JP2001254310A - 砂入り人工芝および運動競技場 - Google Patents

砂入り人工芝および運動競技場

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JP2001254310A JP2000068402A JP2000068402A JP2001254310A JP 2001254310 A JP2001254310 A JP 2001254310A JP 2000068402 A JP2000068402 A JP 2000068402A JP 2000068402 A JP2000068402 A JP 2000068402A JP 2001254310 A JP2001254310 A JP 2001254310A
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Tomoyuki Nishikawa
知幸 西川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 下地の不陸を修正することなく敷設可能な砂
入り人工芝を得る。 【解決手段】 シート状基材2に多数のパイル3が植設
されているとともに、そのパイル間に砂などの粒状物5
が充填されている砂入り人工芝1において、粒状物5に
よる充填層5aの厚みが25mm以上で、かつ、パイル
3が充填層5aの表面から10〜30mm突出している
構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は砂入り人工芝に関
し、さらに詳しく言えば、下地の大きな不陸を除いて、
小さな不陸については特に修正を要することなく敷設す
ることができる砂入り人工芝に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一例として、クレー系舗装によるテニス
コートなどの運動競技場を人工芝舗装面に改修する場
合、クレー系舗装は軟弱であるため、その上に直接人工
芝を敷設することができない。
【0003】そこで、既設舗装面上にアスファルトコン
クリートやセメントコンクリートなどの下地層を構築
し、その上に人工芝を敷設するようにしている。なお、
テニスコートについて言えば、一般的にパイル長が19
〜25mmの人工芝が用いられており、そのパイル間の
芝目内にパイル先端とほぼ同じ高さになるまで目砂が充
填される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、通常の
土木工事の技術レベルによると、アスファルトコンクリ
ートやセメントコンクリートの舗装には、一般的に約1
5mm程度の不陸が生ずる。したがって、上記した仕様
(目砂などの充填物の厚みが18mm程度、多くても2
5mm程度)の砂入り人工芝では、不陸修正なしでその
まま施工すると、充填物の厚みでは下地の不陸を吸収し
きれず、人工芝の表面に不陸が現れてしまうことにな
る。
【0005】このため、何らかの方法で下地の不陸を修
正する必要がある。例えば、アスファルトモルタルと砂
などの細骨材の混合物により不陸を修正しているが、テ
ニスコート面などに要求される平坦性を確保するには、
その不陸修正作業にかなりの熟練が必要とされる。
【0006】また、砂入り人工芝の施工後に、下地の陥
没などによって人工芝表面に不陸が発生した場合には、
不陸の程度の大小に関わらず陥没部分の人工芝を撤去
し、下地の平坦性を復旧させてから、再度人工芝を敷設
しなければならない。これには、多くの労力と修繕費を
要するばかりでなく、その修復期間の間、テニスコート
などを一時的にクローズしなければならないことにな
る。
【0007】なお、不陸のある下地の上に人工芝を敷設
するにあたって、その間にクッション層を設けることも
知られているが(例えば、特開平6−207402号公
報参照)、これらも結局のところ、不陸の修正工程を完
全に無くすことができないとともに、特別のクッション
材を必要とするため、好ましい解決策とは言えない。
【0008】
