JP2003119798A - 土間コンクリートおよびその構築方法 - Google Patents

土間コンクリートおよびその構築方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 地耐力が不足する軟弱地盤において、基礎梁
を設けることなく、通常の地盤において直接地盤上に設
けられているような薄い土間コンクリートとしても、不
同沈下、曲がり及びひび割れ等が発生しない新規な土間
コンクリートを提供する。 【解決手段】 細径のパイプ状物を芯材として有する小
径のソイルセメントコラムが、間隔をおいて多数下方に
存在し、そのソイルセメントコラム群の上にコンクリー
トスラブが構築されていることを特徴とし、また、前記
ソイルセメントコラムは、パイプ状物の芯材とソイルセ
メント層との間に、ソイルセメントよりも強度のある固
化層が存在していることを特徴とし、さらに、パイプ状
物を芯材として有するソイルセメントコラムの上面が、
コンクリートスラブの下端面であることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、軟弱な地盤上に建
設される工場、店舗、倉庫、住宅等の建築物の土間コン
クリートおよびその構築方法に関する。
【0002】
【従来の技術】建築物を築造する場合、地面と接する床
部分は、その建築物の構造体とは別に、土間コンクリー
トとして打設されている。土間コンクリートは、通常の
地盤においては、直接地盤上に設けられる。ところが、
地耐力が不足する軟弱地盤においては、図7に示すよう
に、建築物を支える支持力を満足する支持杭20を打設
し、その支持層に達する支持杭20の上にコンクリート
を打設したフーチング21を設け、フーチング21間に
コンクリートを打設した基礎梁22を設け、その基礎梁
22の上にコンクリートを打設した床スラブ23を構築
し、この床スラブ23を土間コンクリートとしている。
【0003】しかし、この工法では、基礎梁22を設け
ることによる工期が掛かるし、コストも増加するばかり
でなく、基礎梁22は床スラブ23を支える構造とする
ため、その配置計画及び強度計算等の構造計算をしなけ
ればならない面倒及び時間がかかる。このように基礎梁
22を構築する床スラブ構造は設計が面倒である。そこ
で、図8に示すように、支持層に達する支持杭20の上
に直接床スラブ24を打設して土間コンクリートとして
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図8に
示すように、支持層に達する支持杭20の上に直接床ス
ラブ24を打設して土間コンクリートとすると、支持杭
20は構造物を支える基礎杭であり、杭1本当たりの支
持力が大きい杭であるので、杭間隔は広く離れて打設さ
れる。このように、床スラブ24を支持する支持杭(基
礎杭)20は、その相互間隔が大きく開いているので、
床スラブ24は曲げやひび割れに対処すべく、上下に二
重に鉄筋19を配筋するなど強くする必要があり、その
結果として厚いものになる。例えば、300〜400m
mと厚いものになる。厚いものとするとその床スラブ2
4の自重による荷重が増加し、支持杭20自体もより大
きな支持力を発揮できる杭が必要となり、コスト増にな
る。
【0005】本発明は、このような点に鑑み地耐力が不
足する軟弱地盤において、基礎梁を設けることなく、通
常の地盤において直接地盤上に設けられているような薄
い土間コンクリートとしても、不同沈下、曲がり及びひ
び割れ等が発生しない新規な土間コンクリート及びその
構築方法を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明の土間コンクリートは、細径のパイプ状物を
芯材として有する小径のソイルセメントコラムが間隔を
おいて多数下方に存在し、このソイルセメントコラム群
の上にコンクリートスラブが構築されている。
【0007】小径のソイルセメントコラム、例えば、外
径150〜500mのソイルセメントコラム、好ましく
は200〜300mmのソイルセメントコラムの中心
に、細径のパイプ状物が芯材として存在する。例えば、
外径30〜60mmの鋼管パイプ、もしくはプラスチッ
クパイプ等の細径のパイプ状物が中心に芯材として存在
する。このように小径のソイルセメントのコラム(柱状
体)は、その中心に芯材が存在する。この芯材が存在す
るソイルセメントコラムが多数形成され、そのソイルセ
メントコラム群の上にコンクリートスラブが構築されて
土間コンクリートとなっている。
【0008】これにより地耐力が不足する軟弱地盤にお
いて、通常の地盤において直接地盤上に設けられている
