JP2007115826A - 入力装置 - Google Patents

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Abstract

【目的】 回転角度検出器を交換することなく操作部材の傾動角度を可変可能であり且つ装置高を低減できる入力装置を提供することを目的とする。
【構成】 ケース100内にX,Y方向に揺動自在に支持され、X,Y方向に延びる長孔211a、211bを有した揺動部材200a、200bと、同長孔を貫通し且つ直立状態から傾動操作可能な操作部材300と、同揺動部材の揺動に応じて回転しその回転角度を検出する回転角度検出手段400a、400bとを具備し、同揺動部材はその揺動軸部に上方向に向けて設けられ且つ同揺動軸部を軸として揺動する揺動伝達部240a、240bを有し、同回転角度検出手段は、回転軸孔部411a、411bが同揺動軸部よりも上方に配置された検出手段本体410a、410bと、同回転軸孔部に取り付けられた運動変換部420a、420bとを有し、同揺動伝達部と同運動変換部とが同揺動軸部及び同回転軸部よりも上方位置で回転可能に連結される。
【選択図】 図2

Description

本発明は操作部材を傾動操作可能な入力装置に関する。
この種の入力装置としては、ケース内にX、Y方向に揺動自在に支持され、Y、X方向に延びる第1、第2の長孔を有した第1、第2の揺動部材と、この第1、第2の揺動部材の第1、第2の長孔を貫通しており且つ直立状態から周囲の任意方向に傾動操作可能な操作部材と、前記第1、第2の揺動部材の一方の第1、第2の揺動軸部の揺動に応じて回転し、抵抗値が変化する回転型の可変抵抗器である第1、第2の回転角度検出器とを具備した多方向入力装置がある( 特許文献1、2及び3参照) 。
実開平02−68404号公報 実開昭50−22475号公報 特開昭61−198286号公報
ところが、特許文献1の多方向入力装置は、前記第1、第2の揺動部材の一方の第1、第2の揺動軸部が前記第1、第2の回転角度検出器に直接連結されていることから、前記操作部材の傾動角度と前記第1、第2の回転角度検出器の回転角度とが同じとなる。このため、回転角の異なる別の第1、第2の回転角度検出器を用いない限り、操作部材の傾動角を変えることができることができないという問題を有している。
しかも、前記第1、第2の揺動部材の一方の第1、第2の揺動軸部が前記第1、第2の回転角度検出器に直接連結されていることから、前記第1、第2の回転角度検出器の回転軸の高さ位置により前記第1、第2の揺動部材の高さ位置が決定してしまう。このため、第1、第2の揺動部材の高さ位置を下げることができず、装置高になるという別の問題も有している。
一方、特許文献2及び3の多方向入力装置は、前記第1、第2の揺動部材の一方の第1、第2の揺動軸部に設けたギヤ部と、前記第1、第2の回転角度検出器の回転軸に取り付けたギヤ部とを螺合させ、両者を連結していることから、上記問題は解決し得るが、前記第1、第2の揺動部材の一方の第1、第2の揺動軸部に設けたギヤ部と、前記第1、第2の回転角度検出器の回転軸に取り付けたギヤ部とを螺合させる構成上、前記第1、第2の回転角度検出器の下半分( 即ち、回転軸から下側部分) を、前記第1、第2の揺動軸部及びギヤ部と重複した高さ空間に配置することができない。即ち、前記第1、第2の回転角度検出器の下半分を収容するために高さ方向に余分なスペースを必要とするので、前記多方向入力装置は装置高になるという問題を有している。
本発明は、上記事情に鑑みて創案されたものであって、その目的とするところは、回転角度検出器を交換することなく操作部材の傾動角度を可変することが可能であり且つ装置高を低減することができる入力装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明の第1の入力装置は、傾動操作可能な操作部材と、この操作部材が貫通しており且つ当該操作部材の傾動に応じて揺動する揺動部材と、この揺動部材の揺動に応じて回転し、その回転角度を検出する回転角度検出手段とを備えた入力装置であって、前記揺動部材は、その揺動軸部に上方向に向けて設けられており且つ当該揺動軸部を軸として揺動する揺動伝達部を有し、前記回転角度検出手段は、回転軸部が前記揺動部材の揺動軸部よりも上方位置に位置するように配置された検出手段本体と、この検出手段本体の回転軸部に設けられており且つ前記揺動伝達部の揺動運動を当該検出手段本体の回転運動に変換する運動変換部とを有し、前記揺動伝達部と前記運動変換部とが、前記揺動軸部及び回転軸部よりも上方位置で回転可能に連結されていることを特徴としている。
この場合、前記揺動部材は、一対の揺動軸部と、この一対の揺動軸部の間に設けられ、前記操作部材が通される孔部を有する揺動部と、前記一対の揺動軸部のうち何れか一方の揺動軸部に設けられた前記揺動伝達部とを有し、前記揺動部が上方に凸の断面視湾曲形状であることが好ましい。
本発明の第2の入力装置は、傾動操作可能な操作部材と、この操作部材が貫通しており且つ当該操作部材の傾動に応じて揺動する揺動部材と、この揺動部材の揺動に応じて回転し、その回転角度を検出する回転角度検出手段とを備えた入力装置であって、前記揺動部材は、その揺動軸部に下方向に向けて設けられており且つ当該揺動軸部を軸として揺動する揺動伝達部を有し、前記回転角度検出手段は、回転軸部が前記揺動部材の揺動軸部よりも下方位置に位置するように配置された検出手段本体と、この検出手段本体の回転軸部に設けられており且つ前記揺動伝達部の揺動運動を当該検出手段本体の回転運動に変換する運動変換部とを有し、前記揺動伝達部と前記運動変換部とが、前記揺動軸部及び回転軸部よりも下方位置で回転可能に連結されていることを特徴としている。
この場合、前記揺動部材は、一対の揺動軸部と、この一対の揺動軸部の間に設けられ、前記操作部材が通される孔部を有する揺動部と、前記一対の揺動軸部のうち何れか一方の揺動軸部に設けられた前記揺動伝達部とを有し、前記揺動部が下方に凸の断面視湾曲形状であることが好ましい。
