JP2003118697A - ロボットシステム、それに用いられる羽ばたき装置および羽ばたき飛行制御装置 - Google Patents
ロボットシステム、それに用いられる羽ばたき装置および羽ばたき飛行制御装置Info
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Abstract
などに左右されることなく移動することができるロボッ
トを備えたロボットシステム等を提供する。 【解決手段】 羽ばたき運動により流体が存在する空間
を羽ばたき飛行するための羽ばたき装置としてのロボッ
ト90と、ロボット90の加速度、角加速度を取得する
ための加速度センサ51、角加速度センサ52と、ロボ
ット90の羽ばたき飛行の態様を制御する羽ばたき飛行
制御装置としてのベースステーションとを備え、ベース
ステーションが、加速度センサ51、角加速度センサ5
2により得られた加速度の情報、および、角加速度の情
報を利用して、羽ばたき飛行の態様を制御する。
Description
に関し、特に、羽の打ち上げ動作と打ち下ろし動作によ
って流体中を羽ばたき飛行する羽ばたき装置を用いたロ
ボットシステム、それに用いられる羽ばたき装置、およ
び、羽ばたき飛行制御装置に関するものである。
ロボットが求められている。たとえば、ロボットシステ
ムの一例として、第14回日本ロボット学会学術講演
会、予稿集、講演番号1M1−5−7においては、赤外
線による火災もしくは侵入者検出センサをはじめ、種々
の警備目的のセンサを搭載した、オフィス警備のロボッ
トが発表されている。
やオフィスなどにおいて、従来のロボットでは、車輪を
用いて移動するものは障害物を避けて自由に移動するこ
とができず、十分な機動性を有していなかったため、警
備できる範囲が限られていた。以下その例を説明する。
構として直径約40cmの車輪を用いている。このた
め、ロボット本体の幅、奥行ともに60cm程度のサイ
ズであり、回転にはおおむね直径1mのスペースが必要
である。しかし、これだけのサイズのロボットであって
も、実際に乗り越えられる段差は10cm程度である。
すなわち、半径50cm以内に10cm以上の段差が存
在しない領域しか警備できず、用途はオフィスの廊下に
限定されるという欠点があった。当然、オフィスの廊下
のみしか警備ができないために、窓などからオフィスの
居室に入り込んだ侵入者を発見できないという問題を伴
う。
衝突、転倒などの際の安全上の制約等から、最大速度が
0.5m/sec止まりであり、機動性に乏しく、巡回
効率が非常に悪いという問題もあった。しかし、軽量化
と小回りの良さを目的として車輪を小さくすると、電気
のコードや、部屋と部屋、部屋と廊下の間の数cm程度
の段差が乗り越えられなくなってしまう。すなわち、従
来のロボットでは、段差を乗り越えられる程度の大きさ
の車輪を有するロボットは大型で小回りのきかないもの
にならざるを得ず、障害物を避けてオフィスの居室を警
備することは、こういった従来のロボットには不可能で
あった。
動のため、異なる階を警備するための移動にはエレベー
タが必要で、かつ、ロボットがエレベータを操作できる
機構をエレベータに付加する必要があった。さらに、オ
フィスの居室までを警備させようとすると、ロボットが
オフィスのドアロックを操作できる機構をドアに付加す
る必要があった。このため、安価に簡便に導入すること
は不可能であった。
トは、導入に非常にコストがかかる上に、多大なコスト
を払って導入したとしても、ロボットが警備可能な範囲
が、たとえば、オフィスの廊下といった領域に限られて
しまい、結局、コストに見合ったメリットが得られない
というのが実情であった。
されたものであり、その目的は、障害物の多い環境にお
いても障害物に制約されることなく移動させることがで
きる装置を用いたロボットシステム、それに用いられる
羽ばたき装置、および、羽ばたき飛行制御装置を提供す
ることである。
作音が大きく、筐体も大きいため、侵入者から発見され
やすく、侵入者の情報をロボットがカメラなどを用いて
得ることができる範囲に侵入者が入らないうちに侵入者
がロボットを認識してしまうため、ロボットの警備範囲
を避けながら、侵入者がその目的を果たすことを可能に
してしまうという問題があることが分かった。
めになされたものであり、他の目的は、静かに浮上する
ことができる羽ばたき装置を備えたロボットシステム、
それに用いられる羽ばたき装置、および、羽ばたき飛行
制御装置を提供することである。
ム(ロボットの制御方法)は、羽ばたき運動により流体
が存在する空間を羽ばたき飛行する(ステップ1)ため
の羽ばたき装置と、羽ばたき装置の羽ばたき飛行の態様
に関する羽ばたき関連物理量を取得する(ステップ2)
ための羽ばたき関連物理量取得手段と、羽ばたき装置の
羽ばたき飛行の態様を制御する(ステップ3)羽ばたき
飛行制御装置とを備え、羽ばたき飛行制御装置が、羽ば
たき関連物理量取得手段により得られた羽ばたき関連物
理量の情報を利用して、羽ばたき飛行の態様を制御する
(ステップ4)。
により流体が存在する空間を羽ばたき飛行するための羽
ばたき装置をロボットに用いれば、ロボットを障害物の
多い環境においても障害物に制約されることなく移動さ
せることができる。
行制御装置が、羽ばたき装置の外部に設けられ、羽ばた
き装置を遠隔制御するための遠隔制御装置であってもよ
い。このような構成によれば、羽ばたき装置の重量を軽
減することができる。
連物理量取得手段が羽ばたき装置に設けられていてもよ
い。このような構成によれば、羽ばたき装置がいかなる
場所にある場合も羽ばたき関連物理量を取得することが
できる。
連物理量取得手段が羽ばたき装置および羽ばたき飛行制
御装置の外部に設けられていてもよい。
を軽減できるとともに、羽ばたき制御装置では羽ばたき
装置を監視できないような位置においても羽ばたき関連
物理量を取得することができる。
連物量取得手段が羽ばたき飛行制御装置に設けられてい
てもよい。このような構成によれば、羽ばたき装置の重
量を軽減できるとともに、羽ばたき飛行制御装置および
羽ばたき装置のみでシステムを構成することが可能とな
る。
くは、羽ばたき飛行制御装置が羽ばたき関連物理量が変
更されるように羽ばたき装置を制御するための物理量変
更手段を含んでいる。このような構成にすることによ
り、羽ばたき飛行制御装置で直接羽ばたき関連物理量を
制御することができる。
くは、羽ばたき関連物理量以外に、羽ばたき装置の周辺
における物理量を取得するための周辺物理量取得手段を
さらに備え、羽ばたき飛行制御装置が、周辺物理量取得
手段により得られた物理量の情報を利用して、羽ばたき
装置を制御する。このような構成にすることにより、羽
ばたき装置の飛行経路の周辺の物理量を取得して、それ
に基づいた対処を行なうことができる。
取得手段が羽ばたき装置に設けられていてもよい。この
ような構成によれば、羽ばたき装置がいかなる場所にあ
る場合も周辺物理量を取得することができる。
取得手段が羽ばたき装置および羽ばたき飛行制御装置の
外部に設けられていてもよい。このような構成によれ
ば、羽ばたき装置の重量を軽減できるとともに、羽ばた
き制御装置では羽ばたき装置を監視できないような位置
においても羽ばたき関連物理量を取得することができ
る。
取得手段が羽ばたき飛行制御装置に設けられていてもよ
い。このような構成によれば、羽ばたき装置の重量を軽
減できるとともに、羽ばたき飛行制御装置および羽ばた
き装置のみで周辺物理量を取得することが可能となる。
くは、周辺物理量検出手段が人体の検出が可能な人体検
出手段を含み、人体検出手段が羽ばたき飛行中において
人体の検出を行なうように設定されている。このような
構成にすることにより、飛行した空間のすべてにおいて
人体検出を行なうことができる。
くは、人体検出手段が床面近傍の人体検出が可能に構成
されている。このような構成にすることにより、より確
実に人体検出を行なうことができる。
くは、羽ばたき装置が、人体に対して警告をすることが
可能な警告手段を含み、羽ばたき装置自身が人体検出手
段を用いて人体を検出可能な位置に存在するように、人
体検出手段により検出された人体の移動に伴って羽ばた
