JP2003119713A - 人工芝構造体および人工芝競技場 - Google Patents

人工芝構造体および人工芝競技場

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JP2003119713A
JP2003119713A JP2001317836A JP2001317836A JP2003119713A JP 2003119713 A JP2003119713 A JP 2003119713A JP 2001317836 A JP2001317836 A JP 2001317836A JP 2001317836 A JP2001317836 A JP 2001317836A JP 2003119713 A JP2003119713 A JP 2003119713A
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ball
thickness
piles
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JP2001317836A
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English (en)
Inventor
Tomoyuki Nishikawa
知幸 西川
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Sumitomo Rubber Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Rubber Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 天然芝に近い感触の踏み心地を維持しつつ、
経時的にボールの転がり性に変化が少ない人工芝を得
る。 【解決手段】 下地上に敷設された人工芝のパイル間に
弾性粒状物を含む充填材を充填し、充填材表面からパイ
ル先端を所定高さ突出させてなる人工芝構造体1におい
て、パイル3として厚さ90〜120μmのスプリット
ヤーンを用い、そのパイル突出部32を開繊処理して、
1つのパイル突出部32あたり、幅が2〜4mmの開繊
片が3〜12本含まれるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、基布にスプリット
ヤーンからなるロングパイルを植設した、いわゆるロン
グパイル人工芝に関し、さらに詳しくいえば、時間が経
過してもボールの転がり性の変化を少なくする人工芝技
術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ロングパイル人工芝は、天然芝に近い踏
み心地、ボールの転がりがあり、サッカーや野球などの
各種球技場向けの人工芝として普及しつつある。この人
工芝は、パイルの間にタイヤの粉砕品など弾性粒状物を
充填して、その充填材表面からパイル先端までを10〜
30mm程度突出させることにより、天然芝に近い弾力
性を維持しつつ、充填材の飛散を効果的に防止し、さら
に天然芝に近いボールの転がり性を再現している。
【0003】上述した天然芝に近いボールの転がり性を
再現する先行技術の1つに国際公開WO98/4055
9号公報がある。この先行技術は、11000デニール
で100μm厚の硬いヤーンと、5600デニール以上
で80μm厚の柔らかいヤーンとを混ぜて基布に植設す
る方法を開示している。
【0004】ところで、人工芝のヤーンの植設には、一
般的にタフティングという手法がとられる。タフティン
グとは、ミシンの原理と同じく、先端に孔のあいたニー
ドルにヤーンを送り込みながら、ニードルを基布に突き
刺してループパイルを形成する方法で、その後ループパ
イルはルーパーとナイフでカットされる(カットパイ
ル)。通常、タフティングではカットパイルを均一な長
さとするために、ニードルに送り込まれるヤーンに一定
の張力をかけることが必要とされる。
【0005】すなわち、ヤーンにかけられる張力にバラ
ツキがあると、ヤーンの送り量が一定でなくなり、パイ
ルの長さが不揃いになる。この張力は、ニードルの孔や
基布に対するヤーンの摩擦力によって大きく変化する。
したがって、ヤーンの太さ(デニール)や厚みが異なる
