JPH0932424A - 地震災害時に開閉できる建物開口部の枠ユニットの取付構造 - Google Patents

地震災害時に開閉できる建物開口部の枠ユニットの取付構造

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JPH0932424A
JPH0932424A JP20172095A JP20172095A JPH0932424A JP H0932424 A JPH0932424 A JP H0932424A JP 20172095 A JP20172095 A JP 20172095A JP 20172095 A JP20172095 A JP 20172095A JP H0932424 A JPH0932424 A JP H0932424A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 地震等により建物躯体が変形しても、ドアを
開閉できる枠ユニットの取付構造を提供する。 【解決手段】 開閉自在なドア6A等を装備する枠ユニ
ットを連結具3を介して建物躯体2の開口部に装着し、
建物躯体2が変形した状態でもドア等を開くことができ
るように構成する。建物躯体2の室外または室内側の躯
体表面にドア枠1Aを配設して、躯体表面とドア枠1A
との間に連結隙間11を設け、ここに連結具3を配設し
ている。連結具3は、建物躯体2に固定される躯体片4
と、ドア枠1Aに固定される枠片5とからなる。躯体片
4と枠片5は、固定部と、連結部とを有する。躯体片4
の連結部8は、開口部の外側に開口する係止溝14を有
し、枠片5の連結部10は、この係止溝14に摺動自在
に挿入される挿入部15を有する。枠ユニットには、ド
ア枠1Aの他、窓枠1B、シャッター枠1Cも使用でき
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、地震等の災害時に
も開閉できるドアや窓、エレベーター扉、冷凍庫の扉、
シャッター等の枠ユニットを建物躯体に装着する取付構
造に関する。
【0002】
【従来の技術】図1は、現在の多くの建物に採用されて
いる枠体の固定構造を示す。この図の枠体1は、建物躯
体2の開口部の内側に固定されている。枠体1は、建物
躯体2に固定されるアンカー29に溶接して固定され
る。アンカー29に枠体1を溶接するために、枠体1と
建物躯体2との間に隙間30が設けられる。隙間30
は、枠体1を建物躯体2に連結した後、モルタル等を充
填して閉塞される。
【0003】この図の枠ユニットの取付構造は、地震等
の災害で建物躯体2が狂って枠体1であるドア枠1Aが
ひし形に変形されると、ドアが開けられなくなる欠点を
有する。ひし形に変形するドア枠1Aの内側と、ドア6
Aが強く当たってしまうからである。とくに、金属製の
ドアは極めて頑丈に製作されているので、ドア枠が変形
すると、ドアが強くドア枠に当たって開けられなくなる
欠点がある。地震でドアが開かないと避難できない。こ
のため、地震等の災害が発生しても、ドアを確実に開け
られる構造が要求される。
【0004】このことを満足する構造が、下記の〜
の公報に記載されている。 特開昭55−9923号公報 特開昭56−48485号公報 特開昭57−66285号公報 実開昭55−13762号公報 実開昭57−114083号公報 実開昭60−195488号公報
【0005】〜の公報に記載される枠ユニットの取
付構造は、建物躯体の内側に、建物躯体の変形を吸収す
る弾性材等を介してドア枠を装着している。この構造
は、図2に示すように、建物躯体2の開口部とドア枠1
Aとの間の連結隙間11を広くし、連結隙間11にバネ
等の弾性材16を配設している。建物躯体2が変形する
と弾性材16が変形し、弾性材16が建物躯体2の変形
を吸収して、ドア枠1Aの変形を防止する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】この構造は、地震等の
災害で建物躯体2が多少は変形しても、ドア6Aを開け
られる特長がある。しかしながら、この構造は、建物躯
体が大きく変形したときに、ドアを開けられる構造とす
るのが難しい。それは、建物躯体の変形を連結隙間の弾
性材で吸収するので、連結隙間の幅を広くする必要があ
るからである。さらにこの構造は、ドア枠と建物躯体と
の連結部分を独得の構造とする必要がある。従来のよう
に、ドア枠を建物躯体に連結した後、その隙間にモルタ
ル等を充填して確実に固定できない。建物躯体が変形し
たときに、連結隙間にドア枠を移動させる必要があるか
らである。したがって、ドア枠と建物躯体の連結部分の
構造が複雑になって、施工コストが高くなる欠点があ
る。
【0007】の公報に記載される枠ユニットの取付構
造は、図3に示すように、建物躯体2の開口部の内周面
と、ドア枠1Aの外周面とをテーパー状に形成すると共
に、ドア6Aをドア枠1Aの外側に配設している。この
公報に記載される構造は、地震等の災害で建物躯体2が
変形してもドア6Aを開くことができる。建物躯体2が
変形すると、ドア枠1Aが建物躯体2の開口部から押し
出され、または、ドア6Aがドア枠1Aの連結部分から
分離されるからである。ただ、この構造は、ドア6Aと
ドア枠1Aとの間にできる隙間に、金テコ等を押し込ん
でドア6Aをこじ開けることができるので、用心が悪く
なる欠点がある。さらに、冷蔵庫のドアのように、ドア
6Aがドア枠1Aから突出するので、枠ユニットを美し
い外観に取り付けできない欠点もある。
【0008】さらに、の公報に記載される枠ユニット
の取付構造は、図4に示すように、ドア枠1Aの内周面
とドア6Aの外周面とをテーパー状にしている。ドア枠
1Aとドア6Aは、ドア6Aを開けられる方向にテーパ
ー状としている。この構造の枠ユニットは、地震等の災
害で建物躯体が変形したときに、ドア6Aを開くことが
できるように、ドア6Aとドア枠1Aの対向面をテーパ
ー状にしている。この構造の枠ユニットは、建物躯体が
変形したときに、ドア6Aを開きやすくできる特長はあ
るが、建物躯体が変形してドア6Aのロックピン17が
ドア枠1Aに強く引っかかると、ドア6Aが開けられな
くなる欠点がある。ドア枠1Aがひし形に変形し、ある
いはドア枠1Aが押し潰される状態に変形すると、ロッ
クピン17がドア枠1Aに強く押圧されることがある。
この状態になると、ロックピン17を引き込むことがで
きなくなって、ドア6Aが開けられないことがある。し
たがって、地震等の災害が発生したときに、確実にドア
を開くことができない欠点がある。
【0009】さらにこれ等の公報に記載される枠ユニッ
トの取付構造は、改築するときにドア枠を簡単に建物躯
体から外すことができない欠点もある。とくに、〜
に示す公報に記載される構造は、ドア枠を独得の構造で
建物躯体に連結するので、ドア枠を建物躯体から分離す
るのに著しく手間がかかる欠点がある。さらに、手間を
かけて古いドア枠を建物躯体から外した後、新しいドア
枠を装着するのも難しい欠点がある。
【0010】本発明は、この欠点を解決することを目的
に開発されたもので、本発明の重要な目的は、地震等の
災害時にも開閉できるドアや窓、シャッター等の枠ユニ
ットを建物躯体に装着する取付構造を提供することにあ
る。また、本発明の他の重要な目的は、簡単かつ容易
に、しかも低コストで古いドア枠を新しいドア枠に交換
して、美しくリフレッシュできる地震災害時に開閉でき