前記揺動伝達部の連結部は突起部又は凹部とすることができ、前記運動変換部の連結部は前記揺動伝達部の突起部を回転可能に係合する凹部又は前記揺動伝達部の凹部に回転可能に係合される突起部とすることができる。
又は、前記揺動伝達部及び運動変換部の連結部は互いに螺合するギヤ部とすることができる。
前記運動変換部は前記回転角度検出手段と一体的に構成することができる。又は、前記運動変換部は前記回転角度検出手段と別体とすることもできる。この場合、前記運動変換部の回転軸は角柱状の凸部とすることが好ましい。
前記入力装置は、前記操作部材及び揺動部材を収容するケースを有する。このケースの互いに対向する壁部には、前記揺動伝達部を一方の当該壁部の外側に位置させた状態で、前記揺動部材の一対の揺動軸部を軸支する一対の軸支部が設けられており、前記一方の壁部の外面には、前記回転角度検出手段を保持する保持部が設けられている。
本発明の請求項1に係る入力装置による場合、回転角度検出手段の検出手段本体はその回転軸部が揺動部材の揺動軸部よりも上方位置に位置するように配置されている。前記揺動部材の揺動軸部に上方向に向けて設けられた揺動伝達部と、前記回転角度検出本体の回転軸部に設けられた運動変換部とは、前記揺動軸部及び回転軸部よりも上方位置で回転可能に連結されている。このため、前記揺動伝達部の揺動軸部から前記運動変換部との連結部までの距離と、前記運動変換部の回転軸部から前記揺動伝達部との連結部までの距離とが異なり、操作部材の傾動、揺動部材の揺動と共に揺動する前記揺動伝達部の揺動角度( 即ち、操作部材の傾動角度) と、当該揺動伝達部の揺動により回転する前記運動変換部の回転角度( 即ち、回転角度検出本体の回転角度) とを異ならせることができる。よって、前記揺動伝達部及び運動変換部を別部材に交換し、互いの連結の高さ位置を可変すれば、回転角度検出本体を交換せずに操作部材の傾動角度を変えることが可能になる。従って、汎用性の高い装置とすることができる。また、前記運動変換部の回転角度を前記揺動伝達部の揺動角度よりも大きくすることができるので、前記回転角度検出本体により操作部材の傾動操作を検出し易くなる。
しかも、検出手段本体をその回転軸部が前記揺動部材の揺動軸部よりも上方位置に位置するように配置すると共に、前記揺動伝達部と前記運動変換部とを、前記揺動軸部及び回転軸部よりも上方位置で回転可能に連結するようにしたことから、前記検出手段本体の下半分を前記揺動部材の揺動軸部と重複した高さ空間に配置することができる。このため、従来例の如く検出手段本体の一部を別途収容するための高さ方向の余分なスペースを必要としないので、装置高を低減することができる。また、前記揺動伝達部と前記運動変換部とを検出手段本体の高さを超えない高さ位置で連結するようにすれば、当該検出手段本体の高さ空間内に前記揺動部材の揺動軸部と揺動伝達部及び運動変換部の連結部とを配置することができる。この点でも装置高を低減することが可能になる。
本発明の請求項2に係る入力装置による場合、前記揺動部材の揺動部が上方に凸の断面視湾曲形状である。このため、前記揺動部材を当該入力装置のケースの底板に沿って配置することが可能になる。このため、更に、装置高を低減するすることが可能になる。
本発明の請求項3に係る入力装置による場合、回転角度検出手段の検出手段本体はその回転軸部が揺動部材の揺動軸部よりも下方位置に位置するように配置されている。前記揺動部材の揺動軸部に下方向に向けて設けられた揺動伝達部と、前記回転角度検出本体の回転軸部に設けられた運動変換部とは、前記揺動軸部及び回転軸部よりも下方位置で回転可能に連結されている。このため、前記揺動伝達部の揺動軸部から前記運動変換部との連結部までの距離と、前記運動変換部の回転軸部から前記揺動伝達部との連結部までの距離とが異なり、操作部材の傾動、揺動部材の揺動と共に揺動する前記揺動伝達部の揺動角度( 即ち、操作部材の傾動角度) と、当該揺動伝達部の揺動により回転する前記運動変換部の回転角度( 即ち、回転角度検出本体の回転角度) とを異ならせることができる。よって、前記揺動伝達部及び運動変換部を別部材に交換し、互いの連結の高さ位置を可変すれば、回転角度検出本体を交換せずに操作部材の傾動角度を変えることが可能になる。従って、汎用性の高い装置とすることができる。また、前記運動変換部の回転角度を前記揺動伝達部の揺動角度よりも大きくすることができるので、前記回転角度検出本体により操作部材の傾動操作を検出し易くなる。
しかも、検出手段本体をその回転軸部が前記揺動部材の揺動軸部よりも下方位置に位置するように配置すると共に、前記揺動伝達部と前記運動変換部とを、前記揺動軸部及び回転軸部よりも下方位置で回転可能に連結するようにしたことから、前記検出手段本体の上半分を前記揺動部材の揺動軸部と重複した高さ空間に配置することができる。このため、従来例の如く検出手段本体の一部を別途収容するための高さ方向の余分なスペースを必要としないので、装置高を低減することができる。また、前記揺動伝達部と前記運動変換部とを検出手段本体の高さを超えない高さ位置で連結するようにすれば、当該検出手段本体の高さ空間内に前記揺動部材の揺動軸部と揺動伝達部及び運動変換部の連結部とを配置することができる。この点でも装置高を低減することが可能になる。
本発明の請求項4に係る入力装置による場合、前記揺動部材の揺動部が上方に凸の断面視湾曲形状である。このため、前記揺動部材を当該入力装置のケースの天板に沿って配置することが可能になる。このため、更に、装置高を低減することが可能になる。
本発明の請求項5に係る入力装置による場合、揺動伝達部の突起部又は凹部を、運動変換部の凹部又は突起部に挿入するだけで、簡単に連結することができる。よって、装置の組み立てが簡単になり、低コスト化を図る上でメリットがある。しかも、両者を突起部を凹部に嵌合させることにより連結するようにしたことから、ギヤ部を高さ方向に並べて螺合させる必要がある従来例と比べて、連結構造による高さ寸法の増大を防止することができる。よって、装置高を低減する上でメリットがある。
