JP2003124104A - 位置検出装置、露光装置、および露光方法 - Google Patents

位置検出装置、露光装置、および露光方法

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JP2003124104A JP2001320588A JP2001320588A JP2003124104A JP 2003124104 A JP2003124104 A JP 2003124104A JP 2001320588 A JP2001320588 A JP 2001320588A JP 2001320588 A JP2001320588 A JP 2001320588A JP 2003124104 A JP2003124104 A JP 2003124104A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 広帯域照明を用いているにもかかわらず、光
学系に残存する色毎の収差の影響を実質的に受けること
なく高精度な位置検出を行うことのできる位置検出装
置。 【解決手段】 マーク(WM)からの光を導く対物光学
系と、マークからの光を光電検出する光電検出器(1
5,16)と、光電検出器の出力信号を信号処理する信
号処理系(18)とを備えている。光電検出器は、第1
波長帯域においてマークからの光を光電検出する第1光
電検出器(15a、16a)と、第2波長帯域において
マークからの光を光電検出する第2光電検出器(15
b、16b)とを有する。信号処理系は、第1および第
2波長帯域の光に対する対物光学系の収差に基づいて、
第1光電検出器および第2光電検出器の出力信号を補正
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、位置検出装置、露
光装置および露光方法に関し、特に半導体素子、撮像素
子、液晶表示素子、薄膜磁気ヘッド等のマイクロデバイ
スを製造するリソグラフィ工程で用いる露光装置に搭載
される位置検出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、半導体素子等のデバイスの製造
に際して、感光材料の塗布されたウェハ(またはガラス
プレート等の基板)上に複数層の回路パターンを重ねて
形成する。このため、回路パターンをウェハ上に露光す
るための露光装置には、マスクのパターンと既に回路パ
ターンの形成されているウェハの各露光領域との相対位
置合わせ(アライメント)を行うためのアライメント装
置が備えられている。近年、回路パターンの線幅の微細
化に伴い、高精度のアライメントが必要とされるように
なってきている。
【0003】従来、この種のアライメント装置として、
特開平4−65603号公報、特開平4−273246
号公報等に開示されているように、オフ・アクシス方式
で且つ撮像方式のアライメント装置が知られている。こ
の撮像方式のアライメント装置の検出系は、FIA(Fi
eld Image Alignment)系の位置検出装置とも呼ばれて
いる。FIA系の位置検出装置では、ハロゲンランプ等
の光源から射出される波長帯域幅の広い光で、ウェハ上
のアライメントマーク(ウェハマーク)を照明する。そ
して、結像光学系を介してウェハマークの拡大像を撮像
素子上に形成し、得られた撮像信号を画像処理すること
によりウェハマークの位置検出を行う。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、FIA
系の位置検出装置では、広帯域照明を用いているので、
ウェハ上のフォトレジスト層での薄膜干渉の影響が低減
されるという利点がある。しかしながら、従来のFIA
系の位置検出装置に組み込まれている結像光学系では、
僅かながら色毎の収差が残存する。結像光学系に色毎の
収差が残存していると、撮像面上でのウェハマーク像の
コントラストが低下したり、ウェハマーク像に歪みが生
じたりして、マーク位置の検出誤差が発生する。
【0005】本発明は、前述の課題に鑑みてなされたも
のであり、広帯域照明を用いているにもかかわらず、光
学系に残存する色毎の収差の影響を実質的に受けること
なく高精度な位置検出を行うことのできる位置検出装置
を提供することを目的とする。さらに、本発明の高精度
な位置検出装置を用いて、たとえば投影光学系に対して
マスクと感光性基板とを高精度に位置合わせして良好な
露光を行うことのできる露光装置および露光方法を提供
することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明の第1発明では、位置検出すべき物体に設け
られたマークからの光を導く対物光学系と、前記マーク
からの光を光電検出する光電検出器と、該光電検出器の
出力信号を信号処理する信号処理系とを備えた位置検出
装置において、前記光電検出器は、第1波長帯域におい
て前記マークからの光を光電検出するための第1光電検
出器と、第2波長帯域において前記マークからの光を光
電検出するための第2光電検出器とを有し、前記信号処
理系は、前記第1波長帯域の光および前記第2波長帯域
の光に対する前記対物光学系の収差に基づいて、前記第
1光電検出器の出力信号および前記第2光電検出器の出
力信号をそれぞれ補正することを特徴とする位置検出装
置を提供する。
【0007】第1発明の好ましい態様によれば、前記第
1光電検出器および前記第2光電検出器は、前記第1波
長帯域の光および前記第2波長帯域の光に対する前記対
物光学系の軸上色収差に基づいてそれぞれ位置決めされ
