JP2003119626A - 分割型ポリエステル複合繊維 - Google Patents

分割型ポリエステル複合繊維

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JP2003119626A
JP2003119626A JP2001315586A JP2001315586A JP2003119626A JP 2003119626 A JP2003119626 A JP 2003119626A JP 2001315586 A JP2001315586 A JP 2001315586A JP 2001315586 A JP2001315586 A JP 2001315586A JP 2003119626 A JP2003119626 A JP 2003119626A
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博之 渡邉
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 容易に、しかも、安定して生産することが可
能であり、しかも、生分解性がある重合体の成分をアル
カリ減量することで、廃液処理を含めた環境に優しい分
割型ポリエステル複合繊維を提供する。 【解決手段】 繊維断面においてポリアルキレンテレフ
タレート成分1がアルカリ易溶性ポリエステル成分2に
よって複数個に分割された複合形態を有する分割型ポリ
エステル複合繊維である。前記アルカリ易溶性ポリエス
テル成分2は、光学純度70%〜100%のポリL乳酸
と光学純度70%〜100%のポリD乳酸とが30/7
0〜70/30の質量比率で構成された結晶融解開始温
度180℃以上のポリ乳酸ステレオコンプレックスであ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、繊維断面におい
て、ポリアルキレンテレフタレート成分が生分解性を有
するアルカリ易溶性ポリエステル成分によって複数個に
分割された複合形態を有する分割型ポリエステル複合繊
維に関するものである。
【0002】
【従来の技術】繊維断面において、ポリエチレンテレフ
タレートやポリブチレンテレフタレートのようなポリア
ルキレンテレフタレート成分がアルカリ易溶性ポリエス
テル成分によって複数個に分割された複合形態を有する
分割型ポリエステル複合繊維や、前記複合繊維を用いた
布帛、不織布をアルカリ水溶液で処理してアルカリ易溶
性ポリエステル成分を除去することにより極細繊維や異
形断面繊維を生成させ、種々の機能を有する布帛、不織
布を得る方法は周知であり、このような分割型ポリエス
テル複合繊維についても種々提案されている。
【0003】例えば、特開昭62−78213 号公報や特開平
2−145812号公報には、ポリエチレンテレフタレート
と、スルホン酸塩基を有するイソフタル酸成分が共重合
され、分子量8000以上又は1000〜20000 のポリアルキレ
ングリコールが添加されたポリエチレンテレフタレート
系共重合ポリエステルとからなる分割型複合繊維が開示
されている。しかし、この繊維では、アルカリ易溶性成
分である共重合ポリエステルが生分解性を有していない
ため、アルカリ易溶性成分を溶解させた廃液が自然環境
に対して悪影響を及ぼすことが問題となっていた。
【0004】この問題を解決する繊維として、例えば特
開平11-302926 号公報や特開2000-54228号公報には、ア
ルカリ易溶性成分として生分解性を有する脂肪族ポリエ
ステルを用いた分割型複合繊維が開示されている。しか
しながら、一般に生分解性を有する脂肪族ポリエステル
は融点が低く、ポリエチレンテレフタレートのようなポ
リアルキレンテレフタレートを紡糸する温度領域では熱
劣化が激しく、紡糸操業性が著しく悪化するため、ポリ
アルキレンテレフタレートと生分解性を有する脂肪族ポ
