JP2003142389A - 位置検出装置の調整方法、露光装置、および露光方法 - Google Patents

位置検出装置の調整方法、露光装置、および露光方法

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JP2003142389A
JP2003142389A JP2001341929A JP2001341929A JP2003142389A JP 2003142389 A JP2003142389 A JP 2003142389A JP 2001341929 A JP2001341929 A JP 2001341929A JP 2001341929 A JP2001341929 A JP 2001341929A JP 2003142389 A JP2003142389 A JP 2003142389A
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mark
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JP2001341929A
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Ayako Nakamura
綾子 中村
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  • Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)
  • Automatic Focus Adjustment (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 高次収差、特に非回転対称な高次収差(奇収
差の高次成分)が残存していても高精度な位置検出が可
能な、位置検出装置の調整方法。 【解決手段】 位置検出すべき物体(W)に設けられた
マーク(WM)からの光を導く対物光学系(7〜13)
と、マークからの光を光電検出する光電検出器(15,
16)とを備えた位置検出装置の調整方法である。対物
光学系の非回転対称な高次収差を計測する計測工程と、
計測工程で得られた計測結果に基づいて決定された調整
指標にしたがって対物光学系の低次コマ収差を調整する
調整工程とを含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、位置検出装置の調
整方法、露光装置および露光方法に関する。本発明は、
特に半導体素子、撮像素子、液晶表示素子、薄膜磁気ヘ
ッド等のマイクロデバイスを製造するリソグラフィ工程
で用いる露光装置に搭載される位置検出装置の調整に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、半導体素子等のデバイスの製造
に際して、感光材料の塗布されたウェハ(またはガラス
プレート等の基板)上に複数層の回路パターンを重ねて
形成する。このため、回路パターンをウェハ上に露光す
るための露光装置には、マスクのパターンと既に回路パ
ターンの形成されているウェハの各露光領域との位置合
わせ(アライメント)を行うためのアライメント装置が
備えられている。
【0003】従来、この種のアライメント装置として、
特開平4−65603号公報、特開平4−273246
号公報等に開示されているように、オフ・アクシス方式
で且つ撮像方式のアライメント装置が知られている。こ
の撮像方式のアライメント装置の検出系は、FIA(Fi
eld Image Alignment)系の位置検出装置とも呼ばれて
いる。FIA系の位置検出装置では、ハロゲンランプ等
の光源から射出される波長帯域幅の広い光で、ウェハ上
のアライメントマーク(ウェハマーク)を照明する。そ
して、結像光学系を介してウェハマークの拡大像を撮像
素子上に形成し、得られた撮像信号を画像処理すること
によりウェハマークの位置検出を行う。
【0004】上述のように、FIA系の位置検出装置で
は広帯域照明を用いているので、ウェハ上のフォトレジ
スト層での薄膜干渉の影響が低減されるという利点があ
る。しかしながら、従来のFIA系の結像光学系では、
加工、組立、調整等の製造工程を介して、僅かながら収
差が残存する。結像光学系に収差が残存していると、撮
像面上でのウェハマーク像のコントラストが低下した
り、ウェハマーク像に歪みが生じたりして、マーク位置
の検出誤差が発生する。近年、回路パターンの線幅の微
細化に伴い、高精度のアライメントが必要とされるよう
になってきている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】なお、光学系に残存す
る収差のうち、特にコマ収差のような光軸に非対称な収
差がウェハマーク像の検出に及ぼす影響は大きく、像面
上で光軸に関して対称なコマ収差や、偏心コマ収差のよ
うな横収差が発生していると、撮像面上に形成されるウ
ェハマーク像は、理想結像の場合に比べて位置ずれして
計測される。また、ウェハマークの形状(ピッチ、デュ
ーティ比、段差等)が変わった場合や、ウェハマークが
デフォーカスした場合には、ウェハマーク像に対するコ
マ収差の影響の度合いが様々に変化し、その計測位置の
ずれ量も様々に変化することになる。また、球面収差の
ような光軸に対称な収差が発生していると、ウェハマー
クの形状が変化する度にバックフォーカス位置が変化し
