JP3535945B2 - 浄水器 - Google Patents

浄水器

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JP3535945B2
JP3535945B2 JP32728696A JP32728696A JP3535945B2 JP 3535945 B2 JP3535945 B2 JP 3535945B2 JP 32728696 A JP32728696 A JP 32728696A JP 32728696 A JP32728696 A JP 32728696A JP 3535945 B2 JP3535945 B2 JP 3535945B2
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喜四郎 大橋
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、浄水器の改良に関
する。 【0002】 【従来の技術】従来から、小型の浄水器を用いて水道水
に含まれる水道管の鉄錆や残留塩素等の不純物を各家庭
毎で除去することが行われている。前記した浄水器とし
ては、ハウジングの内部に、有底筒状の中空糸膜ケース
を設けて、該中空糸膜ケースでハウジングの内部を、中
空糸膜ケースの外側の一次濾過空間と中空糸膜ケースの
内側の二次空間とに区画して、前記一次濾過空間に粒状
活性炭を充填し、二次濾過空間に中空糸膜を設けると共
に、前記中空糸膜ケースの底板に複数の連通孔を設けて
一次濾過空間と二次濾過空間とを連通させることによ
り、浄化すべき原水を初めに一次濾過空間で粒状活性炭
により浄化し、次いで二次濾過空間で中空糸膜により浄
化するように構成された形式のものがある。上記した形
式の浄水器では、粒状活性炭は、通常、多数の連通孔が
形成されたガイドプレートをハウジングの内壁や、ハウ
ジングの底板に突設された保持用リブ等に接着し、この
ガイドプレートにより保持されている。また、不織布等
のフィルタを介して粒状活性炭を保持する場合には、前
記ガイドプレートにフィルタを貼り付けている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかし、前記したよう
に、支持プレートをハウジングの内壁や保持用リブに接
着する作業は、特にハウジングが小さい場合等は非常に
面倒であるという問題がある。また、このように支持プ
レートをハウジングに接着してしまうと、例えば、ハウ
ジング内部の粒状活性炭だけを取り替える作業は非常に
困難になるという問題もある。さらに、上記したように
ハウジングの底板に保持用のリブを突設して、粒状活性
炭を保持しようとするとハウジング自体の耐圧強度に影
響を及ぼすという問題もある。また、フィルタを介して
粒状活性炭を保持する場合、フィルタをガイドプレート
に貼り付けるという面倒な作業が伴うという問題もあ
る。本発明は、上記した従来の問題点を解決し、簡単
に、しかもハウジングの耐圧強度に影響を及ぼすことな
く粒状活性炭用の支持プレートを支持することができる
浄水器を提供することを目的としている。 【0004】 【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、本発明に係る浄水器は、各々椀状のアッパーハ
ウジング及びロアハウジングを取外可能に連結して成る
ハウジングを有し、前記ハウジング内部に少なくとも粒
状活性炭を収納し、この粒状活性炭をガイドプレートで
前記ハウジングの内部空間に保持して成る浄水器におい
て、前記ガイドプレートに脚部を設け、ロアハウジング
に前記脚部を受ける受座を形成すると共に、アッパーハ
ウジングに前記ガイドプレートを係止する係止部を設
け、ハウジング組立時に、アッパーハウジングの前記係
止部とロアハウジングの前記受座とにより、前記ガイド
プレートを上下方向から挟持するように構成したことを
特徴とするものである。 【0005】 【発明の実施の形態】以下、添付図面に示した一実施例
を参照して本発明に係る浄水器の実施の形態をを説明す
る。図1は、本発明に係る浄水器を適用したキッチンユ
ニットにおける流し台の概略縦断面図を示している。図
中、符号1は流し台を示している。この流し台1は、不
図示のシンクを備えた天板2を有し、該天板2の下方に
は食品等を収納する収納庫3が形成されている。前記天
板2には、シンク内に温水、常温水、又は浄水を選択的
に放水できる混合水栓4が設けられている。また、収納
