JP3624157B2 - 浄水器の取付装置 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、水道水の如き原水を浄水化する浄水器と、原水導入管及び浄水導出管との取付装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般的に、浄水器は内部に水浄化材として中空糸膜フィルター等の濾材を装填したものであり、蛇口近傍に設けた水栓の開放操作、あるいはスイッチ操作による電磁開閉弁の開放によって水道水の如き原水を内部に通水させ、原水中の消毒用塩素、有害成分、臭気成分、不純物等を除去した浄水として蛇口へ供給して吐出させる。しかして、内部の水浄化材は使用に伴う除去物質の蓄積によって浄化能力を次第に低下させるため、予め定められた使用期間の経過後あるいは積算通水量が設定値に達した際に交換するようになっている。
【0003】
従来における浄水器の取付構造は、例えば図13に示す手動水栓タイプの場合、流し台等の天板(P)に蛇口(101)を備えた水栓本体(102)が取り付けられ、その下方に浄水器(103)が設置されており、水栓本体(102)より下方へ延出する原水導入管(104)及び浄水導出管(105)の各下端に、継手部材(106)を介して曲げ自在なワンダーチューブ(107)が接続され、これらワンダーチューブ(107)(107)の下端が接続ソケット(108)を介して浄水器(103)の入口(109)及び出口(110)に各々接続されている。なお、ワンダーチューブ(107)を使用するのは、浄水器(103)着脱に際して接続ソケット(108)を上下させるために、配管側の曲がりを要することによる。
【0004】
また、水栓本体(102)より下方へ延出する原水供給管(111)の下端には、曲げ可能なフレキシブル管(112)が継手部材(106)を介して接続され、このフレキシブル管(112)が水道管(113)のチーズ(114)による分岐部に止水栓(115)を介して接続されている。(116)は水栓本体(102)に設けたレバーハンドルであり、水栓本体(102)内の原水導入管(104)と原水供給管(111)との連通部を開閉して浄水の吐水・止水を行うようになっている。(117)は原水供給管(111)とフレキシブル管(114)との接続部に介在させた逆止弁、(118)は浄水器(103)の受皿である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の浄水器の取付構造では、その配管施工時に、原水導入管(104)及び浄水導出管(105)の各々について、継手部材(106)、ワンダーチューブ(107)、接続ソケット(108)を順次、いずれもパッキンを挟んだねじ締めによって連結し、最後に接続ソケット(108)を浄水器(103)に接続することになる。
【0006】
従って、作業工数が非常に多くなり、施工に多大な労力と時間を費やす上、接続部分が多いために施工不良による水漏れを生じ易く、導入側と導出側の接続間違いも懸念される。また、配管部材数が多いために資材コストが高く付くと共に、水栓本体(102)と浄水器(103)との間に広い配管スペースを必要とし、流し台下等の収納空間を手狭にするといった問題もあった。更に、水浄化材の寿命によって使用者が浄水器(103)を交換する場合にも、入口(109)側と出口(110)側の接続ソケット(108)を個別に脱着することから、その作業に手間がかかるという難点があった。
【0007】
この発明は、上述の事情に鑑みて、浄水器の取付装置として、施工性に優れる上、施工不良による水漏れや配管の接続間違いを生じにくく、また配管部材数が少なく、資材コストの低減と配管スペースの減少を図れると共に、浄水器の交換作業も容易になるものを提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、この発明の請求項1に係る浄水器の取付装置は、水浄化材を収容し、上部に、原水入口と浄水出口とが一方を内側、他方を外側として同軸状に開口した二重筒状の接続ヘッドを備えた浄水器の取付装置であって、
該取付装置は、該浄水器へ原水を導入する原水導入管と、該浄水器を通した浄水を蛇口へ導出する浄水導出管と、これら両管に対する浄水器の接続部に介在する連結具とを有し、
前記連結具は、上部に原水導入管と浄水導出管の端部に連結させる二軸連結部を有し、下部に前記浄水器の接続ヘッドに嵌合する二重筒状の同軸接続部を有し、内部に原水導入管に連通する原水流路と浄水導出管に連通する浄水流路とを内外二重の同軸流路に変換させる流路変換部を備えると共に、前記同軸接続部に浄水器の接続ヘッドに対する係脱を行うカプラが設けられ、
該カプラを介して浄水器が前記連結具に吊り下げ状態に装着されるように構成され、
