JP2003126038A - 眼科検査装置 - Google Patents

眼科検査装置

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JP2003126038A
JP2003126038A JP2001327168A JP2001327168A JP2003126038A JP 2003126038 A JP2003126038 A JP 2003126038A JP 2001327168 A JP2001327168 A JP 2001327168A JP 2001327168 A JP2001327168 A JP 2001327168A JP 2003126038 A JP2003126038 A JP 2003126038A
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Japan
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eye
distance
closest
inspection unit
inspected
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Application number
JP2001327168A
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English (en)
Inventor
Tatsuya Kasahara
達也 笠原
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Konan Medical Inc
Original Assignee
Konan Medical Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 被検者の顔の形状等に拘わらず検査部の最接
近位置を正確に設定し、検査部を確実に最接近位置に停
止させうる眼科検査装置を提供すること。 【解決手段】 架台2と、架台2に移動可能に搭載され
た、被検眼から所定距離離間した作動位置で作動する検
査ユニット3と、検査ユニット3と被検眼EとのZ方向
の位置合わせを自動的に行うZ位置決め光学系7と、検
査ユニット3の最接近位置を設定するための最接近位置
設定装置と、検査ユニット3の前進を、設定された最接
近位置で停止または後退させるための前進停止機構とを
備えており、上記最接近位置設定装置が、被検者の瞼等
との離間距離を検出する超音波近接センサ11と、架台
2に対する検査ユニット3の相対移動距離を検出するエ
ンコーダ付きのモータとを有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は眼科検査装置に関す
る。とくに、その検査部を被検眼に接近させて検査する
ための眼科検査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、非接触で眼圧を測定する非接触眼
圧計が眼科医療界で多用されている。眼圧計は機枠とこ
の機枠上を移動しうる検査ユニットとを備えている。検
査ユニットは被検眼の正面に空気束を射出するエアノズ
ルを備えており、このエアノズルを被検眼に対して最適
な作動距離まで接近させ、その位置から被検眼に空気束
を射出して被検眼角膜の圧平状態を検出するものであ
る。上記作動距離は一般には被検眼の表面から11mm
と言われている。検査者による眼圧計の操作は、エアノ
ズル等を備えた検査ユニットを、位置合わせ用の光学系
を使用して被検眼に対するXY方向の位置合わせを行い
つつZ方向に移動(被検眼に接近)させてZ方向の位置
合わせを行う。すなわち、検査ユニットを最適な作動位
置に至らせる。そして検査ユニットを作動させる。
【0003】なお、Z方向とはエアノズルの軸方向を言
い、X方向およびY方向は相互に直角であり且つZ方向
に直角な方向を言う。
【0004】また、安全のため、検査ユニットが必要以
上に被検眼に接近しないように最接近位置で停止させる
過接近防止機構が設けられた眼圧計も知られている。こ
れらの眼圧計はいずれも、前述したと同様に検査者が検
査ユニットを移動させて被検眼に対する位置合わせを行
う装置である。Z方向の位置合わせ(適正な作動位置の
設定)は以下のごとく行われる。まず、作動位置検出光
を被検眼に照射する光源と検出光の被検眼における反射
光を受光するアライメント受光装置とからなる作動位置