庫3には、不図示の水道管に接続された常温水元栓5と
不図示の温水源に接続された温水元栓6とが設けられて
おり、これらの元栓5,6は収納庫3の奥板3aから収
納庫3内に突出している。これら常温水元栓5及び温水
元栓6は各々常温水管7及び温水管8を介して混合水栓
4に接続され、温水及び常温水を混合水栓4に送る。 【0006】(浄水器の配置について)前記した収納庫
3内には、浄水器20が収納されている。この浄水器2
0は、棚板9上に取り付けられた浄水器支持ケース10
によって支持されている。前記浄水器支持ケース10は
有底円筒形の形状に成形されており、浄水器20が収納
庫3の奥板3aから突出している常温水元栓5と温水元
栓6との間の空間に位置するように位置決めされ、その
位置で、底板(符号なし)がボルト等の適当な固定手段
で棚板9に固定されている。この浄水器20は、原水管
11及び浄水管12を介して混合水栓4に接続されてい
る。前記原水管11には常温水管7から混合水栓4に供
給される水道水(以下、原水という)がそのまま供給さ
れ、浄水器20は、この原水管11を介して供給される
原水を浄化し、浄水管12を通して浄化された原水(以
下、浄水という)を混合水栓4に送る。前記原水管11
及び浄水管12は、各々混合水栓4から略真っ直ぐに下
方に延びる銅管部11a、12aと、一端が銅管部11
a、12aの下端に接続され、他端が浄水器20に接続
される可撓性部11b、12bとから成る。原水管11
及び浄水管12における各可撓性部11b、12bは各
々左右にループを描くように配索されており、これによ
り、各管11,12内を原水や浄水が通る時に生じる浄
水器20の取付部分(即ち、浄水器支持ケース10の取
付部分)に係る負荷が一点に集中しないように分散で
き、また、浄水器20自体の左右バランスを向上させ
る。 【0007】(浄水器20の構成について)次に、前記
した浄水器20の構成について図2〜図8を参照して説
明する。図2は浄水器20の正面図、図3は浄水器20
の背面図、図4は浄水器20の右側面図、図5は浄水器
20の左側面図、図6は浄水器20の上面図、図7は浄
水器20の底面図、及び図8は浄水器20の部分縦断面
図を各々示している。図面に示すように、この浄水器2
0は、両端が閉鎖された円筒状のハウジング21の内部
に第一濾過室Aと第二濾過室Bとを形成し、その上部に
設けられた流入口23からハウジング内部に供給される
原水を、第一濾過室A、第二濾過室Bの順に通過させて
浄化し、浄化後の浄水を流出口25からハウジング外部
に排水するように構成されている。 【0008】(ハウジングの構成について)前記ハウジ
ング21は、アッパーハウジング27とロアハウジング
29とから成る。アッパーハウジング27の下部外面に
は雄ねじ31が形成され、また、ロアハウジング29の
内面には雌ねじ33が形成されおり、これら雄ねじ31
と雌ねじ33とによって、アッパーハウジング27とロ
アハウジング29とは分離可能に結合できるように構成
されている。アッパーハウジング27の外面における前
記雄ねじ31より下方の部分には、円周状の溝35が形
成されており、この溝35にはOリング37が装着され
ている。前記したOリング37は、その断面の直径が、
少なくとも前記溝35の深さより大きいものが利用さ
れ、これにより、Oリング37はアッパーハウジング2
7とロアハウジング29とをねじ結合した時に、アッパ
ーハウジング27の外面とロアハウジング29の内面と
の間に挟まり、ねじ結合部分からハウジング21内の水
が外部に漏れないようにハウジング27,29の連結部
分をシールする。 【0009】(漏受部について)ロアハウジング29の
前記雌ねじ33の上方には、径方向外方に拡径され、上
方に延長する漏受部39が一体に成形されている。この
漏受部39は、ロアハウジング29とアッパーハウジン
グ27と結合した時に、アッパーハウジング27の外面
と当該漏受部39との内面との間に若干の間隙を形成
し、原水管11や浄水管12を浄水器20から取り外し
た時にハウジング21内に残る残圧によって流入口23
や流出口25から漏れてアッパーハウジング27の外面
を伝って下方に流れ落ちる漏れ水を受け止める。また、
アッパーハウジング27の外面における前記雄ねじ31
の上方には環状のシール用突出部41が一体に成形され
ており、ロアハウジング29とアッパーハウジング27
とを結合した時に、前記突起部41がロアハウジング2
9における漏受部39の下端を画定する段部と係合(好
