JP3112653B2 - 浄水器用連結具 - Google Patents

浄水器用連結具

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JP3112653B2
JP3112653B2 JP08327280A JP32728096A JP3112653B2 JP 3112653 B2 JP3112653 B2 JP 3112653B2 JP 08327280 A JP08327280 A JP 08327280A JP 32728096 A JP32728096 A JP 32728096A JP 3112653 B2 JP3112653 B2 JP 3112653B2
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喜四郎 大橋
秀哉 渡邉
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16LPIPES; JOINTS OR FITTINGS FOR PIPES; SUPPORTS FOR PIPES, CABLES OR PROTECTIVE TUBING; MEANS FOR THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16L39/00Joints or fittings for double-walled or multi-channel pipes or pipe assemblies

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  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Domestic Plumbing Installations (AREA)
  • Quick-Acting Or Multi-Walled Pipe Joints (AREA)
  • Separation Using Semi-Permeable Membranes (AREA)
  • Water Treatment By Sorption (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、浄水器の流入口部
及び流出口部に原水管及び浄水管を接続する時に用いら
れる浄水器用連結具の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、小型の浄水器を用いて水道水
に含まれる水道管の鉄錆や残留塩素等の不純物を各家庭
毎で除去することが行われている。前記した浄水器は、
種々の形式のものが従来から提案されているが、ハウジ
ングの内部に、不純成分を除去する活性炭及び/又は中
空糸膜等の浄化用部材を設け、前記ハウジングに浄化す
べき水道水(以下、原水と称する。)を通す原水管と、
浄化後の水(以下、浄水と称する。)を通す浄水管とを
接続し、原水管から供給される原水を前記浄化用部材に
通して浄化し、浄化後の浄水を浄水管を介して放水用水
栓に送る構造の浄水器が一般に広く利用されている。前
記した形式の浄水器は、活性炭や中空糸膜等の浄化用部
材を通して原水を浄化するため、長期間使用すると活性
炭の吸着力の低下や中空糸膜の目詰まり等が原因で浄化
能力が低下するため、適当なサイクルでハウジング内部
の浄化用部材、或いは浄水器それ自体を取り替える必要
があり、この取り替え作業のために、浄水器と原水管及
び浄水管とは着脱可能に構成されている。上記した浄水
器の取り替え作業を容易にするために、原水管及び浄水
器の流入口部、浄水管及び浄水器の流出口部を各々ワン
タッチ継手で接続することが、既に特開平3−2422
85号で提案されており、これによれば、浄水器を原水
管及び浄水管から容易に取り外すことができるので、例
えば、ハウジング内部の浄化用部材を取り替える作業が
原水管や浄水管に制限されることなく手元で行うことが
できるという利点があり、また、浄水器自体を取り替え
る場合にも取り替え作業が非常に容易になるという利点
がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た接続構造は、原水管及び浄水器の流入口部の取り外し
作業と、浄水管及び浄水器の流出口の取り外し作業を別
個に行わなければならないという煩わしさが残るため未
だ改良の余地がある。また、上記したように、原水管及
び浄水管の浄水器への着脱作業を別個に行う構造である
と、例えば、原水管及び浄水管を浄水器に取り付ける時
に、誤って逆に接続してしまう可能性があるという問題