前記カプラは、前記接続ヘッドに外嵌させる套嵌筒部と、この套嵌筒部の周方向複数箇所に設けた上下方向の各長孔に装填された係止球と、これら係止球を長孔の下部側へ付勢するばね部材と、該套嵌筒部に上下移動可能に外嵌されたスライド筒とを備え、
前記係止球は、套嵌筒部の肉厚よりも大きい径を有し、常時は長孔の下部で前記スライド筒の内周に設けた凸面部と対接して内側突出状態に保持され、
前記連結具への浄水器の接続において、内側突出状態にあった係止球が、套嵌筒部に挿嵌される接続ヘッドの外周に設けた係止凸部と接触し、長孔の下部側から上部側へ押し上げられると共に、スライド筒の凸面部との対接位置から離脱して外側突出状態に変位し、次いで接続ヘッドの係止凸部を乗り越えた際にばね部材の蓄力によって長孔の下部側へ復帰して内側突出状態になることにより、接続ヘッドを套嵌筒部から抜出不能にロックする一方、
前記連結具からの浄水器の取外しにおいて、前記スライド筒を上方へ移動させることにより、その内周の凸面部が係止球との対接位置から離れ、接続ヘッドがその係止凸部と接触する係止球の外側突出状態への変位によって套嵌筒部から抜出可能となる浄水器の取付装置である。
【0009】
上記構成では、浄水器が吊り下げ型になることから、水栓本体を取り付ける天板下の空間高さに対応した配管長さの調整が不要であり、また浄水器の着脱に際して浄水器自体を上下できるために配管側の曲がりを要さず、原水導入側及び浄水導出側に従来のようなワンダーチューブを介在させる必要がないから、配管部材数が少なくなると共に接続部の数も少なくなり、配管スペースも小さくて済む。しかして、配管施工は、原水導入管及び浄水導出管の端部を連結具に直接に連結し、この連結具に浄水器を装着するだけでよい。しかも、連結具と浄水器とは同軸連結であるから、導入側と導出側の接続間違いを起こす懸念はなく、且つワンタッチ操作で着脱できる上、浄水器の取付位置が高くなって交換作業を行い易い。
【0010】
前記カプラは、前記接続ヘッドに外嵌させる套嵌筒部と、この套嵌筒部の周方向複数箇所に設けた上下方向の各長孔に装填された係止球と、これら係止球を長孔の下部側へ付勢するばね部材と、該套嵌筒部に上下移動可能に外嵌されたスライド筒とを備え、前記係止球は、套嵌筒部の肉厚よりも大きい径を有し、常時は長孔の下部で前記スライド筒の内周に設けた凸面部と対接して内側突出状態に保持されるものとしている。
【0011】
このカプラによれば、連結具への浄水器の接続においては、内側突出状態にあった係止球が、套嵌筒部に挿嵌される接続ヘッドの外周に設けた係止凸部と接触し、長孔の下部側から上部側へ押し上げられると共に、スライド筒の凸面部との対接位置から離脱して外側突出状態に変位し、次いで接続ヘッドの係止凸部を乗り越えた際にばね部材の蓄力によって長孔の下部側へ復帰して内側突出状態になり、もって接続ヘッドを套嵌筒部から抜出不能にロックする。また、連結具からの浄水器の取外しにおいては、スライド筒を上方へ移動させることにより、その内周の凸面部が係止球との対接位置から離れ、接続ヘッドがその係止凸部と接触する係止球の外側突出状態への変位によって套嵌筒部から抜出可能となる。
【0012】
請求項2の発明では、上記請求項1の浄水器の取付装置における前記原水導入管及び浄水導出管は、蛇口を備えた水栓本体に一体化され、該水栓本体より下方へ延出するものとしている。この場合、水栓本体と浄水器との間は連結具のみが介在するだけであるから、配管のために別途にパイプ材やチューブ材を用いる必要がない。
【0013】
請求項の発明では、上記請求項の浄水器の取付装置において、前記套嵌筒部とスライド筒との間に、弾性変形可能なレバー片を備えた押接部材が該スライド筒の前記凸面部よりも上位側で上下移動自在に配置すると共に、前記連結具の本体側に、自然状態の前記レバー片との係合によってロック時の押接部材の移動上限を定めるストッパーが形成され、この押接部材と套嵌筒部のばね受け部との間に前記ばね部材が介装され、このばね部材の付勢によって常時は該押接部材を介して前記係止球及びスライド筒が下限位置に保持される構成としている。
【0014】
この請求項の構成では、浄水器の接続状態において、スライド筒は前記レバー片と前記ストッパーとの係合する位置よりも更に上方へは移動不能となるから、この移動範囲で前記凸面部が前記係止球との対接位置から外れないように設定することにより、誤ってスライド筒を不用意に持ち上げても連結具と浄水器の接続ヘッドとのロックが外れるのを防止できる。しかして、レバー片を押圧して内側へ変形させた状態でスライド筒を上方移動させた際、該レバー片がストッパーと係合せずにスライド筒は凸面部の前記対接位置よりも上方へ移動し、係止球が外側突出状態に変位可能となって接続ヘッドをロック解除できる。
【0015】