る枠ユニットの取付構造を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に記載
される地震災害時に開閉できる枠ユニットの取付構造
は、前述の目的を達成するために下記の構成を備える。
地震災害時に開閉できる枠ユニットの取付構造は、開閉
自在なドア6Aを装備する枠ユニットを連結具3を介し
て建物躯体2の開口部に装着し、建物躯体2が変形した
状態で、ドア6Aを開くことができるように構成してい
る。
【0012】さらに、本発明の請求項1に記載される地
震災害時に開閉できる枠ユニットの取付構造は、下記の
独得の構成を有する。 (a) 建物躯体2の室外側、あるいは室内側の躯体表
面にドア枠1Aを配設して、躯体表面とドア枠1Aとの
間に連結隙間11を設けている。従来の地震災害時に開
閉できる枠ユニットの取付構造は、建物躯体の開口部の
内周面にドア枠を配設するが、本発明の枠ユニットの取
付構造は、建物躯体2の躯体表面にドア枠1Aを取り付
けている。 (b) 連結隙間11には、ドア枠1Aを建物躯体2に
装着する連結具3を配設している。 (c) 連結具3は、建物躯体2に固定される躯体片4
と、ドア枠1Aに固定される枠片5とからなり、躯体片
4と枠片5を連結して、ドア枠1Aを建物躯体2に装着
している。 (d) 躯体片4は、建物躯体2に固定される固定部7
と、枠片5に連結される連結部8とを有する。 (e) 枠片5は、ドア枠1Aに固定される固定部9
と、躯体片4に連結される連結部10とを有する。 (f) 躯体片4と枠片5の連結部8、10は、下記の
、の何れかの構成を有する。 躯体片4の連結部8が、開口部の外側に開口する係
止溝14を有し、枠片5の連結部10は、この係止溝1
4に摺動自在に挿入される挿入部15を有する。 枠片5の連結部10が、開口部の内側に開口する係
止溝14を有し、躯体片4の連結部8は、この係止溝1
4に摺動自在に挿入される挿入部15を有する。 (g) さらに、連結隙間11は連結部の両側を目地材
12で閉塞して、連結隙間11の開口部を綺麗に表面仕
上げしている。
【0013】また、本発明の請求項2に記載される地震
災害時に開閉できる枠ユニットの取付構造は、前述の目
的を達成するために下記の構成を備える。地震災害時に
開閉できる枠ユニットの取付構造は、開閉自在な窓6B
を装備する枠ユニットを連結具3を介して建物躯体2の
開口部に装着し、建物躯体2が変形した状態で、窓6B
を開くことができるように構成している。
【0014】さらに、本発明の請求項2に記載される地
震災害時に開閉できる枠ユニットの取付構造は、下記の
独得の構成を有する。 (a) 建物躯体2の室外側、あるいは室内側の躯体表
面に窓枠1Bを配設して、躯体表面と窓枠1Bとの間に
連結隙間11を設けている。従来の地震災害時に開閉で
きる枠ユニットの取付構造は、建物躯体の開口部の内周
面に窓枠を配設するが、本発明の枠ユニットの取付構造
は、建物躯体2の躯体表面に窓枠1Bを取り付けてい
る。 (b) 連結隙間11には、窓枠1Bを建物躯体2に装
着する連結具3を配設している。 (c) 連結具3は、建物躯体2に固定される躯体片4
と、窓枠1Bに固定される枠片5とからなり、躯体片4
と枠片5を連結して、窓枠1Bを建物躯体2に装着して
いる。 (d) 躯体片4は、建物躯体2に固定される固定部7
と、枠片5に連結される連結部8とを有する。 (e) 枠片5は、窓枠1Bに固定される固定部9と、
躯体片4に連結される連結部10とを有する。 (f) 躯体片4と枠片5の連結部8、10は、下記の
、の何れかの構成を有する。 躯体片4の連結部8が、開口部の外側に開口する係
止溝14を有し、枠片5の連結部10は、この係止溝1
4に摺動自在に挿入される挿入部15を有する。 枠片5の連結部10が、開口部の内側に開口する係
止溝14を有し、躯体片4の連結部8は、この係止溝1
4に摺動自在に挿入される挿入部15を有する。 (g) さらに、連結隙間11は連結部の両側を目地材
12で閉塞して、連結隙間11の開口部を綺麗に表面仕
上げしている。
【0015】さらに、本発明の請求項3に記載される地
震災害時に開閉できる枠ユニットの取付構造は、前述の
目的を達成するために下記の構成を備える。地震災害時
に開閉できる枠ユニットの取付構造は、開閉自在なシャ
ッター6Cを装備する枠ユニットを連結具3を介して建
物躯体2の開口部に装着し、建物躯体2が変形した状態
で、シャッター6Cを開くことができるように構成して
いる。
【0016】また、本発明の請求項3に記載される地震
災害時に開閉できる枠ユニットの取付構造は、下記の独
得の構成を有する。 (a) 建物躯体2の室外側、あるいは室内側の躯体表
面にシャッター枠1Cを配設して、躯体表面とシャッタ
ー枠1Cとの間に連結隙間11を設けている。従来の地
震災害時に開閉できる枠ユニットの取付構造は、建物躯
体の開口部の内周面にシャッター枠1Cを配設するが、
本発明の枠ユニットの取付構造は、建物躯体2の躯体表
面にシャッター枠1Cを取り付けている。 (b) 連結隙間11には、シャッター枠1Cを建物躯
体2に装着する連結具3を配設している。 (c) 連結具3は、建物躯体2に固定される躯体片4
と、シャッター枠1Cに固定される枠片5とからなり、
躯体片4と枠片5を連結して、シャッター枠1Cを建物
躯体2に装着している。 (d) 躯体片4は、建物躯体2に固定される固定部7
と、枠片5に連結される連結部8とを有する。 (e) 枠片5は、シャッター枠1Cに固定される固定
部9と、躯体片4に連結される連結部10とを有する。 (f) 躯体片4と枠片5の連結部8、10は、下記の
、の何れかの構成を有する。 躯体片4の連結部8が、開口部の外側に開口する係
止溝14を有し、枠片5の連結部10は、この係止溝1
4に摺動自在に挿入される挿入部15を有する。 枠片5の連結部10が、開口部の内側に開口する係
止溝14を有し、躯体片4の連結部8は、この係止溝1
4に摺動自在に挿入される挿入部15を有する。 (g) さらに、連結隙間11は連結部の両側を目地材
12で閉塞して、連結隙間11の開口部を綺麗に表面仕
上げしている。
【0017】
【発明の実施の形態】図5に示す、本発明の好ましい実
施の形態である地震災害時に開閉できる枠ユニットの取
付構造は、下記のようにして施工し、地震等の災害で建
物躯体が変形したときに、下記の状態で扉を開くことが
できる。図5に示す地震災害時に開閉できる枠ユニット
の取付構造は、ドア枠1Aを建物躯体2の室外側に固定
する状態を例示する。さらに、この図に示す枠ユニット
の取付構造は、図において右側のドア枠1Aを移動でき
ない状態で建物躯体2に固定し、左側のドア枠1Aを移
動できるように建物躯体2に装着している。この図は、
枠ユニットの水平断面図であるから、図の右左に位置す
るドア枠1Aは縦枠である。
【0018】 建物躯体2の開口部の、室外側の躯体
表面に躯体片4を固定する。躯体片4は、アンカーボル
ト13を使用して、固定部7を建物躯体2の室外側に固
定する。図において右側の建物躯体2には、止ネジ18
で枠片5に固定される躯体片4を固定する。図において
左側の建物躯体2には、枠片5で躯体表面と平行な方向
に摺動できる躯体片4を、アンカーボルト13を使用し
て固定する。左側の建物躯体2は、躯体片4を固定して
係止溝14を設けている。 ドア枠1Aに枠片5を固定する。枠片5は、アンカ
ーボルト13を使用して、固定部9をドア枠1Aに固定
する。図において右側のドア枠1Aには、止ネジ18で