本発明の請求項6に係る入力装置による場合、揺動伝達部のギヤ部と運動変換部のギヤ部とを螺合させ、連結するようにしている。この両ギヤ部の噛み合わせ寸法の精度は、運動変換部を回転させることができる程度に噛み合っていれば良いので、揺動部材の揺動を回転角度検出手段に正確に伝達する程度の噛み合わせ寸法の精度を要しない。即ち、前記揺動伝達部のギヤ部及び運動変換部のギヤ部には、精巧なギヤを要しないので、簡単に作成することができる。よって、低コスト化を図る上でメリットがある。
本発明の請求項7に係る入力装置による場合、前記運動変換部が前記回転角度検出手段と一体的に構成されているので、部品点数を低減することができ且つ組み立て工数を減少させることができる。従って、低コスト化を図る上でメリットがある。
本発明の請求項8に係る入力装置による場合、前記運動変換部の回転軸が角柱状の凸部となっている。この回転軸を前記回転角度検出手段に取り付けることにより、当該回転軸が前記回転角度検出手段に取り付けられた状態で空転するのを防止することができる。
本発明の請求項9に係る入力装置による場合、ケースの一方の壁部の外面の保持部に、前記回転角度検出手段を保持させるだけで、当該回転角度検出手段を取り付けることができる。従って、装置の組み立てが簡単になる。しかも、回転角度検出手段を取り付ける際に、当該回転角度検出手段に設けられた運動変換部と前記一方の壁部から外側に位置した揺動伝達部とを連結されることになる。よって、この点でも、装置の組み立てが簡単になる。
以下、本願の実施の形態に係る多方向入力装置について図面を参照しながら説明する。図1は本願の実施の形態に係る多方向入力装置の概略的斜視図、図2は同装置の図1のA−A概略的断面図であって、( a)が操作部材を傾動操作する前の状態を示す図、( b)が操作部材を傾動操作した状態を示す図、図3は同装置のケースの上ケースの概略的斜視図、図4は同装置のケースの下ケースの概略的斜視図、図5は同装置の第1の揺動部材の概略的斜視図、図6は同装置の第2の揺動部材の概略的斜視図、図7は同装置の操作部材の概略的斜視図、図8は同装置の第1、第2の運動変換部の概略的斜視図、図9は第1の回転角度検出手段の第1の検出手段本体を取り外した同装置の概略的側面図であって、第1の揺動伝達部の揺動角度及び第1の運動変換部の回転角度を示す図、図10は同装置の復帰手段の昇降リングの概略的斜視図、図11は同装置の第1、第2の揺動部材を上下逆に配置した設計変更例を示す概略的断面図、図12は同装置の揺動伝達部及び運動変換部の連結構造の設計変更例を示す図であって、( a) が揺動伝達部の模式的正面図、( b)が運動変換部の模式的正面図、図13は同装置の揺動伝達部及び運動変換部の別の連結構造の設計変更例を示す模式図、図14は同装置の回転角度検出手段の設計変更例を示す図であって、( a) が運動変換部に凸部が設けられた状態を示す正面図、( b) が運動変換部に凹部が設けられた状態を示す正面図である。
図1及び図2に示す多方向入力装置は、ケース100内にX、Y方向に揺動自在に支持され、Y、X方向に延びる第1、第2の長孔211a、211b( 孔部) を有した第1、第2の揺動部材200a、200bと、この第1、第2の揺動部材200a、200bの第1、第2の長孔211a、211bを貫通しており且つ直立状態から周囲の任意方向に傾動操作可能な操作部材300と、第1、第2の揺動部材200a、200bの揺動に応じて回転し、その回転角度を検出する第1、第2の回転角度検出手段400a、400bと、傾動操作された操作部材300を直立状態に復帰させる復帰手段500とを具備している。以下、各部を詳しく説明する。
ケース100は、上ケース110と、この上ケース110に組み合わされる下ケース120とを有する。
上ケース110は、図2及び図3に示すように、下面開放の樹脂製の箱体である。この上ケース110の天板部には、当該上ケース110の外部に操作部材300の本体部310の上端部を操作可能に突出させるための略円形の開口111が設けられている。この開口111の下端縁部には、図2に示すように、下方に向けて拡径する球面状の凹部111aが形成されている。この凹部111aに第1の揺動部材200aの第1の揺動部210aが揺動自在に嵌まり込む。
また、上ケース110の天板部の内面には、開口111の回りに環状の溝部111bが設けられている。この溝部111bには、復帰手段500のコイルスプリング520が嵌まり込む。
この上ケース110の4つの側壁部の中央部には、下ケース120の4つの下側軸支部122と組み合わされることにより、第1、第2の揺動部材200a、200bの一対の第1、第2の揺動軸部220a、220bを軸支する4つの上側軸支部112が設けられている。
更に、上ケース110の互いに直交する2つの側壁部には、第1、第2の回転角度検出手段400a、400bの第1、第2の検出手段本体410a、410bを保持するための2つの保持部113が設けられている。
上ケース110の4つの側壁部の中央部の内面には、図2に示すように、復帰手段500の昇降リング510の4つの爪部512をガイドする4つのガイド溝114( 図示2つ) が上下方向に向けて設けられている。
下ケース120は、図2及び図4に示すように、上ケース110の開放された下面を閉塞する樹脂製の板状体である。この下ケース120の底面部の中央部には、上方に凸の略半球状の凸部が設けられている。この凸部の中央部に上ケース110の開口111と同心円状の略半球状の穴部121が設けられている。この穴部121は操作部材300の半球部320を摺動自在に軸支する。
また、この下ケース120の4辺部の中央部には、上ケース110の4つの上側軸支部112と組み合わされることにより、第1、第2の揺動部材200a、200bの一対の第1、第2の揺動軸部220a、220bを軸支する4つの下側軸支部122が設けられている。
更に、下ケース120の2辺部には、上ケース110の内壁面の図示しない係止部に係止される2つの係止爪123が設けられている。この係止爪123が前記係止部に係止されることにより上ケース110と下ケース120とが組み合わされる。
