JPH10219618A - 舗装面改修方法および運動競技場 - Google Patents

舗装面改修方法および運動競技場

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JPH10219618A
JPH10219618A JP35006897A JP35006897A JPH10219618A JP H10219618 A JPH10219618 A JP H10219618A JP 35006897 A JP35006897 A JP 35006897A JP 35006897 A JP35006897 A JP 35006897A JP H10219618 A JPH10219618 A JP H10219618A
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JP
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pavement surface
protective layer
layer
fixing liquid
aggregate
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JP35006897A
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Satoshi Yamaguchi
山口  聡
Yoshihiko Baba
吉彦 馬場
Toshihiro Hayashi
寿博 林
Kazutoshi Iwasaki
和資 岩崎
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Sumitomo Rubber Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Rubber Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 下地となる土系の舗装面の表面全域にわたっ
て均一な所定の強度および平坦性が得られるとともに、
その改修作業を簡略化できる舗装面改修方法および運動
競技場を提供する。 【解決手段】 既設舗装面10に固着液17を介して所
定の骨材18からなる保護層13を設けた後、同保護層
13の上に平坦層14を打設する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は舗装面改修方法およ
び運動競技場に係り、例えば既存のクレー系の舗装面あ
るいは砕石系の舗装面の上に人工芝生、特に砂入り人工
芝生を敷設することにより人工芝生テニスコートを施工
する場合等に好適な舗装面改修方法と、その結果得られ
る人工芝生テニスコート等の運動競技場に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、人工芝生を用いたテニスコート
は、面状の基布に多数植設された合成樹脂製のパイルを
有する人工芝生を所定の下地の上に敷設する。また、砂
入り人工芝生の場合には、パイル間に砂を所定高さまで
充填することにより施工される。このようなテニスコー
トは、全域にわたって均一な所定の強度を有するととも
に平坦な下地が必要とされ、通常は下地としてアスファ
ルトコンクリートやセメントコンクリート等が採用され
る。
【0003】ところで、前述した人工芝生は、図3に示
すような土系の舗装面であるクレーコート20を人工芝
生テニスコートに改修するためにも用いられる。クレー
コート20は、所定の形状,大きさを有する砕石を敷き
詰めた砕石層21と、この砕石層21に天然土または混
合土を積層させた表層22とを含んで構成されている
が、表層22が長時間の使用や自然現象条件下にさらさ
れることにより、表面強度の低下および凹凸や不陸23
(図中点線参照)が生じている場合があり、そのままで
は人工芝生の下地として適さない。
【0004】この場合には、表層22の上に新たな砕石
層およびアスファルトコンクリート等の舗装層を積層さ
せることにより下地となる保護層24を設け、この保護
層24の上に砂入り人工芝生25を敷設することが考え
られるが、新設された下地層24による嵩上げの結果、
周囲の既存設備との収まりが悪くなるという不都合が生
じる。そして、このような不都合を解消するためには、
保護層24の厚み寸法に対応してあらかじめ表層22の
天然土あるいは混合土を撤去する必要があるため、改修
工程が非効率的であるとともに排土処理を講じる必要が
あり、非経済的となる。
【0005】この問題を解決するために、クレー系の舗
