JP2003124043A - 点火コイル - Google Patents
点火コイルInfo
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Abstract
く、可能な点火コイルを提供する。 【解決手段】 磁性材料からなる棒状のコア本体13
と、コア本体13の外周側に巻かれた二次コイル21
と、コア本体13と二次コイル21との間に配され、二
次コイル21の巻線が巻回される二次スプール20と、
二次コイル21の外周側に巻かれた一次コイル24と、
二次コイル21と一次コイル24との間に配され、一次
コイル23の巻線が巻回される一次スプール23と、外
部から給電されるターミナル31を有するコネクタ30
とを備え、一次スプール23の両軸端側には、一次コイ
ル24の巻線が軸方向に沿って巻回されるのを規制する
鍔部23dが形成されるとともに、鍔部23dには、タ
ーミナル31に接続する巻き終り側、および巻き始め側
の一次コイル24の巻線が巻きからめられる突起部23
dpが設けられている。
Description
し、特に内燃機関用点火コイルに関する。
点火コイルにおいて、各気筒のプラグホール内に取付け
られる点火コイルが知られている。
軸上に配置される中心コアと、この外周にあって、中心
コアの外周側に巻回される2次コイルと、この2次コイ
ルの外周側に同軸に巻回される1次コイルと、これら点
火コイルを構成する部品を収容するケースとを備える。
線は、それぞれスプールの外周に巻回されており、それ
ぞれの巻き始め側、巻き終り側の銅線がスプールに設け
られたターミナルに電気的に接続している。さらに、こ
れら2次コイル、1次コイル等をケース内に挿入してA
SSY組付け後、コネクタに設けられるターミナルに、
そのスプールのターミナルが溶接等により電気的に接続
されている。
イルASSY側のターミナルとは別に、中間ターミナル
としてスプールにターミナルを設けるので、部品点数が
増加するという問題がある。また、巻線の銅線をターミ
ナルへ結線する等の端末処理の工数が多くかかってしま
うという問題があった。
れたものであり、したがって、その目的は、巻線の端末
処理が、部品点数を増やすことなく、可能な点火コイル
を提供することにある。
なく巻線の端末処理が可能であるとともに、ターミナル
への巻線の結線が容易な点火コイルを提供することにあ
る。
ば、磁性材料からなる棒状の中心コアと、中心コアの外
周側に巻かれた内周側コイルと、中心コアと内周側コイ
ルとの間に配され、内周側コイルの巻線が巻回される内
周側スプールと、内周側コイルの外周側に巻かれた外周
側コイルと、内周側コイルと外周側コイルとの間に配さ
れ、外周側コイルの巻線が巻回される外周側スプール
と、外部から給電されるターミナルを有するコネクタと
を備え、外周側スプールの両軸端側には、外周側コイル
の巻線が軸方向に沿って巻回されるのを規制する鍔部が
形成されるとともに、鍔部には、ターミナルに接続する
巻き終り側、および巻き始め側の外周側コイルの巻線が
巻きからめられる突起部が設けられている。
き終り側および巻き始め側の巻線を、巻きからめる突起
部を外周側スプールの鍔部に設けるので、点火コイルを
構成する内周側コイル、および外周側コイルと、両コイ
ルの巻線がそれぞれ巻回される内周側スプール、および
外周側スプールを備え、これら外周側コイル等の各部材
を組付けてASSYとしての点火コイルを形成する際、
スプールに設けられたターミナルすなわち中間ターミナ
ルにその巻き終り側および巻き始め側の巻線を溶接等の
結線手段により接続することなく、点火コイルASSY
側のターミナルすなわち外部から給電されるコネクタ部
のターミナルに直接接続することが可能である。
るように、両軸端側のうち、いずれか一方の軸端側に、
巻き終り側、および巻き始め側の巻線がそれぞれ巻きか
らめられるように形成されている。
のいずれの箇所にコネクタ部のターミナルが配置されて
いようとも、そのターミナルに近い側の軸端側、つまり
外周側スプールの上記一方の軸端側に突起部を設けるの
