JP2004003607A - 継手組立体 - Google Patents
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Abstract
【課題】雄形継手と雌形継手との接続が容易で、両継手間の位置関係が変化してもシール性が損なわれることがないクイックリリース形の継手組立体を提供する。
【解決手段】雄形継手12の外周及び雄形継手12を受け入れる雌形継手14の内周にそれぞれ互いに整合する保持溝18及び19を設け、保持溝18及び19内に拡大及び縮小が可能な保持リング20を収容することにより、雄形継手及び雌形継手を相互に固定する。雄形継手12の外周に形成したシール用溝16にOリング17を収容して、このOリングを両継手の間で圧縮することにより水密なシールを形成する。
【選択図】 図1
【解決手段】雄形継手12の外周及び雄形継手12を受け入れる雌形継手14の内周にそれぞれ互いに整合する保持溝18及び19を設け、保持溝18及び19内に拡大及び縮小が可能な保持リング20を収容することにより、雄形継手及び雌形継手を相互に固定する。雄形継手12の外周に形成したシール用溝16にOリング17を収容して、このOリングを両継手の間で圧縮することにより水密なシールを形成する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、クイックリリース形の継手組立体に関し、更に特定すると、水処理システムまたは水処理装置に用いる液密なクイックリリース形継手組立体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
水処理システムの部品として、水タンクや他の圧力容器がよく知られている。既定のシステムでは、容器と他の装置との間が継手により接続され、この継手により、容器の内部とシステムの他の部分との間の流体の流通が図られる。この種の継手は、典型的な例では、ねじ込み形の継手であって、該継手のネジと相補的なネジ部を有する容器のスロート部(のど部)または開口部の内周または外周にネジ結合される。このようにして、継手と容器との間に公知のネジ締めシールが形成され、該継手により、容器の内部とシステムの他の部分との間の流体の流通が図られる。システムの他の部分とは、例えば、該継手の他端側に設けられるバルブやパイプなどである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
この種の継手による接続には少なくとも2つの問題点がある。第1の問題点は、ねじ込み形継手を圧力容器に取り付けて液密シールを確実に図るために、相当量の作業と熟練とが必要になることである。これは特に、狭く、余裕がないスペースで、水軟化システムなどに用いる圧力容器に継手を取り付ける際に問題になる。水処理システムに新しい装置(例えば新しい圧力容器)を取り付ける際には、その装置を所定箇所に正しく取り付けることが望ましく、またシステムの他の部分に与える影響をできるだけ少なくすることが望ましい。不幸なことに、住宅用または工業用の水処理システムにおいては、既存の継手に新しい容器(即ち交換用の容器)を正しく取り付ける作業を行うために十分なスペースがないことが多い。このような問題が起こるのは、一つには、既にシステムの一部をなしている継手を固定したままの状態にして、容器自体を回転させることにより継手に結合して、液密シールを得るようにしなければならないことによる。このように狭いスペースで容器自体を回転させる操作は、きわめてやりにくく、困難なものであり、非円形の断面を有するある種の容器の場合には、不可能ともいえるものである。
【0004】
第2の問題点は、ねじ込み形継手の場合には、継手と該継手が取り付けられることになる容器との間の回転方向の最終的な位置関係を予知することがきわめて難しいということである。金属製の継手同士の場合には、締め過ぎることなく、液密シールが得られる最終的な位置関係を予測することはほとんど不可能である。これまでにこのような問題が生じているのは、圧力容器は、特定の用途に適合するために特殊な形状を有していることが多く、しかも、これらの容器は、該容器に対して決まった位置関係をもって設けられたパイプや器具に結合されなければならないことが多いからである。従って、継手は、一方では、容器との間の液密シールを維持することがきわめて重要であるが、他方では、下流側の配管や、器具に正しい位置関係で結合されることがきわめて重要である。
【0005】
水処理システムに用いるのに適した液密シール継手に対しては、システムの他の部分に影響を与えることなく、その取付を迅速かつ容易に行うことができるようにするというニーズがある。またこの種の継手は、液密なシールを形成するだけでなく、タンクまたは容器をシステムの他の部分に対して任意の位置関係をもって配置することができるものであることが好ましい。またこの種の継手は、液密シールを損なうことなく、容器を所定の位置で回転させることができるものであることが更に好ましい。
【0006】
本発明の目的は、上記の問題点を解決し、上記のようなニーズに応えることができる継手を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば、雄型継手と、雌型継手と、保持リングと、Oリングとを有する継手組立体が提供される。雄型継手は、円筒部と、該円筒部から径方向に突出した状態で軸線方向に間隔をあけて配置された複数の環状部を備えている。複数の環状部の内の第1の対の環状部の間に保持リングを受け入れる第1の保持溝が形成されて、複数の環状部の内の第2の対の環状部の間にOリングを受け入れるシール用溝部が形成される。雌型継手は、スロート壁部を有するスロート部と、スロート壁部に設けられた第2の保持溝とを備えていて、第2の保持溝は、スロート壁部を上側壁部と下側壁部とに分けるように設けられている。雌型継手のスロート部は、(a)雄型継手の第1の保持溝がスロート壁部に設けられた第2の保持溝と整合させ、(b)保持リングの少なくとも一部を第1及び第2の保持溝内に保持させ、(c)Oリングを径方向に圧縮してスロート壁部に押しつけることにより流体に対して密なシールを形成した状態で、雄型継手をその内部に受け入れて収容するように作られている。
【0008】
また本発明によれば、雄型継手と、雌型継手と、硬質ではあるが可撓性を有するロッドと、Oリングとを備える継手組立体が提供される。この継手組立体においては、雄型継手が、円筒部と、円筒部から径方向に突出した状態で軸線方向に間隔をあけて配置された複数の環状部とを備えている。複数の環状部の内の第1の対の環状部の間に硬質ではあるが可撓性を有するロッドを受け入れる第1の保持溝が形成され、複数の環状部の内の第2の対の環状部の間にOリングを受け入れるシール用溝部が形成される。雌型継手は、スロート壁部を有するスロート部と、スロート壁部に設けられた第2の保持溝とを備えている。スロート壁部には、該壁部を貫通した保持用ポートが設けられ、該保持用ポートは、スロート壁部に設けられた第2の保持溝の接線方向に整合させられている。
【0009】
更に本発明によれば、雄型継手と、雌型継手と、金属製の保持リングと、Oリングとを備えた継手組立体が提供される。雄型継手は、円筒部と、該円筒部から径方向に突出した状態で軸線方向に間隔をあけて配置された複数の環状部を備えている。複数の環状部の内の第1の対の環状部の間に保持リングを受け入れる第1の保持溝が形成され、複数の環状部の内の第2の対の環状部の間にOリングを受け入れるシール用溝部が形成される。雌型継手は金属製のリム部と、スロート壁部を有するスロート部とを備えている。スロート壁部の一部は、金属製のリム部により形成された金属の表面となっており、スロート壁部の他の部分は、プラスチックの表面となっている。スロート壁部の金属表面にある第2の保持溝は、該スロート壁部を上側壁部と下側壁部とに分けるように設けられている。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明に係わる継手組立体の構成要素及び部品の内、以下に説明される部分以外の部分は、従来のものと同様の材料により、従来のものと同様の方法で作られる。
【0011】
図1ないし図3は、クイックリリース形の継手組立体10を示している。先ず図1を参照すると、組立体の縦軸9に沿って軸方向に分解された分解斜視図の形で、継手組立体10が示されている。継手組立体10は、雄型継手12と、雌型継手14とを備えている。雄型継手12は、例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリ塩化ビニル(PVC)、及びポリマー材料とフッ素ポリマー材料とを含む他のプラスチック(即ち熱可塑性プラスチック)等のプラスチック材料により形成されることが望ましい。(テフロン等のフッ素ポリマー材料は、比較的軟らかく圧力がかかった状態で浮く傾向があるため、高圧状態での使用にはあまり好ましくない。しかし、主として化学的な適合性が問題とされる低圧状態においては、フッ素ポリマー材料を利用することができる。)雄型継手12は、アルミニウム、銅、黄銅、鉄等の金属材料によって作ることもできる。
