JP2003120139A - 断熱耐火ドア - Google Patents

断熱耐火ドア

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JP2003120139A
JP2003120139A JP2001317386A JP2001317386A JP2003120139A JP 2003120139 A JP2003120139 A JP 2003120139A JP 2001317386 A JP2001317386 A JP 2001317386A JP 2001317386 A JP2001317386 A JP 2001317386A JP 2003120139 A JP2003120139 A JP 2003120139A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 甲種耐火構造が実現可能な鉄製ドアでもっ
て、室内の結露を有効に阻止する。優れた断熱特性とし
っかりした強度とを実現しながら、結露を有効に防止す
る。 【解決手段】 断熱耐火ドアは、両側に側壁8を有する
横断面をコ字状とするドアの枠材3と、この枠材3の側
壁8の外側から内側に沿うように縁部をU曲している金
属製の表面板4と、コ字状の溝部5に嵌入されてなる化
粧エッジ6と、枠材3の側壁8と表面板4の内面との間
に挟着されてなる断熱フィルム7を備える。 【効果】 表面板と枠材が断熱フィルムで断熱されるの
で、室内側の表面板と室外側の表面板とを断熱して、こ
れらの温度差に起因する結露を有効に防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、寒いときに室内側
に発生する結露を防止するドアに関する。
【0002】ドアは、寒いときに室内側で結露すること
がある。ドアの室内側が室外側で冷却されて冷たくなる
からである。冷たいドアは、接触する空気を冷却する。
空気は冷却されると含有できる水分量が少なくなり、過
飽和となった水蒸気が水滴となって結露する。この弊害
は、ドアの室外側の温度を室温に近い状態にして解消で
きる。この状態は、寒い室外の冷たい空気で室内側を冷
却しない構造、いいかえると、室内側と室外側とを断熱
して実現できる。
【0003】このことを実現するドアとして、特開平1
0−37595号公報に、図1と図2に示す構造のドア
が記載される。これらの図に示すドアは、チャンネル材
31を方形枠組みし、その周囲に合成樹脂製の枠材32
を取り付け、この枠材32に室内側表面板33Aと室外
側表面板33Bとを取り付けている。枠材32は、上枠
材32A、下枠材32B、室内側縦枠材32C、室外側
縦枠材32Dとからなり、室内側枠材32Cと室外側枠
材32Dにわたって縦部材34を取り付けている。この
ドアは、室内側と室外側の金属製表面板33の周縁を合
成樹脂製の枠材32で連結する。合成樹脂は、熱伝導率
が金属に比較して小さい。このため、この構造のドア
は、表面側表面板33Aと裏面側表面板33Bとを断熱
する状態で連結できる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図1と
図2に示す構造のドアは、方形枠組したチャンネル材3
1の外側に合成樹脂製の枠材32を連結すると共に、こ
の枠材32に表面板33の周縁と縦部材34とを連結す
るので、これらを正確な位置に連結できるように、枠材
32を高い精度で成形する必要がある。枠材32の精度
が低いと、チャンネル材31と表面板33と縦部材34
とを正確に連結できず、変形やがたつきの原因となるば
かりか、確実に断熱できなくなることもある。さらに、
合成樹脂製の枠材は、ドアの種類や形状、大きさに応じ
て、別に成形する必要があるので、低コストに製造でき
ない欠点もある。
【0005】さらに、図に示す構造のドアは、室内側と
室外側の金属製表面板33を合成樹脂製の枠材32で連
結するので、室内側と室外側の表面板33を強固な構造
で連結するのが難しい。合成樹脂の強度や硬さが、鉄等
の金属に比較して低いからである。しかも、合成樹脂製
の枠材は、高温に加熱されると溶融して変形してしま
う。このため、火災発生時には、金属製のチャンネル材
や表面板や縦部材を所定の連結状態に保持できなくな
り、ドアの機能が失われて極めて危険な状態になること
がある。このように、この構造のドアは、合成樹脂製の
枠材を使用しているので、甲種耐火構造(特定防火設
備)にできない。したがって甲種耐火構造であって、室