で、その突起部に巻きからめられた巻き終り側および巻
き始め側の巻線は、その巻線をコネクタ部のターミナル
に端末処理する際、ターミナルへ効率的に延ばすことが
できるとともに、ターミナルへの巻線の結線作業の容易
化が図れる。
部の外周側に形成されている。
め、突起部に巻きからめられた巻き終り側および巻き始
め側の巻線を、ターミナルに向って延ばず際、点火コイ
ルの中心部すなわち内周側コイルから遠ざけるように、
延ばすことが可能である。例えば内周側コイル、外周側
コイルを、それぞれ二次コイル、一次コイルとする構成
とする場合、突起部に巻きからめられる一次コイルの巻
線は、二次コイルから遠ざかることができるので、耐電
圧上、有利な一次コイルの巻線配置を提供することが可
能である。
からめられた巻き終り側、および巻き始め側の巻線は、
ターミナルに向って延びることで、内周側コイルから遠
ざかる。
び巻き始め側の巻線は、内周側コイルから遠ざかるよう
にターミナルに向って延ばすことができるので、例えば
内周側コイル、外周側コイルを、それぞれ二次コイル、
一次コイルとする構成とする場合、一次コイルの巻線配
置を、確実に耐電圧上有利な配置とすることができる。
なる棒状の中心コアと、中心コアの外周側に巻かれた内
周側コイルと、中心コアと内周側コイルとの間に配さ
れ、内周側コイルの巻線が巻回される内周側スプール
と、内周側コイルの外周側に巻かれた外周側コイルと、
内周側コイルと外周側コイルとの間に配され、外周側コ
イルの巻線が巻回される外周側スプールと、外部から給
電されるターミナルを有するコネクタとを備え、外周側
スプールの両軸端側には、外周側コイルの巻線が軸方向
に沿って巻回されるのを規制する鍔部が形成されるとと
もに、鍔部には、ターミナルに接続する巻き終り側、お
よび巻き始め側の外周側コイルの巻線が固定される巻線
保持部が設けられている。
き終り側および巻き始め側の巻線を、固定する巻線保持
部を外周側スプールの鍔部に設けるので、点火コイルを
構成する内周側コイル、および外周側コイルと、両コイ
ルの巻線がそれぞれ巻回される内周側スプール、および
外周側スプールを備え、これら外周側コイル等の各部材
を組付けてASSYとしての点火コイルを形成する際、
スプールに設けられたターミナルすなわち中間ターミナ
ルにその巻き終り側および巻き始め側の巻線を溶接等の
結線手段により接続することなく、点火コイルASSY
側のターミナルすなわち外部から給電されるコネクタ部
のターミナルに直接接続することが可能である。
載するように、巻線をターミナルとともに保持する溝部
を備えるとともに、溝部に巻線を当接させ、かつターミ
ナルを嵌合させることで、巻線の外周に形成された皮膜
を削りとる。
ルとともに保持する溝部を備え、ターミナルを嵌合させ
る際、溝部に当接する巻線の外周表面に形成される皮膜
を削りとる機能を有するので、中間ターミナルを廃止で
きるとともに、ASSY側のコネクタ部に設けられるタ
ーミナルを用いて、巻き終り側および巻き始め側の巻線
をそれぞれ嵌合固定させ、かつ嵌合と同時に巻線の皮膜
を剥がすことで、溶接等の結線装置が不要な、簡易な端
末処理を提供できる。
7に記載するように、巻線保持部の先端側を迂回して、
両側面に形成されている。
側または巻き始め側の巻線を嵌合固定させる巻線保持部
には、嵌合固定させる際に巻線を当接させる溝部が巻線
保持部の先端側を迂回して両側面に形成されているの
で、ターミナルによって嵌合固定される巻線は、両側面
に当接する巻線の少なくとも2箇所で、嵌合と同時に巻
線の皮膜を剥がされる。したがって、ターミナルへ電気
的に接続する巻線の表面積の拡大が図られるので、ター
ミナルへの巻線の端末処理が確実に行なうことができ
る。
は、溝部に保持される巻線に対応する内壁部に、巻線と
嵌合する皮膜除去片を備えている。
巻線に対応する内壁部には、巻線と嵌合する皮膜除去片
が備えられている構造を有するので、内壁部に形成する
皮膜除去片の数に応じて、ターミナルへ電気的に接続す
る巻線の表面積をさらに拡大できる。
は、プレス加工により形成されるものであって、皮膜除