ている。
【0008】本発明の第2発明では、光源からの光に基
づいて位置検出すべき物体を照明する照明系と、照明さ
れた前記物体に設けられたマークからの光を導く対物光
学系と、前記マークからの光を光電検出する光電検出器
と、該光電検出器の出力信号を信号処理する信号処理系
とを備えた位置検出装置において、第1波長帯域の光だ
けを選択的に前記光電検出器へ導くための第1選択手段
と、第2波長帯域の光だけを選択的に前記光電検出器へ
導くための第2選択手段とを有し、前記信号処理系は、
前記第1波長帯域の光および前記第2波長帯域の光に対
する前記対物光学系の収差に基づいて、前記光電検出器
の出力信号を補正することを特徴とする位置検出装置を
提供する。
【0009】第2発明の好ましい態様によれば、前記第
1選択手段および前記第2選択手段は、前記照明系の光
路中に選択的に配置される。
【0010】本発明の第3発明では、位置検出すべき物
体に設けられたマークからの光を導く対物光学系と、前
記マークからの光を光電検出する光電検出器と、該光電
検出器の出力信号を信号処理する信号処理系とを備えた
位置検出装置において、前記マークからの光の分光特性
を計測するための計測部と、前記計測部で計測された前
記分光特性と前記対物光学系の軸上色収差とに基づい
て、前記マークと前記光電検出器との光学的な位置関係
を調整するための調整部とを備えていることを特徴とす
る位置検出装置を提供する。
【0011】本発明の第4発明では、位置検出すべき物
体に設けられたマークからの光を導く対物光学系と、前
記マークからの光を光電検出する光電検出器と、該光電
検出器の出力信号を信号処理する信号処理系とを備えた
位置検出装置において、前記マークからの光の分光特性
を計測するための計測部と、前記計測部で計測された前
記分光特性に基づいて、所定波長帯域の光に対する前記
対物光学系の収差を補正するための補正部とを備えてい
ることを特徴とする位置検出装置を提供する。
【0012】本発明の第5発明では、位置検出すべき物
体に設けられたマークからの光を導く対物光学系と、前
記マークからの光を光電検出する光電検出器と、該光電
検出器の出力信号を信号処理する信号処理系とを備えた
位置検出装置において、前記マークからの光の分光特性
を計測するための計測部を備え、前記信号処理系は、前
記計測部で計測された前記分光特性と前記対物光学系の
色収差とに基づいて、前記光電検出器の出力信号を補正
することを特徴とする位置検出装置を提供する。
【0013】第1発明〜第5発明の好ましい態様によれ
ば、前記対物光学系は前記マークの像を形成するための
結像光学系を有し、前記光電検出器は前記マーク像を光
電検出する。
【0014】本発明の第6発明では、所定のパターンが
形成されたマスクを照明するための照明系と、前記マス
クのパターン像を感光性基板上に形成するための投影光
学系と、前記感光性基板の位置を検出するための第1発
明〜第5発明の位置検出装置とを備えていることを特徴
とする露光装置を提供する。
【0015】本発明の第7発明では、所定のパターンが
形成されたマスクを照明し、照明された前記マスクのパ
ターン像を感光性基板上に露光する露光方法において、
第1発明〜第5発明の位置検出装置を用いて前記感光性
基板の位置を検出することを特徴とする露光方法を提供
する。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の位置検出装置の典型的な
態様によれば、位置検出すべき物体に設けられたマーク
からの光を導く対物光学系と、マークからの光を光電検
出する光電検出器と、この光電検出器の出力信号を信号
処理する信号処理系とを備えた基本構成を有する。そし
て、光電検出器は、第1波長帯域においてマークからの
光を光電検出するための第1光電検出器と、第2波長帯
域においてマークからの光を光電検出するための第2光
電検出器とを有する。
【0017】また、信号処理系は、第1波長帯域の光お
よび第2波長帯域の光に対する対物光学系の収差に基づ
いて、第1光電検出器の出力信号および第2光電検出器
の出力信号をそれぞれ補正する。換言すれば、波長帯域
毎にマークからの光を光電検出するための複数の光電検
出器が設けられ、各波長帯域の光に対する光学系の収差
に基づいて対応する各光電検出器の出力信号を補正す
る。なお、信号処理系は、各波長帯域の光に対する光学
系の収差の他に、マークのパターンに関する情報(たと
えばマークのピッチ、マークのデューティ比、マークの
段差、マークの膜条件など)に基づいて、対応する各光
電検出器の出力信号を補正することが好ましい。これ
は、マークのパターンの形状(ピッチ、デューティ比、
段差等)やマークの膜条件等によって、波長帯域ごとに
得られる波形が異なるためである。
【0018】したがって、本発明の位置検出装置では、
広帯域照明を用いているにもかかわらず、光学系に残存
する色毎の収差の影響を実質的に受けることなく高精度
な位置検出を行うことができる。また、本発明の位置検
出装置が搭載された露光装置および露光方法では、光学
系に残存する色毎の収差の影響を実質的に受けることの
ない高精度な位置検出装置を用いて感光性基板を高精度
に位置検出し、ひいてはマスクと感光性基板とを高精度
に位置合わせして、良好な投影露光を行うことができ
る。
【0019】本発明の実施形態を、添付図面に基づいて
説明する。図1は、本発明の各実施形態にかかる位置検
出装置を備えた露光装置の基本構成を概略的に示す図で
ある。各実施形態では、半導体素子を製造するための露