請求項の発明では、上記請求項の浄水器の取付装置において、前記押接部材がリング状をなし、その径方向両側に前記レバー片が一体形成されると共に、該レバー片に外向きの突起部を有し、この突起部が前記スライド筒の上部側に設けた切欠部から外側へ突出するように配置してなるものとしている。この構成では、浄水器の取外しの際、片手操作によって両側のレバー片の突起部を指で押さえてスライド筒を持ち上げるだけでロック解除できると共に、連結具の組み立てにおいてリング状の押接部材は本体に嵌め込むだけでよく、組立操作が容易になる。
【0016】
請求項の発明は、上記請求項又はの浄水器の取付装置において、前記連結具の本体側に形成されたフランジ部に、自然状態における前記レバー片の先端に当接し得る前記ストッパーと、内側へ押圧変形させた該レバー片の先端部を挿通させる孔部とが形成されると共に、連結具の本体側と前記押接部材との間ならびに該押接部材とスライド筒との間に、各々を相対回転不能で且つ相対軸方向移動可能にするリニアガイドが設けられてなるものとしている。この場合、押接部材とスライド筒は、連結具の組み立てにおいてリニアガイドを合わせるだけで本体に対して位置決めできると共に、浄水器の脱着操作において回転方向の位置ずれによる作動不良を生じる懸念がない。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の一実施例に係る浄水器の取付装置について、図面を参照して具体的に説明する。図1は該取付装置の全体の外観、図2は同取付装置の要部の縦断面及び横断面、図3は浄水器の上面、図4は浄水器上部の半断面側面、図5は連結具の浄水器側ジョイントの上面、図6は同ジョイントの半断面側面、図7は同ジョイントの分解状態での側面、図8は同ジョイントの横断面、をそれぞれ示す。
【0018】
図1(イ)(ロ)において、(1)は浄水器であり、円筒形の本体タンク(10)内に水浄化材として、合成樹脂中空糸膜(11a)、粒状活性炭(11b)、不織布(11c)等が装填されている。(2)は流し台等の天板(P)に取り付けられた水栓本体であり、頂部から蛇口(21)が延出すると共に、下部より銅管製の原水導入管(23)及び浄水導出管(22)と原水供給管(24)が延出し、側部には原水導入管(23)と原水供給管(24)との連通部(図示省略)を開閉して浄水の吐水・止水を行うレバーハンドル(25)を有している。(3)は連結具であり、上端側の二軸連結部(3a)において水栓本体(2)から垂下した原水導入管(23)及び浄水導出管(22)の下端部を挿嵌連結すると共に、下端側の同軸接続部(3b)で浄水器(1)に連結されている。なお、原水供給管(24)は、水道管(4)に介装したチーズ(41)による分岐部に継手部材(42)及び止水栓(43)を介して接続されている。
【0019】
浄水器(1)は、図2〜図4に示すように、頂部に内筒(12a)と外筒(12b)とからなる二重筒状の接続ヘッド(12)を備えており、内筒(12a)の内側が浄水出口(1b)、内筒(12a)と外筒(12b)との間が原水入口(1a)をなし、原水入口(1a)より流入した原水が本体タンク(10)内の環状仕切り壁(10a)の外側を流下し、該本体タンク(10)の底部より該仕切り壁(10a)の内側に入って上昇する過程で原水中の消毒用塩素、有害成分、臭気成分、不純物等が除去され、浄水として浄水出口(1b)より流出するようになっている。
【0020】
しかして、接続ヘッド(12)は、内管(12a)が外管(12b)よりも外側へ突出すると共に、外管(12b)の外周面に、周方向に連続する環状の係止凸部(13)と、その基端側に隣接した環状凹部(14)とが形成されており、係止凸部(13)の上下両側の側面(13a)(13b)が共にテーパー面をなしている。(15)は内管(12a)と外管(12b)との間に介在する補強リブ、(16)はヘッドカバーである。
【0021】
連結具(3)は、図2(イ)に示すように、二軸連結部(3a)をなす二軸側ジョイント(5)と、同軸接続部(3b)をなす浄水器側ジョイント(6)とがねじ部(31)で螺着一体化されており、浄水器側ジョイント(6)にはカプラ(7)が設けられている。
【0022】
二軸側ジョイント(5)は、図2(イ)〜(ハ)に示すように、上端に開口した一対の嵌合孔(5a)(5b)に、浄水導出管(22)及び原水導入管(23)の各下端に固着した接続筒(26a)を挿嵌し、該接続筒(26a)に套嵌した締付ねじ筒(26b)を嵌合孔(5a)(5b)の雌ねじ部(51)に螺合して締め付けることにより、両管(22)(23)を強固に連結固定している。そして、浄水導出管(22)を挿嵌した嵌合孔(5a)に続く下孔(51a)は、ジョイント下面に開口した中心孔(52)に連通する一方、原水導入管(23)を挿嵌した嵌合孔(5b)に続く下孔(51b)は、中心孔(52)を同心に取り巻く形でジョイント下面に開口した環状溝(53)に連通しており、これによってジョイント内部が二軸流路と同軸流路との流路変換部を構成している。(26c)は接続筒(26a)の外周に装着したOリング、(54)はジョイント下面の環状溝(53)の内側及び外側に装着したシールリング、(55)はジョイント外周の径方向対向位置に設けた工具挟み付け用平面部である。