去片は、ターミナルが巻線保持部に嵌合する方向に向っ
て、嵌合代が大きくなるように、内壁の一部を内部へ曲
げることにより形成されている。
ルはプレス加工によって皮膜除去片を一体成形できると
ともに、ターミナルが巻線保持部に嵌合する方向に向っ
て嵌合代が大きくなるように内部へ曲げられるので、皮
膜除去片は、プレス加工されるターミナルの材料の縦弾
性係数に起因したばね作用によってばね接触する程度の
曲げ状態で、巻線の皮膜の剥がしが可能である。
機関用点火コイルに適用して、具体化した実施形態を、
図面に従って説明する。
の実施形態の点火コイルの概略構成を表す縦断面図であ
る。図2は、図1中のII線内部分を拡大した縦断面図
である。図3は、図1中の本発明の要部である外周側コ
イルが巻回されている外周側スプールを示す外観斜視図
である。図4は、図1中の点火コイルの頭部をIV−I
V方向からみた横断面図である。
しないエンジンブロックの上部に気筒毎に形成されたプ
ラグホール内に収容され、点火プラグ(図示せず)と図
1中の下側で電気的に接続している。
ースとして、樹脂材料からなる円筒状のハウジング11
を備えており、このハウジング11内に形成された収容
室11aには、中心コア部12、二次スプール20、二
次コイル21、一次スプール23、一次コイル24、外
周コア25等が収容されている。
30や点火コイル1をエンジンブロックに固定するため
のブラケット部32が一体化された頭部11b、外周コ
ア25の外周を覆って点火コイル本体部(詳しくは、内
周側コイルとしての二次コイル21、外周側コイルとし
ての一次コイル24等が収容される部位)を保護する筒
部11c、および点火プラグに嵌合装着(詳しくは、二
次コイル24の高圧側の巻線が接続される第1高圧ター
ミナル40、この第1高圧ターミナル40と点火プラグ
の端子に接触する導電性材料からなるスプリング42と
を電気的に接続する第2高圧ターミナル41等が収容さ
れる)高圧タワー部11dとを含んで構成されている。
頭部11bと筒部11cと高圧タワー部11dとの接続
部は、圧入嵌合する構造となっており、それぞれ接着剤
等にて接着され、シールされている。
たエポキシ樹脂26は、点火コイル1内の各部材間に浸
透し、樹脂絶縁材として部材間の電気絶縁を確実なもの
としている。詳しくは、収容室11aには、樹脂絶縁材
としての電気絶縁性を有する注型樹脂(本実施形態で
は、エポキシ系樹脂)26が充填されて両コイル21、
24およびその他の部品がモールド固定されている。な
お、筒部11cと高圧タワー部11dとの接続部には、
外周コア25とハウジング11との間の熱膨縮差による
エポキシ樹脂26の割れを防ぐために、例えば外周コア
25下端に弾性緩衝部材11eを装着している。
本体13の両軸端に配設された永久磁石14、15とか
らなる。
うに、磁性材料(本実施形態では、珪素鋼板)からなる
棒状に形成されており、薄い珪素鋼板を横断面がほぼ円
形となるように径方向に積層して組立てられている。
部材としての筒部材17が配置されている。なお、この
筒部材17は、加熱することにより径寸法等が収縮する
熱収縮チューブ(本実施形態では、ポリオリフィン系樹
脂、あるいは単孔質スポンジ等のゴム材)であって、コ
ア本体13と筒部材17との一体形成が可能である。
コア部12に、キャップ19が嵌合している。なお、キ
ャップ19および内周側スプールとしての二次スプール
20は、中心コア部12の外周を取り囲むケース部材を
構成している。
り励磁されて発生する磁束の方向とは逆方向の極性を有
している。
コア部12の外周側(詳しくは、コア本体13の外周側
に配された筒部材17の外周側)に配置され、二次コイ
ル21の高圧側の巻線が点火プラグに電気的に接続する
とともに、この二次コイル21の外側には、二次コイル
21に発生する高電圧を制御するイグナイタ60からの
制御信号が入力される一次コイル(外周側コイル)24
が配置されている。
入力された電圧を昇圧して二次コイル21から出力する
ものであるので、二次コイル21の巻数は、一次コイル
24の巻数より多く、かつ、二次コイル21が一次コイ