躯体片4に固定される枠片5を固定する。左側のドア枠
1Aには、躯体片4に摺動自在に連結される枠片5を固
定する。左側のドア枠1Aに固定される枠片5は、先端
の連結部10を挿入部15としている。 左側のドア枠1Aの挿入部15を、建物躯体2の係
止溝14に挿入した状態で、右側の枠片5を建物躯体2
の躯体片4に止ネジ18で固定する。この状態で、図5
において右側のドア枠1Aは止ネジ18で建物躯体2に
連結され、左側のドア枠1Aは挿入部15と係止溝14
とで建物躯体2に連結される。挿入部15と係止溝14
とで建物躯体2に連結される左側のドア枠1Aは、躯体
表面と平行な方向には移動できるが、躯体表面から離れ
る方向には移動しない。 連結隙間11の両側開口縁に目地材12を入れて、
目地材12で開口縁を綺麗に表面仕右げする。図に示す
目地材12は、弾性変形して連結隙間11に密着される
目地パッキンである。目地パッキンに代わって、コーキ
ング材等も使用できる。
【0019】この図で示す構造は、地震災害時に建物躯
体2が矢印Bで示す方向に変形すると、建物躯体2と枠
片5とが一緒に変形しない。枠片5の挿入部15が係止
溝14から引き抜かれる方向に移動するからである。建
物躯体2が矢印Bで示す方向に大きく変形しても、これ
がドア枠1Aを変形して、ドア6Aが開かなくなること
はない。
【0020】また、図15に示す本発明の好ましい実施
の形態である地震災害時に開閉できる枠ユニットの取付
構造は、下記のようにして施工し、地震等の災害で建物
躯体が変形したときに、下記の状態で窓を開くことがで
きる。図15に示す地震災害時に開閉できる枠ユニット
の取付構造は、窓枠1Bを建物躯体2の室外側に固定す
る状態を例示する。さらに、この図に示す枠ユニットの
取付構造は、図において右側の窓枠1Bを移動できない
状態で建物躯体2に固定し、左側の窓枠1Bを移動でき
るように建物躯体2に装着している。この図は、枠ユニ
ットの水平断面図であるから、図の右左に位置する窓枠
1Bは縦枠である。
【0021】 建物躯体2の開口部の、室外側の躯体
表面に躯体片4を固定する。躯体片4は、アンカーボル
ト13を使用して、固定部7を建物躯体2の室外側に固
定する。図において右側の建物躯体2には、止ネジ18
で枠片5に固定される躯体片4を固定する。図において
左側の建物躯体2には、枠片5で躯体表面と平行な方向
に摺動できる躯体片4を、アンカーボルト13を使用し
て固定する。左側の建物躯体2は、躯体片4を固定して
係止溝14を設けている。 窓枠1Bに枠片5を固定する。枠片5は、アンカー
ボルト13を使用して、固定部9を窓枠1Bに固定す
る。図において右側の窓枠1Bには、止ネジ18で躯体
片4に固定される枠片5を固定する。左側の窓枠1Bに
は、躯体片4に摺動自在に連結される枠片5を固定す
る。左側の窓枠1Bに固定される枠片5は、先端の連結
部10を挿入部15としている。 左側の窓枠1Bの挿入部15を、建物躯体2の係止
溝14に挿入した状態で、右側の枠片5を建物躯体2の
躯体片4に止ネジ18で固定する。この状態で、図15
において右側の窓枠1Bは止ネジ18で建物躯体2に連
結され、左側の窓枠1Bは挿入部15と係止溝14とで
建物躯体2に連結される。挿入部15と係止溝14とで
建物躯体2に連結される左側の窓枠1Bは、躯体表面と
平行な方向には移動できるが、躯体表面から離れる方向
には移動しない。 連結隙間11の両側開口縁に目地材12を入れて、
目地材12で開口縁を綺麗に表面仕右げする。図に示す
目地材12は、弾性変形して連結隙間11に密着される
目地パッキンである。目地パッキンに代わって、コーキ
ング材等も使用できる。
【0022】この図で示す構造は、地震災害時に建物躯
体2が矢印Bで示す方向に変形すると、建物躯体2と枠
片5とが一緒に変形しない。枠片5の挿入部15が係止
溝14から引き抜かれる方向に移動するからである。建
物躯体2が矢印Bで示す方向に大きく変形しても、これ
が窓枠1Bを変形して、窓6Bが開かなくなることはな
い。
【0023】さらに、図16に示す本発明の好ましい実
施の形態である地震災害時に開閉できる枠ユニットの取
付構造は、下記のようにして施工し、地震等の災害で建
物躯体が変形したときに、下記の状態で扉を開くことが
できる。図16に示す地震災害時に開閉できる枠ユニッ
トの取付構造は、シャッター枠1Cを建物躯体2の室外
側に固定する状態を例示する。さらに、この図に示す枠
ユニットの取付構造は、図において右側のシャッター枠
1Cを移動できない状態で建物躯体2に固定し、左側の
シャッター枠1Cを移動できるように建物躯体2に装着
している。この図は、枠ユニットの水平断面図であるか
ら、図の右左に位置するシャッター枠1Cは縦枠であ
る。
【0024】 建物躯体2の開口部の、室外側の躯体
表面に躯体片4を固定する。躯体片4は、アンカーボル
ト13を使用して、固定部7を建物躯体2の室外側に固
定する。図において右側の建物躯体2には、止ネジ18
で枠片5に固定される躯体片4を固定する。図において
左側の建物躯体2には、枠片5で躯体表面と平行な方向
に摺動できる躯体片4を、アンカーボルト13を使用し
て固定する。左側の建物躯体2は、躯体片4を固定して
係止溝14を設けている。 シャッター枠1Cに枠片5を固定する。枠片5は、
アンカーボルト13を使用して、固定部9をシャッター
枠1Cに固定する。図において右側のシャッター枠1C
には、止ネジ18で躯体片4に固定される枠片5を固定
する。左側のシャッター枠1Cには、躯体片4に摺動自
在に連結される枠片5を固定する。左側のシャッター枠
1Cに固定される枠片5は、先端の連結部10を挿入部
15としている。 左側のシャッター枠1Cの挿入部15を、建物躯体
2の係止溝14に挿入した状態で、右側の枠片5を建物
躯体2の躯体片4に止ネジ18で固定する。この状態
で、図16において右側のシャッター枠1Cは止ネジ1
8で建物躯体2に連結され、左側のシャッター枠1Cは
挿入部15と係止溝14とで建物躯体2に連結される。
挿入部15と係止溝14とで建物躯体2に連結される左
側のシャッター枠1Cは、躯体表面と平行な方向には移
動できるが、躯体表面から離れる方向には移動しない。 連結隙間11の両側開口縁に目地材12を入れて、
目地材12で開口縁を綺麗に表面仕右げする。図に示す
目地材12は、弾性変形して連結隙間11に密着される
目地パッキンである。目地パッキンに代わって、コーキ
ング材等も使用できる。
【0025】この図で示す構造は、地震災害時に建物躯
体2が矢印Bで示す方向に変形すると、建物躯体2と枠
片5とが一緒に変形しない。枠片5の挿入部15が係止
溝14から引き抜かれる方向に移動するからである。建
物躯体2が矢印Bで示す方向に大きく変形しても、これ
がシャッター枠1Cを変形して、シャッター6Cが開か
なくなることはない。
【0026】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。ただし、以下に示す実施例は、本発明の技術思想
を具体化するための地震災害時に開閉できる枠ユニット
の取付構造を例示するものであって、本発明の地震災害
時に開閉できる枠ユニットの取付構造は、構成部品の種
類、タイプ、材質、形状、構造、配置を下記のものに特
定するものでない。本発明の地震災害時に開閉できる枠
ユニットの取付構造は、特許請求の範囲を逸脱しない範
囲で変更することができる。
【0027】さらに、この明細書は、特許請求の範囲を