【0023】
浄水器側ジョイント(6)は、図2(イ)、図5,図6に示すように、内筒部(61)と、下端側が該内筒部(61)よりも下方へ延出した外筒部(62)とが、周方向3ヵ所の接続部(63)を介して一体化した二重筒状をなし、内筒部(61)及び外筒部(62)の各内周下部に上下2本のOリング(64)が嵌着されている。しかして、二軸側ジョイント(5)との連結状態において、中心流路(6a)が当該二軸側ジョイント(5)の中心孔(52)に連通すると共に、外側環状流路(6b)が当該二軸側ジョイント(5)の環状溝(53)に連通するように設定されている。また浄水器(1)の取付状態においては、内筒部(61)及び外筒部(62)の各内側に、当該浄水器(1)の接続ヘッド(12)の内筒部(12a)及び外筒部(12b)が挿嵌するようになっている。
【0024】
カプラ(7)は、図6〜図8に示すように、浄水器側ジョイント(6)の外側にねじ部(32)を介して螺着したスリーブ(70)、その外側に上下移動自在に嵌合した軸方向に幅のあるリング状(短筒状)の押接部材(71)、更にその外側に上下移動可能に嵌合したスライド筒(72)、スリーブ(70)の下部側の套嵌筒部(70a)に設けた周方向複数箇所(例示は4箇所)の上下方向の各長孔(73)に装填された鋼製の係止球(8)、スリーブ(70)の中間部外周のばね受け凹段部(70b)と押接部材(71)の下端の内向き突縁部(71a)との間に圧縮状態で装填されたコイルスプリング(9)、より構成されている。
【0025】
スリーブ(70)は、浄水器側ジョイント(6)への螺着状態において、上端が該ジョイント(6)の外周のフランジ部(65)に当接すると共に、内周に突設した環状ストッパー(70c)が該ジョイント(6)の外筒部(62)の下端に当接しており、この環状ストッパー(70c)よりも下方の部分が浄水器(1)の接続ヘッド(12)に外嵌させる套嵌筒部(70a)となっている。そして、係止球(8)は套嵌筒部(70a)の肉厚よりも大きい径を有すると共に、長孔(73)の内側開口幅が該係止球(8)の径よりも狭く設定され、これによって該係止球(8)は套嵌筒部(62)の内側へ一部突出可能で、且つ同外側へは離脱可能となっている。また、スリーブ(70)の外周上部にはフランジ部(70d)を有し、このフランジ部(70d)の径方向両側に、下方へ段状に突出したストッパー(75)と、その内側に位置して周方向に沿う細長い透孔(76)とが形成されている。
【0026】
押接部材(71)は、周壁部(71b)の径方向両側位置に、各々上端から下方への一対の平行な切り込み(71c)(71c)によって両側部を分離した帯板状のレバー片(77)が一体形成されている。この各レバー片(77)は、上端が周壁部(71b)よりも上方へ突出して、且つ自然状態で周壁部(71b)よりも径方向外側へ反った形になっており、中間部に外向きの突起部(77a)を有すると共に、両側に内面側を面一とした薄肉側縁部(77b)を有し、突起部(77a)の押圧によって反りを戻す形で内側へ弾性変形可能である。
【0027】
スライド筒(72)は、内周の下部寄りの位置に環状の凸面部(72a)を有し、その上位側と下位側が凹面部(72b)(72c)をなすと共に、上縁の径方向両側にコ字形の切欠部(72d)が形成されている。しかして、押接部材(71)は該スライド筒(72)の凸面部(72a)よりも上位側の凹面部(72b)内に配置しており、もってスライド筒(72)の凸面部(72a)はスリーブ(70)の套嵌筒部(70a)の外周面に対して直接に摺接する。
【0028】
スリーブ(70)と押接部材(71)との間、並びに押接部材(71)とスライド筒(72)との間には、内側部材の外面側を凸条(78a)、外側部材の内面側を凹条(78b)として相互に上下方向相対摺動自在に嵌合するリニアガイド(78)が径方向両側に設けられ、もってこれら部材(70)〜(72)は相対回転不能で且つ相対軸方向移動可能に嵌合している。この嵌合状態において、押接部材(71)の各レバー片(77)は、該スライド筒(72)の切欠部(72d)内に位置して突起部(77a)を外側へ突出させ、且つ上端がスリーブ(70)のストッパー(75)と対向するように設定されている。なお、レバー片(77)の両側の薄肉側縁部(77b)はスライド筒(72)の切欠部(72d)の内側両側縁に当接することにより、当該レバー片(77)のより外側への飛び出しを阻止している。
【0029】
