JP2003120881A

JP2003120881A - 流体継手

Info

Publication number: JP2003120881A
Application number: JP2001316111A
Authority: JP
Inventors: Hitoshi Imahori; 均今堀; Shinji Koyanagi; 伸二小柳; Takatomi Nishigori; 隆富錦織; Kengo Uchida; 賢吾内田
Original assignee: Joplax Co Ltd
Current assignee: Joplax Co Ltd
Priority date: 2001-10-12
Filing date: 2001-10-12
Publication date: 2003-04-23

Abstract

(57)【要約】【課題】浄水器の流入口及び吐水口にそれぞれ原水管
及び浄水管を接続するのに好適な継手を提供すること。【解決手段】一対の筒状部材４０、５０のそれぞれ一
端が互いに結合され、他端にそれぞれ管接続部及び機器
接続部を有する接続部材２０及び２０′がほぼ平行に併
設され、該２個の接続部材２０、２０′のそれぞれに機
器との接続及び離脱を可能としたロック機構６０、７
０、６０′、７０′が設けられている流体継手におい
て、前記２個の接続部材の隣接する一部を一体に成形
し、かつ、前記各ロック機構を筒状体９０により互いに
連結する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、流体継手に関し、
特に浄水器の流入口及び吐水口にそれぞれ原水管及び浄
水管を接続するのに好適な継手の改良に関する。

【０００２】

【従来の技術】現在、家庭或いは職場等において、小型
浄水器を使用して水道水等の原水に混入した鉄錆び、水
垢、残留塩素等の不純物を除去することが行われてい
る。これら不純物は、浄水器内に配設された活性炭、中
空糸膜等の浄化用部材により除去される。しかし、この
活性炭や中空糸膜等の浄化用部材は、長期間の使用に伴
い活性炭の不純物吸着力が低下し、中空糸膜の目詰まり
等に起因して、浄化能力が低減してしまう。このため浄
化用部材は、所定の流量を浄化したとき、或いは浄水器
を使用せず所定の期間放置したときなどは、浄水器内の
浄化用部材、或いは浄水器それ自体を取り替える必要が
あった。この作業は、浄水器に接続されている原水管及
び浄水管を浄水器から一旦取外さなければならないこと
から、これまでワンタッチで浄水器に着脱可能な継手が
使用されている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】かかるワンタッチで着
脱可能な流体継手は、浄水器との結合が不意に外れて周
辺への水漏れ等を防止するために、通常、ロック機構が
設けられている。このロック機構は、ロック部材の操作
により、流体継手と浄水器とのロック或いは解除がワン
タッチでできるものであった。すなわち継手を浄水器の
流入口及び吐水口へ装着するときは、このロック部材を
原水管及び浄水管の接続端方向へ移動させた状態で継手
を浄水器の流入口及び吐水口へあてがい、その後、継手
を強く挿入することによりロック機構を反対方向へ移動
させて継手と浄水器の流入口及び吐水口との結合をロッ
クする。また、継手を浄水器から取外すときは、ロック
部材を手で前記反対方向へ移動させて浄水器の流入口及
び吐水口に対するロックが解除できるようになってい
る。

【０００４】この種の継手のロック機構は、水道水等の
原水水圧で浄水器との結合が外れない結合力を備えなけ
ればならない。しかし、このロック機構の結合力を強く
すると、ロック機構の解除が容易でなくなり、ロック解
除時に継手のロック機構が解除されず浄水器が持ち上が
ってしまうという課題があった。また、浄水器は、キッ
チンユニットの流し台下に設けられた食品等を保管する
収納庫の奥まった場所に設置されることが多いことか
ら、浄水器の取り替えは、狭く、不便な場所において手
探り状態で作業する必要があった。これらの課題を解消
するためには、例えば、浄水器を収納庫内に固定して置
く方法、或いはロック機構の結合力を弱めに設定して置
くという方法が採られていた。しかし、浄水器を収納庫
内或いはその他の場所に固定する方法では、浄水器を収
納庫の底板、側壁等への取付手段が必要となり、単に浄
水器を床板等に載置して置くものに比べて、浄水器を底
板等に取付けるために構造を変更しなければならず、且
つ取付手段が必須となっていた。また、ロック機構の結
合力を弱めに設定する方法では、継手が浄水器から外れ
やすくなってしまい実用的ではなかった。