【課題を解決するための手段】このような課題は、本発
明が特徴とする技術によって解決される。すなわち、本
発明は、シート状基材に多数のパイルが植設されている
とともに、そのパイル間に砂などの粒状物が充填されて
いる砂入り人工芝において、上記粒状物による充填層の
厚みが25mm以上で、かつ、上記パイルが上記充填層
の表面から10〜30mm突出していることを特徴とし
ている。
【0009】このように、充填層の厚みを25mm以上
とすることにより、この厚みで下地の不陸が吸収される
ため、下地の不陸を修正することなく、直接人工芝を敷
設しても、平坦な舗装面が得られる。
【0010】もっとも、どのような大きさの不陸でも吸
収できる分けではないが、約15mm以下の不陸である
ならば、ほとんど吸収できる。したがって、本発明の砂
入り人工芝は砕石層上に直に敷設することができる。
【0011】ところで、使用中には舗装面上の雨水の流
れや人の足の動きで粒状物が移動し、長期的に見ると、
下地の凹部に粒状物が集まり不陸が表面化することにな
る。これを防止するため、本発明では、パイルを充填層
の表面から10mm以上突出させている。これによれ
ば、粒状物の移動が効果的に抑制され、施工当初の平坦
性が維持される。
【0012】また、施工後に下地の陥没や隆起により新
たな不陸が生じ、これが原因で舗装面に不陸が表面化し
たとしても、下地の不陸が約15mm以内であれば、粒
状物をブラシなどで均すことにより、元の平坦な状態に
することができる。したがって、従来のように不陸部分
の人工芝を切り取って、下地の不陸を修正する必要はな
い。
【0013】この均し作業に関して、充填層からのパイ
ルの突出長が長すぎると、粒状物の移動が強く抑制され
ブラシかけ作業が困難となる。そこで、本発明ではパイ
ルの突出長さを30mm以下としている。
【0014】本発明の砂入り人工芝は、JIS A−6
519による落下時の安全性の測定値(G値)が80以
下であり、従来のものより弾力性が高く、歩行、運動な
どで人の足への衝撃が小さく快適である。したがって、
本発明の砂入り人工芝は、テニスコート、サッカー場な
どの運動競技場に好適である。
【0015】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を図面
を参照しながら説明する。図1には、本発明の砂入り人
工芝1を砕石層G上に敷設した実施例が示されている。
【0016】この砂入り人工芝1は、例えばポリプロピ
レンなどの合成樹脂織り布からかるシート基材2を備
え、このシート基材2には多数のパイル3が所定のピッ
チで植設されているとともに、シート基材2の裏面には
パイル3の抜け落ちを防止するバッキング材4が設けら
れている
【0017】パイル3は、ナイロン、ポリプロピレン、
ポリエチレンなどの従来から用いられている合成樹脂製
ヤーン(人工芝糸)であってよい。この種のパイル3に
は、大別してヤーンの先端をカットしたカットパイル
と、先端をカットしないループパイルの2種類がある。
砂入り人工芝の場合、カットパイルが一般的であるが、
ループパイルを使用しても特に問題はない。
【0018】各パイル3間の芝目内には粒状物が充填さ
れている。充填される粒状物には、砂、ゴムチップ、コ
ルクチップもしくはこれらの混合物などが適用可能であ
るが、この例においては、例えば天然珪砂などの砂5が
用いられており、これを目砂という。
【0019】本発明にとって重要なことは、目砂5によ
る充填層5aの厚みTが25mm以上であることと、パ
イル3の充填層5aの表面からの突出長さHが10〜3
0mmに設定されていることである。すなわち、充填層
5aの厚みTが例えば25mmであるとすると、パイル
3の全長は35〜55mmの範囲内で選択されることに
なる。
【0020】この実施例において、砂入り人工芝1は砕
石層G上に直に置かれている。この種の砕石層Gは、通
常、入念に転圧されるが、図1に誇張して示されている
ように、その一部分に不陸61が存在していたとして
も、その深さDが約15mm以内であれば、充填層5a
の厚みT(25mm以上)によって吸収され、十分な平