理解し易いように、実施例に示される部材に対応する番
号を、「特許請求の範囲の欄」、「課題を解決するため
の手段の欄」、および「発明の実施の形態」に示される
部材に付記している。ただ、特許請求の範囲に示される
部材を、実施例の部材に特定するものでは決してない。
【0028】図5の横断面図と、図6の縦断面図に示す
地震災害時に開閉できる枠ユニットの取付構造は、枠ユ
ニットを建物躯体2の開口部に装着している。枠ユニッ
トは、方形状に連結しているドア枠1Aと、このドア枠
1Aの内側に蝶番を介して開閉できるように取り付けら
れているドア6Aとからなる。
【0029】ドア枠1Aは、折曲枠19と、この折曲枠
19を固定しているコンクリート製の一体成形枠20と
からなる。これらの図に示すドア枠1Aは、一体成形枠
20を外側に、折曲枠19を内側に配設してる。折曲枠
19は、金属を断面形状がC字状に折曲加工したもの
で、内面には、ドアの戸当たり21を固定する段差部2
2を設けている。段差部22には戸当たり21を嵌入し
て固定する溝23を設けている。戸当たり21は、弾性
変形できるゴムを成形したもので、溝23に嵌入して固
定できる幅で、閉めたドア6Aの表面に弾性的に密着す
る形状に成形している。
【0030】折曲枠19は、一体成形枠20を成形する
ときに、一部を一体成形枠20に埋設して固定されてい
る。一体成形枠20は、表面を綺麗に仕上げたコンクリ
ート製である。一体成形枠20はガラス繊維等で補強す
ることもできる。さらに、一体成形枠20には、コンク
リートに代わってプラスチック製、あるいは金属製等と
することもできる。ドア枠1Aは方形状に連結されてお
り、内側と内周縁に沿う部分を折曲枠19で被覆してい
る。
【0031】図に示すドア枠1Aは、目地材12を定位
置に挿入するために、ストッパ24を設けている。スト
ッパ24は、連結具3を折曲して併用している。
【0032】これらの図に示すドア枠1Aは、建物躯体
2の室外側の表面に、連結具3を介して固定されてい
る。図5および図6に示す地震災害時に開閉できる枠ユ
ニットの取付構造は、ドア枠を建物躯体の室外側に固定
しているが、本発明はドア枠を室外側に固定するものに
特定しない。ドア枠は、建物躯体の室内側に固定するこ
ともできる。
【0033】枠体1は、建物躯体の室内または室外側に
隙間なく密着しては固定されない。枠体1であるドア枠
1Aは、建物躯体2との間に連結隙間11を設けて装着
している。建物躯体2とドア枠1Aの間の連結隙間11
に配設する連結具3でもって、ドア枠1Aを建物躯体2
に装着する。連結具3は、図5に示すドア枠1Aの両側
に位置する縦枠と、図6に示す上側の横枠とを、建物躯
体2に連結している。
【0034】図5に示す右側の連結具3は、建物躯体2
に固定される躯体片4と、ドア枠1Aに固定される枠片
5と、この枠片5を躯体片4に連結する止ネジ18とを
備える。図5において、右の縦枠を建物躯体2に装着す
る連結具3は、止ネジ18を介して枠片5を躯体片4に
固定する。図5の左の縦枠は、止ネジを使用しない引掛
構造で建物躯体2に連結される。
【0035】止ネジ18で連結される躯体片4は横断面
形状をL字状とし、枠片5は横断面形状をコ字状として
いる。L字状の躯体片4は、建物躯体2に固定される固
定部7と、枠片5に連結される連結部8とを有する。躯
体片4の固定部7は、アンカーボルト13を介して建物
躯体2の表面に固定されている。コ字状の枠片5は、ド
ア枠1Aに固定される固定部9と、躯体片4の連結部8
に連結される連結部10と、目地材12のストッパ24
とを有する。枠片5の固定部9もアンカーボルト13を
介してドア枠1Aに固定される。躯体片4と枠片5は、
連結部8、10を止ネジ18で連結して、ドア枠1Aを
建物躯体2の定位置に固定できる位置に配設されてい
る。枠片5の連結部10にはナット25を溶着し、躯体
片4の連結部8には止ネジ18を挿通する貫通孔26を
開口している。
【0036】ドア枠1Aの固定位置を調整するために、
アンカーボルト13を貫通する固定部7、9の貫通孔3
2と、止ネジ18を挿通する連結部8の貫通孔26の両
方は長孔とすることができる。固定部7、9の貫通孔3
2は、図5の矢印Aで示す方向に延長された長孔で、連
結部8の貫通孔26は矢印Aと直交する方向で紙面に直
交する方向に延長した長孔である。このように、貫通孔
を長孔とすることにより、ドア枠1Aの固定位置を、矢
印Aで示すドア枠1Aの横方向と、矢印方向に直交する
ドア枠1Aの縦方向に調整できる特長がある。
【0037】躯体片4と枠片5は、躯体表面の連結隙間
11に位置し、建物躯体2とドア枠1Aとの対向面に配
設されている。躯体片4と枠片5の連結部8、10は、
これを貫通する止ネジ18で連結して、躯体片4と枠片
5とを連結し、躯体片4と枠片5を介してドア枠1Aを
建物躯体2に固定している。図5の右側に示す連結具3
は、枠片5の連結部10にナット25を固定している。
この構造の連結具3は、躯体片4の連結部8の貫通孔2
6から、枠片5の連結部10のナット25に止ネジ18
をねじ込んで、枠片5を躯体片4に簡単に固定できる。
この構造は、泥棒等が室外側から目地材12を外して、
止ネジ18を緩めて、ドア枠1Aを外すことができない
特長がある。
【0038】ただ、連結部には必ずしもナットを固定す
る必要はない。図示しないが、躯体片および枠片の連結
部に貫通孔を設け、両貫通孔に止ネジを挿通し、止ネジ
の先端にナットをねじ込んで、枠片を躯体片に固定する
こともできる。躯体片4と枠片5は、互いに連結される
部分にテフロン樹脂を塗布し、あるいはテフロン樹脂の
板材を挟着することにより、接触部分をよりスムーズに
摺動できる状態として連結できる。さらに、躯体片及び
枠片は、止ネジに接触する部分にテフロン樹脂を配設す
ることもできる。この構造の躯体片と枠片は、建物躯体
と枠体とに装着するときに、位置調整を簡単にできる特
長がある。
【0039】引掛構造でドア枠1Aを建物躯体2に連結
する、図5における左側の連結具3は、躯体片4の連結
部8で、建物躯体2の開口部の外側に開口している係止
溝14を設け、枠片5の連結部10を、係止溝14に摺
動自在に挿入される挿入部15としている。この構造の
躯体片4は、固定部7と連結部8とを段差ができる形状
に折曲している。躯体片4は、固定部7で建物躯体2の
躯体表面に固定される。連結部8は、固定部7を躯体表
面に固定すると、躯体表面から離れて躯体表面との間に
係止溝14が設けられるように設計される。係止溝14
の幅は、枠片5の連結部8である挿入部15を、ほとん
ど隙間なく挿入できる間隔に設計される。
【0040】枠片5は、固定部9と連結部10とが互い
に平行となるように、横断面形状をコ字状としている。
固定部9と連結部10の間隔は、固定部9をアンカーボ
ルト13でドア枠1Aに固定した状態で、連結部10を
躯体表面に沿わせるように設計される。建物躯体2に沿
う連結部10は、躯体片4の係止溝14に挿入される挿
入部15となる。
【0041】この構造の連結具3は、挿入部15を係止
溝14に挿入する状態で、ドア枠1Aを建物躯体2に連
結する。挿入部15と係止溝14とで建物躯体2に連結
されるドア枠1Aは、地震災害時、建物躯体2から矢印
Bで示す方向にのみ移動でき、通常時、ドア枠1Aが建
物躯体2から外れない状態にできる。
【0042】連結具3でドア枠1Aを建物躯体2に固定
した後、連結隙間11の両側を目地材12で閉塞する。
図5および図6に示す地震災害時に開閉できる枠ユニッ
