JP2003120601A - アキュムレータおよびその製造方法 - Google Patents

アキュムレータおよびその製造方法

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    • F15B2201/405Housings

Abstract

(57)【要約】 【課題】 溶接時に火花を遮蔽することができるのは勿
論のこと、内周側に張り出したバリに起因するベローズ
との干渉を未然に防止することができるアキュムレータ
およびその製造方法を提供する。 【解決手段】 ボトムシェル20およびキャップシェル
30からなる筒状のシェル10と、シェル10の内部を
油室11とガス室12とに区画するベローズアッセンブ
リ70と、ベローズアッセンブリ70のベローズ71の
伸縮を軸方向にガイドするベローズガイド75とを備え
る。各シェル20,30の接合部とベローズ71との間
に、両者を遮るベローズプロテクタ8を介装し、ベロー
ズプロテクタ8を、シェル20,30の接合部の内側を
被う合成樹脂製の第1リング状部材80と、第1リング
状部材80の内周面に設けた金属製の第2リング状部材
81で構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば油圧制御装
置の油圧回路等に用いられるアキュムレータおよびその
製造方法に係り、特に、シェル分割体どうしを抵抗溶接
する際に発生する火花やバリによる弊害を防止する技術
に関する。
【0002】
【従来の技術】上記アキュムレータは、一般に、円筒状
のシェルの内部がベローズによってガス室と油室とに区
画され、油室に流入する油の圧力変動を、ベローズの伸
縮に伴うガス室内のガスの膨縮作用によって緩衝するも
のであり、油圧回路を流れる油に生じる脈動を効果的に
抑制する部品として、例えば自動車の油圧回路等に広く
適用されている。
【0003】本出願人は、先に、特願2000−160
224によりシェル分割体(ボトムシェルおよびキャッ
プシェル)どうしを抵抗溶接する際に発生する火花から
ベローズを保護することができるアキュムレータを提案
した。図9および図10は、その提案に係るアキュムレ
ータを示す図であり、同図で符号10はボトムシェル2
0とキャップシェル30とが接合されて密封容器を構成
する円筒状のシェル、70はシェル10の内部を油室1
1とガス室12とに区画する金属製のベローズアッセン
ブリ、50は図示せぬ油圧回路と油室11とを連通する
油通路51を備えたポートである。
【0004】ベローズアッセンブリ70は、その内部が
油室11を構成するもので、シェル10の軸方向に伸縮
する蛇腹状のベローズ71と、このベローズ71の端部
にそれぞれ接合されたボトムシール72およびベローズ
キャップ73とを備え、ボトムシール72がキャップシ
ェル30に接合されている。ベローズアッセンブリ70
の可動側の先端部であるベローズキャップ73の周縁に
は、シェル10の内周面に摺動してベローズ71の伸縮
を軸方向にガイドする環状のベローズガイド75が装着
されている。
【0005】ボトムシェル20とキャップシェル30の
軸方向長さは、ボトムシェル20がキャップシェル30
よりも長く、これらシェル20,30の接合部は、ベロ
ーズ71がもっとも収縮した状態であっても、そのベロ
ーズ71に対向する位置に配されている。
【0006】キャップシェル30の端部中央には、バー
リング加工により、内部側(図9で上側)に突出する円
筒部32が形成されている。そして、この円筒部32の
孔33に、内部側からポート50が気密的に圧入されて
いる。ポート50は、円筒部32の孔33から外部に突
出している。
【0007】ポート50は、その外周面が円筒部32の
外部側の周縁32aにアーク溶接等によって隅肉溶接さ
れることにより、キャップシェル30に接合されてい
る。図9の符号60は溶接によって形成されるビードで
あり、このビード60は、ポート50の全周にわたって
施されている。このアキュムレータにおいては、ポート
50の内部側の端部に、ベローズアッセンブリ70を構
成するボトムシール72が一体に成形されている。この
ボトムシール72は、円筒部32の内側端面に当接して
いる。
【0008】互いに接合されてシェル10を構成するボ
トムシェル(シェル分割体)20とキャップシェル(シ
ェル分割体)30の接合端部には、外周側に膨出する環