坦性が確保される。
【0021】したがって、砕石層Gの不陸修正が不要で
あり、その分、安価に施工することができる。なお、こ
の砕石層Gの平坦性をさらに高めるために、砕石層Gの
一部もしくは全面を不陸修正してもよく、これによれ
ば、人工芝舗装面の平坦性がさらに向上することは言う
までもない。
【0022】その際、不陸修正に用いる不陸修正材料と
しては、種々のものが考えられるが、砕石層Gの最大粒
径よりも最大粒径が小さな粒状物(小粒状物)であれ
ば、その粒状物が砕石層Gに食い込みやすく、砕石層G
の表面安定性が高められる。その際、小粒状物を砕石層
Gに結合する硬化剤を加えることが好ましい。
【0023】その硬化剤としては、例えばセメントやア
スファルト乳剤などがある。なお、硬化剤を用いずに、
小粒状物だけで不陸修正を行なう場合には、その小粒状
物を砕石層Gの上に撒布した後、転圧を行なうなどして
砕石層Gに食い込ませるようにするとよい。
【0024】この砂入り人工芝1においては、パイル3
が充填層5aの表面から10mm以上突出しているた
め、雨水の流れや人の動きによる目砂5の移動が効果的
に抑制される。また、例えば施工後に下地の陥没や隆起
により新たな不陸が生じ、これが原因で舗装面に不陸が
表面化したとしても、パイル3の突出長さが30mm以
下であるため、目砂5をブラシなどで容易に均すことが
できる。
【0025】上記実施例は、砕石層G上に砂入り人工芝
1を敷設した例であるが、次に、この砂入り人工芝1を
クレーやアンツーカなどの土系舗装材で構築された既設
舗装面上に敷設する場合について説明する。
【0026】この場合には、その土系の既設舗装面の安
定性、平坦性を向上させてから、砂入り人工芝1を施工
することになるが、この砂入り人工芝1は充填層5aの
厚みが25mm以上であることから、既設舗装面の安定
性、平坦性を高めるにしても、既設舗装面上に砕石層を
積層するか、または、既設舗装面上に砕石を撒布して転
圧により食い込ませるだけでよい。
【0027】なお、既設舗装面の表層部分を掘り起こし
てセメントなどの固結剤を混ぜ込んだ後、再度転圧する
安定化処理を行なってもよいことはもちろんである。い
ずれにしても、アスファルト舗装を必要としないため、
従来の舗装よりも安価に施工することができる。
【0028】さらに、本発明の砂入り人工芝1は、例え
ばゴムチップ舗装面や既設人工芝舗装面からなる全天候
舗装面を、新しい人工芝舗装面に改修する場合にも有効
である。この種の既設全天候舗装面にも往々にして不陸
が存在しているため、従来ではその不陸を修正したり、
あるいは既設舗装面自体を剥がしてから、新しい人工芝
を施工するようにしていたが、この砂入り人工芝1は充
填層5aの厚みが25mm以上であることから、そのま
ま既設全天候舗装面上に敷設しても平坦な舗装面が確保
できる。このように、既設全天候舗装面の不陸修正や撤
去が不要であるため、その分、改修を安価に行なうこと
ができる。
【0029】本発明の砂入り人工芝1は、従来の砂入り
人工芝と比較して、充填層5aの厚みが大きく、また、
充填層5a表面から突出するパイル長さが長いため、従
来の砂入り人工芝よりも優れた弾力性を備えている。
【0030】本発明の砂入り人工芝1は、アスファルト
舗装面に施工した場合でも、JIS規格A−6519に
よる落下時の安全性の測定結果が80以下である。な
お、さらに弾力性を増そうとするならば、充填する粒状
物の一部もしくは全部を弾性粒状物にするか、下地に不
陸修正を兼ねて弾性粒状物などを撒布すればよい。
【0031】
【実施例】次に、既設のクレーよりなるグランドを対象
として行なった本発明の実施例1〜4とその比較例1〜
3について説明する。各例ともに、人工芝のパイルには
ポリプロピレン製スプリットヤーン7770dtexを
用いた。また、目砂には粒径0.2〜0.6mmのもの
が全体の80%以上を占める天然珪砂を使用した。
【0032】各例の施工面積は5×5m=25mで、
既設のクレーグランド上に各人工芝を並べて施工した。
そして、施工直後、施工1ヶ月後および施工1年後の3