ような薄い土間コンクリートとしても、不同沈下、曲が
り及びひび割れ等がない。また、このように芯材として
細径のパイプ状物、例えば鋼管パイプが存在すると、軟
弱地盤に形成するソイルセメントコラムの途中に植物が
腐朽した層(腐植土層)が存在しても、芯材としての細
径のパイプ状物(例えば鋼管パイプ)はこの層を貫通し
て存在でき、その層の上下の非腐植土層の存在により、
芯材が存在するソイルセメントコラムは、充分な支持力
を発揮する。
【0009】また、パイプ状物の芯材とソイルセメント
層との間に、ソイルセメントよりも強度のある固化層、
例えばセメントミルクの固化層が存在しているソイルセ
メントコラムであると、芯材とセメントミルク固化層と
の一体化度は、芯材とソイルセメントの場合よりも強く
なり、また、ソイルセメント層とセメントミルク固化層
との一体化度は、芯材とソイルセメントの場合よりも強
くなるので、芯材が存在するソイルセメントの強度が強
くなり、支持力も向上するので好ましい。
【0010】また、パイプ状物を芯材として有するソイ
ルセメントコラムの上面を、土間コンクリートの中に食
い込ませると、そのソイルセメントコラムの上面に所望
の厚さの土間コンクリートを形成しなければならない
が、パイプ状物を芯材として有するソイルセメントコラ
ムの上面がコンクリートスラブの下端面となるように土
間コンクリートを築造すれば、土間コンクリートの厚み
を薄くできる。
【0011】そのため、コンクリートスラブ中の鉄筋が
単層の配筋構造の土間コンクリートとすることができ、
軟弱地盤でない通常の地盤において直接地盤上に設けら
れる土間コンクリートと同等の薄い土間コンクリートと
することができる。
【0012】また、上記のような土間コンクリートにお
いて、ソイルセメントコラム群におけるソイルセメント
コラムの中心間の好ましい相互間隔は0.5〜2mであ
る。特に好ましいソイルセメントコラムの中心間の相互
間隔は、1m程度である。このように小さい間隔でソイ
ルセメントコラムを設けると、ソイルセメントコラム間
に存在する軟弱地盤が上方荷重による圧密での土の移動
量が制約され、軟弱地盤全面を地盤改良した場合の性能
に近くなる。このように中心間隔が0.5〜2mである
ソイルセメントコラム群の上に土間コンクリートを構築
すると、土間コンクリートがその上に加わる荷重等によ
る曲がりやひび割れが発生し難くなり、薄い土間コンク
リートとすることができ、また不同沈下もより発生し難
くなる。
【0013】なお、地盤条件や、ソイルセメントコラム
の径により、必要なソイルセメントコラムの長さ(必要
なコラム最下部の深さ)は異なるが、一般的なソイルセ
メントコラムの長さは2m〜10mである。この程度の
長さがあれば、その周辺摩擦力により土間コンクリート
の不同沈下等を防ぐことができる。
【0014】また、上記した土間コンクリートの構築方
法は、ソイルセメントコラム形成装置の中空のロッド
(掘削ロッド)の中に芯材としての細径のパイプ状物を
格納した状態で、ソイルセメントコラムを形成しながら
掘進し、所定の深さに達したならば、芯材としての細径
のパイプ状物をソイルセメントコラム内に残置させた状
態で、ソイルセメントコラム形成装置の中空のロッドを
地上に引き揚げることにより、これの繰り返しで細径の
パイプ状物を芯材として有する小径のソイルセメントコ
ラムを多数形成してソイルセメントコラム群として、そ
のソイルセメントコラム群の上面に鉄筋を単層に配筋し
てコンクリート打設するもので、この構築方法によるの
が所望の性能を有する土間コンクリートを容易に施工で
きて好ましい方法である。
【0015】なお、ソイルセメントコラム形成装置の中
空ロッドを引き揚げる際に、中空ロッドの中空部からセ
メントミルクを吐出させながら引き揚げ、パイプ状物の
芯材とソイルセメント層との間にソイルセメントよりも
強度のある固化層を形成させると、前記したパイプ状物
の芯材とソイルセメント層との間にソイルセメントより
も強度のある固化層が存在するソイルセメントコラムと
することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面と共に詳細に説明する。図1は本発明の実施の形
態を模式的に示す断面説明図、図2(a)はソイルセメ
ントコラムの縦断面図、(b)はソイルセメントコラム
の横断面図である。
【0017】図1は、本発明の土間コンクリートの例で
ある一群の小径のソイルセメントコラム1の上にコンク
リートスラブ2が軟弱地盤3に構築されてなる土間コン
クリート4を模式的に示している。この小径のソイルセ
メントコラム1は、図2(a)(b)に示すように細径