ましくは、液密に係合)して、漏受部39で受け止める
漏れ水が、アッパーハウジング27とロアハウジング2
9とのねじ結合部分に侵入することを防止する。 【0010】(中空糸膜ケースについて)前記ハウジン
グ21の内部には、ハウジング21の内部を第一濾過室
Aと第二濾過室Bとに仕切る上端が開放した有底円筒形
の中空糸膜ケース43が収納されている。この中空糸膜
ケース43は、その内部に多数の中空糸膜Cを収納して
いる。また、アッパーハウジング27は、その上板27
aの内面に下方に延長する前記中空糸膜ケース用の円筒
形のガイド部材45が一体に成形されている。このガイ
ド部材45は、ハウジング21と同じ軸線上に位置する
ように位置決めされ、中空糸膜ケース43を、それがハ
ウジング21と同じ軸線上に位置するようにガイドす
る。中空糸膜ケース43は、その上部を前記ガイド部材
45に挿入した後、アッパーハウジング27に溶着固定
され、これにより、中空糸膜ケース43はハウジング2
1の略中央に位置し、ハウジング21の中を中空糸膜ケ
ース43の周囲の空間(第一濾過室A)と中空糸膜ケー
ス43の内部の空間(第二濾過室B)とに区画する。前
記中空糸膜ケース43は、その長手方向の長さがハウジ
ング21の内部空間の長手方向の長さより短く成形され
ている。また、前記中空糸膜ケース43の底板43aは
球状の形状に成形され、かつ、多数の連通孔43bが穿
設されており、この連通孔43bによって第一濾過室A
と第二濾過室Bとは連通している。また、ロアハウジン
グ29の底板29aには、前記中空糸膜ケース43の底
板43aの曲率と略同じ曲率の球面状部29bが成形さ
れており、ハウジング組立時に中空糸膜ケース43の底
板43aと前記球面状部29bとが互いに向き合うよう
に配置される。このように、互いに向き合う底面43a
及び29aを略同じ曲率で球状に成形することにより、
中空糸膜ケース43自体の長手方向の長さを必要以上に
短くしたり、また、ハウジング21の長手方向の長さを
必要以上に長くしたりすることなく、中空糸膜ケース4
3の底板43aとロアハウジング29の底板29aとの
間に十分に広い流路を確保することができるようにな
る。 【0011】(第一濾過室について)前記第一濾過室
A、即ち、ハウジング21の内部空間における中空糸膜
ケース43の周囲の空間には粒状活性炭Dが充填されて
いる。前記した粒状活性炭Dは、その上下が不織布で構
成された保持用フィルタ47,49によって保持されて
いる。 【0012】(下側保持フィルタの支持構造について)
前記下側保持フィルタ49は、アッパーハウジング27
の内径より若干大きい直径を有する円板状に形成されて
おり、その中心に中空糸膜ケース43の外径と略同じ寸
法の直径を有する中央開口49aが穿設されている。こ
の下側保持フィルタ49は、支持部材53を介してハウ
ジング21内に支持されている。前記支持部材53は、
図9(a),(b)に示すように、前記下側保持フィル
タ49と略同じ直径を有する円板53aと、該円板53
aの下面から下方に伸びるスリット53e付き円筒状の
脚部53bとから構成されている。前記円板53aの中
心には、中空糸膜ケース43の外径と略同じ寸法の直径
を有する一つの中央開口53cが穿設されており、ま
た、この中央開口53cの周囲には、浄化すべき水が通
過し得る多数の連通孔53dが形成されている。また、
アッパーハウジング27の下端内縁には、径方向外方に
広がる円周状の段部27bが形成されており、また、ロ
アハウジング29の前記球状部分29bの周囲には、支
持部材53の脚部53bを受け止める平面状の受座29
cが形成されている。これにより、支持部材53の円板
53aの上面に下側保持フィルタ49を載せし、それら
を、中央開口49a及び53cの位置で中空糸膜ケース
43に装着し、その後、アッパーハウジング27とロア
ハウジング29とを結合すると、ロアハウジング29の
受座29cとアッパーハウジング27の下端内縁の段部
27bとによって下側保持フィルタ49及び支持部材5
3が挟持される。このように、下側保持用フィルタ49
を、支持部材53と共に、ロアハウジング29の受座2
9cとアッパーハウジング27の下端内縁の段部27b
とで挟んで支持することにより、従来のように活性炭保
持用フィルタを支持部材に溶着する等の作業を必要とせ
ず、単に下側保持フィルタ49を支持部材53の円板5
3a上に載せてハウジング21を組み立てるだけで下側
保持フィルタ49を所定の位置に支持できるようによう
