JP2791598B2 - レジンコンクリートによる舗装補修法 - Google Patents

レジンコンクリートによる舗装補修法

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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、レジンコンクリートを用いたアスファル
ト舗装ないしコンクリート舗装、あるいはこれらの複合
材からなる舗装の補修法に関するものである。
(従来の技術) 既設舗装の劣化によるひび割れや、磨耗、その他破損
により路面性状が悪化した場合、その路面性状の回復を
目的として維持補修が施される。ところで、この維持補
修の方法として、比較的多く採られている方法として
は、概略つぎの2つの方法が知られている。
まず、第1の方法は、既設舗装の表面に、舗修用のア
スファルト混合物あるいはセメントコンクリート材をオ
ーバーレイし、路面性状を修復させる方法である。な
お、このとき最初に路面を切削してから施工する場合も
ある。
第2の方法は、舗装の破損が著しい場合で、舗装を全
面的に鍬取り、新規に再舗装を行うもので単に路面性状
の回復だけではなく、舗装自体の品質改善を行う方法で
ある。
(発明が解決しようとする課題) しかし、これらの従来の方法は、共通して補修に要す
る時間が長いことである。すなわち養生期間を含め、交
通開放までに時間が掛かり過ぎることである。しかもオ
ーバーレイによる第1の方法は、既設舗装の上面に、ア
スファルト混合物又はセメントコンクリート等の補修材
を単純にオーバーレイしたものであり、したがってベー
スとなる既設舗装と前記補修材との結合性に難点があ
り、第2の方法は長期の工事期間を必要とし、補修費が
割高となる。
いずれにしても従来の補修法にあっては、補修にとも
なう交通渋滞や再補修など、経済性からみても、また補
修技術そのものの視点からも、道路維持管理上における
大きな課題となっている。
この発明は、このような観点から、補修にともなう開
放時間の短縮化が可能な、しかも舗装道路としての耐久
性や機能性に優れた補修法を提供することを目的とする
ものである。
(課題を解決するための手段) 前記目的を達成する手段として、この発明がとった補
修法の特徴とするところは、次のような手順および補修
材によって補修するように構成したことにある。
まず補修対象路面をメタルブラシ・ショットブラスト
等によって清掃し、目粗らしを行なう第1工程と、この
第1工程によって露出された路面における破損箇所、す
なわち局所的に強度不足を示している部分の舗装材を除
去する第2工程と、前記第1工程と第2工程の終了した
補修対象路面にプライムコートを施す第3工程と、前記
第2工程において補修材を除去した部分的破損箇所にレ
ジンコンクリートを充填し、補修対象路面を既設路面高
さに均す第4工程と、補修対象路面全体に、所定厚さを
もってレジンコンクリートをオーバーレイし、補修対象
路面を被覆する第5工程からなるものである。
さらに仕上げ処理として、オーバーレイした表層の表
面上には、骨材を散布し、すべり抵抗性を有する補修舗
装とすることを特徴とするものである。
(作用) 本発明によるレジンコンクリートによる舗装の補修方
法は、前記したような工程をもって行うもので下記のよ
うな作用効果が発揮される。まずショットブラストによ
り清掃および目粗しを行うので、補修対象路面の下地処
理が徹底される。しかも、その上にプライムコートを施
すとともに、レジンコンクリードをオーバーレイする要
領で敷設する工法であるため、従来の舗装材をオーバー
レイする方法に比較し、既設舗装に対する補修材との結
合性が高められる。しかも補修材はレジンコンクリート
であるため、養生期間が短縮される。すなわち作業着手
から交通開放までの期間が著しく短縮される。さらに、
そのオーバーレイした補修路面の表層は、いわゆるレジ
ンコンクリートからなる表層であるため、耐久性が高
い。その結果、再補修までの期間も延長され、道路維持
管理上、きわめて好適である。
(実施例) さらに、この発明による補修方法を図面に示す具体的
な実施例に基づいて詳細に説明する。
第1図は、路盤1上にアスファルト舗装2をした舗装
道路における補修対象路面の性状を示す一部縦断面図で
ある。2aは、この路面上に凹窪部となって生じた破損箇
所を示す。
第2図(A)〜(E)は、補修作業を前記工程順に示
したもので、(A)は補修対象路面をショットブラスト
20で目粗らしを行う第1工程を示す。
なお実施例では前記したように、ショットブラスト20
を用いて清掃・目粗らしを行ったが、メタルブラシ・ワ
イヤーブラシ・あるいはサンドブラストを用いて行って
もよい。このときの舗装表面は乾燥状態であることが望
ましい。
第2図(B)は、前記清掃・目粗らしが終了し、露出
された路面の破損箇所2a、例えば摩耗又は破損位置の部
分的な舗装材を除去する第2工程を示す。
次に第2図(C)は、前記第1,第2工程によって得ら
れた補修対象路面にプライムコート3を施す第3工程を
示す。なお、実施例においてプライムコート材として
は、一般的に使用されているアクリル系樹脂又はエポキ
シ系樹脂が用いられる。補修対象路面がセメントコンク
リートによったものか、アスファルト混合物によったも
ので使い分けるが、時にアスファルト混合物の場合は溶
剤を含んだプライムコート材は避ける必要がある。また
コーティング量としては、0.1〜1.0/m2の範囲に設定
した。
第2図(D)は、前記第2図(B)に示した第2工程
において、舗装材を除去した部分的な破損箇所2aに、レ
ジンコンクリート4を充填し、補修対象路面を既設路面
高さに均す第4工程を示す。なお充填材としてのレジン
コンクリート4としては後述するオーバーレイ用のレジ
ンコンクリート4と同材のものを用いた。
第2図(E)は、本発明補修法の最後の工程を示すも