てしまう。
【0006】一般に、半導体素子の製造工程毎にウェハ
マークの形状が異なるため、コマ収差が残存した光学系
でウェハのアライメント(位置合わせ)を行うと、プロ
セスに依存したオフセットが発生する。そこで、上述の
ような残存コマ収差を補正するために、本出願人は、特
開平8−195336号公報において、対物レンズに後
続する光学系においてコマ収差を補正する手法を提案し
ている。しかしながら、特開平8−195336号公報
に開示された手法では、補正可能なコマ収差は低次のコ
マ収差のみであり、高次のコマ収差の補正を行うことは
困難である。このように、一般に、波面収差の低次成分
は光学調整により補正可能であるが、波面収差の高次成
分は光学調整により補正することが困難である。
【0007】本発明は、前述の課題に鑑みてなされたも
のであり、高次収差、特に非回転対称な高次収差(奇収
差の高次成分)が残存していても高精度な位置検出が可
能な、位置検出装置の調整方法を提供することを目的と
する。また、本発明の調整方法によって調整された高精
度な位置検出装置を用いて感光性基板を高精度に位置検
出し、ひいてはマスクと感光性基板とを高精度に位置合
わせして、良好な投影露光を行うことのできる、露光装
置および露光方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明の第1発明では、位置検出すべき物体に設け
られたマークからの光を導く対物光学系と、前記マーク
からの光を光電検出する光電検出器とを備えた位置検出
装置の調整方法において、前記対物光学系の非回転対称
な高次収差を計測する計測工程と、前記計測工程で得ら
れた計測結果に基づいて決定された調整指標にしたがっ
て前記対物光学系の低次コマ収差を調整する調整工程と
を含むことを特徴とする調整方法を提供する。
【0009】第1発明の好ましい態様によれば、前記調
整指標は、前記計測工程で得られた非回転対称な高次収
差の残存量に基づいて決定される。あるいは、前記調整
指標は、前記計測工程で得られた非回転対称な高次収差
の調整すべき成分と、前記対物光学系に対する前記マー
クの計測フォーカス位置とに基づいて決定されることが
好ましい。この場合、前記計測フォーカス位置は、前記
対物光学系のガウス像面に対応する第1のフォーカス位
置、または前記マークの像を光電検出して得られる信号
波形の微分に基づいて求められた第2のフォーカス位置
であることが好ましい。
【0010】また、第1発明の好ましい態様によれば、
前記調整指標は、前記対物光学系の光軸に沿ってライン
・アンド・スペース・パターンの位置を変化させつつパ
ターン像を光電検出して得られる信号の左右エッジの強
度差を表すQ値と、前記対物光学系のフォーカス位置に
対する前記パターンのデフォーカス量Zとの関係に基づ
いて求められた指標を含む。この場合、前記指標は、前
記Q値をデフォーカス量Zに関する所定次数の関数に近
似したときの前記関数の各次数項の係数を含むことが好
ましい。
【0011】さらに、第1発明の好ましい態様によれ
ば、前記調整指標は、前記対物光学系の光軸に沿ってマ
ークの位置を変化させつつマーク像を光電検出して得ら
れるマーク位置Xと、前記対物光学系のフォーカス位置
に対する前記マークのデフォーカス量Zとの関係に基づ
いて求められた指標を含む。この場合、前記指標は、前
記マーク位置Xをデフォーカス量Zに関する所定次数の
関数に近似したときの前記関数の各次数項の係数を含む
ことが好ましい。
【0012】本発明の第2発明では、位置検出すべき物
体に設けられたマークからの光を導く対物光学系と、前
記マークからの光を光電検出する光電検出器とを備えた
位置検出装置の調整方法において、前記対物光学系の高
次収差を計測する計測工程と、前記計測工程で得られた
計測結果に基づいて決定された調整指標にしたがって前
記対物光学系の低次収差を調整する調整工程とを含むこ
とを特徴とする調整方法を提供する。
【0013】第2発明の好ましい態様によれば、前記調
整指標は、前記計測工程で得られた高次収差の残存量に
基づいて決定される。なお、第2発明において、前記高
次収差は高次コマ収差を有することが好ましい。また、
第2発明において、前記低次収差は低次コマ収差を有す
ることが好ましい。
【0014】本発明の第3発明では、位置検出すべき物
体に設けられたマークからの光を導く対物光学系と、前
記マークからの光を光電検出する光電検出器とを備えた
位置検出装置の調整方法において、前記対物光学系の球
面収差と前記マークのパターン特性とに基づいて、前記
対物光学系に対して前記マークを位置決めすべきフォー
カス位置を調整することを特徴とする調整方法を提供す
る。
【0015】第1発明〜第3発明の好ましい態様によれ
ば、前記対物光学系は、前記位置検出すべき物体に設け
られたマークからの光に基づいてマーク像を形成する結
像光学系であり、前記光電検出器は前記マーク像を光電
検出する。
【0016】本発明の第4発明では、所定のパターンが
形成されたマスクを照明するための照明系と、前記マス
クのパターン像を感光性基板上に形成するための投影光
学系と、前記感光性基板の位置を検出するための第1発
明〜第3発明の調整方法で調整された位置検出装置とを
備えていることを特徴とする露光装置を提供する。
【0017】本発明の第5発明では、所定のパターンが
形成されたマスクを照明し、照明された前記マスクのパ
ターン像を感光性基板上に露光する露光方法において、