き飛行しながら、対人警告手段により対人警告を行なう
ように設定されている。このような構成にすることによ
り、対人警告をより効果的に行なうことができる。
くは、羽音によって羽ばたき装置が人体に認識されるこ
とを回避すべき際における羽ばたき装置と人体と間の距
離をL、羽ばたき装置からの距離L0における音圧をP
0、羽ばたき装置の羽ばたき運動の周波数をf、羽ばた
き装置の羽ばたき運動の周波数による人間の最低可聴音
圧をPc(f)とするときに、Pc(f)>P0×(L
0/L)2となる範囲の周波数fで、羽ばたき装置が羽
ばたき運動を行なうように設定されている。このように
構成することにより、羽ばたき音によって、人に気づか
れてしまうことを抑制することができる。
くは、羽ばたき装置が、羽ばたき運動をする羽部を含
み、羽部の少なくとも一部が保護色または透明である。
このように構成することにより、極力人に発見され難い
ようにすることができる。
くは、羽ばたき装置が、羽ばたき運動をする羽部を含
み、羽部の膜面に垂直に羽を動かすことで浮上力を得る
ように構成されている。これにより、羽部の先端に発生
するカルマン渦の発生を抑制することができるため、風
切音が小さくなるので、人に気づかれないように静かに
羽ばたくことが可能となる。
くは、所定の作業空間における羽ばたき装置の位置情報
を算出するための位置情報算出手段を備え、羽ばたき飛
行制御装置が、位置情報算出手段により算出された羽ば
たき装置の位置情報を利用して、羽ばたき装置の実際の
位置を変更する位置変更制御を行なう。このような構成
にすることにより、作業空間をより確実に決められた経
路を飛行することができる。
における障害物に関する情報を記憶する障害物記情報憶
手段を備え、羽ばたき飛行制御装置が、障害物情報記憶
手段に記憶された障害物に関する情報を利用して、羽ば
たき装置を、障害物を回避可能な位置に移動させる回避
制御が可能である。このような構成にすることにより、
予め分かっている特定の空間における障害物をより確実
に回避することができる。
手段が物理量を取得可能である物理量取得領域が、羽ば
たき装置の鉛直方向下側に位置する。このような構成に
することにより、床面近傍に障害物が多数ある領域にお
いては、上空から物理量を取得することができる。
連物理量取得手段が羽ばたき飛行しながら羽ばたき関連
物理量を取得するように設定されている。このような構
成にすることにより、飛行した空間のすべてにおいて羽
ばたき関連物理量を取得することができる。
くは、羽ばたき装置が、羽ばたき飛行のモデル動作の情
報を予め記憶する飛行モデル動作情報記憶手段を含み、
羽ばたき飛行制御手段による制御が不能となった場合
に、飛行モデル動作情報記憶手段に記憶されたモデル動
作の情報を利用して羽ばたき飛行を継続する。このよう
な構成にすることにより、羽ばたき飛行制御手段による
制御が不能となった場合においても、落下することなく
飛行することができる。
くは、羽ばたき装置が、羽ばたき飛行制御装置による羽
ばたき飛行の制御が不能となった制御不能状態におい
て、制御不能状態における羽ばたき関連物理量を記憶す
る羽ばたき関連物理量記憶手段を含み、制御不能状態か
ら羽ばたき飛行制御装置による制御が可能な制御可能状
態に戻った場合に、羽ばたき関連物理量記憶手段に記憶
された羽ばたき関連物理量を羽ばたき飛行制御装置に送
信する。このような構成にすることにより、制御不能状
態中の羽ばたき関連物理量についても羽ばたき飛行制御
装置で把握することができる。
くは、羽ばたき装置が、羽ばたき飛行制御装置による羽
ばたき飛行の制御が不能となった制御不能状態におい
て、制御不能状態における周辺物理量を記憶する周辺物
理量記憶手段を含み、制御不能状態から羽ばたき飛行制
御装置による制御が可能な制御可能状態に戻った場合
に、周辺物理量記憶手段に記憶された周辺物理量を羽ば
たき飛行制御装置に送信する。このような構成にするこ
とにより、制御不能状態中の周辺物理量についても羽ば
たき飛行制御装置で把握することができる。
くは、羽ばたき飛行制御装置が、羽ばたき装置の位置お
よび姿勢のうち少なくともいずれか一方を決定する位置
姿勢決定手段と、位置姿勢決定手段により決定された羽
ばたき装置の位置の情報および姿勢の情報のうち少なく
ともいずれか一方を羽ばたき装置に送信する位置姿勢情
報送信手段とを含み、羽ばたき装置が、位置姿勢情報送
信手段から送信されてきた羽ばたき装置の位置の情報お
よび姿勢の情報のうち少なくともいずれか一方に基づい
て、決定された位置および決定された姿勢のうち少なく
ともいずれか一方を実現するための羽ばたき飛行の動作
を決定する羽ばたき飛行動作決定手段を含んでいる。こ
のような構成によれば、羽ばたき装置は羽ばたき飛行の
動作を決定するだけでよいため、羽ばたき装置の制御負
担を軽減することができる。
くは、羽ばたき飛行を行なう作業空間における対象物に
関するマップデータを予め記憶しておくマップデータ記
憶手段をさらに備えている。このような構成によれば、
羽ばたき飛行を行なう作業空間における対象物に関する
マップデータに対応して羽ばたき飛行を行なうことが可
能となる。
くは、羽ばたき装置の外部にマップデータ記憶手段を備
えている。このような構成にすることにより、羽ばたき
装置の重量を軽減することができる。
くは、羽ばたき飛行している作業空間における対象物の
マッピングを行うためのマッピング手段と、マッピング
手段によりマッピングされたマッピングデータを記憶す
るためのマッピングデータ記憶手段とを含み、予めマッ
プデータ記憶手段に記憶されたマップデータと、羽ばた
き飛行中にマッピングデータ記憶手段に記憶されたマッ
ピングデータと比較することにより、対象物の検出を行
なう。このような構成にすることにより、簡単に対象物
を検出することができる。
くは、羽ばたき装置が人体が通過不可能であると予め定
められた隙間を通過可能なサイズに構成されている。こ
のような構成にすることにより、人体が通過不可能であ
ると思われる隙間を通過して羽ばたき飛行する必要があ
る場合に、システムを有効に機能させることができる。
くは、羽ばたき装置が人が通路としないと予め定められ
た経路を羽ばたき飛行するように設定されている。この
ような構成にすることにより、人が通路としないと思わ
れる経路を羽ばたき飛行する必要がある場合に、システ
ムを有効に機能させることができる。
くは、羽ばたき装置が予め定められた基準値より高い空
間において羽ばたき飛行するように設定されている。こ
のような構成にすることにより、作業空間内において、
障害物が多いと考えられる高さ以下の低い位置を羽ばた
き飛行しないようにすれば、障害物に接触するおそれを
低減することができる。
くは、羽ばたき装置が複数設けられ、複数の羽ばたき装
置それぞれは、予め定められた作業空間を分担して作業
を行なうように設定されている。このような構成にする
ことにより、作業空間全体を効率的に羽ばたき飛行させ
ることができる。
くは、羽ばたき飛行制御装置が複数設けられ、複数の羽
ばたき飛行制御装置それぞれは、羽ばたき装置が作業す
る作業空間を予め分割して、分割されたそれぞれの作業
空間において羽ばたき装置を制御するように設定されて
いる。このような構成にすることにより、羽ばたき飛行
制御装置と羽ばたき装置との最大通信距離が短い場合に
も、広い範囲の作業空間を羽ばたき飛行することができ
る。
くは、羽ばたき装置の外部に、羽ばたき装置の駆動に必
要なエネルギを補充可能なエネルギ補充手段をさらに備
えている。このような構成にすることにより、羽ばたき
装置はエネルギ蓄積手段を小さくすることができるた
め、羽ばたき装置の重量を軽減することができる。
より流体が存在する空間を羽ばたき飛行するための羽ば
たき装置であって、羽ばたき装置の羽ばたき飛行の態様
に関する羽ばたき関連物理量を取得するための羽ばたき
関連物理量取得手段と、羽ばたき装置の羽ばたき飛行の
態様を制御する羽ばたき飛行制御を実行する羽ばたき飛
行制御装置とを備えたロボットシステムにおいて用いら
れ、羽ばたき飛行制御装置が、羽ばたき装置の外部に設
けられ、羽ばたき装置を遠隔制御するための遠隔制御装
置であり、遠隔制御装置によって、羽ばたき関連物理量