内の結露を有効に防止できるドアは、現在は開発されて
いないのが実状である。
【0006】本発明は、従来のドアが有する以上の欠点
を解決し、室内の結露を有効に阻止することを目的に開
発されたもので、本発明の大切な目的は、優れた断熱特
性としっかりした強度とを実現すると共に、必要なら
ば、甲種耐火構造を実現して、結露を有効に防止できる
ドアを提供することにある。さらに、本発明の他の大切
な目的は、極めて簡単な構造で、しかも低コストに製造
して優れた断熱特性と強度を実現できるドアを提供する
ことにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の断熱耐火ドア
は、両側に側壁8を有する横断面をコ字状とするドアの
枠材3と、この枠材3の側壁8の外側から内側に沿うよ
うに縁部をU曲している金属製の表面板4と、コ字状の
溝部5に嵌入されてなる化粧エッジ6と、枠材3の側壁
8と表面板4の内面との間に挟着されてなる断熱フィル
ム7を備える。
【0008】断熱フィルム7は、好ましくはプラスチッ
クフィルムを使用する。断熱フィルム7は粘着層を有す
るプラスチックフィルムが使用できる。この断熱フィル
ム7は、粘着層で枠材3の側壁8表面に接着することが
でき、あるいは、表面板4の内面に接着することができ
る。さらに、断熱フィルム7は、プラスチックを横断面
がU字状である形状に成形することもできる。表面板4
には、表面を断熱層9で被覆する金属板を使用すること
ができる。
【0009】さらに、本発明の断熱耐火ドアは、表面板
4をU曲して側壁8に挟着している枠材3をドアの縦枠
3Aとし、ドアの表裏に配設している一対の表面板4
を、ドアの横枠3Bの外側表面で重ねて連結して、横枠
3Bと表面板4との間に断熱フィルム7を挟着して、ド
アの縦枠3Aと横枠3Bを断熱することもできる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に基
づいて説明する。ただし、以下に示す実施例は、本発明
の技術思想を具体化するための断熱耐火ドアを例示する
ものであって、本発明は断熱耐火ドアを下記のものに特
定しない。
【0011】さらに、この明細書は、特許請求の範囲を
理解し易いように、実施例に示される部材に対応する番
号を、「特許請求の範囲の欄」、および「課題を解決す
るための手段の欄」に示される部材に付記している。た
だ、特許請求の範囲に示される部材を、実施例の部材に
特定するものでは決してない。
【0012】図3の横断面図と図4の縦断面図に示す断
熱耐火ドアは、断熱構造のドア枠1の内側に、蝶番2を
介して開閉できるように連結している。この断熱耐火ド
アは、枠材3と、この枠材3の両面に固定している表面
板4と、枠材3の溝部5に嵌入して表面板4を固定して
いる化粧エッジ6と、枠材3と表面板4との間に挟着し
ている断熱フィルム7とを備える。
【0013】枠材3は、縦枠3Aと横枠3Bを四角形に
連結している。図3は断熱耐火ドアの水平断面を、図4
は断熱耐火ドアの垂直断面を示す。これらの図に示す枠
材3である縦枠3Aと横枠3Bは、両側に側壁8を有
し、横断面をコ字状とする。この枠材3である縦枠3A
と横枠3Bは、厚さを1.6mmとする鋼板で、表面を
溶融亜鉛メッキしている。ただ、枠材3は、鋼板の厚さ
をこれよりも厚く、あるいは薄くすることもできる。横
枠3Bと蝶番2側の縦枠3Aは、両側の側壁8の高さを
同じにしているが、戸当り側の縦枠3Aは、開き側の側
壁8を長くしている。コ字状のドア枠1は、溝を外側と
するように連結される。
【0014】表面板4は、図5と図6の一部拡大断面図
に示すように、表面に断熱層9を積層している鉄板等の
金属板である。鉄板の厚さは、たとえば0.6mmであ
る。表面の断熱層9は、塩化ビニルシート等のプラスチ
ックシートや塗膜である。プラスチックシートは、金属
板に接着され、塗膜は、塗料を塗布して積層される。断
熱層9は、金属板の表面処理層に兼用される。表面板4
は、その両側の端部を、図3と図5の断面図で示すよう
に、縦枠3Aの側壁8に沿ってU曲している。すなわ
ち、表面板4の両側端部は、側壁8に沿って、外側から
内側にU曲されて、縦枠3Aに連結される。
【0015】化粧エッジ6は、縦枠3Aの溝部5に嵌入
されて表面板4を固定する。図の化粧エッジ6は、金属
板をコ字状に折曲加工したものである。金属板は、厚さ
を0.6mmとするポリ塩化ビニル被覆鋼板である。こ
の化粧エッジ6は、縦枠3Aの溝部5に接着してしっか
りと固定される。この化粧エッジ6に蝶番2がネジ止し