のパイプ状物5、例えば鋼管パイプを芯材として有する
小径のソイルセメントコラム1であり、本例では芯材で
ある鋼管パイプ5とソイルセメント層6との間にソイル
セメントよりも強度のあるセメントミルクの固化層7が
存在している。図1に示した土間コンクリート4は、パ
イプ状物5を芯材として有するソイルセメントコラム1
の上面にコンクリートスラブ2の下端面がくるようにコ
ンクリートスラブ2が構築されたもので、図6に示すよ
うにコンクリートスラブ2中の鉄筋18が単層の配筋構
造であり、例えば、コンクリートスラブ2の厚さは約1
50〜180mmである。因みに、本例ではソイルセメ
ントコラム1の径は250mmであり、鋼管パイプ5の
径は約50mmである。また、ソイルセメントコラム1
の長さは6mであり、ソイルセメントコラム群における
ソイルセメントコラム1の中心間の間隔Hは1mであ
る。
【0018】次に、上記ソイルセメントコラム1の築造
方法を図3および図4を使用して説明する。図3はソイ
ルセメントコラム1の造成に使用するソイルセメントコ
ラム形成装置としてのオーガの一例を示す一部断面正面
図である。このオーガ10は、中空のロッド(掘削ロッ
ド)11の先端に、掘削羽根12、撹拌翼13及び共回
り防止翼14が設けられており、施工に際しては図示の
通り、中空ロッド11内には、先端開口側より芯材とし
ての細径の鋼管パイプ5が挿通され、中空ロッド11と
鋼管パイプ5との間がセメントミルクの通路16とな
り、この通路16を通りセメントミルクは吐出口15よ
り吐出される。本例に示す芯材としての鋼管パイプ5
は、図3に示すように、下端に板状体8が設けられ、中
空ロッド11中に挿入すると板状体8が中空ロッド11
の先端開口を閉鎖し、通路16より供給されるセメント
ミルクを吐出口15より確実に吐出できるようにしてい
る。
【0019】図4は、上記オーガ10を使用してのソイ
ルセメントコラム1の造成工程(a)(b)(c)
(d)(e)を示す説明図である。まず、図4(a)に
示すように、オーガ10の中空のロッド(掘削ロッド)
11に芯材としての鋼管パイプ5を挿入してセットす
る。このセットされた状態は、図3に示すとおりであ
る。次に、図4(b)に示すように、中空ロッド11の
通路16にセメントミルクを供給し、吐出口15よりセ
メントミルクを吐出しつつオーガ10を回転させながら
掘進する。すると掘削羽根12で掘削された地盤土と吐
出されたセメントミルクが、撹拌翼13及び共回り防止
翼14の働きで混合・撹拌され、中空ロッド11の周辺
にソイルセメント層6が形成されつつ掘削される。図4
(c)は所定深度まで掘削された状態を示している。
【0020】所定の深度までソイルセメント層6が形成
されたならば、図4(d)に示すように、芯材としての
細径の鋼管パイプ5を残した状態で、セメントミルクを
供給し吐出口15から吐出しながらオーガ10を逆回転
させて徐々に引き揚げると、鋼管パイプ5の外周側面に
セメントミルクの固化層7が形成され、所望のソイルセ
メントコラム1が形成され、オーガ10は地上に回収さ
れる。図4(e)は造成が終了した状態を示す。
【0021】また、芯材としての鋼管パイプ5の中空部
に、セメントミルクを充填させたい場合には、図4
(e)に示すように鋼管パイプ5の上端開口部より上方
に来ているオーガ10の中空ロッド11の通路16から
セメントミルクを供給することにより、鋼管パイプ5の
中空部にセメントミルクを充填する。
【0022】上記のようにオーガ10において、所定間
隔に所望のソイルセメントコラム1を多数形成すること
によってソイルセメントコラム群を形成し、このソイル
セメントコラム群の上に、図6に示すように単層の鉄筋
18を配筋した後、ソイルセメントコラム1の上面にコ
ンクリートスラブ2の下端面がくるようにコンクリート
を打設して、図1に示すようなコンクリートスラブ2を
構築する。
【0023】上記のように造成したソイルセメントコラ
ム1の支持力が優れていることを以下の実験例で示す。
外径127mm、肉厚15mmの中空のロッド(掘削ロ
ッド)11の下端部に、外径250mmの掘削羽根1
2、その上方に外径250mmの撹拌翼13及び掘削羽
根12や撹拌翼13より少し大径の共回り防止翼14を
設けたオーガ10を使用し、この中空ロッド11内に、
長さ6m、外径48.6mm、肉厚2.4mmの鋼管パ
イプ5を挿入し、前記造成方法によりソイルセメントコ
ラム1を造成した。この造成されたソイルセメントコラ
ム1は、芯材としての鋼管パイプ5の外周面にセメント
ミルクの固化層7が存在し、その外周にソイルセメント
層6が存在する外径250mmで長さが6mのソイルセ