も生じる。上記した原水管及び浄水管の浄水器への誤接
続を防止するために、特開平7−80445号公報で
は、原水管及び浄水管に各々浄水器に対する継手を設
け、これら二つの継手の一方を正常な口部にしか接続で
きないように構成することにより、誤接続を防止する構
造が提案されているが、この構造では他方の継手は流入
口部及び流出口部のどちらにも接続できてしまうので、
必ず、前記一方の継手を先に浄水器に接続するように注
意しなければならないという煩わしさが残る。そして、
なにより、この特開平7−80445号公報で提案され
た構造では、浄水管及び浄水器の流出口の取り外し作業
を別個に行わなければならないという煩わしさは解消で
きない。本発明は、上記した従来の問題点に鑑みて、浄
水器に対する原水管及び浄水管の着脱作業をより一層容
易に行うことができる浄水器用連結具を提供することを
目的とし、また、原水管及び浄水管の誤接続を防止する
ことができる浄水器用連結具を提供することを目的とす
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、本発明の請求項1に係る浄水器用連結具は、浄
化すべき水を流す可撓性部材を備えた原水管の端部に設
けられ、浄水器の流入口部に着脱可能な原水管接続部材
と、浄化された浄水を流す可撓性部材を備えた浄水管の
端部に設けられ、前記浄水器の流出口部に着脱可能でか
つ原水管接続部材と構成を同じくする浄水管接続部材
と、これら各接続部材に掛け渡されて双方を結合する結
合プレートとを備え、各前記接続部材はこの部材上を摺
動して流入口及び流出口部に各接続部材をロックさせる
ロック部材を備えるとともに、各前記ロック部材は、結
合プレートの近傍に位置しかつ前記ロック部材間に掛け
渡されて双方を結合する操作プレートを備え、操作プレ
ートを接続部材の軸線方向へ移動することによりロック
及びロックの解除を行い、各接続部材を着脱するように
したことを特徴とするものである。また、本発明の請求
項2に係る浄水器用連結具は、請求項1にかかる発明に
おいて、接続部材の軸線方向かつ離脱方向に突出する棒
状の突起物を浄水器の上面に設け、各接続部材の接続状
態が正常なときのみ突起物と嵌合できる孔を操作プレー
トに形成したことを特徴とするものである。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に示した一実施例
を参照して本発明に係る浄水器連結具の実施の形態をを
説明する。図1は、本発明に係る浄水器用連結具を適用
したキッチンユニットにおける流し台の概略縦断面図を
示している。図中、符号1は流し台を示している。この
流し台1は、不図示のシンクを備えた天板2を有し、該
天板2の下方には食品等を収納する収納庫3が形成され
ている。前記天板2には、シンク内に温水、常温水、又
は浄水を選択的に放水できる混合水栓4が設けられてい
る。また、収納庫3には、不図示の水道管に接続された
常温水元栓5と不図示の温水源に接続された温水元栓6
とが設けられており、これらの元栓5,6は収納庫3の
奥板3aから収納庫3内に突出している。これら常温水
元栓5及び温水元栓6は各々常温水管7及び温水管8を
介して混合水栓4に接続され、温水及び常温水を混合水
栓4に送る。
【0006】(浄水器の配置について)前記した収納庫
3内には、浄水器20が収納されている。この浄水器2
0は、棚板9上に取り付けられた浄水器支持ケース10
によって支持されている。前記浄水器支持ケース10は
有底円筒形の形状に成形されており、浄水器20が収納
庫3の奥板3aから突出している常温水元栓5と温水元
栓6との間の空間に位置するように位置決めされ、その
位置で、底板(符号なし)がボルト等の適当な固定手段
で棚板9に固定されている。この浄水器20は、原水管
11及び浄水管12を介して混合水栓4に接続されてい
る。前記原水管11には常温水管7から混合水栓4に供
給される水道水(以下、原水という)がそのまま供給さ
れ、浄水器20は、この原水管11を介して供給される
原水を浄化し、浄水管12を通して浄化された原水(以
下、浄水という)を混合水栓4に送る。前記原水管11
及び浄水管12は、各々混合水栓4から略真っ直ぐに下
方に延びる銅管部11a、12aと、一端が銅管部11
a、12aの下端に接続され、他端が浄水器20に接続
される可撓性部11b、12bとから成る。原水管11
及び浄水管12における各可撓性部11b、12bは各
々左右にループを描くように配索されており、これによ
り、各管11,12内を原水や浄水が通る時に生じる浄
水器20の取付部分(即ち、浄水器支持ケース10の取
付部分)に係る負荷が一点に集中しないように分散で