ので、前記第4工程によって、凹窪部等の部分的破損箇
所2aがレジンコンクリート4で埋められ、平坦にされ硬
化したのち、全面にレジンコンクリート4をオーバーレ
イした第5工程を示す。
なお、補修材としてのレジンコンクリート4として
は、周知のようにポリエステル系のレジンコンクリート
をはじめ、エポキシ系やアクリル系等各種合成樹脂材か
らなるレジンコンクリートがある。そして、それぞれの
合成樹脂材の種類によって、また使用する骨材の種類に
よって硬化性や硬化に要する時間等に差がある。そこで
実施例では補修作業時における施工性,硬化時間等を配
慮し、硬化速度および硬化時間の調整が容易なポリエス
テル系のレジンコンクリートを用いた。
第2図(F)は、前記第5工程によりレジンコンクリ
ート4の表面に、すなわち補修作業の完了した表面に、
道路としてのすべり抵抗性を保持させるため、珪砂等を
散布して付着させ、最終的な仕上げ処理を施した状態を
示すものである。場合によっては箒目仕上げやグルービ
ング仕上げ等を行うこともできる。
第3図は、前記第5工程におけるレジンコンクリート
4をオーバーレイするために使用した装置で、既存のコ
ンクリートフィニッシャないしアスファルトフィニッシ
ャと同様な装置である。
すなわち、クローラタイプの自走車に、レジンコンク
リートを搭載するホッパー10を有し、このホッパー10よ
りレジンコンクリートを自走車の後方(図面で左側)か
ら補修路面上に落し込み、その落し込んだレジンコンク
リートをフィニッシングスクリード11をもって平坦に仕
上げるコンクリートフィニッシャである。
図示において、12は前記ホッパー10内のレジンコンク
リートを自走車の走行方向に対して、左右に振り分けて
路面上に均等に落し込むオーガータイプの散布装置であ
る。13は前記フィニッシングスクリード11のレベル調整
のための調整ハンドルである。すなわちレジンコンクリ
ートの補修厚さを設定するための調整ハンドルである。
なお、レジンコンクリートは、付着性を有するため、
ホッパー10内の壁面はフィニッシングスクリード11等の
足まわりに、そのレジンコンクリートが付着する。その
ため作業終了後におけるフィニッシャの清掃等、保守管
理が大変である。そこで実施例では、この保守管理を容
易にするため、前記フィニッシャにおけるホッパー10の
内部、および散布装置12、およびフィニッシングスクリ
ード11、さらには調整ハンドル13の回転駆動部分を含
め、レジンコンクリートの付着しやすい足まわりは、す
べてテフロン等からなる特殊加工を施し、付着したレジ
ンコンクリートが簡単に除去できるように配慮した。
(発明の効果) この発明によるレジンコンクリートによる舗装補修法
は、前記実施例を通して説明したように、従来の補修方
法と異なり、補修対象路面の下地処理を徹底的に行い、
しかも補修材としてセメントコンクリートあるいはアス
ファルト舗装材に代え、硬化速度や耐久性等に優れたレ
ジンコンクリートを用いるようにしたので、次のような
補修上の利点を発揮させることができる。
(1) 補修対象路面の下地処理を、ショットブラスト
をはじめスチールワイヤ等からなるワイヤブラシ、さら
にはサンドブラスト等をもって行い、清掃と同時に目粗
らしを行うようにしたので、補修面に対する補修材の付
着・結合が強固で、既設舗装との一体化が確保される。
(2) レジンコンクリートを補修路面にオーバーレイ
する前に、プライムコートを施したので、下地である既
設舗装とレジンコンクリートは、そのプライムコートを
介して接合される。その結果、前記(1)の効果とあい
まって、より強固な補修構造となる。
(3) 従来、一般的に用いられてきたセメントコンク
リートよりなる補修材に比較し、レジンコンクリート
は、硬化時間が短かい。そのため補修着工から交通開放
まで短縮され、交通量の多い市街地道路の補修工法とし
て最適である。
なおレジンコンクリートのもつ耐摩耗性や圧縮強さ、
曲げ強さ、凍結による強度劣化の影響性が少ないことな
ど、従来のセメントコンクリートやアスファルト舗装材
による補修に比較し、補修後の耐久性においても格段の
効果が発揮される。
【図面の簡単な説明】
図面は、本発明の実施例を示すもので、第1図は補修前
の路面性状を示す舗装道路の断面図、第2図(A),
(B),(C),(D),(E)は、工程順に示す補修
対象路面の断面図、第2図(F)は補修が終了した路面
にすべり抵抗性をもたせるため砂を散布した状態で示す
断面図である。 なお第3図は補修材であるレジンコンクリートをオーバ
ーレイし、締め固めるレジンコンクリートフィニッシャ
を例示する側面図である。 1……路盤 2……アスファルト舗装層 2a……破損部(凹窪部) 3……プライムコート 4……レジンコンクリート 5……すべり止め砂 20……ショットブラスト

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1工程から第5工程よりなる舗装の補修
    法であって、 第1工程は、補修対象路面をメタルブラシ・ショットブ
    ラスト等によって清掃し、目粗らしを行う工程であり、 第2工程は、第1工程によって露出された路面における
    破損箇所の部分的な舗装材を除去する工程であり、 第3工程は、前記第1,第2の工程により得られた補修対
    象路面にプライムコートを施す工程であり、 第4工程は、前記第2工程において舗装材を除去した破
    損箇所にレジンコンクリートを充填し、補修対象路面を
    既設路面高さに均す工程であり、 第5工程は、補修対象路面全体に所定厚さをもってレジ
    ンコンクリートをオーバーレイし、被覆する工程であ
    る、 ことを特徴とするレジンコンクリートによる舗装補修
    法。
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