リエステルとを複合紡糸するのが困難であるのが現状で
ある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の問題
を解決し、優れた柔軟性と風合いを有する分割型ポリエ
ステル複合繊維を容易に、しかも安定して生産可能とす
ると共に、生分解性がある重合体の成分をアルカリ減量
することで、廃液処理を含めた環境に優しい分割型ポリ
エステル複合繊維を提供することを技術的な課題とする
ものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の課
題を解決するために鋭意検討した結果、本発明に到達し
た。すなわち、本発明は、次の構成を要旨とするもので
ある。 (1) 繊維断面においてポリアルキレンテレフタレート成
分がアルカリ易溶性ポリエステル成分によって複数個に
分割された複合形態を有する分割型複合繊維であって、
前記アルカリ易溶性ポリエステル成分が、光学純度70
%〜100%のポリL乳酸と光学純度70%〜100%
のポリD乳酸とが30/70〜70/30の質量比率で
構成された結晶融解開始温度180℃以上のポリ乳酸ス
テレオコンプレックスであることを特徴とする分割型ポ
リエステル複合繊維。 (2) 前記ポリアルキレンテレフタレート成分がイソフタ
ル酸を1〜30mol%共重合したポリエチレンテレフ
タレート系共重合ポリエステルであることを特徴とする
上記(1) 記載の分割型ポリエステル複合繊維。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明
する。本発明の分割型ポリエステル複合繊維は,繊維断
面においてポリアルキレンテレフタレート成分が、アル
カリ易溶性を有するポリ乳酸ステレオコンプレックス成
分によって複数個に分割された複合形態となるように両
成分を常法によって複合紡糸することにより得られるも
のである。
【0008】すなわち、まず、ポリアルキレンテレフタ
レート成分とアルカリ易溶性を有するポリ乳酸ステレオ
コンプレックス成分は、従来公知の溶融複合紡糸法で紡
糸され、横吹付や環状吹付等の従来公知の冷却装置を用
いて、吹付風により冷却された後、油剤を付与され、引
き取りローラを介して未延伸糸として巻取機に巻取られ
る。巻取られた未延伸糸は、公知の延伸機にて周速の異
なるローラ群間で延伸され、必要に応じて油剤の付与が
行なわれる。目的とする繊維が短繊維の場合は、必要に
応じてクリンパーなどでの機械クリンプの付与を行い、
ECカッター、ギロチンカッターなどのカッタ−で目的
とする長さに切断すればよい。目的とする繊維が長繊維
の場合は、そのまま捲き取り、必要に応じて、撚糸、仮
撚加工等の加工を行う。
【0009】このようにして得られる分割型ポリエステ
ル複合繊維は、繊維の状態のまま、もしくは布帛、不織
布となした後にアルカリ水溶液にてアルカリ易溶性を有
するポリ乳酸ステレオコンプレックス成分が溶解除去さ
れる。アルカリ溶解処理を施す段階は、目的とする布
帛、不織布の機能、アルカリ溶解後に残る繊維の単糸繊
度等により任意に決定すればよく、特に限定されるもの
ではない。
【0010】本発明の分割型ポリエステル複合繊維の横
断面の具体例を模式的に図1で示すが、本発明の分割型
ポリエステル複合繊維の横断面は、これらに限定される
ものではなく、扁平断面、中空断面等、周知の形状のい
ずれであってもよい。図1において、1はポリアルキレ
ンテレフタレート成分、2はアルカリ易溶性を有するポ
リ乳酸ステレオコンプレックス成分を示しており、
(A)は3葉断面、(B)は4葉断面、(C)は花弁型
断面の複合繊維である。
【0011】ポリアルキレンテレフタレート成分とアル
カリ易溶性を有するポリ乳酸ステレオコンプレックス成
分との複合比率は、複合繊維の単糸繊度、複合形態、断
