JP2007101310A - 位置検出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 視野内での被検マークの位置が変化しても1nm以下の繰り返し精度で再現性よく位置検出を行う。
【解決手段】 基板11上の被検マーク11Aに照明光L1を照射する照明手段(13〜19)と、被検マークからの光を結像して該被検マークの像を形成する結像手段(19〜24,40)と、被検マークの像に基づいて該被検マークの位置検出を行う手段(25,26)とを備える。結像手段は、複数の光学レンズユニット(21,22など)を含み、複数の光学レンズユニットのうち少なくとも1つは、該光学レンズユニットの透過波面収差の回転対称成分のP-V値をδとし、照明光の中心波長をλとして、次の条件式(1)「−0.005λ < δ < +0.005λ」を満足する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、基板上の被検マークの位置検出を行う位置検出装置に関する。
基板上の被検マークを結像光学系の視野内に位置決めして照明し、このとき結像光学系を介して形成される被検マークの像に基づいて、被検マークの位置検出を行う装置が知られている。また、この装置の性能を向上させるために、例えば特許文献1に記載の方法を利用し、位相マーク像の非対称性のフォーカス特性を指標として、照明光学系や結像光学系の光学部品(例えば開口絞りなど)の配置を微調整し、装置起因の誤差成分(TIS:Tool Induced Shift)を低減することも提案されている。TISを低減できれば、視野内での被検マークの位置が変化しても再現性よく位置検出を行うことができる。
2000−77295号公報
しかし、上記の位置検出装置では、再現性に関する今後の要求スペック(繰り返し精度1nm以下)を満足するには不十分であった。
本発明の目的は、視野内での被検マークの位置が変化しても1nm以下の繰り返し精度で再現性よく位置検出を行うことができる位置検出装置を提供することにある。
本発明の位置検出装置は、基板上の被検マークに照明光を照射する照明手段と、前記被検マークからの光を結像して該被検マークの像を形成する結像手段と、前記被検マークの像に基づいて該被検マークの位置検出を行う処理手段とを備え、前記結像手段は、複数の光学レンズユニットを含み、前記複数の光学レンズユニットのうち少なくとも1つは、該光学レンズユニットの透過波面収差の回転対称成分のP-V値をδとし、前記照明光の中心波長をλとして、次の条件式(1)「−0.005λ < δ < +0.005λ」を満足するものである。
また、前記結像手段は、前記被検マークの中間像を形成する第1光学系と、該中間像をリレーして前記被検マークの最終像を形成する第2光学系とを含み、前記第2光学系には、前記条件式(1)を満足する1つ以上の前記光学レンズユニットが含まれることが好ましい。
また、前記第2光学系の前記条件式(1)を満足する前記光学レンズユニットは、複数のレンズ部品を含み、前記複数のレンズ部品のうち少なくとも1つは、前記光学レンズユニットの焦点距離をf(mm)、前記光学レンズユニットに対する最大画角を2θとしたとき、y=f・θで決まる前記中間像の形成面の像高y(mm)の位置を通過した主光線と該レンズ部品との交点から光軸までの距離をL(mm)とし、該レンズ部品の硝子材料のd線での屈折率をndとして、次の条件式(2)「L×(nd−1) ≧ 0.5」を満足し、前記条件式(2)を満足する前記レンズ部品の硝子材料は、摩耗度が200以下であることが好ましい。
本発明の位置検出装置によれば、視野内での被検マークの位置が変化しても1nm以下の繰り返し精度で再現性よく位置検出を行うことができる。
以下、図面を用いて本発明の実施形態を詳細に説明する。
ここでは、図1の重ね合わせ測定装置10を例に説明する。
重ね合わせ測定装置10は、半導体素子や液晶表示素子などの製造工程において、基板11のレジストパターンの重ね合わせ検査を行う装置である。基板11は、半導体ウエハや液晶基板などであり、レジスト層に対する露光・現像後で、所定の材料膜に対する加工前の状態にある。基板11には重ね合わせ検査のために多数の測定点が用意される。
基板11の各測定点には、レジストパターンの基準位置を示すレジストマークと下地パターンの基準位置を示す下地マークとが形成されている。例えば図2に示すBOXマークの場合、外側には下地マーク、内側にはレジストマークが形成される。重ね合わせ検査では、各マークの位置検出や、下地マークに対するレジストマークの位置ずれ量Lの測定が行われる。以下の説明では、レジストマークと下地マークとを総じて「重ね合わせマーク11A」という。