装面の表層を破砕・攪拌混合した後、適度な硬度が得ら
れるように再度転圧するクレー系運動施設の表土の土質
改良方法(特開平5−255911号公報参照:従来例
1)や、舗装面の表層に所定の固化材(主にセメント系
あるいは樹脂系等)を投入して混合攪拌することによ
り、表層を平坦に均して固化させる方法(従来例2)等
が提案されている。なお、従来例2において、セメント
系の固化材を用いる場合、混合攪拌時に水分等を適宜供
給することにより反応を促進させてもよい。
【0006】ここで、従来例2としては、例えば特公昭
58−39968号公報,特開昭58−98381号公
報,特開昭58−17933号公報,特公平3−267
22号公報および特開平1−299902号公報等を例
示できる。これらの従来例1および従来例2によれば、
排土処理や新たな砕石,コンクリート等が必要ないとと
もに施工期間を短かくでき、かつ、改修厚みを小さくで
き、人工芝生を敷設するために適した下地となるよう
に、土のクレーコートを良好に改修できるとされてい
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来例
1および従来例2では、クレー系の舗装面の表層を混合
攪拌した後に転圧仕上げするという作業工程であるた
め、各種重機を用いる大規模工事となるという問題があ
る。また、これらの従来例1および従来例2では、機械
による粗い作業により表層を混合攪拌するため、下地に
所望の強度および平坦性が得られないという問題もあ
り、人工芝生の下地として必ずしも満足できる成果を得
られないのが実状である。特に、これらの従来例1およ
び従来例2では、既にある程度固化している舗装面の表
層を粉砕・攪拌した後に平坦化させるものであるが、結
果的に舗装面の表層を軟質化させたり、あるいは平坦性
を悪化させる虞れもある。
【0008】このような問題は、土の舗装面の上に人工
芝生を敷設する場合だけではなく、他のシート状の表層
材を土以外の舗装面の上に敷設する場合にも生じてい
て、舗装面を下地として流用するための有効な改修方法
が求められていた。本発明は、このような従来の要望を
満たすためになされたもので、その目的は、下地となる
舗装面の表面全域にわたって均一な所定の強度および平
坦性が得られるとともに改修作業を簡略化でき、経済的
にも工程的にも優れた舗装面改修方法および運動競技場
を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、舗装面を全域にわたって均一な所定強度
を有する平坦面に改修するための舗装面改修方法であっ
て、上記舗装面に固着液を介して所定の骨材からなる保
護層を設けた後、同保護層の上に平坦層を打設すること
を特徴としている。
【0010】この場合、固着液としては、比較的安価に
入手可能なアスファルト乳剤や、あるいは各種エマルジ
ョン材料,溶剤・無溶剤系の各種塗料に用いられる液状
樹脂が採用できる。粘度的には、例えば20℃で10c
P(センチポアズ)以上、好ましくは100〜1000
0cPのアスファルト乳剤が好適で、また、ウレタン樹
脂、エポキシ樹脂なども使用することができる。この固
着液は、舗装面の表面に例えば吹き付けあるいは塗布な
どにより施工される。一方、骨材としては、コスト面か
ら例えば砂利,砕石,砂等が採用でき、後から設ける平
坦層が食い付き易い凹凸が得られれば、無機質素材,有
機質素材,人工素材,天然素材,単体,混合体等を適宜
選択でき、平均粒径も任意である。また、本発明におい
ては、粉体も骨材として使用することができる。
【0011】保護層を形成するにあたっては、固着液を
既設舗装面上に所定厚みに吹き付けたり、あるいは流し
延べた後に骨材を散布する方法と、あらかじめ固着液お
よび骨材を混合した後に、既設舗装面の表面に打設する
方法とが例示される。また、保護層を複数層設けてもよ
く、その総体的な厚み寸法も任意である。保護層を複数
層形成する場合、最も上層となる保護層は、その上に固
着液を塗布した後に砂を散布して固化させてもよい。
【0012】また、平坦層としては、所望の平坦性が得
られるように高粘度を有することが好ましく、例えば細
骨材,粉体等適宜配合したアスファルト乳剤や、あるい
はウレタン材料,ポリマーセメント等を採用すればよ
い。なお、この平坦層は、舗装面および保護層に対する
追従性や、自己塗膜の内部応力を緩和するために、硬化
収縮率が小さいとともに、所定の可撓性を有することが
好ましい。この平坦層は、例えばレーキや金こて等によ
り平坦化させればよく、あるいは機器による流し延べや
吹き付け等により平坦化させてもよい。