トの取付構造は、両側の縦枠と、上側の横枠とを、連結
具3でもって建物躯体2に連結しているので、これら連
結部分の連結隙間11の開口部を目地材12で閉塞して
いる。図に示す目地材12は、ゴム状弾性体を成形した
目地パッキンである。この構造の目地材12は、連結隙
間11に押し込んで簡単に固定できる特長がある。た
だ、目地材12には、コーキング材等も使用できる。
【0043】図5と図6に示す地震災害時に開閉できる
枠ユニットの取付構造は、建物躯体2に設けた係止溝1
4に、ドア枠1Aの挿入部15を挿入して、ドア枠1A
を建物躯体2に連結している。建物躯体に係止溝を設け
る躯体片の他の構造を、図7に示す。この図に示す躯体
片4は、固定部7と溝形の連結部8を連結して係止溝1
4を設けている。一方、枠片5は固定部9と連結部10
とを段差ができる形状に連結して、連結部10を係止溝
14に挿入できる挿入部15としている。この図に示す
左側の連結具3は、係止溝14に挿入部15を挿入する
状態として、右側の連結部を、止ネジ18でもって枠片
5を躯体片4に固定する。
【0044】さらに、図8と図9に示す地震災害時に開
閉できる枠ユニットの取付構造は、ドア枠1Aの係止溝
14に建物躯体2の挿入部15を挿入して、ドア枠1A
を建物躯体2に連結する構造を示す。これらの図に示す
地震災害時に開閉できる枠ユニットの取付構造は、枠片
5の連結部10でもって、建物躯体2の開口部の内側に
開口する係止溝14を設け、躯体片4の連結部8は、係
止溝14に摺動自在に挿入される挿入部15を設けてい
る。
【0045】図8の枠片5は、固定部9と連結部10と
を段差状にして、固定部9をドア枠1Aに固定して、連
結部10とドア枠1Aとの間に係止溝14を設けてい
る。躯体片4も固定部7と連結部8とを段差状に折曲
し、固定部7をアンカーボルト13で建物躯体2に固定
すると、連結部8を係止溝14に挿入できる挿入部15
となる形状にしている。図8の枠片5は、連結部10を
溝形として係止溝14を設けている。躯体片4は、固定
部7と連結部8とを段差形状として、連結部8を係止溝
14に挿入できる挿入部15としている。
【0046】これらの図に示す地震災害時に開閉できる
枠ユニットの取付構造は、一方の連結具3を引掛構造と
して、ドア枠1Aを建物躯体2に連結し、他方の連結具
3は、止ネジ18を使用して外れないように連結してい
る。
【0047】図10に示す地震災害時に開閉できる枠ユ
ニットの取付構造は、両方の連結具3を引掛構造とし
て、ドア枠1Aを建物躯体2に連結している。この構造
の連結具3は、挿入部15を係止溝14に挿入した状態
で、枠片5をドア枠1Aに固定する。したがって、枠片
5は、ドア枠1Aを貫通する貫通ネジ27で固定され
る。両側の縦枠を引掛構造で連結するには、図11ない
し図13に示す構造の連結具も使用できる。これらの連
結具3は、建物躯体2が開口部を小さくする方向に変形
したときに、挿入部15が係止溝14から引き抜かれる
方向に移動して、建物躯体2でドア枠1Aが押し潰され
て変形するのを防止する。
【0048】以上の枠ユニットの取付構造は、躯体片を
建物躯体のドア枠との対向面である躯体表面にアンカー
ボルトで固定している。躯体片は、図14の要部拡大断
面図に示すように、建物躯体2の開口部の内周面にアン
カーボルト13で固定することもできる。この構造はア
ンカーボルト13の頭部を表面処理するために、建物躯
体2の開口部の内周面に装飾材28を固定している。こ
れら止ネジでドア枠を建物躯体に装着する枠ユニットの
取付構造は、古い枠体1を新しい枠体に交換するとき、
躯体片を建物躯体から外す必要はない。止ネジを外し
て、ドア枠を交換できるからである。したがって、図1
4に示す地震災害時に開閉できる枠ユニットの取付構造
であっても、建物躯体2の内周面を表面処理している
が、ドア枠1Aを交換するときに、装飾材28を外す必
要はない。
【0049】また、これらの枠ユニットの取付構造は、
玄関ドア等、蝶番で開閉するドアを建物躯体の開口部に
取り付ける構造について説明してきたが、本発明の地震
災害時にも開閉できる枠ユニットの取付構造は、開閉式
のドア以外にも使用できる。図15に、横方向にスライ
ドさせて開閉する窓の窓枠1Bを、建物躯体2の開口部
に装着する様子を示す。この図では、蝶番で開閉するド
ア枠ユニットに代わり、アルミサッシ等横に開く窓枠ユ
ニットを使用している。窓枠ユニットは、建物躯体2の
開口部に方形状に連結されている窓枠1Bと、この窓枠
1Bに左右にスライドして開閉できるよう装着されてい
る窓6Bとからなる。図15に示す枠体1である窓枠1
Bは、図5に示す枠体1であるドア枠1Aの折曲枠19
を、窓枠1Bの折曲枠に変更して、一体成形枠20に固
定している。窓枠1Bを建物躯体2に取り付ける構造は
図5、図6と同じであり、脱着連結具3の躯体片4と枠
片5を介して窓枠1Bは建物躯体2に装着されている。
脱着連結具3は、図7ないし図13、または図14の構
造も使用できる。
【0050】さらに、図16には、枠ユニットとしてシ
ャッターを使用したものを示す。図16に示す枠体1で
あるシャッター枠1Cは、図5に示す枠体1であるドア
枠1Aを、シャッター枠1Cに変更して、建物躯体2の
開口部に装着している。枠ユニットは、建物躯体2の開
口部に対し方形状に連結されているシャッター枠1C
と、このシャッター枠1Cに摺動して巻き取り収納され
る状態に取り付けられている、屈曲自在で開閉可能なシ
ャッター6Cとからなる。
【0051】シャッター枠1Cは、一体成形枠20にシ
ャッター6Cのスライド枠31を固定したものである。
シャッターは通常、上から下に引き下ろして閉じ、下端
には枠を設けないため、シャッター枠の下側の横枠は省
くことができる。この場合、シャッター枠の形状はコ字
状となる。スライド枠31は、シャッター6Cをスライ
ドさせて、シャッター6Cを開閉、収納する枠である。
シャッター枠1Cを建物躯体2に取り付ける構造は、図
5、図6と同じである。図16に示す一体成形枠20
が、図5に示す枠ユニットの枠体1の縦枠と同様の連結
構造で、脱着連結具3を介して建物躯体2の開口部に装
着されている。脱着連結具3は、図7ないし図13、ま
たは図14の構造のものも使用できる。
【0052】このように、本発明の地震災害時に開閉で
きる建物開口部の枠ユニットの取付構造は、蝶番を介し
て開閉する枠ユニットの他、横方向にスライドして開閉
する枠ユニット、シャッターのように屈曲、折り畳み、
巻き取り可能で開閉する枠ユニット等、扉が開閉自在に
枠体に取り付けられている枠ユニットが使用できる。
【0053】さらに、本発明の他の実施例にかかる地震
災害時に開閉できる建物開口部の枠ユニットの取付構造
を図17に示す。この横断面図に示す枠ユニットは、図
5、図7ないし図9等に示す取付構造と同様、図におい
て枠体1の右側の縦枠を止ネジ18を介して建物躯体2
に固定し、左側の縦枠は枠体1を建物躯体2に固定せ
ず、躯体片4と枠体5で摺動できるように引掛構造で連
結されている。図5に示した枠ユニットの取付構造で
は、地震により建物躯体2が変形して、右方向、すなわ
ち矢印Bの方向に移動しても枠ユニットが変形しないよ
う、枠体1の左側の連結部3で建物躯体2と枠体1は摺
動自在に連結されていた。この図において、建物躯体2
が逆方向に、すなわち左方向に移動した場合、少々の移
動であれば係止溝14と挿入部15により変形のずれが
吸収されて、建物躯体2の変形が枠ユニットを変形させ
