JP2003122435A - 力覚付与入力装置 - Google Patents
力覚付与入力装置Info
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Abstract
あっても、操作部にフィードバックされる力覚が一定で
ある力覚付与入力装置を提供することにある。 【解決手段】 操作部11と、操作部11に伝達機構を
介して力覚を与えるアクチュエータ23、24と、アク
チュエータ23、24の移動量を検出する移動量検出部
2と、移動量検出部2からの出力によりアクチュエータ
23、24を制御する制御部3とを備え、起動時に移動
量検出部2からの出力を用いて制御部3により初期化処
理をすることにより、起動後、アクチュエータ23、2
4への出力に補正を加え、操作部11の移動量に対して
一定の力覚を与えるようにした。
Description
操作を一つの操作部にて集中的に行う入力装置に係り、
特に、操作部に振動がフィードバックされる力覚付与入
力装置に関する。
ジオ、テレビジョン、CDプレーヤ、ナビゲーションシ
ステムなどの各種の電子機器が装備されているが、この
ような数多くの電子機器をそれぞれに備えられた操作体
で個別に操作しようとすると、自動車を運転しづらくな
る恐れがある。そこで運転の動作を妨げずに所望の電子
機器のオン・オフ切換や機能選択などが容易に行えるよ
うにするために、従来より一つの操作部を操作すること
により操作部の操作位置によって固有の振動が感触とし
てフィードバックされる力覚付与入力装置が提案されて
いる。
を説明すると、図5は従来の力覚付与入力装置の機構部
の斜視図、図6は従来の力覚付与入力装置の動作のブロ
ック図、図7はギヤかみ合わせの説明図をそれぞれ示
す。
され、軸受け13により揺動可能に構成され、軸受け1
3は筐体14の上に取り付けられている。
をなしており、互い直交して配置され、一端に長孔15
a、16aを有している。長孔15a、16aには軸1
2が挿通されて、軸12の揺動により連結部15、16
が動かされるようになっている。
に直交する方向に軸支されている。大歯車17、18に
はL字状の連結部15、16の長孔のある一端とは反対
側の端部が固定され、連結部15、16は大歯車17、
18と一体に回転する。操作部11を揺動すると、連結
部15,16を介して操作部11の揺動方向に対応し
て、大歯車17、18がそれぞれ回転するようになって
いる。
み合って、互い直交して配置され、小歯車19、20は
大歯車17、18の回転量より多い回転量回転すること
となる。
0と同軸で一体に回転するようになっており、小歯車1
9、20の直交する方向の回転量を出力する。例えば、
エンコーダ21はX方向の回転量を検出し、エンコーダ
22はY方向の回転量を検出することとなる。検出され
たこれらX方向、Y方向の回転量はX座標、Y座標にに
よる位置情報に置き換えることができる。
エンコーダ21、22と同軸で一体に回転するようにな
っている。従って、操作部11を揺動することにより小
歯車19、20が回転し、これに伴いエンコーダ21、
22及びモータ23、24のの軸が回転するようになっ
ている。逆にモータ23、24を細かく正逆回転させる
と操作部11が細かく揺動するようになる。この揺動に
よる固有の振動が力覚として操作部11にフィードバッ
クされるようになっている。
を使って説明すると、操作部11の揺動によりエンコー
ダ21、22が回転し検出されたX座標、Y座標によっ
て位置情報が得られる。これをコンピュータ24内の位
置信号検出部25で検出する。位置信号検出部25は得
られた位置情報に応じたテーブル選択信号をCPU27
の中にあるテーブル選択部27aへ送る。テーブル選択
部27aはテーブル選択信号に応じてROM26の中に
あるテーブル26aの中から対応するテーブルを選びこ
の信号をモータドライバ28に送る。この時、テーブル
に付随した位置情報が正しいかどうかCPU27内の照
合部27bで確認してからモータドライバ28に送るよ
うになっている。テーブル26aにはモータ23、24
の回転方向及び回転トルクの大きさを与える情報が符号
化されて記憶されている。モータドライバ28からはモ
ータ23、24に対して駆動信号が送られ、この駆動信
号によってモータ23、24が駆動される。モータ2
3、24の駆動により操作部11は選択したテーブルに
よる力覚を得るようになっている。
から操作部の間に力の伝達機構として2つのギヤを使っ
た場合、2つのギヤのかみ合わせ程度が部品の寸法上の
バラツキに起因して異なるという問題が発生する。図7
は上記した図5の力覚付与入力装置のギヤのかみ合わせ
の模式図であるが、一方のギヤ19、20はモータ駆動
軸29に軸支されており他方のギヤ17、18は一方の