検出装置が備えられている。受光された検出光が検出信
号に変換され、この信号に基づいて検査ユニットと被検
眼との離間距離が計測されている。そして、この離間距
離が予め記憶された作動距離となったときに検査ユニッ
トを作動させる。この場合、検査者がモニタ画面上の前
眼部像や位置合わせガイドを監視しつつ作動位置に至っ
たことを判断して検査ユニットを作動させる方法と、作
動位置に至ったことを装置が自動的に判断して検査ユニ
ットを作動させる方法とがある。いずれにしても検査ユ
ニットの移動は検査者が行う。
【0005】また、過接近防止機構についても二とおり
の機構が開示されている。第一の機構は、上記作動位置
検出装置を使用するものである。すなわち、検査作動時
に検査者が検査ユニットを被検眼に接近させるときに、
検査ユニットが作動位置を通り過ぎて予め記憶されてい
る最接近位置に至ったことを作動位置検出装置が検出す
ればブレーキが作動して検査ユニットの移動が停止する
ものである。このように、第一の機構は、検査作動時に
上記作動位置検出装置が計測する検査ユニットと被検眼
との離間距離に基づいて作動する。
【0006】第二の機構は、被検者の顔を装置に対して
固定するための顎台や額当てがその機枠に備えられてお
り、また、検査ユニットの機枠に対する相対移動距離を
計測する側距器とを備えている。上記顎台等によって機
枠に対する被検眼の位置が固定されると考えられ、検査
ユニットと被検眼との離間距離は検査ユニットの機枠に
対する相対位置に置き換えることができる。したがっ
て、検査ユニットが最接近位置にあるとき、この検査ユ
ニットの機枠に対する相対位置を最接近位置として設定
するのである。そこで、過去の検査実績から最接近位置
を機枠に対する検査ユニットの特定の相対位置(特定の
進出寸法)として記憶しておく。そして、検査者が検査
ユニットを前進させる過程で作動位置を通り過ぎて検査
ユニットの相対移動距離が上記特定の進出寸法となった
場合に検査ユニットの前進を停止させるのである。
【0007】ところで、最近は被検眼に対する検査部の
位置合わせをXYZの全ての方向について自動で行う眼
科検査装置が普及している。自動アライメント機能を持
った装置は、機枠に対して検査部をXYZ方向に移動さ
せる駆動装置と、被検眼に対して位置合わせ用の指標光
を照射する光源と、被検眼の表面で反射した指標光を受
光する検出器とを備えている。そして、上記駆動装置に
よって検査部を移動しながら、被検眼と検査部とが所定
の相対位置(装置の適正な作動位置)に至ったときに検
出器における所定位置で上記指標光を検出しうるように
されている。こうすることにより、自動的にアライメン
トを行い、検査部が作動位置に至ったときに自動的に検
査作動がなされるようにされている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、自動アライメ
ント機能を持った眼科検査装置で過接近防止機構を備え
たものは知られていない。したがって、自動動作中に作
動位置の検出ミスがあれば、検査部はその動作可能範囲
の被検眼側先端まで移動してしまい、そののち初期位置
まで後退する。一方、手動アライメント式の装置に適用
される前述の過接近防止機構を自動アライメント装置に
用いることも考えられる。
【0009】しかし、前述した第一の過接近防止機構は
検査作動時の位置合わせ用の光学系を用いている。した
がって、検査作動は比較的高速でなされるため、最接近
位置の検出にもミスが生じる可能性がある。たとえば、
XY方向のアライメントがずれてしまいZ方向の検出が
できなくなったり、被検者が瞼を閉じてしまってアライ
メント用の反射光が検出できなかった場合などである。
このようなときには検査ユニットは最接近位置を通り過
ぎて被検眼に接近する。検査ユニットは自動で移動し、
自動で検出するため、検査者が停止することができな
い。
【0010】また、第二の過接近防止機構を採用した場
合は、特定の一人の被検者についてはその被検眼の位置
が機枠に対して固定されるので最接近位置を設定するこ
とができるが、異なる被検者に対しては適用できない。
被検者によって顎と眼球との距離、または、額と眼球と
の距離が異なるからである。たとえば、いわゆる奥目の
被検者について設定された最接近位置をいわゆる出目の
被検者に採用すれば検査ユニットが被検眼に当たるおそ
れもある。
【0011】本発明はかかる問題点を解決するためにな
されたものであり、被検者の顔の形状等に拘わらず検査
部の最接近位置を正確に設定し、検査部を確実に最接近