るのを防止できる。しかしながら、建物躯体2が連結部
8、10の係止溝14と挿入部15の長さを越えて大き
く移動した場合、挿入部15の先端が係止溝14の底部
分に当たるか、係止溝14の開口部分を構成する躯体片
4の先端が枠片5の折曲部に当たる等により、これ以上
建物躯体2の移動ができなくなって無理な力が枠体1に
も加わり、枠ユニットが変形されて、開閉扉であるドア
6Aの開閉ができなくなる恐れがある。
【0054】図17に示すドア枠ユニットの取付構造
は、コ字状の躯体片4にスリット33を設けている。ス
リット33は、図に示すように挿入部15を構成する躯
体片4の折曲部の付け根部分に設けられ、係止溝14を
構成する枠片5の先端部が挿入できる位置と大きさに設
計されている。この躯体片4と枠片5からなる連結具3
は、図18に示すように、開口部の左側に位置する縦枠
の上端付近と下端部の2カ所で枠体1を建物躯体2に連
結している。開口部の右側は、縦枠の全長にわたって固
定された枠片5と建物躯体2の躯体片4が、止ネジ18
を介して固定されている。開口部の上端の横枠は、中央
より左に位置する連結具3で建物躯体2に装着されてい
る。
【0055】この枠ユニットの取付構造の縦断面図を図
19に示す。この図に示す枠体1の横枠を建物躯体2に
連結する連結具3は、図17に示す左側の縦枠の連結具
3とほぼ同じ構造で、コ字状の躯体片4と、L字状の枠
片5からなる。図19の連結具3では、建物躯体2が水
平方向に移動しても枠片5の先端が躯体片4の折曲部に
接触することがないので、躯体片4はスリットを設ける
必要がない。
【0056】これらの図に示す枠ユニットは、地震災害
等で建物躯体2が変形した場合、建物躯体2が図17の
矢印Cに示す方向に大きく移動しても、係止溝14を構
成する枠片5の先端部分が躯体片4の折曲部分に接触し
て枠ユニットが変形することはない。建物躯体2が、矢
印Cの方向に移動すると、枠片5の先端部は躯体片4の
折曲部に設けられたスリット33を挿通するので、枠ユ
ニットに無理な力が加わることがない。すなわち、地震
等で建物躯体2が変形しても枠ユニットは変形せず、ド
ア6Aを確実に開閉することができるので、避難、救助
作業等を支障なく行うことができる。また、建物躯体2
が矢印Bの方向に変形しても、連結部3の係止溝14か
ら挿入部15が抜ける方向に移動するので、ドア6Aを
開閉できなくなることがなく、避難口が確保できる。
【0057】さらに、これらの図に示す枠ユニットは、
枠体1や連結隙間11にロックウール34を充填してい
る。ロックウール34は耐火性を有するので、火災時等
においても枠ユニットの変形を防止できる。さらに、火
災の延焼をくい止める防火性を持たせることもできる。
【0058】つぎに、本発明の別の実施例にかかる地震
災害時に開閉できる建物開口部の枠ユニットの取付構造
を図20に示す。この図に示す枠ユニットも、図17の
枠ユニットと同様、図において右側に位置する枠体1の
縦枠を建物躯体2に固定し、左側の縦枠は摺動自在に建
物躯体2に連結されている。この枠ユニットも、建物躯
体2が図20に示す矢印B、Cどちらの方向に移動して
もドア6Aを開閉できるよう、左側の連結具3は左右に
摺動できる構造としている。図20の躯体片4は、コ字
状をしているが、取り付け方向が図17と異なる。図2
0のA−A線断面図を図21に示す。この縦断面図に示
すように、躯体片4はコ字状の開口部が鉛直方向の上方
を向くように位置している。図20においては、躯体片
4の挿入部15が、紙面の裏から表に突出し、コ字状の
底部が見える向きとなる。この躯体片4に対し、枠片5
が鉛直方向の上方から下方に向かって係止溝14を開口
しており、下方から突出する挿入部15が係止溝14に
挿入されている。この連結方法は、建物躯体2の移動方
向により挿入部15が係止溝14を出入りするのではな
く、すでに係止溝14に挿入部15が挿入された状態
で、挿入方向に対し垂直な水平方向にスライドする方式
としている。この方式により、建物躯体2が図20の
B、Cいずれの方向に移動しても、枠体1に固定された
枠片5の係止溝14は、挿入部15を枠体1と連結部1
0で狭着したまま、左右に摺動できる。したがって、地
震災害等で建物躯体2が変形しても、枠体1が変形しな
いので、確実にドア6Aを開閉できる。
【0059】図21に示すように、枠体1に固定される
枠片5の先端は、係止溝14の開口部を大きくする方向
に若干折曲され、曲面を持たせており、躯体片4の挿入
部15を挿入しやすくしている。この図の連結具3も図
18と同様、建物躯体2の開口部左側において上方付近
と下方部の2カ所で枠体1の縦枠と建物躯体2は連結さ
れている。図22にこの枠ユニットの取付構造の縦断面
図を示す。ドア6Aの上部で枠体1の横枠と建物躯体2
を連結する連結具3も、図21と同様係止溝14を構成
する枠片5の先端を緩く折曲させて、挿入部15を挿入
させやすくしている。連結部3をこのような形状とし
て、枠ユニットを建物躯体2に取り付けやすくし、また
枠ユニットの交換の際の作業も容易にする。なお、枠体
1と連結隙間11には図17と同様ロックウール34を
充填しており、耐火性を持たせている。
【0060】さらに本発明の他の実施例にかかる地震災
害時に開閉できる枠ユニットの取付構造を図23に示
す。この図に示す枠ユニットの取り付け部分は、これま
での例と異なり、建物躯体2の開口部が平面状でなく階
段状となっている。建物躯体2の開口部の幅が狭く、厚
みが薄い場合は図17等に示す構造で枠ユニットを取り
付けることができる。開口部の幅が広い、壁の厚い建物
躯体2に対しては、図17等に示す構造で枠ユニットを
取り付けることも可能であるが、開口部に装飾材23を
設ける場合に装飾材23が大きくなる等の弊害があるの
で、図23に示すように、建物躯体2の開口部に面する
壁面を階段状とし、壁面の一部を欠いた状態として、こ
の部分に枠ユニットを取り付けることもできる。壁面を
切除する幅は、枠ユニットを設ける開口部の位置によっ
て調節できる。
【0061】また、建物躯体2の開口部の幅が広くない
場合でも、枠ユニットを建物躯体2から突出させて取り
付けるのでなく、枠体1を取り付ける部分の壁面を切除
して、室外の壁面と同一平面に枠ユニットを取り付ける
こともできる。この構造であれば、枠ユニットが建物の
壁面から突出しないのでスマートに枠ユニットを設置で
き、開口部の内側にドア6Aを取り付ける構造と同じよ
うな外観とすることもできる。この場合の壁面を切除す
る奥行きは、枠体1の厚みとほぼ同じか、連結隙間11
を考慮して若干深くなるように設定する。
【0062】図23に示す枠ユニットの取付構造は、図
20と同様の構造としている。図において右側の連結部
では枠体1を建物躯体2に止ネジ18で固定し、左側を
摺動自在に連結している。枠体1と建物躯体2を連結す
る連結具3は、すでに述べた全ての構造を用いることが
でき、図20の係止溝14に挿入部15を挿入したまま
水平方向に摺動できる構造の他、図17に示すスリット
33を躯体片4に設ける構造、または図5、図7、図
8、図9等に示す構造とすることもできる。また、枠体
1と連結隙間11には図17等と同様、ロックウール3
4を充填し、耐火性を持たせることもできる。
【0063】さらにまた、マンションのような場所で
は、図24に示すような構造で枠ユニットを取り付ける
ことができる。この図に示す枠ユニットの取付構造は、
建物躯体2の開口部に面する壁面の隅部に突出する凸部