【0012】
雄型継手12は、円筒部5と、該円筒部5の外周面4から径方向に突出して延びるように設けられて軸線方向に間隔をあけて配置された複数の環状部とを備えたほぼ円筒形の継手である。図示の例では、複数の環状部が、円筒部5の外周面から径方向に突出して延びる第1、第2及び第3の環状部6、7及び8からなっている。
【0013】
環状部6ないし8の内、第1の対の環状部6と7との間に第1の保持溝18が形成されている。第1の保持溝18は、保持リング20を受け入れるように設けられていて、後述するように、ロック位置にある保持リング20及びアンロック位置にある保持リング20のいずれをも受け入れるのに十分な深さを有している。図1に最もよく示されているように、雄型継手の第1の環状部6は、円筒部5の外周面4付近に切れ目6aを有する。後述するように、切れ目6aは、保持リング20の第1及び第2の張出部41及び42を受け入れるために設けられている。保持溝18内では、環状部6及び7と円筒部5の外周面4との間の境界部が矩形状をなしている。このことは、環状部6と環状部7と外周面4とが直角に交わっていることを意味する。このような構成により、ほぼ矩形状の断面形状を有する保持溝18が形成されている。しかし、環状部6及び7と円筒部5の外周面4との間の境界部の一方または双方を、円形状や湾曲した形状、或いは面取りされた形状とすることもできる。
【0014】
保持リング20は、内径部46と外径部48とを有するほぼ円形状の部材である。保持リング20は、途中に切れ目を有する不連続な形状を有し、該保持リングの両端部には、タブ(つまみ部)43及び44をそれぞれ備えた第1及び第2のオーバハング部(張出部)41及び42が設けられている。保持リング20は、熱可塑性樹脂材料等の硬質ではあるが可撓性(フレキシビリティ)を有する材料で作るのが有利である。硬質ではあるが可撓性を有する材料で作られているということは、外力を加えることにより直径を拡大したり縮小したりすることができ、外力を除去すると、その直径は曲げ力が与えられていない時の直径に自然に戻ることになるということを意味している。曲げ力が与えられていない時の直径とは、保持リングに、その直径を拡大したり縮小したりするような外力が与えられていない状態、即ち解放状態での保持リングの直径を意味する。保持リング20は、例えば、タブ43とタブ44との間の距離を拡大したり縮小したりする(タブ43と44との間を開いたり閉じたりする)ことによって、拡大したり縮小したりすることができる。保持リング20は、解放状態にあるときに、その内径部46及び外径部48がそれぞれ解放状態での内径及び外径を有していることが理解できるだろう。硬質ではあるが可撓性を有する材料は、プラスチックであってよく、金属であってもよい。
【0015】
円形のロック用突出部30が、雄型継手12の第1の保持溝18内に設けられている。ロック用突出部30は、第2の環状部7に隣接した保持溝18内の円筒部5付近に、環状に設けられている。図1ないし3に示されているように、ロック用突出部30は、外周面4と環状部7とが交差する部分に設けられている。
【0016】
環状部7及び8は、その間にシール用溝部16を形成している。シール用溝部16内では、環状部7及び8と外周面4との間の境界部が、保持溝18に関して前述したものと同様に形成されている。シール用溝部16は、その内部にOリング17を受け入れるように設けられている。シール用溝部16は、後記するように、Oリング17の一部を溝16の外側に出っ張らせた状態で、該Oリング17をしっかりと保持するために十分な深さを有するように設けられている。Oリング17は弾性またはゴム性を有する材料で作られている。Oリングに適した弾性材料の中には、テフロン(Teflon)、バイトン(Viton)及びカルレッツ(Kalrez)及びザラック(Zalak)(いずれもデュポン社の登録商標)を含むポリテトラフルオロエチレン・エラストマー、ネオプレンゴム、ポリイソプレン、ポリブタジエン、ポリイソブチレン、ポリウレタン、エチレンプロピレンジエンゴム(EPDM)及び天然ゴムが含まれる。また濡らされる液体、即ち継手組立体が用いられる液体と適合性がある材料が選択される限り、他の適当なエラストマー材料を、Oリング用の材料として用いることもできる。
【0017】
雌型継手14は雄型継手12を形成する材料と同じ材料か、または同様の材料により形成される。雌型継手14もまたはほぼ円筒状の継手であって、雄型継手12を収容するためのスロート部(のど部)15を有している。円周状のリップ部21により、スロート部15の開口部15aが形成されている。リップ部21は、第1の面取りされたエッジ部22を有していることが好ましい。スロート部15はまた、スロート壁部(のど状の壁部)24と、スロート壁部24内に設けられた第2の保持溝19とを備えている。保持溝19は、スロート壁部24の上側壁部24aをその下側壁部24bから分離している。下側壁部24bに隣接する保持溝19の下側のエッジ部は、第2の面取りされたエッジ23であることが望ましい。第2の保持溝19は、前記した第1の保持溝18と同様に矩形状の断面を有している。また、上側壁部24aの直径は、下側壁部24bの直径よりも僅かに大きくなっている。これは、後で説明するように、雄型継手12を雌型継手14に挿入したり、該雌形継手から取り外したりする毎に、Oリングを上側壁部24aを通過させて容易に移動させ得るようにするためである。
【0018】
以下に記載されているように、雄型継手12は、シールされた継手結合を形成するために、雌型継手14のスロート部15に挿入される。図1に概略的に示されているように、まず、保持リング20及びOリング17が雄型継手12に組み込まれる。保持リング20は次のようにして雄型継手12に組み込まれる。まず公知の手段により(例えば、人の指や機械的な道具で圧力を加えることにより)、タブ43及び44を引き離して、保持リング20を拡大する。タブ43及び44は、保持リング20の内径46が、該保持リング20を雄型継手12の頂部から第1の環状部6の上をスライドさせるのに十分な大きさになるまで引き離される。雄型継手12の上で保持リング20をスライドさせる際には、タブ43及び44を環状部6の切れ目6aと整合させて、保持リング20が第1の保持溝18内に着座させられたときに、保持リング20のオーバハング部41及び42が切れ目6a内に配置されるようにする。保持リング20が第1の環状部6を通過した後、タブ43及び44に加えていた圧力を除去して、ロック用リングを解放状態に戻し、ロック用リングの径を解放状態(外力が与えられていない状態)での径に戻して、該ロック用リングを第1の保持溝18内に着座させる。保持リング20の解放状態における内径部46の径は、円筒部5の外周面4の外径よりも大きくなっている。即ち、保持リング20は、その径が解放状態における径であるときに、保持溝18内に緩く保持されるようになっていて、タブ43,44を近づけて保持リング20を溝18から突出しないように圧縮することにより、該保持リングをほぼ完全に保持溝18内に収容するようになっている。次いでOリング17を、シール用溝16内に着座させる。Oリングがシール用溝内に着座させられると、該Oリング17は、その一部が溝16から突出した状態(溝16から径方向に突出した状態)になる。
【0019】
保持リング20とOリング17を有する雄型継手12は、次のような方法で雌型継手14のスロート部15に挿入される。第1の保持溝18の外側に保持リングを突出させないようにタブ43及び44に圧力を加える。次に、雄型継手12の挿入を妨げることがないようにタブ43及び44に圧力を加えたままで、雄型継手12をスロート部15に挿入する。第1の保持溝18がスロート部15の開口部15aを通過した後にタブ43及び44に加えていた圧力を除去し、雄型継手12を更にスロート部15内に押し込む。雄型継手12を更にスロート部15に挿入した時に、第1の保持溝18が雌型継手14の第2の保持溝19と整合した状態にされる。この挿入は保持溝18及び19が整合した状態になるまで行う。保持溝18及び19が整合した状態になると、保持リング20が自動的に拡大して第2の保持溝19内に入り込み、該保持リング20の径が解放状態における径に戻る。保持リングが解放状態の径を有する状態では、保持リング20の一部が保持溝18及び19のそれぞれの内部に配置されて、雄型継手12が雌型継手14内の所定の位置に固定される。
【0020】