光装置において感光性基板の位置を検出するためのFI
A系の位置検出装置に本発明を適用している。なお、図
1では、露光装置の投影光学系PLの光軸AX0に対し
て平行にZ軸が、Z軸に垂直な平面内において図1の紙
面に平行な方向にX軸が、Z軸に垂直な平面内において
図1の紙面に垂直な方向にY軸がそれぞれ設定されてい
る。
【0020】図示の露光装置は、適当な露光光でマスク
(投影原版)としてのレチクルRを照明するための露光
用照明系ILを備えている。レチクルRはレチクルステ
ージ30上においてXY平面とほぼ平行に支持されてお
り、そのパターン領域PAには転写すべき回路パターン
が形成されている。レチクルRを透過した光は、投影光
学系PLを介して、感光性基板としてのウェハWに達
し、ウェハW上にはレチクルRのパターン像が形成され
る。
【0021】なお、ウェハWは、ウェハホルダ31を介
して、Zステージ32上においてXY平面とほぼ平行に
支持されている。Zステージ32は、ステージ制御系3
4によって、投影光学系PLの光軸AX0に沿ってZ方
向に駆動されるように構成されている。Zステージ32
はさらに、XYステージ33上に支持されている。XY
ステージ33は、同じくステージ制御系34によって、
投影光学系PLの光軸AX0に対して垂直なXY平面内
において二次元的に駆動されるように構成されている。
【0022】前述したように、露光装置では、投影露光
に先立って、レチクルR上のパターン領域PAとウェハ
W上の各露光領域とを光学的に位置合わせ(アライメン
ト)する必要がある。そこで、位置検出すべき物体であ
るウェハWには、たとえば段差パターン(ライン・アン
ド・スペース・パターン)からなるウェハマーク(ウェ
ハライメントマーク)WMが形成されている。ウェハマ
ークWMの位置を検出し、ひいてはウェハWの位置を検
出するのに、本実施形態の位置検出装置が使用される。
【0023】具体的には、ウェハマークWMとして、X
方向に周期性を有する一次元マークとしてのX方向ウェ
ハマークWMX(不図示)と、Y方向に周期性を有する
一次元マークとしてのY方向ウェハマークWMY(不図
示)とが、ウェハW上に形成されている。なお、本実施
形態では、ウェハマークWMとして、X方向およびY方
向にそれぞれ周期性を有する互いに独立した2つの一次
元マークを採用しているが、X方向およびY方向に周期
性を有する二次元マークを採用することもできる。
【0024】本実施形態にかかる位置検出装置は、波長
帯域幅の広い照明光(たとえば530nm〜800n
m)を供給するための光源1を備えている。光源1とし
て、ハロゲンランプのような光源を使用することができ
る。光源1から供給された照明光は、リレー光学系(不
図示)を介して、光ファイバーのようなライトガイド2
の入射端に入射する。ライトガイド2の内部を伝搬して
その射出端から射出された照明光は、たとえば円形状の
開口部(光透過部)を有する照明開口絞り3を介して制
限された後、コンデンサーレンズ4に入射する。
【0025】コンデンサーレンズ4を介した照明光は、
照明すべき物体であるウェハWの露光面と光学的に共役
に配置された照明視野絞り5を介して、照明リレーレン
ズ6に入射する。照明リレーレンズ6を介した照明光
は、ハーフプリズム7を透過した後、第1対物レンズ8
に入射する。第1対物レンズ8を介した照明光は、反射
プリズム9の反射面で図中下方に(−Z方向に)反射さ
れた後、ウェハW上に形成されたウェハマークWMを照
明する。
【0026】このように、光源1、ライトガイド2、照
明開口絞り3、コンデンサーレンズ4、照明視野絞り
5、照明リレーレンズ6、ハーフプリズム7、第1対物
レンズ8および反射プリズム9は、ウェハマークWMを
照明するための照明系を構成している。照明光に対する
ウェハマークWMからの反射光(回折光を含む)は、反
射プリズム9および第1対物レンズ8を介して、ハーフ
プリズム7に入射する。ハーフプリズム7で図中上方に
(+Z方向に)反射された光は、第2対物レンズ10を
介して、指標板11上にウェハマークWMの像を形成す
る。
【0027】指標板11を介した光は、リレーレンズ系
(12,13)を介して、XY分岐ハーフプリズム14
に入射する。そして、XY分岐ハーフプリズム14で反
射された光はY方向用CCD15に、XY分岐ハーフプ
リズム14を透過した光はX方向用CCD16に入射す
る。なお、リレーレンズ系(12,13)の平行光路中
には、結像開口絞り17が配置されている。
【0028】このように、反射プリズム9、第1対物レ
ンズ8、ハーフプリズム7、第2対物レンズ10、指標
板11、リレーレンズ系(12,13)、結像開口絞り
17およびハーフプリズム14は、照明光に対するウェ
ハマークWMからの反射光に基づいてマーク像を形成す
るための結像光学系を構成している。また、Y方向用C
CD15およびX方向用CCD16は、結像光学系を介
して形成されたマーク像を光電検出するための光電検出
器を構成している。
【0029】こうして、Y方向用CCD15およびX方
向用CCD16の撮像面には、マーク像が指標板11の
指標パターン像とともに形成される。Y方向用CCD1
5およびX方向用CCD16からの出力信号は、信号処
理系18に供給される。さらに、信号処理系18におい
て信号処理(波形処理)により得られたウェハマークW
Mの位置情報は、主制御系35に供給される。主制御系
35は、信号処理系18からのウェハマークWMの位置
情報に基づいて、ステージ制御信号をステージ制御系3
4に出力する。
【0030】ステージ制御系34は、ステージ制御信号