位置に停止させうる眼科検査装置を提供することを目的
としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の眼科検査装置
は、機枠と、この機枠に移動可能に搭載された、被検眼
から所定距離離間した作動位置で作動する検査部と、こ
の検査部と被検眼との前後方向の位置合わせを自動的に
行う作動距離検出装置とを備えた眼科検査装置におい
て、上記検査部が被検眼に対して最も接近しうる最接近
位置を設定するための最接近位置設定装置と、検査部の
前進を、設定された最接近位置で停止または後退させる
ための前進停止機構とを備えており、上記最接近位置設
定装置が、被検眼(被検部または被検部近傍)と検査部
との離間距離を検出する距離検出器を有してなることを
特徴としている。
【0013】かかる構成によれば、作動距離検出装置と
最接近位置設定装置とを別個に備えているので、作動距
離検出装置を用いずに上記最接近位置を設定することが
できる。また、距離検出器を用いることによって個々の
被検者について最接近位置を設定することができる。最
接近位置が一旦設定されれば検査作動時に検査部が前進
し、万が一、作動位置を通過したとしても前進停止機構
が最接近位置において前進を停止させるので安心であ
る。なお、被検部または被検部近傍と検査部との離間距
離を検出することによって被検眼そのものと検査部の被
検眼側先端との離間距離を知ることは容易である。
【0014】そして、上記最接近位置設定装置が、機枠
に対する検査部の相対的位置を記憶する記憶手段を有し
てなる眼科検査装置にあっては、距離検出器によって検
出される検査部と被検眼との離間距離が所定値となった
とき、その位置にある検査部の機枠に対する位置は上記
計測器によって特定できるので好ましい。こうすること
により、作動距離検出装置を用いずに最接近位置を容易
に設定することができる。
【0015】また、上記最接近位置設定装置を、距離検
出器によって検出された離間距離に基づいて、検査部の
被検眼側先端と被検眼との離間距離が被検眼と作動位置
との離間距離より小さい位置を最接近位置として設定す
るように構成するのが好ましい。被検眼と作動位置との
間の任意の位置を最接近位置としておけば設定が容易に
なるからである。
【0016】そして、上記距離検出器を超音波近接セン
サまたはタッチセンサから構成するのが好ましい。かか
る構成により、被検者が瞼を閉じたとしても検査部先端
と被検眼との離間距離を検出することができるので安全
だからである。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の眼科検査装置の実施形態
を図面を参照しつつ説明する。
【0018】図1は本発明の眼科検査装置の一実施形態
である非接触眼圧計(以下、単に眼圧計という)の概略
構成を示す光路図である。
【0019】図1に示す眼圧計1は、機枠としての架台
2とこの架台2に対してXYZ方向に移動可能に搭載さ
れた検査ユニット3と検査ユニット3の移動および作動
を制御する制御装置4とを備えている。架台2には検査
ユニット3をXYZの各方向に移動させるための図示し
ない駆動装置が配設されている。駆動装置としては、た
とえばXYZの各方向に配置されるボールねじをそれぞ
れサーボモータによって駆動する送りねじ機構を採用す
ることができる。この送りねじ機構はXYZの各方向の
位置合わせにとって十分なストロークを有している。さ
らに、架台2には被検者がその顎や額を当接することに
よって被検眼の位置を固定するための顎台12および額
当て13が配設されている。
【0020】検査ユニット3には、被検眼Eに空気束を
射出するための空気束射出装置5と、空気束の射出によ
って被検眼Eの圧平状態を検出するための図示しない圧
平状態検出光学系と、被検眼Eに対する検査ユニット3
のXY方向の位置決めを行うXY位置決め光学系6およ
びZ方向の位置決め(作動位置合わせともいう)を行う
Z位置決め光学系(作動位置検出光学系ともいう)7
と、検査ユニット3が被検眼Eに対して最も接近しうる
最接近位置を設定するための図示しない最接近位置設定
装置とを備えている。最接近位置とは、検査ユニットが
それ以上被検眼に向けて前進し得ない位置である。空気
束射出装置5は被検眼Eに向けて空気束を射出するエア
ノズル9とこのエアノズルに圧縮空気を送るためのエア
チャンバ10とを有している。エアノズル9は赤外線を
透過する平面ガラス部材14によって支持された金属製
パイプである。
