JP2003121382A - 検査装置 - Google Patents

検査装置

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JP2003121382A
JP2003121382A JP2001319182A JP2001319182A JP2003121382A JP 2003121382 A JP2003121382 A JP 2003121382A JP 2001319182 A JP2001319182 A JP 2001319182A JP 2001319182 A JP2001319182 A JP 2001319182A JP 2003121382 A JP2003121382 A JP 2003121382A
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photographing
roller
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JP2001319182A
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English (en)
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Takao Omae
貴雄 大前
Kazuya Sawada
一也 澤田
Akira Miyahara
章 宮原
Yasushi Oda
裕史 小田
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Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 長尺の基材の検査領域を高精度に撮影すると
ともに、適切な検査を行う検査装置を提供する。 【解決手段】 検査装置に撮影部6、ブロア7、吸着テ
ーブル30、テーブル駆動部32、巻き出しローラ2
1、巻き取りローラ22、ローラ駆動部20、およびブ
レーキ機構40を設ける。ローラ駆動部20が巻き出し
ローラ21および巻き取りローラ22を回転させること
により検査領域が所定の位置に搬送されると、ブレーキ
機構40がONとなる。次に、テーブル駆動部32が吸
着テーブル30と補助ローラ31とを一体として基材9
1に対して進出させ、基材91を搬送位置よりも撮影部
6側に移動させる。さらに、ブロア7が吸着テーブル3
0内の空気を抜き、吸着テーブル30内の気圧を低下さ
せて基材91を吸着保持する。この状態で、撮影部6が
検査領域を撮影する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、長尺の基材の表面
を検査する検査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】長尺の基材の表面に形成された配線パタ
ーンなどを検査する検査装置として、例えば、特開20
00−46753公報に記載される配線パターン欠陥確
認装置(以下、「検査装置」と称する。)が知られてい
る。この検査装置は、評価テーブルの一方側に配置され
た巻き出し機から長尺の基材を評価テーブル上に間欠的
に繰り出すとともに、評価テーブルの一方側または他方
側に配置された巻き取り機によって検査後の基材を巻き
取る。そして、評価テーブルと巻き出し機などの間に配
置された基材の下面を支持する昇降ロールを昇降させる
ことによって、評価テーブル上で静止された基材を、搬
送高さ位置である上方位置と、評価テーブルに載置され
る下方位置との間で昇降させる。評価テーブル上に配置
された基材の検査領域は、基材の上方に水平移動自在に
配置された画像検出器によりその画像が検出されて、検
査領域内に形成された配線パターンの欠陥の確認処理が
実行される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
検査装置によると昇降ローラによって、評価テーブル上
に配置された基材の検査領域表面が波打ち、評価テーブ
ル上に均一に配置されない。この結果、検査領域面内に
おいて画像検出器の焦点位置が基材表面からずれる箇所
が生じ、この箇所での検査が正確に行えないという問題
が発生する。
【0004】また、画像検出器を移動させながら画像の
取得を行うと移動によっても焦点位置などがずれるた
め、検査が正確に行えないという問題が発生する。
【0005】本発明は、上記課題に鑑みなされたもので
あり、高精度な画像を取得することができ、かつ、適切
な検査が行える検査装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、長尺の基材の表面を検査する検査装置において、前