第1の揺動部材200aは、図5に示すように、断面視略Ω状の部材であって、第1の揺動部210aと、この第1の揺動部210aの両側に位置する円柱状の一対の第1の揺動軸部220aと、第1の揺動部210aの両端と一対の第1の揺動軸部220aの一端とを繋ぐ一対の第1の平坦部230aと、一方の第1の揺動軸部220aの他端に直交するように設けられた第1の揺動伝達部240aとを有する。
一対の第1の揺動軸部220aは、上ケース110の互いに対向する2つの上側軸支部112と、下ケース120の互いに対向する2つの下側軸支部122との間で軸支される。これにより、第1の揺動部材200aがケース100内でY方向に向けて支持される。なお、一対の第1の揺動軸部220aは第1の揺動伝達部240aの揺動軸としても機能する。
第1の揺動部210aは、上方に凸の半円弧状( 即ち、断面視湾曲形状) の部材であって、上述した第1の長孔211aが設けられている。この第1の揺動部210aの高さ寸法は第1の回転角度検出手段400aの第1の検出手段本体410aの高さ寸法よりも小さくなっている。この第1の揺動部210aは、第1の長孔211aの幅方向の端面が操作部材300の本体部310に押されることにより、一対の第1の揺動軸部220aを軸としてX方向に揺動する。
一対の第1の平坦部230aは、その上面がフラット面となっている。
第1の揺動伝達部240aは、第1の揺動部210aと同方向( 即ち、上方) に向いた略U字状の部材であって、先端部に第1の凹部241a( 連結部) が設けられている。この第1の揺動伝達部240aの高さ寸法は第1の回転角度検出手段400aの第1の検出手段本体410aの高さ寸法よりも小さくなっている。また、第1の揺動伝達部240aは、一対の第1の揺動軸部220aが上ケース110の互いに対向する2つの上側軸支部112と下ケース120の互いに対向する2つの下側軸支部122との間で軸支された状態で、上ケース110の側壁部の外側に位置する( 図2参照) 。第1の凹部241aには第1の回転角度検出手段400aの第1の運動変換部420aの第1の凸部423aが回転可能に嵌まり込む。
第2の揺動部材200bは、図6に示すように、第2の揺動部210bの形状、ケース100の取り付け箇所及び第2の平坦部230bの高さ位置が異なる以外、第1の揺動部材200aとほぼ同じである。従って、重複する部分の説明は省略する。
一対の第2の揺動軸部220bは、上ケース110の互いに対向する別の2つの上側軸支部112と、下ケース120の互いに対向する別の2つの下側軸支部122とに軸支される。これにより、第2の揺動部材200bがケース100内の第1の揺動部材200aの下側にX方向に向けて支持される。
第2の揺動部210bは、上方に凸の半球状( 即ち、断面視湾曲形状) の部材であって、第1の揺動部材200aの第1の揺動部210aに揺動可能に嵌まり込む( 図2参照)。この第2の揺動部210aには、上述した第2の長孔211bと、この第2の長孔211bの下部に連通しており且つY方向に向けて設けられた下向きの蒲鉾状の凹部である収容凹部212bと、この収容凹部212bの両端に連通しており且つY方向に向けて設けられた下向きの半円柱状の凹部である一対の軸支部213bとを有する。
この第2の揺動部210bは、第2の長孔211bの幅方向の端面が操作部材300の本体部310に押されることにより、一対の第2の揺動軸部220bを軸としてY方向に揺動する。
一対の第2の平坦部230bは、上面が第1の揺動部材200aの一対の第1の平坦部230aの上面と同一高さとなっている。
操作部材300は、図7に示すように、棒状の本体部310と、この本体部310の下端面に連続して設けられた下方に凸の半球部320( 図2参照) と、本体部310の下端部に連続して設けられた蒲鉾状の抜止部330と、この抜止部330の両端に連続連続して設けられた一対の軸部340とを有している。
本体部310は、第1、第2の揺動部材200a、200bの第1、第2の長孔211a、211b及び上ケース110の開口111に通される部分である。半球部320は下ケース120の穴部121に摺動自在に嵌まり込り、本体部310の傾動軸となる。
抜止部330は第2の揺動部材200bの第2の揺動部210bの収容凹部212bにX方向に揺動可能に嵌まり込む。このようにして操作部材300の抜けを防止する。
一対の軸部340は第2の揺動部材200bの第2の揺動部210bの一対の軸支部213bにX方向に揺動可能に嵌まり込む。この一対の軸部340は、本体部310がX方向に傾動操作されたときには、半球部320と共に本体部310の傾動軸として機能する一方、本体部310がY方向に傾動操作されたときには、第2の揺動部材200bの一方の軸支部213bに当接し、当該本体部310と共に当該第2の揺動部210bをY方向に揺動させる当接部として機能する。
第1の回転角度検出手段400aは、図1及び図2に示すように、第1の回転軸孔部411a( 即ち、回転軸部) 「図2では図示されないため、第1の回転軸孔部411bを借りて参照」を有する第1の検出手段本体410aと、この第1の検出手段本体410aの第1の回転軸孔部411aに取り付けられ、第1の揺動伝達部240aの揺動運動を第1の検出手段本体410aの回転運動に変換する第1の運動変換部420aとを有する。
第1の検出手段本体410aは、第1の運動変換部420aの第1の回転軸部422aの回転に応じて第1の回転軸孔部411aが回転し、抵抗値が変化する回転型の可変抵抗器( いわゆるボリューム) である。この第1の検出手段本体410aは、上ケース110の保持部113に保持されることにより、当該上ケース110の側壁部に取り付けられる。このようにして第1の検出手段本体410aは、その第1の回転軸孔部411aの高さ位置Hが、第1の揺動伝達部240aの第1の揺動軸部220aの高さ位置hの上方に位置するように配置される( 図2参照) 。