【0013】この舗装面改修方法によれば、保護層によ
り舗装面の表面に生じた凹凸や不陸が平坦に修正される
ため、平坦層の厚み寸法を小さくでき、かつ、保護層も
舗装面に固着液を介して小粒径の骨材もしくは粉体を固
定させることにより設けられるため、総体的な厚み寸法
を小さくでき、均一な表面強度が得られることになる。
すなわち、本発明においては、改修しようとする既設舗
装面に砕石層および舗装層を設ける場合に比較して、改
修個所の厚み寸法を極めて小さくでき、周囲の既存設備
との収まりが悪くなるという従来の問題を回避できるこ
とになる。また、既設の舗装面を混合攪拌した後に転圧
するという作業も行なわないため、従来に比較して作業
工程を簡略化できるとともに、混合攪拌を原因とする強
度不足や平坦性の欠如が生じないことになり、これらに
より上記目的が達成される。
【0014】既設舗装面上に保護層を形成するにあたっ
ては、その舗装面の表面を、例えば人力牽引による転圧
ローラにて転圧修正した後に、保護層を形成することが
好ましい。これによれば、舗装面が土系である場合、あ
らかじめ転圧修正することにより、舗装面の表面強度お
よび平坦性が向上するため、舗装面の表面を転圧修正し
ない場合に比較して保護層の積層数を少なくできるとと
もに、保護層全体の厚みをより薄くすることができる。
【0015】また、保護層を形成するにあたっては、固
着液を所定厚み塗布した後、その固着液が硬化する前に
骨材を散布することが好ましい。これによれば、固着液
および骨材を適宜選択でき、状況に応じた最適な保護層
を設けることができることになる。本発明は、保護層の
上にさらに固着液を塗布する態様も含む。これによれ
ば、固着液の上に骨材を散布しただけの場合よりも、骨
材をよりしっかりと固定することができる。また、これ
により保護層の凹凸度が分かりやすくなるため、その後
の平坦層の施工がより効率的になる。
【0016】また、本発明の舗装面改修方法において
は、平坦層を塗布式工法により設けるとともに、平坦層
の上に人工芝生を敷設することにより、クレー系の舗装
面もしくは砕石系の舗装面を人工芝生面に改修すること
を特徴としている。
【0017】一方、本発明の運動競技場は、クレー系の
舗装面もしくは砕石系の舗装面を下地として、その下地
上に固着液を介して所定の骨材を固定させてなる保護層
と、同保護層の上に打設された平坦層とを有することを
特徴としている。この場合において、その平坦層上に人
工芝生を敷設することにより、簡単に人工芝生製運動競
技場とすることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例を図1に
基づいて説明する。図1(A)に示すように、本実施例
における舗装面10は、基礎地面に設けられた砕石層1
1上に下地材である土12が打設されていて、例えばテ
ニスのクレーコート等に用いられていたものである。そ
して、本実施例においては、砂入り人工芝生25(図3
参照)を用いて砂入り人工芝生テニスコートを施工する
ために、本発明に基づく舗装面改修方法により、舗装面
10が人工芝生を敷設するための下地として改修され
る。
【0019】具体的には、あらかじめ例えば人力牽引の
転圧ローラを用いて舗装面10の表面を転圧した後、舗
装面10の表面に保護層13が設けられる。保護層13
は1層であってもよいが、この実施例では、保護層13
は2層構造とされている。すなわち、舗装面10の表面
に第1の保護層13Aが設けられ、この第1の保護層1
3Aの上に例えば同保護層13Aと同一の第2の保護層
13Bが設けられている。
【0020】そして、上層の第2の保護層13Bに固着
液を塗布した後に、同第2の保護層13Bの上に平坦層
14が打設され、これにより全域にわたって均一な所定
強度を有する下地面15が設けられる。なお、作業に先
立って、例えばレーキを用いて舗装面10の凹凸や不陸
16を修正するとともに全域をローラ修正した後、舗装
面10の表面に低粘度乳剤やセメント系固化材を注入す
ることにより、舗装面10の表面強度および平坦性を安
定させてもよい。
【0021】この実施例において、第1の保護層13A
および第2の保護層13Bは同一構成であり、これらの
各層は次のようにして形成される。すなわち、図1
(B)に示すように、まず、固着液17としてアスファ
ルト乳剤(グレードPK−3)を舗装面10上に0.5
リットル/平方メートルないし3リットル/平方メート
ルで吹き付けて、0.2mmないし5mmの厚みに塗布
する。次に、その固着液が硬化する前に骨材18を散布
し、固着液17が硬化した後、その固着液17に固定さ