取得手段により得られた羽ばたき関連物理量の情報が利
用されて、羽ばたき飛行の態様が制御される。
により流体が存在する空間を羽ばたき飛行するための羽
ばたき装置をロボットに用いれば、ロボットを障害物の
多い環境においても障害物に制約されることなく移動さ
せることができる。
き運動により流体が存在する空間を羽ばたき飛行するた
めの羽ばたき装置の羽ばたき飛行の態様を制御する羽ば
たき飛行制御装置であって、羽ばたき装置の羽ばたき飛
行の態様に関する羽ばたき関連物理量を取得するための
羽ばたき関連物理量取得手段を備えたロボットシステム
において用いられ、羽ばたき装置の外部に設けられ、羽
ばたき装置を遠隔制御するための遠隔制御装置として機
能し、羽ばたき関連物理量取得手段により得られた羽ば
たき関連物理量の情報を利用して、羽ばたき装置の羽ば
たき飛行の態様を制御する。
により流体が存在する空間を羽ばたき飛行するための羽
ばたき装置をロボットに用いれば、ロボットを障害物の
多い環境においても障害物に制約されることなく移動さ
せることができる。
て浮上移動することが可能な浮上移動装置と、浮上移動
装置の浮上移動の態様に関する浮上移動関連物理量を取
得するための浮上移動関連物理量取得手段と、浮上移動
装置の浮上移動を制御するための浮上移動制御装置とを
備え、浮上移動制御装置が、浮上移動関連物理量取得手
段により得られた浮上移動関連物理量の情報を利用し
て、浮上移動の態様を制御する。
浮上移動することが可能であるとともに、空間内の所定
の位置および高度に停位することが可能な浮上移動装置
をロボットに用いれば、ロボットを障害物の多い環境に
おいても障害物に制約されることなく移動させることが
できる。
空間内の所定の位置および高度に停位することが可能で
ある。
の外部に設けられ、人為的に浮上移動装置の浮上移動を
制御することが可能に構成されていることが望ましい。
ステム、羽ばたき装置、および、羽ばたき飛行制御装置
それぞれを動作させるためのプログラムそれぞれが実行
されて、ロボットシステム、羽ばたき装置、および、羽
ばたき飛行制御装置それぞれが機能する。なお、このプ
ログラムは、CD−ROMなどのコンピュータ読取り可
能な記録媒体に記録されていているものがロボットシス
テム、羽ばたき装置、および、羽ばたき飛行制御装置そ
れぞれに読込まれてもよいとともに、インターネットな
どの情報伝達網からインストールされてロボットシステ
ム、羽ばたき装置、および、羽ばたき飛行制御装置それ
ぞれに読込まれてもよい。
に係るロボットシステムを、警備ロボットシステムを例
にして説明する。
けるシステムの構成を、図1を用いて説明する。
間92と、作業空間92に配置され、この空間内を浮上
移動することができ、この空間内における物理量を取得
もしくは変更できるロボット90と、このロボット90
と情報を交換できるベースステーション91とからな
る。
テーション91とにより、ロボット90に搭載された赤
外線センサによって赤外線量を取得することによって、
侵入者93を検出し、検出された侵入者93に対して発
光ダイオード8を用いて可視光を照射することによって
侵入者93に警告を発する。
な構成について図2を用いて説明する。
造1を主構造とし、これに各構成部品が配されている。
支持行動1の上部には、右アクチュエータ21と左アク
チュエータ22とが固定されている。右アクチュエータ
21には右羽31が取付けられ、左アクチュエータ22
には左羽32が取付けられている。また、下部に電極6
1が配されている。
付けられた羽31,32をアクチュエータの支点をほぼ
中心として3自由度をもって回転させることができる。
各アクチュエータ21,22の回転は、支持構造1に搭
載された制御回路4によって制御される。各アクチュエ
ータの詳細な構造については後述する。
重心Oは、左右アクチュエータ21,22の回転中心の
中点A0よりも鉛直下方にある。
1、角加速度センサ52、および、焦電型赤外線センサ
53が搭載されている。
ている。通信装置7はベースステーション91との情報
の送受信を行なう。
角加速度センサ52から送られてくる情報によって羽ば
たき装置の浮上の状態が検知されるとともに、焦電型赤
外線センサ53から送られてくる情報によって、焦電型
赤外線センサ検出領域531内における発熱源の情報が
取得される。そして、これらの情報が、通信装置7を介
してベースステーション91に送信される。
発光ダイオード8のON/OFFを制御する。
1からの指示信号を受信する。制御装置4は、この指示
信号に応じて各アクチュエータ21,22や発光ダイオ
ード8の動作を算出し、それぞれの駆動を決定する。左
右アクチュエータ21,22、制御装置4、センサ51
〜センサ53、通信装置7、発光ダイオード8などの駆
動動力は電源6により供給される。
由して供給される電力によって充電される。また、電極
61は、位置決めピンの役割も兼ねており、ベースステ
ーション91における位置決め穴に決まった姿勢で定位
が可能である。
極、負極の2本のピンからなっているが、充電状態検出
用ピンなどを含む3本以上のピンからなる構成も可能で
ある。
2を用いてより詳細に説明する。
十分軽量であることが好ましい。この羽ばたき装置の支
持構造1では、ほぼ球殻状に整列したポリエチレンテレ
フタレート(PET)が用いられている。支持構造1下
部には、着地の際に転倒せぬよう、支持脚11が配され
ている。この支持脚11は、着地時の安定性が確保され
るか、もしくは、着地時の安定性が機能的に問題になら
ないのであればこれは必須ではない。
能を損なわないならば、図2に示すものに限られるもの
ではない。支持構造1の材料は特に、軽量で剛性が高い
ことが望ましい。
ているキトサンなどの有機物と、シリカゲルなどの無機
物とを分子レベルでハイブリッド化した複合材料を用い
ることにより、カニやエビの外骨格が持っている軽くて
丈夫な性質を持ってはいるが、形状加工が容易で、生物
が本来持っている最適な組成値をそのまま転用すること
ができる。また、環境に対しても害が少ない。
前述のキトサンの代わりに用いることでも、剛性の高い
支持構造を構築することができる。
いても、本実施の形態に示した態様に限られるものでは
ない。
重視して、自然に図2に示した姿勢となるように、重心
の位置を羽の力学的作用中心点よりも下に位置させた
が、重心と力学的作用点の位置とを一致させる方が姿勢
制御に必要な左右の羽の流体力の差が最も小さくて済む
ので、羽ばたき装置の姿勢を容易に変更することができ
る。よって、アプリケーションによってはこのような姿
勢制御の容易さを優先した設計も考えられる。
5を用いて説明する。
定義する。まず、支持構造1のほぼ中央を原点とする。
また、重力加速度の方向を下方向、その逆を上方向とす
る。原点から上方向に向かってz軸を定義する。次に、
右アクチュエータ21の形状中心と左アクチュエータ2
2の形状中心とを結ぶ方向を左右方向とし、原点から左
羽に向かってy軸を定義する。また、原点からy軸とz
軸との右手系における外積方向にx軸を定義し、以後こ
れを前方、その反対方向を後方と称する。
タ21に対する力学的作用点A1と、左羽32の左アク
チュエータ22に対する力学的作用点A2の中点A0か
ら重力加速度方向に下ろした線上に本羽ばたき装置の重
心Oが位置する状態である。本実施の形態においては、
左アクチュエータ22のロータ229はほぼ球状であ
り、主軸321の延長線上にこのロータ229の球心が
位置するように左羽32が配置されている。左アクチュ
エータ22に対する力学的作用点A2および主軸321
の回転運動の支点はこの球心に位置している。右アクチ
ュエータ21についても同様である。
状態において支持構造1に対して固定された、本羽ばた
き装置固有の座標系であるとする。
対して、空間に固定された任意の点を原点とする空間座
標としてx′軸、y′軸およびz′軸を定義する。これ
により、ロボット90が移動する作業空間92の座標は
x′軸、y′軸およびz′軸のそれぞれの座標を用いて
表わされ、ロボット90における固有の座標はx軸、y
軸およびz軸のそれぞれの座標を用いて表わされる。
ば、左羽32は主軸321の枝322が生えた支持部材