記基材の検査すべき検査領域を有する検査面と反対側の
他方面側から前記基材の前記検査領域を支持面で支持す
る支持手段と、前記支持手段により支持された前記検査
領域を撮影する撮影手段と、前記支持手段と前記撮影手
段との間の搬送位置に前記基材を間欠的に繰り出す繰り
出し手段と、前記搬送位置にある前記基材に対して前記
支持手段を進退させる進退手段と、前記撮影手段によっ
て前記検査領域を撮影するときに、前記繰り出し手段に
よって繰り出されて静止した前記検査領域を、前記搬送
位置よりも前記撮影手段側で支持する位置まで前記支持
手段を進出させるように、前記進退手段を制御する制御
手段とを備える。
【0007】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の検査装置において、前記支持面で前記検査領域の他方
面を吸着保持する吸着保持手段をさらに備える。
【0008】請求項3に記載の発明は、請求項1または
2に記載の検査装置において、前記撮影手段に対して前
記基材の搬送方向と直交する軸心周りに回動自在である
とともに、前記進退手段によって前記支持手段と一体に
進退させられる一対のローラ部材をさらに備え、前記一
対のローラ部材の上端が前記支持面とほぼ同一面内とな
るように、前記基材の前記搬送方向に沿った前記支持手
段の両側に設けられている。
【0009】請求項4に記載の発明は、請求項1ないし
3のいずれかに記載の検査装置において、前記進退手段
によって前記支持手段が進出されているときに、前記繰
り出し手段からの前記基材の繰り出しを止めるブレーキ
手段をさらに備える。
【0010】請求項5に記載の発明は、長尺の基材の表
面を検査する検査装置において、前記基材の検査すべき
検査領域を有する検査面と反対側の他方面側から前記基
材の前記検査領域を支持面で支持する支持手段と、前記
支持手段により支持された前記検査領域を撮影する撮影
手段と、前記支持手段と前記撮影手段との間の搬送位置
に前記基材を間欠的に繰り出す繰り出し手段と、前記支
持面で前記検査領域の他方面を吸着保持する吸着保持手
段と、前記吸着保持手段が検査領域を吸着保持するとき
に、前記搬送位置にある前記検査領域と前記支持面とが
接近するよう移動させる第1移動手段と、前記撮影手段
によって前記検査領域を撮影するときに、前記検査領域
を吸着保持した前記支持面を、前記撮影手段に対して前
記基材の搬送方向に沿って移動させる第2移動手段とを
備える。
【0011】請求項6に記載の発明は、請求項5に記載
の検査装置において、前記第2移動手段が前記支持面を
移動させる場合に、前記繰り出し手段からの前記基材の
繰り出しを止めるブレーキ手段と、前記第2移動手段が
前記支持面を移動させることによる前記検査領域の移動
を許容するために、前記基材を所定の長さ寸法だけ蓄積
するとともに、前記検査領域の移動に応じて前記基材の
蓄積量を変化させる基材蓄積手段とをさらに備える。
【0012】請求項7に記載の発明は、請求項5または
6に記載の検査装置において、前記第2移動手段が、前
記検査領域を吸着保持した前記支持面を、前記撮影手段
に対して往復移動させる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
について、添付の図面を参照しつつ、詳細に説明する。
【0014】<1. 第1の実施の形態>図1は、第1
の実施の形態における検査装置1の正面図である。検査
装置1は、後述するCPUなどの回路類を収める検査部
2、オペレータが指示を入力するボタン類やマウス、キ
ーボードなどからなる操作部4を載せるラック3、およ
びチューブ71から空気を吸い込むブロア7から構成さ
れる。
【0015】検査部2は、上面に画像データなどの各種
データを表示するディスプレイ5、中央には可撓性の長
尺の基材(以下、単に「基材」と略す。)の検査領域を
撮影して画像データを取得する撮影部6を備える。な
お、撮影部6は略水平方向に移動することができるよう
にされており、本発明における撮影手段に相当する。
【0016】また、この実施の形態において、検査対象
となる基材は、例えば樹脂層上に配線パターンが形成さ
れてなり、最終的には所定長ごとにカットされて電子装
置のフレキシブル配線基板として利用される中間製品で
ある。
【0017】図2は、検査装置1の検査部2の側面図で
ある。検査部2は、内部に基材91を導く案内ローラ2
3および基板保護ローラ24を備え、検査部2の外部に
設置されている図示しない基材収容部の巻き出しローラ
21に巻かれた基材91を仮想線(2点鎖線)で示すよ
うに内部に搬送することができるようにされている。さ
らに、撮影が終了し検査が終了した基材91は、同じく
基材収容部の巻き取りローラ22に順次巻き取られる。
【0018】図3は、検査装置1の機能構成を示すブロ