と、それに応じて張力も変化する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記先行技術では、太
さ(デニール)と厚さの異なる2種類のヤーンを使って
タフティングしているため、それぞれのヤーンを個別の
ニードル孔に通すなど区別して扱う必要が生ずるだけで
なく、ヤーンにかけられる張力が異なるため、実際問題
として、均一な外観を持った人工芝を得ることは困難で
ある。
【0007】また、ヤーンの材質を仮に同じとした場合
でも、ヤーンの厚みが大きくなるほど耐摩耗性は大きく
なる。すなわち、同一種類で厚さの異なるヤーンを植設
して製造された人工芝は、ヤーンの厚みが異なることで
偏摩耗を生じやすく、先行技術に述べられている「2種
類のヤーンによる自然なボールの転がり」効果は、早期
に失われるおそれがあった。
【0008】そこで、本発明の課題は、材質および/ま
たは太さの異なるヤーンを用いることなく、単一のヤー
ンにて天然芝に近い感触の踏み心地でプレーでき、しか
も繰り返し使用して時間が経過しても、ボールの転がり
性に変化が少ない人工芝構造体を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は、下地上に敷設された人工芝のパイル間に
弾性粒状物を含む充填材を充填し、充填材表面からパイ
ル先端を所定高さ突出させてなる人工芝構造体におい
て、上記パイルが厚さ90〜120μmのスプリットヤ
ーンからなり、上記パイルの突出部は複数の開繊片を有
し、1つのパイル突出部あたり、幅が2〜4mmの開繊
片が3〜12本含まれていることを特徴としている。
【0010】ここで、カットパイルの場合、基布に対し
てU字状に植設されるため、その1本のパイルには2つ
の葉片(パイル片)が含まれるが、上記の1つのパイル
突出部とは、その片側の葉片の突出部のことを指してい
る。
【0011】また、本発明における開繊片とは、パイル
突出部が金属ブラシなどによる開繊処理によって複数本
にランダムに枝分かれした部分をいい、この開繊片に
は、幅が2〜4mmのものが3〜12本含まれているこ
とを条件として、幅が2mm未満もしくは4mm超のも
のが含まれていてもよい。
【0012】パイルの厚さが90μm未満の場合は、パ
イル自体に強靱さがないため、パイルの先端がすぐに寝
てしまい(倒れてしまい)、他方、パイルの厚さが12
0μmを超えると、パイルが硬すぎて天然芝に比べて芝
先がゴアゴアした感触が強くなるので好ましくない。
【0013】また、幅が2〜4mmの開繊片が3本未満
の場合は、充填材表面から突き立った開繊片が少ないた
めに、芝面の摩擦係数が低くボール転がり性を抑制する
効果が低くなってしまう。逆に、幅が2〜4mmの開繊
片が12本よりも多く含まれる場合は、充填材表面から
突き立った開繊片が多すぎて、天然芝よりも芝面がゴア
ゴアした感触が強く、摩擦係数が大きいくなるため好ま
しくない。
【0014】充填材の飛散抑制効果と、ボールの転がり
抑制効果の両立を図るため、上記パイルの突出長さが1
5〜30mmであることが好ましい。すなわち、パイル
突出長さが15mm未満の場合は、粒状物の飛散抑制効
果が低くなり、また、パイル突出長さが30mmを超え
ると、パイルの自重でパイルが寝やすく、ボールの転が
り抑制効果が十分でなくなるので好ましくない。
【0015】また、上記パイルは、基布からパイル先端
までのパイル長さが30〜60mmであり、パイルの植
設間隔が10〜20mmであることが好ましい。
【0016】さらに、上記充填材は、弾性粒状物および
硬質粒状物を含み、それらを上記パイル間に積層して充
填してなることが好ましい。これによれば、ロングパイ
ル人工芝として、適度な弾力性と衝撃吸収性が得られ
る。
【0017】弾性充填物としては、廃タイヤなどの廃ゴ
ム製品のリサイクル品が好適に用いられるが、その他に
ウレタン、コルクや他の弾性体の粉砕物なども使用可能
である。硬質充填材としては、川砂、れき、石、砕石、
貝殻などの無機系材料が好適に用いられる。
【0018】本発明には、これら人工芝構造体によって
構築された人工芝競技場も含まれる。とりわけ、野球
場、サッカー場、テニスコートなどの球技場に好適であ
る。