に、膜323を張ることで形成されている。主軸321
は左羽322において前方寄りの位置に配されている。
また、枝322は先に行くほど下方に向いている。ま
た、膜323は、人に気づかれ難いように保護色になっ
ている。なお、膜323が透明であっても同等の効果が
得られる。
これによって、特に打ち下ろしの際に流体から受ける力
に対して高い剛性が得られる。主軸321と枝322は
軽量化のため、それぞれカーボングラファイトの中空構
造となっている。膜323はその内面において収縮する
方向に自発的な張力を有しており、羽全体の剛性を高め
る働きをしている。
の直径は、支持構造1に支持された根元の部分では10
0μm、先端部では50μmであり、主軸321は根元
から先端部へ向かって細くなったテーパ形状である。ま
た、膜323はポリイミドであり、大きさは前後方向約
1cm、左右方向約4cm、厚さは約2μmである。
のために主軸321はその太さが拡大されている。図示
されていない右羽31はxz平面を挟んで左羽32と鏡
面対称になるように支持構造に取付けられている。
例に挙げて説明する。左アクチュエータ22は、左羽3
2を回転3自由度で動かすことが可能である。つまり、
左羽32の駆動状態は、その姿勢で表わすことができ
る。以後説明の簡便のため、左羽32の姿勢を、図2の
状態に基づき以下のように定義する。
支点(力学的作用点A2)と、x軸およびy軸にそれぞ
れ平行な軸(//x、//y)を含むxy平面に平行な
平面を基準として、点A2と左羽32の主軸321の根
元を結ぶ線分がその平面となす角度を、羽ばたきのスト
ローク角θとする。また、軸の回転運動の支点(力学的
作用点A2)と、y軸およびz軸それぞれに平行な軸
(//y、//z)を含むyz平面に平行な平面を基準
として、点A2と左羽32の主軸321の根元とを結ぶ
線分がその平面となす角度を偏角αとする。
行に平面より上方では正とし、下方では負とする。ま
た、偏角αはyz平面に平行な平面よりも前方では正と
し、後方では負とする。
軸321の根元における膜323の接平面p1が、点A
2を通りx軸と平行な軸(//x)と主軸321を含む
平面p0とをなす角度をねじり角βとする。このときね
じり角βは主軸321の根元から先端に向かって見たと
きの時計回りを正とする。
について図6および図7を用いて説明する。
いては、トルクが大きいこと、往復運動が簡単に実現で
きること、構造が単純なことから、圧電素子(ピエゾ)
を用いて発生した信号波によって駆動する。一般的に超
音波モータと呼ばれるアクチュエータを用いる。
ある。これは、図6(a)に示す、下面に圧電素子23
0を貼付けてあるアルミニウムの円板231上に突起2
32〜突起237が、円板の中心を重心とする正六角形
をなすように6ヵ所配置され、さらにこの圧電素子23
0の下面には円周方向に12分割された電極238が配
置されている構造をしている。この構造の概略を図6
(b)に示す。各電極は1つおきに電気的に短絡されて
おり、それぞれ、円板231を基準に電圧が印加され
る。すなわち、圧電素子230は位相の異なる電圧が加
えられる。この様子を図6(c)に、ハッチングとの黒
塗りつぶしに分けて示す。このそれぞれに異なる時間的
パターンで電圧を加えることによって円板231上に信
号波が発生し、突起232〜突起237先端が円周方向
に沿って楕円運動を行なう。以上でステータが構成さ
れ、このステータはステータ上に接触して配置されたロ
ータ239を上述の突起232〜突起237先端の楕円
運動より円周方向に沿って搬送することができる。
mで、無負荷回転速度は800rpmである。また、最
大消費電流は20mAである。また、円板231の直径
は8mm、突起232〜突起237の配されている間隔
は2mmである。円板231の厚さは0.4mm、突起
232〜突起237の高さは約0.4mmである。ま
た、圧電素子230の駆動周波数は341kHzであっ
た。
利用したアクチュエータを用いる。右アクチュエータ3
1は、図7(b)に示すごとく、球殻状のロータ219
を、上述のステータと同様のステータ210とベアリン
グ211で挟み込んで保持する構造をしている。ただ
し、ステータ210のロータ219との接触部分はロー
タ表面と一致する形状に加工されている。ロータ219
は外形3.1mm、内径2.9mmの球殻で、表面に右
羽主軸311が配されている。ステータ突起のある面に
向かって見て時計回り(以後、これを正回転、この逆の
回転を逆回転と呼ぶ)にロータを搬送させる操作を行な
うと、右羽主軸311は図7(b)に示すθの方向に移
動する。
するために、上部補助ステータ212と下部補助ステー
タ213をベアリング214,215とともにステータ
210、ベアリング211と同様に図7(a)に示すよ
うに配する。各補助ステータの大きさはステータ210
の0.7倍である。
いないが、それぞれ独立した要素への回転を与えるた
め、これらの運動の組合せによってロータ219を3自
由度で駆動することができる。
助ステータ212によって正回転を、下部補助ステータ
213によって同じく正回転を与えれば、ロータ219
がこの構成であるβ方向に、上部補助ステータ212に
よって逆回転を、下部補助ステータ213によって正回
転を与えればα方向に回転する。
2つの回転を行わせることは摩擦によって効率を低下さ
せてしまうので、たとえば、上部補助ステータ212と
下部補助ステータ213をごく短時間周期で交互に動作
させ、その間、動作していないステータの突起はロータ
219に接触しない、などの駆動方法が望ましい。これ
は、ステータの電極すべてに圧電素子の収縮方向に電圧
を印加することで、特別に構成要素を付加することなく
実現できる。
上と、せいぜい100Hz程度である羽ばたき周波数に
比べて十分高速であるので、交互にアクチュエータを動
作させても実質上滑らかな動きを右羽主軸311に与え
ることができる。
販の超音波モータと同等の特性を有する3自由度アクチ
ュエータが構成される。
ロンオーダであり、このロータはこのオーダの真球度で
あることが要求される。民生用の光学製品に用いられて
いる放物面鏡の加工精度は数十nmであり、また、光学
干渉計に用いられている光学部品の加工精度は数nm程
度であることからこのようなロータは現在の加工方法技
術で作製することが可能である。
由度の運動を羽に与えるアクチュエータを超音波モータ
で構成した例の1つに過ぎず、各構成要素の配置、サイ
ズ、材質、駆動方法などは、羽ばたき飛行に要求される
物理的機能たとえばトルクなどが実現できるならこの限
りではない。
アクチュエータの種類についても、特に本実施の形態に
示したものにはよらない。たとえば、特開平5−169
567号公報に見られるような、外骨格構造とリニアア
クチュエータを組合せて用いた羽ばたき飛行も、本実施
の形態に示すアクチュエータと等価な羽の動作を実現で
きるため可能である。
が、内燃機関を用いることも可能である。さらに、昆虫
の筋肉に見られるような、生理的酸化還元反応により、
化学的エネルギを運動エネルギに変換するアクチュエー
タを用いることも可能である。たとえば、昆虫から採取
した筋肉をリニアアクチュエータとして用いる方法や、
虫の筋肉のタンパク質のアミノ酸と無機物とを材料とし
て分子レベルでこれを複合化させて作った複合材料の人
工筋肉をリニアアクチュエータとして用いるなどの方法
がある。
どのエネルギ効率が高いアクチュエータを得て、これら
の制御もしくは補助として電力で駆動するアクチュエー
タを用いる手法も可能である。
〜図14を用いて説明する。
流体力と呼ぶ。また、説明の簡便のため空気の流れを羽
ばたきによってのみ起こる状態、すなわち、無風状態を
仮定して説明する。
れる外力は羽に流体から作用する力すなわち流体力と重
力のみであるとする。
回の羽ばたき動作の間で平均して、(羽にかかる上方向
の流体力の総和)>(ロボット90にかかる重力)であ
ることが必要である。
ばたき方により、打ち下ろし時の流体力を、打ち上げ時
の流体力よりも大きくする方法について説明する。説明
の簡便のため、流体の挙動もしくはそれが羽に及ぼす力
については、その主用成分を挙げて説明する。また、こ