第1発明〜第3発明の調整方法で調整された位置検出装
置を用いて前記感光性基板の位置を検出することを特徴
とする露光方法を提供する。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、具体的な実施形態の説明に
先立って、光学系の波面収差およびその各成分のツェル
ニケ多項式による表現について基本的な事項を説明す
る。たとえば、フィゾー干渉計を用いて光学系の透過波
面収差を計測する際には、基準となるフィゾー平面(フ
ィゾーフラット)からの反射光と、光学系を介して一旦
集光し反射球面で反射されて再びフィゾー平面に戻った
光との位相ズレが、波面収差として計測される。これ
は、最も一般的なフィゾー干渉計を例にとった説明であ
るが、同様の位相差計測が可能な干渉計、例えばトワイ
マン・グリーン干渉計やマッハツェンダー干渉計、シャ
リング干渉計等を用いてもよいし、近年開発が盛んなマ
イクロレンズアレイによる波面分割型の波面収差測定器
を用いてもよい。
【0019】ツェルニケ多項式の表現では、座標系とし
て極座標を用い、直交関数系としてツェルニケの円筒関
数を用いる。この場合、射出瞳面上に極座標を定め、得
られた波面収差Wを、W(ρ,θ)として表わす。ここ
で、ρは射出瞳の半径を1に規格化した規格化瞳半怪で
あり、θは極座標の動径角である。次いで、波面収差W
(ρ,θ)を、ツェルニケの円筒関数系Zn(ρ,θ)
を用いて、次の式(1)に示すように展開する。
【0020】
【数1】 W(ρ,θ)=ΣCnn(ρ,θ) =C1・Z1(ρ,θ)+C2・Z2(ρ,θ) ・・・+Cn・Zn(ρ,θ) (1) ここで、Cnは展開係数である。以下、ツェルニケの円
筒関数系Zn(ρ,θ)のうち、第1項〜第36項にか
かる円筒関数系Z1〜Z36は、次に示す通りである。
【0021】n:Zn(ρ,θ) 1:1 2:ρcosθ 3:ρsinθ 4:2ρ2−1 5:ρ2cos2θ 6:ρ2sin2θ 7:(3ρ2−2)ρcosθ 8:(3ρ2−2)ρsinθ 9:6ρ4−6ρ2+1 10:ρ3cos3θ 11:ρ3sin3θ 12:(4ρ2−3)ρ2cos2θ 13:(4ρ2−3)ρ2sin2θ 14:(10ρ4−12ρ2+3)ρcosθ 15:(10ρ4−12ρ2+3)ρsinθ 16:20ρ6−30ρ4+12ρ2−1 17:ρ4cos4θ 18:ρ4sin4θ 19:(5ρ2−4)ρ3cos3θ 20:(5ρ2−4)ρ3sin3θ 21:(15ρ4−20ρ2+6)ρ2cos2θ 22:(15ρ4−20ρ2+6)ρ2sin2θ 23:(35ρ6−60ρ4+30ρ2−4)ρcosθ 24:(35ρ6−60ρ4+30ρ2−4)ρsinθ 25:70ρ8−140ρ6+90ρ4−20ρ2+1 26:ρ5cos5θ 27:ρ5sin5θ 28:(6ρ2−5)ρ4cos4θ 29:(6ρ2−5)ρ4sin4θ 30:(21ρ4−30ρ2+10)ρ3cos3θ 31:(21ρ4−30ρ2+10)ρ3sin3θ 32:(56ρ6−104ρ4+60ρ2−10)ρ2cos2
θ 33:(56ρ6−104ρ4+60ρ2−10)ρ2sin2
θ 34:(126ρ8−280ρ6+210ρ4−60ρ2
5)ρcosθ 35:(126ρ8−280ρ6+210ρ4−60ρ2
5)ρsinθ 36:252ρ10−630ρ8+560ρ6−210ρ4
30ρ2−1
【0022】なお、波面収差を表すツェルニケ多項式に
おいて、第7項のC7・Z7は低次コマ収差成分に対応し
ている。また、第14項のC14・Z14、第23項のC23
・Z 23、および第34項のC34・Z34、はそれぞれ高次
コマ収差成分に対応している。ちなみに、第10項のC
10・Z10、第19項のC19・Z19および第30項のC 30
・Z30はそれぞれ3θ成分に対応している。また、第2
6項のC26・Z26は5θ成分に対応している。
【0023】本発明の実施形態を、添付図面に基づいて
説明する。図1は、本発明の実施形態にかかる位置検出
装置を備えた露光装置の構成を概略的に示す図である。
本実施形態では、半導体素子を製造するための露光装置
において感光性基板の位置を検出するためのFIA系の
位置検出装置に本発明を適用している。なお、図1で
は、露光装置の投影光学系PLの光軸AX0に対して平
行にZ軸が、Z軸に垂直な平面内において図1の紙面に
平行な方向にX軸が、Z軸に垂直な平面内において図1
の紙面に垂直な方向にY軸がそれぞれ設定されている。
【0024】図示の露光装置は、適当な露光光でマスク
(投影原版)としてのレチクルRを照明するための露光
用照明系ILを備えている。レチクルRはレチクルステ
ージ30上においてXY平面とほぼ平行に支持されてお
り、そのパターン領域PAには転写すべき回路パターン
が形成されている。レチクルRを透過した光は、投影光
学系PLを介して、感光性基板としてのウェハWに達
し、ウェハW上にはレチクルRのパターン像が形成され
る。
【0025】なお、ウェハWは、ウェハホルダ31を介
して、Zステージ32上においてXY平面とほぼ平行に
支持されている。Zステージ32は、ステージ制御系3
4によって、投影光学系PLの光軸AX0に沿ってZ方
向に駆動されるように構成されている。Zステージ32
はさらに、XYステージ33上に支持されている。XY
ステージ33は、同じくステージ制御系34によって、
投影光学系PLの光軸AX0に対して垂直なXY平面内