ック図である。検査装置1は、CPU10にROM11
およびRAM12を接続した構成となっている。さら
に、オペレータからの入力を受け付ける操作部4、ディ
スプレイ5、およびメモリ13が、適宜、インターフェ
イス(図示せず)を介する等してCPU10に接続され
る。
【0019】検査装置1では、操作部4からの入力操作
に基づいてCPU10を介してRAM12とメモリ13
との間で各種データの受け渡しが可能とされており、デ
ィスプレイ5には、CPU10の制御により、各種情報
の表示やRAM12およびメモリ13に記憶されいてる
画像の表示が行われる。
【0020】また、CPU10には、撮影部6、ブロア
7、ローラ駆動部20、テーブル駆動部32およびブレ
ーキ機構40が同様に接続される。
【0021】撮影部6は、CPU10からの制御信号に
基づいてX軸およびY軸方向に移動しつつ、所定の位置
から基材91の検査領域の撮影を行う。ブロア7は、チ
ューブ71で接続された吸着テーブル30内の空気を吸
い出す機能を有する。ブロア7の機能は、例えば、ファ
ンをモータで回転させることにより実現することができ
るが、もちろん他の方法が用いられてもよい。
【0022】動作は後述するが、ローラ駆動部20は、
巻き出しローラ21と巻き取りローラ22とをCPU1
0の制御に基づいて間欠的に回転駆動することにより、
吸着テーブル30と撮影部6との間の搬送位置に基材9
1を間欠的に繰り出す。すなわち、巻き出しローラ2
1、巻き取りローラ22およびローラ駆動部20などに
より、本発明の繰り出し手段が実現される。なお、本実
施の形態において、ローラ駆動部20、巻き出しローラ
21、巻き取りローラ22、およびブレーキ機構40
は、図示しない基材収容部に備えられており、図3に示
すCPU10との接続がケーブルなどにより実現されて
いるため、CPU10からの制御信号により制御が可能
とされている。
【0023】吸着テーブル30は、検査面(基材91の
検査すべき検査領域を有する面)と反対側の他方面側か
ら基材91の検査領域を支持面300(図5参照)で支
持する。補助ローラ31は、基材91の搬送方向と直交
する軸心周りに回動自在にされる。テーブル駆動部32
は、吸着テーブル30と補助ローラ31とを図3におけ
る上下方向に進退させることにより、搬送位置にある基
材91に対して吸着テーブル30を進退させる機能を有
する。すなわち、吸着テーブル30が本発明における支
持手段に相当し、テーブル駆動部32などが進退手段に
相当する。
【0024】ブレーキ機構40は、CPU10により制
御され、ON状態において巻き出しローラ21および巻
き取りローラ22からの基材91の繰り出しを止める機
能を有する。すなわち、ブレーキ機構40が本発明にお
けるブレーキ手段に相当し、CPU10などが制御手段
に相当する。なお、これらCPU10による制御は、オ
ペレータが操作部4を操作することにより入力される指
示入力に基づいて、予めROM11内に記憶されている
プログラムに従って行われる。
【0025】図4(a)ないし図4(c)は、検査装置
1の搬送および検査における一連の動作を示した概略図
である。これらの図を用いて検査装置1において基材9
1の搬送および検査がどのように行われるかについて説
明する。なお、図4(c)に示す方向は、図4において
共通である。
【0026】まず、図4(a)に示すように、前の検査
領域の検査が終了した時点でCPU10は、ブレーキ機
構40をOFFにするとともに、ブロア7を制御するこ
とにより吸着テーブル30の吸着保持状態を解除する。
さらに、テーブル駆動部32を制御して、吸着テーブル
30を基材91に対して後退させる。
【0027】続いて、図4(b)に示すようにローラ駆
動部20が巻き出しローラ21および巻き取りローラ2
2をそれぞれ図4(b)の矢印で示す方向に回転させ、
基材91の検査領域を搬送方向に搬送する。
【0028】検査領域が所定の位置まで搬送されたこと
をCPU10が検出し、ローラ駆動部20を制御して、
巻き出しローラ21および巻き取りローラ22の回転を
停止する。なお、基材91の検査領域が所定位置まで送
られたことを検出する手法として、例えば、基材91の
所定の位置に位置決め用の目印を設け、位置決め用カメ
ラの撮影画像の所定の位置に当該目印が撮影されたこと
を画像認識により検出する手法が用いられる。
【0029】次に、図4(c)に示すように、CPU1
0が、ブレーキ機構40をONに切り替えるとともに、
テーブル駆動部32を制御して、搬送位置に静止してい
る基材91に対して吸着テーブル30をZ方向に進出さ
せる。
【0030】これにより、搬送位置に静止した基材91
の検査領域を搬送位置よりも撮影部6側で支持する位置
まで吸着テーブル30を進出させるようにテーブル駆動