35を利用して、この凸部35を枠体1を取り付けるス
ペースとすることができる。
【0064】本発明は枠ユニットを別部材として建物躯
体2の開口部に容易に取り付け、交換を可能にした構造
である。マンションの各部屋の玄関口のような場所であ
っても、本発明の枠ユニットは建物躯体2の室外側、ま
たは室内側に取り付けることが可能である。この枠ユニ
ットを取り付ける開口部を図24に示す。マンションの
ような場所では、廊下から一段引っ込んだ凹部36に玄
関部が位置することがある。入り口の両脇に機械室や消
火設備、清掃道具を収納する物置等のスペースを設ける
ためである。このような場所であっても、建物躯体2の
開口部の間でなく、建物躯体2の開口部の室外側に枠ユ
ニットを取り付けることができる。廊下から一段引っ込
んだ凹部36の奥の、建物躯体2の開口部と室内の境界
部分に設けられた凸部35を利用して、この部分に枠ユ
ニットを取り付ける。この枠ユニットの取付構造を図2
5に示す。この図の枠ユニットも図17等と同様、枠体
1の右側を止ネジ18で建物躯体2に固定し、左側の枠
体1を摺動自在に建物躯体2に連結している。図25の
連結構造は、図20に示す連結部と同じものとし、挿入
部15を係止溝14に挿入した状態で水平方向にスライ
ド可能としている。ただ、図17に示すような躯体片4
にスリット33を設ける構造や、図5、図7ないし図9
に示す構造等、建物躯体2と枠体1を摺動できる全ての
構造が利用できる。枠体1と連結隙間11には図17等
と同様、ロックウール34を充填して耐火性を持たせ、
地震時の火災で延焼するのを防ぐ作用も有する。
【0065】これらの図に示す枠ユニットは、建物躯体
の室外側に固定する構造に特定せず、室内側に固定する
こともできる。また、枠ユニットは、ドア6Aに限ら
ず、エレベータ用の扉や金庫室の扉、冷凍庫の扉、図1
5、16に示した窓6B、シャッター6C等も使用でき
る。
【0066】
【発明の効果】本発明の地震災害時に開閉できる枠ユニ
ットの取付構造は、地震等の災害時に建物躯体が大きく
変形しても、扉を確実に開けられる特長がある。それ
は、本発明の取付構造が、大きく変形する建物躯体に枠
体が変形されないからである。連結具は、枠体を外れな
いように建物躯体に固定するが、建物躯体に対して躯体
表面と平行な方向には移動できるように連結されてい
る。このため、建物躯体が、開口部を小さくする方向に
変形しても、枠体を押し潰して変形されることがない。
特に、本発明の枠ユニットの取付構造の特筆すべき特長
は、建物躯体と枠体との連結隙間をそれほど広くするこ
となく、建物躯体が大きく変形しても枠体の変形を防止
できることである。この特長は、躯体表面に枠体を装着
し、建物躯体と枠体とを躯体表面と平行な方向に移動で
きる状態で連結する独得の構成で実現される。
【0067】さらに、本発明の地震災害時にも開閉でき
る枠ユニットの取付構造は、簡単かつ容易に、しかも低
コストに古い枠体を新しい枠体に交換して、美しくリフ
レッシュできる特長もある。それは、本発明の構造が、
従来のように、建物躯体のアンカーに枠体を溶接して固
定する必要がなく、躯体表面と枠体の間に連結隙間を設
けて連結具を配設し、この連結具で枠体を建物躯体に連
結した後、連結隙間を目地材で閉塞して綺麗に表面仕上
げしているからである。さらに、本発明の地震災害時に
開閉できる枠ユニットの取付構造は、建物躯体の開口部
の内側に枠体を配設するのではなく、建物躯体の室外、
または室内側の表面に固定するので、建物躯体の開口部
の内周面を綺麗に表面仕上げして枠体を固定できる。こ
のことは、溶接しないで枠体を建物躯体に固定できるこ
とと相乗して、枠体の取り付け工事を極めて能率よくで
きる特長がある。従来の枠体は、建物躯体の開口部の内
周面を表面仕上げるする前に、専門の溶接工が枠体を固
定し、その後に枠体と建物躯体の間を左官工が綺麗に表
面仕上げする必要がある。すなわち、特定の決められた
時に、溶接工と左官工とが施工する必要がある。これに
対して、本発明の地震災害時に開閉できる枠ユニットの
取付構造は、溶接工も左官工も必要なく、建物躯体を綺
麗に表面仕上げした後、枠体の施工業者が好きな時に能
率よく施工できる特長がある。
【0068】さらに、本発明の枠ユニットの取付構造
は、従来のように建物躯体を破損することなく、枠体を
極めて簡単に取り替えできる特長もある。この特長は、
本発明の地震災害時に開閉できる枠ユニットの取付構造
が、枠体と建物躯体との間に連結隙間を設け、この連結
隙間に連結具を配設し、連結具で枠体を建物躯体に連結
した後、連結隙間を目地材で閉塞する独得の構造で実現
する。この構造で建物躯体に固定された枠体は、目地材
を外した後連結具を外して枠体を外すことができる。さ
らに、新しい枠体を連結具で建物躯体に連結した後、連
結隙間を目地材で閉塞して簡単に綺麗に表面仕上げでき
る。このため、枠体が古くなったときには、簡単に新し
い枠体に取り替えして、施工コストを低減して美しく仕
上げられる特長がある。
【0069】さらにまた本発明の枠ユニットの取付構造
は、地震等の災害で建物躯体が大きく変形しても、ドア
枠やドア等を破壊しないで、扉を開けることができる。
このため、地震等の災害時においても、扉を開閉した
後、通常のようにロックできる。このことは、災害発生
時に大切なことである。それは、災害が発生して、建物
から出るために扉を破壊すると、ロックできなくなって
用心が悪くなる。本発明の枠ユニットの取付構造は、災
害時に扉を開いた後にも閉じてロックすることができ
る。このため、災害時に盗難を有効に防止できる特長も
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】建物躯体に枠体を固定する従来の構造を示す正
面図
【図2】建物躯体にドア枠を固定する従来の他の構造を
示す横断面図
【図3】建物躯体にドア枠を固定する従来の他の構造を
示す横断面図
【図4】建物躯体にドア枠を固定する従来の他の構造を
示す要部拡大図
【図5】本発明の一実施例にかかる地震災害時に開閉で
きる枠ユニットの取付構造を示す横断面図
【図6】図5に示す枠ユニットの取付構造を示す縦断面
【図7】本発明の他の実施例にかかる地震災害時に開閉
できる枠ユニットの取付構造を示す横断面図
【図8】本発明の他の実施例にかかる地震災害時に開閉
できる枠ユニットの取付構造を示す横断面図
【図9】本発明の他の実施例にかかる地震災害時に開閉
できる枠ユニットの取付構造を示す横断面図
【図10】本発明の他の実施例にかかる地震災害時に開
閉できる枠ユニットの取付構造を示す横断面図
【図11】本発明の他の実施例にかかる地震災害時に開
閉できる枠ユニットの取付構造を示す横断面図
【図12】本発明の他の実施例にかかる地震災害時に開
閉できる枠ユニットの取付構造を示す横断面図
【図13】本発明の他の実施例にかかる地震災害時に開
閉できる枠ユニットの取付構造を示す横断面図
【図14】本発明の他の実施例にかかる地震災害時に開
閉できる枠ユニットの取付構造を示す要部拡大断面図
【図15】本発明の他の実施例にかかる地震災害時に開
閉できる枠ユニットの取付構造を示す横断面図
【図16】本発明の他の実施例にかかる地震災害時に開
閉できる枠ユニットの取付構造を示す横断面図
【図17】本発明の他の実施例にかかる地震災害時に開
閉できる枠ユニットの取付構造を示す横断面図
【図18】図17に示す連結具の取り付け位置を示す正
面図。