き、また、浄水器20自体の左右バランスを向上させ
る。
【0007】(浄水器20の構成について)次に、前記
した浄水器20の構成について図2〜図8を参照して説
明する。図2は浄水器20の正面図、図3は浄水器20
の背面図、図4は浄水器20の右側面図、図5は浄水器
20の左側面図、図6は浄水器20の上面図、図7は浄
水器20の底面図、及び図8は浄水器20の部分縦断面
図を各々示している。図面に示すように、この浄水器2
0は、両端が閉鎖された円筒状のハウジング21の内部
に第一濾過室Aと第二濾過室Bとを形成し、その上部に
設けられた流入口23からハウジング内部に供給される
原水を、第一濾過室A、第二濾過室Bの順に通過させて
浄化し、浄化後の浄水を流出口25からハウジング外部
に排水するように構成されている。
【0008】(ハウジングの構成について)前記ハウジ
ング21は、アッパーハウジング27とロアハウジング
29とから成る。アッパーハウジング27の下部外面に
は雄ねじ31が形成され、また、ロアハウジング29の
内面には雌ねじ33が形成されおり、これら雄ねじ31
と雌ねじ33とによって、アッパーハウジング27とロ
アハウジング29とは分離可能に結合できるように構成
されている。アッパーハウジング27の外面における前
記雄ねじ31より下方の部分には、円周状の溝35が形
成されており、この溝35にはOリング37が装着され
ている。前記したOリング37は、その断面の直径が、
少なくとも前記溝35の深さより大きいものが利用さ
れ、これにより、Oリング37はアッパーハウジング2
7とロアハウジング29とをねじ結合した時に、アッパ
ーハウジング27の外面とロアハウジング29の内面と
の間に挟まり、ねじ結合部分からハウジング21内の水
が外部に漏れないようにハウジング27,29の連結部
分をシールする。
【0009】(漏受部について)ロアハウジング29の
前記雌ねじ33の上方には、径方向外方に拡径され、上
方に延長する漏受部39が一体に成形されている。この
漏受部39は、ロアハウジング29とアッパーハウジン
グ27と結合した時に、アッパーハウジング27の外面
と当該漏受部39との内面との間に若干の間隙を形成
し、原水管11や浄水管12を浄水器20から取り外し
た時にハウジング21内に残る残圧によって流入口23
や流出口25から漏れてアッパーハウジング27の外面
を伝って下方に流れ落ちる漏れ水を受け止める。また、
アッパーハウジング27の外面における前記雄ねじ31
の上方には環状のシール用突出部41が一体に成形され
ており、ロアハウジング29とアッパーハウジング27
とを結合した時に、前記突起部41がロアハウジング2
9における漏受部39の下端を画定する段部と係合(好
ましくは、液密に係合)して、漏受部39で受け止める
漏れ水が、アッパーハウジング27とロアハウジング2
9とのねじ結合部分に侵入することを防止する。
【0010】(中空糸膜ケースについて)前記ハウジン
グ21の内部には、ハウジング21の内部を第一濾過室
Aと第二濾過室Bとに仕切る上端が開放した有底円筒形
の中空糸膜ケース43が収納されている。この中空糸膜
ケース43は、その内部に多数の中空糸膜Cを収納して
いる。また、アッパーハウジング27は、その上板27
aの内面に下方に延長する前記中空糸膜ケース用の円筒
形のガイド部材45が一体に成形されている。このガイ
ド部材45は、ハウジング21と同じ軸線上に位置する
ように位置決めされ、中空糸膜ケース43を、それがハ
ウジング21と同じ軸線上に位置するようにガイドす
る。中空糸膜ケース43は、その上部を前記ガイド部材
45に挿入した後、アッパーハウジング27に溶着固定
され、これにより、中空糸膜ケース43はハウジング2
1の略中央に位置し、ハウジング21の中を中空糸膜ケ
ース43の周囲の空間(第一濾過室A)と中空糸膜ケー
ス43の内部の空間(第二濾過室B)とに区画する。前
記中空糸膜ケース43は、その長手方向の長さがハウジ
ング21の内部空間の長手方向の長さより短く成形され
ている。また、前記中空糸膜ケース43の底板43aは
球状の形状に成形され、かつ、多数の連通孔43bが穿
設されており、この連通孔43bによって第一濾過室A
と第二濾過室Bとは連通している。また、ロアハウジン
グ29の底板29aには、前記中空糸膜ケース43の底
板43aの曲率と略同じ曲率の球面状部29bが成形さ
れており、ハウジング組立時に中空糸膜ケース43の底
板43aと前記球面状部29bとが互いに向き合うよう
に配置される。このように、互いに向き合う底面43a
及び29aを略同じ曲率で球状に成形することにより、
中空糸膜ケース43自体の長手方向の長さを必要以上に