て固定され、蝶番2を介してドアがドア枠1に連結され
る。
【0016】ドアの表裏の表面板4は、図4と図6に示
すように、上下の縁部を直角に折曲して、横枠3Bの外
側表面で重ねられる。表裏の表面板4は、リベット23
で連結される。横枠3Bの外側で重ねられる表裏の表面
板4は、表面の断熱層9を介して積層されるので、断熱
層9が表裏の表面板4の熱伝導を阻止する。リベット2
3で連結される部分は熱を伝導する。しかしながら、リ
ベット23は、図6に示すように、点状に連結するの
で、熱伝導する面積が小さく、この部分の熱伝導も大き
くはならない。このため、表裏の表面板4を断熱しなが
ら連結できる。ただ、ラップ部分は、スポット溶接して
連結することもできる。スポット溶接する場合も、点状
に連結して熱伝導する面積を小さくする。
【0017】断熱フィルム7は、表裏の表面板4の熱伝
導を遮断して、ドアの室内側で結露が発生するのを防止
する。断熱フィルム7は、枠材3の側壁8と表面板4の
内面との間に挟着されて、表裏の表面板4の間で熱が伝
導するのを遮断する。表裏の表面板4は、枠材3を介し
て連結されるので、表面板4と枠材3との熱伝導を遮断
して、表裏の表面板4の相互の熱伝導を遮断できる。断
熱フィルム7は、プラスチックフィルムあるいはプラス
チックを横断面がU字状である形状に成形してなるプラ
スチック成形材である。
【0018】断熱フィルム7のプラスチックフィルム
は、ポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム、
ポリ塩化ビニルフィルム、ポリエステルフィルム、ある
いはこれ等のフィルムを積層したフィルムである。プラ
スチックフィルムは、薄くて優れた断熱特性を示す。プ
ラスチックフィルムの厚さは、0.1mmである。た
だ、プラスチックフィルムには、0.05〜0.5mm
の厚さのものも使用できる。厚いプラスチックフィルム
を使用して、断熱特性をより向上できる。プラスチック
成形材である断熱フィルム7は、図7に示すように、U
字状に成形しているU曲部7Aを有する形状に成形し
て、枠材3に簡単に装着できる。
【0019】断熱フィルム7は、粘着層で接着して簡単
に定位置に装着できる。プラスチックフィルムである断
熱フィルム7は、粘着層を枠材3の側壁8に接着し、あ
るいは表面板4の内面に接着させて、定位置に装着でき
る。プラスチック成形材である断熱フィルム7も粘着層
を枠材3に接着して定位置に装着できる。図のドアは、
表面板4の両側を縦枠3Aの側壁8に沿ってU曲してい
るので、図5に示すように、縦枠3Aの側壁8の両面に
断熱フィルム7を配設している。横枠3Bは、表面板4
を側壁8に折曲しないので、図6に示すように、枠材3
と側壁8との間に断熱フィルム7を挟着している。
【0020】以上の構造のドアは、図3と図4に示すよ
うに、ドア枠1を介して建物に連結される。これ等の図
に示すドア枠1は、両側の縦枠15と上枠16と下枠1
4とを有する。上枠16は、両側の縦枠15の上端を連
結している。下枠14は、両側の縦枠15の下端を連結
している。このドア枠1は、両側の縦枠15と上枠16
と下枠14とを長方形に連結している。この構造は、ド
ア枠1を製造工場で長方形に連結して、施工現場に運搬
できる。ただ、本発明のドア枠は、必ずしも下枠を必要
としない。縦枠と上枠をコンクリートや壁等の建物躯体
に連結して、縦枠の下端を床や土間にできるからであ
る。
【0021】図のドア枠1は鉄製である。両側の縦枠1
5と上枠16は、第1枠11と第2枠12で構成され
る。下枠14は、図4の断面図に示すように、折曲加工
した2枚の鉄板を溶接等の方法で連結して製作される。
これ等の図に示すドア枠1は、第1枠11を室内側に配
置して、第2枠12を室外側に配置している。ただ、本
発明のドア枠は、図示しないが、第1枠を室外側として
第2枠を室内側に配置することもできる。
【0022】第1枠11は、所定の幅に裁断している鉄
板を折曲加工して製作される。第1枠11は、案内溝1
7のある溝型に折曲加工される。案内溝17は、第2枠
12の一部を入れることができるように、第2枠12と
対向する側を開口部とするようにしている。図3の縦枠
15は、図において、上側に第2枠12を下側に第1枠
11を配置しているので、第1枠11の案内溝17は上
方を開口している。図4の上枠16は、図において右側
に第1枠11を左側に第2枠12を配置しているので、
案内溝17は左側を開口している。
【0023】さらに、図3と図4に示す第1枠11は、