にしたがってXYステージ33を適宜駆動し、ウェハW
のアライメントを行う。なお、主制御系35には、たと
えばキーボードのような入力手段36を介して、照明開
口絞り3に対する指令や結像開口絞り17に対する指令
が供給される。主制御系35は、これらの指令に基づ
き、駆動系19を介して照明開口絞り3を駆動したり、
駆動系20を介して結像開口絞り17を駆動したりす
る。また、主制御系35は、収差補正指令に基づき、第
2対物レンズ10やリレーレンズ12を駆動する。
【0031】図2は、本発明の第1実施形態にかかる位
置検出装置の要部構成を概略的に示す図である。第1実
施形態では、図2に示すように、Y方向用CCD15と
して、530nm〜620nmの波長を有する光を光電
検出するためのY方向用第1CCD15aと、620n
m〜710nmの波長を有する光を光電検出するための
Y方向用第2CCD15bと、710nm〜800nm
の波長を有する光を光電検出するためのY方向用第3C
CD15cとを備えている。
【0032】同様に、X方向用CCD16として、53
0nm〜620nmの波長を有する光を光電検出するた
めのX方向用第1CCD16aと、620nm〜710
nmの波長を有する光を光電検出するためのX方向用第
2CCD16bと、710nm〜800nmの波長を有
する光を光電検出するためのX方向用第3CCD16c
とを備えている。そして、XY分岐ハーフプリズム14
とY方向用第2CCD15bとの間の光路中にはダイク
ロイックミラー15dおよび15eが配置され、XY分
岐ハーフプリズム14とX方向用第2CCD16bとの
間の光路中にはダイクロイックミラー16dおよび16
eが配置されている。
【0033】第1実施形態では、XY分岐ハーフプリズ
ム14で反射されたウェハマークWMからの光(530
nm〜800nmの波長光)が、ダイクロイックミラー
15dに入射する。ダイクロイックミラー15dは、7
10nm以上の波長を有する光を反射し、710nmよ
りも小さい波長を有する光を透過させる特性を有する。
したがって、ウェハマークWMからの光のうち、710
nm〜800nmの波長を有する光はダイクロイックミ
ラー15dで反射されてY方向用第3CCD15cに入
射し、530nm〜710nmの波長を有する光はダイ
クロイックミラー15dを透過してダイクロイックミラ
ー15eに入射する。
【0034】ダイクロイックミラー15eは、620n
mよりも小さい波長を有する光を反射し、620nm以
上の波長を有する光を透過させる特性を有する。したが
って、ウェハマークWMからの光のうち、530nm〜
620nmの波長を有する光はダイクロイックミラー1
5eで反射されてY方向用第1CCD15aに入射し、
620nm〜710nmの波長を有する光はダイクロイ
ックミラー15eを透過してY方向用第2CCD15b
に入射する。各Y方向用CCD15a〜15cの出力信
号は、信号処理系18に供給される。
【0035】同様に、XY分岐ハーフプリズム14を透
過したウェハマークWMからの光が、ダイクロイックミ
ラー16dに入射する。ダイクロイックミラー16d
は、710nm以上の波長を有する光を反射し、710
nmよりも小さい波長を有する光を透過させる特性を有
する。したがって、ウェハマークWMからの光のうち、
710nm〜800nmの波長を有する光はダイクロイ
ックミラー16dで反射されてX方向用第3CCD16
cに入射し、530nm〜710nmの波長を有する光
はダイクロイックミラー16dを透過してダイクロイッ
クミラー16eに入射する。
【0036】ダイクロイックミラー16eは、620n
mよりも小さい波長を有する光を反射し、620nm以
上の波長を有する光を透過させる特性を有する。したが
って、ウェハマークWMからの光のうち、530nm〜
620nmの波長を有する光はダイクロイックミラー1
6eで反射されてX方向用第1CCD16aに入射し、
620nm〜710nmの波長を有する光はダイクロイ
ックミラー16eを透過してX方向用第2CCD16b
に入射する。各X方向用CCD16a〜16cの出力信
号は、信号処理系18に供給される。
【0037】信号処理系18では、530nm〜620
nmの波長を有する光に対する結像光学系の収差とマー
クのパターンに関する情報(たとえばマークのピッチ、
マークのデューティ比、マークの段差、マークの膜条件
など)とに基づいて、Y方向用第1CCD15aおよび
X方向用第1CCD16aからの出力信号を補正する。
また、620nm〜710nmの波長を有する光に対す
る結像光学系の収差とマークのパターンに関する情報
(たとえばマークのピッチ、マークのデューティ比、マ
ークの段差、マークの膜条件など)とに基づいて、Y方
向用第2CCD15bおよびX方向用第2CCD16b
からの出力信号を補正する。さらに、710nm〜80
0nmの波長を有する光に対する結像光学系の収差とマ
ークのパターンに関する情報(たとえばマークのピッ
チ、マークのデューティ比、マークの段差、マークの膜
条件など)とに基づいて、Y方向用第3CCD15cお
よびX方向用第3CCD16cからの出力信号を補正す
る。
【0038】信号処理系18では、Y方向用各CCD1
5a〜15cからの補正出力信号を電気的に加算するこ
とにより、あるいは電気的に加算することなく個別に用
いることにより、ウェハマークWMのY方向位置を検出
する。また、X方向用各CCD16a〜16cからの補
正出力信号を電気的に加算することにより、あるいは電
気的に加算することなく個別に用いることにより、ウェ