短くしたり、また、ハウジング21の長手方向の長さを
必要以上に長くしたりすることなく、中空糸膜ケース4
3の底板43aとロアハウジング29の底板29aとの
間に十分に広い流路を確保することができるようにな
る。
【0011】(第一濾過室について)前記第一濾過室
A、即ち、ハウジング21の内部空間における中空糸膜
ケース43の周囲の空間には粒状活性炭Dが充填されて
いる。前記した粒状活性炭Dは、その上下が不織布で構
成された保持用フィルタ47,49によって保持されて
いる。
【0012】(下側保持フィルタの支持構造について)
前記下側保持フィルタ49は、アッパーハウジング27
の内径より若干大きい直径を有する円板状に形成されて
おり、その中心に中空糸膜ケース43の外径と略同じ寸
法の直径を有する中央開口49aが穿設されている。こ
の下側保持フィルタ49は、支持部材53を介してハウ
ジング21内に支持されている。前記支持部材53は、
図9(a),(b)に示すように、前記下側保持フィル
タ49と略同じ直径を有する円板53aと、該円板53
aの下面から下方に伸びるスリット53e付き円筒状の
脚部53bとから構成されている。前記円板53aの中
心には、中空糸膜ケース43の外径と略同じ寸法の直径
を有する一つの中央開口53cが穿設されており、ま
た、この中央開口53cの周囲には、浄化すべき水が通
過し得る多数の連通孔53dが形成されている。また、
アッパーハウジング27の下端内縁には、径方向外方に
広がる円周状の段部27bが形成されており、また、ロ
アハウジング29の前記球状部分29bの周囲には、支
持部材53の脚部53bを受け止める平面状の受座29
cが形成されている。これにより、支持部材53の円板
53aの上面に下側保持フィルタ49を載せし、それら
を、中央開口49a及び53cの位置で中空糸膜ケース
43に装着し、その後、アッパーハウジング27とロア
ハウジング29とを結合すると、ロアハウジング29の
受座29cとアッパーハウジング27の下端内縁の段部
27bとによって下側保持フィルタ49及び支持部材5
3が挟持される。このように、下側保持用フィルタ49
を、支持部材53と共に、ロアハウジング29の受座2
9cとアッパーハウジング27の下端内縁の段部27b
とで挟んで支持することにより、従来のように活性炭保
持用フィルタを支持部材に溶着する等の作業を必要とせ
ず、単に下側保持フィルタ49を支持部材53の円板5
3a上に載せてハウジング21を組み立てるだけで下側
保持フィルタ49を所定の位置に支持できるようによう
になり、保持フィルタ用の溶着設備及び製造時の溶着行
程が必要なくなり、製造効率が上がり、製造コストも低
減できる。
【0013】(上側保持フィルタの支持構造について)
また、前記上側保持フィルタ47は、アッパーハウジン
グ27の内径と略同じ寸法の直径を有する円板状に形成
されており、その中心に中空糸膜ケース43の外径と略
同じ寸法の直径を有する中央開口47aが穿設されてい
る。この上側保持フィルタ47は、支持部材51を介し
てハウジング21内に支持されている。支持部材51
は、前記上側保持フィルタ47と略同じ直径を有する円
板から成る。この支持部材51は、前述した下側保持フ
ィルタ用の支持部材53における円板部53aと略同じ
構成をしており、前記円板部53aと同様に、中空糸膜
ケース43が貫通する一つの中央開口51aと、浄化す
べき水が通過し得る複数の連通孔51bが穿設されてい
る。中空糸膜ケース43の外面の上部には、これら支持
部材51及び上側保持フィルタ47を支持するための環
状の支持リング43cが一体的に突設されており、前記
支持部材51の上面に上側保持フィルタ47を載せ、支
持部材51が下側に位置するように中空糸膜ケース43
の上部に装着した後、中空糸膜ケース43をアッパーハ
ウジング27のガイド部材45に挿入して溶着固定する
と、上側保持フィルタ47と支持部材51とが、ガイド
部材45の下端と中空糸膜ケース43の支持リング43
cとで挟まれて保持される。このように、上側保持用フ
ィルタ47を、支持部材51と共に、ガイド部材45の
下端と中空糸膜ケース43の支持リング43cとで挟ん
で支持することにより、従来のように活性炭保持用フィ
ルタを支持部材に溶着する等の作業を必要とせず、単に
上側保持フィルタ47を支持部材51の上に載せてアッ
パーハウジング27と中空糸膜ケース43とを組み立て
るだけで上側保持フィルタ47を所定の位置に支持でき
るようにようになり、保持フィルタ用の溶着設備及び製
造時の溶着行程が必要なくなり、製造効率が上がり、製
造コストも低減できる。
【0014】(流入口及び流出口の構成について)アッ