ギヤに従動しギヤ受け軸30を回転させる。図7におい
て、設計値としてはギヤかみ合わせクリアランスCを1
mm、軸間距離Lを30mmとした場合、ギヤの部品バ
ラツキでギヤ直径が大きくギヤかみ合わせクリアランス
が0mm軸間距離Lが31mmとなったとする。(部品
バラツキでギヤ直径が大きくなりお互いのギヤが互いを
押し合う結果、軸間距離が広がった。)このような場合
にはモータに一定の電流を流したとしてもギヤかみ合わ
せがきついため一定の電流値に対してのギヤ移動量(回
転量)が小さくなる。逆に、部品バラツキでギヤ直径が
小さくなり、軸間距離Lが30mmでクリアランスCが
1.5mmになったとすると、一定の電流に対するギヤ
移動量(回転量)は大きくなる。
上のバラツキがあると、同じ構造の伝達機構を持つ力覚
付与入力装置を作っても、製品によって操作部にフィー
ドバックされる力覚が異なってしまうという問題があっ
た。
寸法上のバラツキがあっても、操作部にフィードバック
される力覚が一定である力覚付与入力装置を提供するこ
とにある。
は、操作部と、操作部に伝達機構を介して力覚を与える
アクチュエータと、前記アクチュエータの移動量を検出
する移動量検出部と、前記移動量検出部からの出力によ
りアクチュエータを制御する制御部とを備え、起動時ま
たは特定のイベント発生時に前記移動量検出部からの出
力を用いて前記制御部により初期化処理をすることによ
り、起動後または特定のイベント発生後、前記アクチュ
エータへの出力に補正を加え、前記操作部の移動量に対
して一定の力覚を与えるようにした。この構成により、
伝達機構としての部品に寸法上のバラツキがあっても、
移動量検出部からの出力を用いて、初期化処理を行い補
正を加えると、操作部にフィードバックされる力覚が一
定となる。
定のイベント発生時に前記アクチュエータに所定の出力
を与え、前記アクチュエータの移動量を前記移動量検出
部から検出し、前記制御部の演算部で理想の移動量との
比を元に演算し、起動後または特定のイベント発生後前
記アクチュエータへの出力に演算した値による補正を加
える。この構成により、伝達機構としての部品に寸法上
のバラツキがあっても、アクチュエータの移動量と理想
の移動量との比を元に演算して補正係数を求め補正を加
えると、操作部にフィードバックされる力覚が一定とな
る。
る電流検出部を設け、起動時または特定のイベント発生
時にモータに所定の出力を与え、前記アクチュエータの
電流値を前記電流検出部から検出し、演算部で理想の電
流値との比を元に演算し、起動後または特定のイベント
発生後モータへの出力に演算した値による補正を加え
る。この構成により、伝達機構としての部品に寸法上の
バラツキがあっても、アクチュエータの測定電流値と理
想の電流値との比を元に演算して補正係数を求め補正を
加えると、操作部にフィードバックされる力覚が一定と
なる。測定電流値と理想の電流値の比の演算を移動量と
理想の移動量の比による演算に併せて用いたのでより精
密な補正係数が得られる。
明すると、図1は本発明の第1実施形態の力覚付与入力
装置の初期化処理のブロック図、図2は本発明の第1実
施形態の力覚付与入力装置の初期化処理のフローチャー
トである。また、本実施形態においては機械的な構成は
上記した従来の力覚付与入力装置と同じであるので、図
5をそのまま用いて説明する。
力を用いて制御部により初期化処理することにより、起
動後、アクチュエータの出力に補正を加え、操作部の移
動量に対して一定の力覚を与えるようにしたものであ
る。図1のブロック図を説明すると、フォース出力発生
部1は、アクチュエータ、具体的にはモータ23、24
で、初期化処理の場合には起動時または特定のイベント
発生時に所定の出力(電流値)をモータ23、24に与
える。特定のイベントとは図示しないが通信によって他
の制御装置からの初期化要求や、図示しないが初期化用
スイッチが押下され初期化要求が行われた場合等を指
す。
2はフォース出力発生部1のモータ23、24の動作を
監視し所定の出力を与えられた時のモータ23、24の
移動量を検出する。本実施形態の場合はエンコーダ2
1、22でモータ23、24と直結している伝達機構と
してのギヤ19、20の移動量を検出することになる。
し、演算部は初期化結果によるフォース補正演算部3a
と位置情報によるフォース演算部3bを有している。制
御部3は移動量検出部2からの位置情報を取り込み、初
期化結果によるフォース演算部3aで補正値を算出し、
この補正値に基づいて位置情報によるフォース演算部3
bに補正を加え演算させている。
正されたフォース量を受けて、フォース出力を出力す
る。
部11でフォース出力発生部1からのフォース出力を受
けて操作部に一定の力覚が与えられる。