状周縁部21,31が全周にわたってそれぞれ形成され
ている。各シェル20,30の環状周縁部21,31の
内側に形成される断面台形状の環状凹所には、凹所に嵌
合する状態で環状のベローズプロテクタ40が配置され
ている。このベローズプロテクタ40は、絶縁性を有す
る樹脂等からなるもので、その内径はシェル10の内径
と等しく、また、その外周面には、全周にわたって溝4
1が形成されている。
【0009】上記のようなアキュムレータによれば、各
シェル20,30どうしがプロジェクション溶接等の手
段によって接合され、その際に溶接部分で火花が発生し
ても、その火花はベローズプロテクタ40に遮られてベ
ローズ71に達しない。このため、火花によるベローズ
71の損傷が未然に防止されて寿命が確保され、その結
果、長期にわたる正常な動作が保証される。また、ベロ
ーズガイド75はボトムシェル20の内周面を摺動する
ので、各シェル20,30とベローズプロテクタ40と
の間(両者の境界部分)に段差等があっても、ベローズ
ガイド75はそれに何ら影響を受けずスムーズに移動す
る。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上記ベロースプロテク
タ40は、ベローズガイド75の摺動範囲外であるた
め、専ら溶接時の火花を遮るために機能する。そのよう
な機能に鑑みると、ベローズプロテクタ40は金属製で
あることが望ましい。しかしながら、上述のように抵抗
溶接が行われるため、ベローズプロテクタ40が金属製
であると、溶接電流の分流が発生して溶接品質の低下が
懸念される。この分流の問題は、溶接時のベローズプロ
テクタ40の位置決めを正確に行い、ボトムシェル20
およびキャップシェル30間で電流の橋渡しが行われな
いようにすることで対処は可能である。しかしながら、
そのような対処法では、ベローズプロテクタ40等の部
品の製造公差を厳格にしたり、部品どうしを予めスポッ
ト溶接で位置決めする必要が生じ、製造コストが割高に
なるという問題が生じる。
【0011】したがって、ベローズプロテクタ40は、
絶縁性のある材料が好ましく、しかも、発生した火花を
弾性的に受け止めるために軟質であることが好ましいこ
とから、その材質は必然的に合成樹脂が最も適したもの
となる。しかしながら、合成樹脂製のベローズプロテク
タでは、溶接時に大きなバリが発生した場合に、バリの
内部への張出しを確実に阻止し得ないという心配点があ
る。
【0012】すなわち、溶接時に発生したバリが内部に
張り出したときに、ベローズプロテクタ40が充分な体
積を持っていれば、バリの張出しはベローズプロテクタ
40の内部にとどめられる。しかしながら、車載用のア
キュムレータでは、その設置スペースの制約から大きさ
が制限され、ベローズプロテクタ40に充分な大きさを
確保できない場合が生じる。そのような場合には、バリ
やバリの熱で溶融した樹脂が内側に突出し、ベローズ7
1と緩衝する可能性がある。また、溶接時のアプセット
量が大きくばらついた場合にも同様の問題が想定され
る。したがって、本発明は、溶接時に火花を遮蔽するこ
とができるのは勿論のこと、張り出したバリに起因する
ベローズとの干渉を未然に防止することができるアキュ
ムレータおよびその製造方法を提供することを目的とし
ている。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明のアキュムレータ
は、筒状で、軸方向に分割されるシェル分割体が接合さ
れてなるシェルと、該シェルの内部を油室とガス室とに
区画するとともに、シェルの軸方向に伸縮する分離膜
と、該分離膜の可動側の先端部に設けられ、分離膜の伸
縮を軸方向にガイドするガイドとを備え、油室内に流入
する油の圧力変動を、分離膜の伸縮に伴うガス室内のガ
スの膨縮作用によって緩衝するアキュムレータにおい
て、シェルの内部に、シェル分割体の接合部の内側を被
う合成樹脂製の第1リング状部材を設け、第1リング状
部材の内周面に、金属製の第2リング状部材を設けたこ
とを特徴としている。
【0014】また、本発明のアキュムレータの製造方法
は、筒状のシェル内部に、該内部をガス室と油室とに区
画する分離膜を組み込んだ後、シェルを密封してアキュ
ムレータを製造するにあたり、シェルを、軸方向に分割
されるシェル分割体で構成し、これらシェル分割体の縁
部どうしを互いに突き合わせ、一対の電極により各縁部
を挟み込んだ状態で電極に通電して前記縁部どうしを抵