になり、保持フィルタ用の溶着設備及び製造時の溶着行
程が必要なくなり、製造効率が上がり、製造コストも低
減できる。 【0013】(上側保持フィルタの支持構造について)
また、前記上側保持フィルタ47は、アッパーハウジン
グ27の内径と略同じ寸法の直径を有する円板状に形成
されており、その中心に中空糸膜ケース43の外径と略
同じ寸法の直径を有する中央開口47aが穿設されてい
る。この上側保持フィルタ47は、支持部材51を介し
てハウジング21内に支持されている。支持部材51
は、前記上側保持フィルタ47と略同じ直径を有する円
板から成る。この支持部材51は、前述した下側保持フ
ィルタ用の支持部材53における円板部53aと略同じ
構成をしており、前記円板部53aと同様に、中空糸膜
ケース43が貫通する一つの中央開口51aと、浄化す
べき水が通過し得る複数の連通孔51bが穿設されてい
る。中空糸膜ケース43の外面の上部には、これら支持
部材51及び上側保持フィルタ47を支持するための環
状の支持リング43cが一体的に突設されており、前記
支持部材51の上面に上側保持フィルタ47を載せ、支
持部材51が下側に位置するように中空糸膜ケース43
の上部に装着した後、中空糸膜ケース43をアッパーハ
ウジング27のガイド部材45に挿入して溶着固定する
と、上側保持フィルタ47と支持部材51とが、ガイド
部材45の下端と中空糸膜ケース43の支持リング43
cとで挟まれて保持される。このように、上側保持用フ
ィルタ47を、支持部材51と共に、ガイド部材45の
下端と中空糸膜ケース43の支持リング43cとで挟ん
で支持することにより、従来のように活性炭保持用フィ
ルタを支持部材に溶着する等の作業を必要とせず、単に
上側保持フィルタ47を支持部材51の上に載せてアッ
パーハウジング27と中空糸膜ケース43とを組み立て
るだけで上側保持フィルタ47を所定の位置に支持でき
るようにようになり、保持フィルタ用の溶着設備及び製
造時の溶着行程が必要なくなり、製造効率が上がり、製
造コストも低減できる。 【0014】(流入口及び流出口の構成について)アッ
パーハウジング27の上板27aには、流入口23及び
流出口25を形成する流入口部24及び流出口部26が
一体に突設されている。流入口部24はハウジング21
の第一濾過室Aと連通し得る位置に、また、流出口部2
6はハウジング21の第二濾過室Bと連通し得る位置に
各々配置されている。また、前記流入口部24及び流出
口部26には各々後述する連結具70の係止球体101
が係止し得る環状の係止溝24a及び26aが各々形成
されている。 【0015】(浄水器の作用について)上記したように
構成された浄水器20は、収納庫3の棚板9に固定され
た支持ケース10に挿入されて支持される。前記した流
入口部24及び流出口部26には、連結具70を介して
原水管11及び浄水管12が連結される。これにより、
流入口部24を介してハウジング21内に流入した原水
は、上側保持用フィルタ47を通過して第一濾過室A内
に入り、前記上側保持用フィルタ47を通過する時にゴ
ミや鉄錆等が濾過され、また、第一濾過室Aを通過する
時に第一濾過室Aに充填された粒状活性炭Dにより残留
塩素やトリハトメタン等が取り除かれる。第一濾過室A
を通過した水は、下側保持フィルタ49を通過して、中
空糸膜ケース43の底板43aに形成された連通孔43
bから第二濾過室Bへ、即ち、中空糸膜ケース43内に
入り、その内部に収納された中空糸膜Cを通過する時に
濁り成分や鉄錆等が除去される。第二濾過室Bを通過し
て浄化が終了した浄水は、流出口部26を通って浄水管
12により混合水栓4に供給される。 【0016】(連結具の構成について)次に、浄水器2
0の流入口部24及び流出口部26と原水管11及び浄
水管12とを連結する連結具70の構成について図10
〜図14を参照して説明する。図10は連結具70の正
面図、図11は図10の連結具70の上面図、図12は
図10の連結具70の右側面図、図13は図10の連結
具70から締付部材78を取り外した状態での部分縦断
面図、及び図14は連結具70に流入口部24、流出口
部26、及び浄水器20を装着した状態を示す概略縦断
面図である。図面に示すように、この連結具70は、原
水管接続部材71と、浄水管接続部材73と、二つの接
続部材71及び73を結合する結合プレート75と、二
つの連結部71及び73に共通のロック部材77とから
成る。始めに各接続部材71及び73について説明す