そして、コイルスプリング(9)の付勢により、押接部材(71)の下端の内向き突縁部(71a)が係止球(8)とスライド筒(72)の凸面部(72a)の上縁部とに押接し、もって常時は係止球(8)が長孔(73)内の下部に位置すると共に、スライド筒(72)も凸面部(72a)の下縁がスリーブ(70)の下端部外周の膨出部(70e)に係止される下限位置に保持されている。また、スライド筒(72)の下限位置において、凸面部(72a)の上半部がスリーブ(70)の長孔(73)の下半部に臨んでおり、これによって該長孔(73)内の下部にある係止球(8)が外側への突出を阻止されて内側突出状態に保持されている。なお、スライド筒(72)は、この下限位置において、下端がスリーブ(70)の下端と同位置になると共に、上端が押接部材(71)の周壁部(71b)の上端と同位置になるように寸法設定されている。
【0030】
上記構成の浄水器の取付装置では、浄水器(1)は、図1(イ)(ロ)で示すように、配管施工後の浄水導出管(22)及び原水導入管(23)に、連結具(3)を介して吊持された取付状態となる。しかして、この連結具(3)に対する浄水器(1)の着脱は、ワンタッチ操作によって極めて簡単に行える。
【0031】
まず浄水器(1)を装着する場合、図9(イ)のように浄水器(1)の接続ヘッド(12)を下方から連結具(3)の内側へ挿入してゆくと、同図(ロ)のように、該接続ヘッド(12)の内筒部(12a)及び外筒部(12b)の先端が浄水器側ジョイント(6)の内筒部(61)及び外筒部(62)の各内側に嵌入すると共に、套嵌筒部(70a)の内側へ突出している係止球(8)に接続ヘッド(12)の係止凸部(13)の上部側面(13a)が接触する。そして、該係止球(8)は、接続ヘッド(12)の押し込みに伴い、コイルスプリング(9)の付勢に抗して押接部材(71)と一緒に押し上げられ、長孔(73)の上部側へ移行してスライド筒(72)の凸面部(72a)との対接位置から上方へ外れると、同図(ハ)のように係止凸部(13)に押されて外側突出状態に変位する。続いて、同図(ニ)のように接続ヘッド(12)が係止凸部(13)とスリーブ(70)の内側の環状ストッパー(70c)との当接位置に達すると、該係止凸部(13)の頂部を乗り越えた係止球(8)は、コイルスプリング(9)の蓄力により、接続ヘッド(12)の環状凹部(14)に嵌まり込む形で内側突出状態に戻って長孔(73)の下部側へ復帰し、もって装着操作は完了する。
【0032】
すなわち、接続ヘッド(12)を係止凸部(13)が環状ストッパー(70c)に当接するまで一杯に押し込んだのちに浄水器(1)から手を離すと、該浄水器(1)は自重で下がろうとするが、環状凹部(14)に嵌まり込んだ係止球(8)がスライド筒(72)の凸面部(72a)との対接によって外側へ変位できないため、図10(イ)に示すように、浄水器(1)は接続ヘッド(12)の係止凸部(13)と係止球(8)との係合によって抜出不能にロックされることになる。
【0033】
なお、この装着状態においては、誤ってスライド筒(72)を不用意に持ち上げた場合、内側の押接部材(71)も一体に持ち上がるが、図10(ロ)に示すように、該押接部材(71)のレバー片(77)の先端がスリーブ(70)のストッパー(75)に当接することにより、該スライド筒(72)のより上方への移動は阻止される。しかして、このストッパー(75)の高さの設定により、図10(ロ)に示すように、当該ストッパー(75)によるスライド筒(72)の上限位置においては、凸面部(72a)が係止球(8)との対接位置よりも上方へ外れないように構成しているため、上記のようにスライド筒(72)を不用意に持ち上げても浄水器(1)のロックが外れることはない。従って、子供の悪戯等により、浄水器(1)が落下して怪我をしたり、落下した浄水器(1)内の水によって周辺が水浸しになるといった事態を確実に防止できる。
【0034】
また、浄水器(1)が寿命に至って交換のために取り外す場合、図11(イ)に示すように、両側のレバー片(77)の突起部(77a)を押さえた状態でスライド筒(72)を持ち上げれば、内側へ弾性変形したレバー片(77)の先端がストッパー(75)と係合せずに透孔(76)へ進入し、もってスライド筒(72)は凸面部(72a)が係止球(8)との対接位置から外れるまで上方へ移動し、その下位凹面部(72c)が長孔(73)に望む位置になるから、係止球(8)が外側へ突出可能となる。従って、図11(ロ)に示すように、そのまま浄水器(1)を下方へ引くことにより、係止球(8)が接続ヘッド(12)の係止凸部(13)に押されて外側突出状態に変位してロック解除され、該浄水器(1)を抜き出すことができる。しかして、この取外し操作は、一方の手でスライド筒(72)を持ち上げ、他方の手で保持した浄水器(1)を引き下げるだけで済む。
【0035】
一方、上述のように浄水器(1)を吊り下げ型とする構成では、水栓本体(2)を取り付ける天板(P)下の空間高さに対応して配管長さを調整する必要はなく、また浄水器(1)の着脱に際して浄水器(1)自体を上下できるために配管側の曲がりも不要であるから、原水導入側及び浄水導出側共に従来のようなワンダーチューブを省略できる。従って、配管部材数が少なくなり、それだけ資材コストを低減できる上、配管スペースも小さくて済み、また浄水器(1)の取付位置が高くなって交換作業も行い易くなる。