において二次元的に駆動されるように構成されている。
【0026】前述したように、露光装置では、投影露光
に先立って、レチクルR上のパターン領域PAとウェハ
W上の各露光領域とを光学的に位置合わせ(アライメン
ト)する必要がある。そこで、位置検出すべき物体であ
るウェハWには、たとえば段差パターン(ライン・アン
ド・スペース・パターン)からなるウェハマーク(ウェ
ハライメントマーク)WMが形成されている。ウェハマ
ークWMの位置を検出し、ひいてはウェハWの位置を検
出するのに、本実施形態の位置検出装置が使用される。
【0027】具体的には、ウェハマークWMとして、X
方向に周期性を有する一次元マークとしてのX方向ウェ
ハマークWMX(不図示)と、Y方向に周期性を有する
一次元マークとしてのY方向ウェハマークWMY(不図
示)とが、ウェハW上に形成されている。なお、本実施
形態では、ウェハマークWMとして、X方向およびY方
向にそれぞれ周期性を有する互いに独立した2つの一次
元マークを採用しているが、X方向およびY方向に周期
性を有する二次元マークを採用することもできる。
【0028】本実施形態にかかる位置検出装置は、波長
帯域幅の広い照明光(たとえば530nm〜800n
m)を供給するための光源1を備えている。光源1とし
て、ハロゲンランプのような光源を使用することができ
る。光源1から供給された照明光は、リレー光学系(不
図示)を介して、光ファイバーのようなライトガイド2
の入射端に入射する。ライトガイド2の内部を伝搬して
その射出端から射出された照明光は、たとえば円形状の
開口部(光透過部)を有する照明開口絞り3を介して制
限された後、コンデンサーレンズ4に入射する。
【0029】コンデンサーレンズ4を介した照明光は、
照明すべき物体であるウェハWの露光面と光学的に共役
に配置された照明視野絞り5を介して、照明リレーレン
ズ6に入射する。照明リレーレンズ6を介した照明光
は、ハーフプリズム7を透過した後、第1対物レンズ8
に入射する。第1対物レンズ8を介した照明光は、反射
プリズム9の反射面で図中下方に(−Z方向に)反射さ
れた後、ウェハW上に形成されたウェハマークWMを照
明する。
【0030】このように、光源1、ライトガイド2、照
明開口絞り3、コンデンサーレンズ4、照明視野絞り
5、照明リレーレンズ6、ハーフプリズム7、第1対物
レンズ8および反射プリズム9は、ウェハマークWMを
照明するための照明系を構成している。照明光に対する
ウェハマークWMからの反射光(回折光を含む)は、反
射プリズム9および第1対物レンズ8を介して、ハーフ
プリズム7に入射する。ハーフプリズム7で図中上方に
(+Z方向に)反射された光は、第2対物レンズ10を
介して、指標板11上にウェハマークWMの像を形成す
る。
【0031】指標板11を介した光は、リレーレンズ系
(12,13)を介して、XY分岐ハーフプリズム14
に入射する。そして、XY分岐ハーフプリズム14で反
射された光はY方向用CCD15に、XY分岐ハーフプ
リズム14を透過した光はX方向用CCD16に入射す
る。なお、リレーレンズ系(12,13)の平行光路中
には、結像開口絞り17が配置されている。
【0032】このように、反射プリズム9、第1対物レ
ンズ8、ハーフプリズム7、第2対物レンズ10、指標
板11、リレーレンズ系(12,13)、結像開口絞り
17およびハーフプリズム14は、照明光に対するウェ
ハマークWMからの反射光に基づいてマーク像を形成す
るための結像光学系を構成している。また、Y方向用C
CD15およびX方向用CCD16は、結像光学系を介
して形成されたマーク像を光電検出するための光電検出
器を構成している。
【0033】こうして、Y方向用CCD15およびX方
向用CCD16の撮像面には、マーク像が指標板11の
指標パターン像とともに形成される。Y方向用CCD1
5およびX方向用CCD16からの出力信号は、信号処
理系18に供給される。さらに、信号処理系18におい
て信号処理(波形処理)により得られたウェハマークW
Mの位置情報は、主制御系35に供給される。主制御系
35は、信号処理系18からのウェハマークWMの位置
情報に基づいて、ステージ制御信号をステージ制御系3
4に出力する。
【0034】ステージ制御系34は、ステージ制御信号
にしたがってXYステージ33を適宜駆動し、ウェハW
のアライメントを行う。なお、主制御系35には、たと
えばキーボードのような入力手段36を介して、照明開
口絞り3に対する指令や結像開口絞り17に対する指令
が供給される。主制御系35は、これらの指令に基づ
き、駆動系19を介して照明開口絞り3を駆動したり、
駆動系20を介して結像開口絞り17を駆動したりす
る。また、主制御系35は、収差補正指令に基づき、第
2対物レンズ10やリレーレンズ12を駆動する。
【0035】次に、上述の位置検出装置の結像光学系に
おける収差を計測する第1計測方法について説明する。
図2は、光学系にコマ収差がないときの光線の様子、お
よび光学系にコマ収差があるときの光線の様子を示す図
である。また、図3は、結像光学系のフォーカス位置に
対するマークの位置を変化させたときのマーク計測位置
Xの変動特性を示す図である。図3において、縦軸は結
像光学系のガウス像面(近軸像面)に対応するガウスフ
ォーカス位置に対するマークのデフォーカス量Zであ
り、横軸はマークの計測位置Xである。
【0036】図2(a)を参照すると、結像光学系にコ