ハマークWMのX方向位置を検出する。
【0039】ここで、結像光学系の収差として、たとえ
ば色毎の球面収差や、色毎のコマ収差や、色毎の光軸倒
れ(結像開口絞り17の光軸に対する偏心などに起因し
て各CCDの撮像面に入射する結像光束の中心軸線が撮
像面の法線に対して傾くこと)などを考慮することがで
きる。なお、530nm〜620nmの波長を有する光
に対する結像光学系の軸上色収差に基づいてY方向用第
1CCD15aの撮像面およびX方向用第1CCD16
aの撮像面を位置決めすることが好ましい。
【0040】また、620nm〜710nmの波長を有
する光に対する結像光学系の軸上色収差に基づいてY方
向用第2CCD15bの撮像面およびX方向用第2CC
D16bの撮像面を位置決めすることが好ましい。さら
に、710nm〜800nmの波長を有する光に対する
結像光学系の軸上色収差に基づいてY方向用第3CCD
15cの撮像面およびX方向用第3CCD16cの撮像
面を位置決めすることが好ましい。
【0041】以上のように、第1実施形態では、波長帯
域毎にウェハマークWMからの光を光電検出するための
複数の光電検出器(CCD15a〜15c,16a〜1
6c)を設け、各波長帯域の光に対する結像光学系の収
差に基づいて対応する各光電検出器の出力信号を補正し
ている。したがって、第1実施形態の位置検出装置で
は、広帯域照明を用いているにもかかわらず、結像光学
系に残存する色毎の収差の影響を実質的に受けることな
く高精度な位置検出を行うことができる。さらに、第1
実施形態では、複数の波長帯域の光に対する結像光学系
の収差に加えて、マークのパターンに関する情報にも基
づいて、対応する各光電検出器の出力信号を補正してい
るため、さらに高精度な位置検出を行うことができる。
なお、第1実施形態において、3つの出力(CCD15
a〜15c、16a〜16c)のうちの1つのみの出
力、或いは2つのみの出力を位置検出に用いて、より様
々な条件に対応することも可能である。
【0042】なお、第1実施形態では、Y方向用光源検
出器およびX方向用光源検出器として、3つのCCD1
5a〜15cおよび16a〜16cがそれぞれ設けられ
ているが、CCDの数および各波長帯域について、本発
明の範囲内において様々な変形例が可能である。
【0043】図3は、本発明の第2実施形態にかかる位
置検出装置の要部構成を概略的に示す図である。第1実
施形態では波長帯域毎に光電検出器を設けて広帯域の光
を空間的に分離しているが、第2実施形態では各波長帯
域の光を選択的に光電検出器へ導く選択手段を用いて広
帯域の光を時間的に分離している。図3(a)を参照す
ると、ライトガイド2の射出端から射出された光は、照
明開口絞り3を介して、波長フィルター部材21に入射
する。波長フィルター部材21は、図3(b)に示すよ
うに、3つの波長フィルター21a〜21cを有する。
【0044】ここで、第1波長フィルター21aは、波
長が530nm〜620nmの光だけを選択的に透過さ
せる特性を有する。また、第2波長フィルター21b
は、波長が620nm〜710nmの光だけを選択的に
透過させる特性を有する。さらに、第3波長フィルター
15cは、波長が710nm〜800nmの光だけを選
択的に透過させる特性を有する。なお、波長フィルター
部材21は、主制御系35(図3では不図示)からの指
令に基づいて作動する駆動系22の作用により光軸と直
交する方向に沿って移動可能に構成されている。
【0045】したがって、第1波長フィルター21a、
第2波長フィルター21b、または第3波長フィルター
21cが照明光路中に設定された状態では、波長が53
0nm〜620nmの照明光、波長が620nm〜71
0nmの照明光、または波長が710nm〜800nm
の照明光だけが、波長フィルター部材21を選択的にそ
れぞれ透過することになる。また、波長フィルター部材
21が照明光路から完全に退避した状態では、照明光が
波長選択されることなくそのまま通過することになる。
このように、波長フィルター部材21は、各波長帯域の
光を選択的にウェハWの表面へ、ひいては光電検出器
(CCD15および16)へ導く選択手段を構成してい
る。
【0046】第2実施形態では、波長フィルター部材2
1の第1波長フィルター21aを照明光路中に設定した
場合、ウェハマークWMからの光として、波長が530
nm〜620nmの光がY方向用CCD15およびX方
向用CCD16に入射する。Y方向用CCD15および
X方向用CCD16の出力信号は、信号処理系18にそ
れぞれ供給される。信号処理系18では、530nm〜
620nmの波長を有する光に対する結像光学系の収差
とマークのパターンに関する情報(たとえばマークのピ
ッチ、マークのデューティ比、マークの段差、マークの
膜条件など)とに基づいて、Y方向用CCD15および
X方向用CCD16からの出力信号をそれぞれ補正す
る。
【0047】また、第2波長フィルター21bを照明光
路中に設定した場合、ウェハマークWMからの光とし
て、波長が620nm〜710nmの光がY方向用CC
D15およびX方向用CCD16に入射する。Y方向用
CCD15およびX方向用CCD16の出力信号は、信
号処理系18にそれぞれ供給される。信号処理系18で
は、620nm〜710nmの波長を有する光に対する
結像光学系の収差とマークのパターンに関する情報(た
とえばマークのピッチ、マークのデューティ比、マーク
の段差、マークの膜条件など)とに基づいて、Y方向用
CCD15およびX方向用CCD16からの出力信号を