【0036】
しかして、配管施工は、水栓本体(2)から延出する浄水導出管(22)及び原水導入管(23)の下端に連結具(3)を直接に連結し、この連結具(3)に浄水器(1)を前述のようにワンタッチ操作で装着するだけで済む。従って、従来に比較して施工作業が格段に簡略化され、加えて接続部が少ない上に個々の接続操作も容易であるから、接続不良を生じる可能性は少なく、また連結具(3)と浄水器(1)とは同軸接続であるため、導入側と導出側の接続間違いを確実に防止できる。
【0037】
なお、上記実施例構成では、スリーブ(70)と押接部材(71)、並びに押接部材(71)とスライド筒(72)とが、リニアガイド(78)を介して相対回転不能で且つ相対軸方向移動可能に嵌合しているから、連結具(3)の組み立てにおいてリニアガイド(78)を合わせるだけで回転方向の位置決めを行えると共に、浄水器(1)の脱着操作において回転方向の位置ずれによるロック及びロック解除の作動不良を生じる懸念がない。また、レバー片(77)を備えた押接部材(71)がリング状であるから、連結具(3)の組み立てにおいてスリーブ(70)に外嵌させるだけでよく、組立操作が容易になる。
【0038】
接続ヘッド(12)の係止凸部(13)については、カプラ(7)側の係止球(8)との対応位置のみに設けることも可能であるが、前記実施例のように環状に形成すれば、浄水器(1)を連結具(3)に装着する際に、該浄水器(1)の回転方向の向きに制約を受けず、それだけ操作容易になる。また、該係止凸部(13)の上下側面(13a)(13b)がテーパー面であることにより、浄水器(1)の着脱の際にテーパー誘導作用によって係止球(8)の変位動作がスムーズになされる。なお、カプラ(7)の套嵌筒部(70a)は、前記実施例の構成では浄水器側ジョイント(6)とは別体のスリーブ(70)にて構成しているが、該ジョイント(6)の外筒部(62)に一体形成してもよい。
【0039】
しかして、カプラ(7)については、請求項1の発明構成では押接部材(71)を介さずに係止球(8)がばね部材によって直接に付勢される構造としてもよい。この構造において浄水器(1)の装着状態での不用意なロック解除を防止するには、例えば前記実施例における押接部材(71)のレバー片(77)に相当するものをスライド筒(72)側に一体形成してもよいし、前記装着状態でのスライド筒(72)の上方移動を阻止するために、ばね力等によって該スライド筒(72)に自動的に係合し、且つ簡単な操作で係合解除し得るような適当な係脱手段を別に設けてもよい。
【0040】
前記実施例で示した水栓本体(2)は浄水専用のものであるが、この発明に係る浄水器の取付装置は、例えば図12に示すような複合水栓にも適用できる。この複合水栓における水栓本体(20)は、下部の浄水用のレバーハンドル(25)と頂部の冷温水混合レバー(27)とを備え、下端より浄水器(1)への浄水導出管(22)及び原水導入管(23)と共に給水管(28)及び給湯管(29)が延出している。そして、前記実施例同様に、原水導入管(23)及び浄水導出管(22)の下端が連結具(3)に二軸接続され、該連結具(3)にカプラ(7)を介して浄水器(1)が同軸接続で吊り下げ状態に装着されている。
【0041】
この複合水栓においては、給水管(28)は給水源(C)に、給湯管(29)は給湯源(H)にそれぞれ接続され、冷温水混合レバー(27)の水平回動位置によって両管(28)(29)から供給される冷水(水道水=原水)と温水の混合比率が変化すると共に、該レバー(27)を起こした際(ON)に蛇口(21)から混合水あるいは温水又は冷水が吐水される。一方、レバーハンドル(25)を吐水位置(ON)にすると、給水管(28)からの給水流路が水栓本体(20)内で浄水側へ切り換わり、冷水(原水)が浄水器(1)へ通水され、該浄水器(1)を経た浄水が蛇口(21)から吐出する。
【0042】
なお、この発明に係る浄水器の取付装置は、以上で説明したような手動水栓タイプに限らず、蛇口近傍に設けたレバー、押しボタン、タッチセンサー、光センサー等によるスイッチング操作で電磁開閉弁や電動切換弁を作動させて吐水・止水を行う自動水栓タイプにも適用可能である。このような自動水栓タイプでは、水道管からの原水導入路を蛇口側を経由せずに浄水器の入口に接続し、この原水導入路の途中に電磁開閉弁や電動切換弁を介在させる構成が一般的であるが、この発明を適用する場合は、原水導入路の下流側を担う原水導入管(23)あるいはその末端側を、蛇口側から垂下する浄水導出管(22)と平行状に垂下する形とし、両管(22)(23)の下端を前記実施例同様に連結具(3)に二軸接続すればよい。しかして、浄水器(1)の吊持荷重に対応する上で、連結具(3)を適当な支持部材を介して壁面等に固定してもよく、これは前記の手動水栓タイプでも同様である。