マ収差が残存しない光学的な理想状態では、物体(ウェ
ハマークWM)上の1点からの光線が結像面(CCD1
5および16の撮像面)上で1点に集光する。一方、図
2(b)を参照すると、結像光学系にコマ収差が残存す
る場合、物体上の1点からの光線は結像面上で1点に集
光しない。その結果、図3に示すように、たとえば明暗
パターンからなる計測用マーク像の計測位置(たとえば
中心位置)ひいてはマークの計測位置Xは、結像光学系
のガウスフォーカス位置に対するマークのデフォーカス
量Zに依存して曲線的に変化する。
【0037】このように、第1計測方法では、位置検出
装置の結像光学系の光軸に沿ってマークの位置を変化さ
せつつマーク像を光電検出する。そして、マーク像を光
電検出して得られる信号に基づいて、各デフォーカス状
態におけるマーク計測位置Xを求める。こうして、たと
えば特開2000−214047号公報に開示されてい
るように、図3に示すマーク計測位置Xの変化曲線にお
いて所定のデフォーカス範囲に対応する位置ずれ量γに
応じて、結像光学系に残存する低次および高次コマ収差
を計測することができる。
【0038】本実施形態では、図3に示すようなマーク
計測位置Xの変化曲線を、デフォーカス量Zに関する所
定次数の関数X(Z)に近似する。具体的には、計測位
置Xをデフォーカス量Zに関する4次関数X(Z)に近
似すると、関数X(Z)は次の式(2)で表される。 X(Z)=a44+a33+a22+a1Z+a0 (2)
【0039】次に、上述の位置検出装置の結像光学系に
おける収差を計測する第2計測方法について説明する。
図4は、第2計測方法において用いられる計測用パター
ンの構成、およびパターン像を光電検出して得られる信
号の左右エッジの強度差を表すQ値の求め方を説明する
図である。また、図5は、結像光学系のフォーカス位置
に対する計測用パターンの位置を変化させたときのQ値
の変動特性を示す図である。図5において、縦軸は結像
光学系のガウスフォーカス位置に対する計測用パターン
のデフォーカス量Zであり、横軸はQ値である。
【0040】第2計測方法では、図4(a)および
(b)に示すように、計測用マークとして、幅W1を有
するライン部(図中斜線で示す部分)と幅W2を有する
スペース部とからなるピッチPのL/S(ライン・アン
ド・スペース)パターンを用いる。具体的には、たとえ
ば幅W1および幅W2がともに3μm(すなわちピッチ
Pが6μmでデューティ比が50%)で段差が85nm
(光の波長λの1/8程度)の3μmL/Sパターン
や、幅W1および幅W2がともに6μm(すなわちピッ
チPが12μmでデューティ比が50%)で段差が85
nmの6μmL/Sパターンなどを用いる。なお、段差
は、光の波長をλとするとき、(λ/8)(2n+
1),n=0,±1,±2,・・・を満足することが好
ましい。
【0041】この場合、コマ収差が残存する結像光学系
を介して形成される計測用L/Sパターン像を光電検出
して得られる画像信号強度プロファイルは、図4(c)
に示すようにライン部とスペース部とで左右非対称な波
形となる。そこで、第2計測方法では、信号の左右エッ
ジの強度差を表すQ値(画像信号強度プロファイルの左
右エッジの非対称性に関する指標)を、次の式(3)で
定義する。 Q=(IR−IL)/(Imax−Imin) (3) ここで、Imaxは最大信号強度を、Iminは最小信号強度
を、IRは右エッジの信号強度を、ILは左エッジの信号
強度をそれぞれ示している。
【0042】このように、第2計測方法では、位置検出
装置の結像光学系の光軸に沿って計測用L/Sパターン
の位置を変化させつつパターン像を光電検出する。そし
て、パターン像を光電検出して得られる信号の左右エッ
ジの強度差を表すQ値を求める。ここで、結像光学系に
コマ収差が全く残存していない光学的な理想状態の場
合、図5(a)に示すように、Q値はデフォーカス量Z
に依存することなく常に0である。しかしながら、結像
光学系にコマ収差が残存している場合、図5(b)に示
すように、Q値はデフォーカス量Zに依存して曲線的に
変化する。こうして、たとえば特願2000−3395
01号明細書および図面に開示されているように、Q値
の変動特性に基づいて結像光学系に残存する低次および
高次コマ収差を計測することができる。
【0043】本実施形態では、図5(b)に示すような
Q値の変化曲線を、デフォーカス量Zに関する所定次数
の関数Q(Z)に近似する。具体的には、Q値をデフォ
ーカス量Zに関する4次関数Q(Z)に近似すると、関
数Q(Z)は次の式(4)で表される。 Q(Z)=b44+b33+b22+b1Z+b0 (4)
【0044】図6は、マーク計測位置Xの関数表示にお
ける係数およびQ値の関数表示における係数を低次コマ
収差の調整指標にしたときの各収差の補正に対する効き
方を模式的に示す図である。図6において、縦軸は収差
補正に対する効きを示し、横軸は収差の種類を示してい
る。図6を参照すると、たとえば3θ収差成分であるC
10・Z10に対して係数a2と係数b1との効きが異なる。
そのため、係数a2と係数b1とを求めれば、少なくとも
2種類の収差、たとえばC7・Z7とC10・Z1 0との発生
量をそれぞれ求めることができる。また、係数a4と係
数b2とを求めても少なくとも2種類の収差の発生量を
それぞれ求めることができ、係数a4と係数a2と係数b
1とを求めれば、少なくとも3種類の収差の発生量をそ