抗溶接するアキュムレータの製造方法において、シェル
の内部に、シェル分割体の接合部の内側を被う合成樹脂
製の第1リング状部材を設け、第1リング状部材の内周
面に、金属製の第2リング状部材を設けたことを特徴と
している。
【0015】本発明によれば、溶接時に発生する火花
は、軟質な合成樹脂製の第1リング状部材により受け止
められ、内側に突出しようとするバリや溶融樹脂は金属
製の第2リング状部材により阻止される。また、シェル
分割体に接触するのは第1リング状部材であるため、溶
接時の分流の問題も生じない。したがって、本発明で
は、溶接時に発生する火花やバリに起因する種々の不都
合を解消することができる。
【0016】ここで、第1、第2リング状部材は、接着
等によって互いに取り付けることも可能であるが、合成
樹脂と金属との接着の困難性を考慮すると、インサート
射出成形により一体的に形成することが望ましい。具体
的には、第2リング状部材を金型内に配置し、それら第
2リング状部材および金型により形成されるキャビティ
に合成樹脂を射出して前記第1、第2リング状部材を一
体的に成形する。この場合、第2リング状部材の両縁部
に、キャビティ側へ突出するリブを全周に亘って設け、
リブを合成樹脂内に埋め込むようにすると両者の固着強
度が確保される。
【0017】また、金型には、リブの端面側へ突出して
リブと接触し、キャビティの内周面を構成する凸条を設
けると好適である。第2リング状部材の内周面に樹脂が
回り込むような構成であると、その樹脂が第2リング状
部材から剥離して分離膜と干渉する恐れがある。上記の
ような凸条は、そのような現象を防止するものである。
【0018】また、金型には、リブの端面側へ突出する
複数のピンを設けると好適である。このような構成によ
り、第2リング状部材をピンの上に保持して金型から浮
かせた状態で射出成形を行うことができる。なお、上記
のような凸条を設ける場合には、第2リング状部材を凸
条の上に載せればよいから、ピンは不要となる。なお、
殆どのアキュムレータでは、ガス室内の容積を調整する
ために油を充填する。第1リング状部材の材質として
は、例えばブレーキ用の油に対しては、ナイロン製の合
成樹脂が適している。
【0019】
【発明の実施の形態】次いで、図面を参照して本発明の
実施形態を説明する。 (1)アキュムレータの構成 図1は、実施形態に係るアキュムレータを示している。
このアキュムレータは、図9で示したアキュムレータと
同等の構成を有しており、したがって、図1では、図9
と同一の構成要素には同一の符号を付し、その説明を簡
略化または省略する。
【0020】このアキュムレータは、共鳴箱74を有す
る点で図9のものと異なっている。共鳴箱74の上端中
央には孔74aが形成され、ポート50の油通路51と
油室11とを連通している。孔74aは、セルフシール
76により開閉自在になされている。このアキュムレー
タでは、図9のベローズプロテクタ40に代えて、下記
構成のベローズプロテクタ8が、各シェル20,30の
環状周縁部21,31の内側に形成される断面台形状の
環状凹所に配置されている。
【0021】図2(A)はベローズプロテクタ8を示す
断面図、図2(B)はその拡大図である。ベローズプロ
テクタ8は、MCナイロン等の合成樹脂製の第1リング
状部材80と、第1リング状部材80の内周面に固定さ
れた金属製の第2リング状部材81とからなっている。
第1リング状部材80の外周中央部には、その全周に亘
って溝82が形成されている。この溝82は、各シェル
20,30の環状周縁部21,31を溶接した際に形成
されるビードを収容する機能を有している。また、第2
リング状部材81の両縁部には、外周方向へ向けて突出
するリブ81aが形成されている。リブ81aは、第1
リング状部材80の内部に埋没し、これにより、第2リ
ング状部材81は第1リング状部材80に固着されてい
る。
【0022】(2)ベローズプロテクタの製造方法 図3は、ベローズプロテクタ8を製造するための射出成
型金型9を示す斜視図、図4はその要部の拡大図であ
る。これらの図において符号90は上型、91は下型で
あり、上型90および下型91はリング状をなし、上下
方向へ移動可能とされている。符号92は、第1リング
状部材80の溝82を形成するために上型90および下
型91の間に配置された入子型である。入子型92は、
たとえば2つでリング状をなすように形成され、水平方