それぞれ補正する。
【0048】さらに、第3波長フィルター21cを照明
光路中に設定した場合、ウェハマークWMからの光とし
て、波長が710nm〜800nmの光がY方向用CC
D15およびX方向用CCD16に入射する。Y方向用
CCD15およびX方向用CCD16の出力信号は、信
号処理系18にそれぞれ供給される。信号処理系18で
は、710nm〜800nmの波長を有する光に対する
結像光学系の収差とマークのパターンに関する情報(た
とえばマークのピッチ、マークのデューティ比、マーク
の段差、マークの膜条件など)とに基づいて、Y方向用
CCD15およびX方向用CCD16からの出力信号を
それぞれ補正する。ちなみに、波長フィルター部材21
を照明光路から退避させた場合、ウェハマークWMから
の光として、波長が530nm〜800nmの光がY方
向用CCD15およびX方向用CCD16に入射する。
【0049】こうして、信号処理系18では、各波長帯
域の光(波長が530nm〜620nmの光、波長が6
20nm〜710nmの光、および波長が710nm〜
800nmの光)に対するY方向用CCD15からの補
正出力信号を電気的に加算することにより、あるいは電
気的に加算することなく個別に用いることにより、ウェ
ハマークWMのY方向位置を検出する。同様に、各波長
帯域の光に対するX方向用CCD16からの補正出力信
号を電気的に加算することにより、あるいは電気的に加
算することなく個別に用いることにより、ウェハマーク
WMのX方向位置を検出する。
【0050】さらに、第2実施形態では、複数の波長帯
域の光に対する結像光学系の収差に加えて、マークのパ
ターンに関する情報にも基づいて、光電検出器の対応す
る出力信号を補正しているため、さらに高精度な位置検
出を行うことができる。
【0051】なお、第2実施形態では、ライトガイド2
とコンデンサーレンズ4との間の光路中に波長フィルタ
ー部材21を選択的に挿入する構成を採用しているが、
これに限定されることなく、たとえば光源1とライトガ
イド2との間の光路中など照明系の他の適当な位置に選
択的に挿入する構成としても良い。また、波長フィルタ
ー部材21の挿入位置は照明系の光路中に限定されるこ
となく、たとえば光電検出器としてのCCD15および
16の直前(すなわち結像光学系と光電検出器との間の
光路中)など結像光学系の他の適当な位置に選択的に挿
入する構成としても良い。
【0052】また、第2実施形態では、波長フィルター
部材21が3つの波長フィルター21aを一体的に支持
する構成を採用しているが、これに限定されることな
く、3つの波長フィルター21aを個別に挿入する構成
としても良い。また、第2実施形態では、3つの波長帯
域を用いたが、この3つの波長帯域のうちの1つの波長
帯域、または2つの波長帯域を選択することも可能であ
る。このように、波長フィルターの数および各選択波長
域について、本発明の範囲内において様々な変形例が可
能である。
【0053】図4は、本発明の第3実施形態にかかる位
置検出装置の要部構成を概略的に示す図である。図4を
参照すると、第3実施形態では、XY分岐ハーフプリズ
ム14とY方向用CCD15との間の光路中に配置され
たハーフミラー24と、このハーフミラー24で反射さ
れた光が入射する分光器25とが付設されている。した
がって、XY分岐ハーフプリズム14で反射されたウェ
ハマークWMからの光はハーフミラー24に入射し、ハ
ーフミラー24で反射された光は分光器25へ導かれ、
ハーフミラー24を透過した光はY方向用CCD15へ
導かれる。分光器25の出力信号は、信号処理系18に
供給される。
【0054】第3実施形態では、光源1から供給された
広帯域照明光(530nm〜800nmの波長)でウェ
ハマークWMを照明しているが、照明されたウェハマー
クWMからの光の波長はウェハマークWMの特性(分光
特性)に依存して変化することがある。そこで、第3実
施形態では、信号処理系18が分光器25の出力に基づ
いてウェハマークWMからの光の分光特性を計測する。
そして、信号処理系18で計測された分光特性と結像光
学系の軸上色収差とに基づいて、ウェハマークWMとY
方向用CCD15の撮像面およびX方向用CCD16の
撮像面との光学的な位置関係を調整する。
【0055】具体的には、ウェハマークWMからの光が
特定の波長帯域の光を実質的に含む場合、この特定の波
長帯域の光に対する結像光学系の軸上色収差に基づい
て、ウェハマークWMとY方向用CCD15の撮像面お
よびX方向用CCD16の撮像面とが光学的に共役にな
るように、Zステージ32を駆動してウェハマークWM
の位置を調整する。あるいは、Y方向用CCD15およ
びX方向用CCD16の位置を調整したり、結像光学系
中の少なくとも1つのレンズ成分の位置を光軸方向に調
整したりすることにより、光学的な共役関係を設定する
こともできる。
【0056】以上のように、第3実施形態では、ウェハ
マークWMからの光の分光特性と結像光学系の軸上色収
差とに応じて、ウェハマークWMとY方向用CCD15
の撮像面およびX方向用CCD16の撮像面とが光学的
に共役になるように調整している。したがって、第3実
施形態においても、広帯域照明を用いているにもかかわ
らず、結像光学系に残存する色毎の収差の影響を実質的
に受けることなく高精度な位置検出を行うことができ
る。
【0057】また、第3実施形態の第1変形例では、第
3実施形態と同様に、信号処理系18が分光器25の出
力に基づいてウェハマークWMからの光の分光特性を計
測する。そして、信号処理系18で計測された分光特性