る。尚、原水管接続部材71と浄水管接続部材73とは
同じ構成であるので、ここでは、浄水管接続部材73の
構成のみを説明し、原水管接続部材71については原水
管接続部材73と同じ符号を付して重複する説明は省略
する。浄水管接続部材73は、二つの筒状部材79,8
1を備えている。これら二つの筒状部材79,81は図
13に示すように直列に連結され、内部に一本の浄水流
路85を画定する。上側の筒状部材79は、その上部に
原水管11を装着する細径の装着部79aが一体に成形
されている。この装着部79aは、その外周面に環状の
係止つめ79bが複数段成形されており、浄水管12を
装着部79aに装着した後、締付部材78を、さらに上
側筒状部材79に装着して、締付部材78で浄水管12
の装着部分を径方向内方に押し付けることにより、浄水
管12の内面が前記係止つめ79bにしっかり係止し
て、浄水管11が確実に装着部79aに保持されるよう
に構成されている(図14参照)。下側の筒状部材81
は、その内面の略中間部分に幾つかの段部が形成されて
おり、上方からシールリング86及び弁装置87を順に
挿入し、最後に前記上側筒状部材79を圧入すると、前
記シールリング85及び弁装置87が、下側筒状部材8
1の内面の段部と上側筒状部材79の下端との間に挟ま
れて保持される。前記弁装置87は、弁座93と、弁体
95bを備えた開閉部材95と、開閉部材用の案内筒9
7と、スプリング99とから成る。弁座93及び案内筒
97は前記したように上側筒状部材79の下端と下側筒
状部材81の内面の段部とにより挟持されている。ま
た、開閉部材95は円筒状の本体を備え、この円筒状本
体の上端縁に上方に伸びる幾つかのつめ体95aが一体
に成形され、かつ、前記つめ体95aの上端に弁体95
bが一体に成形されている。開閉部材95は、弁体95
bが弁座93の上方に位置するように、その円筒状本体
部分が案内筒97の内側に上下に摺動可能に支持されて
おり、弁体95bが弁座93の開口93aを塞ぐように
スプリング99によって常時下方に付勢されている。上
記した弁装置87は、図14に示すように連結具70を
浄水器20に接続する時に、流出口部26がスプリング
99の力に抗して開閉部材95、即ち、弁体95bを上
方に押し上げ、弁座93に形成された開口93aを開放
して浄水管接続部材73の内部の浄水流路85を連通さ
せる。また、前記下側筒状部材81は、その下部の周壁
に径方向に貫通する複数の貫通孔100が同一円周上に
並ぶように穿設されている。各貫通孔100は径方向内
方に向けて縮径するように形成されており、内部で係止
球体101を保持している。また、この下側筒状部材8
1の下部にはロック部材77が上下に摺動可能に装着さ
れている。このロック部材77は、各接続部材71,7
3毎に設けられる筒状の上側部材110と、二つの接続
部材71,73共通の操作プレート111とから成る。
上側部材110と下側筒状部材81との間にはスプリン
グ103が介装されており、このスプリング103によ
ってロック部材77は常時下方に向けて付勢されてい
る。また、この上側部材110は、その下端に径方向内
方に伸びる複数のフランジ部110aが一体に成形され
ている。これらのフランジ部110aは下側筒状部材8
1の貫通孔100の位置と合致し、貫通孔100の内部
に入り込み、係止球体101を常時内方に押している。
前記操作プレート111は、各接続部材71,73の下
側筒状部材81及び上側部材110を挿入し得る二つの
貫通孔111aを備え、また、各貫通孔111aの下端
縁には、その径方向外方に広がる複数の切欠き111b
が形成されている。この切欠き111bは下側筒状部材
81の下部に穿設された貫通孔100に対応する位置
に、貫通孔100と同じ数だけ形成されている。従っ
て、操作プレート111を、前記切欠きが貫通孔100
と合致する位置まで、スプリング103の力に抗して引
き上げると、貫通孔100内に保持されている係止球体
101が前記切欠き111b側に移動可能になり、この
状態で連結具70を浄水器20に装着すると、浄水器2
0の流出口部26が(原水管接続部材71の場合は流入
口部24が)、係止球体101を径方向外方に押出しな
がら浄水接続部材73内の浄水流路85(原水管接続部
材71の場合は原水流路85’)に入り込み、前記した
ように弁装置87の弁体95bを押し上げて、浄水流路
85(原水流路85’)を連通させる。流出口部26が
所定の位置まで達した時に、操作プレート111を解放