【０００５】また、浄水器と継手との着脱操作性にも課
題があった。すなわち、継手と浄水器との着脱は、一方
の手で浄水器を押さえ、他方の手で原水管側或いは浄水
管側の継手ロック部材をそれぞれ個別に移動させてロッ
ク或いは解除しなければならないが、この個別操作で
は、ロック・解除操作が煩わしく、手間も掛かり、しか
もロック部材を移動させる際にかなりの力が必要であっ
た。更に、原水管或いは浄水管用継手を浄水器に結合す
る際に、原水管用継手を浄水器の浄水吐水口に接続、或
いは逆に浄水管側継手を浄水器の原水流入口へ誤って接
続してしまう誤接続もしばしば発生していた。この課題
を解決するものとして、原水管用継手及び浄水管用継手
を結合部材で互いに接続し、両継手を同時に浄水器の原
水流入及び浄水吐水口へ接続する継手が提案されてい
る。例えば特開平１１−２３９７８６号がその一例であ
る。この継手は、原水管用接続部材及び浄水管用接続部
材に同一構成の接続部材が使用され、これらを結合部材
で接続し、浄水器に対する原水管及び浄水管の着脱を一
度に行うことが出来るようにしたものである。しかし、
この継手は、部品点数を多く必要としており、構造が簡
単でなく、またロック機構の操作性にも難点があるばか
りか、２つのロック部材を同時に動かすわけであるか
ら、この引き上げにかなりの力が必要であるという課題
があった。本発明は、これらの課題を解消することに照
準を合わせ、構造が簡単で、且つ着脱操作の作業性が良
く、しかもロック機構を容易に解除し得る継手を提供す
ることを目的とする。

【０００６】

【課題を解決する手段】上記目的は、以下の手段により
達成される。

【０００７】すなわち、本発明は、一対の筒状部材のそ
れぞれ一端が互いに結合され、他端にそれぞれ管接続部
及び機器接続部を有する接続部材が２個ほぼ平行に併設
され、該接続部材に機器との接続及び離脱を可能とした
ロック機構が設けられている流体継手において、前記２
個の接続部材の隣接する一部が一体に成形され、かつ、
前記各ロック機構が互いに連結されていることを特徴と
する。

【０００８】前記２個の接続部材が一体に成形される部
分は、前記各筒状部材の対応する部材同士又は異なる部
材同士とすることが好ましい。

【０００９】また前記各ロック機構は、各筒状部材の端
部外周面を軸方向へ摺動する摺動スリーブを備え、該各
摺動スリーブが一体成形により結合されていることが好
ましく、また前記各ロック機構は、各筒状部材の端部外
周面を軸方向へ摺動する摺動スリーブを備え、各摺動ス
リーブが結合手段により連結されていることが好まし
く、更に前記各ロック機構の結合部材は、ロック機構を
構成するそれぞれの摺動スリーブが結合されて接続部材
の外壁面を覆う筒状体で形成されていることが好まし
い。

【００１０】更に、前記一対の筒状部材内には、機器接
続部との接続及び着脱操作に協働して開閉作動する弁機
構が収納されていることが好ましく、また前記機器接続
部は、浄水器の原水流入口部及び浄水吐水口部に接続さ
れる構成を有していることが好ましい。

【００１１】かかる構成を有する継手は、連結されたロ
ック機構を操作して、機器へ接続、ロック或いは解除を
同時に行うことができる。また、浄水器へ適用すると、
継手の接続・離脱に伴い、弁機構の開閉動作も同時に行
うことができる。

【００１２】

【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面を参照
して説明する。なお、以下の説明は、図４にみられるよ
うな公知の浄水器に好適な継手であるが、本発明は、か
かる浄水器に接続されるものばかりでなく、他の機器へ
の接続ができるものであって、以下の実施形態に限定さ
れるものではない。