て本発明の第1実施形態の力覚付与入力装置の動作を説
明する。スタート後、ステップ1(S1と記載する。ス
テップ2はS2と記載し以下同様に記載する。)で補正
値を算出する補正係数を1としておく。S2で起動時ま
たは初期化要求が出ているかを判断して初期化処理を要
求するか否かを判断し、要求する場合(Yes)、S3
にてエンコーダにより開始前の位置データを取得する。
次にS4でモータ23、24に所定のフォース量(電流
値)を出力する。次にS5で規定時間の経過を待つ。規
定時間経過したらS6で規定時間経過した終了後の位置
データをエンコーダにより取得する。
た場合の理想の移動量(理想移動量=設計値)を用い、
S7で開始前の位置データと終了後の位置データを使っ
て補正係数を、補正係数=k5(理想移動量/モータ移
動量)+k6の式を用いて演算する。補正係数の演算が
終わったらS2の前に戻り、S2で初期化処理を要求す
るか否かの判断をするが、初期化処理は終わっているの
で、次の初期化要求が出る迄は初期化処理は要求しない
(No)となって、S8で、以前のステップで演算した
補正係数に基づいて通常処理を行い、フォース出力動作
部(操作部)4にフォース出力発生部1により補正値を
出力する。上記した補正係数の式における定数k5,k
6は伝達機構による定数であり、伝達機構により適宜設
定する。本実施形態の伝達機構はギヤのかみ合わせによ
って説明しているが、ギヤの直径が変わったり、伝達機
構が他のものに変わったりする場合、定数k5、k6が
変わることとなる。
形態の図面を説明すると、図3は本発明の第2実施形態
の力覚付与入力装置の初期化処理のブロック図、図4は
本発明の第2実施形態の力覚付与入力装置の初期化処理
のフローチャートである。また、本実施形態においては
機械的な構成は上記した従来の力覚付与入力装置と同じ
であるので、図5をそのまま用いて説明する。
と、フォース出力発生部4は、アクチュエータで、具体
的にはモータ23、24であり、初期化処理の場合には
起動時または特定のイベント発生時に所定の出力(電圧
値)をモータ23、24に与える。
電流検出部)6は、フォース出力発生部5でモータ2
3、24の動作を監視し所定の出力を与えられた時のモ
ータ23、24の移動量をエンコーダ21、22で検出
し、所定の出力を与えられた時のモータ21、22に流
れる電流値を電流計などで検出する。本実施形態の場合
はエンコーダ21、22でモータ23、24と直結して
いる伝達機構としてのギヤ19、20の移動量を検出す
ることになる。
し、演算部は初期化結果によるフォース補正演算部7a
と位置情報によるフォース演算部7bを有している。制
御部7はフォース出力動作検出部(移動量検出部、電流
検出部)6の移動量検出部及び電流検出部からの位置情
報及び電流値情報を取り込み、初期化結果によるフォー
ス演算部7aで補正値を算出し、この補正値に基づいて
位置情報によるフォース演算部7bに補正を加えて演算
させている。
正されたフォース量を受けて、フォース出力を出力す
る。
部11でフォース出力発生部1からのフォース出力を受
けて操作部11に一定の力覚が与えられる。
て本発明の第2実施形態の初期化処理の動作を説明す
る。尚、図5の力覚付与入力装置には図示しない電流計
が設けられている。スタート後、ステップ9(S9と記
載する。ステップ10はS10と記載し以下同様に記載
する。)で、まず補正係数を1としておく。S10で初
期化処理を要求するか否かを判断し、要求する場合(Y
es)、S11にて開始前の位置データをエンコーダに
より取得する。次にS12でモータ23、24に所定の
フォース量(電圧値)を出力する。次にS13で規定時
間の経過を待つ。規定時間経過したらS14で規定時間
経過した終了後の位置データをエンコーダにより取得す
る。次に、S15でモータの電流値を電流計により取得
する。
した場合の理想の移動量(理想移動量=設計値)と所定
のフォース量を出力した場合の理想の電流値(理想電流
値=設計値)を用い、S16で開始前の位置データと終
了後の位置データ及びモータ電流値を使って補正係数
を、補正係数=k1(理想移動量/モータ移動量)×k
2(理想電流値/測定電流値)+k3(理想移動量/モ
ータ移動量)+k4(理想電流値/測定電流値)の式を
用いて演算する。補正係数の演算が終わったらS10の
前に戻り、S10で初期化処理要求するか否かの判断を
するが、初期化処理は終わっているので、次の初期化要
求が出るまでは初期化処理は要求しない(No)となっ
て、S17で、以前のステップで演算した補正係数に基
づいて通常処理を行う。本実施形態の場合、理想移動量
とモータ移動量の比の他に、理想電流値と測定電流値の
比を使って、補正係数を計算するので、理想移動量とモ
ータ移動量の比だけを使った場合に比べて、より精密に