メントコラム1である。
【0024】図5に上記ソイルセメントコラム1の性能
試験結果を、比較例と共に示す。施工後7日後における
このソイルセメントコラム1の支持力は、図5に実施例
1として示すように、110KNであった。なお、この
試験を行った地盤自体の支持力は、図5に比較例1とし
て示すように、20KN未満であり、軟弱地盤であっ
た。
【0025】鋼管パイプ5の長さを4mとし、ソイルセ
メントコラム1の長さを4mとした以外は、前記実施例
に示したソイルセメントコラムと同一条件になるように
施工したソイルセメントコラム1の支持力は、図5に実
施例2として示すように90KNであった。
【0026】比較のため前記使用した鋼管パイプのみを
打ち込んで支持力を測定したが、図5に比較例2として
示すように比較例1の現地地盤の支持力を少し上まわる
程度の支持力しか発揮できず、また、芯材としての鋼管
パイプを存在することなく外径250mmのソイルセメ
ントコラムを造成した場合は、図5に比較例3として示
すように50KNの支持力しか発揮できなかった。
【0027】以上に示したように細径のパイプ状物を芯
材として有する小径のソイルセメントコラムであって
も、1本当たりの支持力は高く、この小径のソイルセメ
ントコラムを、間隔をおいて多数設け、このソイルセメ
ントコラム群の上に、コンクリートスラブ2を構築する
と、図6に示すようにコンクリートスラブ2中の鉄筋1
8が単層の厚さの薄いコンクリートスラブ2であって
も、しかも地耐力が不足する軟弱地盤において、不同沈
下や、曲がりや、ひび割れが発生しない土間コンクリー
トとすることができる。
【0028】
【発明の効果】以上詳細に説明した通り、本発明によれ
ば、次のような効果を奏する。 (1)細径のパイプ状物、例えば細径の鋼管パイプを芯
材として有する小径のソイルセメントコラムが間隔をお
いて多数下方に存在し、このソイルセメントコラム群の
上にコンクリートスラブが構築されてなる土間コンクリ
ートは、地耐力が不足する軟弱地盤において、基礎梁を
設けることなく、通常の地盤において直接地盤上に設け
られているような薄い土間コンクリートとしても、不同
沈下や曲がりやひび割れが発生し難くなる。
【0029】(2)ソイルセメントコラムが、パイプ状
物の芯材とソイルセメント層との間にソイルセメントよ
りも強度のある固化層が存在しているソイルセメントコ
ラムの場合は、ソイルセメントコラムの支持力が更に高
くなり、上述の薄い土間コンクリートとしても、不同沈
下や曲がりやひび割れがより一層発生し難くなり、上述
のソイルセメントコラムの場合に比べると、ソイルセメ
ントコラムの相互間隔を少し大きくすることができた
り、コラム長を短くしたり、コラム径などを小さくした
りすることも可能となる。
【0030】(3)細径のパイプ状物を芯材として有す
るソイルセメントコラムの上面がコンクリートスラブの
下端面とすることにより、土間コンクリートの厚さを薄
くすることができる。特に、コンクリートスラブ中の鉄
筋を、単層の配筋構造とすることが可能となり、土間コ
ンクリートの厚さを薄くすることができる。
【0031】(4)ソイルセメントコラム群におけるソ
イルセメントコラムの中心間の間隔が0.5〜2mであ
ると、土間コンクリートの厚さを薄くすることができる
と共に、不同沈下や曲がりやひび割れが発生しない。
【0032】(5)ソイルセメントコラムの長さが2m
〜10mであると、周面摩擦力による支持力が高くな
り、土間コンクリートの厚さを薄くすることができると
共に、不同沈下や曲がりやひび割れが発生しない。
【0033】(6)ソイルセメントコラム形成装置の中
空のロッド(掘削ロッド)の中に芯材としての細径のパ
イプ状物を格納した状態で、ソイルセメントコラムを形
成しながら掘進し、所定の深さに達したならば、芯材と
しての細径のパイプ状物をソイルセメントコラム内に残
置させた状態で、ソイルセメントコラム形成装置の中空
のロッドを地上に引き揚げることにより、細径のパイプ
状物を芯材として有する小径のソイルセメントコラムを
多数形成し、この多数のソイルセメントコラム群の上面
に鉄筋が単層に配筋されたコンクリートを打設すること
によって容易に上記した性能を有する土間コンクリート
を形成できる。
【0034】(7)そして、ソイルセメントコラム形成
装置の中空のロッドを引き揚げる際に、中空ロッドの中
空部からセメントミルクを吐出させながら引き揚げ、パ
イプ状物の芯材とソイルセメント層との間にソイルセメ
ントよりも強度のある固化層を形成することができ、よ
り強い支持力のソイルセメントコラムとすることがで
き、薄い土間コンクリートとしても、不同沈下や曲がり