第1及び第2の面取りされたエッジ22及び23は、雄形継手の挿入が行なわれている間、径方向に突出しているOリング17に与えられるダメージを最小にするのに役立つ。Oリング17は、第1の面取りされたエッジ部22によってガイドされて、スロート壁部の上側壁部24aを越えて移動し、更に第2の面取りされたエッジ部23によりガイドされて、スロート壁部の下側壁部24bに押し当てられる位置へと導かれる。水密シールを形成するために、Oリングが下側壁部24bと、保持溝16の底部における円筒部5の外周面4との間で径方向に圧縮されて、水密シールが形成されるように、下側壁部24bの直径と、Oリング17の厚さ及び物理的(圧縮/弾性)特性とが選択される。上記の説明及び図面から、一旦雄型継手及び雌型継手が所定の位置関係に固定されると、下側壁部24bとOリング17と溝16の底部における外周面4との間に形成された液密シールが、雄型継手12及び雌型継手14の回転方向の位置関係とは無関係になることが明らかであろう。言い換えると、雄型継手12は、水密シールを破ったり、損なったりすることなく、雌型継手14内で回転することができる。
【0021】
図2を参照すると、雄形継手12が雌型継手14内の所定位置に固定された状態にある継手組立体10が示されている。図2に示されているように、保持リング20の解放状態での(外力が与えられていない状態での)内径46は、その内部にロック用突出部30を収容するのに十分な大きさを有している。継手が作動流体から加圧されていない時には、ロック用リング20をロック用突出部30の上にある第1の保持溝18内に向けて圧縮して、雄型継手12を取り外すことができる。
【0022】
この状態をアンロック状態と呼ぶ。何故なら、雌型継手14から雄型継手12を取り外すために、ロック用リングを自由に第1の保持溝18内に向けて圧縮することができ(もはや第2の保持溝19内に向けて拡大することがなく)、雄形継手を雌形継手から外すことができるからである。しかし、継手が作動流体から加圧される場合は、雄形継手が内圧により上方に加圧され、ロック用突出部30が保持リング20の内径部46内に着座させられる(図3参照)。この位置(ロックされた位置と呼ばれる)においては、ロック用突出部30により保持リング20が圧縮されるのが阻止され、雄型継手は雌型継手内にロックされる。すなわち、雄型継手12は取り外すことができない。このようにして、ロック用突出部30は、継手が加圧されて、保持リングが偶発的に圧縮された場合に対する安全策を提供する。ロック用突出部30はまた、継手が加圧されていることに気づいていない作業者が雄型継手12を取り外してしまうのを防止して、作業者が怪我を負ったり機械が故障したりするリスクを大幅に減少させる。
【0023】
図4及び5は、本発明の第2の実施形態による継手組立体110を示している。図4及び5においては、図1ないし3に示された本発明の第1の実施形態に設けられた部材または要素と類似する部材又は要素が、図1ないし3で使用した符号に100を加えた符号で示されている。(例えば図1ないし3の雄型継手12と同一の機能を有する雄型継手を図4及び5では112で示している。)図5を参照すると、雌型継手114は、水タンクまたは容器100の一部をなすように、水タンクまたは容器100の一部に成形された状態で示されている。これは本発明の一実施形態である。他の形態では、雌型継手114は、例えばネジ付の接続具や他の従来型の接続具を通して独立型の容器や他の配管或いは設備に結合される独立型の継手とすることができる。同様に、図1ないし図3に示された雄型継手12及び雌型継手14と同じように、雄型継手112を独立型の継手とするか、または公知の容器や配管や他の設備の一部をなすようにそれぞれの一部に一体成形されたものとすることができる。独立型継手が使用される場合、該継手は、タンク、容器、配管、その他の設備等に永久的に結合するためのネジ付の接続具を備えることができる。ここで他の設備とは、蒸留塔、吸収装置、吸着装置、洗浄器、原子炉、熱交換器、流量計、バルブ、温浸器(digester)、オーブン等を含む水処理装置や流体装置の機能を果たすユニットまたは機械である。
【0024】
再び図4及び図5を参照すると、水密シール接続を形成するために、雄形継手112が雌形継手114のスロート部115内に固定された状態にある継手組立体110が示されている。シール用溝116、Oリング117及びスロート壁部124は、上記第1の実施形態と同様に設けられている。第1の保持溝118及び第2の保持溝119もまた、第1の実施形態と同様に、雄型継手112及び雌型継手114にそれぞれ設けられている。雌型継手114には第2の保持溝119に加えて、スロート壁部124を貫通した保持用ポート105が設けられている。ポート105は保持溝119の折線方向に整合した状態で(軸線を保持溝11の接線方向に向けた状態で)設けられている。本実施形態においては、シールされた継手接続を提供するため、Oリング117がシール用溝116内に着座させられて、雄型継手112が雌型継手114のスロート部124内に挿入される。次に硬質ではあるが可撓性を有する保持用ロッド120が、図5に示されているように、相対する第1及び第2の保持溝118及び119により形成された保持通路の折線方向に整合した状態で設けられたポート105を通して保持溝118及び119により形成された保持通路内に挿入される。保持用ロッド120が一度所定位置に挿入されると、図5に示されているように、該保持用ロッドが第1及び第2の保持溝118、119の双方に部分的に保持されるため、該保持ロッド120により、雄型継手112が外されるのが阻止される。第1の実施形態と同様に、Oリング117は水密シールを形成するためにスロート壁部124と保持溝116の底部との間に圧縮され、保持ロッド120により雄型継手112と雌型継手114が所定の位置関係に固定される。雄形継手112は、Oリング117とスロート壁部124との間に形成された液密シールを破ったり損なったりすることなく、雌型継手114に対して回転することができる。
【0025】
図6は、本発明の第3の実施形態による継手組立体210を示している。この実施形態は、圧力容器用の加圧される継手を金属部品によって適当な位置に固定することが米国機械学会(ASME)の基準により要求される場合に好適なものである。図6においては、図1ないし図3に示された本発明の第1の実施形態の各部材と類似の部材または要素を、図1ないし図3で使用した符号に200を加えた符号を付して示している。(例えば図1ないし図3の雄型継手12に機能的に一致する雄型継手は図6では212の符号で示している。)図6に見られるように、本実施形態は、第2の保持溝219を収容するために金属製のリム部(枠部)250が設けられている点を除き、図1ないし3に示された第1の実施形態と実質的に同様である。金属製のリム部250は、公知の方法や従来の方法によって容器200と一体化した状態で設けることが好ましい。リム部を一体に設ける一つの方法では、金属製のリム部250が先ず従来の鋳造方法によって鋳造され、その後ブロー成形用の型や回転成形用の型内にインサートとして配置される。その後容器は、金属製のリム部250の周囲でブロー成形或いは回転成形され、金属製のリム部250が完成した容器200と一体化される。ブロー成形及び回転成形は従来の方法による。
【0026】
金属製のリム部250は台形状や鳩尾状等の保持力がある形の溝252を備えた状態で鋳造または成形により形成される。保持力がある形の溝とは、その溝が、成形過程及びその後の硬化過程で、容器200のプラスチック材料を押し込んで物理的に保持するのに効果的な断面形状を有する形を有していることを意味する。また、金属製のリム部250の外周側のリム部分251の周囲またはその上に容器200の外壁が一体成形されて、容器200の肩部にリム部251を保持するスロット202が形成される。このようにして、金属製のリム部250は、容器200と一体化された部分として、適当な箇所に強固に且つ恒久的に保持される。続いて、容器は、公知の方法により、樹脂でコーティングされるかフィラメントで巻かれる。
【0027】
本実施形態では、Oリング用のシール面を形成するスロート壁部224がプラスチックからなる面である。すなわち、図6に示されているように、金属製のリム部250の内径部の周囲がプラスチックで裏打ちされている。また、本実施形態においては、雄型継手212及び保持リング220が、金属からなっている。このように、水に触れるすべての面はプラスチック(合成樹脂)製であり、雄型継手及び雌型継手を適当な位置に固定するすべての要素はASMEの基準に従って金属製である。本実施形態の継手組立体210は、その他の点では、上記に記載の図1ないし図3に示された第1の実施形態と実質的に同様に製造され、図1ないし図3に示された第1の実施形態と同様に使用される。
【0028】