れていない余剰の骨材18を除去することにより、第1
および第2の各保護層13A,13Bがそれぞれ形成さ
れる。
【0022】骨材18としては粉体もしくは粒状体が使
用され、粒状体を用いる場合には、平均粒径0.1mm
ないし15mm、好ましくは平均粒径2.5mmないし
5mmに調整した微粒砕石が好適に用いられる。保護層
13が上記のように第1および第2の保護層13A,1
3Bからなる場合、第1の保護層13Aの固着液17が
硬化して余剰骨材18を除去した後、同保護層13Aの
表面に新たな固着液17を吹き付け塗布して、第1の保
護層13Aの上部に第2の保護層13Bを形成すること
が好ましい。
【0023】ここで、骨材18として粒状体を用いる場
合、その平均粒径を0.1〜15mmに設定した理由
は、骨材18の平均粒径を0.1mm未満に設定すると
平均粒径を0.1mmないし15mmに設定した場合に
比較して散布時に飛散する傾向が顕著となり、他方にお
いて、骨材18の平均粒径を15mmを超える大きさに
設定すると平均粒径を0.1mmないし15mmに設定
した場合に比較して固着液が多量に必要とされ、保護層
13が嵩高となることを考慮した結果である。また、骨
材18の平均粒径をより好ましくは2.5〜5mmとし
た理由は、対応する平均粒径を有する砕石7号が比較的
容易、かつ、安価に入手できるため、コストを低減でき
るとともに、固着液の塗布厚みが1mmないし2mmで
確実、かつ、容易に固着できることによる。
【0024】別の例として、図2に示すように、舗装面
10上に固着液17としてアスファルト乳剤(グレード
PK−3)を吹き付けて約0.3mmの厚さに塗布し、
その上に骨材18として粉体もしくは平均粒径が0.1
〜15mmの砕石を散布し、さらにその骨材18上に固
着液17aを塗布して保護層13を形成することもでき
る。これによれば、固着液17の上に骨材18を散布し
ただけの場合よりも、その骨材18をしっかりと固定で
きるため、より好ましい方法と言える。また、これによ
り保護層13の凹凸度が分かりやすくなるため、その後
の平坦層の施工がより効率的になる。なお、図1の実施
例のように、保護層13を複数層にわたって形成する場
合、各層ごとに固着液17aを塗布することが好ましい
が、少なくとも最上層の保護層の骨材上に固着液17a
を塗布するようにしてもよい。
【0025】次に、この実施例において、平坦層14
は、アスファルト乳剤SL910A(商品名:住友ゴム
工業株式会社製)を10重量部,粒度調整けい砂オムニ
サンドK(商品名:住友ゴム工業株式会社製)を30重
量部およびポルトランドセメントSP200(商品名:
住友ゴム工業株式会社製)を1重量部配合し、レーキあ
るいは金こてにより、保護層13Bの骨材頂点から1m
mないし50mm、好ましくは6mm〜7mm(平均)
の厚みに塗布することにより形成される。なお、この平
坦層14の形成は、保護層13の固着液17が硬化した
後であっても、また、その硬化前のいずれであってもよ
い。
【0026】ここで、平坦層14の厚みを1mmないし
50mmに設定した理由は、平坦層14の厚みを1mm
未満に設定した場合、けい砂の粒径上塗布することが困
難となる。これに対して、平坦層14の厚みを50mm
を超えた厚みに設定すると、コストが高くなることを考
慮した結果である。また、平坦層14の厚みが好ましく
は6mm〜7mmである理由は、保護層13の骨材によ
る表面の凹凸を低コストで吸収できることによる。そし
て、平坦層14が硬化した後、人工芝生を通常通りに平
坦層14上に敷設するとともに、人工芝生のパイル間に
砂等の充填材を所定高さまで充填し、作業を終了する。
【0027】以上のような本実施例の舗装面改修方法に
よれば、保護層13(13A,13B)により舗装面1
0の表面に生じた凹凸や不陸16が平坦に修正されるた
め平坦層14の厚み寸法を小さくでき、かつ、保護層1
3(13A,13B)も固着液を介して所定の骨材を固
定させることにより設けられるため厚み寸法を小さくで
き、表面強度を均一なものにできる。したがって、本実
施例の舗装面改修方法によれば、舗装面10に砕石層お
よびアスファルトコンクリート等の舗装層を設ける場合
に比較して改修個所の厚み寸法を小さくでき、周囲の既
存設備との収まりが悪くなるという問題を回避できる。
【0028】さらに、この舗装面改修方法によれば、従
来の改修方法と同様に、排土処理や新たな砕石,コンク
リート等が必要ないとともに施工期間を短かくでき、か
つ、改修厚みを小さくできるとともに、従来工法に比較
して改修費用を安価にできる。そして、本実施例の舗装
面改修方法によれば、既設の舗装面10を混合攪拌した
