0008】また請求項4記載の発明は、前記トップコ
ート層の厚さが15〜35μmであることを特徴とする
請求項1乃至3のいずれかに記載のゴルフクラブヘッド
である。
【0009】また請求項5記載の発明は、前記塗膜は、
透明な前記トップコート層の内側に偏光材料を含有した
アクリル樹脂塗料からなる偏光層を含むことを特徴とす
る請求項1乃至4のいずれかに記載のゴルフクラブヘッ
ドである。
【0010】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の一形態を図面
に基づき説明する。図1には、本実施形態のゴルフクラ
ブヘッドとして、ウッド型のゴルフクラブヘッド(以
下、単に「ヘッド」ということがある。)1を例示して
いる。該ヘッド1は、図2に部分的に拡大して示す如
く、本例では金属材料からなるヘッド基体2の表面に塗
膜3を形成している。
【0011】前記ヘッド基体2は、例えば比強度が大き
いチタン合金を採用するのが好ましいが、これ以外にも
種々の金属材料、非金属材料が採用できる。また本例の
ヘッド基体2は、例えば鋳造、鍛造又はプレス等の加工
を経て準備された部品を一体に接合することにより形成
されるとともに、ワイヤーブラシやサンドブラスト等で
表面を予め研磨され物理的な下地処理ないし脱脂処理等
が施されている。
【0012】前記塗膜3は、本例では該ヘッド基体2の
底面をなすソール部を除く外表面に形成されたものを例
示している。ただし、塗膜3はこのような態様に限定さ
れずヘッド基体2の少なくとも一部に形成されていれば
良い。また本例の塗膜3は、複数層からなる。具体的に
は最もヘッド基体2側に形成された下地層3aと、その
外側に形成された着色層3bと、その外側に形成された
偏光層3cと、その外側に形成されヘッド外表面をなす
トップコート層3dとで構成されたものを例示してい
る。
【0013】前記下地層3aは、仕上げ処理を行ったヘ
ッド基体2に無色透明のプライマーを塗装することによ
り形成される。プライマーには、例えばポリエステル樹
脂、エポキシ樹脂又はアクリル樹脂等をベース樹脂とす
る熱硬化型の無色透明の塗料が好適に使用できる。本例
ではチタン合金、ステンレスといった金属材料との接着
性が良くかつ衝撃に強いため一液性熱硬化型ポリエステ
ル系塗料のプライマーを用いたものを例示している。
【0014】このプライマーは、ヘッド基体2に均一に
塗装された後、例えば150℃で15〜20分間程度加
熱することにより焼き付けされて硬化する。これによ
り、ヘッド基体2の表面に、プライマーが硬化した皮
膜、すなわち前記下地層3aを定着させることができ
る。このような下地層3aは、後に塗布される塗料との
層間密着性を向上しうる他、ヘッド製造時に生じたピン
ホールの発見に役立つ。なおピンホールが発見されれ
ば、下地処理の段階でパテ材などを用いて修復される。
下地層3aの厚さは、特に限定されるものではないが、
例えば5〜40μm、より好ましくは10〜25μmと
することが望ましい。下地層3aの厚さが5μmよりも
小になると、ヘッド表面の凹凸を平滑化するのが困難と
なる傾向があり、逆に40μmよりも大になると密着
性、耐衝撃性が低下する傾向があるため好ましくない。
【0015】前記着色層3bは、下地層3aの外側に着
色塗料を塗装することにより形成される。前記着色塗料
としては、特に限定されるものではないが、ポリエステ
ル樹脂、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂又はアクリル樹脂
等をベース樹脂としこれに顔料、溶剤を配合した種々の
熱硬化型の塗料を用いることができる。本例の着色塗料
は、ベース樹脂がアクリル樹脂からなり、これに顔料を
配合した塗料を用いている。なお顔料に変えて染料を用
いることもできる。そして、着色塗料を塗装した後、約
150℃で15分間程度の焼き付け処理を行い該着色塗
料を前記下地層3aの上に硬化させ着色層3bを形成し
ている。なお着色層3bの厚さが薄すぎると塗装工程に
熟練した技術を要する他、見た目に塗膜の厚さを感じ難
くなる傾向があり、逆に厚すぎると、もろくなって耐衝