重ね合わせ測定装置10には、図1(a)に示す通り、基板11を支持するステージ12と、照明光学系(13〜19)と、結像光学系(18〜24,40)と、CCD撮像素子25と、画像処理部26と、焦点検出部(40〜48)と、ステージ制御部27とが設けられる。
ステージ12は、図示省略したが、基板11を水平状態に保って支持するホルダと、このホルダを水平方向(XY方向)に駆動するXY駆動部と、ホルダを鉛直方向(Z方向)に駆動するZ駆動部とで構成されている。XY駆動部とZ駆動部は、ステージ制御部27に接続される。
ステージ制御部27は、ステージ12のXY駆動部を制御し、基板11上の重ね合わせマーク11Aを視野内に位置決めする。また、焦点検出部(40〜48)から出力されるフォーカス信号に基づいて、ステージ12のZ駆動部を制御する。このフォーカス調整により、重ね合わせマーク11AをCCD撮像素子25の撮像面に対して合焦させることができる。このとき、重ね合わせマーク11Aは、結像光学系(18〜24,40)の物体面に配置される。
照明光学系(13〜19)は、光源部13と、光軸O1に沿って順に配置された照明開口絞り14とコンデンサーレンズ15と視野絞り16と照明リレーレンズ17とビームスプリッタ18と、光軸O2上に配置された第1対物レンズ19とで構成されている。ビームスプリッタ18は、反射透過面が光軸O1に対して略45°傾けられ、光軸O2上にも配置されている。照明光学系(13〜19)の光軸O1は、結像光学系(18〜24,40)の光軸O2に垂直である。光軸O2はZ方向に平行である。
また、光源部13は、光源3Aとコレクタレンズ3Bとリレーレンズ3Cと波長選択部3Dとライトガイドファイバ3Fとで構成される。光源3Aは、波長帯域の広い光(例えば白色光)を射出する。波長選択部3Dは、透過特性の異なる3枚の光学フィルタを有し、コレクタレンズ3Bとリレーレンズ3Cとの間の光路上に必要に応じて挿入可能である。波長選択部3Dの3枚の光学フィルタは、短波長帯域・中間波長帯域・長波長帯域の光束を選択的に透過させるような特性を有する。
上記の光源部13において、光源3Aから射出された広帯域波長の光は、コレクタレンズ3Bを介した後、波長選択部3Dの何れか1枚の光学フィルタに入射し、その透過特性に応じた波長帯域の光となる。その後、リレーレンズ3Cを介してライトガイドファイバ3Fに入射する。あるいは、波長選択部3Dの光学フィルタを透過せずに、広帯域波長の光としてライトガイドファイバ3Fに入射する。ライトガイドファイバ3Fの光出射端面OUTは、上記の光軸O1上に配置され、照明開口絞り14に照明光を導く。
照明開口絞り14は、その中心が光軸O1上に位置し、光源部13から射出された光の径を特定の径に制限する。コンデンサーレンズ15は、照明開口絞り14からの光を集光する。視野絞り16は、重ね合わせ測定装置10の視野領域を制限する光学素子であり、図1(b)に示すように、矩形状の開口である1つのスリット16aを有する。照明リレーレンズ17は、視野絞り16のスリット16aからの光をコリメートする。ビームスプリッタ18は、照明リレーレンズ17からの光を下向きに反射する。
第1対物レンズ19は、ビームスプリッタ18からの照明光L1を入射して集光する。これにより、ステージ12上の基板11は、第1対物レンズ19を透過した所定の波長帯域の照明光L1によって垂直に照明される(落射照明)。そして、照明光L1が照射された基板11の照明領域から、反射光L2が発生する。基板11からの反射光L2は、結像光学系(18〜24,40)に導かれる。
なお、重ね合わせ検査の際には、照明光学系(13〜19)の光源部13の波長選択部3Dのうち何れかの光学フィルタが光路上に挿入され、または、全ての光学フィルタが光路外に配置される。波長選択部3Dの光学フィルタを切り替えることで、短波長帯域,中間波長帯域,長波長帯域,広波長帯域の何れかを選択して重ね合わせ検査を行うことができる。
結像光学系(18〜24,40)は、光軸O2に沿って順に配置された第1対物レンズ19と第2対物レンズ20と第1リレーレンズ21と結像開口絞り23と第2リレーレンズ24とで構成される。また、第1対物レンズ19と第2対物レンズ20との間には、上記のビームスプリッタ18が配置され、第2対物レンズ20と第1リレーレンズ21との間には、焦点検出部(40〜48)のビームスプリッタ40が配置される。ビームスプリッタ18,40は、光の振幅分離を行うハーフプリズムである。
そして、第1対物レンズ19は、基板11からの反射光L2をコリメートする。第1対物レンズ19でコリメートされた反射光L2は、上記のビームスプリッタ18を透過して第2対物レンズ20に入射する。第2対物レンズ20は、ビームスプリッタ18からの反射光L2を集光する。