ル24より内側に配置されているため、二次コイル21
の巻線の線径を、一次コイル24の巻線より小さくして
いる(図2参照)。
図1に示すように、筒部材17の外周側に配設されてお
り、中心コア部12、筒部材17の端部を保持する底部
20aを備えた有底筒状に樹脂(本実施形態では、PP
E樹脂)等の電気絶縁材料で形成されている。二次コイ
ル21は二次スプール20の外周に巻回されており、二
次コイル21の高電圧側にはさらにダミーコイル22が
一重巻き程度に巻回されている。ダミーコイル22は二
次コイル21と第1高圧ターミナル40とを電気的に接
続している。二次コイル21の高圧側の巻線を単線では
なく、ダミーコイル22で二次コイル21と第1高圧タ
ーミナル40とを電気的に接続することにより、二次コ
イル21と第1高圧ターミナル40との電気的に接続部
の表面積を大きくし、電気的接続部への電界集中を避け
ている。
に示すように、高電圧側に向かうほど、コイルの厚み
(コイルの巻き段数)が減少するように巻かれている。
図1および図2に示すように、二次コイル21の外周側
に配設されており、樹脂(本実施形態では、PPE樹
脂)等の電気絶縁材料で略円筒状に形成されている。一
次コイル24は一次スプール23の外周に巻回されてい
る。
イル24と一次スプール23の間)には、PET(ポリ
エチレンテレフタレート)系樹脂等からなる薄膜フィル
ム(図示せず)が巻かれていていてもよい。この薄膜フ
ィルムにより、一次スプール23と、モールド用樹脂と
しての樹脂絶縁材26とが完全に接着してしまうことを
防止する。
24のそれぞれの巻線を巻回する二次スプール20、一
次スプール23は、所望の巻き段数を巻回した巻線が崩
れることを防止するため、両軸端側に、スプール20、
23の外周側に沿って軸方向に向って巻回されるのを規
制する鍔部23d、20dが形成されている(図2参
照)。この鍔部23dは、両軸端側に円環状に形成され
る必要はなく、例えば図3に示すように、巻線が巻回さ
れる円筒部23b(図2参照)から径方向に突出する複
数(例えば、4個)の係止部により形成されていてもよ
い。
イル24の巻き始め側、および巻き終り側の巻線の端末
処理の詳細、特に一次スプール23に係わる特徴につい
ては、後述する。
側に装着され、薄い珪素鋼板等の磁性材料で略円筒状に
形成されている。なお、外周コア25は、薄い珪素鋼板
を筒状に巻回し、巻回開始端と巻回終了端とを接続して
いないので、軸方向に隙間が形成されている。外周コア
25は中心コア12(詳しくはコア本体13とコア本体
13の両軸端に配設された永久磁石14,15)の両永
久磁石14、15間、つまり永久磁石14の外周位置か
ら永久磁石15の外周位置にわたる軸方向長さを有す
る。
は、第2高圧ターミナル41を挿入する方向に折り曲げ
られた爪部を構成している。この爪部に第2高圧ターミ
ナル41の先端が挿入することにより、第2高圧ターミ
ナル41は第1高圧ターミナル40と電気的に接続して
いる。ダミーコイル22の高電圧端の巻線は、フュージ
ングまたははんだ付け等で、第1ターミナル40に電気
的に接続されている。スプリング42は、第2高圧ター
ミナル41と電気的に接続するとともに、プラグホール
に点火コイル1を挿入した際に点火プラグと電気的に接
続する。ハウジング11の高電圧側開口端には、ゴムか
らなるプラグキャップ43が装着されており、このプラ
グキャップ43に点火プラグを挿入する。
がインサート成形されており、このターミナル31は、
スイッチング回路としてのイグナイタ60から一次コイ
ル24へ制御信号を供給するように、一次コイル24の
巻線端部に電気的に接続される。
イル24の巻線端部としての巻き始め側、および巻き終
り側の巻線の端末処理の詳細、特に一次スプール23、
ターミナル31との組付関係については、後述する。
に、点火コイル1(詳しくは、頭部11b)に収容され
て、ターミナル31を介して外部からイグナイタ60へ
給電されるものであってもよいし、あるいは一次コイル
24へ制御信号を供給するイグナイタ60を点火コイル
1の外部に設けて、ターミナル31を介して制御信号を