撃性に劣る傾向がある。このような観点より、着色層3
bの厚さは、好ましくは10〜50μm、より好ましく
は20〜40μm程度とすることが望ましい。
【0016】前記偏光層3cは、前記着色層3bの外側
に偏光材料4を含む偏光塗料を塗装することにより形成
される。偏光塗料は、ポリエステル樹脂、ウレタン樹
脂、エポキシ樹脂又はアクリル樹脂等をベース樹脂とす
る透明な熱硬化型の塗料に、偏光材料4が配合されたも
ので、本実施形態では着色顔料等の顕色剤は含まれてい
ないものが用いられる。偏光材料4としては、例えば雲
母薄、雲母の表面を酸化チタンなどでコーティングした
もの、さらには表面を樹脂加工した金属薄片や着色した
アルミ薄片などを用いることができる。着色したアルミ
薄片は、蒸着法によってアルミ薄片を着色したもので、
他の偏光材料に比べて光色にムラが少なくより美観を向
上しうる点で好ましい。また着色されたアルミ薄片は、
一般にフレーク状をなし、その大きさが概ね10〜10
0μm程度に設定される。
【0017】偏光材料の多くは、通常、薄片状をなして
おり、この大半が塗装面とほぼ平行に配向される。この
ため、塗装面をほぼ垂直に見たときにヘッドを特定の
色、即ち前記着色層3bの基本色に見せるが、塗装面を
傾斜させることにより、光の反射、屈折を生じさせ他の
色に違えて見せる。これにより意外性を発揮しヘッドに
高級感、美観を生じさ得る。またこのような色の変化
は、周囲の光量によっても生じうる。
【0018】前記偏光塗料4は、特に限定はされないが
ベース樹脂及び偏光材料の総和を100(溶剤成分を除
く)とすると、偏光材料4の配合量を重量比で0.1〜
7.5%程度、より好ましくは0.5〜5.5%程度と
することが望ましい。前記偏光材料4の配合量が多すぎ
ると、偏光材料での反射光量がより多くなるため、クラ
ブとして構えた際にまぶしく感じられる傾向があり、逆
に少なすぎると偏光材料4を用いたことによる偏光作用
を十分に具現化し得ずヘッドの意匠性を向上し得ない。
【0019】本実施形態では、偏光塗料として、着色し
たアルミ薄片とアクリル樹脂からなるベース樹脂とを混
合した熱硬化塗料を用いるとともに、これを前記着色層
3bの外側に塗布し150℃で10〜20分間加熱して
焼き付けを行った。偏光層3cの厚さは、特に限定はさ
れないが、小さすぎると偏光作用が十分に得られない傾
向があり、逆に大きすぎると耐衝撃性が低下するため1
0〜40μm、より好ましくは15〜35μmとするの
が望ましい。偏光層3cのベース樹脂には、アクリル樹
脂が好ましい。これは他の樹脂に比べて耐候性(耐変色
性)に優れ、かつ塗膜厚さの制御が容易に行えるからで
ある。ポリエステル樹脂を用いた場合、塗膜厚さが大と
なり易く厚さの制御が困難となり、またウレタン樹脂、
エポキシ樹脂では変色し易く、偏光層3cとしての意匠
性を損ね易くなる。
【0020】前記トップコート層3dは、アクリル樹脂
からなるベース樹脂にポリエチレンワックスを配合して
形成され、本例では実質的に透明のものを用いている。
ポリエチレンワックスは、低重合度のポリエチレンない
しその酸化物を原料とした合成系ワックスの一種あっ
て、重合体の分子量が100〜100000程度、より
好ましくは1000〜10000のものが好適である。
また軟化点としては80〜160℃程度、より好ましく
は90〜140℃程度のものが好ましい。このようなポ
リエチレンワックスは常温では、粒子状をなし、市販さ
れている該粒子粉末又は予め溶剤等に分散させたスラリ
ー状のいずれをも用いることができる。
【0021】従来、アクリル樹脂をベース樹脂とした塗
料は、耐摩耗性が低く、例えば塗装工程における毛羽立
ち、マスキング部の境界などの微細塗りムラといった不
良の手直しも困難であるため、トップコート層には不向
きと考えられていた。しかしながら、本発明者らの種々
の実験の結果、上述のポリエチレンワックスをアクリル
樹脂に配合することにより、図2に模式的に示す如く塗
料の硬化反応時に硬質のポリエチレン粒子5がトップコ
ート層3dの表面付近に多く分布することによって該ト