第2対物レンズ20の後段に配置されたビームスプリッタ40は、焦点検出部(40〜48)の光軸O3と結像光学系(19〜23)の光軸O2に対して、反射透過面が略45°傾けられている。そして、ビームスプリッタ40は、第2対物レンズ20からの反射光L2の一部(L3)を透過すると共に、残りの一部(L4)を反射する。
ビームスプリッタ40を透過した一部の光L3は、1次結像面10aに集光された後、結像光学系(18〜24,40)の第1リレーレンズ21に導かれる。第1リレーレンズ21は、1次結像面10aからの光L3をコリメートする。結像開口絞り23は、第1リレーレンズ21からの光の径を特定の径に制限する。第2リレーレンズ24は、結像開口絞り23からの光をCCD撮像素子25の撮像面(2次結像面)上に再結像する。
基板11上の重ね合わせマーク11Aが視野内に位置決めされているとき、重ね合わせマーク11Aには上記の照明光L1が照射され、重ね合わせマーク11Aから発生した反射光L2が結像光学系(18〜24,40)に導かれる。そして、結像光学系(18〜24,40)では、重ね合わせマーク11Aからの反射光L2を結像してCCD撮像素子25の撮像面(2次結像面)にマーク像を形成する。
また、結像光学系(18〜24,40)では、1次結像面10aの物体側に配置された第1光学系(19,18,20,40)により重ね合わせマーク11Aの中間像を1次結像面10aに形成すると共に、1次結像面10aの像側に配置された第2光学系(21,23,24)により中間像をリレーして重ね合わせマーク11Aの最終像を2次結像面(CCD撮像素子25の撮像面)に形成する。
さらに、第1光学系(19,18,20,40)は、第1対物レンズ19、ビームスプリッタ18、第2対物レンズ20、ビームスプリッタ40という、4個の光学レンズユニットにより構成され、第1対物レンズ19および第2対物レンズ20の各々が複数のレンズ部品からなり、ビームスプリッタ18,40の各々が複数の光学部品からなる。同様に、第2光学系(21,23,24)は、第1リレーレンズ21、第2リレーレンズ24という、2個の光学レンズユニットを含み、その各々が複数のレンズ部品からなる。
結像光学系(18〜24,40)全体で考えると、光学レンズユニットの数は6個である。光学レンズユニットとは、個々のレンズ部品や光学部品のことではなく、光学的に所定の機能を達成し得る構成単位のことである。
例えば、第2光学系(21,23,24)の第1リレーレンズ21は、物体側から順に4枚のレンズ部品G1,G2,G3,G4を配置し、これらを単レンズの状態で4群構成としたものであり、コリメートレンズとしての機能を有する。また、第2リレーレンズ24は、物体側から順に2枚のレンズ部品G1,G2を配置し、これらを接合してダブレットの1群構成としたものであり、結像レンズとしての機能を有する。
そして、本実施形態の重ね合わせ測定装置10では、装置の性能を向上させるために、結像光学系(18〜24,40)に含まれる6個の光学レンズユニットの中から平行光路上に配置された1個の光学レンズユニット(ビームスプリッタ18)を除き、それ以外の4個の光学レンズユニット(第2対物レンズ20,ビームスプリッタ40,第1リレーレンズ21,第2リレーレンズ24)のうち少なくとも1つを、次のように構成した。
つまり、該当する各光学レンズユニットの透過波面収差の回転対称成分のP-V値をδとし、照明光L1の中心波長をλとして、次の条件式(1)を満足するように構成した。
−0.005λ < δ < +0.005λ …(1)
例えば、該当する光学レンズユニットが複数ある場合は、各光学レンズユニットの透過波面収差の回転対称成分のP-V値の合計ではなく、各光学レンズユニットのP-V値のそれぞれが個別に、上記の条件式(1)を満足するように構成した。
また、CCD撮像素子25は、その撮像面が結像光学系(18〜24,40)の像面と一致するように配置される。CCD撮像素子25は、複数の画素が2次元配列されたエリアセンサであり、基板11上の重ね合わせマーク11Aの像を撮像して、画像信号を画像処理部26に出力する。画像信号は、CCD撮像素子25の撮像面における各画素ごとの輝度値に関する分布(輝度分布)を表している。
なお、焦点検出部(40〜48)は、ステージ12上の基板11がCCD撮像素子25の撮像面に対して合焦状態にあるか否かを検出するものである。焦点検出部(40〜48)は、ビームスプリッタ40の他、光軸O3に沿って順に配置されたAF第1リレーレンズ42と瞳分割ミラー44とAF第2リレーレンズ45とシリンドリカルレンズ46とからなる光学系、AFセンサ47、および、信号処理部48により構成される。AFセンサ47はラインセンサであり、その撮像面には複数の画素が1次元配列されている。このような瞳分割方式のAF動作の詳細は、例えば特開2002-40322号公報に記載されているので、ここでの説明を省略する。