案内溝17の内幅を、第2枠12の折返部18の厚さよ
りも広くしている。図の第1枠11は、案内溝17の内
幅を第2枠12の折返部18の厚さの約2倍としてい
る。さらに、この第1枠11は、ドア枠1の内側となる
縁部に沿って戸当支持部20を設けている。戸当支持部
20は、案内溝17の開口部の一部を閉塞する方向に折
曲された部分である。戸当支持部20は、エアータイト
パッキン13を定位置に固定するために設けられる。エ
アータイトパッキン13が位置ずれしないように、戸当
支持部20は、両側に隔壁21を有する。戸当支持部2
0の片側の隔壁21は、第2枠12である。他の片側の
隔壁21は、第1枠11の中間のラップ部22で設けら
れる。ラップ部22は、鉄板が戸当支持部20から内側
に突出するように、鉄板を折り返して部けられる。この
ドア枠1は、エアータイトパッキン13を簡単に、しか
も位置ずれしないように定位置に固定できる特長を有す
る。
【0024】図に示す第1枠11は、横断面の全体形状
をコ字状とするように折曲加工している。そして、案内
溝17の開口部の一部を閉塞するように、戸当支持部2
0を設けている。戸当支持部20の側縁に沿ってラップ
部22を設けている。
【0025】第2枠12は、全体の形状がC型鋼に近い
横断面形状となるように、鉄板を折曲加工している。図
の第2枠12は、鉄板の両側部をコ字状に外側に折曲加
工して、両側に折返部18を設けている。両側を同じよ
うに折曲している第2枠12は、第1枠11に連結する
方向を特定する必要がない。折返部18は、案内溝17
の底面に対向する対向面を有する。対向面は、折返部1
8を案内溝17に入れた状態で、案内溝17の底面と平
行になる。互いに平行となる折返部18の対向面と案内
溝17の底面が、その間に配設される断熱材19を挟着
して固定する。第2枠12の全体の幅(W)は、案内溝
17の深さ(d)よりも大きい。図に示すように、第2
枠12が第1枠11から突出する突出部の内側に、ドア
を配設するためである。
【0026】第2枠12の折返部18の厚さは、案内溝
17の開口幅にほぼ等しい。この構造のドア枠1は、第
2枠12の折返部18を第1枠11の案内溝17に入れ
て、第1枠11と第2枠12を遊びなく正確な位置に連
結できる。
【0027】断熱材19は、第1枠11の案内溝17の
底に入れられる。この断熱材19は、第1枠11に第2
枠12を連結する状態で、案内溝17の底面と折返部1
8の対向面とで挟着して固定される。第1枠11と第2
枠12は、案内溝17の底面と折返部18の対向面との
間に隙間ができる形状に加工される。この隙間に断熱材
19を挟着するためである。断熱材19は、弾性変形で
きる弾性材、たとえば、軟質の合成樹脂の発泡体であ
る。この断熱材19は、幅を案内溝17の内幅にほぼ等
しくして、厚さを互いに連結される案内溝17の底面と
折返部18の対向面との隙間よりも大きくしている。こ
の断熱材19は、案内溝17の底面と折返部18の対向
面とに挟着されるときに、多少は薄く押しつぶされる。
このため、案内溝17の底面と折返部18の対向面とに
隙間なく密着して固定される。この構造は、第1枠11
と第2枠12を気密な状態で連結する。したがって、ド
ア枠1を隙間風が通過することがない。
【0028】図のドア枠1は、第1枠11と第2枠12
を止ネジ(図示せず)で連結して固定している。止ネジ
は、案内溝17の底面を貫通し、第2枠12の対向面に
ねじ込まれて、第1枠11と第2枠12を固定する。こ
の構造は、止ネジのねじ込み量で対向面と案内溝17の
底との隙間を最適値に調整できる。
【0029】以上の構造のドア枠1は、以下の工程で組
み立てられる。 第1枠11の案内溝17に断熱材19を入れる。 第2枠12の折返部18を第1枠11の案内溝17
に入れる。 第1枠11の外側から、案内溝17の底面を貫通し
て折返部18の断熱材19に向かって止ネジをねじ込ん
で、第1枠11と第2枠12を連結して固定する。この
状態で、断熱材19は、案内溝17の底面と折返部18
の対向面との間に多少は押し潰される状態で挟着され
る。
【0030】ドア枠1は、第1枠11と第2枠12を連
結している縦枠15と上枠16を連結して組み立てるこ
とができる。ただ、図8に示すように、縦枠15と上枠
16の第1枠11を直角に連結して、この第1枠11の
案内溝17に、直角に連結している縦枠15と上枠16
の第2枠12を入れて連結することもできる。
【0031】
【発明の効果】本発明の断熱耐火ドアは、優れた断熱特
性としっかりした強度とを実現しながら、結露を有効に