部32を制御することができ、基材91の検査領域に張
力が付与され、基材91が波打つことが防止されるた
め、撮影部6により高精度な画像を得ることができる。
また、テーブル駆動部32によって吸着テーブル30が
進出されているときに、巻き出しローラ21および巻き
取りローラ22からの基材91の繰り出しを止めること
により、検査領域に付与される張力をより強くすること
ができる。
【0031】さらに、CPU10がブロア7を制御して
空気を吸い出し、基材91を吸着テーブル30の支持面
300に吸着させる。
【0032】図5は、吸着テーブル30が基材91を吸
着保持する様子を概念的に示した図である。図5に示す
ように、吸着テーブル30は内部が一部空洞となってお
り、支持面300には、基材91を吸着する吸着穴30
2が一面に設けられ、下面にはチューブ71が取り付け
られる。ブロア7が空気を吸い出すと、吸着テーブル3
0の内部の気圧が低下し、各吸着穴302に基材91が
吸着される。
【0033】これにより、吸着テーブル30の支持面3
00で検査領域の他方面を吸着保持することができ、基
材91が波打つことを防止することができるため、撮影
部6により高精度な画像を得ることができる。すなわ
ち、ブロア7、チューブ71および吸着穴302などに
より本発明における吸着保持手段が実現される。
【0034】また、図5に示すように補助ローラ31
は、補助ローラ31の上端が吸着テーブル30の支持面
300とほぼ同一面内となるように、基材91の搬送方
向に沿った吸着テーブル30の両側に設けられる。
【0035】これにより、補助ローラ31が基材91の
保護部材としての機能を発揮するため、吸着テーブル3
0が基材91を吸着保持する際などに、吸着テーブル3
0の角部で基材91が傷つけられることを防止すること
ができ、適切な検査を行うことができる。すなわち、補
助ローラ31は、本発明における一対のローラ部材に相
当する。
【0036】基材91の検査領域が吸着テーブル30に
吸着されると、撮影部6がCPU10の制御に基づいて
X軸方向およびY軸方向に移動しつつ、基材91の検査
領域の撮影を行う。撮影された画像はディスプレイ5に
表示され、オペレータが直接観察することにより検査が
行われる。なお、検査の手法としては、撮影部6によっ
て取得された基材91の検査領域の画像データに対し
て、パターンマッチング法やデザインルールチェック法
などの画像処理を実行して、検査領域に形成されたパタ
ーン等の欠陥を検出する手法が用いられてもよい。
【0037】撮影部6による検査領域の撮影が終了する
と、図4(a)に示すように、再びCPU10がブロア
7による吸着を停止し、ブレーキ機構をOFF状態にす
るとともに、吸着テーブル30を後退させるようテーブ
ル駆動部32を制御し、一つの検査領域の検査が終了す
る。検査装置1では、以上の動作が繰り返されることに
より長尺の基材91の検査領域の検査を順次行うことが
できる。
【0038】以上により、本実施の形態における検査装
置1は、吸着テーブル30を静止した基材91に押し当
てて基材91に張力を発生させるとともに、吸着テーブ
ル30の支持面300に基材91を吸着保持させること
により、基材91が波打たない状態で撮影部6に検査領
域の撮影をさせることができる。これにより、撮影部6
が撮影する画像の焦点位置が狂うことがなくなり、高精
度の画像を得ることができ、適切な検査を行うことがで
きる。
【0039】<2. 第2の実施の形態>第1の実施の
形態では、長尺の基材が波打つことを防止して、撮影す
る画像の精度を向上させる検査装置について説明した
が、画像の精度を向上させることにより、適切な検査を
行うためには、撮影部を静止させた状態で検査領域を撮
影することも有効である。
【0040】図6は、このような原理に従って構成した
第2の実施の形態における検査装置8の検査部9の側面
図である。なお、以下、第1の実施の形態における検査
装置1と同様の機能を有する構成については、適宜同じ
符号を用いて説明する。また、図6には巻き出しローラ
21および巻き取りローラ22のみ示しているがこれら
は図示しない基材収容部に他の構成とともに収容されて
いる。
【0041】検査装置8の撮影部60は、Y軸方向には
固定されており、X軸方向にのみ移動することができる
ようにされている。図7(a)および図7(b)は、本
実施の形態における撮影部60が移動する前後を示した
概略図である。撮影部60は、複数のカメラ61がX軸
方向に沿って一列に配置された構造を有する。それぞれ
のカメラ61は互いに位置関係が固定されており、検査
部9に固定されたガイド部材63に沿ってX軸方向に一
体としてカメラ移動機構62により往復移動させられ
る。なお、図7(a)は、撮影部60の第1撮影位置を
示しており、図7(b)は、撮影部60の第2撮影位置