面形態、分割数、アルカリ溶解後に残る繊維の単糸繊度
等を考慮して決定すればよく、通常は95/5〜30/
70、好ましくは90/10〜50/50の質量比の範
囲で選択するのが好ましい。
【0012】また、分割型ポリエステル複合繊維の単糸
繊度、繊維長などの繊維物性は、繊維に要求される特性
に応じて適宜決定すればよく、分割数、分割後の単糸繊
度にもよるが、生産性、操業安定性などの点から単糸繊
度の範囲は概ね1〜6dtexである。
【0013】単糸繊度が1dtex未満では、目的とす
る断面形態が得られ難い場合があり、また、溶融紡糸す
る際の紡糸口金の単孔当たりの吐出量が低下し、生産量
が低下する傾向を示す。一方、生産量を向上させるため
に、紡糸口金の孔数を増加させると、紡糸工程が不安定
になりやすい。また、単糸繊度が6dtexを超える
と、分割後の繊度が太くなり、分割後に細繊度の単糸を
得ようとすると分割数が多くなるため、煩雑な紡糸装置
が必要となるため、好ましくない。一方、分割数が多け
れば分割後の繊度が小さくなるという利点があるが、逆
に分割後の個々の形態が均一になり難いという問題もあ
り、実際には両成分の合計で分割数を4〜30とするこ
とが好ましい。
【0014】本発明において、分割型ポリエステル複合
繊維を構成するポリアルキレンテレフタレートとして
は、主たる繰り返し単位をエチレンテレフタレートやプ
ロピレンテレフタレート、ブチレンテレフタレート又は
エチレンナフタレートとするものが挙げられる。
【0015】その中でも、好ましく用いられるポリアル
キレンテレフタレートはポリエチレンテレフタレートで
あり、さらに好ましくはイソフタル酸を1〜30mol
%共重合したポリエチレンテレフタレート系共重合ポリ
エステルである。ポリエチレンテレフタレートにイソフ
タル酸を共重合することにより、融点を降下させられる
ため、複合繊維の溶融紡糸時にポリ乳酸ステレオコンプ
レックス成分の熱劣化を抑制でき、紡糸操業性の一層の
安定化を図ることが可能となる。
【0016】ポリエチレンテレフタレート系共重合ポリ
エステルのイソフタル酸の共重合量を多くすれば融点を
180℃以下にすることは可能であるが、30mol%
を超えるとポリエチレンテレフタレート系共重合ポリエ
ステルの結晶性が損なわれ、耐アルカリ性、耐熱性等の
繊維物性が低下するので好ましくない。
【0017】本発明で用いられるポリアルキレンテレフ
タレート成分の極限粘度は特に限定されるものではない
が、溶融紡糸を円滑に行う点から、ポリエチレンテレフ
タレートとして0.50〜0.70のものが好ましい。
【0018】なお、本発明の効果を損なわない範囲であ
れば、ポリアルキレンテレフタレート成分にエチレング
リコール、プロピレングリコール、1,4−ブタンジオ
ール、1,6−ヘキサンジオールなどのジオール成分、
ビスフェノールAのエチレンオキシド付加体などの芳香
族ジオール成分、アジピン酸、セバシン酸などの脂肪族
ジカルボン酸成分、5−ナトリウムスルホイソフタル
酸、ナフタル酸などの芳香族ジカルボン酸成分等を共重
合してもよい。また、少量の酸化防止剤のような安定剤
や蛍光剤、顔料、抗菌剤、消臭剤、強化剤等を添加して
もよい。
【0019】次に、本発明で用いるポリ乳酸ステレオコ
ンプレックスの結晶融解開始温度は180℃以上である
ことが必要である。特にポリエチレンテレフタレートと
複合紡糸することを考慮すると、好ましくは200℃以
上である。通常、ポリアルキレンテレフタレート、特に
ポリエチレンテレフタレートを溶融紡糸する温度は28
0℃以上と高温であるため、結晶融解開始温度が180
℃未満であるポリ乳酸ステレオコンプレックスでは、ポ
リアルキレンテレフタレート成分と複合紡糸する際に熱
劣化が激しく、紡糸操業性が著しく低下する。
【0020】さらに、本発明で用いる分割型ポリエステ
ル複合繊維を構成するアルカリ易溶性ポリエステルは、