向へ移動可能とされている。
【0023】図4に示すように、上型90および下型9
1の内周側の縁部には、下方または上方へ突出するエッ
ジ部(凸条)90a,91aがそれぞれ形成されてい
る。そして、上型90および下型91を閉じた状態で、
エッジ部90a,91aの縁部は、第2リング状部材8
1のリブ81aに接触し、第2リング状部材81,上型
90、下型91および入子型92によりキャビティCが
形成される。なお、説明を簡略化するために図示を省略
しているが、射出成形金型9の中央部には、第2リング
状部材81と嵌合するコアが上下方向へ移動可能に配置
されている。また、下型91には、キャビティCに連通
する複数の樹脂通路と、各樹脂通路に樹脂を分配するた
めの注入口が形成されている。
【0024】上記のような射出成形金型9によりベロー
ズプロテクタ8を製造するには、まず、第2リング状部
材81をコアに嵌合させながら下型91のエッジ部91
aに載置する。次いで、入子型92を中央側へ移動させ
るとともに、下型91を上昇させかつ上型90を加工さ
せて、それらのエッジ部90a,91aで第2リング状
部材81を挟み込む。次いで、下型91に設けられた注
入口から溶融樹脂を注入し、キャビティCに溶融樹脂を
充填する。
【0025】キャビティC内の樹脂が冷却固化したら、
入子型92を外周側へ移動させるとともに、コアを加工
させて第2リング状部材81から抜き出し、次いで、上
型90および下型91を互いに離間させる。そして、第
2リング状部材81とともにインサート成形されたベロ
ーズプロテクタ8を下型91から上方へ抜き取る。
【0026】図5および図6は、射出成形金型9の他の
例を示す図である。この射出成形金型9では、上型90
および下型91のエッジ部90a,91aが先鋭となっ
ており、それらの先端部は第2リング状部材81の肩部
に位置している。このため、第2リング状部材81を下
型91のエッジ部91aに載置したときに姿勢が不安定
となる。そこで、この射出成形金型9では、上型90お
よび下型91に、第2リング状部材81のリブ81aを
挟持するための複数のピン90b,91bが円周方向に
等間隔に取り付けられている。
【0027】上記のような射出成形金型9では、下型9
1のピン91bに第2リング状部材81を載置して型閉
めをし、キャビティCに溶融樹脂を充填する。図7は、
射出成形金型9から取り出したベローズプロテクタ8を
示す。この図に示すように、ベローズプロテクタ8に
は、ピン90b,91bを抜いた痕の孔83が形成され
るが、ベローズプロテクタ8の機能には何ら影響を与え
ない。
【0028】(3)アキュムレータの製造方法 次いで、上記アキュムレータの組立手順を説明する。ま
ず、ポート50と一体のボトムシール72に共鳴箱74
を溶接するとともにベローズ71を溶接し、ベローズ7
1にベローズキャップ73を溶接してベローズアッセン
ブリ70を組み立て、ベローズキャップ73にベローズ
ガイド75を装着する。次に、キャップシェル30の円
筒部32の孔33に、内側からポート50を圧入し、円
筒部32の外部側の周縁32aとポート50とを溶接す
る。
【0029】次いで、ベローズプロテクタ8をキャップ
シェル30の環状周縁部31の内側の環状凹所に嵌合
し、キャップシェル30にボトムシェル20を合わせて
抵抗溶接する。この後は、油室11へバックアップ油を
注入し、ガス体積調整用の液体をガス室12に注入して
から、ガス注入孔22よりガス室12に不活性ガスを注
入し、ガス注入孔22を密封したプラグ23をボトムシ
ェル20に溶接し、最後にヘッド24をボトムシェル2
0に溶接する。
【0030】抵抗溶接の際に溶接部で火花が発生するこ
とがあるが、発生した火花は第1リング状部材に弾性的
に受け止められ、飛散が防止される。また、抵抗溶接の
際のアプセット量が大きい場合には、バリが内側に張り
出し、そのバリや溶融した第1リング状部材80の樹脂
が内側へ突出しようとすることがあるが、それらは第2
リング状部材81に阻止される。したがって、バリや樹
脂のベローズ70への干渉を未然に防止することができ
る。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、シ
ェルの内部に、シェル分割体の接合部の内側を被う合成
樹脂製の第1リング状部材を設け、第1リング状部材の
内周面に、金属製の第2リング状部材を設けているか