【００１３】図４は、既に市販され公知の浄水器の正面
図であって、浄水器１００は、両端が閉鎖された円筒状
のハウジングの内部に不純物を除去する活性炭、中空糸
膜等の浄化用部材が浄水器ハウジング内に配設されてい
る。そして、ハウジングの上部に設けられた流入口１０
５からハウジング内部に供給される原水は浄化用部材を
通過させて浄化し、浄化後の浄水を吐水口１０５′から
ハウジング外部に吐水するように構成されている。

【００１４】浄水器１００は、そのハウジングが本体ハ
ウジング１０１とキャップ１０２とに分割可能になって
いる。両者の結合は、本体ハウジング１０１の下部外面
に螺刻された雄ネジ（図示せず）とキャップ１０２の内
面に螺刻された雌ネジ（図示せず）により、Ｏリング等
（図示せず）を介在させて液密にシールし、螺着されて
いる。

【００１５】本体ハウジング１０１の上板１０８には、
流入口１０５及び吐水口１０５′を形成する流入口部１
０６及び吐水口部１０６′が一体に突出されている。流
入口部１０６はハウジング内の粒状活性炭が充填された
濾過室と連通し得る位置に、また、吐水口部１０６′は
ハウジング内の中空糸膜が設けられた濾過室と連通し得
る位置に各々配設されている。また、流入口部１０６に
は後述する継手２０のロックボールが係止し得る環状の
係止溝１０７が、また、吐水口部１０６′にも同様の係
止溝１０７′が設けられている。

【００１６】本体ハウジング１０１の雌ネジの上方に
は、径方向外方に拡径され、上方に延長する漏受部１０
３が一体に形成されている。この漏受部１０３は、本体
ハウジング１０１とキャップ１０２とを結合したとき
に、本体ハウジング１０１の外面と当該漏受部１０３と
の内面との間に若干の隙間が形成され、原水管や浄水管
を浄水器２０から取外したときにハウジング１０１内に
残る残圧によって流入口１０５や吐水口１０５′から漏
れて本体ハウジング１０１の外面を伝って下方に落ち流
れる漏れ水を受け止める。

【００１７】次に、この浄水器の流入口１０５及び吐水
口１０５′と原水管及び浄水管とを連結する本発明の流
体継手の実施形態を図１〜図３を用いて説明する。

【００１８】図１は、本発明の実施形態に係る継手の外
観を示し、同図（Ａ）はロック機構が下方へ移動してい
る状態、同図（Ｂ）はロック機構が上方へ持ち上げられ
ている状態を示す正面図である。また、図２（Ａ）は、
図１の平面図、同図（Ｂ）は図１（Ａ）状態での縦断
面、更に図３は図１（Ｂ）状態での縦断面である。継手
１０は、一対の接続部材２０、２０′からなり、これら
接続部材は樹脂で成形され、両者はほぼ中央部で互いに
一体に結合されている。一方の接続部材２０は、原水管
（図示省略）がソケットの一端に装着される締付部材３
０と、ほぼ中心に流路が形成され内部に弁機構が収納さ
れる２つの筒状部材、すなわち小径筒状部材４０及び大
径筒状部材５０と、大径筒状部材の一端に連結されたロ
ック機構を構成する第１及び第２摺動スリーブ６０、７
０とからなる。他方の接続部材２０′も締付部材３
０′、筒状部材４０′、５０′及び摺動スリーブ６
０′、７０′を備え、これらの内部構造は接続部材２０
のものと同じである。

【００１９】したがって、以下では接続部材２０及び２
０′の内部構造は接続部材２０に関する図面に付された
符号を用い、接続部材２０の構成のみを説明し、接続部
材２０′については接続部材２０と同じ符号にダッシュ
を付して重複する説明は省略する。