に基づいて、所定波長帯域の光に対する結像光学系の収
差を補正する。換言すれば、ウェハマークWMからの光
が特定の波長帯域の光を実質的に含む場合、この特定の
波長帯域の光に対する結像光学系の収差を補正する。具
体的には、たとえば第2対物レンズ10またはリレーレ
ンズ12を光軸に垂直な方向に移動させることによっ
て、結像光学系のコマ収差を補正する。
【0058】以上のように、第3実施形態の第1変形例
では、ウェハマークWMからの光の分光特性に応じて、
所定波長帯域の光に対する結像光学系の収差を補正す
る。したがって、第3実施形態の第1変形例において
も、広帯域照明を用いているにもかかわらず、結像光学
系に残存する色毎の収差の影響を実質的に受けることな
く高精度な位置検出を行うことができる。
【0059】さらに、第3実施形態の第2変形例では、
第3実施形態と同様に、信号処理系18が分光器25の
出力に基づいてウェハマークWMからの光の分光特性を
計測する。そして、信号処理系18で計測された分光特
性と結像光学系の色収差とマークのパターンに関する情
報(たとえばマークのピッチ、マークのデューティ比、
マークの段差、マークの膜条件など)とに基づいて、光
電検出器の出力信号を補正する。具体的には、ウェハマ
ークWMからの光が特定の波長帯域の光を実質的に含む
場合、この特定の波長帯域の光に対する結像光学系の収
差の影響を実質的に受けないように、Y方向用CCD1
5およびX方向用CCD16の出力信号を補正する。
【0060】さらに、第3実施形態の第2変形例では、
ウェハマークWMからの分光特性と結像光学系の色収差
とに加えて、マークのパターンに関する情報にも基づい
て、光電検出器の出力信号を補正しているため、さらに
高精度な位置検出を行うことができる。
【0061】なお、第3実施形態およびその変形例で
は、Y方向用CCD15に向かう光の一部を分光器25
で検出しているが、これに限定されることなく、X方向
用CCD16に向かう光の一部を分光器で検出したり、
Y方向用CCD15に向かう光の一部およびX方向用C
CD16に向かう光の一部をそれぞれ別の分光器で検出
したりすることもできる。
【0062】なお、上述の各実施形態では、ウェハマー
クを落射照明しているが、これに限定されることなく、
ウェハマークを透過照明する位置検出装置に本発明を適
用することもできる。また、上述の各実施形態では、X
方向マーク検出とY方向マーク検出とにそれぞれ別のC
CDを用いているが、1つのCCDでX方向マーク検出
とY方向マーク検出との双方を行ってもよい。
【0063】また、上述の各実施形態では、ウェハマー
クからの光に基づいてその像を形成する結像光学系を備
えた位置検出装置に対して本発明を適用しているが、こ
れに限定されることなく、一般的にウェハマークからの
光を導く対物光学系を備えた位置検出装置に対しても本
発明を適用することもできる。
【0064】さらに、上述の各実施形態では、露光装置
における感光性基板の位置検出を行っているが、これに
限定されることなく、位置検出すべき一般的な物体に形
成された物体マークの位置検出、たとえば特開平6−5
8730号公報、特開平7−71918号公報、特開平
10−122814号公報、特開平10−122820
号公報、および特開2000−258119号公報など
に開示される重ね合わせ精度測定装置やパターン間寸法
測定装置に本発明を適用することもできる。
【0065】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の位置検出
装置では、波長帯域毎にマークからの光を光電検出する
ための複数の光電検出器が設けられ、各波長帯域の光に
対する光学系の収差に基づいて対応する各光電検出器の
出力信号を補正するので、広帯域照明を用いているにも
かかわらず、光学系に残存する色毎の収差の影響を実質
的に受けることなく高精度な位置検出を行うことができ
る。
【0066】また、本発明の位置検出装置が搭載された
露光装置および露光方法では、光学系に残存する色毎の
収差の影響を実質的に受けることのない高精度な位置検
出装置を用いて感光性基板を高精度に位置検出し、ひい
てはマスクと感光性基板とを高精度に位置合わせして、
良好な投影露光を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の各実施形態にかかる位置検出装置を備
えた露光装置の基本構成を概略的に示す図である。
【図2】本発明の第1実施形態にかかる位置検出装置の
要部構成を概略的に示す図である。
【図3】本発明の第2実施形態にかかる位置検出装置の
要部構成を概略的に示す図である。
【図4】本発明の第3実施形態にかかる位置検出装置の
要部構成を概略的に示す図である。
【符号の説明】
1 ハロゲンランプ 2 ライトガイド 3 照明開口絞り 5 照明視野絞り 7 ハーフプリズム 8 第1対物レンズ 9 反射プリズム 10 第2対物レンズ 11 指標板 14 XY分岐ハーフプリズム 15,16 CCD 17 結像開口絞り 18 信号処理系 21 波長フィルター部材 25 分光器 30 レチクルステージ 31 ウェハホルダ 32 Zステージ 33 XYステージ 34 ステージ制御系 35 主制御系 36 キーボード IL 露光用照明系 R レチクル PA パターン領域 PL 投影光学系 W ウェハ WM ウェハマーク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2F065 AA03 AA07 AA14 AA20 BB02 BB28 CC20 DD03 DD09 EE08 FF01 FF04 GG02 GG24 HH04 HH13 HH17 JJ03 JJ05 JJ09 JJ26 LL02 LL04 LL12 LL20 LL30 LL46 MM03 PP12 QQ03 QQ25 UU02 5F046 BA03 ED02 FA03 FA06 FA07 FA10 FA17 FB08 FB10 FB13 FC04 FC05