また、第1の検出手段本体410aは、上ケース110に取り付けられた状態で、下ケース120の下方に配置される図示しない基板に電気的に接続され、当該基板を通じて第1の検出手段本体410aの抵抗値の変化を図示しない電子機器に入力する。
第1の運動変換部420aは、図8に示すように、第1の円盤部421aと、この第1の円盤部421aの一面の中心部に設けられた角柱状の凸部である第1の回転軸部422aと、第1の円盤部421aの他面の外周縁部に設けられた円柱状の第1の凸部423a( 連結部) とを有している。
第1の回転軸部422aは第1の検出手段本体410aの第1の回動軸孔部411aに挿入される。これにより、第1の運動変換部420aが第1の検出手段本体410aの第1の回動軸孔部411aと共に回転可能となる。この第1の回転軸部422aは角柱状の凸部となっているので、第1の検出手段本体410aに取り付けられた状態での空転が防止される。
第1の円盤部421aの高さ寸法は第1の回転角度検出手段400aの第1の検出手段本体410aの高さ寸法よりも小さくなっている。この第1の円盤部421aは、図1及び図2に示すように、第1の検出手段本体410aが上ケース110の保持部113に保持された状態で、第1の揺動伝達部240aと対向する。この状態で、第1の凸部423aが第1の揺動部材200aの第1の揺動伝達部240aの第1の凹部241aに嵌まり込む。このようにして第1の揺動伝達部240aと第1の運動変換部420aとが当該第1の揺動伝達部240aの第1の揺動軸部220a及び第1の運動変換部420aの第1の回転軸部422aよりも上方位置で回転可能に連結される。
即ち、第1の検出手段本体410aを、その第1の回動軸孔部411a( 即ち、第1の運動変換部420aの第1の回転軸部422a) が第1の揺動伝達部240aの第1の揺動軸部220aよりも上方位置に位置するように配置すると共に、第1の揺動伝達部240aと第1の運動変換部420aとを当該第1の揺動伝達部240aの第1の揺動軸部220a及び第1の運動変換部420aの第1の回転軸部422aよりも上方位置で連結することにより、図2及び図9に示すように、第1の運動変換部420aの第1の回転軸部422aから第1の凸部423aまでの距離と、第1の揺動伝達部240aの第1の揺動軸部220aから第1の凸部423aとの連結部位までの距離とを異ならせ、第1の揺動伝達部240aの揺動角度( 即ち、操作部材300の傾動角度α) と、当該第1の揺動伝達部240aの揺動と共に回転する第1の運動変換部420aの回転角度( 即ち、第1の検出手段本体410aの回転角度θ) とを異ならせている( ここではα>θとなっている。)
なお、第2の回転角度検出手段400bは、第1の回転角度検出手段400aと同じ構成であるため、説明は省略する。
復帰手段500は、図2に示すように、第1、第2の揺動部材200a、200bの第1、第2の揺動部210a、210bの回りに配置される昇降リング510と、この昇降リング510を下方に向けて付勢するコイルスプリング520とを有している。
昇降リング510の上面には、図2及び図10に示すように、コイルスプリング520の下端部が嵌まり込む溝部511が設けられている。この昇降リング510の外周縁部には、外側に向けて凸の4つの爪部512が90°ピッチ間隔で外側に向けて設けられている。この爪部512が上ケース110のガイド溝114に上下動可能にガイドされる。
コイルスプリング520は上ケース110の溝部111bと昇降リング510の溝部511との間に圧縮状態で配置され、当該昇降リング510を介して第1、第2の揺動部材200a、200bの一対の第1、第2の平坦部220a、230bの上面を下方に向けて付勢する。これにより、一対の第1、第2の平坦部230a、230bの上面が水平状態で維持され、第1、第2の揺動部210a、210bの第1、第2の長孔211a、211bの幅方向の端面が垂直状態で維持される。この状態で、操作部材300が第1、第2の長孔211a、211bの幅方向の端面に規制され、垂直状態( 即ち、直立状態) で保持される。
以下、このような構成の多方向入力装置の使用方法を説明すると共に、各部の動作について説明する。まず、操作部材300を直立状態からX方向に傾動操作すると、当該操作部材300の本体部310が、半球部320及び一対の軸部340を軸としてX方向に傾動し、第1の揺動部材200aの第1の揺動部210aの第1の長孔211aの幅方向の一方の端面を押すと共に、第2の揺動部材200bの第2の揺動部210bの第2の長孔211b内を移動する。このとき、操作部材300の抜止部330が第2の揺動部材200bの第2の揺動部210bの収容凹部212b内をX方向に揺動する。
操作部材300の本体部310により第1の揺動部210aの第1の長孔211aの幅方向の一方の端面が押されると、当該第1の揺動部210aが一対の第1の揺動軸部220aを軸にX方向に揺動する。この揺動に伴って揺動伝達部240aがX方向に揺動すると共に、第1の回転角度検出手段400aの第1の運動変換部420aの第1の凸部423aが当該第1の揺動伝達部240aの第1の凹部241a内を回転しつつX方向に傾動する。これにより、第1の運動変換部420aが第1の回転軸部422aを軸に回転する。すると、第1の回転角度検出手段400aの第1の検出手段本体410aの抵抗値が第1の回転軸部422aの回転角度に応じて変化し、この抵抗値の変化が操作部材300のX方向の傾動操作量として前記電子機器に入力される。
このとき、第1の揺動部材200aの一対の第1の平坦部230aが傾き、昇降リング510をコイルスプリング520の付勢力に抗して上方向に押し上げる。その後、操作部材300が開放されると、コイルスプリング520の付勢力により、一対の第1の平坦部230aが傾動状態から水平状態に押し戻されることにより、操作部材300が直立状態に復帰する。