【0021】この検査ユニット3は、その空気束射出装
置5が被検眼Eに対してその正面から空気束を射出し、
これによって被検眼角膜が圧平したことを図示しない圧
平検出光学系が検出するものである。制御装置4ではこ
の射出空気圧と検出結果に基づいて被検眼Eの眼圧が演
算される。この空気束の射出および圧平の検出に先立
ち、検査ユニット3の最接近位置の設定およびXYZ位
置合わせが行われる。まず最接近位置設定装置によって
最接近位置を設定し、これが設定された後に位置決め光
学系6、7によって被検眼Eに対する検査ユニット3の
位置決めがなされる。この位置決めは空気束射出や圧平
検出という検査作動に先立だって自動的になされる。す
なわち、検査ユニット3を被検眼に対してXY方向に位
置合わせしつつZ方向に接近させてZ方向の位置合わせ
を行う。そして、最適な作動位置に至れば空気束を射出
し、圧平を検出する。
【0022】以下、最接近位置設定装置の構成および作
動を説明する。最接近位置設定装置の一構成要素である
距離検出器としての超音波近接センサ11が検査ユニッ
ト3に配設されている。このセンサ11は発振子11a
と受振子11bとからなり、発振子11aから発した超
音波が被検部または被検部近傍で反射されて受振子11
bによって受振される。被検部で反射して受振された超
音波の位相のずれに基づいて超音波近接センサ11と被
検部または被検部近傍との離間距離が制御装置4によっ
て演算される。この超音波近接センサ11は、その位置
と反射部との離間距離を常時計測する機能を有するとと
もに、予め設定された離間距離となった時点で検出信号
を発する機能も有している。なお、被検部または被検部
近傍とは、たとえば被検眼表面、被検眼の瞼等をいう。
超音波近接センサ11を用いることにより、被検者が瞼
を閉じたまま距離計測が可能となる。このように、超音
波近接センサ11と被検部または被検部近傍との離間距
離が得られれば、検査ユニット3の被検眼側先端(たと
えば空気束射出装置5のエアノズルの先端)と被検眼表
面との離間距離は容易且つ瞬時に算出できる。超音波近
接センサ11とエアノズル9の先端との離間距離は予め
設定または測定できるからである。また、被検者が瞼を
閉じたまま離間距離が計測できるので被検者に不安感を
与えることなく最接近位置を設定することができる。ま
た、超音波を用いるため、被検者の目の色や皮膚の色の
相違によって被検部等の検出精度が変化することがな
い。
【0023】上記最接近位置は被検眼表面と最適作動位
置との間の任意の点である。本眼圧計1ではエアノズル
9の先端と被検眼Eの表面との離間距離が約11mmと
なる位置を最適作動位置としている。すなわち、エアノ
ズル9の先端が被検眼Eの表面から約11mm離れたと
ころで空気束が射出される。したがって、最接近位置は
エアノズルの先端が被検眼に当たらない範囲で上記離間
距離が11mm未満となる位置であが、本実施形態では
離間距離が約7mmの位置としている。または、被検眼
表面との離間距離に換算せずに、直接に瞼表面との離間
距離として最接近位置を設定してもよい。最適作動位置
の設定可能範囲が広く、高い精度を必要としないからで
ある。上記駆動装置のZ方向のモータにはエンコーダ等
の距離計測器が備えられており、これによって検査ユニ
ット3の架台2に対する相対位置が検出される。すなわ
ち、検査ユニット3が架台2における特定位置から移動
した距離が検出され、これを制御装置4の記憶装置に記
憶することが可能である。前述した超音波近接センサ1
1等の距離検出器、エンコーダ等の距離計測器、および
検査ユニット3をZ方向に移動させるモータが最接近位
置設定装置を構成する。
【0024】以下、図2を併せて参照しつつ最接近位置
の設定動作を説明する。図2は検査ユニット3のZ方向
のストロークについて示している。符号S1は検査ユニ
ットが移動できるZ方向のストロークであり、上記送り
ねじ機構における初期の可動ストロークである。このス
トロークS1は、被検者の顎や額に対する眼球の位置の
相違を十分にカバーして検査ユニット3が移動し得る長
さに設定されている。ここで、このストロークは検査ユ
ニット3の被検眼側最先端であるエアノズルの先端位置
の移動範囲を示すものである。図中の符号Sは初期設定
位置であり、可動ストロークS1の基端、すなわち被検
眼から最も離れた位置である。符号Eは被検眼表面の位
置を示している。
【0025】まず、予め超音波近接センサ11に信号発
信位置として、反射体(被検眼表面)とノズル先端との