上記の説明から、クイックリリース形の継手組立体は、特殊な工具を使用することなく迅速に接続したり切り離したりすることができる。このような継手組立体は、従来のねじ込み式の継手では、接続したり切り離したりすることが困難であった狭い限られたスペースで、分離したり液密シール接続を形成したりする場合に特に有用である。更に、クイックリリース形の継手組立体によれば、液密にシールされた接続状態を維持しつつ、雄形継手及び雌形継手を(即ちそれぞれに接続された装備を)いずれの方向にも360°相対的に回転させることができる。言い換えると、液密シールは、雄型継手12、112、212と雌型継手14、114、214との間の相対的な回転方向の位置関係とは関係なく、ほぼ完全な状態を保つ。本発明の一形態においては、継手組立体が、加圧中に偶発的に、即ち故意でなく切り離されるのを防ぐことができるようにデザインされている。これにより、作業者が怪我を負ったり、設備が故障したりするリスクを減少させることができる。本発明の継手組立体は、システムの液密シールを実質的に損なうことなく、継手組立体を繰り返し再利用できる(すなわち雄型継手及び雌型継手の接続及び切り離しを繰り返し行うことができる)という更なる利点を有する。これは、継手組立体のOリング17、117、217が、継手を取り外すことなく、実質的にシステムの他の部分に影響を与えることなく、元の位置で迅速且つ容易に交換できるためである。一方、ねじ込み式の継手では、継手が古くなったり外されたりした時にそれらを交換しなければならないが、従来の継手を交換するには、時間が掛かったり、コストが掛かったり、相当な稼働休止期間が生じたりすることとなる。
【0029】
上記の説明では、水が作動流体であるとして継手組立体を説明した。しかしながら、本発明の継手組立体は、液状、気体状或いは飽和状態にある、酸、塩基化合物、有機及び無機化合物といった他の流体を作動流体とする場合にも利用可能である。この場合、作動流体に適合させるためにある程度の修正を施すことが必要とされることは理解されるであろう。このような修正を施すことは周知或いは公知である。公知の修正とは、例えば、作動流体と適合させるように、構成材料を採用するといったことである。本発明は、水の代りに他の液体やガスが作動流体として使用される場合にも適用できるので、特許請求の範囲においては、「水密」や「液密」という言葉に代えて、「液密及び/または気密」という意味で、「流体に対して密な」という語を用いている。
【0030】
上記の説明はあくまでも例を示したものであって、上記の説明に含まれる教示内容の範囲を逸脱しない範囲で、他の手段を加えたり、修正を加えたり、細部を省略したりすることができることは、当業者にとって明らかなことであろう。従って、本発明は、特許請求の範囲によっては限定されるが、本明細書に記載された特定の細部に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係わる継手組立体を示した分解斜視図である。
【図2】図1の継手組立体を組立てて減圧した状態を示した側面断面図である。
【図3】継手組立体が加圧された状態を示している点を除き、図2と同様の図である。
【図4】本発明の第2の実施形態に係わる継手組立体を利用したタンクを示した斜視図である。
【図5】継手組立体が取付けられた状態の図4のタンクを示した側面断面図である。
【図6】本発明の第3の実施形態に係わる継手組立体を利用したタンクを示した側面断面図である。
【符号の説明】
4…外周面、5…円筒部、6、7、8…第1、第2及び第3の環状部、6a…切れ目、10、110、210…継手組立体、12、112、212…雄形継手、14、114、214…雌形継手、15、115…スロート部、16、116、216…シール用溝部、17、117、217…Oリング、18、19…第1及第2の保持溝、20、220…保持リング、21…リップ部、22、23…面取りされたエッジ、24、124、224…スロート壁部、24a…上側壁部、24b…下側壁部、30…ロック用突出部、41、42…第1及び第2のオーバハング部、100、200…タンク又は容器、105…保持用ポート、120…保持用ロッド、251…リム部分。
【発明の属する技術分野】
本発明は、クイックリリース形の継手組立体に関し、更に特定すると、水処理システムまたは水処理装置に用いる液密なクイックリリース形継手組立体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
水処理システムの部品として、水タンクや他の圧力容器がよく知られている。既定のシステムでは、容器と他の装置との間が継手により接続され、この継手により、容器の内部とシステムの他の部分との間の流体の流通が図られる。この種の継手は、典型的な例では、ねじ込み形の継手であって、該継手のネジと相補的なネジ部を有する容器のスロート部(のど部)または開口部の内周または外周にネジ結合される。このようにして、継手と容器との間に公知のネジ締めシールが形成され、該継手により、容器の内部とシステムの他の部分との間の流体の流通が図られる。システムの他の部分とは、例えば、該継手の他端側に設けられるバルブやパイプなどである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
この種の継手による接続には少なくとも2つの問題点がある。第1の問題点は、ねじ込み形継手を圧力容器に取り付けて液密シールを確実に図るために、相当量の作業と熟練とが必要になることである。これは特に、狭く、余裕がないスペースで、水軟化システムなどに用いる圧力容器に継手を取り付ける際に問題になる。水処理システムに新しい装置(例えば新しい圧力容器)を取り付ける際には、その装置を所定箇所に正しく取り付けることが望ましく、またシステムの他の部分に与える影響をできるだけ少なくすることが望ましい。不幸なことに、住宅用または工業用の水処理システムにおいては、既存の継手に新しい容器(即ち交換用の容器)を正しく取り付ける作業を行うために十分なスペースがないことが多い。このような問題が起こるのは、一つには、既にシステムの一部をなしている継手を固定したままの状態にして、容器自体を回転させることにより継手に結合して、液密シールを得るようにしなければならないことによる。このように狭いスペースで容器自体を回転させる操作は、きわめてやりにくく、困難なものであり、非円形の断面を有するある種の容器の場合には、不可能ともいえるものである。
【0004】
第2の問題点は、ねじ込み形継手の場合には、継手と該継手が取り付けられることになる容器との間の回転方向の最終的な位置関係を予知することがきわめて難しいということである。金属製の継手同士の場合には、締め過ぎることなく、液密シールが得られる最終的な位置関係を予測することはほとんど不可能である。これまでにこのような問題が生じているのは、圧力容器は、特定の用途に適合するために特殊な形状を有していることが多く、しかも、これらの容器は、該容器に対して決まった位置関係をもって設けられたパイプや器具に結合されなければならないことが多いからである。従って、継手は、一方では、容器との間の液密シールを維持することがきわめて重要であるが、他方では、下流側の配管や、器具に正しい位置関係で結合されることがきわめて重要である。
【0005】
水処理システムに用いるのに適した液密シール継手に対しては、システムの他の部分に影響を与えることなく、その取付を迅速かつ容易に行うことができるようにするというニーズがある。またこの種の継手は、液密なシールを形成するだけでなく、タンクまたは容器をシステムの他の部分に対して任意の位置関係をもって配置することができるものであることが好ましい。またこの種の継手は、液密シールを損なうことなく、容器を所定の位置で回転させることができるものであることが更に好ましい。
【0006】
本発明の目的は、上記の問題点を解決し、上記のようなニーズに応えることができる継手を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば、雄型継手と、雌型継手と、保持リングと、Oリングとを有する継手組立体が提供される。雄型継手は、円筒部と、該円筒部から径方向に突出した状態で軸線方向に間隔をあけて配置された複数の環状部を備えている。複数の環状部の内の第1の対の環状部の間に保持リングを受け入れる第1の保持溝が形成されて、複数の環状部の内の第2の対の環状部の間にOリングを受け入れるシール用溝部が形成される。雌型継手は、スロート壁部を有するスロート部と、スロート壁部に設けられた第2の保持溝とを備えていて、第2の保持溝は、スロート壁部を上側壁部と下側壁部とに分けるように設けられている。雌型継手のスロート部は、(a)雄型継手の第1の保持溝がスロート壁部に設けられた第2の保持溝と整合させ、(b)保持リングの少なくとも一部を第1及び第2の保持溝内に保持させ、(c)Oリングを径方向に圧縮してスロート壁部に押しつけることにより流体に対して密なシールを形成した状態で、雄型継手をその内部に受け入れて収容するように作られている。
【0008】
また本発明によれば、雄型継手と、雌型継手と、硬質ではあるが可撓性を有するロッドと、Oリングとを備える継手組立体が提供される。この継手組立体においては、雄型継手が、円筒部と、円筒部から径方向に突出した状態で軸線方向に間隔をあけて配置された複数の環状部とを備えている。複数の環状部の内の第1の対の環状部の間に硬質ではあるが可撓性を有するロッドを受け入れる第1の保持溝が形成され、複数の環状部の内の第2の対の環状部の間にOリングを受け入れるシール用溝部が形成される。雌型継手は、スロート壁部を有するスロート部と、スロート壁部に設けられた第2の保持溝とを備えている。スロート壁部には、該壁部を貫通した保持用ポートが設けられ、該保持用ポートは、スロート壁部に設けられた第2の保持溝の接線方向に整合させられている。