一方、操作部材300を直立状態からY方向に傾動操作すると、当該操作部材300の本体部310が、半球部320を軸としてY方向に傾動し、第2の揺動部材200bの第2の揺動部210bの第2の長孔211bの幅方向の一方の端面を押すと共に、第1の揺動部材200aの第1の揺動部210aの第1の長孔211a内を移動する。このとき、操作部材300の一方の軸部340が第2の揺動部材200bの一方の軸支部213bに当接し、当該本体部310と共に当該第2の揺動部210bをY方向に揺動させる。
この揺動に伴って第2の揺動伝達部240bがY方向に揺動すると共に、第2の回転角度検出手段400bの第2の運動変換部420bの第2の凸部423bが当該第2の揺動伝達部240bの第2の凹部241b内を回転しつつY方向に傾動する。これにより、第2の運動変換部420bが第2の回転軸部422bを軸に回転する。すると、第2の回転角度検出手段400bの第2の検出手段本体410bの抵抗値が第2の回転軸部422bの回転角度に応じて変化する。この抵抗値の変化が操作部材300のY方向の傾動操作量として前記電子機器に入力される。
このとき、第2の揺動部材200bの一対の第2の平坦部230bが傾き、昇降リング510をコイルスプリング520の付勢力に抗して上方向に押し上げる。その後、操作部材300が開放されると、コイルスプリング520の付勢力により、一対の第2の平坦部230bが傾動状態から水平状態に押し戻されることにより、操作部材300が直立状態に復帰する。
操作部材300を上述したX方向及びY方向以外の周囲方向に傾動操作した場合には、操作部材300により第1、第2の揺動部材200a、200bが揺動し、第1、第2の回転角度検出手段400a、400bの第1、第2の検出手段本体410a、410bの抵抗値が変化し、前記電子機器に入力される。前記電子機器は、第1、第2の検出手段本体410a、410bの抵抗値の変化の組み合わせにより、操作部材300の傾動方向及び傾動操作量を認識する。なお、第1、第2の揺動伝達部240a、240b及び第1、第2の運動変換部420a、420bの動作は上述の通りである。
この場合、第1、第2の揺動部材200a、200bの一対の第1、第2の平坦部230a、230bが傾き、昇降リング510をコイルスプリング520の付勢力に抗して上方向に押し上げる。操作部材300が開放されると、コイルスプリング520の付勢力により、一対の第1、第2の平坦部230a、230bが傾動状態から水平状態に押し戻され、操作部材300が直立状態に復帰する。
このような多方向入力装置による場合、第1、第2の検出手段本体410a、410bを、その第1の回動軸孔部411a、411b( 即ち、第1、第2の運動変換部420a、420bの第1、第2の回転軸部422a、422b) が第1、第2の揺動伝達部240a、240bの第1、第2の揺動軸部220a、220bよりも上方位置に位置するように配置すると共に、第1、第2の揺動伝達部240a、240bと第1、第2の運動変換部420a、420bとを当該第1、第2の揺動伝達部240a、240bの第1、第2の揺動軸部220a、220b及び第1、第2の運動変換部420a、420bの第1、第2の回転軸部422a、422bよりも上方位置で連結することにより、操作部材300の傾動角度α( 即ち、第1、第2の揺動部材200a、200bの揺動角度) と、第1、第2の検出手段本体410a、410bの回転角度θとが異なるようにしている。このため、第1、第2の揺動部材200a、200b又は第1、第2の運動変換部420a、420bを別部品に交換し、第1、第2の揺動伝達部240a、240bと第1、第2の運動変換部420a、420bとの連結の高さ位置を可変するようにすれば、第1、第2の検出手段本体410a、410bを交換せずに操作部材300の傾動角度を変えることが可能になる。従って、汎用性の高い装置とすることができる。また、第1、第2の検出手段本体410a、410bの回転角度θを、操作部材300の傾動角度α( 即ち、第1、第2の揺動部材200a、200bの揺動角度) よりも大きくすることができるので、第1、第2の検出手段本体410a、410bにより操作部材300の傾動操作を検出し易くなる。
しかも、第1、第2の検出手段本体410a、410bを、その第1の回動軸孔部411a、411bが第1、第2の揺動伝達部240a、240bの第1、第2の揺動軸部220a、220bよりも上方位置に位置するように配置すると共に、第1、第2の揺動伝達部240a、240bと第1、第2の運動変換部420a、420bとを当該第1、第2の揺動伝達部240a、240bの第1、第2の揺動軸部220a、220b及び第1、第2の運動変換部420a、420bの第1、第2の回転軸部422a、422bよりも上方位置で連結するようにしたことから、第1、第2の検出手段本体410a、410bの下半分( 第1、第2の回転軸孔部411a、411bの中心から下側部分) を第1、第2の揺動軸部220a、220bと重複した高さ空間に配置することができる。このため、従来例の如く検出手段本体の一部を収容するための高さ方向の余分なスペースを必要としないので、装置高を低減することができる。
更に、第1、第2の揺動伝達部240a、240bと第1、第2の運動変換部420a、420bとを第1、第2の検出手段本体410a、410bの高さを超えない高さ位置で連結すると共に、第1、第2の揺動部材200aの第1、第2の揺動部210a、210bの高さを第1、第2の検出手段本体410a、410bの高さよりも低くしたことから、第1、第2の揺動部材200a、第1、第2の揺動伝達部240a、240b及び第1、第2の運動変換部420a、420bを第1、第2の検出手段本体410a、410bの高さ空間内に収容することができる。即ち、第1、第2の検出手段本体410a、410bの高さ空間内に収容内に操作部材300を除く部材を収容することができるので、装置高を大幅に低減することができる。また、第1、第2の円盤部421a、421bの第1、第2の凸部423a、423bが第1、第2の揺動伝達部240a、240bの第1、第2の凹部241a、241aに嵌まり込むことにより、第1、第2の揺動伝達部240a、240bと第1、第2の運動変換部420a、420bとを連結するようにしたことから、ギヤ部を高さ方向に並べて螺合させる必要がある従来例と比べて、連結構造による高さ寸法の増大を防止することができる。よって、この点でも装置高を低減することができる。