【００２０】接続部材２０、２０′の締付部材３０、３
０′、小径筒状部材４０、４０′及び大径筒状部材５
０、５０′は、樹脂で成形され、これらの構成部品のう
ち、各接続部材２０、２０′の大径筒状部材５０、５
０′は、小径筒状部材４０、４０′との接続部分付近で
大径筒状部材が樹脂成形される際に一体に成形・結合さ
れる。大径筒状部材５０、５０′の外周面には外部へ突
出したリブを複数個設け、このリブの高さをほぼ同一と
し、これらのリブは後述する筒状体が上下動する際にガ
イドとしての機能を奏する。符号８０はその結合部を示
す。また、２個の接続部材２０、２０′の結合は、各接
続部材の大径筒状部材５０、５０′同士だけでなく、同
様な方法により、小径筒状部材４０、４０′同士、或い
は大径筒状部材５０と小径筒状部材４０′、又は大径筒
状部材５０′と小径筒状部材４０とを結合することもで
きる。更に、各大径筒状部材５０、５０′の端部には、
ロック機構を構成する第１及び第２摺動スリーブ６０、
７０、６０′、７０′が装着され、これらもまた一体な
いし結合手段を用いて連結されている。

【００２１】また、小径筒状部材４０と大径筒状部材５
０とは互いに一端で結合され、小径筒状部材４０の一端
には内部に開孔が設けられて流路４１が形成され、大径
筒状部材５０の他端にはロック機構を構成する第１及び
第２摺動スリーブ６０、７０が装着されている。図２、
３には、第２摺動スリーブ７０は、後述する筒状体９０
と一体成形されているものが示されているが、別体で形
成し、その後で筒状体９０と結合してもよい。小径筒状
部材４０の開孔は、大径筒状部材５０との結合端は大径
に形成され、他端は小径に形成されている。他端の小径
側の外周面には、環状の係止つめが複数段成形され、原
水管（図示省略）が外周面に挿着された後、締付部材３
０で原水管を外周面の径方向内方に押し付けることによ
り、原水管が確実に外周面に保持されるようになってい
る。ソケット４０と締付部材３０との結合はネジ結合に
よる。

【００２２】大径筒状部材５０は、その内面に幾つかの
段部が形成され、内部にシールリング４７及び弁機構４
２〜４６、４８が装着され、小径筒状部材４０が装着さ
れたとき、シールリング４７及び弁機構４２〜４６、４
８が、大径筒状部材５０の内面の段部と小径筒状部材４
０の下端との間に挟まれて保持される。弁体機構は、弁
座４２と、弁体４４と、案内筒４３と、スプリング４８
とからなる。弁座４２及び案内筒４３は小径筒状部材４
０の下端と大径筒状部材５０の内面の段部とにより挟持
されている。

【００２３】弁体４４は、その下部が連結体４６を用い
て筒状部材４５と一体に結合されている。なお、この連
結体４６は、弁体４４が開弁したときに筒状部材４５内
に流路が形成されるように該筒状部材の上面に隙間が形
成されている。この弁体４４は弁座４２の上方に位置す
るように、筒状部材４５が案内筒４３の内側に上下に摺
動可能に支持されており、弁体４４が弁座４２の開口を
塞ぐようにスプリング４８によって常時下方に付勢され
ている。この弁機構は、継手２０を浄水器に接続すると
きに、浄水器の流入口１０５（図４参照）がスプリング
４８の力に抗して弁体４４が上方に押し上げるので、弁
座４２との間に形成された閉弁状態を開放して接続部材
２０の流路４１に連通される。

【００２４】大径筒状部材５０の下端には、ロック機構
を構成する第１及び第２摺動スリーブ６０、７０が装着
されている。このロック機構は、大径筒状部材５０の開
孔端に設けられ、筒状部材５０の外周面を上下に摺動可
能な２つの第１摺動スリーブ６０と、第２摺動スリーブ
７０と、及び大径筒状部材５０の段部と第１摺動スリー
ブ６０との間に介装されたスプリング６１とからなり、
このスプリング６１によって、第１、第２摺動スリーブ
６０、７０は常時下方に向けて付勢されている。