やひび割れがより一層発生し難い土間コンクリートを容
易に形成できる。これにより上述のソイルセメントコラ
ムの場合に比べ、ソイルセメントコラムの相互間隔を少
し大きくすることができたり、コラム長を短くしたり、
コラム径などを小さくしたりすることも可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を模式的に示す断面説明図
である。
【図2】(a)はソイルセメントコラムの縦断面図、
(b)はソイルセメントコラムの横断面図である。
【図3】ソイルセメントコラム形成装置としてのオーガ
の一例を示す一部断面正面図である。
【図4】オーガを使用してのソイルセメントコラムの造
成方法を工程順(a)(b)(c)(d)(e)に示す
説明図である。
【図5】本発明におけるソイルセメントコラムの性能を
示すグラフ図である。
【図6】本発明の土間コンクリートの要部を示す断面説
明図である。
【図7】従来例を示す断面説明図である。
【図8】他の従来例を示す断面説明図である。
【符号の説明】
1 ソイルセメントコラム 2 コンクリートスラブ 3 軟弱地盤 4 土間コンクリート 5 芯材としての細径のパイプ状物(鋼管パイプ) 6 ソイルセメント層 7 セメントミルクの固化層 8 板状体 10 ソイルセメントコラム形成装置としてのオーガ 11 中空のロッド(中空の掘削ロッド) 12 撹拌羽根 13 撹拌翼 14 共回り防止翼

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 細径のパイプ状物を芯材として有する小
    径のソイルセメントコラムが、間隔をおいて多数下方に
    存在し、このソイルセメントコラム群の上にコンクリー
    トスラブが構築されていることを特徴とする土間コンク
    リート。
  2. 【請求項2】 パイプ状物の芯材とソイルセメント層と
    の間に、ソイルセメントよりも強度のある固化層が存在
    しているソイルセメントコラムであることを特徴とする
    請求項1記載の土間コンクリート。
  3. 【請求項3】 パイプ状物を芯材として有するソイルセ
    メントコラムの上面がコンクリートスラブの下端面であ
    ることを特徴とする請求項1または2記載の土間コンク
    リート。
  4. 【請求項4】 コンクリートスラブ中の鉄筋が単層の配
    筋構造であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか
    に記載の土間コンクリート。
  5. 【請求項5】 ソイルセメントコラム群におけるソイル
    セメントコラムの中心間の間隔が、0.5m〜2mであ
    ることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の土
    間コンクリート。
  6. 【請求項6】 ソイルセメントコラムの長さが、2m〜
    10mであることを特徴とする請求項1〜5いずれかに
    記載の土間コンクリート。
  7. 【請求項7】 パイプ状物の芯材は、鋼管パイプまたは
    プラスチックパイプであることを特徴とする請求項1〜
    6のいずれかに記載の土間コンクリート。
  8. 【請求項8】 ソイルセメントコラム形成装置の中空の
    ロッドの中に、芯材としての細径のパイプ状物を格納し
    た状態で、ソイルセメントコラムを形成しながら掘進
    し、所定の深さに達したならば、芯材としての細径のパ
    イプ状物をソイルセメントコラム内に残置させた状態
    で、ソイルセメントコラム形成装置の中空のロッドを地
    上に引き揚げることにより、細径のパイプ状物を芯材と
    して有する小径のソイルセメントコラムを多数形成して
    ソイルセメントコラム群として、そのソイルセメントコ
    ラム群の上面に鉄筋を単層に配筋してコンクリート打設
    することを特徴とする土間コンクリートの構築方法。
  9. 【請求項9】 ソイルセメントコラム形成装置の中空の
    ロッドを引き揚げる際に、中空ロッドの中空部からセメ
    ントミルクを吐出させながら引き揚げ、パイプ状物の芯
    材とソイルセメント層との間にソイルセメントよりも強
    度のある固化層を形成させることを特徴とする請求項8
    記載の土間コンクリートの構築方法。
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Cited By (5)

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