上記のように構成された重ね合わせ測定装置10では、重ね合わせ検査の際、基板11上の重ね合わせマーク11Aが視野領域内に位置決めされ、結像光学系(18〜24,40)を介してCCD撮像素子25の撮像面に、重ね合わせマーク11Aの像が形成される。そして、このマーク像に関わる画像信号がCCD撮像素子25から画像処理部26に出力される。
画像処理部26は、CCD撮像素子25からの画像信号に基づいて、基板11上の重ね合わせマーク11Aの画像を取り込み、その画像に対して所定の重ね合わせ検査用の画像処理を施す。なお、画像処理部26を介して、不図示のテレビモニタよる目視観察も可能である。
重ね合わせ検査用の画像処理では、重ね合わせマーク11Aを構成するレジストマークおよび下地マークの各々の位置検出を行い、下地マークに対するレジストマークの位置ずれ量L(図2(b)参照)を算出する。この位置ずれ量Lは、各マークの中心位置の相対的なずれ量であり、基板11上の下地パターンに対するレジストパターンの重ね合わせずれ量を表す。この重ね合わせずれ量は、重ね合わせ測定値とも呼ばれる。
ところで、近年、半導体デバイスの微細化に伴い、露光時の重ね合わせ精度を向上させる(下地パターンに対するレジストパターンの位置ずれ量Lを小さくする)ことが望まれるようになってきた。したがって、重ね合わせ測定装置10の測定精度に対する要求仕様もさらに厳しくなっている。
結像光学系(18〜24,40)の収差量が像高ごとに異なる場合、重ね合わせマーク11Aの各エッジ像ごとにシフト量が異なってしまい、系統的な測定誤差(TIS)を生じる。そして、このような結像光学系(18〜24,40)を介して重ね合わせ検査を行うと、視野領域内での重ね合わせマーク11Aの位置(測定位置)ごとに重ね合わせ測定値(以下では単に「測定値」という)が変化し、再現性を悪化させてしまう。
このような再現性は、ダイナミックな測定再現性と言われるものであり、例えばステージ12をXY方向に動かして基板11上の同一マークを繰り返し(10回程度)視野内に位置決めし、その度にマークの画像を取り込んで測定値を求め、得られる各測定値のバラツキで評価することができる。バラツキを定量的に表す場合、例えば、σ(標準偏差)の3倍の値などを用いればよい。
また、ダイナミックな測定再現性には、マーク位置に依存して測定値が変化する成分だけでなく、ランダムノイズに依存して測定値が変化する成分も含まれている。ランダムノイズに依存する成分は、スタティックな測定再現性と言われるものであり、例えばマークを視野内の特定位置に静止させた状態で、繰り返し(10回程度)マークの画像を取り込んで測定値を求め、得られる各測定値のバラツキで評価することができる。バラツキの指標としては、例えば標準偏差などを用いればよい。
ダイナミックな測定再現性を向上させるために、スタティックな測定再現性を向上させる(つまりランダムノイズに依存する成分を抑制する)ことを考えた場合、測定時の振動を抑制することが必要である他、CCD撮像素子25の電気的なノイズを抑制することも必要となる。しかし、装置のスループットの関係から測定時間がある程度制限されるため、CCD撮像素子25のノイズ抑制には限界があり、ランダムノイズに起因する成分の抑制は難しい。
したがって、ダイナミックな測定再現性を向上させるためには、マーク位置に依存して測定値が変化する成分(以下「マーク位置依存成分」)を抑制しなければならない。そして、ダイナミックな測定再現性に関する今後の要求スペック(繰り返し精度1nm以下)を満足するには、マーク位置依存成分を極限まで小さくして繰り返し精度0.05nm以下に抑えることが必要となる。なお、繰り返し精度0.05nmとは、スタティックな測定再現性の1/10程度に相当する。
マーク位置依存成分を小さくする方法の1つとして考えられるのは、ステージ12の位置決め精度を向上させてマーク位置のバラツキを抑えることである。しかし、この方法では、ステージ12の位置を検出するセンサの高精度化が必要となり、それに伴って装置の製造原価も増え、好ましくない。また、時間を掛けてステージ12の位置決め制御を行うことになり、スループットが低下するため好ましくない。そのため、ステージ12の位置決め精度は視野の中心に対して±1μm程度が現実的である。
そこで、本実施形態の重ね合わせ測定装置10では、上記した通り、結像光学系(18〜24,40)に含まれる4個の光学レンズユニット(第2対物レンズ20,ビームスプリッタ40,第1リレーレンズ21,第2リレーレンズ24)のうち少なくとも1つを構成する際、条件式(1)を満足するようにした。