パーハウジング27の上板27aには、流入口23及び
流出口25を形成する流入口部24及び流出口部26が
一体に突設されている。流入口部24はハウジング21
の第一濾過室Aと連通し得る位置に、また、流出口部2
6はハウジング21の第二濾過室Bと連通し得る位置に
各々配置されている。また、前記流入口部24及び流出
口部26には各々後述する連結具70の係止球体101
が係止し得る環状の係止溝24a及び26aが各々形成
されている。
【0015】(浄水器の作用について)上記したように
構成された浄水器20は、収納庫3の棚板9に固定され
た支持ケース10に挿入されて支持される。前記した流
入口部24及び流出口部26には、連結具70を介して
原水管11及び浄水管12が連結される。これにより、
流入口部24を介してハウジング21内に流入した原水
は、上側保持用フィルタ47を通過して第一濾過室A内
に入り、前記上側保持用フィルタ47を通過する時にゴ
ミや鉄錆等が濾過され、また、第一濾過室Aを通過する
時に第一濾過室Aに充填された粒状活性炭Dにより残留
塩素やトリハトメタン等が取り除かれる。第一濾過室A
を通過した水は、下側保持フィルタ49を通過して、中
空糸膜ケース43の底板43aに形成された連通孔43
bから第二濾過室Bへ、即ち、中空糸膜ケース43内に
入り、その内部に収納された中空糸膜Cを通過する時に
濁り成分や鉄錆等が除去される。第二濾過室Bを通過し
て浄化が終了した浄水は、流出口部26を通って浄水管
12により混合水栓4に供給される。
【0016】(連結具の構成について) 次に、浄水器20の流入口部24及び流出口部26と原
水管11及び浄水管12とを連結する連結具70の構成
について図10〜図14を参照して説明する。図10は
連結具70の正面図、図11は図10の連結具70の上
面図、図12は図10の連結具70の右側面図、図13
は図10の連結具70から締付部材78を取り外した状
態での部分縦断面図、及び図14は連結具70に流入口
部24、流出口部26、及び浄水器20を装着した状態
を示す概略縦断面図である。図面に示すように、この連
結具70は、原水管接続部材71と、浄水管接続部材7
3と、二つの接続部材71及び73を結合する結合プレ
ート75と、二つの接続部材71及び73に共通のロッ
ク部材77とから成る。始めに各接続部材71及び73
について説明する。尚、原水管接続部材71と浄水管接
続部材73とは同じ構成であるので、ここでは、浄水管
接続部材73の構成のみを説明し、原水管接続部材71
については原水管接続部材73と同じ符号を付して重複
する説明は省略する。浄水管接続部材73は、二つの筒
状部材79,81を備えている。これら二つの筒状部材
79,81は図13に示すように直列に連結され、内部
に一本の浄水流路85を画定する。上側の筒状部材79
は、その上部に浄水管12を装着する細径の装着部79
aが一体に成形されている。この装着部79aは、その
外周面に環状の係止つめ79bが複数段成形されてお
り、浄水管12を装着部79aに装着した後、締付部材
78を、さらに上側筒状部材79に装着して、締付部材
78で浄水管12の装着部分を径方向内方に押し付ける
ことにより、浄水管12の内面が前記係止つめ79bに
しっかり係止して、浄水管12が確実に装着部79aに
保持されるように構成されている(図14参照)。下側
の筒状部材81は、その内面の略中間部分に幾つかの段
部が形成されており、上方からシールリング86及び弁
装置87を順に挿入し、最後に前記上側筒状部材79を
圧入すると、前記シールリング86及び弁装置87が、
下側筒状部材81の内面の段部と上側筒状部材79の下
端との間に挟まれて保持される。前記弁装置87は、弁
座93と、弁体95bを備えた開閉部材95と、開閉部
材用の案内筒97と、スプリング99とから成る。弁座
93及び案内筒97は前記したように上側筒状部材79
の下端と下側筒状部材81の内面の段部とにより挟持さ
れている。また、開閉部材95は円筒状の本体を備え、
この円筒状本体の上端縁に上方に伸びる幾つかのつめ体
95aが一体に成形され、かつ、前記つめ体95aの上
端に弁体95bが一体に成形されている。開閉部材95
は、弁体95bが弁座93の上方に位置するように、そ
の円筒状本体部分が案内筒97の内側に上下に摺動可能
に支持されており、弁体95bが弁座93の開口93a
を塞ぐようにスプリング99によって常時下方に付勢さ
れている。上記した弁装置87は、図14に示すように
連結具70を浄水器20に接続する時に、流出口部26
がスプリング99の力に抗して開閉部材95、即ち、弁
体95bを上方に押し上げ、弁座93に形成された開口
93aを開放して浄水管接続部材73の内部の浄水流路