回にわたって、各人工芝面にテニスボールを転がし、そ
の平坦性を10人によって評価してもらった。なお、施
工1年後については、下地の陥没による不陸が認められ
たので、評価後にブラシがけを30分間実施して砂レベ
ルを調整し、再度の平坦性評価を行なった。
【0033】評価段階は、特に良いを◎、良いを○、普
通を△、悪いを×の4段階とした。また、施工1年後の
ものについて、ブラシがけ後の再評価時に、各例ごとに
3箇所の地点でJIS規格A−6519による落下時の
安全性の測定を行なってG値を求めた。
【0034】《実施例1》〔人工芝仕様〕 パイル長さ:55mm,充填層厚み:25mm(パイル
30mm突出) 〔施工方法〕既設クレー面に砕石C−40(粒径40m
m以下のもの,以下の例において同じ)を100mm厚
で積層、転圧した後、砂入り人工芝を敷設した。 〔平坦性の評価〕 ・施工直後 → ◎:2名 ○:4名 △:4名 ×:0名 ・施工1ヶ月後 → ◎:2名 ○:3名 △:5名 ×:0名 ・施工1年後(調整前) → ◎:0名 ○:3名 △:4名 ×:3名 ・施工1年後(調整後) → ◎:1名 ○:4名 △:5名 ×:0名 ・G値:75〜80
【0035】《実施例2》〔人工芝仕様〕 パイル長さ:50mm,充填層厚み:40mm(パイル
10mm突出) 〔施工方法〕上記実施例1と同じ。 〔平坦性の評価〕 ・施工直後 → ◎:8名 ○:2名 △:0名 ×:0名 ・施工1ヶ月後 → ◎:8名 ○:2名 △:0名 ×:0名 ・施工1年後(調整前) → ◎:0名 ○:4名 △:4名 ×:2名 ・施工1年後(調整後) → ◎:4名 ○:4名 △:2名 ×:0名 ・G値:73〜75
【0036】《実施例3》〔人工芝仕様〕 パイル長さ:50mm,充填層厚み:30mm(パイル
20mm突出) 〔施工方法〕既設クレー面に砕石を100mm厚で積
層、転圧した後、セメントと砂の1:1の混合物で砕石
層の不陸修正を行なった後、砂入り人工芝を敷設した。 〔平坦性の評価〕 ・施工直後 → ◎:7名 ○:3名 △:0名 ×:0名 ・施工1ヶ月後 → ◎:7名 ○:3名 △:0名 ×:0名 ・施工1年後(調整前) → ◎:1名 ○:5名 △:3名 ×:1名 ・施工1年後(調整後) → ◎:5名 ○:3名 △:2名 ×:0名 ・G値:73〜75
【0037】《実施例4》〔人工芝仕様〕 パイル長さ:40mm,充填層厚み:30mm(パイル
10mm突出) 〔施工方法〕上記実施例3と同じ。 〔平坦性の評価〕 ・施工直後 → ◎:7名 ○:3名 △:0名 ×:0名 ・施工1ヶ月後 → ◎:7名 ○:3名 △:0名 ×:0名 ・施工1年後(調整前) → ◎:1名 ○:5名 △:4名 ×:0名 ・施工1年後(調整後) → ◎:5名 ○:3名 △:2名 ×:0名 ・G値:71〜73
【0038】〈比較例1〉〔人工芝仕様〕 パイル長さ:50mm,充填層厚み:45mm(パイル
5mm突出) 〔施工方法〕上記実施例1と同じ。 〔平坦性の評価〕 ・施工直後 → ◎:8名 ○:2名 △:0名 ×:0名 ・施工1ヶ月後 → ◎:4名 ○:3名 △:3名 ×:0名 ・施工1年後(調整前) → ◎:0名 ○:2名 △:3名 ×:5名 ・施工1年後(調整後) → ◎:3名 ○:5名 △:2名 ×:0名 ・G値:73〜75
【0039】〈比較例2〉〔人工芝仕様〕 パイル長さ:60mm,充填層厚み:25mm(パイル
35mm突出) 〔施工方法〕上記実施例1と同じ。 〔平坦性の評価〕 ・施工直後 → ◎:1名 ○:4名 △:5名 ×:0名 ・施工1ヶ月後 → ◎:1名 ○:4名 △:5名 ×:0名 ・施工1年後(調整前) → ◎:0名 ○:3名 △:4名 ×:3名 ・施工1年後(調整後) → ◎:0名 ○:3名 △:5名 ×:2名 ・G値:73〜78
【0040】〈比較例3〉〔人工芝仕様〕 パイル長さ:40mm,充填層厚み:20mm(パイル
20mm突出) 〔施工方法〕上記実施例1と同じ。 〔平坦性の評価〕 ・施工直後 → ◎:0名 ○:1名 △:4名 ×:5名 ・施工1ヶ月後 → ◎:0名 ○:1名 △:4名 ×:5名 ・施工1年後(調整前) → ◎:0名 ○:0名 △:3名 ×:7名 ・施工1年後(調整後) → ◎:0名 ○:0名 △:1名 ×:9名 ・G値:84〜90