【0019】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施形態について
図面を参照しながら説明する。図1に示すように、本発
明の人工芝構造体は、基布2に所定間隔でパイル3がタ
フティングされ、裏面にパイル3の抜け止め防止処理と
してのバッキング材21が設けられた人工芝1を下地上
に敷設し、そのパイル3間に充填材4を充填することに
より構築されている。
【0020】基布2は、例えばポリプロピレン(P
P)、ポリエチレン(PE)、ナイロン(NY)、ポリ
エチレンテレフタレート(PET)など樹脂製の基布原
糸を一軸延伸または短繊維を寄り合わせて長繊維とした
ものを織り込んで布状にしたものであってよい。
【0021】また、それら基布2を2枚重ねて用いても
よい。これによれば、2枚重ねの方が寸歩安定性が高
く、敷設後に外力によってシワになりにくいのでより好
適である。基布2を2枚重ねにする場合、その下側の基
布には、合成繊維を綿状にしたものをパンチング加工し
た基布を用いることにより、寸法安定性やシワ防止性が
さらによくなる。
【0022】パイル3には、例えばポリプロピレン(P
P)、ポリエチレン(PE)、ナイロン(NY)、ポリ
エチレンテレフタレート(PET)などの合成樹脂をフ
ィルム状に射出成形し、それを複数のテープ状に分割し
た後、さらに加熱しながら1軸延伸した太さ(幅)W
が10〜17mmで、厚さTが90〜120μmのスプ
リットヤーンが好ましく用いられる。
【0023】パイル3はスプリットヤーンであって、基
布2に植設したときに広がりを持たせるために、例えば
10〜40mm長さの切れ目(スリット)31が所定間
隔で設けられている。
【0024】ここで、パイルの厚さが90μm未満の場
合は、パイル自体に強靱さがないため、パイルの先端が
すぐに寝る(倒れる)ため好ましくない。逆に、パイル
の厚さが120μmよりも大きい場合は、パイルが硬す
ぎて、天然芝に比べて芝先がゴアゴアした感触が強くな
るため好ましくない。
【0025】パイル3は、タフティングによって、1本
の連続したスプリットーヤーンを基布2に連続してルー
プ状に植設され、そのループ部をカットして得られた、
いわゆるカットパイルである。なお、基布2に対する間
隔(ゲージ)は10〜20mm間隔であることが好まし
い。
【0026】また、パイル3は、基布2表面からパイル
先端までパイル長さ(高さ)Hが30〜60mmとされ
たロングパイルであることが好ましい。パイル3の抜け
止め防止処理材としてのバッキング材21は、SBRラ
テックスゴム、ウレタン樹脂などであってよい。
【0027】パイル3間には、充填材4が充填される。
その充填厚さは、充填材4の飛散防止を効果的とするう
えで、充填材4の表面からパイル先端までのパイル突出
長さ(高さ)hが15〜30mmになる厚さであること
が好ましい。
【0028】なお、パイル突出長さが30mmを超える
と、粒状物の飛散防止効果はより高くなるが、他方にお
いて、パイルが自重で寝やすくなり、ボールの転がり抑
制効果が十分でなくなるため好ましくない。
【0029】充填材4は、弾性粒状物を主材とする弾性
層41と、硬質粒状物を主材とする硬質層42とによる
2層構造であることが好ましい。充填材層全体の総厚さ
および各層の厚さは、上述したパイル突出長さhが15
〜30mmを満たすものであれば、仕様に応じて適宜選
択されてよい。
【0030】この実施形態において、充填材4は、下層
側(基布2側)に硬質層42が形成され、上層側(芝面
側)に弾性層が形成されてた2層構造とされているが、
これ以外に、さらに別の層を設けてもよい。さらには、
この2層構造を1つの繰返し単位として繰り返し積層し
てもよい。いずれにせよ、上述したパイル突出長さhの
条件を満たせば、充填材4の層構成は任意であってよ
い。
【0031】弾性粒状物は、廃ゴム製品などのリサイク
ル品が好適であるが、廃ゴム製品の他にウレタン、コル
クやその他の弾性体の粉砕物なども使用可能である。弾
性粒状物は、粒径が0.3〜3.0mmのものが80%
以上含まれていることが好ましい。すなわち、粒径が
3.0mmを超えると、充填作業時に人工芝のパイル間
での収まりが悪く、粒径が0.3mm未満であると、風
や降雨などによって、飛散、流出するおそれがあるため
好ましくない。