光学純度が70%〜100%であるポリL乳酸と光学純
度が70%〜100%であるポリD乳酸とが30/70
〜70/30の比率で構成されたポリ乳酸ステレオコン
プレックスであることが必要である。ポリL乳酸及びポ
リD乳酸の光学純度が70%未満であると、ポリL乳酸
とポリD乳酸により構成される立体特異的な結合を阻害
するため、結晶融解開始温度を180℃以上とすること
が困難となる。
【0021】一方、ポリ乳酸ステレオコンプレックスを
構成するポリL乳酸とポリD乳酸の混合比率は質量比率
で30/70〜70/30、特に40/60〜60/4
0とすることが好ましい。ポリL乳酸とポリD乳酸の混
合比率が30/70〜70/30の範囲を外れると、ポ
リL乳酸とポリD乳酸により構成される立体特異的な結
合が阻害されるため、結晶融解開始温度を180℃以上
とすることが困難となる。
【0022】ポリL乳酸とポリD乳酸を混合してポリ乳
酸ステレオコンプレックスを得る方法としては、ポリL
乳酸とポリD乳酸を個々に溶融した後、溶液混合する方
法、ポリL乳酸ペレットとポリD乳酸ペレットを混合し
た後、溶融する方法などが例示できるが、いずれの方法
であってもよい。
【0023】本発明で用いられるポリ乳酸ステレオコン
プレックスの極限粘度は特に限定されるものではない
が、溶融紡糸を円滑に行う点から、複合紡糸するポリエ
チレンテレフタレートと同等の溶融粘性を示すものが好
ましい。
【0024】
【実施例】次に、本発明を実施例によって具体的に説明
する。なお、実施例における特性値等の測定法は次のと
おりである。 (1)単糸繊度(dtex) JIS L−1015の方法により測定した。 (2)融点(℃) パーキンエルマー社製示差走査型熱量計DSC−2型を
用い、重合体試料約5mg、窒素中、昇温速度10℃/
分、280℃で5分ホールドし、降温速度10℃/分で
20℃まで降温し、再び昇温速度10℃/分で280℃
まで昇温させたときの最大融解発熱ピーク温度を融点と
した(以下、TmPと記す)。 (3)結晶融解開始温度(℃) パーキンエルマー社製示差走査型熱量計DSC−2型を
用い、重合体試料約5mg、窒素中、昇温速度10℃/
分、250℃で5分ホールドし、降温速度10℃/分で
20℃まで降温し、再び昇温速度10℃/分で280℃
まで昇温させたときのDSC曲線で吸熱ピークの開始
(onset)する温度を結晶融解開始温度とした(以
下、TmSと記す)。 (4)極限粘度〔η〕 フェノールと四塩化エタンとの等重量混合物を溶媒とし
て,温度20.0℃で測定した。 (5)製糸性 孔数850孔の丸断面複合紡糸ノズルを用い、16錘で
3日間紡糸し、1日1錘当たりの糸切れ回数が3回以下
を合格(○)とし、糸切れ回数が3回を超えるものを不
合格(×)とした。
【0025】実施例1 分割型ポリエステル複合繊維を構成する成分として、イ
ソフタル酸(IPA)を25mol%共重合した〔η〕
が0.65、TmPが190℃のポリエチレンテレフタ
レート(PET)系共重合ポリエステルと、光学純度が
99%のポリL乳酸と光学純度が99%のポリD乳酸の
混合比率が質量比で50/50、TmSが206℃であ
るポリ乳酸ステレオコンプレックスとを使用し、孔数8
50孔、繊維断面形状の分割数が20個(両成分の合
計)になる丸断面複合紡糸口金を用い、複合比を溶融容
積比として50/50、紡糸温度230℃、紡糸速度1
100m/分で溶融紡糸し、分割型ポリエステル複合繊
維の未延伸糸を得た。次いで、得られた未延伸糸を延伸
温度60℃、延伸倍率3.05倍で延伸した後、押し込
み式クリンパーにて機械捲縮を付与し、仕上げ油剤を付
与後に切断し、繊度2.8dtex、繊維長51mmの
分割型ポリエステル複合繊維を得た。
【0026】得られた分割型ポリエステル複合繊維をカ
ード機で開繊し、目付80g/m2のウエブを作成し
た。次いで、このウエブを100メッシュスクリーンか