85を連通させる。また、前記下側筒状部材81は、そ
の下部の周壁に径方向に貫通する複数の貫通孔100が
同一円周上に並ぶように穿設されている。各貫通孔10
0は径方向内方に向けて縮径するように形成されてお
り、内部で係止球体101を保持している。また、この
下側筒状部材81の下部にはロック部材77が上下に摺
動可能に装着されている。このロック部材77は、各接
続部材71,73毎に設けられる筒状の上側部材110
と、二つの接続部材71,73共通の操作プレート11
1とから成る。上側部材110と下側筒状部材81との
間にはスプリング103が介装されており、このスプリ
ング103によってロック部材77は常時下方に向けて
付勢されている。また、この上側部材110は、その下
端に径方向内方に伸びる複数のフランジ部110aが一
体に成形されている。これらのフランジ部110aは下
側筒状部材81の貫通孔100の位置と合致し、貫通孔
100の内部に入り込み、係止球体101を常時内方に
押している。前記操作プレート111は、各接続部材7
1,73の下側筒状部材81及び上側部材110を挿入
し得る二つの貫通孔111aを備え、また、各貫通孔1
11aの下端縁には、その径方向外方に広がる複数の切
欠き111bが形成されている。この切欠き111bは
下側筒状部材81の下部に穿設された貫通孔100に対
応する位置に、貫通孔100と同じ数だけ形成されてい
る。従って、操作プレート111を、前記切欠き111bが
貫通孔100と合致する位置まで、スプリング103の
力に抗して引き上げると、貫通孔100内に保持されて
いる係止球体101が前記切欠き111b側に移動可能
になり、この状態で連結具70を浄水器20に装着する
と、浄水器20の流出口部26が(原水管接続部材71
の場合は流入口部24が)、係止球体101を径方向外
方に押出しながら浄水接続部材73内の浄水流路85
(原水管接続部材71の場合は原水流路85’)に入り
込み、前記したように弁装置87の弁体95bを押し上
げて、浄水流路85(原水流路85’)を連通させる。
流出口部26が所定の位置まで達した時に、操作プレー
ト111を解放すると、スプリング103の力で上側部
材110が、そのフランジ部110aで係止球体101
を径方向内方に押し戻しながら下方に摺動して前記フラ
ンジ部110aが貫通孔100と合致する位置まで下方
に下がり、フランジ部110aが貫通孔100の内部に
入り込んで再び係止球体101を径方向内方に付勢す
る。この状態において、係止球体101は、その一部が
下側筒状部材81の内面から内方に突出して、流出口部
26の外面に形成された係止溝26a(流入口部24の
場合は係止溝24a)内に入り込み、流出口部26(及
び流入口部24)をロックする。これにより、流出口部
26(及び流入口部24)と連結具70とは、ロック部
材77の操作プレート111を引き上げない限り外れな
くなる。
【0017】原水管接続部材71も上記した浄水管接続
部材73と全く同じ構成であり、これら原水管接続部材
71と浄水管接続部材73とは、その中間部分が結合プ
レート75により結合され、また、その下側部分が前記
したようにロック部材77の操作プレート111によっ
て結合されている。尚、好ましくは、前記結合プレート
75及び操作プレート111は、原水管接続部材71及
び浄水管接続部材73に対して爪等で係止するように構
成され得、これにより、結合プレート75及び操作プレ
ート111に対して各接続部材71及び73が、それら
の軸線周りに回転できるようになり、各接続部材71及
び73に接続された原水管11及び浄水管12のねじれ
を防止することが可能になる。このように、原水管接続
部材71と浄水管接続部材73とを結合し、かつ、それ
らのロック部材77の操作プレート111を一体にする
ことにより、一回の動作で連結具70を浄水器20に連
結することが可能になり、浄水器20の脱着が非常に容
易になる。また、前記結合プレート75及びロック部材
77の操作プレート111には、誤接続防止用孔75a
及び111cが穿設されており、浄水器20のアッパー
ハウジング27の上面には誤接続防止用棒27cが立設
されている。これら誤接続防止用孔75a,111c及
び誤接続防止用棒27cは連結具70が浄水器20に正
確に取り付けられる時のみ合致するように位置決めされ
ており、これにより浄水器20に対する連結具70の誤
接続は確実に防止される。
【0018】(別の適用例)本発明に係る浄水器用連結
具は、本実施例に限定されることなく、任意の形式の浄
水器に適用することができる。本実施例に示した浄水器
用連結具は、結合プレート75及び操作プレート111