このため、視野内での重ね合わせマーク11Aの位置が±1μm程度の範囲内で変化しても、マーク位置依存成分を極限まで小さくして繰り返し精度0.05nm以下に抑えることができ、ダイナミックな測定再現性に関する今後の要求スペック(繰り返し精度1nm以下)を満足しつつ、再現性よく位置検出を行うことができ、再現性よく測定値を求めることができる。
条件式(1)を導くために、再現性に関する今後のスペック(繰り返し精度1nm以下)を満足していない従来の装置における実験と光学シミュレーションとを説明する。
実験は、テスト用の基板をステージ12に載置し、この基板上に形成された図3に示すテストマーク11Bを視野の中心に対して±10μmの範囲で順に位置決めしながら繰り返し測定値を求めた。実験データを図4の曲線Aに示す。図4の横軸はマーク位置(μm)、縦軸は重ね合わせ測定値である。マーク位置に依存して測定値が変化することが分かる。この曲線Aによれば、マーク位置が±1μm程度の範囲内で変化したときの測定値の変動幅は0.26〜0.4nm程度になる。このような従来の装置では、マーク位置依存成分を繰り返し精度0.05nm以下に抑えることが難しく、ダイナミックな測定再現性の今後の要求スペック(繰り返し精度1nm以下)を満足することも難しい。
次に、従来の装置における測定値の変動の原因を推察するため、結像光学系(18〜24,40)のモデルを用いて光学シミュレーションを行った。シミュレーションは、その原因を結像光学系(18〜24,40)のレンズ部品や光学部品の回転対称な非球面誤差と考えて、第1リレーレンズ21の2つの面に回転対称な非球面誤差を設定して行った。非球面誤差とは、レンズ研磨面の設計値球面(または平面)からの乖離量とする。非球面誤差が0ということは、設計値球面(または平面)の通りに研磨されていることを意味する。
回転対称な非球面誤差を設定した第1リレーレンズ21の2つの面は、第1リレーレンズ21を構成する4枚のレンズ部品G1,G2,G3,G4のうち、レンズ部品G1の物体側の面(第1面)と、レンズ部品G3の物体側の面(第5面)とである。第1面は、測定値の変動に対する影響度が最大の面である。第5面は、測定値の変動に対する影響度が最小の面である。
また、第1リレーレンズ21の2つの面(第1面,第5面)に設定した非球面誤差の形状は、それぞれ、図5に示す16次の回転対称な形状である。図5の横軸はレンズ径(mm)、縦軸は球面からのずれ(nm)を表している。非球面誤差のP-V値は、20〜23nm程度である。P-V値とは非球面誤差の最大値と最小値との差である。
光学シミュレーションは、上記の回転対称な非球面誤差を設定した結像光学系(18〜24,40)のモデルを用い、図3のテストマーク11Bに準拠したモデルを用いて行った。上記の実験と同様、視野の中心に対して±10μmの範囲でマーク位置を変化させた場合の測定値の変動を計算した。シミュレーションの結果を図4の曲線Bに示す。この結果は、マーク位置0μmを基準にして測定値をプロットした。
シミュレーションの結果においても、上記の実験と同様、マーク位置に依存して測定値が変化することが分かる。そして、この曲線Bでも、マーク位置が±1μm程度の範囲内で変化したときの測定値の変動幅は0.26〜0.4nm程度になる。なお、図示省略したが、非球面誤差を設定しない場合には、マーク位置10μmでの測定値の変動量は0.06nm以下である(非球面誤差がある場合の1/33程度)。
これらの結果から、視野の中心付近でマーク位置に依存して測定値が変化する原因は、回転対称な非球面誤差であることが分かった。さらに、第1リレーレンズ21の2つの面に設定した回転対称な非球面誤差のP-V値が各面で20〜23nm程度の場合に、マーク位置が±1μm程度の範囲内で変化したとき、測定値の変動幅は0.26〜0.4nm程度になることも分かった。
仮に、第1リレーレンズ21の8つの面に対して同じP-V値の非球面誤差を設定すると、測定値の変動に対する影響度は、各面によって異なる。上記の通り、影響度が最大の面は第1面であり、影響度が最小の面は第5面である。このため、各面での平均的な影響度は、最大の面と最小の面との各影響度の平均と考えればよい。そして、マーク位置に依存した測定値の変動は、図4の曲線Bの半分と考えればよい。
シミュレーションの結果によれば、第1リレーレンズ21の第1面と第5面との各々に回転対称な非球面誤差(P-V値20〜23nm程度)を設定して、マーク位置を±1μm程度の範囲内で変化させたとき、測定値の変動幅は0.4nm程度となる。このため、1面あたりの測定値の変動幅は、その半分の0.2nm程度と考えられる(各面における非球面誤差の回転対称成分のP-V値が20〜23nm程度の場合)。