れぞれ求めることができる。
【0045】図7は、各調整指標にしたがって低次コマ
収差を調整することにより各高次収差成分を補正したと
きの、ガウスフォーカス位置に設定されたパターンの計
測誤差を示す図である。図7において、縦軸は結像光学
系のガウスフォーカス位置に位置決めされた11種類の
様々な計測パターンに対する計測結果の変動(プロセス
オフセット)としての計測誤差(nm)を示し、横軸は
収差の種類を示している。
【0046】なお、図7において、横軸に示す各収差の
発生量は、RMS(root mean square:自乗平均平方根
あるいは平方自乗平均)値で0.01λ(λは光の中心
波長)である。また、図7において、調整指標Aは図3
に示す位置ずれ量γであり、調整指標Bは関数式(2)
の係数a2であり、調整指標Cは関数式(4)の係数b1
である。
【0047】図7を参照すると、位置ずれ量γを0に追
い込むように低次コマ収差を調整することによりC14
14の高次コマ収差を補正すると、計測誤差を最も小さ
くすることができることがわかる。同様に、係数b1
0に追い込むように低次コマ収差を調整することにより
10・Z10の3θ成分を補正すると、計測誤差を最も小
さくすることができる。さらに、位置ずれ量γを0に追
い込むように低次コマ収差を調整することによりC19
19の3θ成分を補正すると、計測誤差を最も小さくす
ることができる。
【0048】そこで、本実施形態の調整方法では、結像
光学系の高次コマ収差のような高次収差を計測する。そ
して、計測結果として得られた高次収差成分の各残存量
に基づいて決定された調整指標にしたがって結像光学系
の低次コマ収差のような低次収差を調整する。具体的に
は、たとえば干渉計を用いて結像光学系の波面収差を計
測することにより、結像光学系の高次コマ収差のような
高次収差を計測する。あるいは、特願2000−339
501号明細書および図面に開示された手法を用いて、
結像光学系の高次コマ収差のような高次収差を計測す
る。
【0049】そして、たとえば結像光学系に残存する高
次収差においてC14・Z14の高次コマ収差が支配的であ
る場合、調整すべき成分(すなわちC14・Z14の高次コ
マ収差)に応じて調整指標(すなわち位置ずれ量γ)を
決定する。次いで、調整指標としての位置ずれ量γを0
に追い込むように、結像光学系の低次コマ収差を調整す
る。その結果、結像光学系にC14・Z14の高次コマ収差
のような高次収差が残存していても、計測誤差を小さく
抑えることができる。
【0050】ところで、結像光学系の低次コマ収差を調
整するには、第2対物レンズ10またはリレーレンズ1
2を光軸に垂直な方向に移動させることが好ましい。あ
るいは、第1対物レンズ8またはリレーレンズ13を光
軸に垂直な方向に移動させることにより、結像光学系の
低次コマ収差を調整することもできる。
【0051】図8は、各収差成分が残存したときの各調
整指標にしたがって低次コマ収差を調整したときの、ガ
ウス像面とは異なる微分フォーカス位置に設定されたパ
ターンの計測誤差を示す図である。
【0052】図8は図7に対応する図であるが、縦軸が
結像光学系の微分フォーカス位置に位置決めされた11
種類の様々な計測パターンに対する計測結果の変動とし
ての計測誤差(nm)を示している点が図7と相違して
いる。なお、結像光学系の微分フォーカス位置とは、図
9に示すように、所定のマーク像を光電検出して得られ
る信号波形(光強度Iの関数:図9(a)を参照)を微
分し、その微分値(dI:図9(b)を参照)が最大値
(dImax)となるマーク位置として求められるフォー
カス位置である。
【0053】図8を参照すると、係数b1を0に追い込
むように低次コマ収差を調整することによりC14・Z14
の高次コマ収差を補正すると、計測誤差を最も小さくす
ることができることがわかる。同様に、係数b1を0に
追い込むように低次コマ収差を調整することによりC10
・Z10の3θ成分またはC19・Z19の3θ成分を補正す
ると、計測誤差を最も小さくすることができる。
【0054】そこで、本実施形態の調整方法では、結像
光学系の高次コマ収差のような高次収差を計測する。そ
して、計測結果として得られた高次収差の調整すべき成
分と結像光学系に対するマークのフォーカス位置とに基
づいて決定された調整指標にしたがって結像光学系の低
次コマ収差のような低次収差を調整する。
【0055】具体的には、たとえば結像光学系に残存す
る高次収差においてC14・Z14の高次コマ収差が支配的
である場合、調整すべき成分(すなわちC14・Z14の高
次コマ収差)とマークのフォーカス位置(すなわち微分
フォーカス位置)とに応じて調整指標(すなわち係数b
1)を決定する。次いで、調整指標としての係数b1を0
に追い込むように、結像光学系の低次コマ収差を調整す
る。その結果、結像光学系にC14・Z14の高次コマ収差
のような高次収差が残存していても、計測誤差を小さく
抑えることができる。
【0056】ところで、回転対称な収差(波面収差を表
すツェルニケ多項式においてsinおよびcosの項を有さな
い項に対応する収差)が残存していると、位置検出を行
うべきアライメントマーク(本実施形態ではウェハマー
クWM)のパターン特性(ピッチ、デューティ比、段
差、反射率など)に応じて、結像光学系のベストフォー
カス位置が異なる。具体的には、たとえば6μmL/S
パターンに対するベストフォーカス位置Zp6と、3μ