の羽ばたき方によりロボット90に作用する浮上力と重
力との大小については後述する。
力が作用するので、羽の打ち下ろし時には羽の上向きに
流体力が作用し、打ち上げ時には羽の下向きに流体力が
作用する。そこで、打ち下ろし時に流体力を大きくし、
打ち上げ時には流体力を小さくすることで、1回の羽ば
たき動作(打ち下ろし動作と打ち上げ動作)の間で時間
平均すると上方向の流体力が得られることになる。
が移動する空間の体積が最大になるように打ち下ろせ
ば、羽にはほぼ最大の流体力が作用する。これは、羽の
接する平面とほぼ垂直に羽を打ち下ろすことに相当す
る。
体積が最小になるように打ち上げれば、羽に及ぼされる
流体力がほぼ最小となる。これは羽の断面の曲線にほぼ
沿って羽を打ち上げることに相当する。
1に垂直な断面を用いて説明する。まず、図8の羽は移
動する空間の体積が最大になるように打ち下ろした場
合、図9が羽の移動する空間の体積が最小になるように
打ち上げた場合を示す。
破線で示され、移動後の羽の位置は実線で示されてい
る。また、羽の移動方向が一点鎖線の矢印によって示さ
れている。同図に示すように、流体力は羽の移動方向と
は逆向きに羽に作用する。
する空間の体積が打ち下ろし時における羽が移動する空
間の体積よりも大きくなるように羽の姿勢を羽の移動方
向に対して変化させて、1回の羽ばたき動作の間の時間
平均において、羽に作用する上方向の流体力を羽ばたき
装置に作用する重力よりも大きくすることができる。
が制御可能であり、これを時間的に変化させることによ
って上述の羽の運動が実現される。
繰返される。まず、ステップS1では、図10に示すよ
うに羽の打ち下ろし(ストローク角θ=+θ0→−θ
0)が行なわれる。ステップS2では、図11に示すよ
うに羽の回転1(羽のねじり角β=β0→β1)動作が
行なわれる。ステップ3では、図12に示すように羽の
打ち上げ(ストローク角θ=−θ0→+θ0、ねじり角
β=β1→β2(羽の曲面に沿った運動により、流体力
を最小限にとどめる運動))が行なわれる。ステップS
4では、図13に示すように、羽の回転2(羽のねじり
角β=β2→β0)動作が行なわれる。
羽に作用する流体力を時間平均すると、上述のように羽
の移動する空間の体積の違いから、上向きの流体力とな
る。この上向きの流体力の鉛直成分と重力との大小関係
については後述する。
ても、羽に作用する流体力の時間平均が上向きの流体力
であることが望ましい。
13に示すように、羽の前縁近傍に羽の回転中心(主軸
321部分)が位置している。つまり、主軸321から
羽の後縁までの長さの方が主軸321から羽の前縁まで
の長さよりも長くなっている。このため、図11および
図13に示すように、羽の回転動作においては羽の回転
方向に沿って生じる流体の流れに加えて、主軸321か
ら羽の後縁に向かう方向に沿って流体の流れが生じるこ
とになる。
作用としてそれぞれの流れの向きとは逆向きの力が作用
することになり、図11に示すステップS2では、実質
的に上向きの流体力が羽に与えられ、図13に示すステ
ップS4では、主に下向きの流体力が羽に与えられるこ
とになる。
の曲線に沿うように羽のねじり角βをβ1からβ2に変
化させながら打ち上げ動作が行なわれる。また、図11
に示すステップS2における羽の回転角は図13に示す
ステップS4における羽の回転角よりも大きい。これに
よりステップS2およびステップS4においても羽に上
向きに作用する流体力が下向きに作用する流体力に勝っ
て、時間平均すると上向きの流体力が羽に作用すること
になる。
テップS1〜S4における羽の移動前の姿勢が波線で示
され、移動後の姿勢が実線で示されている。各ステップ
S1〜S4における羽の移動方向が一点鎖線の矢印によ
って示されている。また、各ステップS1〜S4におい
て主に発生する流体の流れが実線の矢印によって示され
ている。
値を時間の関数として表わしたグラフを図14に示す。
ただし、図14では、ストローク角θおよびねじり角β
のそれぞれの縦軸の比率が異なっている。
0は、たとえば60°である。β0は、たとえば0°で
ある。β1は、たとえば−120°である。β2は、た
とえば−70°である。
ップS1〜S4は独立した動作として記述したがたとえ
ばステップS1において羽を打ち下ろしながら羽のねじ
り角を大きくしていくような動作も可能である。
説明されるものであり、実際に浮上可能な羽ばたき方法
はこれに限定されるものではない。
右羽についてもxz平面に関して鏡面対称に左手系に基
づくストローク角θ、偏角αおよびねじり角βを定義す
れば同一の議論が成り立つ。以下、羽に作用する上向き
の流体力を浮上力とし、羽に作用する前向きの流体力を
推進力とする。
運動を行なわせる制御方法について説明する。ここで
は、本羽ばたき装置の左羽については右手形に基づくス
トローク角θ、偏角αおよび捻り角βを用い、そして、
右羽についてはxz平面に対して鏡面対称の左手形に基
づくストローク角θ、偏角αおよび捻り角βを用いて羽
の姿勢を示す。
羽にかかる流体力によって行なわれるので、羽の運動に
より直接制御されるのは、本羽ばたき装置に与えられる
加速度と角加速度である。
上状態との差異、T(S)を浮上状態から加速度、角加
速度への変換を表わす関数、sを加速度、角加速度Fα
(s)を、加速度センサ51、角加速度センサ53のセ
ンサ応答を含めた制御アルゴリズムを表わす関数、sα
をアクチュエータ制御量、GW(sα)をアクチュエー
タと羽の応答を表わす関数、sWを羽の運動、G
fS(sW)を羽の運動により本羽ばたき装置に及ぼされ
る加速度もしくは角加速度seを表わす関数、Seがこ
の一連のプロセスにより行なわれる浮上状態の変更とす
ると、入力Sより出力Seが得られるプロセスは図40
に示すようなものとなる。
り、現在までの羽の運動、流体の運動の時刻歴に依存す
る影響RWとRfSがGWとGfSに加わることになる。
数を正確に求め、これによりS=Seとなる制御アルゴ
リズムFαを算出する手法もあり得るが、本羽ばたき装
置周囲の流体の流れと羽の運動の時刻歴が必要であり、
膨大なデータ量と演算速度を必要とする。また、流体と
行動の連成した挙動は複雑で、多くの場合カオティック
な応答になってしまうため、実用的でない。
しておき、目標とする浮上状態を分割してこれらの基本
動作パターンを時系列にて組合わせて実現する手法が簡
便で望ましい。
3自由度の並進自由度と、θx方向、θy方向、θz方向
の3自由度の回転自由度、つまり6自由度が存在する。
すなわち、前後、左右、上下、そしてこれらの方向を軸
とする回転である。
転と前後方向への移動を組合わせて行なうことができ
る。そこで、ここでは、前後方向、すなわちx軸方向へ
の並進移動、上下方向、すなわちz軸方向への並進動
作、また、x軸、y軸、z軸回りの回転動作についてそ
れぞれ実現方法を説明する。
速度に依存するので、羽に及ぼされる上向きの流体力を
大きく(小さく)するには、 A:ストローク角θの振幅を大きく(小さく)する B:羽ばたき周波数を大きく(小さく)する などの方法がある。これらによって本羽ばたき装置は上
昇(下降)することができる。ただし、流体力には負の
値も含まれる。
ら受ける流体力そのものが大きくなるので、羽が流体力
を上下方向以外から受けることによって、羽の力学的支
点に羽から上下方向以外の力が及ぼされている際には、
上昇とともにその方向へこの支点にかかる力の増加も伴
う。たとえば、前方にほぼ等速直線運動を行なっている
際に、羽ばたき周波数を大きくすると、本羽ばたき装置
は速度増加を伴って上昇する。このように、現時点での
羽ばたき方によって、副次的にこういった他の運動を伴
うが、以後特に断らない限り、停空状態からの制御につ
いて説明する。
る空間の体積を変化させることによっても浮上力は変化
する。たとえば、打ち上げ時における羽が移動する空間
の体積がより大きく、もしくは、打ち下ろし時における
羽が移動する空間の体積がより小さくなるようなβを与
えることで、羽に作用する上向きの流体力の時間平均は
小さくなる。
め、同一のβによっても羽が移動する空間の体積は変化
するが、第1原理的には、羽の移動する方向に垂直なβ
が最も大きな羽が移動する空間の体積を与える。また、