すると、スプリング103の力で上側部材110が、そ
のフランジ部110aで係止球体101を径方向内方に
押し戻しながら下方に摺動して前記フランジ部110a
が貫通孔100と合致する位置まで下方に下がり、フラ
ンジ部110aが貫通孔100の内部に入り込んで再び
係止球体101を径方向内方に付勢する。この状態にお
いて、係止球体101は、その一部が下側筒状部材81
の内面から内方に突出して、流出口部26の外面に形成
された係止溝26a(流入口部24の場合は係止溝24
a)内に入り込み、流出口部26(及び流入口部24)
をロックする。これにより、流出口部26(及び流入口
部24)と連結具70とは、ロック部材77の操作プレ
ート111を引き上げない限り外れなくなる。 【0017】原水管接続部材71も上記した浄水管接続
部材73と全く同じ構成であり、これら原水管接続部材
71と浄水管接続部材73とは、その中間部分が結合プ
レート75により結合され、また、その下側部分が前記
したようにロック部材77の操作プレート111によっ
て結合されている。尚、好ましくは、前記結合プレート
75及び操作プレート111は、原水管接続部材71及
び浄水管接続部材73に対して爪等で係止するように構
成され得、これにより、結合プレート75及び操作プレ
ート111に対して各接続部材71及び73が、それら
の軸線周りに回転できるようになり、各接続部材71及
び73に接続された原水管11及び浄水管12のねじれ
を防止することが可能になる。このように、原水管接続
部材71と浄水管接続部材73とを結合し、かつ、それ
らのロック部材77の操作プレート111を一体にする
ことにより、一回の動作で連結具70を浄水器20に連
結することが可能になり、浄水器20の脱着が非常に容
易になる。また、前記結合プレート75及びロック部材
77の操作プレート111には、誤接続防止用孔75a
及び111cが穿設されており、浄水器20のアッパー
ハウジング27の上面には誤接続防止用棒27cが立設
されている。これら誤接続防止用孔75a,111c及
び誤接続防止用棒27cは連結具70が浄水器20に正
確に取り付けられる時のみ合致するように位置決めされ
ており、これにより浄水器20に対する連結具70の誤
接続は確実に防止される。 【0018】(別の適用例)本発明に係る浄水器は、本
実施例に限定されることなく、任意の形式の浄水器に適
用することができる。また、本実施例では、アッパーハ
ウジング27の下端縁に段部27bを形成すると共に、
ロアハウジング29の底板29aに受座29cを形成
し、前記段部27b及び受座29cで下側の保持用フィ
ルタ49及び支持部材53を挟持しているが、フィルタ
及び支持部材を挟持する構成は本実施例に限定されるこ
となく、例えば、前記段部27bの代わりにアッパーハ
ウジング27の内壁に係止部材を設ける等任意の構成が
考えられる。 【0019】(実施例効果)以上説明した本実施例の浄
水器によれば、アッパーハウジング27の下端縁に段部
27bを形成すると共に、ロアハウジング29の底板2
9aに受座29cを形成し、前記段部27b及び受座2
9cで下側の保持用フィルタ49及び支持部材53を挟
持したので、アッパーハウジング27とロアハウジング
29とを結合するだけで、下側の保持用フィルタ49及
び支持部材53を挟持することができ、支持部材53を
接着したり、また、支持部材53に保持用フィルタ49
を貼り付ける等の作業が省略できるという効果を奏す
る。また、下側の保持用フィルタ49及び支持部材53
は単にアッパーハウジング27とロアハウジング29と
で挟持しているだけなので、これらフィルタ49及び5
3を簡単に取り外すことができるという効果を奏する。 【0020】 【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る浄水
器は、各々椀状のアッパーハウジング及びロアハウジン
グを取外可能に連結して成るハウジングを有し、前記ハ
ウジング内部に少なくとも粒状活性炭を収納し、この粒
状活性炭をガイドプレートで前記ハウジングの内部空間
に保持して成る浄水器において、前記ガイドプレートに
脚部を設け、ロアハウジングに前記脚部を受ける受座を
形成すると共に、アッパーハウジングに前記ガイドプレ
ートを係止する係止部を設け、ハウジング組立時に、ア
ッパーハウジングの前記係止部とロアハウジングの前記
受座とにより、前記ガイドプレートを上下方向から挟持
するように構成しているので、粒状活性炭を保持するガ