ップコート層3d膜の表面硬度を向上させ、従来低いと
されていた耐摩耗性が向上させ得ることが判明した。ま
た、アクリル樹脂は、ポリエステル樹脂に比べて耐衝撃
性に優れる他、同種の樹脂(即ちアクリル樹脂)との層
間密着性も強いため層間剥離を防止できる。従って、こ
のようなトップコート層3dは、アクリル樹脂の優れた
特性を活かしつつ耐摩耗性を向上しうる結果、該トップ
コート層3dの剥離を防止しヘッドの美観を長期に亘っ
て維持しうる。なおトップコート層3dの塗料のベース
樹脂としてエポキシ樹脂、ウレタン樹脂等も考えられる
が耐候性が低く黄変するため好ましくない。またワック
スとしてポリオレフィンを用いたものも市販されている
が、このものは透明性が低いためトップコート層3dに
は適さない。
【0022】ポリエチレンワックスの配合量は、上記ア
クリル樹脂の固形分100重量部に対して1.0〜1
0.0重量部、より好ましくは3.0〜5.0重量部で
あることが望ましい。前記ポリエチレンワックスの配合
量が1.0重量部未満であると、該トップコート層3d
の耐摩耗性を向上することが困難となり、逆に10.0
重量部を超えると耐摩耗性の向上効果が頭打ちとなるば
かりか、トップコート層3dが白濁化して透明度が低下
し、その内側の着色層3bや偏光層3cの意匠性を損ね
る傾向がある。なおトップコート層3dを形成する塗料
は、アクリル樹脂、ポリエチレンワックス以外に溶剤を
含み、液状組成物として形成されるとともに、刷毛、エ
アブラシ、スプレーガンなどで前記偏光層3cの外側に
塗装される。
【0023】また前記ポリエチレンワックスは、常温で
の平均粒径が10〜25μm、より好適には15〜25
μmであることが望ましい。ポリエチレンワックスの平
均粒径が10μm未満になると、粒子が小さすぎてトッ
プコート層3dの表面硬度を高める効果が低下し耐摩耗
性の向上が不足する傾向があり、逆に25μmを超える
と、一般的なトップコート層3dの厚さよりも大とな
り、ポリエチレンワックスの粒子が塗膜表面から突出す
るなど、ヘッド1の表面の平滑さが損なわれる。より好
ましくは、前記ポリエチレンワックスの最大粒径を30
μm以下に限定する。
【0024】またこのようなトップコート層3dの厚さ
は、特に限定はされないが、好適には15〜35μm、
より好ましくは15〜30μmとするのが望ましい。該
トップコート層3dの厚さが15μm未満になると、ポ
リエチレンワックスが表面から露出するおそれがあり、
トップコート層3dの平滑さを損ねる傾向がある。逆に
35μmを超えると、塗膜の剛性が大となり耐衝撃性が
低下するという傾向があるため好ましくない。とりわけ
前記塗膜3の全厚さtは、例えば100μm以下、より
好ましくは25〜90μm、さらに好ましくは40〜8
0μmとすることが望ましい。前記塗膜3の全厚さtが
100μmを超えると、もろくなるなど耐衝撃性が低下
する他、塗膜3の厚さを大きく感じ易く、ヘッドを重く
感じさせる傾向がある。
【0025】以上、本発明の実施形態についてウッド型
のゴルフクラブヘッドを例に挙げ説明したが、本発明は
このような形態に限定されるものではなく、アイアン型
やユーティリティ型、さらにはパター型などの各ヘッド
についても適用することが可能である。また塗膜は、ト
ップコート層3dを有していれば足り、偏光層3cなど
を省略することきできる。
【0026】
【実施例】表1に仕様に基づいてヘッド基体の表面の塗
膜を形成して複数のゴルフクラブヘッドを試作し、塗膜
の耐摩耗性、耐衝撃性、トップコートの密着性、外観に
ついてテストを行った。なお塗膜はいずれも4層とし、
その共通の仕様として、プライマーにはエポキシ樹脂系
塗料を、着色層にはアクリル樹脂系塗料を、偏光層に
は、偏光材料としてアルミ薄片を配合したアクリル樹脂
系塗料をそれぞれ使用した。各層の塗膜厚さは概ね15
〜25μmとし、全体厚さを100μm以下に抑えた。
また焼き付け条件は、150℃で20分とした。テスト
方法は次の通りである。
【0027】<耐摩耗性>布バフにてヘッドの塗膜を研
磨し、表面のくもり具合を目視により観察し、以下の基