羽が移動する方向に平行なβが最も小さな羽が移動する
空間の体積を与える。
直方向にも流体力が作用するため、これが制御上昇を生
じるレベルである場合はこれを打ち消す羽の動きを付加
する必要がある。最も単純には偏角αの変更により実現
できる。
プS4において羽の回転角速度を変化させることによっ
てもz軸方向の動作を行なうことは可能である。たとえ
ば、ステップS2において羽の回転角速度(−dβ/d
t)を大きくすると、この回転によって生じる流体の下
方向への流速が大きくなるため、この反作用によって羽
に作用する上向きの流体力が大きくなる。
れる、羽の主軸を回転軸とするトルクが副次的に変化す
る。よって、この変化が制御上支障ない範囲に収まる範
囲内でこの回転角速度変化を行なうことが望ましい。
れる、前後方向への力も副次的に変化する。よって、こ
の変化が制御上支障きたす場合は、(2)として後述す
る前後方向への力の制御も同時に行なうことが望まし
い。
プS4にて、x方向の向きへの流体力が羽に作用する。
したがって、この羽の動かし方においては前進を伴い浮
上する。
を前方に移動させることで、羽には後向きの流体力が作
用することになる。したがって、打ち下ろしの際の、す
なわち、ステップS1における偏角αを制御して、ステ
ップS1における羽に作用する後向きの流体力を他の主
にステップS2とステップS4における前向きの流体力
よりも大きくすれば後退し、小さくすれば前進すること
ができる。また、この2脚がほぼ釣り合えば前後方向に
静止することができる。
ており、左右の羽がほぼ対称な運動を行ない、重力と本
羽ばたき装置における浮上力が釣り合っているならば、
ホバリング状態が実現できる。
及ぼされる流体力の鉛直方向成分が変化するので、これ
が制御上支障を生じるレベルにある場合にはこれを打ち
消す羽の動きを付加する必要がある。これは、主に、前
述の(1)の上下方向の動作によって行なうのが簡便で
ある。
S4において羽の回転動作の角速度を大きくすると前向
きの流体力が増加し、小さくすると減少する。これによ
っても前後方向の動作を変化させることができる。
に伴う副次的な流体力のうち、x軸方向成分を利用する
手法も可能である。つまり、打ち下ろし時にβ>0なら
前方向への、β<0なら後方向への力が働く。
る程度拘束されているが、以上の流体力の制御はステッ
プS3においても可能である。
について個別に行ない、これを異ならせることで本羽ば
たき装置にトルクを与えることができる。
それに対して高くすれば本羽ばたき装置はx軸正の向き
に向かって左方向を向き、低くすれば同じく右方向を向
く。
対して大きくすれば右側が持ち上がり、小さくすれば左
側が持ち上がる。これによって、x軸を回転軸とする回
転動作を行なわせることができる。
本羽ばたき装置にかかるy軸回りのトルクを変化させる
ことができる。これにより、y軸を回転軸とする回転動
作を行なうことができる。たとえば、ステップS1にお
ける捻り角βの回転角速度を大きくすると本羽ばたき装
置は機首を下げ、逆に小さくすると機首を上げる。
角αならびに捻り角βの値を時間の関数として表わした
グラフを図15に示す。ただし、図15ではそれぞれの
角度の縦軸の比率と異なっている。
0はたとえば60°である。β0はたとえば−10°であ
る。α1はたとえば30°である。β1はたとえば−10
0°である。β2はたとえば−60°である。
り左羽の力学的支点A2に生じる加速度、角加速度を図
41に示す。ただし、(3)(4)のx軸、z軸を回転
軸とする回転動作については略してある。これらは、前
述のとおり、左右の羽の運動の非対称によって起こされ
る。
羽ばたき装置に搭載された加速度センサ51や角加速度
センサ52が取得した値を適宜変更した値を用いて求め
られる。たとえば、速度は、加速度を時間積分した値に
速度の初期値を与えることで求められる。また、位置
は、速度を時間積分した値に位置の初期値を与えること
で求められる。なお、浮上状態に、浮上状態の時刻歴を
含む手法も可能である。
加速度センサ52から得られる現在の浮上状態と目的と
する浮上状態から、本羽ばたき装置の動作を決定する。
この制御は、三次元で行なわれる点以外は従来から行な
われている制御手法を適用することができる。
て、アクチュエータの駆動に変換される。この変換に
は、テーブル参照、もしくはその補完を用いるのが高速
である。たとえば、図39に示すように、基本となる動
作と、それを実現するアクチュエータの駆動の組合せを
予め用意しておく。なお、図42の左端列は目的とする
動作、羽ばたきにおけるAとBは、Aは前進時の羽ばた
き方、Bは停空時の羽ばたき方であり、より具体的には
それぞれ図14、図15にグラフで示されるα、β、θ
の時刻歴を時間的に離散化したものである。制御装置4
は、本羽ばたき装置の動作から、この駆動もしくはその
補完した駆動をこのテーブルより算出する。
の動作を算出し、これをアクチュエータの駆動に変換す
るという手法を用いたが、浮上状態から直接アクチュエ
ータの駆動を選択する手法も可能である。
置と目標位置との差によって、上述したアクチュエータ
の駆動のいずれかもしくはそれを補完した駆動を直接算
出する手法も可能である。
わす物理量はここに示した位置、速度、加速度などに限
らない。
する手法はこの態様に限らない。 (浮上可能重量)次に、本実施の形態におけるロボット
90の構成で浮上が可能な条件を、図16を用いて示
す。
して進行波アクチュエータを用いた。この進行波アクチ
ュエータによれば、ステータ210が超音波モータ23
と同等であるので、θ方向の羽ばたきに関してはトルク
1.0gf・cmである。
よりこのトルクで羽ばたいた際の流体力を算出した。
で、長辺4cm、短辺1cmの矩形で、羽の変形は無視
する。また、幅8mm、長さ33mmのとんぼの羽が約
2mgであったので、これに倣い、羽の質量は3mgと
した。
な楕円運動の累積によってロータの円板を円周方向に駆
動するため、実際の駆動トルクの立上がり立下がりはダ
イヤモンドの周期オーダ、すなわち105ヘルツオーダ
であるが、計算の安定性から制約上±250gf・c/
secであるとした。すなわちトルクは0.004秒に
1gf・cm上昇する。
する回転自由度のみ残して固定し、この回転自由度にト
ルクを与え、この回転軸にかかる反力を算出した結果が
図16である。ただし、前に定義するところの偏角α=
0(度)、2次角β=0(度)である。
ローク角θ=0(度)である。ここから時刻0.004
秒までの間にトルクを1gf・cmまで直線的に向上さ
せ、0.004秒から0.01秒まで、1gf・cmを
保つ。そして時刻0.01秒から0.018秒までの間
にトルク1gf・cmから−1gf・cmまで直線的に
変化させ、同0.018秒から0.03秒までは−1g
f・cmを保ち、同0.03秒から0.038秒までの
間に再び1gf・cmへと直線的に変化する。
しの間すなわちトルクが負である時間である時刻0.0
14秒から0.034秒までの間で平均すると約0.2
9gfであった。
たきの結果であるため、打ちが上げ時の流体力の作用は
不明である。しかし、断面積に比して流体の抵抗が減少
するので、打上げ時に働く下向きの始点反力は小さいこ
と、かつ、打下ろし時と同じトルクで打上げることが可
能なため、打上げに要する時間は打下ろしに要する時間
よりもはるかに短い。すなわち、打上げの際の力が作用
する時間は短いこと、また、打下ろし以外にも羽の回転
などを用いて浮上力がさらに得られることから、トルク
1gf・cmのアクチュエータを用いて、0.29g程
度の質量を浮上させることは可能であるといえる。すな
わち、実施の形態における羽ばたき装置全体の質量が
0.58g以下であれば浮上が可能である。以下、羽ば
たき装置全体の重量について検討する。
電素子が薄いため、比重2.7、厚さ0.4mm、半径
4mmの円板と同等であるので、0.054gである。
また、補助ステータの重量は、ステータの直径が0.7
倍であることから0.019gである。
m、内径3.8mm、厚さ0.4mmのドーナツ状のボ
ールベアリングである。材質は比重4.8のチタンで、
約30%の空隙があるため、ベアリングの質量は約0.