【0009】
更に本発明によれば、雄型継手と、雌型継手と、金属製の保持リングと、Oリングとを備えた継手組立体が提供される。雄型継手は、円筒部と、該円筒部から径方向に突出した状態で軸線方向に間隔をあけて配置された複数の環状部を備えている。複数の環状部の内の第1の対の環状部の間に保持リングを受け入れる第1の保持溝が形成され、複数の環状部の内の第2の対の環状部の間にOリングを受け入れるシール用溝部が形成される。雌型継手は金属製のリム部と、スロート壁部を有するスロート部とを備えている。スロート壁部の一部は、金属製のリム部により形成された金属の表面となっており、スロート壁部の他の部分は、プラスチックの表面となっている。スロート壁部の金属表面にある第2の保持溝は、該スロート壁部を上側壁部と下側壁部とに分けるように設けられている。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明に係わる継手組立体の構成要素及び部品の内、以下に説明される部分以外の部分は、従来のものと同様の材料により、従来のものと同様の方法で作られる。
【0011】
図1ないし図3は、クイックリリース形の継手組立体10を示している。先ず図1を参照すると、組立体の縦軸9に沿って軸方向に分解された分解斜視図の形で、継手組立体10が示されている。継手組立体10は、雄型継手12と、雌型継手14とを備えている。雄型継手12は、例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリ塩化ビニル(PVC)、及びポリマー材料とフッ素ポリマー材料とを含む他のプラスチック(即ち熱可塑性プラスチック)等のプラスチック材料により形成されることが望ましい。(テフロン等のフッ素ポリマー材料は、比較的軟らかく圧力がかかった状態で浮く傾向があるため、高圧状態での使用にはあまり好ましくない。しかし、主として化学的な適合性が問題とされる低圧状態においては、フッ素ポリマー材料を利用することができる。)雄型継手12は、アルミニウム、銅、黄銅、鉄等の金属材料によって作ることもできる。
【0012】
雄型継手12は、円筒部5と、該円筒部5の外周面4から径方向に突出して延びるように設けられて軸線方向に間隔をあけて配置された複数の環状部とを備えたほぼ円筒形の継手である。図示の例では、複数の環状部が、円筒部5の外周面から径方向に突出して延びる第1、第2及び第3の環状部6、7及び8からなっている。
【0013】
環状部6ないし8の内、第1の対の環状部6と7との間に第1の保持溝18が形成されている。第1の保持溝18は、保持リング20を受け入れるように設けられていて、後述するように、ロック位置にある保持リング20及びアンロック位置にある保持リング20のいずれをも受け入れるのに十分な深さを有している。図1に最もよく示されているように、雄型継手の第1の環状部6は、円筒部5の外周面4付近に切れ目6aを有する。後述するように、切れ目6aは、保持リング20の第1及び第2の張出部41及び42を受け入れるために設けられている。保持溝18内では、環状部6及び7と円筒部5の外周面4との間の境界部が矩形状をなしている。このことは、環状部6と環状部7と外周面4とが直角に交わっていることを意味する。このような構成により、ほぼ矩形状の断面形状を有する保持溝18が形成されている。しかし、環状部6及び7と円筒部5の外周面4との間の境界部の一方または双方を、円形状や湾曲した形状、或いは面取りされた形状とすることもできる。
【0014】
保持リング20は、内径部46と外径部48とを有するほぼ円形状の部材である。保持リング20は、途中に切れ目を有する不連続な形状を有し、該保持リングの両端部には、タブ(つまみ部)43及び44をそれぞれ備えた第1及び第2のオーバハング部(張出部)41及び42が設けられている。保持リング20は、熱可塑性樹脂材料等の硬質ではあるが可撓性(フレキシビリティ)を有する材料で作るのが有利である。硬質ではあるが可撓性を有する材料で作られているということは、外力を加えることにより直径を拡大したり縮小したりすることができ、外力を除去すると、その直径は曲げ力が与えられていない時の直径に自然に戻ることになるということを意味している。曲げ力が与えられていない時の直径とは、保持リングに、その直径を拡大したり縮小したりするような外力が与えられていない状態、即ち解放状態での保持リングの直径を意味する。保持リング20は、例えば、タブ43とタブ44との間の距離を拡大したり縮小したりする(タブ43と44との間を開いたり閉じたりする)ことによって、拡大したり縮小したりすることができる。保持リング20は、解放状態にあるときに、その内径部46及び外径部48がそれぞれ解放状態での内径及び外径を有していることが理解できるだろう。硬質ではあるが可撓性を有する材料は、プラスチックであってよく、金属であってもよい。
【0015】
円形のロック用突出部30が、雄型継手12の第1の保持溝18内に設けられている。ロック用突出部30は、第2の環状部7に隣接した保持溝18内の円筒部5付近に、環状に設けられている。図1ないし3に示されているように、ロック用突出部30は、外周面4と環状部7とが交差する部分に設けられている。
【0016】
環状部7及び8は、その間にシール用溝部16を形成している。シール用溝部16内では、環状部7及び8と外周面4との間の境界部が、保持溝18に関して前述したものと同様に形成されている。シール用溝部16は、その内部にOリング17を受け入れるように設けられている。シール用溝部16は、後記するように、Oリング17の一部を溝16の外側に出っ張らせた状態で、該Oリング17をしっかりと保持するために十分な深さを有するように設けられている。Oリング17は弾性またはゴム性を有する材料で作られている。Oリングに適した弾性材料の中には、テフロン(Teflon)、バイトン(Viton)及びカルレッツ(Kalrez)及びザラック(Zalak)(いずれもデュポン社の登録商標)を含むポリテトラフルオロエチレン・エラストマー、ネオプレンゴム、ポリイソプレン、ポリブタジエン、ポリイソブチレン、ポリウレタン、エチレンプロピレンジエンゴム(EPDM)及び天然ゴムが含まれる。また濡らされる液体、即ち継手組立体が用いられる液体と適合性がある材料が選択される限り、他の適当なエラストマー材料を、Oリング用の材料として用いることもできる。
【0017】
雌型継手14は雄型継手12を形成する材料と同じ材料か、または同様の材料により形成される。雌型継手14もまたはほぼ円筒状の継手であって、雄型継手12を収容するためのスロート部(のど部)15を有している。円周状のリップ部21により、スロート部15の開口部15aが形成されている。リップ部21は、第1の面取りされたエッジ部22を有していることが好ましい。スロート部15はまた、スロート壁部(のど状の壁部)24と、スロート壁部24内に設けられた第2の保持溝19とを備えている。保持溝19は、スロート壁部24の上側壁部24aをその下側壁部24bから分離している。下側壁部24bに隣接する保持溝19の下側のエッジ部は、第2の面取りされたエッジ23であることが望ましい。第2の保持溝19は、前記した第1の保持溝18と同様に矩形状の断面を有している。また、上側壁部24aの直径は、下側壁部24bの直径よりも僅かに大きくなっている。これは、後で説明するように、雄型継手12を雌型継手14に挿入したり、該雌形継手から取り外したりする毎に、Oリングを上側壁部24aを通過させて容易に移動させ得るようにするためである。
【0018】
以下に記載されているように、雄型継手12は、シールされた継手結合を形成するために、雌型継手14のスロート部15に挿入される。図1に概略的に示されているように、まず、保持リング20及びOリング17が雄型継手12に組み込まれる。保持リング20は次のようにして雄型継手12に組み込まれる。まず公知の手段により(例えば、人の指や機械的な道具で圧力を加えることにより)、タブ43及び44を引き離して、保持リング20を拡大する。タブ43及び44は、保持リング20の内径46が、該保持リング20を雄型継手12の頂部から第1の環状部6の上をスライドさせるのに十分な大きさになるまで引き離される。雄型継手12の上で保持リング20をスライドさせる際には、タブ43及び44を環状部6の切れ目6aと整合させて、保持リング20が第1の保持溝18内に着座させられたときに、保持リング20のオーバハング部41及び42が切れ目6a内に配置されるようにする。保持リング20が第1の環状部6を通過した後、タブ43及び44に加えていた圧力を除去して、ロック用リングを解放状態に戻し、ロック用リングの径を解放状態(外力が与えられていない状態)での径に戻して、該ロック用リングを第1の保持溝18内に着座させる。保持リング20の解放状態における内径部46の径は、円筒部5の外周面4の外径よりも大きくなっている。即ち、保持リング20は、その径が解放状態における径であるときに、保持溝18内に緩く保持されるようになっていて、タブ43,44を近づけて保持リング20を溝18から突出しないように圧縮することにより、該保持リングをほぼ完全に保持溝18内に収容するようになっている。次いでOリング17を、シール用溝16内に着座させる。Oリングがシール用溝内に着座させられると、該Oリング17は、その一部が溝16から突出した状態(溝16から径方向に突出した状態)になる。