【0032】硬質粒状物は、各種セラミックスや石類な
どであってよく、特に限定されないが、より好ましくは
安価かつ容易に入手できる硅砂が好適である。硬質粒状
物は、粒径が0.2〜0.6mmのものが80%以上を
占めていることが好ましい。すなわち、粒径が0.2m
m未満であると、粒径が小さすぎてパイル間を移動しや
すくなり、また、粒径が0.6mmを超えると、パイル
間に入れ込みにくく充填作業がやりにくくなるため好ま
しくない。
【0033】パイル3の先端部(突出部)32は、図1
の部分拡大図に示すように開繊処理によって複数本にラ
ンダムに枝分かれした開繊片321を多数含んでいる。
パイル突出部32を開繊する方法の1つとしては、ワイ
ヤーブラシなどの硬質な針状物を多数備えたもので突出
部32を引っ掻くことにより、突出部32が引き裂か
れ、多数に枝分かれした開繊片321が形成される。
【0034】本発明において、1つのパイル突出部32
にき、幅Wが2〜4mmの開繊片321が3〜12本
含まれていることが重要である。これにより、実際のプ
レーに供され、ある程度の時間を経過した場合であって
も、ボールの転がり性の変化を少なくすることができ
る。また、パイル3の表面積が増え、充填材の飛散防止
効果が得られる。
【0035】幅が2〜4mmの開繊片が3本未満の場合
は、充填材表面から突き立った開繊片が少ないために芝
面の摩擦係数が低く、ボール転がり性を抑制する効果が
低くなってしまう。また、幅が2〜4mmの開繊片が1
2本よりも多く含まれる場合は、充填材表面から突き立
った開繊片が多すぎて、天然芝よりも芝面がゴアゴアし
た感触が強く、摩擦係数が必要以上に大きくなってしま
う。
【0036】なお、開繊片321は、その1本当たりの
幅Wがパイルの全幅W(未開繊部分の幅)の7%以
上、かつ、3mm以下になるように開繊されることが好
ましい。すなわち、開繊の度合いが全幅の7%未満であ
る場合は、先端のマイクロフィブリル化が促進され、人
工芝の耐久性が著しく悪くなり、また、3mmよりも大
きい場合は、粒状物の飛散防止効果が小さくなるので好
ましくない。
【0037】本発明の人工芝構造体1は、各種の人工芝
施設に適用可能であるが、特に野球競技場、サッカー
場、テニスコートなどの球技場に好適である。球技場に
適用するにあたって、必ずしもすべてのパイル3の突出
部32に幅Wが2〜4mmの開繊片321が3〜12
本含まれている必要はなく、少なくともプレイエリア内
が上記条件を満足すればよい。
【0038】
【実施例】次に、本発明の具体的な実施例について、そ
の比較例とともに説明する。まず、下記の方法にて人工
芝構造体を作製した。
【0039】(人工芝構造体の作製) :人工芝の作製 PP、PE、NY製の各スプリットヤーン幅12mm
(厚さは各実施例および比較例の仕様による)をポリプ
ロピレン製平織り布からなる基布にタフト後、基布裏面
にSBRラテックスゴムを一様に塗布して人工芝(3m
×15m)を作製した。なお、各例ともパイルの植設間
隔(ゲージ)は15mm、ニードルの送り量(ステッ
チ)は4個/inchとした。 :充填材の充填 で作製された各人工芝(3m×15m)をあらかじめ
整地された下地上に敷設して、各実施例および比較例の
パイル突出長さに応じて、パイル間に充填材を積層充填
した。いずれの例においても、下層は粒径が0.2〜
0.6mmのものが全体の85%以上を占める硅砂を1
5mm厚で充填し、その上に上層として、粒径が0.2
〜3.0mmのものが全体の90%以上を占める廃タイ
ヤ粉砕品を15mm厚で充填した。 :開繊処理 次に、ワイヤーブラシを使ってパイルの突出部を開繊処
理した。開繊の程度については、各実施例および各比較
例のパイル20本を無作為抽出し、開繊片の幅が2.0
〜4.0mmである本数を数えて、全20本のパイルに
ついてそれぞれ全開繊片本数に対する平均値を算出し
た。なお、パイルはカットパイルで、基布にU字状に植
設されているため、1本のパイルには2つの葉片(パイ
ル片)が含まれるが、ここで言う無作為抽出した20本
のパイルとは、その各パイルの片側の葉片20本のこと
を指している。しかる後、上記方法にて作製された人工
芝を以下の評価試験に供した。
【0040】(芝面の風合いの確認)各実施例および比
