JP4607473B2 - 人工芝生製グラウンド - Google Patents

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Description

本発明は、合成樹脂製繊維からなる芝糸の間に砂などの粒状体を入れた人工芝生製グラウンドに関するものである。
従来、基布に合成樹脂製繊維を芝糸としてタフティングマシンを用いて多本数植設し、この基布の裏面にゴムラテックス等のバッキング材を塗布して上記芝糸を固定し、この植設された芝糸間に砂等の粒状体を充填して粒状体層を設けた粒状体入り人工芝は、各種スポーツ用競技場の表面材として広く使用されている。
例えば、基布に長さが30mm以上のパイルを植設した人工芝を下地上に敷設するとともに、上記パイル間に粒状物層を形成してなる人工芝製運動場において、上記粒状物層は、上記基布側に位置する下層、同下層上に位置する中間層および同中間層上に位置する上層の3層を含み、上記下層がかさ比重1.2以上の硬質粒状物により形成されており、上記中間層は上記下層側に形成された弾性粒状物よりなる第1層およびその上に形成されたかさ比重1.2以上の硬質粒状物よりなる第2層の積層物を繰り返し単位として同積層物を少なくとも1層分含み、上記上層が弾性粒状物よりなり、上記人工芝と上記下地との摩擦係数が0.7以下である場合には、上記下層を形成する硬質粒状物の充填重量を7kg/m以上とし、上記摩擦係数が0.7を超える場合には上記充填重量を5kg/m以上とすることを特徴とする人工芝製運動場が開示されている。
特開2002−69916号公報
しかしながら、従来の人工芝生製グラウンドは砂やゴム等を主体とした充填材を用いているものであり、かかる充填材では柔らかさや弾力性に富み、滑り抵抗の大きいグラウンドを得るのには適しているものの、その表面が天然芝や土のグラウンドと比較して滑り抵抗が大きくなりすぎ、グラウンド上で競技する競技者が違和感を感じることがある。とりわけ、競技中に急加速、急制動が頻繁に行われるサッカー、ラグビーなどの競技では競技者の怪我を誘発する恐れが高くなる。
本発明は上記の如き課題に鑑みてなされたものであり、表面の滑り抵抗を適度なレベルとして、競技者の故障や違和感等を軽減できる人工芝生製グラウンドを提供せんとするものである。
上記目的を達成するため、本発明は以下のような構成としている。すなわち、本発明に係わる人工芝生製グラウンドは、芝糸を基布に植設し、この基布の裏面にバッキング材を塗布して芝糸を固定し、上記植設された芝糸間に粒状体を充填して芝糸間に粒状体層を設けた人工芝生を基礎層上に敷設したグラウンドであって、芝糸間に設けた前記粒状体層は、砂とゴム粒とが配合された下層と、最も外側に位置する表面層とを備え、前記表面層は硬質合成樹脂からなる硬質粒状体を80重量%〜100重量%含んで形成されていることを特徴とするものである。
また前記表面層は、厚みが5mm〜15mmであることを特徴とするものである。
請求項1に記載の本発明に係わる人工芝生製グラウンドによれば、粒状体層の少なくとも表面付近に配合された硬質粒状体により、グラウンド表面に競技者のスパイクやシューズが接触した際に適度な滑りが生じ、グラウンドとスパイクやシューズとの滑り抵抗が適度なレベルとなることで競技者の故障や違和感等を軽減できる。
また請求項1の発明によれば、下層により人工芝生製による利点である柔軟性や弾力性等を具備させ、硬質粒状体のみからなる表面層により表面に適度な滑り抵抗を具備させることができ、従来の人工芝生による利点を生かしつつ表面を適度な滑り抵抗とすることができ好ましい。
また請求項2の発明によれば、表面層の厚みを5mm〜15mmとすることで、滑りの不足や過度の滑りを防止し、適度な滑り抵抗とすることができ好ましい。
本発明に係わる最良の実施の形態について、図面に基づき以下に具体的に説明する。
図1は、本発明に係わる人工芝生製グラウンドの実施の一形態を示す断面図である。この人工芝生製グラウンド100は、基礎層40に人工芝生が敷設された後、砂散布機によって粒状体層10が散布されて形成されている。そして、人工芝生は、ポリプロピレン製基布30に5500デシデックスのナイロン製モノフィラメントヤーン201と5500デシデックスの高密度ポリエチレン製スリットヤーン202を撚糸して芝糸20を形成し、糸重量1.4〜2.1kg/m、パイル長50〜100mmになるように植毛して芝葉を形成したものである。
粒状体層10は、人工芝生製グラウンドの表面に配置された表面層1と、表面層1の下の下層2の二層構造となされ、下層2は、粒径2mm以下の砂に約0.3〜3mmのゴム粒が配合されて30kg/mの割合で散布されている。表面層1は、硬質合成樹脂である高密度ポリエチレン製の粒径1〜3mmのペレットである硬質粒状体11のみで形成されている。