【0019】
保持リング20とOリング17を有する雄型継手12は、次のような方法で雌型継手14のスロート部15に挿入される。第1の保持溝18の外側に保持リングを突出させないようにタブ43及び44に圧力を加える。次に、雄型継手12の挿入を妨げることがないようにタブ43及び44に圧力を加えたままで、雄型継手12をスロート部15に挿入する。第1の保持溝18がスロート部15の開口部15aを通過した後にタブ43及び44に加えていた圧力を除去し、雄型継手12を更にスロート部15内に押し込む。雄型継手12を更にスロート部15に挿入した時に、第1の保持溝18が雌型継手14の第2の保持溝19と整合した状態にされる。この挿入は保持溝18及び19が整合した状態になるまで行う。保持溝18及び19が整合した状態になると、保持リング20が自動的に拡大して第2の保持溝19内に入り込み、該保持リング20の径が解放状態における径に戻る。保持リングが解放状態の径を有する状態では、保持リング20の一部が保持溝18及び19のそれぞれの内部に配置されて、雄型継手12が雌型継手14内の所定の位置に固定される。
【0020】
第1及び第2の面取りされたエッジ22及び23は、雄形継手の挿入が行なわれている間、径方向に突出しているOリング17に与えられるダメージを最小にするのに役立つ。Oリング17は、第1の面取りされたエッジ部22によってガイドされて、スロート壁部の上側壁部24aを越えて移動し、更に第2の面取りされたエッジ部23によりガイドされて、スロート壁部の下側壁部24bに押し当てられる位置へと導かれる。水密シールを形成するために、Oリングが下側壁部24bと、保持溝16の底部における円筒部5の外周面4との間で径方向に圧縮されて、水密シールが形成されるように、下側壁部24bの直径と、Oリング17の厚さ及び物理的(圧縮/弾性)特性とが選択される。上記の説明及び図面から、一旦雄型継手及び雌型継手が所定の位置関係に固定されると、下側壁部24bとOリング17と溝16の底部における外周面4との間に形成された液密シールが、雄型継手12及び雌型継手14の回転方向の位置関係とは無関係になることが明らかであろう。言い換えると、雄型継手12は、水密シールを破ったり、損なったりすることなく、雌型継手14内で回転することができる。
【0021】
図2を参照すると、雄形継手12が雌型継手14内の所定位置に固定された状態にある継手組立体10が示されている。図2に示されているように、保持リング20の解放状態での(外力が与えられていない状態での)内径46は、その内部にロック用突出部30を収容するのに十分な大きさを有している。継手が作動流体から加圧されていない時には、ロック用リング20をロック用突出部30の上にある第1の保持溝18内に向けて圧縮して、雄型継手12を取り外すことができる。
【0022】
この状態をアンロック状態と呼ぶ。何故なら、雌型継手14から雄型継手12を取り外すために、ロック用リングを自由に第1の保持溝18内に向けて圧縮することができ(もはや第2の保持溝19内に向けて拡大することがなく)、雄形継手を雌形継手から外すことができるからである。しかし、継手が作動流体から加圧される場合は、雄形継手が内圧により上方に加圧され、ロック用突出部30が保持リング20の内径部46内に着座させられる(図3参照)。この位置(ロックされた位置と呼ばれる)においては、ロック用突出部30により保持リング20が圧縮されるのが阻止され、雄型継手は雌型継手内にロックされる。すなわち、雄型継手12は取り外すことができない。このようにして、ロック用突出部30は、継手が加圧されて、保持リングが偶発的に圧縮された場合に対する安全策を提供する。ロック用突出部30はまた、継手が加圧されていることに気づいていない作業者が雄型継手12を取り外してしまうのを防止して、作業者が怪我を負ったり機械が故障したりするリスクを大幅に減少させる。
【0023】
図4及び5は、本発明の第2の実施形態による継手組立体110を示している。図4及び5においては、図1ないし3に示された本発明の第1の実施形態に設けられた部材または要素と類似する部材又は要素が、図1ないし3で使用した符号に100を加えた符号で示されている。(例えば図1ないし3の雄型継手12と同一の機能を有する雄型継手を図4及び5では112で示している。)図5を参照すると、雌型継手114は、水タンクまたは容器100の一部をなすように、水タンクまたは容器100の一部に成形された状態で示されている。これは本発明の一実施形態である。他の形態では、雌型継手114は、例えばネジ付の接続具や他の従来型の接続具を通して独立型の容器や他の配管或いは設備に結合される独立型の継手とすることができる。同様に、図1ないし図3に示された雄型継手12及び雌型継手14と同じように、雄型継手112を独立型の継手とするか、または公知の容器や配管や他の設備の一部をなすようにそれぞれの一部に一体成形されたものとすることができる。独立型継手が使用される場合、該継手は、タンク、容器、配管、その他の設備等に永久的に結合するためのネジ付の接続具を備えることができる。ここで他の設備とは、蒸留塔、吸収装置、吸着装置、洗浄器、原子炉、熱交換器、流量計、バルブ、温浸器(digester)、オーブン等を含む水処理装置や流体装置の機能を果たすユニットまたは機械である。
【0024】
再び図4及び図5を参照すると、水密シール接続を形成するために、雄形継手112が雌形継手114のスロート部115内に固定された状態にある継手組立体110が示されている。シール用溝116、Oリング117及びスロート壁部124は、上記第1の実施形態と同様に設けられている。第1の保持溝118及び第2の保持溝119もまた、第1の実施形態と同様に、雄型継手112及び雌型継手114にそれぞれ設けられている。雌型継手114には第2の保持溝119に加えて、スロート壁部124を貫通した保持用ポート105が設けられている。ポート105は保持溝119の折線方向に整合した状態で(軸線を保持溝11の接線方向に向けた状態で)設けられている。本実施形態においては、シールされた継手接続を提供するため、Oリング117がシール用溝116内に着座させられて、雄型継手112が雌型継手114のスロート部124内に挿入される。次に硬質ではあるが可撓性を有する保持用ロッド120が、図5に示されているように、相対する第1及び第2の保持溝118及び119により形成された保持通路の折線方向に整合した状態で設けられたポート105を通して保持溝118及び119により形成された保持通路内に挿入される。保持用ロッド120が一度所定位置に挿入されると、図5に示されているように、該保持用ロッドが第1及び第2の保持溝118、119の双方に部分的に保持されるため、該保持ロッド120により、雄型継手112が外されるのが阻止される。第1の実施形態と同様に、Oリング117は水密シールを形成するためにスロート壁部124と保持溝116の底部との間に圧縮され、保持ロッド120により雄型継手112と雌型継手114が所定の位置関係に固定される。雄形継手112は、Oリング117とスロート壁部124との間に形成された液密シールを破ったり損なったりすることなく、雌型継手114に対して回転することができる。
【0025】
図6は、本発明の第3の実施形態による継手組立体210を示している。この実施形態は、圧力容器用の加圧される継手を金属部品によって適当な位置に固定することが米国機械学会(ASME)の基準により要求される場合に好適なものである。図6においては、図1ないし図3に示された本発明の第1の実施形態の各部材と類似の部材または要素を、図1ないし図3で使用した符号に200を加えた符号を付して示している。(例えば図1ないし図3の雄型継手12に機能的に一致する雄型継手は図6では212の符号で示している。)図6に見られるように、本実施形態は、第2の保持溝219を収容するために金属製のリム部(枠部)250が設けられている点を除き、図1ないし3に示された第1の実施形態と実質的に同様である。金属製のリム部250は、公知の方法や従来の方法によって容器200と一体化した状態で設けることが好ましい。リム部を一体に設ける一つの方法では、金属製のリム部250が先ず従来の鋳造方法によって鋳造され、その後ブロー成形用の型や回転成形用の型内にインサートとして配置される。その後容器は、金属製のリム部250の周囲でブロー成形或いは回転成形され、金属製のリム部250が完成した容器200と一体化される。ブロー成形及び回転成形は従来の方法による。