一次コイル24へ供給してもよい。
クタ部30のターミナル31を介して、イグナイタ60
から出力される制御信号が一次コイル24へ供給される
と、一次コイル24に入力された電圧に応じて二次コイ
ル21に高電圧が発生する。この高電圧がダミーコイル
22、第1ターミナル40、第2高圧ターミナル41、
スプリング42を介して点火プラグに印加される。
イルの巻線の端末処理、特に外周側コイルとしての一次
コイル24の巻き始め側および巻き終り側の巻線の端末
処理について、以下図3および図4に従って説明する。
3に示すように、一次コイル24の巻線が外周に沿って
巻回される円筒部23bと、巻線の崩れ防止のための鍔
部23dとを含んで構成されている。
て軸方向に巻回される一次コイル24の巻線が崩れるこ
となく、円筒部23bの外周側に所望の巻き段数が形成
されるように、円筒部23bの両軸端(詳しくは、巻線
の軸方向巻き範囲の両端)に配設されている。
周に沿って複数(図3では4個)の径方向に突出する係
止部23d1、23d2で形成されている。これによ
り、鍔部23dとしての複数(図3では4個)の係止部
23d1において、一次コイル24の巻線端部、特に巻
き始め側の巻線の外部からの引き込み(詳しくは、後述
する巻き始め側の巻線が巻きからめられる突起部23d
pからの引き込み)が、図3に示すように、係止部23
d1間から容易に行なうことができる。
イル24の巻線端部、すなわち巻き始め側および巻き終
り側の巻線を巻きからめる突起部23dpが設けられて
いる。詳しくは、一次スプール23の両軸端側に設けら
れている鍔部23dのうち、いずれか一方の軸端側の鍔
部(詳しくは、図3中に示す複数の係止部23d1)
に、しかも、一次コイル24の巻き始め側、および巻き
終り側の巻線がそれぞれ巻きからめられるように、例え
ば複数の係止部23d11〜23d14のうち、係止部
23d11、23d13に設けられている。
ール23に一次コイル24の巻線端部を巻きからめるこ
とができる突起部23dpを設けるので、点火コイル1
を構成する一次スプール23等の各部材を組付けてAS
SYとしての点火コイル1を形成する際、従来構成の点
火コイルのようにスプール23に設けられたターミナル
(以下、中間ターミナルと呼ぶ)に一次コイル24の巻
き始め側および巻き終り側の巻線を溶接等の結線手段に
より接続させることなく、外部から給電されるコネクタ
部30に設けられたターミナル31(以下、点火コイル
1のASSY側のターミナルと呼ぶ)に直接接続するこ
とが可能である。
ナルの部品増加を伴うことなく、巻線の端末処理が可能
である。
より結線する作業が不要となるので、点火コイル1の工
程の簡素化が図れる。すなわち、点火コイル1の構成部
品毎に組付けた後にASSY組付けをして点火コイル1
を形成する際、一次コイル24の巻線端部がスプール2
3の突起部23dpに巻きからめられるだけで、例えば
ASSSY工程へ運搬中に一次スプール23に巻回され
た一次コイルの巻線が崩れて巻き乱れることはない。
は、3/2回巻きが望ましい。なお、巻き始め側の巻線
については、所望の巻き段数に巻回される外周側の巻線
によって、その巻き始め側の巻線部分の外周側が巻回さ
れるので、巻き初め位置の安定化の観点から、少なくと
も1/4回巻きからめればよく、一方、巻き終り側の巻
線については、最外周の巻回される巻線となるので、突
起部23dpへ巻きからめる巻回状態の安定化の観点か
ら、少なくとも1回巻きからめる必要がある。
側のターミナル31との組付関係に係わる巻線の端末処
理の特徴を、以下説明する。
部23d(詳しくは、係止部23d1)の外周側に形成
されれいる。
それぞれの巻線端部のターミナル31へ延ばす方向が、
突起部23dpの軸部23dpjを中心として、図3に
示すように、角度θの広い範囲で設定可能であるので、
突起部23dpつまり一次スプール23に対して、ター
ミナル31の配置の自由度が向上できる。
する鍔部23dの外周側に形成されているので、少なく
とも、一次コイル24の巻き始め側および巻き終り側の