mL/Sパターンに対するベストフォーカス位置Zp3
とは、実質的に異なることになる。
【0057】この場合、ベストフォーカス位置Zp6
Zp3との差ΔZのX方向成分ΔZxおよびX方向成分
ΔZyと、結像光学系の球面収差SAおよび非点隔差A
S(アス成分)との間には、次の式(5)および(6)
に示すような関係が成立する。 SA=(ΔZx+ΔZy)/2 (5) AS=(ΔZx−ΔZy)/2 (6)
【0058】式(5)および(6)により、パターン特
性の異なる1組のX方向成分ΔZxおよびX方向成分Δ
Zyに基づいて、低次球面収差および低次アス成分(低
次非点隔差)が得られる。また、パターン特性の異なる
複数組のX方向成分ΔZxおよびX方向成分ΔZyに基
づいて、高次球面収差および高次アス成分が得られる。
【0059】そこで、本実施形態では、結像光学系の球
面収差およびアスと位置検出すべきマークのパターン特
性とに基づいて、結像光学系に対してマークを位置決め
すべきフォーカス位置を調整することにより、各マーク
を最適なフォーカス位置にそれぞれ位置決めし、結像光
学系の球面収差の影響を実質的に受けることなく高精度
な位置検出を行うことができる。
【0060】なお、上述の実施形態では、ウェハマーク
を落射照明しているが、これに限定されることなく、ウ
ェハマークを透過照明する位置検出装置に本発明を適用
することもできる。また、上述の実施形態では、X方向
マーク検出とY方向マーク検出とにそれぞれ別のCCD
を用いているが、1つのCCDでX方向マーク検出とY
方向マーク検出との双方を行ってもよい。
【0061】また、上述の実施形態では、露光装置にお
ける感光性基板の位置検出を行っているが、これに限定
されることなく、位置検出すべき一般的な物体に形成さ
れた物体マークの位置検出、たとえば特開平6−587
30号公報、特開平7−71918号公報、特開平10
−122814号公報、特開平10−122820号公
報、および特開2000−258119号公報などに開
示される重ね合わせ精度測定装置やパターン間寸法測定
装置に本発明を適用することもできる。
【0062】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の位置検出
装置の調整方法では、結像光学系の高次コマ収差のよう
な高次収差を計測し、計測結果として得られた高次収差
の残存量(あるいは残存量とマークのフォーカス位置)
に基づいて決定された調整指標にしたがって結像光学系
の低次コマ収差のような低次収差を調整するので、高次
コマ収差のような高次収差が残存していても、計測誤差
を小さく抑えることができる。
【0063】また、本発明の位置検出装置の調整方法で
は、結像光学系の球面収差と位置検出すべきマークのパ
ターン特性とに基づいて結像光学系に対してマークを位
置決めすべきフォーカス位置を調整するので、各マーク
を最適なフォーカス位置にそれぞれ位置決めし、結像光
学系の球面収差の影響を実質的に受けることなく高精度
な位置検出を行うことができる。
【0064】したがって、本発明の露光装置および露光
方法では、本発明の調整方法によって調整された高精度
な位置検出装置を用いて感光性基板を高精度に位置検出
し、ひいてはマスクと感光性基板とを高精度に位置合わ
せ(アライメント)して、良好な投影露光を行うことが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態にかかる位置検出装置を備え
た露光装置の構成を概略的に示す図である。
【図2】光学系にコマ収差がないときの光線の様子、お
よび光学系にコマ収差があるときの光線の様子を示す図
である。
【図3】結像光学系のフォーカス位置に対するマークの
位置を変化させたときのマーク計測位置Xの変動特性を
示す図である。
【図4】第2計測方法において用いられる計測用パター
ンの構成、およびパターン像を光電検出して得られる信
号の左右エッジの強度差を表すQ値の求め方を説明する
図である。
【図5】結像光学系のフォーカス位置に対する計測用パ
ターンの位置を変化させたときのQ値の変動特性を示す
図である。
【図6】マーク計測位置Xの関数表示における係数およ
びQ値の関数表示における係数を低次コマ収差の調整指
標にしたときの各収差の補正に対する効き方を模式的に
示す図である。
【図7】各調整指標にしたがって低次コマ収差を調整す
ることにより各高次収差成分を補正したときの、ガウス
フォーカス位置に設定されたパターンの計測誤差を示す
図である。
【図8】各収差成分が残存したときの各調整指標にした
がって低次コマ収差を調整したときの、ガウス像面とは
異なる微分フォーカス位置に設定されたパターンの計測
誤差を示す図である。
【図9】結像光学系の微分フォーカス位置を説明する図
である。
【符号の説明】
1 ハロゲンランプ 2 ライトガイド 3 照明開口絞り 5 照明視野絞り 7 ハーフプリズム 8 第1対物レンズ 9 反射プリズム 10 第2対物レンズ 11 指標板 14 XY分岐ハーフプリズム 15,16 CCD 17 結像開口絞り 18 信号処理系 30 レチクルステージ 31 ウェハホルダ 32 Zステージ 33 XYステージ 34 ステージ制御系 35 主制御系 36 キーボード IL 露光用照明系 R レチクル PA パターン領域 PL 投影光学系 W ウェハ WM ウェハマーク