較例の人工芝の芝面の風合いを手触りで確認した。 (ボールの転がり測定)図2に示すように、芝面から1
mの高さに置かれたボールBを傾斜角45°のスロープ
に沿って、施工直後と実際のプレーに供された施工3ヶ
月経過後の人工芝上にそれぞれ自然落下させて、落下点
から停止位置までの距離Lを測定し、ボールの転がり性
を比較した。以下にその各評価結果を示す。
【0041】《実施例1》 〔パイル材質〕:PE 〔パイル長さ〕:50mm 〔ヤーン厚さ〕:110μm 〔パイル突出量〕:20mm 〔幅2.0〜4.0mmの開繊片本数〕:1パイル突出
部当たり、10本 〔開繊後の芝面の風合い〕:柔らか 〔ボールの転がり〕 施工直後:5.4m,3ヶ月後:
8.1m
【0042】《実施例2》 〔パイル材質〕:PE 〔パイル長さ〕:50mm 〔ヤーン厚さ〕:110μm 〔パイル突出量〕:20mm 〔幅2.0〜4.0mmの開繊片本数〕:1パイル突出
部当たり、8本 〔開繊後の芝面の風合い〕:柔らか 〔ボールの転がり〕 施工直後:6.3m,3ヶ月後:
9.2m
【0043】《実施例3》 〔パイル材質〕:PE 〔パイル長さ〕:50mm 〔ヤーン厚さ〕:90μm 〔パイル突出量〕:20mm 〔幅2.0〜4.0mmの開繊片本数〕:1パイル突出
部当たり、12本 〔開繊後の芝面の風合い〕:柔らか 〔ボールの転がり〕 施工直後:6.1m,3ヶ月後:
9.1m
【0044】《実施例4》 〔パイル材質〕:PE 〔パイル長さ〕:50mm 〔ヤーン厚さ〕:90μm 〔パイル突出量〕:20mm 〔幅2.0〜4.0mmの開繊片本数〕:1パイル突出
部当たり、5本 〔開繊後の芝面の風合い〕:柔らか 〔ボールの転がり〕 施工直後:6.6m,3ヶ月後:
10.3m
【0045】《実施例5》 〔パイル材質〕:NY 〔パイル長さ〕:50mm 〔ヤーン厚さ〕:90μm 〔パイル突出量〕:20mm 〔幅2.0〜4.0mmの開繊片本数〕:1パイル突出
部当たり、11本 〔開繊後の芝面の風合い〕:柔らか 〔ボールの転がり〕 施工直後:6.2m,3ヶ月後:
9.1m
【0046】《実施例6》 〔パイル材質〕:PP 〔パイル長さ〕:50mm 〔ヤーン厚さ〕:90μm 〔パイル突出量〕:20mm 〔幅2.0〜4.0mmの開繊片本数〕:1パイル突出
部当たり、9本 〔開繊後の芝面の風合い〕:柔らか 〔ボールの転がり〕 施工直後:6.3m,3ヶ月後:
10.4m
【0047】〈比較例1〉 〔パイル材質〕:PE 〔パイル長さ〕:50mm 〔ヤーン厚さ〕:80μm 〔パイル突出量〕:20mm 〔幅2.0〜4.0mmの開繊片本数〕:1パイル突出
部当たり、12本 〔開繊後の芝面の風合い〕:柔らか 〔ボールの転がり〕 施工直後:5.9m,3ヶ月後:
12.2m
【0048】〈比較例2〉 〔パイル材質〕:PE 〔パイル長さ〕:50mm 〔ヤーン厚さ〕:130μm 〔パイル突出量〕:20mm 〔幅2.0〜4.0mmの開繊片本数〕:1パイル突出
部当たり、10本 〔開繊後の芝面の風合い〕:ゴアゴア感 〔ボールの転がり〕 施工直後:5.1m,3ヶ月後:
8.0m
【0049】〈比較例3〉 〔パイル材質〕:PE 〔パイル長さ〕:50mm 〔ヤーン厚さ〕:110μm 〔パイル突出量〕:20mm 〔幅2.0〜4.0mmの開繊片本数〕:1パイル突出
部当たり、2本 〔開繊後の芝面の風合い〕:柔らか 〔ボールの転がり〕 施工直後:6.6m,3ヶ月後:
12.2m
【0050】〈比較例4〉 〔パイル材質〕:PE 〔パイル長さ〕:50mm 〔ヤーン厚さ〕:110μm 〔パイル突出量〕:20mm 〔幅2.0〜4.0mmの開繊片本数〕:1パイル突出
部当たり、15本 〔開繊後の芝面の風合い〕:ゴアゴア感 〔ボールの転がり〕 施工直後:5.3m,3ヶ月後:
7.9m
【0051】〈比較例5〉 〔パイル材質〕:PE 〔パイル長さ〕:40mm 〔ヤーン厚さ〕:90μm 〔パイル突出量〕:10mm 〔幅2.0〜4.0mmの開繊片本数〕:1パイル突出
部当たり、10本 〔開繊後の芝面の風合い〕:柔らか 〔ボールの転がり〕 施工直後:8.0m,3ヶ月後:
13.8m
【0052】〈比較例6〉 〔パイル材質〕:PE 〔パイル長さ〕:60mm 〔ヤーン厚さ〕:90μm 〔パイル突出量〕:30mm 〔幅2.0〜4.0mmの開繊片本数〕:1パイル突出