013gである。また、ロータ219は材質がアルミで
壁中央半径3mm、厚さが0.2mmであるため、約
0.061gである。
質量は0.192gである。また、羽31は前述のとお
り0.003gである。以上の構成が左右系2つあるの
で、0.390gである。
持構造1は、直径1cm、比重0.9、厚さ0.1mm
の球体であるので質量が約0.028gである。
通信装置7、加速度センサ51、角加速度センサ52、
焦電型赤外線センサ53はそれぞれ5mm×4mmの半
導体ベアチップで、各約0.008gである。すなわち
これらの質量の総和は0.04gである。また、本発明
者らが採用した電源6の重量は0.13gである。
0.579gとなる。1対の羽で浮上力0.58gfを
得ているので、この構成で浮上することが可能である。
明する。
の測定値を送信する。これにより、ベースステーション
91が、ロボット90の情報を得ることができる。
ボット90もしくはその周囲の物理量である。より具体
的には、前者の一例としては、加速度センサから得られ
たロボット90の加速度情報、または、角加速度センサ
52が得られたロボット90の角加速度情報、後者の一
例としては、焦電型赤外線センサ53より得られた赤外
線量情報である。
御信号を受信する。これによりベースステーション91
がロボット90に対して制御を行なうことができる。
御信号を、ロボット90の浮上状態に対する制御信号
と、ロボット90の周囲に与える物理量変更における制
御信号とである。より具体的には、前者の一例として
は、ロボット90に与えられるべき加速度と角加速度と
を指定する信号、後者の一例としては、発光ダイオード
8の光量を指定する信号である。
示した情報を送受信するものとして以後の説明を行な
う。
た限りではない。たとえば、ベースステーション91よ
り発せられた制御信号を、ロボット90が正しく受信し
たか否か確認する応答信号なども送受信可能な情報であ
る。
図2および図17を用いて説明する。
置41とメモリ42とからなる。演算装置41は、通信
装置7を経て、ロボット90における各種センサによっ
て得られた情報を送信する機能を有する。また、演算装
置41は、通信装置7を経て得られた制御信号に基づ
き、各構成要素の動作を制御する機能を有する。また、
メモリ42はこれら送受信されたデータを保持する機能
を有する。
算装置41は加速度センサ51および角加速度センサ5
2からの情報によりロボット90の加速度および角加速
度を算出し、通信装置7を経由してベースステーション
91にこの情報を送信する。また、ベースステーション
91からは現在ロボット90に与えられるべき加速度の
情報と、角加速度の情報とが送信される。これらの情報
を、通信装置7を経て受信し、演算装置41はこの受信
された加速度と角加速度とにより各アクチュエータの動
作パラメータを決定する機能を有する。
ロボット90に与えられるべき代表的な加速度と角加速
度との組合せに対応したα、β、θの時系列値をテーブ
ルとして有しており、これらの値、もしくはその補間値
を各アクチュエータの動作のパラメータとする。なお、
α、β、θの時系列値とは、たとえば、加速度、角加速
度ともに0であるホバリングの場合は図15にグラフで
示される値を離散化したものである。
メータの一例であり、説明の簡便のためこれらのパラメ
ータを指定することでアクチュエータが駆動されること
を前提に記述したが、たとえば、より直線的にこれらを
実現する各アクチュエータへの駆動電圧や制御電圧に変
換したものを用いることが効率的である。しかし、これ
らが既存のアクチュエータ制御方式と特に異なるもので
はないので、代表的なパラメータとしてα、β、θを挙
げているにすぎず、このパラメータのみに限るものでは
ない。
置41は、焦電型赤外線センサ53から送られてくる情
報を、通信装置7を介して送信する機能を有する。
ット90に搭載された焦電型赤外線センサ53における
赤外線情報検出領域531における赤外線情報を取得す
ることが可能になる。
ン91から送信された発光ダイオード8の発光制御信号
を、通信装置7を介して受信して、この制御信号に従い
発光ダイオード8に流れる電流を制御する機能を有す
る。これにより、ベースステーション91が発光ダイオ
ード8の発光を制御することが可能になる。なお、制御
装置4の機能はここに示したものに限らない。
で、羽の動作時刻歴を、制御装置4におけるメモリ42
に記憶させておき、ベースステーション91からの制御
信号をこの時刻歴情報によって補正する手段も可能であ
る。
場合、通信の帯域からの送信不可能なデータが発生する
ことも考えられる。また、通信が途絶する場合も考えら
れる。これらをはじめとして、重量の増加が浮上移動に
障害をもたらさない範囲内ならば、メモリ42を搭載す
ることは有効である。また、逆に、演算装置41におけ
るレジスタの類を除き、ロボット90の機能によっては
明示的に必須ではない。
源、すなわち、電源6について説明する。
4、センサ51〜センサ53、を駆動する電力は電源6
により供給される。
しているので支持構造1により封入しておけばよい。こ
れにより液漏れを防ぐための余分な構造が不用であり、
実質的なエネルギ密度を高めることができる。
2次電池の一般的な質量エネルギ密度は150Wh/k
gであり、本実施の形態においてはアクチュエータにお
ける消費電流は最大40mAであるので、電源6の電解
質重量を約0.1gとすると、本実施の形態においては
約7.5分の飛行が可能である。また、本実施の形態に
おけるアクチュエータの最大消費電流は左右合計40m
Aである。
0.1gであるので、0.12W/g、つまり、120
0W/kgの重量パワー密度を持つ電源6の実現が求め
られる。市販品で実現されているリチウムイオンポリマ
2次電池の重量パワー密度は約600W/kgである
が、これは携帯電話などの情報機器に用いられている1
0g以上の製品などである。一般に、電解質の質量に対
する電極面積の比は正負に反比例するので、実施の形態
における電源6は、前述の情報機器用に用いられている
2次電池の10倍以上の電極面積比を持つので、10倍
程度の質量パワー密度が達成可能であり、冒頭の出力パ
ワー密度は十分達成可能である。
供給する方法も可能である。たとえば、電力エネルギを
外部から供給する媒体については温度差、電磁波などが
挙げられ、これを駆動エネルギに変換する機構としては
それぞれ熱電素子およびコイルなどが挙げられる。ま
た、電源として燃料電池などを使用してもよい。
手法も可能である。電力以外のエネルギ源を用いる場
合、基本的には制御は制御装置4からの電気的信号を用
いることになると考えられている。
並進加速度を、角加速度センサ52の支持構造1の3自
由度回転加速度、焦電型赤外線センサ53は焦電型赤外
線センサ検出領域531における赤外線量を検出する。
これらのセンサ51〜センサ53の検出結果は制御装置
4に送られる。
Hzである。なお、加速度センサ51や角加速度センサ
52は帯域が高いほど時間的に緻密な制御が可能である
が、ロボット90の浮上状態の変更は1回以上の羽ばた
きの結果起きるものであると考えられるので、現在市販
されている帯域が数10Hz程度のセンサでも実用可能
になる。
センサとにロボット90の位置および姿勢を検出するも
のとしたが、ロボット90の位置と姿勢が計測可能な手
段であるかどうかは上記センサには限らない。たとえ
ば、互いに直交する3軸方向の加速度を測定可能な加速
度センサを少なくとも2つそれぞれ支持構造1の異なる
位置に配置させ、角加速度センサから得られる加速度情
報に基づいてロボット90の姿勢を算出することも可能
である。
組込んでおき、これをロボット90が検出して位置およ
び姿勢を算出する方法も可能である。たとえば、作業空
間92内に磁場分布を設けておき、磁気センサによりこ
の磁場分布を検知することで、ロボット90の位置と姿
勢を算出する手法も可能である。また、GPSセンサ等
を用いる手法も考えられる。
ど、ロボット90以外においてロボット90の位置と姿
勢とを直接検出する手法も考えられる。たとえば、ベー
スステーション91がカメラを有し、画像処理によって
ロボット90の位置を算出する手法も可能である。ま
た、先の地上波による検出法とは逆に、ロボット90の
発する電波の強度などからロボット90の位置を、ベー
スステーション91等が算出する手法を用いてもよい。
なお、この場合ロボット90における加速度センサ51
などは必須ではない。
52をはじめとするセンサ類は、制御装置4とは別部品
として表現されたが、軽量化の観点から、マイクロマシ
ニング技術によって制御装置4と一体で同一のシリコン
基板上に形成してもよい。
リケーションすなわち警備の目的を達成する最低限の構
成要素であって、センサの種類、個数、構成については
ここに示す限りではない。
には、フィードバックのない制御を用いているが、羽の
つけ根に羽の角度センサを設け、ここから得られる角度
情報によりフィードバックを行ない、より正確に羽を駆
動する方法も可能である。
既知であり、予め定められた羽ばたき方のみによって目
的位置に定位することが可能ならば、ロボット90の浮
上状態を検出することは不用となるので加速度センサ5
1や角加速度センサ52は必須ではない。
53を用いて、従来のロボットに採用されている手法と
同様に行なえる。
障害となるが、焦電型赤外線センサ検出領域531をロ
ボット90の下方に配することで、ロボット90が侵入
者の情報を飛行しても侵入者を検出することが可能であ
るため、侵入者93を障害とせず、かつ、侵入者93を
検出することが可能である。
価に用いられている焦電型赤外線センサを例として挙げ
たが、当然これも人体を検出するという機能が達成され
るならばこの限りではない。
53における焦電型赤外線センサ検出領域531を概ね
包含する可視光照射領域を有する。また、発光ダイオー
ド8の動作は制御装置4によって制御される。この制御
は後述の手法により侵入者を検出した祭に行なわれる。
領域531内に検出された赤外線放射源を侵入者93で
あると判断すれば、これに対して可視光を照射すること
で警告動作を行なうことができる。
装置というアプリケーションにおける警告装置としての
機能を満たす構成要素の一例である。すなわち、具体的
なアプリケーションによって変更すべき物理量とその変