【0043】
【発明の効果】
請求項1の発明に係る浄水器の取付装置によれば、原水導入管及び浄水導出管の端部に連結させた連結具に、カプラを介して浄水器を吊り下げ型で装着できるから、施工に際して水栓本体を取り付ける天板下の空間高さに対応した配管長さの調整が不要であり、また原水導入側及び浄水導出側に従来のようなワンダーチューブを介在させる必要もなく、しかも連結具内での流路変換によって該連結具と浄水器とを同軸接続で連結できるため、配管部材数と接続部の数が少なくなり、施工作業が極めて容易である上、施工不良による水漏れや配管の接続間違いを生じにくく、資材コストが低減すると共に配管スペースも小さくて済み、また浄水器の寿命に伴う交換に際し、該浄水器をワンタッチ操作で着脱できる上、浄水器の取付位置を交換作業が容易な高さに設定できる。
【0044】
上記の浄水器の取付装置において、連結具のカプラとして特定の着脱機構を採用していることから、浄水器の脱着をワンタッチ操作で確実且つ容易に行えると共に、装着状態での浄水器を抜出不能に確実にロックできるという利点がある。
【0045】
請求項2の発明によれば、上記の浄水器の取付装置において、原水導入管及び浄水導出管が蛇口を備えた水栓本体に一体化され、配管のために別途にパイプ材やチューブ材を用いる必要がなく、原水導入管及び浄水導出管を予め短く設定して施工時の切断を不要とでき、もって施工性がより向上すると共に、資材コストもより低減するという利点がある。
【0046】
請求項の発明によれば、上記の浄水器の取付装置において、連結具のカプラによるロックを解除させるスライド筒を不用意に解除方向に移動させても、ストッパーによって解除位置までの移動が阻止されるから、浄水器が落下して怪我をしたり、落下した浄水器内の水によって周辺が水浸しになるといった事態を確実に防止できるという利点がある。
【0047】
請求項の発明によれば、上記カプラにおけるスライド筒の移動を規制するストッパーを有する構成において、浄水器の取外しに際し、該ストッパーによる規制の解除とロック解除とを片手だけで同時に簡単に行うことができると共に、連結具の組立操作が容易になるという利点がある。
【0048】
請求項の発明によれば、上記カプラにおけるスライド筒の移動を規制するストッパーを有する構成において、連結具の組み立てがより容易になると共に、浄水器の脱着操作時のカプラの作動信頼性が向上するという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例に係る浄水器の取付装置の外観を示し、(イ)図は取付装置全体の一部切欠正面図、(ロ)図は同取付装置の上部側の側面図である。
【図2】同取付装置の要部を示し、(イ)図は縦断正面図、(ロ)図は(イ)図のロ−ロ線の断面矢視図、(ハ)図は(イ)図のハ−ハ線の断面矢視図である。
【図3】同取付装置における浄水器の平面図である。
【図4】同浄水器の上部の半縦断側面図である。
【図5】同取付装置における連結具の浄水器側ジョイントの平面図である。
【図6】同浄水器側ジョイントの半縦断側面図である。
【図7】同浄水器側ジョイントを分解して示す側面図である。
【図8】図6のVIII −VIII 線の断面矢視図である。
【図9】同取付装置による浄水器の装着操作を順次示す要部の半縦断側面図であり、(イ)図は装着開始状態、(ロ)図は浄水器側の係止凸部がロック用の係止球に触れた初期段階、(ハ)図は該係止球が外側突出状態に変位した中間段階、(ニ)図は装着完了状態をそれぞれ示す。
【図10】同取付装置における浄水器の装着状態を示す要部の半縦断側面図であり、(イ図は通常の状態、(ロ)図はカプラのスライド筒を持ち上げた状態をそれぞれ示す。
【図11】同取付装置による浄水器の取外し操作を示す要部の半縦断側面図であり、(イ図はロック解除した状態、(ロ)図は浄水器の抜出開始状態をそれぞれ示す。
【図12】この発明に係る浄水器の取付装置の他の構成例を示し、(イ)図は取付装置全体の正面図、(ロ)図は同取付装置の上部側の側面図である。
【図13】従来の浄水器の取付装置の一例を示す全体の正面図である。
【符号の説明】
1 ・・・・・浄水器
1a・・・・・原水入口
1b・・・・・浄水出口
12・・・・・接続ヘッド
12a・・・・内筒部
12b・・・・外筒部
13・・・・・係止凸部
2 ・・・・・水栓本体
20・・・・・水栓本体
21・・・・・蛇口
22・・・・・原水導入管
23・・・・・浄水導出管
3 ・・・・・連結具
3a・・・・・二軸連結部
3b・・・・・同軸連結部
5 ・・・・・二軸側ジョイント(流路変換部)
51a・・・・下孔(原水流路)
51b・・・・下孔(浄水流路)
52・・・・・中心孔(原水流路)