に形成した誤接続防止用孔75a、111cで誤接続防
止手段を構成しているが、誤接続防止手段の構成は本実
施例に限定されることなく、浄水器用連結具が正常な接
続状態の時のみ浄水器に接続できるように構成されてい
れば任意の構成でよく、例えば、前記した誤接続防止用
孔を単に切欠きで構成してもよく、また、結合プレート
75又は操作プレート111の何れか一方だけに誤接続
防止用孔を設けてもよく、また、接続時に浄水器用連結
具と浄水器とが接触する部分に相互に嵌合し得る突起
と、孔又は凹み等を形成して誤接続防止手段を構成して
もよく、さらに、原水管接続部及び流入口部の接続部分
の形状や寸法等を、浄水管接続部及び流出口部の形状や
寸法等と変えることにより誤接続防止手段を構成しても
よい。原水管用接続部材及び浄水管用接続部材の構成は
本実施例に限定されることなく、浄水器の流入口部及び
流出口部に対して液密に、かつ、着脱可能に接続できる
構成であれば任意の構成でよく、例えば、内部にシール
リングを備え、該シールリングで装着時に接続部分をシ
ールし、かつ流入口部及び流出口部を保持できるように
構成してもよい。さらに、浄水器用連結具のロック部材
のロック機構は本実施例に限定されることなく、既存の
任意の形式のロック機構が適用され得る。また、本実施
例では、ロック部材に一つの操作プレートを設け、該操
作プレートで各接続部材のロック及びロック解除操作が
できるように構成されているが、この構成は本実施例に
限定されることなく、例えば、各々ロック及びロック解
除操作を独立して行える操作手段を備えた接続部材の各
操作手段を適当な結合手段で結合して構成してもよい。
【0019】(実施例効果)以上説明した本実施例の浄
水器用連結具を適用したキッチンユニットによれば、浄
水器20を直接棚板9に固定せずに、浄水器支持ケース
10を介して棚板9上に支持されるように構成し、か
つ、浄水器20と混合水栓4とを連結する原水管11及
び浄水管12の一部をループを描いて配索できる程十分
に長い可撓性部11b,12bで構成し、一回の操作で
原水管11及び浄水管12の両方を着脱することができ
る連結具70で原水管11及び浄水管12と浄水器20
とを接続しているので、浄水器20を簡単に棚板9から
取り外して、原水管11及び浄水管12が連結されたま
まの状態で手元まで浄水器20を移動してから連結具7
0の着脱作業を行うことができ、しかも着脱作業が一回
の操作で済むので、浄水器20の交換作業が非常に簡単
になるという効果を奏する。また、本実施例の浄水器用
連結具によれば、原水管接続部材と浄水管接続部材とを
同じ構成にし、それらを結合プレート及びロック部材で
結合するように構成しているので、原水管接続部材と浄
水管接続部材とを個別に製造する必要がなく、同じ設備
で製造することが可能になるので、製造が極めて容易に
なり、製造コストも低減することができるという効果を
奏する。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
に係る浄水器用連結具は、浄化すべき水を流す可撓性部
材を備えた原水管の端部に設けられ、浄水器の流入口部
に着脱可能な原水管接続部材と、浄化された浄水を流す
可撓性部材を備えた浄水管の端部に設けられ、前記浄水
器の流出口部に着脱可能な浄水管接続部材と、これら接
続部材を結合する結合部材とを備え、各前記接続部材
が、これら接続部材それぞれを前記流入口及び前記流出
口各々に接続部材の軸線方向に移動させてロックを行う
ロック部材を各々備え、各前記ロック部材が、対応する
各前記接続部材の離脱方向に作動させることにより前記
ロックを解除する操作プレートを備えているので、離脱
の際、離脱方向に操作プレートに手の力を加えることに
よって、その力のみで各接続部材のロックの解除及び離
脱が効率的に行われるという効果を奏する。さらに、本
発明の請求項2に係る浄水器用連結具は、原水管接続部
材と浄水管接続部材が同じ構成であることによって、こ
れら接続部材を同じ製造設備で製造することが可能にな
り、製造が極めて容易になり、製造コストも低減するこ
とができるという効果を奏する。また、本発明の請求項
3に係る浄水器用連結具は、ロック部材の操作プレート
が原水管部材と浄水管部材とに掛け渡して構成され、前
記接続部材の軸線方向かつ離脱方向に突出する突起物を
浄水器に設け、前記2つの接続部材の接続状態が正常な
時のみ前記突起物と嵌合できる孔を前記ロック部材の前
記操作プレートに形成したことによって、誤接続を確実
に防止することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る浄水器用連結具を適用したキッ