後に転圧するという作業を行わないため、従来の改修方
法のような著しい平坦性の悪化が生じないとともに、混
合攪拌のための各種重機が必要なく、かつ、下地となる
舗装面10の強度低下を招く虞れがない。
【0029】さらに、この舗装面改修方法によれば、あ
らかじめ舗装面10の表面を転圧修正するため、舗装面
10の表面強度および平坦性を向上でき、これにより舗
装面10の表面を転圧修正しない場合に比較して、保護
層13の積層数を少なくできるとともに、保護層全体の
厚みを小さくできる。そして、保護層13を設けるにあ
たって、固着液17を所定厚み塗布した後、固着液17
が硬化する前に骨材18を散布するため、固着液17お
よび骨材18を適宜選択することにより状況に応じた最
適な保護層13が得られる。なお、本発明は前述した実
施例に限定されるものではなく、例えば舗装面,固着
液,骨材,保護層,平坦層の形態,材質,形状,寸法や
転圧修正の有無等は本発明を達成できるものであれば任
意であり、限定されない。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
従来に比較して作業工程を簡略化できるとともに、混合
攪拌を原因とする強度不足や平坦性の欠如が生じない。
また、保護層の形成に先だって、舗装面の表面を転圧修
正することにより、舗装面の表面を転圧修正しない場合
に比較して、保護層の積層数を少なくできるとともに、
保護層全体の厚みを小さくできる。さらに、固着液を所
定厚さに塗布した後、それが硬化する前に骨材を散布す
ることにより、固着液および骨材を適宜選択できるた
め、状況や用途に応じた最適な保護層を設けることがで
きる。加えて、保護層の上にさらに固着液を塗布するこ
とにより、固着液の上に骨材を散布しただけの場合より
も、骨材をよりしっかりと固定することができる。ま
た、保護層の上にさらに固着液を塗布することにより、
保護層が平坦か凹凸かが分かりやすくなるため、その後
の平坦層の施工を効率的に行なうことができる。以上の
ことから、総じて本発明によれば、既設のクレー系舗装
面もしくは砕石系舗装面を改修して、その上に砂入り人
工芝生製の運動競技場を比較的簡単に、しかも低コスト
にて構築することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す断面図および要部拡大
断面図である。
【図2】本発明の別の実施例を示した要部拡大断面図で
ある。
【図3】従来の路面改修方法を示す断面図である。
【符号の説明】
10 舗装面 13 保護層 14 平坦層 17,17a 固着液 18 骨材

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 舗装面を全域にわたって均一な所定強度
    を有する平坦面に改修するための舗装面改修方法であっ
    て、上記舗装面に固着液を介して所定の骨材からなる保
    護層を設けた後、同保護層の上に平坦層を打設すること
    を特徴とする舗装面改修方法。
  2. 【請求項2】 上記舗装面の表面を転圧修正した後に、
    その転圧修正面上に上記保護層を設けることを特徴とす
    る請求項1に記載した舗装面改修方法。
  3. 【請求項3】 上記固着液を所定厚み塗布した後、上記
    固着液が硬化する前に上記骨材を散布することにより、
    上記保護層を設けることを特徴とする請求項1または2
    に記載した舗装面改修方法。
  4. 【請求項4】 上記保護層の上に、さらに固着液を塗布
    することを特徴とする請求項1,2または3に記載した
    舗装面改修方法。
  5. 【請求項5】 上記平坦層を塗布式工法により設けると
    ともに、上記平坦層の上に人工芝生を敷設して、クレー
    系の舗装面もしくは砕石系の舗装面を人工芝生面に改修
    することを特徴とする請求項1に記載した舗装面改修方
    法。
  6. 【請求項6】 クレー系の舗装面もしくは砕石系の既設
    舗装面を下地として、その下地上に固着液を介して所定
    の骨材を固定させてなる保護層と、同保護層の上に打設
    された平坦層とを有することを特徴とする運動競技場。
  7. 【請求項7】 上記平坦層上に人工芝生が敷設されてい
    ることを特徴とする請求項6に記載の運動競技場。
JP35006897A 1996-12-04 1997-12-04 舗装面改修方法および運動競技場 Pending JPH10219618A (ja)

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