さらに、第1リレーレンズ21の8つの面に対して同じP-V値(20〜23nm程度)の非球面誤差を設定した場合、第1リレーレンズ21の全体による測定値の変動幅を求める際には、上記した1面あたりの変動幅(0.2nm程度)の8面分の単純加算ではなく、1面あたりの変動幅に面数の1/2乗(ここでは√8)を掛ければよい。これは、非球面誤差の凹凸方向によって測定値の変化する方向が反転して、その変化が加算される場合とキャンセル(相殺)する場合とがあるからである。
そして、1面あたりの変動幅が0.2nm程度の場合、第1リレーレンズ21の8つの面に対して同じP-V値(20〜23nm程度)の非球面誤差を設定すると、第1リレーレンズ21の全体による測定値の変動幅は、0.2nm×√8(=0.56nm)程度となる。この場合にも、マーク位置依存成分を繰り返し精度0.05nm以下に抑えることが難しく、ダイナミックな測定再現性の今後の要求スペック(繰り返し精度1nm以下)を満足することも難しい。
ただし、第1リレーレンズ21の全体による測定値の変動幅は、第1リレーレンズ21の各面における回転対称な非球面誤差のP-V値に比例する。このため、各面における回転対称な非球面誤差のP-V値を小さくすれば、全体による測定値の変動幅を小さくすることができる。
具体的には、上記のシミュレーションの結果から、各面における非球面誤差のP-V値が20nmのときに全体による測定値の変動幅が0.56nmとなることが分かったので、この変動幅を例えば0.05nmに低減するためには、各面における回転対称な非球面誤差のP-V値を、20nm×(0.05/0.56)=1.78nmとしなければならない。
また、使用波長λ=633nmを用いれば、1面あたりの回転対称な非球面誤差のP-V値は 1.78nm=0.0028λ となる。したがって、第1リレーレンズ21の全体による測定値の変動幅を0.05nm以下とするためには、1面あたりの回転対称な非球面誤差のP-V値を 0.003λ以下(λ=633nm)にすればよいことが、上記のシミュレーションから推測される。
そして、1面あたりの回転対称な非球面誤差のP-V値を 0.003λとした場合(λ=633nm)、第1リレーレンズ21の全体(つまり8面分)による透過波面収差の回転対称成分のP-V値は、0.003λ×(n−1)×√8=0.0051λ と推察できる(nは硝子の屈折率)。
上記の計算では、透過波面収差を軸上での値とした。また、透過波面収差の値は、計算の際に考慮するレンズ径φ(またはNA)によっても変化するため、φ=4mmとした。さらに、透過波面収差には、レンズ研磨面の非球面誤差の他、硝子の内部の屈折率分布なども影響するが、ここでは硝子の内部の屈折率分布が無視できる程度に一様であると仮定し、非球面誤差の影響が支配的であるとする。なお、透過波面収差は、設計値においても0とはならず、設計値と同じ値にすることが理想的とされるが、現実には難しい。上記のシミュレーション結果で示したように、非球面誤差が0であれば測定値の変動量は無視できる程度なので、あくまでも非球面誤差による透過波面収差の悪化についての考察である。
これらのことから分かるように、第1リレーレンズ21の全体による測定値の変動幅を0.05nm以下とするためには、第1リレーレンズ21の透過波面収差の回転対称成分のP-V値を 0.005λ(λ=633nm)以下にすることが必要となる。つまり、上記の条件式(1)を満足することが必要となる。
そして、第1リレーレンズ21の透過波面収差の回転対称成分のP-V値が条件式(1)を満足するように、第1リレーレンズ21の回転対称な非球面誤差を低減することができれば、第1リレーレンズ21の全体による測定値の変動幅が0.05nm以下となり、ダイナミックな測定再現性の今後の要求スペック(繰り返し精度1nm以下)を満足することができる。
すなわち、視野内での重ね合わせマーク11Aの位置が±1μm程度の範囲内で変化しても、マーク位置依存成分を極限まで小さくして繰り返し精度0.05nm以下に抑えることができ、ダイナミックな測定再現性に関する今後の要求スペック(繰り返し精度1nm以下)を満足しつつ、再現性よく位置検出を行うことができ、再現性よく測定値を求めることができる。したがって、重ね合わせ測定装置10の測定精度が安定化し、性能が向上する。
なお、上記のように第1リレーレンズ21のみが条件式(1)を満足する場合に限らず、結像光学系(18〜24,40)に含まれる4個の光学レンズユニット(第2対物レンズ20,ビームスプリッタ40,第1リレーレンズ21,第2リレーレンズ24)に関しても条件式(1)を満足すれば、上記と同様の繰り返し精度(1nm以下)で再現性をよくする効果が得られる。