離間距離、たとえば7mmを記憶させる。ついで被検者
に瞼を閉じさせて検査ユニット3を比較的低速で被検眼
Eに接近する方向に前進させていく。このZ方向の移動
は検査者が監視しながら手動で行ってもよい。このとき
に作動位置検出光学系7は作動しないようにされてい
る。ノズル先端が被検眼表面から7mmの位置に至った
ときに超音波近接センサ11から制御装置4へ検出信号
が発せられる。制御装置4はこの信号によってモータを
停止させ、また、検査ユニット3のエンコーダのカウン
トをゼロに設定する。この位置が最接近位置であり、図
中に符号Aで示す。最接近位置Aが検査ユニット3のス
トロークの基準位置となる。検査作動中では、Z方向駆
動のサーボモータが前進方向の回転中にノズル先端がこ
の最接近位置Aに至ったとき、超音波近接センサ11か
らの信号により制御装置4が当該モータに対してその回
転を停止させるかまたは逆回転させる(検査ユニットを
後退させる)。制御装置4にはこのようにプログラムさ
れている。これが前進停止機構の一例である。
【0026】以下は最接近位置の設定動作の異なる例で
ある。まず、ノズル先端と被検眼との離間距離を別途モ
ニタ画面等に表示させておき、検査者等がモニタ画面を
監視しつつ手動でモータを操作して検査ユニット3をゆ
っくりと前進させる。そして、最接近位置に至ったと判
断したときにモータを停止させ、その位置より前進し得
ないように機械的なストッパをセットする。
【0027】つぎに検査ユニット3の待機位置Wを設定
する。この待機位置Wは同一被検者または同一被検眼に
対する検査作動において、複数回の眼圧測定を行う場合
等に各測定ごとに検査ユニット3を後退させて待機させ
る位置である。当然にこの待機位置Wは後述する作動位
置Fよりは基端側に位置する。したがって、最接近位置
Aと待機位置Wとの離間距離S2は、11mm−7mm
=4mmより大きい値となり、任意且つ容易に設定する
ことができる。この距離S2が、最接近位置Aおよび待
機位置Wが設定されたあとの検査作動中の検査ユニット
の可動ストロークとなる。被検眼表面から最接近位置A
までの距離(7mm)および作動位置Fまでの距離(1
1mm)が決まっていれば上記ストロークS2も予め決
定しておくことができる。たとえば15mmである。し
たがって、最接近位置Aからエンコーダがカウントしつ
つ検査ユニット3が距離S2だけ後退したときに待機位
置Wに至り、制御装置4からの信号によって検査ユニッ
ト3の後退が停止する。一方、検査ユニット3を前進さ
せるときにはエンコーダカウントが減算され、ゼロとな
ったときが最接近位置であり、検査ユニット3の前進が
停止させられる。
【0028】図3および図4には、上記最接近位置設定
装置と前進停止機構とを一体に機械的に構成した例が示
されている。なお、本図にはZ方向の移動機構のみが示
され、XY方向の移動機構は示されていない。この機構
は、架台2に固設された第一レール15と、この第一レ
ール15上をZ方向に移動可能に配設された第二レール
16とを備えており、検査ユニット3が第二レール16
上をZ方向に移動可能に配設されている。第一レール1
5には第二レール16を往復動させるための第一モータ
17aおよび第一ボールねじ17bが配設されている。
第二レール16には検査ユニット3を往復動させるため
の第二モータ18aおよび第二ボールねじ18bが配設
されている。図3では第二レール16が第一レール15
上のストロークの基端に位置し、検査ユニット3が第二
レール16上のストロークの先端に位置した状態を示し
ている。
【0029】ここで図2と併せて参照すれば明らかなよ
うに、第一レール15上における第二レール16の可動
ストロークが図2における検査ユニット3の初期可動ス
トロークS1に該当する。また、第二レール16上にお
ける検査ユニット3の可動ストロークが図2における検
査作動時の検査ユニット3のストロークS2に該当す
る。前述のとおり、このストロークS2は任意且つ容易
に設定できるので、第二レール16の長さとして予め固
定しておくことができる。この機構による最接近位置の
設定には、前述したと同様に超音波近接センサ11を用
いる。まず被検眼表面から7mm手前の位置を信号発信
位置として超音波近接センサ11に記憶させる。また、
検査ユニット3を第二レール16上のストロークの先端
に位置させる。ついで、第二レール16を被検眼Eに向
けて前進させ、被検眼表面から約7mm手前の位置に至
れば超音波センサ11から検出信号が発せられ、制御装
置4が第二レール16の前進を停止させる。この位置が