ら、溶接時に火花を遮蔽することができるのは勿論のこ
と、張り出したバリに起因するベローズとの干渉を未然
に防止することができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態に係るアキュムレータの縦
断面図である。
【図2】 (A)は本発明の実施形態に係るアキュムレ
ータにおけるベローズプロテクタの縦断面図であり、
(B)は(A)の要部拡大図である。
【図3】 実施形態で使用する射出成形金型を示す斜視
断面図である。
【図4】 図3の要部を示す斜視断面図である。
【図5】 実施形態で使用する射出成形金型の他の例を
示す斜視断面図である。
【図6】 図5の要部を示す斜視断面図である。
【図7】 図5に示す射出成形金型で製造したベローズ
プロテクタを示す斜視断面図である。
【図8】 図7に示すベローズプロテクタの断面図であ
る。
【図9】 本出願人が先に提案したアキュムレータを示
す縦断面図である。
【図10】 図9のアキュムレータで用いられているベ
ローズプロテクタを示す縦断面図である。
【符号の説明】
8…ベローズプロテクタ 9…射出成形金型(金型) 10…シェル 11…油室 12…ガス室 20…ボトムシェル(シェル分割体) 30…キャップシェル(シェル分割体) 40…ベローズプロテクタ(リング状部材、保護部材) 70…ベローズアッセンブリ(分離膜) 75…ベローズガイド 80…第1リング状部材 81…第2リング状部材 82…リブ 90a,91a…エッジ部(凸条) 90b,90b…ピン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山田 浩一郎 神奈川県横浜市金沢区福浦3丁目10番地 日本発条株式会社内 Fターム(参考) 3H086 AA27 AD07 AD15 AD38 AD43

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒状で、軸方向に分割されるシェル分割
    体が接合されてなるシェルと、 該シェルの内部を油室とガス室とに区画するとともに、
    シェルの軸方向に伸縮する分離膜と、 該分離膜の可動側の先端部に設けられ、分離膜の伸縮を
    軸方向にガイドするガイドとを備え、 前記油室内に流入する油の圧力変動を、前記分離膜の伸
    縮に伴う前記ガス室内のガスの膨縮作用によって緩衝す
    るアキュムレータにおいて、 前記シェルの内部に、前記シェル分割体の接合部の内側
    を被う合成樹脂製の第1リング状部材を設け、前記第1
    リング状部材の内周面に、金属製の第2リング状部材を
    設けたことを特徴とするアキュムレータ。
  2. 【請求項2】 筒状のシェル内部に、該内部をガス室と
    油室とに区画する分離膜を組み込んだ後、シェルを密封
    してアキュムレータを製造するにあたり、 前記シェルを、軸方向に分割されるシェル分割体で構成
    し、 これらシェル分割体の縁部どうしを互いに突き合わせ、
    一対の電極により各縁部を挟み込んだ状態で電極に通電
    して前記縁部どうしを抵抗溶接するアキュムレータの製
    造方法において、 前記シェルの内部に、前記シェル分割体の接合部の内側
    を被う合成樹脂製の第1リング状部材を設け、前記第1
    リング状部材の内周面に、金属製の第2リング状部材を
    設けたことを特徴とするアキュムレータの製造方法。
  3. 【請求項3】 前記第2リング状部材を金型内に配置
    し、それら第2リング状部材および金型により形成され
    るキャビティに合成樹脂を射出して前記第1、第2リン
    グ状部材を一体的に成形し、前記第2リング状部材の両
    縁部に、前記キャビティ側へ突出するリブを全周に亘っ
    て設けたことを特徴とする請求項2に記載のアキュムレ
    ータの製造方法。
  4. 【請求項4】 前記金型に、前記リブの端面側へ突出し
    て同リブと接触し、前記キャビティの内周面を構成する
    凸条を設けたことを特徴とする請求項3に記載のアキュ
    ムレータの製造方法。
  5. 【請求項5】 前記金型に、前記リブの端面側へ突出す
    る複数のピンを設けたことを特徴とする請求項3または
    4に記載のアキュムレータの製造方法。
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