なお、上記入力装置は以下の通り設計変更することが可能である。
操作部材300については少なくとも本体部310を有していれば良く、且つ少なくとも一方向に傾動操作可能であれば良い。また、操作部材300は直立状態から傾動操作可能であるとしたが、これに限定されるものではない。即ち、操作部材300の初期状態は任意に設定することが可能である。
第1、第2の揺動部材200a、200bについては、ケース100に軸支され、操作部材300の傾動に応じて揺動可能である限りどのようなものを用いてもかまわない。操作部材300が一方向にのみ傾動操作可能である場合には、第1、第2の揺動部材200a、200bのいずれか一方のみで良いことはいう迄もない。
第1、第2の揺動部210a、210bについては、上方に凸であるとしたが、図11に示すように、下方に向けて凸とすることもできる。この場合、第1、第2の平坦部230a、230bの下面を同一高さのフラット面とすると共に、復帰手段500を第1、第2の平坦部230a、230bの下面とケース100の底板部との間に配置し、第1、第2の揺動伝達部240a、240bを第1、第2の揺動部210a、210bと同方向に向ける。このように設計変更したとしても、第1、第2の揺動部材200a、200bの一対の第1、第2の揺動軸部220a、220bをケース100内の高い位置に配置し、その下側の空間を第1、第2の揺動部210a、210bの揺動空間として利用することができるので、上記実施例と同様に装置高を低減することができる。
第1、第2の揺動伝達部240a、240bについては、略U字状の部材であるとしたが、これに限定されるものではない。例えば、図12に示すように、第1、第2の揺動伝達部240a、240bに第1、第2の凹部241a、241bに代えて凸部を設け、第1、第2の運動変換部420a、420bに設けた凹部に回転可能に挿入するようにしても良い。前記凹部は孔部等で代用することが可能である。また、第1、第2の揺動伝達部240a、240bと第1、第2の運動変換部420a、420bとに孔部を設け、ピン等で連結しても良い。
また、図13に示すように、第1、第2の揺動伝達部240a、240bの第1、第2の凹部241a、241bに代えて下向きの第1、第2のギヤ部を設ける一方、第1、第2の運動変換部420a、420bの第1、第2の凸部423a、423bに前記第1、第2のギヤ部に螺合する上向きの第1、第2のギヤ部を設けるようにしても良い。この場合、第1、第2の揺動伝達部240a、240bの第1、第2のギヤ部と第1、第2の運動変換部420a、420bの第1、第2のギヤ部との噛み合わせ寸法の精度は、操作部材300の傾動角度α( 即ち、第1、第2の揺動部材200a、200bの揺動角度) と、第1、第2の検出手段本体410a、410bの回転角度θとが異なることから、α=θとなる程度の噛み合わせ寸法の精度を要しない。また、第1、第2のギヤ部との噛み合わせ寸法の精度は、第1、第2の揺動伝達部240a、240bの揺動に応じて第1、第2の運動変換部420a、420bが回転する程度に噛み合っていれば良い。このため、第1、第2の揺動伝達部240a、240bの第1、第2のギヤ部と第1、第2の運動変換部420a、420bの第1、第2のギヤ部とには、精巧なギヤを要しないので、簡単に作成することができる。よって、低コスト化を図る上でメリットがある。
また、第1、第2の揺動伝達部240a、240bは第1、第2の揺動部材200a、200bと別体とすることが可能である。更に、第1、第2の揺動伝達部240a、240bは、第1、第2の揺動部材200a、200bの第1、第2の揺動軸部220a、220bと交差する方向に向けて設けられている限り、どのような方向を向いていてもかまわない。なお、操作部材300がX方向又はY方向のみに傾動操作可能である場合には、第1、第2の揺動伝達部240a、240bのいずれか一方のみで良いことはいう迄もない。
第1、第2の運動変換部420a、420bについては、第1、第2の検出手段本体410a、410bの第1、第2の回転軸部に設けられ、第1、第2の揺動伝達部240a、240bと互いの軸よりも上方位置又は下方位置で回転可能に連結できる限りどのような形状のものを用いてもかまわない。従って、円盤状( 第1、第2の円盤部421a、421b) である必要はなく、例えば、板状体や棒状体等とすることもできる。また、第1、第2の運動変換部420a、420bは、第1、第2の検出手段本体410a、410bと一体的に構成するようにしても良い。この場合であっても、上述の通り、第1、第2の運動変換部420a、420bには、第1、第2の揺動伝達部240a、240bの凹部又は凸部に嵌合する凸部( 図14( a)参照) 又は凹部( 図14( b)参照) を設けることが可能である。
上記実施例では、第1、第2の揺動伝達部240a、240bの揺動軸、第1、第2の運動変換部420a、420bの第1、第2の回転軸部422a、422b及び両者の連結部は鉛直線上に位置するとしたが、これに限定されるものではない。
第1、第2の検出手段本体410a、410bについては、回転型の可変抵抗器であるとしたが、フォトインタラプタ等の他の回転型の検出手段を用いることが可能である。
復帰手段500については、コイルスプリング520等の第1、第2の揺動部材200a、200bの一対の第1、第2の平坦部230a、230bの上面を付勢する付勢手段を備えている限りどのようなものを用いてもかまわない。前記付勢手段としては、環状の弾性体や互いに反発する磁石等を用いることができる。昇降リング510については、設けるか否かは任意である。
なお、操作部材300が一方向にのみ傾動操作可能である場合には、第1、第2の検出手段本体410a、410b及び第1、第2の運動変換部420a、420bはいずれか一方のみで良いことはいう迄もない。