チンユニットにおける流し台の概略縦断面図である。
【図2】 図1の浄水器20の正面図である。
【図3】 図2の浄水器20の背面図である。
【図4】 図2の浄水器20の右側面図である。
【図5】 図2の浄水器20の左側面図である。
【図6】 図2の浄水器20の上面図である。
【図7】 図2の浄水器20の底面図である。
【図8】 図2の浄水器20の部分縦断面図である。
【図9】 (a)は下側保持フィルタ用の支持部材の下
面図であり、(b)は図9(a)におけるA−A断面図
である。
【図10】 連結具70の正面図である。
【図11】 図10の連結具70の上面図である。
【図12】 図10の連結具70の右側面図である。
【図13】 図10の連結具70から締付部材78を取
り外した状態での部分縦断面図である。
【図14】 連結具70に流入口部24、流出口部2
6、及び浄水器20を装着した状態を示す概略縦断面図
である。
【符号の説明】
1 流し台 2 天板 3 収納庫 3a 奥板 4 混合水栓 5 常温水元栓 6 温水元栓 7 常温水管 8 温水管 9 棚板 10 浄水器支持ケース 11 原水管 11a 銅管部 11b 可撓性部 12 浄水管 12a 銅管部 12b 可撓性部 −−浄水器−−− 20 浄水器 21 ハウジング 23 流入口 24 流入口部 24a 係止溝 25 流出口 26 流出口部 26a 係止溝 27 アッパーハウジング 27a 上板 27b 段部 27c 位置合わ棒 29 ロアハウジング 29a 底板 29b 球状部分 29c 受座 31 雄ねじ(アッパーハウジング側) 33 雌ねじ(ロアハウジング側) 35 溝(Oリング装着用) 37 Oリング 38 漏受部 41 シール用突出部 43 中空糸膜ケース 43a 底板 43b 連通孔 43c 支持リング 45 円筒形ガイド部材 47 保持用フィルタ(上側) 47a 中央開口 49 保持用フィルタ(下側) 49a 中央開口 51 支持部材(上側) 51a 中央開口 51b 連通孔 53 支持部材(下側) 53a 円板 53b 脚部 53c 中央開口 53d 連通孔 −−連結具−− 70 連結具 71 原水管接続部材 73 浄水管接続部材 75 結合プレート 75a 誤接続防止用孔 77 ロック部材 78 締付部材 79 筒状部材(上側) 79a 装着部 79b 係止つめ 81 筒状部材(下側) 85 浄水流路 86 シールリング 87 弁装置 93 弁座 93a 開口 95 開閉部材 95a つめ体 95b 弁体 97 案内筒 99 スプリング 100 貫通孔 101 係止球体 103 スプリング 110 上側部材 110a フランジ部 111 操作プレート 111a 貫通孔 111b 切欠き 111c 誤接続防止用孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−83578(JP,A) 実開 平2−53190(JP,U) 実開 昭53−23015(JP,U) 実開 昭57−59294(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C02F 1/28 C02F 1/44 E03C 1/10 F16L 39/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 浄化すべき水を流す可撓性部材を備えた
    原水管の端部に設けられ、浄水器の流入口部に着脱可能
    な原水管接続部材と、浄化された浄水を流す可撓性部材
    を備えた浄水管の端部に設けられ、前記浄水器の流出口
    部に着脱可能でかつ原水管接続部材と構成を同じくする
    浄水管接続部材と、これら各接続部材に掛け渡されて双
    方を結合する結合プレートとを備え、 各前記接続部材はこの部材上を摺動して流入口及び流出
    口部に各接続部材をロックさせるロック部材を備えると
    ともに、各前記ロック部材は、結合プレートの近傍に位
    置しかつ前記ロック部材間に掛け渡されて双方を結合す
    る操作プレートを備え、操作プレートを接続部材の軸線
    方向へ移動することによりロック及びロックの解除を行
    い、各接続部材を着脱するようにしたことを特徴とする
    浄水器用連結具。
  2. 【請求項2】 接続部材の軸線方向かつ離脱方向に突出
    する棒状の突起物を浄水器の上面に設け、各接続部材の
    接続状態が正常なときのみ突起物と嵌合できる孔を操作
    プレートに形成したことを特徴とする浄水器用連結具。
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