53・・・・・環状溝(浄水流路)
6 ・・・・・浄水器側ジョイント(同軸連結部)
6a・・・・・中心流路
6b・・・・・外側環状流路
61・・・・・内筒部
62・・・・・外筒部
7 ・・・・・カプラ
70・・・・・スリーブ(連結具の本体側)
70a・・・・套嵌筒部
70b・・・・ばね受け凹段部(ばね受け部)
70d・・・・フランジ部
71・・・・・押接部材
72・・・・・スライド筒
72a・・・・凸面部
72b・・・・切欠部
73・・・・・長孔
75・・・・・ストッパー
76・・・・・透孔(孔部)
77・・・・・レバー片
77a・・・・突起部
78・・・・・リニアガイド
8 ・・・・・係止球
9 ・・・・・コイルスプリング(ばね部材)

Claims (5)

  1. 水浄化材を収容し、上部に、原水入口と浄水出口とが一方を内側、他方を外側として同軸状に開口した二重筒状の接続ヘッドを備えた浄水器の取付装置であって
    該取付装置は、該浄水器へ原水を導入する原水導入管と、該浄水器を通した浄水を蛇口へ導出する浄水導出管と、これら両管に対する浄水器の接続部に介在する連結具とを有し、
    前記連結具は、上部に原水導入管と浄水導出管の端部に連結させる二軸連結部を有し、下部に前記浄水器の接続ヘッドに嵌合する二重筒状の同軸接続部を有し、内部に原水導入管に連通する原水流路と浄水導出管に連通する浄水流路とを内外二重の同軸流路に変換させる流路変換部を備えると共に、前記同軸接続部に浄水器の接続ヘッドに対する係脱を行うカプラが設けられ、
    該カプラを介して浄水器が前記連結具に吊り下げ状態に装着されるように構成され
    前記カプラは、前記接続ヘッドに外嵌させる套嵌筒部と、この套嵌筒部の周方向複数箇所に設けた上下方向の各長孔に装填された係止球と、これら係止球を長孔の下部側へ付勢するばね部材と、該套嵌筒部に上下移動可能に外嵌されたスライド筒とを備え、
    前記係止球は、套嵌筒部の肉厚よりも大きい径を有し、常時は長孔の下部で前記スライド筒の内周に設けた凸面部と対接して内側突出状態に保持され、
    前記連結具への浄水器の接続において、内側突出状態にあった係止球が、套嵌筒部に挿嵌される接続ヘッドの外周に設けた係止凸部と接触し、長孔の下部側から上部側へ押し上げられると共に、スライド筒の凸面部との対接位置から離脱して外側突出状態に変位し、次いで接続ヘッドの係止凸部を乗り越えた際にばね部材の蓄力によって長孔の下部側へ復帰して内側突出状態になることにより、接続ヘッドを套嵌筒部から抜出不能にロックする一方、
    前記連結具からの浄水器の取外しにおいて、前記スライド筒を上方へ移動させることにより、その内周の凸面部が係止球との対接位置から離れ、接続ヘッドがその係止凸部と接触する係止球の外側突出状態への変位によって套嵌筒部から抜出可能となる浄水器の取付装置。
  2. 前記原水導入管及び浄水導出管は、蛇口を備えた水栓本体に一体化され、該水栓本体より下方へ延出するものである請求項1記載の浄水器の取付装置。
  3. 前記套嵌筒部とスライド筒との間に、弾性変形可能なレバー片を備えた押接部材が該スライド筒の前記凸面部よりも上位側で上下移動自在に配置すると共に、前記連結具の本体側に、自然状態の前記レバー片との係合によってロック時の押接部材の移動上限を定めるストッパーが形成され、
    この押接部材と套嵌筒部のばね受け部との間に前記ばね部材が介装され、このばね部材の付勢によって常時は該押接部材を介して前記係止球及びスライド筒が下限位置に保持され、
    浄水器の接続状態において、スライド筒は前記レバー片と前記ストッパーとの係合によって前記凸面部と前記係止球との対接位置よりも上方へは移動不能となるが、レバー片を押圧して内側へ変形させた状態でスライド筒を上方移動させた際、該レバー片がストッパーと係合せずにスライド筒は凸面部の前記対接位置よりも上方へ移動し、係止球が外側突出状態に変位可能となって接続ヘッドをロック解除できるように構成されてなる請求項1記載の浄水器の取付装置。
  4. 前記押接部材がリング状をなし、その径方向両側に前記レバー片が一体形成されると共に、該レバー片に外向きの突起部を有し、この突起部が前記スライド筒の上部側に設けた切欠部から外側へ突出するように配置してなる請求項3に記載の浄水器の取付装置。
  5. 前記連結具の本体側に形成されたフランジ部に、自然状態における前記レバー片の先端に当接し得る前記ストッパーと、内側へ押圧変形させた該レバー片の先端部を挿通させる孔部とが形成されると共に、連結具の本体側と前記押接部材との間なら びに該押接部材とスライド筒との間に、各々を相対回転不能で且つ相対軸方向移動可能にするリニアガイドが設けられてなる請求項3または4に記載の浄水器の取付装置。
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