補正係数を計算できる。
k2,k3,k4は伝達機構による定数であり、その値
はそれぞれの伝達機構により適宜設定する。本実施形態
の伝達機構はギヤのかみ合わせによって説明している
が、ギヤの直径が変わったり、伝達機構が他のものに変
わったりする場合、定数k1、k2、k3、k4が変わ
ることとなる。
ュエータとしてモータ(回転モータ)を用いて説明した
が本発明はこれに限定されることなく、他のアクチュエ
ータ、例えばソレノイドや直進運動をするボイスコイル
モータを用いてもよい。また、上記各実施例において
は、移動量検出手段としてエンコーダを用いているが、
本発明はこれに限定されることなく、移動量検出手段と
してポテンショメータや磁電変換素子を用いてもよい。
は、操作部と、操作部に伝達機構を介して力覚を与える
アクチュエータと、アクチュエータの移動量を検出する
移動量検出部と、移動量検出部からの出力によりアクチ
ュエータを制御する制御部とを備え、起動時に移動量検
出部からの出力を用いて制御部により初期化処理をする
ことにより、起動後、アクチュエータへの出力に補正を
加え、操作部の移動量に対して一定の力覚を与えるよう
にした。
寸法上のバラツキがあっても、移動量検出部からの出力
を用いて、初期化処理を行い補正を加えると、操作部に
フィードバックされる力覚が一定となる。
期化処理のブロック図である。
期化処理のフローチャートである。
期化処理のブロック図である。
期化処理のフローチャートである。
る。
ある。
検出部) 7 制御部(演算部) 8 フォース出力動作部(操作部)
Claims (3)
- 【請求項1】 操作部と、操作部に伝達機構を介して力
覚を与えるアクチュエータと、前記アクチュエータの移
動量を検出する移動量検出部と、前記移動量検出部から
の出力によりアクチュエータを制御する制御部とを備
え、起動時または特定のイベント発生時に前記移動量検
出部からの出力を用いて前記制御部により初期化処理を
することにより、起動後または特定のイベント発生後、
前記アクチュエータへの出力に補正を加え、前記操作部
の移動量に対して一定の力覚を与えるようにしたことを
特徴とする力覚付与入力装置。 - 【請求項2】 前記初期化処理は、起動時または特定の
イベント発生時に前記アクチュエータに所定の出力を与
え、前記アクチュエータの移動量を前記移動量検出部か
ら検出し、前記制御部の演算部で理想の移動量との比を
元に演算し、起動後または特定のイベント発生後の前記
アクチュエータへの出力に演算した値による補正を加え
ることを特徴とする請求項1記載の力覚付与入力装置。 - 【請求項3】 前記アクチュエータの電流を検出する電
流検出部を設け、起動時または特定のイベント発生時に
モータに所定の出力を与え、前記アクチュエータの電流
値を前記電流検出部から検出し、演算部で理想の電流値
との比を元に演算し、起動後または特定のイベント発生
後のモータへの出力に演算した値による補正を加えるこ
とを特徴とする請求項2記載の力覚付与入力装置。
Priority Applications (3)
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JP2001320344A JP3920618B2 (ja) | 2001-10-18 | 2001-10-18 | 力覚付与入力装置 |
Publications (3)
Publication Number | Publication Date |
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JP2003122435A true JP2003122435A (ja) | 2003-04-25 |
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JP3920618B2 JP3920618B2 (ja) | 2007-05-30 |
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2001320344A Expired - Fee Related JP3920618B2 (ja) | 2001-10-18 | 2001-10-18 | 力覚付与入力装置 |
Country Status (3)
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US (1) | US7209115B2 (ja) |
EP (1) | EP1304711A3 (ja) |
JP (1) | JP3920618B2 (ja) |
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