【0026】
金属製のリム部250は台形状や鳩尾状等の保持力がある形の溝252を備えた状態で鋳造または成形により形成される。保持力がある形の溝とは、その溝が、成形過程及びその後の硬化過程で、容器200のプラスチック材料を押し込んで物理的に保持するのに効果的な断面形状を有する形を有していることを意味する。また、金属製のリム部250の外周側のリム部分251の周囲またはその上に容器200の外壁が一体成形されて、容器200の肩部にリム部251を保持するスロット202が形成される。このようにして、金属製のリム部250は、容器200と一体化された部分として、適当な箇所に強固に且つ恒久的に保持される。続いて、容器は、公知の方法により、樹脂でコーティングされるかフィラメントで巻かれる。
【0027】
本実施形態では、Oリング用のシール面を形成するスロート壁部224がプラスチックからなる面である。すなわち、図6に示されているように、金属製のリム部250の内径部の周囲がプラスチックで裏打ちされている。また、本実施形態においては、雄型継手212及び保持リング220が、金属からなっている。このように、水に触れるすべての面はプラスチック(合成樹脂)製であり、雄型継手及び雌型継手を適当な位置に固定するすべての要素はASMEの基準に従って金属製である。本実施形態の継手組立体210は、その他の点では、上記に記載の図1ないし図3に示された第1の実施形態と実質的に同様に製造され、図1ないし図3に示された第1の実施形態と同様に使用される。
【0028】
上記の説明から、クイックリリース形の継手組立体は、特殊な工具を使用することなく迅速に接続したり切り離したりすることができる。このような継手組立体は、従来のねじ込み式の継手では、接続したり切り離したりすることが困難であった狭い限られたスペースで、分離したり液密シール接続を形成したりする場合に特に有用である。更に、クイックリリース形の継手組立体によれば、液密にシールされた接続状態を維持しつつ、雄形継手及び雌形継手を(即ちそれぞれに接続された装備を)いずれの方向にも360°相対的に回転させることができる。言い換えると、液密シールは、雄型継手12、112、212と雌型継手14、114、214との間の相対的な回転方向の位置関係とは関係なく、ほぼ完全な状態を保つ。本発明の一形態においては、継手組立体が、加圧中に偶発的に、即ち故意でなく切り離されるのを防ぐことができるようにデザインされている。これにより、作業者が怪我を負ったり、設備が故障したりするリスクを減少させることができる。本発明の継手組立体は、システムの液密シールを実質的に損なうことなく、継手組立体を繰り返し再利用できる(すなわち雄型継手及び雌型継手の接続及び切り離しを繰り返し行うことができる)という更なる利点を有する。これは、継手組立体のOリング17、117、217が、継手を取り外すことなく、実質的にシステムの他の部分に影響を与えることなく、元の位置で迅速且つ容易に交換できるためである。一方、ねじ込み式の継手では、継手が古くなったり外されたりした時にそれらを交換しなければならないが、従来の継手を交換するには、時間が掛かったり、コストが掛かったり、相当な稼働休止期間が生じたりすることとなる。
【0029】
上記の説明では、水が作動流体であるとして継手組立体を説明した。しかしながら、本発明の継手組立体は、液状、気体状或いは飽和状態にある、酸、塩基化合物、有機及び無機化合物といった他の流体を作動流体とする場合にも利用可能である。この場合、作動流体に適合させるためにある程度の修正を施すことが必要とされることは理解されるであろう。このような修正を施すことは周知或いは公知である。公知の修正とは、例えば、作動流体と適合させるように、構成材料を採用するといったことである。本発明は、水の代りに他の液体やガスが作動流体として使用される場合にも適用できるので、特許請求の範囲においては、「水密」や「液密」という言葉に代えて、「液密及び/または気密」という意味で、「流体に対して密な」という語を用いている。
【0030】
上記の説明はあくまでも例を示したものであって、上記の説明に含まれる教示内容の範囲を逸脱しない範囲で、他の手段を加えたり、修正を加えたり、細部を省略したりすることができることは、当業者にとって明らかなことであろう。従って、本発明は、特許請求の範囲によっては限定されるが、本明細書に記載された特定の細部に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係わる継手組立体を示した分解斜視図である。
【図2】図1の継手組立体を組立てて減圧した状態を示した側面断面図である。
【図3】継手組立体が加圧された状態を示している点を除き、図2と同様の図である。
【図4】本発明の第2の実施形態に係わる継手組立体を利用したタンクを示した斜視図である。
【図5】継手組立体が取付けられた状態の図4のタンクを示した側面断面図である。
【図6】本発明の第3の実施形態に係わる継手組立体を利用したタンクを示した側面断面図である。
【符号の説明】
4…外周面、5…円筒部、6、7、8…第1、第2及び第3の環状部、6a…切れ目、10、110、210…継手組立体、12、112、212…雄形継手、14、114、214…雌形継手、15、115…スロート部、16、116、216…シール用溝部、17、117、217…Oリング、18、19…第1及第2の保持溝、20、220…保持リング、21…リップ部、22、23…面取りされたエッジ、24、124、224…スロート壁部、24a…上側壁部、24b…下側壁部、30…ロック用突出部、41、42…第1及び第2のオーバハング部、100、200…タンク又は容器、105…保持用ポート、120…保持用ロッド、251…リム部分。
Claims (35)
- 雄形継手と、雌形継手と、保持リングと、Oリングとを備えた継手組立体であって、
前記雄形継手は、円筒部と、前記円筒部から径方向に突出した状態で設けられて軸線方向に間隔をあけて配置された複数の環状部を備えていて、前記複数の環状部の内の第1の対の環状部の間に前記保持リングを受け入れる第1の保持溝が形成されるとともに、前記複数の環状部の内の第2の対の環状部の間に前記Oリングを受け入れるシール用溝部が形成され、
前記雌形継手は、スロート壁部を有するスロート部と、前記スロート壁部に設けられた第2の保持溝とを備えていて、前記第2の保持溝は、前記スロート壁部を上側壁部と下側壁部とに分けるように設けられている継手組立体。 - 前記雌形継手の前記スロート部がその内部に前記雄形継手を受け入れて支えるように構成されて、
a.前記雄形継手の前記第1の保持溝が前記スロート壁部に設けられた前記第2の保持溝と整合し、
b.前記保持リングは少なくとその一部が前記第1及び第2の保持溝内に保持され、かつ、
c.前記Oリングは流体に対して密なシールを形成するように径方向に圧縮されて前記スロート壁に押しつけられている、
請求項1に記載の継手組立体。 - 前記雄形継手が前記雌形継手内に受け止められた際に、前記Oリングが径方向に圧縮されて前記スロート壁部の前記下側壁部に押しつけられることにより、前記流体に対して密なシールが形成される請求項2に記載の継手組立体。
- 前記雄形継手は、前記径方向に突出した環状部分として第1ないし第3の環状部を備え、
前記第1の保持溝は、前記第1の環状部と第2の環状部との間に形成され、
前記シール用溝部は、前記第2の環状部と第3の環状部との間に形成れている、
請求項1に記載の継手組立体。 - 前記複数の環状部の内の1つは、不連続に設けられていて、前記雄形継手の前記円筒部の外周付近に切れ目を有している請求項1に記載の継手組立体。
- 前記雌形継手は、前記雌形継手内の前記スロート部の開口部を形成する環状のリップ部を備え、前記リップ部は、面取りされたエッジ部を有している請求項1に記載の継手組立体。
- 前記スロート壁部の下側壁部は、前記スロート壁部に設けられた前記第2の保持溝に隣接する環状のエッジを有し、前記下側壁部の前記環状のエッジは、面取りされている請求項1に記載の継手組立体。
- 前記上側壁部は、前記下側壁部よりも大きい直径を有している請求項1に記載の継手組立体。
- 前記雄形継手は、該雄形継手の前記円筒部の近くに位置させて周方向に配置されたロック用突出部を前記第1の保持溝内に更に備え、前記保持リングの外力が与えられていない状態での内径は、前記ロック用突出部を内側に受け入れるのに十分な大きさを有している請求項1に記載の継手組立体。
- 前記ロック用突出部は、前記環状部分の1つと前記円筒部分とが交差する箇所に隣接させて設けられている請求項9に記載の継手組立体。