【図19】図17に示す枠ユニットの取付構造を示す縦
断面図
【図20】本発明の他の実施例にかかる地震災害時に開
閉できる枠ユニットの取付構造を示す横断面図
【図21】図20に示す連結具の取り付け方向を示すA
−A線断面図
【図22】図20に示す枠ユニットの取付構造を示す縦
断面図
【図23】本発明の他の実施例にかかる地震災害時に開
閉できる枠ユニットの取付構造を示す横断面図
【図24】本発明の他の実施例にかかる地震災害時に開
閉できる枠ユニットの取り付け場所を示す横断面図
【図25】図24に示す枠ユニットの取付構造を示す横
断面図
【符号の説明】
1…枠体 1A…ドア枠 1
B…窓枠 1C…シャッター枠 2…建物躯体 3…連結具 4…躯体片 5…枠片 6A…ドア 6B…窓 6
C…シャッター 7…固定部 8…連結部 9…固定部 10…連結部 11…連結隙間 12…目地材 13…アンカーボルト 14…係止溝 15…挿入部 16…弾性材 17…ロックピン 18…止ネジ 19…折曲枠 20…一体成形枠 21…戸当たり 22…段差部 23…溝 24…ストッパ 25…ナット 26…貫通孔 27…貫通ネジ 28…装飾材 29…アンカー 30…隙間 31…スライド枠 32…貫通孔 33…スリット 34…ロックウール 35…凸部 36…凹部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 開閉自在なドア(6A)を装備する枠ユニッ
    トが連結具(3)を介して建物躯体(2)の開口部に装着され
    ており、建物躯体(2)が変形した状態でドア(6A)が開か
    れるように構成されており、下記の全ての構成を有する
    ことを特徴とする地震災害時に開閉できる建物開口部の
    枠ユニットの取付構造。 (a) 建物躯体(2)の室外側、あるいは室内側の躯体
    表面にドア枠(1A)が配設されて、躯体表面とドア枠(1A)
    との間に連結隙間(11)が設けられている。 (b) 前記の連結隙間(11)に、ドア枠(1A)を建物躯体
    (2)に装着する連結具(3)が配設されている。 (c) 連結具(3)は、建物躯体(2)に固定される躯体片
    (4)と、ドア枠(1A)に固定される枠片(5)とからなる。 (d) 躯体片(4)は、建物躯体(2)に固定される固定部
    (7)と、枠片(5)に連結される連結部(8)とを有する。 (e) 枠片(5)は、ドア枠(1A)に固定される固定部(9)
    と、躯体片(4)に連結される連結部(10)とを有する。 (f) 躯体片(4)と枠片(5)の連結部(8)、(10)は、下
    記の、の何れかの構成を有する。 躯体片(4)の連結部(8)が、開口部の外側に開口する
    係止溝(14)を有し、枠片(5)の連結部(10)は、この係止
    溝(14)に摺動自在に挿入される挿入部(15)を有する。 枠片(5)の連結部(10)が、開口部の内側に開口する
    係止溝(14)を有し、躯体片(4)の連結部(8)は、この係止
    溝(14)に摺動自在に挿入される挿入部(15)を有する。 (g) 前記の連結隙間(11)は、連結部の両側を目地材
    (12)で閉塞している。
  2. 【請求項2】 開閉自在な窓(6B)を装備する枠ユニット
    が連結具(3)を介して建物躯体(2)の開口部に装着されて
    おり、建物躯体(2)が変形した状態で窓(6B)が開かれる
    ように構成されており、下記の全ての構成を有すること
    を特徴とする地震災害時に開閉できる建物開口部の枠ユ
    ニットの取付構造。 (a) 建物躯体(2)の室外側、あるいは室内側の躯体
    表面に窓枠(1B)が配設されて、躯体表面と窓枠(1B)との
    間に連結隙間(11)が設けられている。 (b) 前記の連結隙間(11)に、窓枠(1B)を建物躯体
    (2)に装着する連結具(3)が配設されている。 (c) 連結具(3)は、建物躯体(2)に固定される躯体片
    (4)と、窓枠(1B)に固定される枠片(5)とからなる。 (d) 躯体片(4)は、建物躯体(2)に固定される固定部
    (7)と、枠片(5)に連結される連結部(8)とを有する。 (e) 枠片(5)は、窓枠(1B)に固定される固定部(9)
    と、躯体片(4)に連結される連結部(10)とを有する。 (f) 躯体片(4)と枠片(5)の連結部(8)、(10)は、下
    記の、の何れかの構成を有する。 躯体片(4)の連結部(8)が、開口部の外側に開口する
    係止溝(14)を有し、枠片(5)の連結部(10)は、この係止
    溝(14)に摺動自在に挿入される挿入部(15)を有する。 枠片(5)の連結部(10)が、開口部の内側に開口する
    係止溝(14)を有し、躯体片(4)の連結部(8)は、この係止
    溝(14)に摺動自在に挿入される挿入部(15)を有する。 (g) 前記の連結隙間(11)は、連結部の両側を目地材
    (12)で閉塞している。
  3. 【請求項3】 開閉自在なシャッター(6C)を装備する枠
    ユニットが連結具(3)を介して建物躯体(2)の開口部に装
    着されており、建物躯体(2)が変形した状態でシャッタ
    ー(6C)が開かれるように構成されており、下記の全ての
    構成を有することを特徴とする地震災害時に開閉できる
    建物開口部の枠ユニットの取付構造。 (a) 建物躯体(2)の室外側、あるいは室内側の躯体
    表面にシャッター枠(1C)が配設されて、躯体表面とシャ
    ッター枠(1C)との間に連結隙間(11)が設けられている。 (b) 前記の連結隙間(11)に、シャッター枠(1C)を建
    物躯体(2)に装着する連結具(3)が配設されている。 (c) 連結具(3)は、建物躯体(2)に固定される躯体片
    (4)と、シャッター枠(1C)に固定される枠片(5)とからな
    る。 (d) 躯体片(4)は、建物躯体(2)に固定される固定部
    (7)と、枠片(5)に連結される連結部(8)とを有する。 (e) 枠片(5)は、シャッター枠(1C)に固定される固
    定部(9)と、躯体片(4)に連結される連結部(10)とを有す
    る。 (f) 躯体片(4)と枠片(5)の連結部(8)、(10)は、下
    記の、の何れかの構成を有する。 躯体片(4)の連結部(8)が、開口部の外側に開口する
    係止溝(14)を有し、枠片(5)の連結部(10)は、この係止
    溝(14)に摺動自在に挿入される挿入部(15)を有する。 枠片(5)の連結部(10)が、開口部の内側に開口する
    係止溝(14)を有し、躯体片(4)の連結部(8)は、この係止
    溝(14)に摺動自在に挿入される挿入部(15)を有する。 (g) 前記の連結隙間(11)は、連結部の両側を目地材
    (12)で閉塞している。
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JP2003120139A (ja) * 2001-10-15 2003-04-23 Nihon Funen Co Ltd 断熱耐火ドア
JP2005325643A (ja) * 2004-05-17 2005-11-24 Sumitomo Mitsui Construction Co Ltd 免震構造用シャッター

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