準にて評価を行った。 ◎:くもり無し ○:くもりがあるが、偏光層、着色層の意匠は損ねてい
ない ×:くもりがあり、偏光層、着色層の意匠も損ねている
【0028】<耐衝撃性>150mmの高さから500g
の鉄棒をヘッドの塗膜に落下させ、衝突部での塗膜の剥
離状況を目視により観察した。損傷の大きさ、深さを総
合的に観察し5段階で評価した。数値が大きいほど良好
である。
【0029】<密着性>室温50℃、湿度90%で24
0時間老化後、JIS−K5400に準拠してクロスハ
ッチ評価(1mm角×100)を行い、以下の基準で評価
した。 ○:剥離が0〜10/100 ×:剥離が11/100以上
【0030】<外観>トップコート層を形成後、その外
観を目視により観察し、以下の基準で評価した。 ◎:濁りがなく透明である ○:濁りがあるが、偏光層、着色層の意匠を損なってい
ない ×:濁りがあり、偏光層、着色層の意匠も損ねている テストの結果を表1に示す。
【0031】
【表1】
【0032】テストの結果、実施例のものは、比較例と
比べても耐摩耗性、耐衝撃性、外観などバランス良く向
上していることが確認できた。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように請求項1記載の発明
によれば、ヘッド基体の表面に形成された塗膜が、ポリ
エチレンワックスをアクリル樹脂固形分100重量部に
対して1.0〜10.0重量部含有したアクリル樹脂塗
料からなるトップコート層を含むことにより、アクリル
樹脂塗料の優れた耐衝撃性を活かしつつ耐摩耗性を高め
ることができ、塗膜の剥離を効果的に防止しうる。また
トップコート層の内層との層間密着性をも向上すること
が可能である。
【0034】また請求項2ないし4記載の発明のよう
に、ポリエチレンワックスの粒径やトップコート層の厚
さなどを限定したときには、トップコート層の耐摩耗
性、耐衝撃性などをよりバランス良く向上できる。
【0035】また請求項5記載の発明のように、前記塗
膜は、トップコート層の内側に偏光材料を含有したアク
リル樹脂塗料からなる偏光層を含むときには、該偏光層
の美観を透過させるとともに、偏光層との層間密着性を
向上し、トップコート層の剥離がより効果的に防止でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態のゴルフクラブヘッドの斜視図であ
る。
【図2】その塗膜を例示する部分拡大断面図である。
【符号の説明】
1 ゴルフクラブヘッド 2 ヘッド基体 3 塗膜 3a 下地層 3b 着色層 3c 偏光層 3d トップコート層

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ヘッド基体の表面に塗膜を形成したゴルフ
    クラブヘッドであって、 前記塗膜は、アクリル樹脂固形分100重量部に対して
    ポリエチレンワックスを1.0〜10.0重量部含有し
    たアクリル樹脂塗料からなるトップコート層を含むこと
    を特徴とするゴルフクラブヘッド。
  2. 【請求項2】前記ポリエチレンワックスは、平均粒径が
    10〜25μmであることを特徴とする請求項1記載の
    ゴルフクラブヘッド。
  3. 【請求項3】前記ポリエチレンワックスの最大粒径が3
    0μm以下であることを特徴とする請求項1又は2記載
    のゴルフクラブヘッド。
  4. 【請求項4】前記トップコート層の厚さが15〜35μ
    mであることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに
    記載のゴルフクラブヘッド。
  5. 【請求項5】前記塗膜は、透明な前記トップコート層の
    内側に偏光材料を含有したアクリル樹脂塗料からなる偏
    光層を含むことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか
    に記載のゴルフクラブヘッド。
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