を示している。これらの位置関係については後述する。
【0042】図6に戻って、検査装置8の吸着テーブル
35は、点線で示す位置と仮想線(二点鎖線)で示す位
置との間を、テーブル移動機構36(図9参照)によっ
てY軸方向に往復移動させられる。テーブル移動機構3
6は、例えば、吸着テーブル35に螺合され、Y軸方向
に延設されたボールネジと、このボールネジを回転駆動
するモータとで構成される。そして、このモータをCP
U10で制御してボールネジを正逆回転駆動して、吸着
テーブル35をY軸方向に沿って往復移動させれば良
い。
【0043】図8は、検査部9を上から見た図である。
検査部9は、前部の両側にオペレータが検査装置8に対
して、指示を入力するための操作部4を備える。
【0044】図9は、検査装置8の機能構成を示すブロ
ック図である。なお、本実施の形態において、ローラ駆
動部20、巻き出しローラ21、巻き取りローラ22、
ブレーキ機構40、およびダンサーロール機構51,5
2は、図示しない基材収容部に備えられており、第1の
実施の形態と同様に図9に示すCPU10との接続がケ
ーブルなどにより実現されているため、CPU10から
の制御信号により制御が可能とされている。
【0045】ダンサーロール機構51,52は、基材9
2を所定の長さ寸法だけ蓄積するとともに、テーブル移
動機構36の移動に応じてダンサーロール510,52
0をそれぞれ移動させることにより、基材92の蓄積量
を変化させることができるようにされている。すなわ
ち、ダンサーロール機構51,52などが本発明におけ
る基材蓄積手段に相当する。なお、ダンサーロール機構
51,52に蓄積される基材92の蓄積量が最大のとき
のダンサーロール510,520の位置を第1蓄積位
置、同じく最小のときのダンサーロール510,520
の位置を第2蓄積位置と称する。
【0046】テーブル移動機構36は、撮影部60によ
って検査領域を撮影するときに、検査領域を吸着保持し
た吸着テーブル35を、撮影部60に対して基材92の
搬送方向に沿って移動させる機能を有する。すなわち、
テーブル移動機構36は、本発明における第2移動手段
に相当する。
【0047】図10は、吸着テーブル35、テーブル移
動機構36、移動ローラ37、およびローラ移動機構3
8の構造を示す概略図である。ローラ移動機構38は、
シリンダ構造を有しており、上部に移動ローラ37が固
定され、Z軸方向に進退することが可能である。また、
テーブル移動機構36の上面には吸着テーブル35が固
定される。
【0048】移動ローラ37は、基材92の搬送方向
(図10においてY軸方向)と直交する軸心周りに回動
自在にされており、ローラ移動機構38およびガイド3
9により支持される。ガイド39は、移動ローラ37が
下方位置にある場合は、取付部材301に埋没してお
り、移動ローラ37がローラ移動機構38により上方位
置(図10に示す位置)に移動するにともなって露出す
る構造となっており、移動ローラ37の移動方向を規定
する機能を有する。
【0049】移動ローラ37およびローラ移動機構38
は、取付部材301によりテーブル移動機構36に取り
付けられており、移動ローラ37およびローラ移動機構
38をこのようなモジュール構造とすることにより、組
み立てなどの際にこれらの構造を容易に検査装置8に取
り付けることができる。
【0050】図11(a)ないし図11(e)は、検査
装置8の搬送および検査における一連の動作を示した概
略図である。これらの図を用いて検査装置8における基
材92の搬送動作と検査がどのように行われるかを説明
する。なお、図11(e)に示す方向は図11において
共通である。
【0051】まず、図11(a)に示すように、前の検
査領域の検査が終了した時点でCPU10は、ブレーキ
機構40をOFFにするとともに、ブロア7を制御する
ことにより吸着テーブル35の吸着保持状態を解除す
る。さらに、ダンサーロール510,520が移動しな
いように固定する。このとき、ダンサーロール510が
第2蓄積位置、ダンサーロール520が第1蓄積位置に
固定される。
【0052】次に、図11(b)に示すように、ローラ
移動機構38を制御して移動ローラ37を基材92に対
して進出させ、吸着テーブル35に支持されている基材
92を搬送位置まで移動させる。さらに、ローラ駆動部
20を制御することにより、巻き出しローラ21および
巻き取りローラ22を回転させ、次に検査すべき検査領
域を所定の位置に搬送する。
【0053】検査領域が所定の位置に搬送されると、図
11(c)に示すように、CPU10は、ブレーキ機構
40をONにするとともに、ローラ移動機構38を制御
して移動ローラ37を基材92に対して後退させる。こ
のとき、検査領域は、基材92の張力により搬送位置か
ら吸着テーブル35の支持面に接近するよう移動する。