【００２５】大径筒状部材５０は、その下部周壁に同一
円周上に並ぶように所定間隔を持ち、且つ径方向内方に
向けて縮径された３個の長孔状テーパ孔５２が形成され
ている。それぞれのテーパ孔５２内には、ロックボール
５５がそれぞれその一部が筒状部材５０の径方向内方へ
突出した状態で遊嵌保持される。第１摺動スリーブ６０
は、大径筒状部材５０の先端外周にスプリング６１を介
して摺動自在に嵌装され、その先端部には摺動部６２の
一部に長孔状テーパ孔５２内に遊嵌保持されたロックボ
ール５５を内側へ押圧せしめる作動片（図示せず）が内
向きに突設され、また、その他端には外周面に中位に突
出された環状のストッパーが形成されている。また、第
１摺動スリーブ６０の先部外周には、第２摺動スリーブ
７０が摺動自在に嵌装され、その第２摺動スリーブ７０
の先端内周面には、各ロックボール５５を押圧せしめる
べく内方に突設された環状の押圧部７２が形成され、こ
の押圧部７２の先端縁には逃げ部７４が形成され、ソケ
ット５１の先端部外周面に同心円状に突設された係止片
５３に係止されるようになっている。

【００２６】次に、各大径筒状部材５０、５０′の端部
に装着されたロック機構の連結を説明する。各ロック機
構は、各大径筒状部材５０、５０′の端部にあって、各
大径筒状部材５０、５０′の開孔端に設けられ、筒状部
材の外周面を上下に摺動可能な２つの第１摺動スリーブ
６０、６０′と、第２摺動スリーブ７０、７０′と、及
び大径筒状部材５０、５０′の段部と第１摺動スリーブ
６０、６０′との間に介装されたスプリング６１、６
１′とからなり、このスプリング６１、６１′によっ
て、第１、第２摺動スリーブ６０、６０′、７０、７
０′は常時下方に向けて付勢されている。このロック機
構は、各大径筒状部材５０、５０′の外周面をほぼ同時
に上下に摺動可能なように、第１、第２摺動スリーブの
うち外側に設けられた第２摺動スリーブ７０、７０′が
連結される。この連結は第２摺動スリーブ７０、７０′
を成形する際に同時に形成され、或いは任意の形状を有
する結合部材を使用して連結される。更に、第２摺動ス
リーブ７０、７０′の連結は、２個の接続部材２０、２
０′の外周壁面がほぼ覆う筒状体９０で結合される。こ
の筒状体９０は一端は第２摺動スリーブ７０、７０′の
外壁面に連結され、他端は各接続部材の軸方向に延び、
ほぼ締結部材３０、３０′付近まで延びている。この筒
状体９０により、継手１０を機器へ装着或いは離脱する
際に、両接続部材をほぼ同時に簡単に動かすことがで
き、操作性を向上させることができる。

【００２７】継手１０を図４に示す公知の浄水器１００
へ適用する際の動作を図３を参照して説明する。

【００２８】原水管用接続部材２０が浄水器の原水流入
口１０５に、浄水管用接続部材２０′が浄水吐水口１０
５′にそれぞれ接続されるように継手１０が押し当てら
れると、浄水器の原水流入口部１０６及び浄水吐水口部
１０６′のそれぞれが継手１０のそれぞれ大径筒状部材
５０、５０′の開孔端から流路５１、５１′に沿って挿
入される。接続部材２０をさらに原水流入口部１０６に
挿入すると、３個のロックボール５５は、ほぼ同時に径
方向外側へ押圧され、第１摺動スリーブ摺動部６２の作
動片に突き当たるため、各長孔状のテーパ孔５２に沿っ
て第１摺動スリーブ６０と共に後退が始まり、第２摺動
スリーブの押圧部７２と前記作動片（図示せず）との間
隙内にロックボール５５を逃がした後、挿入プラグの係
止溝１０７（図４参照）に係合される。そして、第２摺
動スリーブ７０の押圧部７２とスプリング６１の付勢に
より復帰した第１摺動スリーブ６０の作動片により各ロ
ックボール５５を中心方向に押圧支持せしめることによ
り、接続部材２０と流入口１０５とが連結される。接続
部材２０と流入口１０５とを連結を解く際には、第２ス
リーブ７０と共に第１スリーブ６０を後退動作させ、ロ
ックボール５５を押圧部７２と作動片との押圧から開放
して逃げ部７４に逃がすことにより、流入口１０５の係
止溝１０７との係合が解除される。また、接続部材２
０′の浄水吐水口部１０６′との連結及び解除も同様に
して行われる。この場合、接続部材２０及び２０′と流
入口１０５及び吐出口１０５′との連結は、接続部材２
０及び２０′を流入口１０５及び吐出口１０５′に強く
押し付けることでなし得るため、容易にできる。さら
に、この連結を解除するためには、第１摺動スリーブ６
０（または６０′）及び第２摺動スリーブ７０（または
７０′）を同時に後退させる必要があるが、筒状体９０
が両接続部材を覆って設けられているため、容易に解除
できる。