巻線部分は、点火コイル1の中心部すなわち二次コイル
21から遠ざかるように配置される。すなわち、一次コ
イル24の巻き始め側および巻き終り側の巻線部分が、
高電圧を発生する二次コイル21から遠ざけることがで
きるので、耐電圧上、有利な一次コイル24の巻線配置
を提供可能である。
31を有する頭部11cが一次コイル24等を収容する
筒部11bの上方に配置される点火コイル1の構造にお
いて、図4に示すように、突起部23dpの巻きからめ
られた巻き始め側および巻き終り側の巻線は、それぞ
れ、径方向外側に配置されたターミナル31の端部31
aに向って延ばすようにすることで、耐電圧上有利な一
次コイル24の巻線配置を確保するとともに、突起部2
3dpがターミナル31に近い側の鍔部23d(詳しく
は、係止部23d2ではなく、係止部23d1)に形成
されていることで、ターミナル31への巻線の結線作業
の容易化が図れる。
は、第1の実施形態で説明した一次コイル24の巻線端
部を巻きからめる突起部23dpを有する一次スプール
23に代えて、図5に示すように、一次コイル24の巻
線端部を固定する巻線保持部23hを有する一次スプー
ル23を備える点火コイル1の構成としてもよい。
って、外周側コイルが巻回されている外周側スプールと
ターミナルの組付関係を示す模式的組立斜視図である。
図6は、図5中の巻線保持部をV−V方向からみた断面
図であって、巻線保持部の溝部に巻線が当接している状
態を表わす説明図である。
部23dには、一次コイル24の巻き始め側および巻き
終り側の巻線を、それぞれ固定する巻線保持部23hが
形成されている。なお、ASSY側のターミナル31
は、鍔部23dに設けられた巻線保持部23hの溝部2
3ha、23hb(図6参照)とともに、巻線保持部2
3hへターミナル31が嵌合固定することで、巻き始め
側および巻き終り側の巻線を保持する。
ール23に一次コイル24の巻線端部を固定することが
できる巻線保持部23hを設けるので、点火コイル1を
構成する一次スプール23等の各部材を組付けてASS
Yとしての点火コイル1を形成する際、従来構成の点火
コイルのようにスプール23に設けられた中間ターミナ
ルに一次コイル24の巻き始め側および巻き終り側の巻
線を溶接等の結線手段により接続させることなく、AS
SY側のターミナル31に直接接続することが可能であ
る。
嵌合固定させる際、本発明の点火コイル1では、巻線端
部を溝部23ha、23hbに当接させ、かつターミナ
ル31を嵌合しながら、巻線の皮膜を削りとる皮膜除去
片31cが設けられている。
るとともに、ASSY側のターミナル31自体を用い
て、巻き終り側および巻き始め側の巻線をそれぞれ嵌合
固定させ、かつ嵌合と同時に巻線の皮膜を剥がすこと
で、溶接等の結線装置が不要な、簡易な端末処理を提供
できる。
hbは、図5に示すように、巻線保持部23hの先端側
を迂回した一続きのU字状の溝部で形成される。
の巻線、すなわち巻線端部をU字状の溝部23ha、2
3hbに沿わせるだけで、両側面の溝部23ha、23
hbに当接した状態を容易に形成できるとともに、両側
面の溝部23ha、23hbに当接する巻線に起因し
て、巻線端部を少なくとも2個所で、ターミナル31の
嵌合と同時に巻線の皮膜を剥がすことができる。
続する巻線の表面積の拡大が図られるので、ターミナル
31への巻線の端末処理が確実に行なうことができる。
るターミナル31は、図5に示すように、プレス加工に
より形成されるものであって、皮膜除去片31cは、タ
ーミナル31が巻線保持部hに嵌合する方向に向って、
嵌合代が大きくなるように、内壁31bの一部を内部へ
曲げることにより形成されている。
ーミナル31はプレス加工によって皮膜除去片31cを
一体成形できる。さらに、ターミナル31が巻線保持部
23hに嵌合する方向に向って嵌合代が大きくなるよう
に内部へ曲げられるので、皮膜除去片31は、プレス加
工されるターミナル31の材料の縦弾性係数に起因した
ばね作用によってばね接触する程度の曲げ状態で、巻線
の皮膜の剥がしが可能である。
成を表す縦断面図である。
る。