らなるネットコンベアーに載置し、孔径0.12mm、
孔間隔1.0mmの噴射孔を複数個有する噴射ノズルを
3段階に設け、前段1960kPa、中段2940kP
a、後段2940kPaの水圧でウエブの表裏に水流交
絡処理を施してウエブの構成繊維の交絡のみを行い、目
付80g/m2 の不織布を得た。得られた不織布(試料
10g)を、NaOH7%水溶液、浴比1:10、70
℃中で15分のアルカリ処理を施して不織布を得た。複
合繊維を構成する両成分と製糸性の評価結果を表1に示
す。
【0027】実施例2〜8、比較例1〜4 分割型ポリエステル複合繊維を構成する成分であるアル
キレンテレフタレート成分の主たる繰り返し成分、イソ
フタル酸共重合量、及び、アルカリ易溶性成分であるポ
リ乳酸ステレオコンプレックスのポリL乳酸、ポリD乳
酸の光学純度、及び混合比率を変更し、結晶融解開始温
度を表1に示すように変更した以外は実施例1と同様の
方法で分割型ポリエステル複合繊維と不織布を得た。複
合繊維を構成する両成分と製糸性の評価結果を表1に示
す。
【0028】
【表1】
【0029】表1から明らかのように、実施例1〜8で
は、いずれも紡糸操業性が良好で、目的の分割型ポリエ
ステル複合繊維と不織布が得られた。その中で実施例8
は、ポリエチレンテレフタレート成分のイソフタル酸共
重合量が多いため、結晶性が認められず、そのため繊維
や不織布の耐熱性がやや劣るものであった。
【0030】一方、比較例1、比較例2は、ポリL乳酸
又はポリD乳酸の光学純度が低いため、また、比較例
3、比較例4は、ポリ乳酸ステレオコンプレックスのポ
リL乳酸とポリD乳酸の混合比率が偏ったため、いずれ
も結晶融解開始温度が低くなり、製糸性が不良であっ
た。
【0031】
【発明の効果】本発明によれば、アルカリ溶解時に発生
する廃液中に含まれるアルカリ易溶性ポリエステルが自
然界で自然分解することから、廃液による環境破壊、環
境汚染を大幅に軽減することが可能となり、しかも、従
来の分割型ポリエステル複合繊維と同様に優れた柔軟性
と風合いを有し、嵩高性、ドレープ性、ワイピング性に
優れた布帛や不織布を得るのに好適であり、かつ、安定
して生産できる分割型ポリエステル複合繊維が提供され
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)、(B)、(C)は、本発明の分割型ポ
リエステル複合繊維の横断面の具体例を示す模式図であ
る。
【符号の説明】
1 ポリアルキレンテレフタレート成分 2 アルカリ易溶性を有するポリ乳酸ステレオコンプレ
ックス成分

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 繊維断面においてポリアルキレンテレフ
    タレート成分がアルカリ易溶性ポリエステル成分によっ
    て複数個に分割された複合形態を有する分割型複合繊維
    であって、前記アルカリ易溶性ポリエステル成分が、光
    学純度70%〜100%のポリL乳酸と光学純度70%
    〜100%のポリD乳酸とが30/70〜70/30の
    質量比率で構成された結晶融解開始温度180℃以上の
    ポリ乳酸ステレオコンプレックスであることを特徴とす
    る分割型ポリエステル複合繊維。
  2. 【請求項2】 前記ポリアルキレンテレフタレート成分
    がイソフタル酸を1〜30mol%共重合したポリエチ
    レンテレフタレート系共重合ポリエステルであることを
    特徴とする請求項1記載の分割型ポリエステル複合繊
    維。
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Cited By (4)

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