- 前記ロック用突出部を前記保持リングの内径部内に着座させて前記保持リングが前記第1の保持溝内で完全に圧縮された状態になるのを阻止するとともに、前記継手組立体が加圧された際に前記保持リングをロックされた位置に置いて、前記雄形継手が前記雌形継手から外れるのを阻止するべく、前記保持リング、ロック用突出部、並びに前記第1及び第2の保持溝が設けられている請求項9に記載の継手組立体。
- 前記雄形継手は前記雌形継手内に収容され、
前記第1の保持溝は前記第2の保持溝と整合するように設けられ、
前記保持リングはその少なくとも一部が前記第1及び第2の保持溝内に保持され、
前記Oリングは流体に対して密なシールを形成するべく前記シール用溝部内に収容されて前記スロート壁部に対して圧縮され、
かつ前記ロック用突出部を前記保持リングの内径部内に着座させて前記保持リングが前記第1の保持溝内で完全に圧縮された状態になるのを阻止するとともに、前記継手組立体が加圧された際に前記保持リングをロックされた位置に置いて、前記雄形継手が前記雌形継手から外れるのを阻止するべく、前記保持リングと、ロック用突出部と、前記第1及び第2の保持溝とが設けられている、
請求項9に記載の継手組立体。 - 前記雄形継手は前記雌形継手内に収容され、前記第1の保持溝は前記第2の保持溝と整合するように設けられ、前記保持リングはその少なくとも一部が前記第1及び第2の保持溝内に保持され、かつ前記Oリングは流体に対して密なシールを形成するべく前記シール用溝部内に収容されて前記スロート壁部に対して圧縮されている請求項1に記載の継手組立体。
- 前記Oリングは、前記スロート壁部の前記下側部分に対して径方向に圧縮されている請求項13に記載の継手組立体。
- 前記雄形継手は、前記流体に対して密なシールを実質的に損なうことなく、前記雌形継手内で回転し得るように設けられている請求項13に記載の継手組立体。
- 前記保持リングはほぼ円形状を呈しているが不連続な形に形成されていて、その第1の端末部に第1のオーバハング部を、またその第2の端末部に第2のオーバハング部をそれぞれ有している請求項1に記載の継手組立体。
- 前記雄形継手の環状部分の1つは、第1の環状部であって不連続な形状に形成され、前記円筒部分の環状の外周面付近に切れ目を有し、前記第1の環状部にある切れ目は前記保持リングが前記第1の保持溝内に収容された際に前記保持リングの前記第1及び第2のオーバハング部を受け入れるように設けられている請求項16に記載の継手組立体。
- 前記保持リングは、硬質ではあるが可撓性を有する材料からなる請求項1に記載の継手組立体。
- 前記雄形継手及び雌形継手の内の少なくとも一方は、タンクまたは容器に鋳込まれて該タンクまたは容器の一部を形成している請求項1に記載の継手組立体。
- 前記雄形継手及び雌形継手の内の少なくとも一方を流体システムの付属部品にネジ結合により接続し得るように、該雄形継手及び雌形継手の内の少なくとも一方にネジが設けられ、前記流体システムの付属部品は、タンク、容器、パイプ、及び操作ユニットからなるグループの中から選択される請求項1に記載の継手組立体。
- 前記雌形継手は、前記スロート壁部を貫通した保持用ポートを備え、前記保持用ポートは、前記第2の保持溝の接線方向に向けて設けられている請求項1に記載の継手組立体。
- 前記保持リングは、硬質ではあるが可撓性を有するロッドからなっていて、前記保持用ポートが前記硬質ではあるが可撓性を有するロッドを受け入れるように設けられている請求項21に記載の継手組立体。
- 前記雄形継手は前記雌形継手内に収容され、保持用通路を形成するために前記第1の保持溝が前記第2の保持溝と整合した状態で配置され、前記硬質ではあるが可撓性を有するロッドは、前記保持用ポートを通して前記保持用通路に挿入れるとともに、その少なくとも一部が前記第1の保持溝及び第2の保持溝のそれぞれの内部に保持され、前記Oリングは前記シール用溝内に保持されて、流体に対して密なシールを形成するように前記スロート壁部に対して径方向に圧縮されている請求項22に記載の継手組立体。
- 前記Oリングは前記スロート壁部の下側壁部に対して径方向に圧縮されている請求項23に記載の継手組立体。
- 前記雌形継手は、金属製のリム部分を備えていて、前記第2の保持溝が前記金属製のリム部分に設けられている請求項1に記載の継手組立体。
- 前記金属製リム部分は、タンク、容器、パイプ、及び操作ユニット類からなる付属部品群の中から選択された付属部品の一部をなすように設けられている請求項25に記載の継手組立体。
- 前記前記付属部品は流体容器であり、前記金属製リム部分は、ブロー成形または回転成形により前記容器を前記金属製リム部分の回りに成形されることにより前記流体容器に固定されて、前記金属製リム部分が前記成形された容器の一部をなしている請求項26に記載の継手組立体。
- 前記金属製リム部分は、前記成形された容器の一部をなす樹脂を物理的に保持し得る形状を有する樹脂保持溝を備えていて、前記容器を成形する際に、該容器の一部をなす樹脂が前記樹脂保持溝内に押し込まれるようになっている請求項26に記載の継手組立体。
- 前記容器の外側の壁部が前記金属製リム部分の外周部を取り巻く状態で該外周部に成形され、これにより、前記金属製リム部分が所定位置にしっかりと拘束されて前記容器の一部をなしている請求項26に記載の継手組立体。
- 前記容器は、樹脂で被覆された容器、繊維が巻かれた容器または樹脂で被覆され繊維が巻かれた容器のいずれかである請求項27に記載の継手組立体。
- 前記保持リングは金属からなっていて、前記金属製リム部分により形成された金属表面が前記スロート壁部の一部をなしており、前記スロート壁部の他の部分は合成樹脂からなる表面からなっていて、前記雄形継手が前記雌形継手内に受け入れられた際に、前記Oリングが前記スロート壁部の前記合成樹脂からなる部分に対して径方向に圧縮されて流体に対して密なシールを形成するように、前記シール用溝部と前記合成樹脂からなる表面とが設けられている請求項25に記載の継手組立体。
- 雄形継手と、雌形継手と、硬質ではあるが可撓性を有するロッドと、Oリングとを備えた継手組立体であって、
前記雄形継手は、円筒部と、前記円筒部から径方向に突出した状態で設けられて軸線方向に間隔をあけて配置された複数の環状部とを備えていて、前記複数の環状部の内の第1の対の環状部の間に前記保持リングを受け入れる第1の保持溝が形成されるとともに、前記複数の環状部の内の第2の対の環状部の間にシール用溝部が形成され、前記第1の保持溝は、その内部に前記ロッドを収容するように設けられ、前記シール用溝部は前記Oリングを収容するように設けられ、前記雌形継手は、スロート壁部を有するスロート部と、前記スロート壁部に設けられた第2の保持溝とを備えていて、前記スロート壁部を貫通させて保持用ポートが設けられ、前記保持用ポートは、前記スロート壁部にある第2の保持溝の接線方向に整合するように設けられている継手組立体。 - 前記雌形継手の前記スロート部は前記雄形継手をその内部に受け入れて支えるように設けられていて、
a)前記雄形継手の前記第1の保持溝は前記スロート壁部にある第2の保持溝と整合して保持用通路を形成しており、
b)前記可撓性を有するロッドが前記保持用ポートを通して前記保持用通路内に挿入し得るように設けられて、前記ロッドの少なくとも一部が前記第1及び第2の保持溝のそれぞれの内部に保持されるようになっており、
c)前記Oリングは、流体に対して密なシールを形成するように、前記スロート壁部に対して径方向に圧縮されている、
請求項32に記載の継手組立体。 - 雄形継手と、雌形継手と、金属製の保持リングと、Oリングとを備えた継手組立体であって、
前記雄形継手は、円筒部と、前記円筒部から径方向に突出した状態で設けられて軸線方向に間隔をあけて配置された複数の環状部を備えていて、前記複数の環状部の内の第1の対の環状部の間に前記保持リングを受け入れる第1の保持溝が形成されるとともに、前記複数の環状部の内の第2の対の環状部の間にシール用溝部が形成され、
前記第1の保持溝はその内部に前記保持リングを受け入れるように設けられ、
前記シール用溝部はその内部に前記Oリングを受け入れるように設けられ、
前記雌形継手は、金属製のリム部分と、スロート壁部を有するスロート部とを備え、
前記金属製リム部分により形成された金属表面が前記スロート壁部の一部をなしており、前記スロート壁部の他の部分は合成樹脂からなる表面からなっていて、前記スロート壁部の前記金属表面に第2の保持溝が設けられ、前記第2の保持溝により、前記スロート壁部が上部壁部と下部壁部とに分けられている、
継手組立体。 - 前記雌形継手は、前記雄形継手を内部に受け止めるように構成されていて、
a)前記雄形継手の前記第1の保持溝が前記スロート壁部の前記第2の保持溝と整合させられ、
b)前記金属製の保持リングは、前記第1の保持溝及び第2の保持溝のそれぞれの内部にその少なくとも一部が保持され、
c)前記Oリングは、流体に対して密なシールを形成するように前記スロート壁部の前記樹脂製表面に対して径方向に圧縮されている、
請求項34に記載の継手組立体。
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