すなわち、移動ローラおよびローラ移動機構38が本発
明における第1移動手段に相当する。なお、吸着テーブ
ル35の支持面が検査領域を吸着保持するときに、検査
領域と吸着テーブル35の支持面とを接近させる手法と
しては、吸着テーブル35を基材92の搬送位置方向に
移動させるようにしてもよい。
【0054】吸着テーブル35の支持面と検査領域とが
接近した時点で、ブロア7を制御することにより吸着テ
ーブル35内の空気を吸い出し、吸着テーブル35の支
持面に検査領域を吸着保持させる。さらに、ダンサーロ
ール510,520が移動できるように固定を解除す
る。
【0055】次に、CPU10はテーブル移動機構36
を制御して、図11(d)に示すように、吸着テーブル
35をY方向(基材92の搬送方向)に移動させる。こ
の間、検査領域は吸着テーブル35に吸着されており、
ブレーキ機構40により巻き出しローラ21による基材
92の繰り出し、および巻き取りローラ22による基材
92の巻き取りができないようにされている。したがっ
て、吸着テーブル35がY方向に移動しようとすると、
巻き出しローラ側の基材92が不足し、巻き取りローラ
22側に基材92が余ることになる。
【0056】しかし、CPU10が吸着テーブル35の
移動にあわせて、ダンサーロール510を第1蓄積位置
方向に移動させるとともに、ダンサーロール520を第
2蓄積位置方向に移動させるため、基材92の余った部
分がダンサーロール機構51に蓄積され、ダンサーロー
ル機構52に蓄積されていた基材92の部分が引き出さ
れる。そして、吸着テーブル35が移動している間に、
撮影部60により検査領域の撮影が行われ、検査領域の
画像が取得される。
【0057】吸着テーブル35が所定の位置まで移動す
ると、カメラ移動機構62(図7)により撮影部60が
X軸方向に所定の位置まで移動する。撮影部60の移動
が完了すると、テーブル移動機構36がCPU10から
の制御に基づいて、吸着テーブル35をY方向とは逆の
方向に移動させる。この間も、吸着テーブル35の移動
にあわせて、ダンサーロール510が第2蓄積位置方向
に移動するとともに、ダンサーロール520が第1蓄積
位置方向に移動する。そして、撮影部60により検査領
域の撮影が行われ、検査領域の画像が取得される。
【0058】このように、ダンサーロール機構51,5
2により吸着テーブル35の移動が許容され、例えば、
吸着テーブル35の移動にあわせて巻き出しローラ21
および巻き取りローラ22を逆転させるなどする場合に
比べて、基材92に生ずる弛みを減少させることがで
き、適切な検査を行うことができる。
【0059】図12は、撮影部60の位置ごとに撮影さ
れる検査領域の範囲を示した図である。図12に斜線で
示す領域920は、撮影部60が図7(a)に示す第1
撮影位置に固定されているとき(吸着テーブル35に吸
着されている検査領域がY方向に移動しているとき)に
撮影される領域であり、白色で示す領域921は、撮影
部60が図7(b)に示す第2撮影位置に固定されてい
るとき(吸着テーブル35に吸着されている検査領域が
Y方向と逆向きに移動しているとき)に撮影される領域
である。撮影部60は、第1撮影位置と第2撮影位置と
がそれぞれの撮影領域を互いに補う位置関係となるよう
に移動量が定められる。
【0060】このように、検査領域を吸着保持した吸着
テーブル35を撮影部60に対して往復移動させること
により、検査領域の撮影の際に撮影部60を第1撮影位
置または第2撮影位置に固定して撮影することができる
ことから、高精度の画像を得ることができる。また、撮
影部60に複数のカメラ61を配置した場合に、撮影可
能な領域の間を補うことができ、適切な検査を行うこと
ができる。
【0061】吸着テーブル35が所定の予定の位置まで
移動すると、検査領域の撮影が終了し、一つの検査領域
に対する検査が終了する。このとき、CPU10は、ブ
レーキ機構40をOFFにするとともに、ダンサーロー
ル510,520を固定する。さらに、ブロア7を制御
して吸着テーブル35の吸着保持を解除し、図11
(a)に示す状態に戻る。検査装置8では、以上の動作
が繰り返されることにより長尺の基材92の検査領域の
検査を順次行うことができる。
【0062】以上により、第2の実施の形態における検
査装置8においても第1の実施の形態と同様の効果を得
ることができるとともに、検査領域を撮影する際に吸着
テーブル35が移動することにより、撮影部60は固定
したままで検査領域の撮影を行うことができることか
ら、より高精度な画像を得ることができ、適正な検査を
行うことができる。また、ダンサーロール機構51,5
2により、吸着テーブル35が移動する際の基材92の
弛みを最小限にすることができること、および吸着テー