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 位置検出すべき物体に設けられたマーク
    からの光を導く対物光学系と、前記マークからの光を光
    電検出する光電検出器とを備えた位置検出装置の調整方
    法において、 前記対物光学系の非回転対称な高次収差を計測する計測
    工程と、 前記計測工程で得られた計測結果に基づいて決定された
    調整指標にしたがって前記対物光学系の低次コマ収差を
    調整する調整工程とを含むことを特徴とする調整方法。
  2. 【請求項2】 前記調整指標は、前記計測工程で得られ
    た非回転対称な高次収差の残存量に基づいて決定される
    ことを特徴とする請求項1に記載の調整方法。
  3. 【請求項3】 前記調整指標は、前記計測工程で得られ
    た非回転対称な高次収差の調整すべき成分と、前記対物
    光学系に対する前記マークの計測フォーカス位置とに基
    づいて決定されることを特徴とする請求項1に記載の調
    整方法。
  4. 【請求項4】 前記計測フォーカス位置は、前記対物光
    学系のガウス像面に対応する第1のフォーカス位置、ま
    たは前記マークの像を光電検出して得られる信号波形の
    微分に基づいて求められた第2のフォーカス位置である
    ことを特徴とする請求項3に記載の調整方法。
  5. 【請求項5】 前記調整指標は、前記対物光学系の光軸
    に沿ってライン・アンド・スペース・パターンの位置を
    変化させつつパターン像を光電検出して得られる信号の
    左右エッジの強度差を表すQ値と、前記対物光学系のフ
    ォーカス位置に対する前記パターンのデフォーカス量Z
    との関係に基づいて求められた指標を含むことを特徴と
    する請求項1乃至4のいずれか1項に記載の調整方法。
  6. 【請求項6】 前記指標は、前記Q値をデフォーカス量
    Zに関する所定次数の関数に近似したときの前記関数の
    各次数項の係数を含むことを特徴とする請求項5に記載
    の調整方法。
  7. 【請求項7】 前記調整指標は、前記対物光学系の光軸
    に沿ってマークの位置を変化させつつマーク像を光電検
    出して得られるマーク位置Xと、前記対物光学系のフォ
    ーカス位置に対する前記マークのデフォーカス量Zとの
    関係に基づいて求められた指標を含むことを特徴とする
    請求項1乃至6のいずれか1項に記載の調整方法。
  8. 【請求項8】 前記指標は、前記マーク位置Xをデフォ
    ーカス量Zに関する所定次数の関数に近似したときの前
    記関数の各次数項の係数を含むことを特徴とする請求項
    7に記載の調整方法。
  9. 【請求項9】 位置検出すべき物体に設けられたマーク
    からの光を導く対物光学系と、前記マークからの光を光
    電検出する光電検出器とを備えた位置検出装置の調整方
    法において、 前記対物光学系の高次収差を計測する計測工程と、 前記計測工程で得られた計測結果に基づいて決定された
    調整指標にしたがって前記対物光学系の低次収差を調整
    する調整工程とを含むことを特徴とする調整方法。
  10. 【請求項10】 前記調整指標は、前記計測工程で得ら
    れた高次収差の残存量に基づいて決定されることを特徴
    とする請求項9に記載の調整方法。
  11. 【請求項11】 位置検出すべき物体に設けられたマー
    クからの光を導く対物光学系と、前記マークからの光を
    光電検出する光電検出器とを備えた位置検出装置の調整
    方法において、 前記対物光学系の球面収差と前記マークのパターン特性
    とに基づいて、前記対物光学系に対して前記マークを位
    置決めすべきフォーカス位置を調整することを特徴とす
    る調整方法。
  12. 【請求項12】 前記対物光学系は、前記位置検出すべ
    き物体に設けられたマークからの光に基づいてマーク像
    を形成する結像光学系であり、前記光電検出器は前記マ
    ーク像を光電検出することを特徴とする請求項1乃至1
    1のいずれか1項に記載の調整方法。
  13. 【請求項13】 所定のパターンが形成されたマスクを
    照明するための照明系と、前記マスクのパターン像を感
    光性基板上に形成するための投影光学系と、前記感光性
    基板の位置を検出するための請求項1乃至12のいずれ
    か1項に記載の調整方法で調整された位置検出装置とを
    備えていることを特徴とする露光装置。
  14. 【請求項14】 所定のパターンが形成されたマスクを
    照明し、照明された前記マスクのパターン像を感光性基
    板上に露光する露光方法において、 請求項1乃至12のいずれか1項に記載の調整方法で調
    整された位置検出装置を用いて前記感光性基板の位置を
    検出することを特徴とする露光方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100948436B1 (ko) * 2007-07-09 2010-03-17 캐논 가부시끼가이샤 노광장치 및 디바이스의 제조방법

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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