最接近位置Aである。制御装置4では、第二レール16
がこの位置Aに至ったときに前進を停止し(図4)、リ
セットされない限り第二レール16は検査作動中にも移
動し得ないようにプログラムされている。または、第一
レール15に第二レール16の往復動を阻止するロック
(図示しない)がセットされる。これらが最接近位置A
の設定である。図4中に二点鎖線で示すように、検査作
動では第二レール16上における検査ユニット3のスト
ローク基端が待機位置Wとなり、ストローク先端が最接
近位置Aとなる。最接近位置Aのほぼ4mm基端側に作
動位置が存在することになる。このように検査作動では
検査ユニット3のみが第二レール16上を移動する。
【0030】つぎにXY位置決め光学系6および作動位
置検出光学系7を説明する。図1に示すようにXY位置
決め光学系6はアライメント指標光の光源としての発光
ダイオード21およびテレビカメラ22を有している。
テレビカメラ22は前眼部の観察にも使用される。XY
位置決め光学系6では、発光ダイオード21からの近赤
外光が被検眼Eの前眼部にその正面から照射され、この
光の被検眼Eの角膜における反射像たる輝点(プルキン
エ像)がテレビカメラ22に送られる。このプルキンエ
像に基づいて検査ユニット3をX方向およびY方向に移
動させることにより、エアノズル9の中心軸を角膜頂点
に一致させる。すなわち、制御装置4内の図示しない画
像入出力制御部からの信号によって撮影制御部4aが前
眼部像中のプルキンエ像の位置を検出し、撮影制御部4
aからの信号によって駆動機構が検査ユニット3を移動
させてプルキンエ像が角膜頂点に至るように駆動するこ
とにより、アライメントが行われる。一般には作動初期
にXYアライメントを行い、引き続いてXYアライメン
トを維持しつつ作動位置検出動作がなされる。
【0031】作動位置検出光学系7は、検出光を発光す
るランプ23と、照射側スリット24と、ラインセンサ
やエリヤセンサ等の検出センサ25と、検出センサ25
の直前に配置される受光側スリット26とを備えてい
る。ランプ23から照射側スリット24を通過した検出
用スリット光は被検眼Eに至り、前眼部で反射されたあ
と受光側スリット26を通って検出センサ25に至って
受光される。ランプ23から照射側スリット24やレン
ズ27を通って被検眼Eの方向に向かう光軸を入射光軸
7aと呼び、被検眼E側からレンズ28や受光側スリッ
ト26を通って検出センサ25へ至る光軸を反射光軸7
bと呼ぶ。また、符号29は、被検眼に固視させること
によって被検眼を固定するための固視灯である。
【0032】作動位置検出光学系7の入射光軸7aと反
射光軸7bとの交点(検出点)が被検眼Eの被検部位に
あるとき、検出センサ25がスリット光の反射光を検知
する。また、そのときに上記反射光が受光側スリット2
6を通過していることになる。すなわち、上記検出点が
ちょうどエアノズル9の先端から11mm先方の位置に
一致している。したがって、検査作動時に検査ユニット
3を被検眼Eに接近させていく過程で検出点が被検眼E
の表面に達したときに検出センサ25が反射光を検知す
れば作動位置であることが制御装置4内の作動制御部4
bによって判断される。そうすると、作動制御部4bか
ら空気射出装置5に対して空気束を射出するように指示
が出され、圧平検出光学系に対して被検眼の圧平状態を
検出するように指示が出される。この一つの検査作動が
終了すると検査ユニット3は待機位置まで戻される。検
査作動中にたとえば被検者が瞼を閉じてしまって作動位
置が検出できなかったときには検査ユニット3は最接近
位置まで前進し、エラー信号が発せられるとともに検査
ユニット3が待機位置まで戻り、指示を待つ。
【0033】以上説明した実施形態では距離検出器とし
て超音波近接センサを用いたが、これに代えていわゆる
タッチセンサ(タッチスイッチともいう)を用いてもよ
い。図5にはタッチセンサの一例が示されている。この
タッチセンサ31は検査ユニット3の先端、すなわちエ
アノズル9の被検側に位置するように着脱自在に取り付
けられるものである。最接近位置を設定するときに取り
付け、検査作動時には取り外しておく。タッチセンサ3
1はその押圧部32を微弱な力で押圧することによって
電気回路を開閉するスイッチである。タッチセンサ31
は電線34等によって制御装置4に電気的に接続されて
いる。押圧部32の表面には被検者の瞼に当接しても何
らの苦痛も感じないほどに柔らかい物質からなるカバー
33が装着されている。瞼が押圧部32へ当接すること