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 位置検出すべき物体に設けられたマーク
    からの光を導く対物光学系と、前記マークからの光を光
    電検出する光電検出器と、該光電検出器の出力信号を信
    号処理する信号処理系とを備えた位置検出装置におい
    て、 前記光電検出器は、第1波長帯域において前記マークか
    らの光を光電検出するための第1光電検出器と、第2波
    長帯域において前記マークからの光を光電検出するため
    の第2光電検出器とを有し、 前記信号処理系は、前記第1波長帯域の光および前記第
    2波長帯域の光に対する前記対物光学系の収差に基づい
    て、前記第1光電検出器の出力信号および前記第2光電
    検出器の出力信号をそれぞれ補正することを特徴とする
    位置検出装置。
  2. 【請求項2】 前記第1光電検出器および前記第2光電
    検出器は、前記第1波長帯域の光および前記第2波長帯
    域の光に対する前記対物光学系の軸上色収差に基づいて
    それぞれ位置決めされていることを特徴とする請求項1
    に記載の位置検出装置。
  3. 【請求項3】 光源からの光に基づいて位置検出すべき
    物体を照明する照明系と、照明された前記物体に設けら
    れたマークからの光を導く対物光学系と、前記マークか
    らの光を光電検出する光電検出器と、該光電検出器の出
    力信号を信号処理する信号処理系とを備えた位置検出装
    置において、 第1波長帯域の光だけを選択的に前記光電検出器へ導く
    ための第1選択手段と、第2波長帯域の光だけを選択的
    に前記光電検出器へ導くための第2選択手段とを有し、 前記信号処理系は、前記第1波長帯域の光および前記第
    2波長帯域の光に対する前記対物光学系の収差に基づい
    て、前記光電検出器の出力信号を補正することを特徴と
    する位置検出装置。
  4. 【請求項4】 前記第1選択手段および前記第2選択手
    段は、前記照明系の光路中に選択的に配置されることを
    特徴とする請求項3に記載の位置検出装置。
  5. 【請求項5】 位置検出すべき物体に設けられたマーク
    からの光を導く対物光学系と、前記マークからの光を光
    電検出する光電検出器と、該光電検出器の出力信号を信
    号処理する信号処理系とを備えた位置検出装置におい
    て、 前記マークからの光の分光特性を計測するための計測部
    と、 前記計測部で計測された前記分光特性と前記対物光学系
    の軸上色収差とに基づいて、前記マークと前記光電検出
    器との光学的な位置関係を調整するための調整部とを備
    えていることを特徴とする位置検出装置。
  6. 【請求項6】 位置検出すべき物体に設けられたマーク
    からの光を導く対物光学系と、前記マークからの光を光
    電検出する光電検出器と、該光電検出器の出力信号を信
    号処理する信号処理系とを備えた位置検出装置におい
    て、 前記マークからの光の分光特性を計測するための計測部
    と、 前記計測部で計測された前記分光特性に基づいて、所定
    波長帯域の光に対する前記対物光学系の収差を補正する
    ための補正部とを備えていることを特徴とする位置検出
    装置。
  7. 【請求項7】 位置検出すべき物体に設けられたマーク
    からの光を導く対物光学系と、前記マークからの光を光
    電検出する光電検出器と、該光電検出器の出力信号を信
    号処理する信号処理系とを備えた位置検出装置におい
    て、 前記マークからの光の分光特性を計測するための計測部
    を備え、 前記信号処理系は、前記計測部で計測された前記分光特
    性と前記対物光学系の色収差とに基づいて、前記光電検
    出器の出力信号を補正することを特徴とする位置検出装
    置。
  8. 【請求項8】 前記対物光学系は前記マークの像を形成
    するための結像光学系を有し、前記光電検出器は前記マ
    ーク像を光電検出することを特徴とする請求項1乃至7
    のいずれか1項に記載の位置検出装置。
  9. 【請求項9】 所定のパターンが形成されたマスクを照
    明するための照明系と、前記マスクのパターン像を感光
    性基板上に形成するための投影光学系と、前記感光性基
    板の位置を検出するための請求項1乃至8のいずれか1
    項に記載の位置検出装置とを備えていることを特徴とす
    る露光装置。
  10. 【請求項10】 所定のパターンが形成されたマスクを
    照明し、照明された前記マスクのパターン像を感光性基
    板上に露光する露光方法において、 請求項1乃至8のいずれか1項に記載の位置検出装置を
    用いて前記感光性基板の位置を検出することを特徴とす
    る露光方法。
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