防止できる特長がある。それは、本発明の断熱耐火ドア
が、横断面をコ字状とするドアの枠材の側壁の外側から
内側に沿うように、縁部をU曲している金属製の表面板
を配設しており、枠材の側壁と表面板の内面との間に断
熱フィルムを挟着しているからである。この構造のドア
は、ドアの表面板と枠材とを直接に接触させることな
く、断熱フィルムを挟着する状態で連結しているので、
この断熱フィルムでもって表面板と枠材を断熱できる。
したがって、本発明のドアは、室内側の表面板と室外側
の表面板とを断熱する状態で連結して、室内側と室外側
との温度差に起因する結露を有効に防止できる。
【0032】さらに、本発明のドアは、金属製の表面板
の内面と枠材との間に断熱フィルムを挟着してこれらを
断熱するので、枠材や表面板や化粧エッジを特別に設計
することなく、現在すでに製造されている部材を使用し
て、優れた断熱構造のドアとすることができる。しか
も、断熱フィルムは、ドアの種類や形状、大きさに関係
なく、同じものを使用できるので、安価に多量生産して
製造コストを低減できる特長もある。
【0033】さらにまた、本発明のドアは、従来のよう
に合成樹脂等の枠材を使用することなく製造するので、
優れた強度を実現できると共に、必要ならば、甲種耐火
構造(特定防火設備)にできる特長もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のドアの一例を示す横断面図
【図2】図1に示すドアの縦断面図
【図3】本発明の一実施例にかかる断熱耐火ドアの横断
面図
【図4】図3に示す断熱耐火ドアの縦断面図
【図5】図3に示す断熱耐火ドアの拡大断面図
【図6】図4に示す断熱耐火ドアの拡大断面斜視図
【図7】断熱フィルムの一例を示す断面斜視図
【図8】縦枠と上枠の連結構造の一例を示す斜視図
【符号の説明】
1…ドア枠 2…蝶番 3…枠材 3A…縦枠 3
B…横枠 4…表面板 5…溝部 6…化粧エッジ 7…断熱フィルム 7A…U曲部 8…側壁 9…断熱層 11…第1枠 12…第2枠 13…エアータイトパッキン 14…下枠 15…縦枠 16…上枠 17…案内溝 18…折返部 19…断熱材 20…戸当支持部 21…隔壁 22…ラップ部 23…リベット 31…チャンネル材 32…枠材 32A…上枠材 3
2B…下枠材 32C…室内側縦枠材 32D…室外側縦枠材 33…表面板 33A…室内側表面板 3
3B…室外側表面板 34…縦部材

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 両側に側壁(8)を有する横断面をコ字状
    とするドアの枠材(3)と、この枠材(3)の側壁(8)の外側
    から内側に沿うように端部をU曲している金属製の表面
    板(4)と、コ字状の溝部(5)に嵌入されてなる化粧エッジ
    (6)と、枠材(3)の側壁(8)と表面板(4)の内面との間に挟
    着されてなる断熱フィルム(7)を備える断熱耐火ドア。
  2. 【請求項2】 断熱フィルム(7)がプラスチックフィル
    ムである請求項1に記載される断熱耐火ドア。
  3. 【請求項3】 断熱フィルム(7)が粘着層を有するプラ
    スチックフィルムで、粘着層で枠材(3)の側壁(8)表面に
    接着している請求項1に記載される断熱耐火ドア。
  4. 【請求項4】 断熱フィルム(7)が粘着層を有するプラ
    スチックフィルムで、粘着層で表面板(4)の内面に接着
    している請求項1に記載される断熱耐火ドア。
  5. 【請求項5】 断熱フィルム(7)がプラスチックを横断
    面がU字状である形状に成形してなるフィルムである請
    求項1に記載される断熱耐火ドア。
  6. 【請求項6】 表面板(4)が表面に断熱層(9)を積層して
    いる金属板である請求項1に記載される断熱耐火ドア。
  7. 【請求項7】 表面板(4)をU曲して側壁(8)に挟着して
    いる枠材(3)がドアの縦枠(3A)である請求項1に記載さ
    れる断熱耐火ドア。
  8. 【請求項8】 ドアの表裏に配設している一対の表面板
    (4)を、ドアの横枠(3B)の外側表面で重ねて、ラップ部
    分をリベット(23)で連結しており、横枠(3B)と表面板
    (4)との間に断熱フィルム(7)を挟着してなる請求項1に
    記載される断熱耐火ドア。
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