回されている外周側スプールを示す外観斜視図である。
らみた横断面図である。
コイルが巻回されている外周側スプールとターミナルの
組付関係を示す模式的組立斜視図である。
図であって、巻線保持部の溝部に巻線が当接している状
態を表わす説明図である。
出する)係止部 23dp 突起部 23h 巻線保持部 23ha、23hb 溝部 24 二次コイル(内周側コイル) 25 外周コア 26 エポキシ樹脂(樹脂絶縁材) 30 コネクタ部 31 ターミナル(ASSY側のターミナル) 31a 端部 31b 内壁(内壁部) 31c 皮膜除去片
Claims (9)
- 【請求項1】 磁性材料からなる棒状の中心コアと、 該中心コアの外周側に巻かれた内周側コイルと、 前記中心コアと前記内周側コイルとの間に配され、前記
内周側コイルの巻線が巻回される内周側スプールと、 前記内周側コイルの外周側に巻かれた外周側コイルと、 前記内周側コイルと前記外周側コイルとの間に配され、
前記外周側コイルの巻線が巻回される外周側スプール
と、 外部から給電されるターミナルを有するコネクタとを備
え、 前記外周側スプールの両軸端側には、前記外周側コイル
の巻線が軸方向に沿って巻回されるのを規制する鍔部が
形成されるとともに、該鍔部には、前記ターミナルに接
続する巻き終り側、および巻き始め側の前記外周側コイ
ルの巻線が巻きからめられる突起部が設けられているこ
とを特徴とする点火コイル。 - 【請求項2】 前記突起部は、前記両軸端側のうち、い
ずれか一方の軸端側に、前記巻き終り側、および前記巻
き始め側の前記巻線がそれぞれ巻きからめられるように
形成されていることを特徴とする請求項1に記載の点火
コイル。 - 【請求項3】 前記突起部は、前記鍔部の外周側に形成
されていることを特徴とする請求項1または請求項2に
記載の点火コイル。 - 【請求項4】 前記突起部に巻きからめられた前記巻き
終り側、および前記巻き始め側の前記巻線は、前記ター
ミナルに向って延びることで、前記内周側コイルから遠
ざかることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれ
か一項に記載の点火コイル。 - 【請求項5】 磁性材料からなる棒状の中心コアと、 該中心コアの外周側に巻かれた内周側コイルと、 前記中心コアと前記内周側コイルとの間に配され、前記
内周側コイルの巻線が巻回される内周側スプールと、 前記内周側コイルの外周側に巻かれた外周側コイルと、 前記内周側コイルと前記外周側コイルとの間に配され、
前記外周側コイルの巻線が巻回される外周側スプール
と、 外部から給電されるターミナルを有するコネクタとを備
え、 前記外周側スプールの両軸端側には、前記外周側コイル
の巻線が軸方向に沿って巻回されるのを規制する鍔部が
形成されるとともに、該鍔部には、前記ターミナルに接
続する巻き終り側、および巻き始め側の前記外周側コイ
ルの巻線が固定される巻線保持部が設けられていること
を特徴とする点火コイル。 - 【請求項6】 前記巻線保持部は、前記巻線を前記ター
ミナルとともに保持する溝部を備えるとともに、該溝部
に前記巻線を当接させ、かつ前記ターミナルを嵌合させ
ることで、前記巻線の外周に形成された皮膜を削りとる
ことを特徴とする請求項5に記載の点火コイル。 - 【請求項7】 前記巻線保持部の前記溝部は、前記巻線
保持部の先端側を迂回して、両側面に形成されているこ
とを特徴とする請求項6に記載の点火コイル。 - 【請求項8】 前記ターミナルは、前記溝部に保持され
る前記巻線に対応する内壁部に、前記巻線と嵌合する皮
膜除去片を備えていることを特徴とする請求項6または
請求項7に記載の点火コイル。 - 【請求項9】 前記ターミナルは、プレス加工により形
成されるものであって、前記皮膜除去片は、前記ターミ
ナルが前記巻線保持部に嵌合する方向に向って、嵌合代
が大きくなるように、前記内壁の一部を内部へ曲げるこ
とにより形成されていることを特徴とする請求項8に記
載の点火コイル。
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