【００２９】これまで説明した継手は、接続部材内に弁
機構を備えているが、この継手は種々の機器に適用でき
るものであり、機器によっては弁機構を必要としないた
め、この弁機構を省いて継手を構成することもできる。
弁機構を省いた継手は、各接続部材の筒状部材を組立て
る際に弁機構を装着しないことで構成できるので、その
説明を省略する。

【００３０】

【発明の効果】以上のとおり、本発明によれば、構造が
簡単で、且つ着脱操作の作業性が良く、しかも比較的小
さい力でロック機構を解除し得る継手を提供できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施形態に係る継手の外観を示し、
同図（Ａ）はロック機構が下方へ移動している状態、同
図（Ｂ）はロック機構が上方へ持上げられている状態を
示す正面図である。

【図２】本発明の実施形態に係る継手であって、同図
（Ａ）は図１の上面図、同図（Ｂ）は図１（Ａ）状態で
の縦断面である。

【図３】図１（Ｂ）状態での縦断面である。

【図４】本発明の継手の好適な公知の浄水器の正面図
である。

【符号の説明】

１０流体継手２０、２０′ 接続部材３０、３０′ 締結部材（管接続部）４０、４０′ 小径筒状部材５０、５０′ 大径筒状部材４４、４４′ 弁部材５５、５５′ ロックボール６０、６０′ 第１摺動スリーブ７０、７０′ 第２摺動スリーブ９０筒状体１００浄水器１０５原水流入口１０５′ 浄水吐水口

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者錦織隆富大阪府交野市星田北１丁目27番10号ジョプラックス株式会社内 (72)発明者内田賢吾大阪府交野市星田北１丁目27番10号ジョプラックス株式会社内Ｆターム(参考） 2D060 AC03 3J106 BA02 BC04 BD01 CA03 ED32 GA04 4D006 GA02 JA62 KA31 KB12 MA01 PB06 PC51 PC52 4D024 AA02 AB11 BA02 BB01 BC01 CA13 CA15 DB05

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】一対の筒状部材のそれぞれ一端が互いに
結合され、他端にそれぞれ管接続部及び機器接続部を有
する接続部材が２個ほぼ平行に併設され、該２個の接続
部材のそれぞれに機器との接続及び離脱を可能としたロ
ック機構が設けられている流体継手において、前記２個
の接続部材の隣接する一部が一体に成形され、かつ、前
記各ロック機構が互いに連結されていることを特徴とす
る流体継手。
【請求項２】前記２個の接続部材が一体に成形される
部分は、前記各筒状部材の対応する部材同士又は異なる
部材同士であることを特徴とする請求項１記載の流体継
手。
【請求項３】前記各ロック機構は、各筒状部材の端部
外周面を軸方向へ摺動する摺動スリーブを備え、該各摺
動スリーブが一体成形により結合されていることを特徴
とする請求項１又は２記載の流体継手。
【請求項４】前記各ロック機構は、各筒状部材の端部
外周面を軸方向へ摺動する摺動スリーブを備え、各摺動
スリーブが結合手段により連結されていることを特徴と
する請求項１又は２記載の流体継手。
【請求項５】前記各ロック機構の結合部材は、ロック
機構を構成するそれぞれの摺動スリーブと結合され、且
つ接続部材の外壁面を覆う筒状体で形成されていること
を特徴とする請求項３又は４記載の流体継手。
【請求項６】前記一対の筒状部材内には、機器の接続
部との接続及び着脱操作に協働して開閉作動する弁機構
が収納されていることを特徴とする請求項１ないし５の
いずれかに記載の流体継手。
【請求項７】前記機器接続部は、浄水器の原水流入口
及び浄水吐水口に接続される構成を有していることを特
徴とする請求項１ないし６のいずれかに記載の流体継
手。