ブル35を撮影部60に対して往復移動させることによ
り検査領域のうち撮影されない領域が発生することを防
止することができることから、適正な検査を行うことが
できる。
【0063】<3. 変形例>以上、本発明の実施の形
態について説明してきたが、本発明は上記実施の形態に
限定されるものではなく様々な変形が可能である。
【0064】例えば、長尺の基材の搬送方法は、上記実
施の形態に示す方法に限られるものではない。例えば、
基材が垂直になるように搬送してもよい。また、その場
合は、基材を搬送するための各種ローラの数や大きさ
が、必要に応じて適宜定められる。
【0065】また、上記実施の形態に係る処理をCPU
10に実行させるプログラムは、必ずしもROM11に
予め書き込まれていなくてもよい。検査装置には、事前
に読取装置などを介して記録媒体からプログラムが読み
出され、メモリ13に記憶された後、実行されてもよ
い。
【0066】
【発明の効果】請求項1に記載の発明では、撮影手段に
よって検査領域を撮影するときに、繰り出し手段によっ
て繰り出されて静止した検査領域を、搬送位置よりも撮
影手段側で支持する位置まで支持手段を進出させるよう
に、進退手段を制御することにより、検査領域に張力が
付与され、基材が波打つことを防止することができ、高
精度な画像が得られる。
【0067】請求項2に記載の発明では、支持面で検査
領域の他方面を吸着保持することにより、基材が波打つ
ことをさらに防止することができ、高精度な画像が得ら
れる。
【0068】請求項3に記載の発明では、一対のローラ
部材の上端が支持面とほぼ同一面内となるように、基材
の搬送方向に沿った支持手段の両側に設けられているこ
とにより、支持手段の角部で基材を傷つけることを防止
することができるため、適切な検査を行うことができ
る。
【0069】請求項4に記載の発明では、進退手段によ
って支持手段が進出されているときに、繰り出し手段か
らの基材の繰り出しを止めることにより、検査領域に付
与される張力をより強くすることができ、基材が波打つ
ことを防止することができるため、高精度な画像が得ら
れる。
【0070】請求項5に記載の発明では、撮影手段によ
って検査領域を撮影するときに、検査領域を吸着保持し
た支持面を、撮影手段に対して基材の搬送方向に沿って
移動させることにより、撮影手段を固定して検査できる
ので、高精度な画像が得られる。
【0071】請求項6に記載の発明では、第2移動手段
が支持面を移動させることによる検査領域の移動を許容
するために、基材を所定の長さ寸法だけ蓄積するととも
に、検査領域の移動に応じて基材の蓄積量を変化させる
ことにより、第2移動手段により検査領域が移動する際
の基材の弛みを減らすことができ、適切な検査を行うこ
とができる。
【0072】請求項7に記載の発明では、第2移動手段
が、検査領域を吸着保持した支持面を、撮影手段に対し
て往復移動させることにより、検査領域のうち撮影され
ない領域が発生することを防止することができ、適切な
検査を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態における検査装置の正面図で
ある。
【図2】検査装置の検査部の側面図である。
【図3】検査装置の機能構成を示すブロック図である。
【図4】検査装置の搬送および検査における一連の動作
を示した概略図である。
【図5】吸着テーブルが基材を吸着保持する様子を概念
的に示した図である。
【図6】第2の実施の形態における検査装置の検査部の
側面図である。
【図7】第2の実施の形態における撮影部が移動する前
後を示した概略図である。
【図8】第2の実施の形態における検査部を上から見た
図である。
【図9】検査装置の機能構成を示すブロック図である。
【図10】吸着テーブル、テーブル移動機構、移動ロー
ラ、およびローラ移動機構の構造を示す概略図である。
【図11】検査装置の搬送および検査における一連の動
作を示した概略図である。
【図12】撮影部の位置ごとに撮影される検査領域の範
囲を示した図である。
【符号の説明】 1,8 検査装置 10 CPU 11 ROM 12 RAM 13 メモリ 20 ローラ駆動部 21 巻き出しローラ 22 巻き取りローラ 30,35 吸着テーブル 300 支持面 302 吸着穴 31 補助ローラ 32 テーブル駆動部 36 テーブル移動機構 37 移動ローラ 38 ローラ移動機構 40 ブレーキ機構 51,52 ダンサーロール機構 510,520 ダンサーロール 6,60 撮影部 7 ブロア 71 チューブ 91,92 基材