イドプレートをハウジングの内壁に接着する等の作業が
必要なくなり、また、フィルタとして不織布を使用する
場合には、不織布をガイドプレートと共に挟持するだけ
でよいので、不織布等のフィルタをガイドプレートに貼
り付ける等の作業も必要なくなり、さらに、接着をしな
いので、ハウジングを分解するだけでガイドプレートを
簡単に取り外して粒状活性炭を取り替えることも可能に
なるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】 【図1】 本発明に係る浄水器を適用したキッチンユニ
ットにおける流し台の概略縦断面図である。 【図2】 図1の浄水器20の正面図である。 【図3】 図2の浄水器20の背面図である。 【図4】 図2の浄水器20の右側面図である。 【図5】 図2の浄水器20の左側面図である。 【図6】 図2の浄水器20の上面図である。 【図7】 図2の浄水器20の底面図である。 【図8】 図2の浄水器20の部分縦断面図である。 【図9】 (a)は下側保持フィルタ用の支持部材の下
面図であり、(b)は図9(a)におけるA−A断面図
である。 【図10】 連結具70の正面図である。 【図11】 図10の連結具70の上面図である。 【図12】 図10の連結具70の右側面図である。 【図13】 図10の連結具70から締付部材78を取
り外した状態での部分縦断面図である。 【図14】 連結具70に流入口部24、流出口部2
6、及び浄水器20を装着した状態を示す概略縦断面図
である。 【符号の説明】 1 流し台 2 天板 3 収納庫 3a 奥板 4 混合水栓 5 常温水元栓 6 温水元栓 7 常温水管 8 温水管 9 棚板 10 浄水器支持ケース 11 原水管 11a 銅管部 11b 可撓性部 12 浄水管 12a 銅管部 12b 可撓性部 −−浄水器−−− 20 浄水器 21 ハウジング 23 流入口 24 流入口部 24a 係止溝 25 流出口 26 流出口部 26a 係止溝 27 アッパーハウジング 27a 上板 27b 段部 27c 位置合わ棒 29 ロアハウジング 29a 底板 29b 球状部分 29c 受座 31 雄ねじ(アッパーハウジング側) 33 雌ねじ(ロアハウジング側) 35 溝(Oリング装着用) 37 Oリング 38 漏受部 41 シール用突出部 43 中空糸膜ケース 43a 底板 43b 連通孔 43c 支持リング 45 円筒形ガイド部材 47 保持用フィルタ(上側) 47a 中央開口 49 保持用フィルタ(下側) 49a 中央開口 51 支持部材(上側) 51a 中央開口 51b 連通孔 53 支持部材(下側) 53a 円板 53b 脚部 53c 中央開口 53d 連通孔 −−連結具−− 70 連結具 71 原水管接続部材 73 浄水管接続部材 75 結合プレート 75a 誤接続防止用孔 77 ロック部材 78 締付部材 79 筒状部材(上側) 79a 装着部 79b 係止つめ 81 筒状部材(下間) 85 浄水流路 86 シールリング 87 弁装置 93 弁座 93a 開口 95 開閉部材 95a つめ体 95b 弁体 97 案内筒 99 スプリング 100 貫通孔 101 係止球体 103 スプリング 110 上側部材 110a フランジ部 111 操作プレート 111a 貫通孔 111b 切欠き 111c 誤接続防止用孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C02F 1/28

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】各々椀状のアッパーハウジング及びロアハ
    ウジングを取外可能に連結して成るハウジングを有し、
    前記ハウジング内部に少なくとも粒状活性炭を収納し、
    この粒状活性炭をガイドプレートで前記ハウジングの内
    部空間に保持して成る浄水器において、 前記ガイドプレートに脚部を設け、 ロアハウジングに前記脚部を受ける受座を形成すると共
    に、 アッパーハウジングに前記ガイドプレートを係止する係
    止部を設け、 ハウジング組立時に、アッパーハウジングの前記係止部
    とロアハウジングの前記受座とにより、前記ガイドプレ
    ートを上下方向から挟持するように構成したことを特徴
    とする浄水器。
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