ケース100については、上ケース110と下ケース120とを有するとしたが、上記構成部品が収容可能であればどのようなものを用いてもかまわない。上ケース110には、第1、第2の検出手段本体410a、410bを保持する2つの保持部113が設けられているとしたが、第1、第2の検出手段本体410a、410bに係合爪等を設け、当該係合爪を上ケース110の係合孔等に係合させるようにしても良い。
本願の実施の形態に係る多方向入力装置の概略的斜視図である。 同装置の図1のA−A概略的断面図である。 同装置のケースの上ケースの概略的斜視図である。 同装置のケースの下ケースの概略的斜視図である。 同装置の第1の揺動部材の概略的斜視図である。 同装置の第2の揺動部材の概略的斜視図である。 同装置の操作部材の概略的斜視図である。 同装置の第1、第2の運動変換部の概略的斜視図である。 第1の回転角度検出手段の第1の検出手段本体を取り外した同装置の概略的側面図であって、第1の揺動伝達部の傾動角度及び第1の運動変換部の回転角度を示す図である。 同装置の復帰手段の昇降リングの概略的斜視図である。 同装置の第1、第2の揺動部材を上下逆に配置した設計変更例を示す概略的断面図である。 同装置の揺動伝達部及び運動変換部の連結構造の設計変更例を示す図であって、( a) が揺動伝達部の模式的正面図、( b)が運動変換部の模式的正面図である。 同装置の揺動伝達部及び運動変換部の別の連結構造の設計変更例を示す模式図である。 同装置の回転角度検出手段の設計変更例を示す図であって、( a) が運動変換部に凸部が設けられた状態を示す正面図、( b) が運動変換部に凹部が設けられた状態を示す正面図である。
符号の説明
100 ケース
200a 第1の揺動部材
210a 第1の揺動部
220a 第1の揺動軸部
240a 第1の揺動伝達部
241a 第1の凹部
200b 第2の揺動部材
220a 第2の揺動部
220b 第2の揺動軸部
240b 第2の揺動伝達部
241b 第2の凹部
300 操作部材
400a 第1の回転角度検出手段
410a 第1の検出手段本体
420a 第1の運動変換部
422a 第1の回転軸部
423a 第1の凸部
400b 第2の回転角度検出手段
410b 第2の検出手段本体
420b 第2の運動変換部
422b 第2の回転軸部
423b 第2の凸部

Claims (9)

  1. 傾動操作可能な操作部材と、この操作部材が貫通しており且つ当該操作部材の傾動に応じて揺動する揺動部材と、この揺動部材の揺動に応じて回転し、その回転角度を検出する回転角度検出手段とを備えた入力装置において、
    前記揺動部材は、その揺動軸部に上方向に向けて設けられており且つ当該揺動軸部を軸として揺動する揺動伝達部を有し、
    前記回転角度検出手段は、回転軸部が前記揺動部材の揺動軸部よりも上方位置に位置するように配置された検出手段本体と、この検出手段本体の回転軸部に設けられており且つ前記揺動伝達部の揺動運動を当該検出手段本体の回転運動に変換する運動変換部とを有し、
    前記揺動伝達部と前記運動変換部とが、前記揺動軸部及び回転軸部よりも上方位置で回転可能に連結されていることを特徴とする入力装置。
  2. 請求項1記載の入力装置において、前記揺動部材は、一対の揺動軸部と、この一対の揺動軸部の間に設けられ、前記操作部材が通される孔部を有する揺動部と、前記一対の揺動軸部のうち何れか一方の揺動軸部に設けられた前記揺動伝達部とを有し、前記揺動部は上方に凸の断面視湾曲形状であることを特徴とする入力装置。
  3. 傾動操作可能な操作部材と、この操作部材が貫通しており且つ当該操作部材の傾動に応じて揺動する揺動部材と、この揺動部材の揺動に応じて回転し、その回転角度を検出する回転角度検出手段とを備えた入力装置において、
    前記揺動部材は、その揺動軸部に下方向に向けて設けられており且つ当該揺動軸部を軸として揺動する揺動伝達部を有し、
    前記回転角度検出手段は、回転軸部が前記揺動部材の揺動軸部よりも下方位置に位置するように配置された検出手段本体と、この検出手段本体の回転軸部に設けられており且つ前記揺動伝達部の揺動運動を当該検出手段本体の回転運動に変換する運動変換部とを有し、
    前記揺動伝達部と前記運動変換部とが、前記揺動軸部及び回転軸部よりも下方位置で回転可能に連結されていることを特徴とする入力装置。
  4. 請求項3記載の入力装置において、前記揺動部材は、一対の揺動軸部と、この一対の揺動軸部の間に設けられ、前記操作部材が通される孔部を有する揺動部と、前記一対の揺動軸部のうち何れか一方の揺動軸部に設けられた前記揺動伝達部とを有し、前記揺動部は下方に凸の断面視湾曲形状であることを特徴とする入力装置。
  5. 請求項1又は3記載の入力装置において、前記揺動伝達部の連結部は突起部又は凹部からなり、前記運動変換部の連結部は前記揺動伝達部の突起部が回転可能に嵌合する凹部又は前記揺動伝達部の凹部に回転可能に嵌合される突起部からなることを特徴とする入力装置。
  6. 請求項1又は3記載の入力装置において、前記揺動伝達部及び運動変換部の連結部は互いに螺合するギヤ部からなることを特徴とする入力装置。
  7. 請求項1又は3記載の入力装置において、前記運動変換部は前記回転角度検出手段と一体的に構成されていることを特徴とする入力装置。
  8. 請求項1又は3記載の入力装置において、前記運動変換部は前記回転角度検出手段と別体となっており、当該運動変換部の回転軸は角柱状の凸部であることを特徴とする入力装置。
  9. 請求項2又は4記載の入力装置において、前記操作部材及び揺動部材を収容するケースを有しており、このケースの互いに対向する壁部には、前記揺動伝達部を一方の当該壁部の外側に位置させた状態で、前記揺動部材の一対の揺動軸部を軸支する一対の軸支部が設けられており、前記一方の壁部の外面には、前記回転角度検出手段を保持する保持部が設けられていることを特徴とする入力装置。
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