フロントページの続き (72)発明者 澤田 一也 京都市上京区堀川通寺之内上る4丁目天神 北町1番地の1 大日本スクリーン製造株 式会社内 (72)発明者 宮原 章 京都市上京区堀川通寺之内上る4丁目天神 北町1番地の1 大日本スクリーン製造株 式会社内 (72)発明者 小田 裕史 京都市上京区堀川通寺之内上る4丁目天神 北町1番地の1 大日本スクリーン製造株 式会社内 Fターム(参考) 2F065 AA01 AA14 AA20 AA49 AA56 BB02 BB13 BB27 CC01 DD10 EE05 FF04 FF61 JJ03 JJ26 MM07 NN20 PP03 QQ31 QQ38 RR08 2G051 AA31 AA65 AB02 AB11 AC11 AC15 CA04 CA07 DA01 DA06 DA09 EA12 EA14 ED11

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長尺の基材の表面を検査する検査装置に
    おいて、 前記基材の検査すべき検査領域を有する検査面と反対側
    の他方面側から前記基材の前記検査領域を支持面で支持
    する支持手段と、 前記支持手段により支持された前記検査領域を撮影する
    撮影手段と、 前記支持手段と前記撮影手段との間の搬送位置に前記基
    材を間欠的に繰り出す繰り出し手段と、 前記搬送位置にある前記基材に対して前記支持手段を進
    退させる進退手段と、 前記撮影手段によって前記検査領域を撮影するときに、
    前記繰り出し手段によって繰り出されて静止した前記検
    査領域を、前記搬送位置よりも前記撮影手段側で支持す
    る位置まで前記支持手段を進出させるように、前記進退
    手段を制御する制御手段と、を備えることを特徴とする
    検査装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の検査装置において、 前記支持面で前記検査領域の他方面を吸着保持する吸着
    保持手段をさらに備えることを特徴とする検査装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の検査装置にお
    いて、 前記撮影手段に対して前記基材の搬送方向と直交する軸
    心周りに回動自在であるとともに、前記進退手段によっ
    て前記支持手段と一体に進退させられる一対のローラ部
    材をさらに備え、 前記一対のローラ部材の上端が前記支持面とほぼ同一面
    内となるように、前記基材の前記搬送方向に沿った前記
    支持手段の両側に設けられていることを特徴とする検査
    装置。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれかに記載の検
    査装置において、 前記進退手段によって前記支持手段が進出されていると
    きに、前記繰り出し手段からの前記基材の繰り出しを止
    めるブレーキ手段をさらに備えることを特徴とする検査
    装置。
  5. 【請求項5】 長尺の基材の表面を検査する検査装置に
    おいて、 前記基材の検査すべき検査領域を有する検査面と反対側
    の他方面側から前記基材の前記検査領域を支持面で支持
    する支持手段と、 前記支持手段により支持された前記検査領域を撮影する
    撮影手段と、 前記支持手段と前記撮影手段との間の搬送位置に前記基
    材を間欠的に繰り出す繰り出し手段と、 前記支持面で前記検査領域の他方面を吸着保持する吸着
    保持手段と、 前記吸着保持手段が検査領域を吸着保持するときに、前
    記搬送位置にある前記検査領域と前記支持面とが接近す
    るよう移動させる第1移動手段と、 前記撮影手段によって前記検査領域を撮影するときに、
    前記検査領域を吸着保持した前記支持面を、前記撮影手
    段に対して前記基材の搬送方向に沿って移動させる第2
    移動手段と、を備えることを特徴とする検査装置。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の検査装置において、 前記第2移動手段が前記支持面を移動させる場合に、前
    記繰り出し手段からの前記基材の繰り出しを止めるブレ
    ーキ手段と、 前記第2移動手段が前記支持面を移動させることによる
    前記検査領域の移動を許容するために、前記基材を所定
    の長さ寸法だけ蓄積するとともに、前記検査領域の移動
    に応じて前記基材の蓄積量を変化させる基材蓄積手段
    と、をさらに備えることを特徴とする検査装置。
  7. 【請求項7】 請求項5または6に記載の検査装置にお
    いて、 前記第2移動手段が、前記検査領域を吸着保持した前記
    支持面を、前記撮影手段に対して往復移動させることを
    特徴とする検査装置。
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