表面層1の形成に用いられる硬質粒状体は、コストが低く、成形が容易で耐久性の高いポリエチレンが好適に用いられるが、硬質合成樹脂であれば特に限定されるものではなくポリプロピレン、ポリスチレン、ポリ酢酸ビニル、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリカーボネート、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリメタクリレート、ポリアクリロニトリル、ABS、AAS、フェノール樹脂、メラミン樹脂、ホルムアルデヒド樹脂、尿素樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂等を用いることができる。またその形状はペレットをそのまま用いれば特に加工等を施す必要がなく好ましいが、競技者の転倒時等に怪我に繋がる鋭利な箇所などがなければ特に限定されるものではなく、ビーズ状、円筒状、サイコロ状の形状のものを用いることができる。
表面層1の厚みは、5mm〜15mmが好ましく、厚さが5mmを下回ると表面層1を形成する硬質粒状体11による被覆が十分でない部位ができやすく、下層2の表面特性に左右されるようになって適当な滑り抵抗が得られにくくなる。厚さが15mmを超えるとグラウンドの表面特性がほとんどが硬質粒状体11の特性によるものとなり下層2の柔軟性や弾力性等の利点が得られにくくなる。
また下層2については、人工芝生製グラウンドに要求される柔軟性や弾力性等の要求に応じて、砂、ゴム粒の配合割合や下層2自体の厚みを調整してよく、また下層2を多層構造として、例えば上側の層にゴム粒、下側の層に砂を充填する等、要求される特性に応じて構成を変更してもよい。
(実施例)
上述の、図1に示した実施形態において、表面層を高密度ポリエチレン製の粒径約3mmのペレットを100重量%により厚さ5mmに形成し、下層は粒径2mm以下の砂20重量%と粒径約2mmのゴム粒80重量%とを配合して厚さ40mmに形成し、本発明に係わる実施例の人工芝生製グラウンドを得た。
(比較例1)
上述の、図1に示した実施形態において、表面層を設けずに下層のみを形成し、下層は粒径2mm以下の砂40重量%と粒径約2mmのゴム粒60重量%とを配合して厚さ40mmに形成し、本発明に係わる比較例1の人工芝生製グラウンドを得た。
上述の、図1に示した実施形態において、表面層を設けずに下層のみを形成し、下層は粒径2mm以下の砂20重量%と粒径約2mmのゴム粒80重量%とを配合して厚さ40mmに形成し、本発明に係わる比較例2の人工芝生製グラウンドを得た。
上記の実施例及び比較例に係わる人工芝生製グラウンドの表面において、動摩擦係数及び静摩擦係数を測定する。スタッド付きのサッカーシューズに一定の荷重を与え、一定の速度で水平方向に引っ張ったときの引張荷重を測定し、次式で求めた数値をいう。
静摩擦係数μs=Fs/Fp
動摩擦係数μk=Fk/Fp
ここにおいて、Fsは静摩擦荷重、Fkは動摩擦荷重、Fpは接触力でありシューズと重錘の合計重量である。
具体的には、本発明では、コートの上に並べて置いたサッカーシューズ(アシックス社製 TS1829)1足に、全体重量が10kgfとなるように重錘を乗せ、定速引張装置で100mm/分の速度で引っ張り、その際の静摩擦荷重Ss(kgf)及び動摩擦荷重Sd(kgf)を測定し、次式で各摩擦係数を算出した。
静摩擦係数μs=Ss/10
動摩擦係数μk=Sk/10
上記人工芝生製グラウンドとサッカーシューズとの静摩擦係数及び動摩擦係数は、300を超えると競技者が急加速又は急制動した場合に、人工芝生製グラウンドとサッカーシューズとの間に強い摩擦力が生じ、競技者の足に強い負担がかかり、疲労感や違和感、及び故障や怪我に繋がる恐れが高くなる。
実施例及び比較例に係わる人工芝生製グラウンドにおける静摩擦係数及び動摩擦係数を測定した結果を表1に示す。
Figure 0004607473
実施例は静摩擦係数及び動摩擦係数共に300を下回るものとなり、表面層の硬質粒状体による滑り抵抗が適度なものとなされていることが判る。特に実施例と比較例2との比較において、下層は同一であるにも係わらず、僅か5mmの厚さの表面層により滑り抵抗が適度なレベルとすることができ、硬質粒状体による効果が顕著なものであることが示されている。
本発明に係わる人工芝生製グラウンドの、実施の一形態を示す断面図である。
符号の説明
1 表面層
11 硬質粒状体
2 下層
10 粒状体層
20 芝糸
30 基布
40 基礎層
100 人工芝生製グラウンド

Claims (2)

  1. 芝糸を基布に植設し、この基布の裏面にバッキング材を塗布して芝糸を固定し、上記植設された芝糸間に粒状体を充填して芝糸間に粒状体層を設けた人工芝生を基礎層上に敷設したグラウンドであって、芝糸間に設けた前記粒状体層は、砂とゴム粒とが配合された下層と、最も外側に位置する表面層とを備え、前記表面層は硬質合成樹脂からなる硬質粒状体を80重量%〜100重量%含んで形成されていることを特徴とする人工芝生製グラウンド。
  2. 前記表面層は、厚みが5mm〜15mmであることを特徴とする請求項1に記載の人工芝生製グラウンド。
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