例えば、第1リレーレンズ21に加えて(または第1リレーレンズ21とは別に)第2リレーレンズ24や第2対物レンズ20などに同程度の回転対称な非球面誤差を適用し、条件式(1)を満足するように構成することが考えられる。第1リレーレンズ21と第2リレーレンズ24との双方が条件式(1)を満足する場合、1次結像面10aの像側に配置された第2光学系(21,23,24)の2個の光学レンズユニットが条件式(1)を満足したことになる。
条件式(1)を満足する1つ以上の光学レンズユニットが第2光学系(21,23,24)に含まれる場合、次のような効果を奏する。第2光学系(21,23,24)はNAが小さいリレー系であり、非球面誤差による測定値の変化が特に大きい。これに対して、1次結像面10aの物体側に配置された第1光学系(19,18,20,40)は物体側のNAが大きい中間結像系(高倍率)であり、非球面誤差による測定値の変化が小さい。このため、第2光学系(21,23,24)の1つ以上の光学レンズユニットが条件式(1)を満足する場合には、より大きな効果を得ることができる。
また、条件式(1)を満足するように光学レンズユニットを作製する際には、光学レンズユニットを構成する個々のレンズ部品や光学部品を高精度に研磨することが必要である。レンズ研磨工程では、一般に、非球面誤差を0にすることは現実的に不可能であり、非球面誤差をどの程度小さくできるかが重要である。そして、研磨し難い硝子材料ほど非球面誤差は発生しにくい。
そこで、本実施形態では、光学レンズユニットを構成するレンズ部品や光学部品のうち、非球面誤差による測定値の変化への影響度が大きい部品には、研磨し難い硝子材料を使用することとした。研磨し難い硝子材料とは、摩耗度が比較的小さい硝子材料である。
摩耗度は、レンズ部品に使用する硝子材料の研磨のし易さを示す指標であり、ある一定の条件で標準硝子(BK7)をラッピングしたときの摩耗減量(体積)を100として、そのときの比で表す。標準硝子とは、光学材料として汎用性が高く、屈折率ndは1.52程度、アッベ数(d線)は64.1程度である。
第2光学系(21,23,24)のうち条件式(1)を満足する光学レンズユニットとして、最も1次結像面10a(中間像の形成面)に近い第1リレーレンズ21を考え、条件式(1)を満足するために望ましい硝子材料について考察する。
第1リレーレンズ21は、4枚のレンズ部品G1,G2,G3,G4からなり、それぞれのレンズ部品G1,G2,G3,G4ごとに、非球面誤差による測定値の変化への影響度が異なる。この影響度を比率で示すと、例えば、G1:G2:G3:G4=1.6:1.6:1:1.25 となる。
上記の比率において、レンズ部品G1,G2は、レンズ部品G3に比べて非球面誤差による影響度が大きい(1.6倍)。このため、レンズ部品G1,G2の硝子材料としては、その摩耗度が比較的小さく、レンズ部品G3の硝子材料の摩耗度の1/7程度のものを使用することが好ましい。また同様に、レンズ部品G4の硝子材料としても、摩耗度が比較的小さなもの(レンズ部品G3より小さくレンズ部品G1,G2より大きいもの)を使用することが好ましい。
例えば、第1リレーレンズ21の硝子材料は、レンズ部品G1,G2の摩耗度を59とし、レンズ部品G3の摩耗度を415とし、レンズ部品G4の摩耗度を169とすることが考えられる。
このように、非球面誤差による測定値の変化への影響度を考慮して、各レンズ部品G1,G2,G3,G4の硝子材料の摩耗度を選択し、非球面誤差による影響度が大きい部品ほど研磨し難い(摩耗度の小さい)硝子材料を使用することにより、高精度な研磨が可能となる。このため、第1リレーレンズ21を作製する際、確実に条件式(1)を満足するように作製することができる。
さらに、非球面誤差による影響度が大きいレンズ部品は、1次結像面10a(中間像の形成面)に近く、屈折率が大きいことも分かっている。定量的に計算すると、非球面誤差による影響度が大きいレンズ部品は、次の条件式(2)を満足する。
L×(nd−1) ≧ 0.5 …(2)
条件式(2)は、第1リレーレンズ21の焦点距離をf(mm)、第1リレーレンズ21に対する最大画角を2θとしたとき、y=f・θで決まる1次結像面10aの像高y(mm)の位置を通過した主光線と非球面誤差による影響度が大きいレンズ部品との交点から光軸までの距離L(mm)と、レンズ部品の硝子材料のd線での屈折率をndとの関係を表したものである。