【0041】参考までに、上記各実施例1〜4および各
比較例1〜3の施工仕様を表1に、平坦性の評価結果を
表2に、またG値を表3にそれぞれ示す。
【0042】
【表1】
【0043】
【表2】
【0044】
【表3】
【0045】これにより、平坦性については以下のこと
が言える。 比較例3のように、充填層の厚み(目砂の厚み)が2
0mmでは施工直後から平坦性が悪い。適度な平坦性を
得るには、25mmの充填層の厚みが必要であるが、よ
り好ましくは30mm以上である。 比較例1は、施工直後の平坦性、安全性については本
発明の各実施例に比較して余り劣らないが、パイルの突
出長さが短いため人の動きや雨水の流れにより砂が動き
やすく、施工1年経過後では平坦性が顕著に悪くなって
いる。 実施例3は砕石層を不陸修正しているため、他の例に
比べて施工1年後でも平坦性が維持されている。 施工後1年経過したものは各例ともにすべてパイル突
出部は倒れていたが、実施例1〜3および比較例1はブ
ラシがけした結果、平坦性が回復した。比較例2は倒れ
たパイルの長さが長いため、ブラシがけでも目砂が動き
にくく、平坦性が回復しにくかった。
【0046】また、落下時の安全性の測定については次
のことが言える。 比較例3のように、充填層の厚みが20mmでは、測
定値が80以上であり硬い。 実施例1のように、充填層の厚みが25mmの場合、
測定値は80以下となるが、80に近く、そのばらつき
も幅も大きい。 実施例2〜4および比較例1のように、充填層の厚み
が30〜45mmでは、測定値が80よりも十分に小さ
く、しかもそのばらつきも幅も小さい。また、充填層の
厚みによる測定値のばらつきも幅も小さい。 実施例3と実施例4とを比較すると、実施例3の方が
柔らかい。これはパイルの突出長さが長いと、弾力性が
若干増すものと推測される。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の砂入り人
工芝によれば、 ・下地の不陸を修正しなくても、その不陸を吸収して平
坦性を保持することができる。 ・また、古い人工芝(下地)を撤去することなく、その
上に直接施工することができるため、工期の短縮、経済
性に優れており、しかも快適に使用することができる。 ・粒状物の移動が抑制され、経時的に平坦性が損なわれ
ない。 ・将来的に発生した不陸に対しては、ブラシがけなどに
より粒状物を均すことにより、平坦性を回復させること
ができる。 ・弾力性に優れているため、アスファルト舗装面上に敷
設しても安全性が高い。以上のような効果が奏される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る砂入り人工芝を砕石層
上に敷設した状態を模式的に示した断面図。
【符号の説明】
1 人工芝 2 シート基材 3 パイル 4 バッキング材 5 目砂 5a 充填層 G 砕石層(下地)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シート状基材に多数のパイルが植設され
    ているとともに、そのパイル間に砂などの粒状物が充填
    されている砂入り人工芝において、 上記粒状物による充填層の厚みが25mm以上で、か
    つ、上記パイルが上記充填層の表面から10〜30mm
    突出していることを特徴とする砂入り人工芝。
  2. 【請求項2】 下地としての砕石層を含み、上記砕石層
    上に直接的に敷設される請求項1に記載の砂入り人工
    芝。
  3. 【請求項3】 JIS A−6519による落下時の安
    全性の測定値(G値)が80以下である請求項1または
    2に記載の砂入り人工芝。
  4. 【請求項4】 請求項1,2または3による砂入り人工
    芝にて舗装された運動競技場。
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