部当たり、11本 〔開繊後の芝面の風合い〕:柔らか 〔ボールの転がり〕 施工直後:5.0m,3ヶ月後:
11.0m
【0053】参考までに、上記実施例1〜6と比較例1
〜6の結果のまとめを表1に示す。
【0054】
【表1】
【0055】上記実施例1〜6および比較例1〜6の結
果から、以下のような知見を得た。 ・比較例1は、各実施例よりもパイル厚さが薄いため、
施工3ヶ月後ではパイル先端が寝てボールが転がりすぎ
た。 ・比較例2は、各実施例よりもパイル厚さが厚いため、
開繊後もゴアゴア感があり芝面が硬い。 ・比較例3は、開繊過多の状態で細い開繊片が多すぎる
ため、風合いは柔らかいが、へたりやすく施工後3ヶ月
経つとボールが転がりすぎた。 ・比較例4は、幅の広い開繊片が多く存在しすぎている
ため、風合いが悪く芝面が硬い。 ・比較例5は、パイルの突出量が短いため、施工直後か
らボールが転がりすぎた。 ・比較例6は、パイルの突出量が長いため、施工直後は
ボールは転がりにくいが、3ヶ月後ではパイルがへたり
ボールが転がりすぎた。 ・実施例3,5および6を比較した場合、PE、NY製
パイルは、ボール転がり抑制効果は高いが、PP製パイ
ルは若干効果が低い(施工3ヶ月後に転がりが若干大き
くなった)。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
下地上に敷設された人工芝のパイル間に弾性粒状物を含
む充填材を充填し、充填材表面からパイル先端を所定高
さ突出させてなる人工芝構造体において、パイルとして
厚さ90〜120μmのスプリットヤーンを用い、その
パイル突出部を開繊処理して、1つのパイル突出部あた
り、幅が2〜4mmの開繊片が3〜12本含まれるよう
にしたことにより、天然芝に近い感触の踏み心地を維持
しつつ、経時的にボールの転がり性に変化が少ない人工
芝構造体が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る人工芝の断面図およ
び部分拡大図。
【図2】ボール転がり性の測定方法を示す説明図。
【符号の説明】
1 人工芝 2 基布 21 バッキング材 3 パイル 31 スリット 32 突出部 321 開繊片 4 充填材 41 弾性粒状物 42 硬質粒状物 B ボール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2D051 AB04 AD07 AE04 AE05 AF01 AF07 AG03 AG06 AG13 AG15 AG19 AH02 AH03 HA01 HA02 HA04 HA05 HA06 HA08 4F100 AK04 AK07 AK46 AK73 AT00D BA04 BA07 BA10A BA10D DC11B DC11C DE01B DE01C DG03A DG11A GB87 JK07B JK12C JL00 4L044 CB10 CC02 CC09 CC10

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下地上に敷設された人工芝のパイル間に
    弾性粒状物を含む充填材を充填し、充填材表面からパイ
    ル先端を所定高さ突出させてなる人工芝構造体におい
    て、 上記パイルが厚さ90〜120μmのスプリットヤーン
    からなり、上記パイルの突出部は複数の開繊片を有し、
    1つのパイル突出部あたり、幅が2〜4mmの開繊片が
    3〜12本含まれていることを特徴とする人工芝構造
    体。
  2. 【請求項2】 上記パイルの突出長さが15〜30mm
    である請求項1に記載の人工芝構造体。
  3. 【請求項3】 上記パイルは、基布からパイル先端まで
    のパイル長さが30〜60mmであり、パイルの植設間
    隔が10〜20mmである請求項1または2に記載の人
    工芝構造体。
  4. 【請求項4】 上記充填材は、弾性粒状物および硬質粒
    状物を含み、それらを上記パイル間に積層して充填して
    なる請求項1、2または3に記載の人工芝構造体。
  5. 【請求項5】 上記請求項1ないし4のいずれか1項に
    記載の人工芝構造体によって構築された人工芝競技場。
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