例えば、第1リレーレンズ21の場合、4枚のレンズ部品G1,G2,G3,G4のうち、1次結像面10a側の2枚のレンズ部品G1,G2が条件式(2)を満足し、非球面誤差による影響度が大きいことが分かる。ちなみに、条件式(2)の左辺L×(nd−1)の数値は、レンズ部品G1の物体側の面(第1面),像側の面(第2面),レンズ部品G2の物体側の面(第3面),像側の面(第4面)の各々において、0.54、0.56、0.56、0.53である。
そして、第1リレーレンズ21を構成するレンズ部品G1,G2,G3,G4のうち、上記の条件式(2)を満足するレンズ部品G1,G2については、摩耗度が200以下の硝子材料にて構成することが好ましい。本実施形態では、上記したように、レンズ部品G1,G2の摩耗度を例えば59とした。したがって、高精度な研磨が可能となり、条件式(1)を満足する第1リレーレンズ21を確実に作製することができる。
(変形例)
なお、上記した実施形態では、結像光学系(18〜24,40)の第2光学系(21,23,24)が2個の光学レンズユニット(第1リレーレンズ21,第2リレーレンズ24)を含む例で説明したが、本発明はこれに限定されない。第2光学系(21,23,24)のリレーレンズの数が1個でも3個以上でも構わない。
また、上記した実施形態では、結像光学系(18〜24,40)が第1光学系(19,18,20,40)と第2光学系(21,23,24)とで構成される例を説明したが、本発明はこれに限定されない。リレー系である第2光学系(21,23,24)を省略した構成にも本発明を適用できる。
さらに、上記した実施形態では、重ね合わせ測定装置10に組み込まれた位置検出装置の結像光学系(18〜24,40)を例に説明したが、本発明はこれに限定されない。アライメントマークの位置検出を行う装置(例えば露光装置のアライメント系)にも、本発明を適用できる。この場合、アライメントマークの位置検出を1nm以下の繰り返し精度で再現性よく行うことが可能となり、露光時のアライメント精度を向上させることができる。
本実施形態の重ね合わせ測定装置10の全体構成を示す図である。 重ね合わせマーク11Aと重ね合わせ測定値(L)を説明する図である。 テストマーク11Bを説明する図である。 マーク位置によって測定値が変化する様子を示す実験データ(曲線A)と、シミュレーションの結果(曲線B)を示す図である。 シミュレーション条件で定めた非球面誤差の形状を示す図である。
符号の説明
10 重ね合わせ測定装置 ; 11 基板 ; 11A 重ね合わせマーク ;
11B テストマーク ; 13〜19 照明光学系 ; 19〜24,40 結像光学系 ;
19 第1対物レンズ ; 20 第2対物レンズ ; 40 ビームスプリッタ ;
21 第1リレーレンズ ; 24 第2リレーレンズ ; 25 CCD撮像素子 ;
26 画像処理部

Claims (3)

  1. 基板上の被検マークに照明光を照射する照明手段と、
    前記被検マークからの光を結像して該被検マークの像を形成する結像手段と、
    前記被検マークの像に基づいて該被検マークの位置検出を行う処理手段とを備え、
    前記結像手段は、複数の光学レンズユニットを含み、
    前記複数の光学レンズユニットのうち少なくとも1つは、該光学レンズユニットの透過波面収差の回転対称成分のP-V値をδとし、前記照明光の中心波長をλとして、次の条件式(1)を満足する
    −0.005λ < δ < +0.005λ …(1)
    ことを特徴とする位置検出装置。
  2. 請求項1に記載の位置検出装置において、
    前記結像手段は、前記被検マークの中間像を形成する第1光学系と、該中間像をリレーして前記被検マークの最終像を形成する第2光学系とを含み、
    前記第2光学系には、前記条件式(1)を満足する1つ以上の前記光学レンズユニットが含まれる
    ことを特徴とする位置検出装置。
  3. 請求項2に記載の位置検出装置において、
    前記第2光学系の前記条件式(1)を満足する前記光学レンズユニットは、複数のレンズ部品を含み、
    前記複数のレンズ部品のうち少なくとも1つは、前記光学レンズユニットの焦点距離をf(mm)、前記光学レンズユニットに対する最大画角を2θとしたとき、y=f・θで決まる前記中間像の形成面の像高y(mm)の位置を通過した主光線と該レンズ部品との交点から光軸までの距離をL(mm)とし、該レンズ部品の硝子材料のd線での屈折率をndとして、次の条件式(2)を満足し、
    L×(nd−1) ≧ 0.5 …(2)
    前記条件式(2)を満足する前記レンズ部品の硝子材料は、摩耗度が200以下である
    ことを特徴とする位置検出装置。
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