によってスイッチがオンとなれば制御装置4において最
接近位置に至ったと判断される。また、瞼が押圧部を押
してスイッチオンとなった状態での被検眼表面とエアノ
ズル先端との離間距離は予め確認しておくことができ
る。一般的な瞼の厚さが判り、スイッチオンの状態での
エアノズル先端とカバー33表面との離間距離は機械的
に計測可能だからである。したがって、スイッチオンと
なったときに被検眼表面とエアノズルの先端との離間距
離が約7mmとなるようにタッチセンサ31を取り付け
ればよい。
【0034】なお、距離検出器としては超音波近接セン
サ11やタッチセンサ31に限らず、作動距離検出装置
のセンサ(たとえば前述のZ位置決め光学系7)とは異
なる他の方式のセンサを用いることもできる。この場
合、センサの検出確度は作動距離検出センサのそれ以上
であり、検出精度は作動距離検出センサのそれ以下でよ
い。また、検出部位は被検眼そのものでなくてもよい。
【0035】本実施形態では眼圧計を例にとって説明し
たが、本発明は眼圧計に限らず動作中にその一部が被検
眼に当接するおそれがある装置、被検眼に接近して被検
者に不安感を与えるような眼科機器、とくに最近増加し
た自動的に動作して作動位置を決定する眼科機器にも適
用することができる。
【0036】
【発明の効果】本発明の眼科検査装置によれば、被検者
の顔の形状等に拘わらず検査部の最接近位置を正確に設
定し、検査部を確実に最接近位置に停止させることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の眼科検査装置の一実施形態である非接
触眼圧計の概略構成を示す光路図である。
【図2】図1の眼圧計の検査ユニットのZ方向ストロー
クを示す線図である。
【図3】図1の眼圧計における最接近位置設定装置およ
び前進停止機構の他の例を模式的に示す側面図である。
【図4】図3の最接近位置設定装置および前進停止機構
の作動を示す側面図である。
【図5】図1の眼圧計における距離検出器の他の例を側
面図である。
【符号の説明】
1 眼圧計 2 架台 3 検査ユニット 4 制御装置 4a 撮影制御部 4b 作動制御部 5 空気束射出装置 6 XY位置決め光学系 7 Z位置決め光学系 9 エアノズル 10 エアチャンバ 11 超音波センサ 11a 発振子 11b 受振子 12 顎台 13 額当て 14 平面ガラス部材 15 第一レール 16 第二レール 17a 第一モータ 17b 第一ボールねじ 18a 第二モータ 18b 第二ボールねじ 21 発光ダイオード 22 テレビカメラ 23 ランプ 24 照明側スリット 25 検出センサ 26 受光側スリット 27a、27b、28 レンズ 29 固視灯 31 タッチセンサ 32 押圧部 33 カバー 34 電線 A 最接近位置 F 作動位置 S 初期設定位置 W 待機位置

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機枠と、該機枠に移動可能に搭載され
    た、被検眼から所定距離離間した作動位置で作動する検
    査部と、該検査部と被検眼との前後方向の位置合わせを
    自動的に行う作動距離検出装置とを備えた眼科検査装置
    において、 上記検査部が被検眼に対して最も接近しうる最接近位置
    を設定するための最接近位置設定装置と、 検査部の前進を、設定された最接近位置で停止または後
    退させるための前進停止機構とを備えており、 上記最接近位置設定装置が、被検部または被検部近傍と
    検査部との離間距離を検出する距離検出器を有してなる
    ことを特徴とする眼科検査装置。
  2. 【請求項2】 上記最接近位置設定装置が、機枠に対す
    る検査部の相対的位置を記憶する記憶手段を有してなる
    請求項1記載の眼科検査装置。
  3. 【請求項3】 上記最接近位置設定装置が、距離検出器
    によって検出された離間距離に基づいて、検査部の被検
    眼側先端と被検眼との離間距離が被検眼と作動位置との
    離間距離より小さい位置を最接近位置として設定するよ
    うに構成されてなる請求項1記載の眼科検査装置。
  4. 【請求項4】 上記距離検出器が超音波近接センサであ
    る請求項1記載の眼科検査装置。
  5. 【請求項5】 上記距離検出器がタッチセンサである請
    求項1記載の眼科検査装置。
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