更をもたらす構成要素が決定される。なお、この構成要
素は本実施の形態に示された限りではない。
の機動性を損なわないためには、当該構成要素の機能を
損なわない範囲内で軽量であることが望ましい。
は、一般に住居等に窃盗などの目的で侵入する者は光や
音に最も警戒心を抱くため、小型軽量化である発光ダイ
オード8はロボット90の機動性を損なわず、かつ、効
果的に警告を行なえる警告装置である。なお、より警告
効果を高めるには点滅させる等の方法も可能である。
自体も、周囲の物理量に変更を及ぼすので、アプリケー
ションの求める機能を満たすならば、ロボット90のも
たらす物理量の変更を、アプリケーションの目的に用い
ることも可能である。たとえば、本実施の形態における
侵入者に対する警告方法として、侵入者を中心とする円
を描くもしくは侵入者に接近衝突するなどの行動様式を
用いることで、侵入者に対して警告を行なう手法も可能
である。この他、羽ばたきにより発生する音、風圧など
を用いることもできる。
スステーション91の主要な構成と機能とを説明する。
ただし、ベースステーションの主要な目的はロボット9
0からの情報取得とこれに基づくロボット90の制御で
あるので、図17はこれを具体化した一例にすぎず、外
観、形状、また付帯的な構成要素の有無については上述
の目的を害しない限りここに記す限りではない。
91は、演算装置911とメモリ912および通信装置
917を備えている。
された信号を受信する機能を有する。また、ロボット9
0に信号を送信する機能を有する。
に格納された作業空間92のマップデータなどと、ロボ
ット90より通信装置917を介して受信したロボット
90の加速度情報を初めとする各種情報から、ロボット
90の行動を決定する機能を有する。また、この行動を
通信装置917を介してロボット90に送信する機能を
有する。
によってベースステーション91はロボット90自身も
しくはその周辺環境情報に基づき通信機能を介してロボ
ット90を制御することができる。
ボット90の離発着台として用いている。すなわち、ベ
ースステーション91上面には充電器913が備わって
おり、充電孔914にロボット90における電極61が
結合することで電気的に電源6に接続され、充電が可能
な状態になる。本実施の形態においては節電のため、充
電器913は演算装置911により制御され、ロボット
90がベースステーション91に結合している際も動作
して充電を行なう。
割も兼ねている。さらに、ベースステーション91には
電磁石915が備えられており、必要に応じてロボット
90を吸着している。すなわち、離陸前のロボット90
におけるベースステーション91に対する相対位置は、
電磁石915を動作させることにより固定されており、
また相対速度は0である。
スステーション91は、演算装置911とメモリ912
および通信装置917を備えており、メモリ912に格
納された作業空間92のマップデータと、予め設定され
た目的を達成するロボット90の作業空間92における
予定経路に対して、ロボット90より受信したロボット
90の加速度情報をはじめとする各種情報からロボット
90に与えるべき加速度、角加速度を、通信装置917
を介してロボット90に送信する機能を有する。
2回積分することでロボット90の姿勢を算出すること
ができる。また、これとロボット90の加速度情報を前
出るの姿勢で回転変換して得た絶対座標系における加速
度情報を2回積分することでロボット90の位置を算出
することができる。なお、これらの積分定数は、離陸前
の速度、角速度がともに0であり、位置、姿勢はベース
ステーション91に対して充電孔914に固定されてい
るためいつでも既知である。このようにして演算装置9
11はロボット90の位置と姿勢を算出し、上述のロボ
ット90への制御指示を行なうことができる。
1が、ロボット90に作業空間92内を巡回させるよう
に制御することが可能になる。
ト90より受信したロボット90搭載の焦電型赤外線セ
ンサ53における赤外線量情報等の情報をもとに侵入者
の有無を判断し、侵入者ありと判断した場合、侵入者9
3に対する警告行動となる発光ダイオード8の制御信号
を、通信装置917を介してロボット90に送信する。
1が、ロボット90の検出した赤外線情報より、侵入者
に警告を発するようロボット90を制御することが可能
になる。
も可能である。たとえば、前述のロボット90における
加速度情報と角加速度情報より焦電型赤外線センサ53
における赤外線検出領域531の作業空間92における
位置を算出することができる。この位置と赤外線量をマ
ッピングすることで赤外線放射源の位置、形状、動作な
どを算出し、赤外線放射源の重心付近に向けて警告を発
するといった手法も可能である。なお、これらのバリエ
ーションは多岐にわたり、アプリケーションによって最
適なものをデザインするものであって、ここに示した形
態に限るものではない。
法は、従来から提案されている車輪などで床面を移動す
るロボットに用いられてきた巡回手法に、高さ方向の自
由度を加えて構築することが可能である。
行ない、これが終了した後、ロボット90の高度を変更
してまた別の高さで巡回を行なうといった手法で、2次
元平面上での巡回の高さ方向の自由度を加え、3次元空
間を巡回する手法が実現される。
によっては、ある高さで巡回すれば作業空間92の全域
において侵入者を検出することが実質的に可能な場合も
考えられる。この場合は、従来から提案されている2次
元平面での巡回を行なうアルゴリズムのみで巡回が可能
である。
モリ912内に予め用意していてもよいし、メモリ91
2におけるマップデータからある情報を基準に演算装置
911が算出する方法も可能である。たとえば、作業空
間92における監視上の重要度などを指定し、この重要
度に応じて巡回頻度を高く設定するなどの手法が考えら
れる。
である。たとえば、侵入者検出時などに、侵入者を検出
した位置でホバリングするなどの変更が考えられる。
92の巡回手法の単純な一例であり、この限りではな
い。ベースステーション91の質量はロボット90の浮
上には影響しないため、これらの巡回経路や手法の策定
を高度に複雑に行なうことは容易である。
了時、すなわち、ロボット90の離着陸の際は、羽ばた
きによって起こる気流が急激に増加もしくは減少し不安
定であるため、ロボット90の位置および姿勢を制御す
ることは難しい。本実施の形態では、離陸前の段階にお
いて、ベースステーション91に備えられた電磁石91
5がロボット90を吸着している。離陸の際は羽ばたき
による気流が安定するまで電磁石915を作動させ、気
流が安定した時点で電磁石915による吸着を停止する
などの手法で安定した離陸が可能である。
孔914の上部に位置するようロボット90を移動さ
せ、この状態で電磁石915を作動させ、ロボット90
をベースステーション91に吸着する。しかる後に羽ば
たきを停止させれば、気流が不安定である状態で着陸時
の位置と姿勢を安定させることができる。なお、定位を
容易にするため、電極61もしくは充電孔914の少な
くとも一方がテーパ状をしていることが望ましい。
磁石915を有する構成も可能である。また、この構成
により、ロボット90はベースステーション91に限ら
ず、強磁性もしくは軟磁性材料で構成される物質すべて
に対して安定した離着陸が可能になる。
電磁石915に力覚センサを配し、この力覚センサにか
かる力によって電磁石915の吸引力を制御する手法も
可能である。
安定性に伴うロボット90の不安定浮上を防ぐ手法の一
例にすぎず、離着陸時にロボット90を一時的に保持す
る機構であれば他の手段も可能である。たとえば、電磁
石915の代わりに空気を用いて吸引する手法も可能で
ある。また、レールなどのガイド機構に沿って離着陸を
行なう等の手法も可能である。
ステーション91からの指示により作業空間92を巡回
し、侵入者を検出する。これをより具体的に一例として
記述したものを例として図18および図19を用いて説
明する。なお、以下の記述は一例であり、本願の権利請
求の範囲を絞るものではない。
おいては、ロボット90はベースステーション91にお
ける充電孔914に電極61が接続され固定されてい
る。また、必要に応じて電源6に対して充電が行なわれ
ている。ベースステーション91における演算装置91
1、メモリ912は既に動作しているものとする。ま
た、ロボット90の巡回経路は既に演算装置911によ
って算出されているものとする。また、侵入者を検出し
た際のロボット90の警告動作は既に演算装置911に
よって算出されているものとする。上記巡回経路、警告
動作をメモリ912に格納しておくことが望ましい。
おける電磁石915が動作し、ロボット90はベースス
テーション91に吸着される。この状態でロボット90
は垂直方向への上昇のための羽ばたき動作を開始する。
遅くとも電磁石915が吸着を解除するまでには、ロボ
ット90における加速度センサ51、角加速度センサ5
2、制御装置4、および通信装置7は動作を開始してい
る。また、この際には、ベースステーション91におい
ても通信装置917が動作を開始しており、演算装置9
11がロボット90の浮上状態を検出できる状態に達し
ている必要がある。
磁石915はロボット90の吸着を止めていく。電磁石
915の吸着力とロボット90の浮力がバランスする点
よりさらに電磁石915の吸着力を弱めた時点でロボッ
ト90が浮上を開始する。
始するまでに、ベースステーション91における演算装
置911は、ロボット90の位置と姿勢を求める演算を
開始している必要がある。
加速度情報、角加速度情報を送信しつつ上昇する。ベー
スステーション91はこの情報と目的とする経路より算
出されるロボット90の位置と姿勢によりロボット90
に現在与えられるべき加速度を算出し、ロボット90に
指示する。予め指定された位置にロボット90が到達す
ると、ベースステーション91の指示によりロボット9
0はこの高さで巡回を開始する。
サ53を動作させる。この赤外線情報が通信によって演
算装置911に送られる。巡回は、ベースステーション
91はロボット90の移動を指示しつつ、赤外線情報を
監視し、赤外線発信源すなわち発熱源の有無を判定する
ことで行なわれる。ロボットは、障害物を避けるため
に、一般的な侵入者の身長以上の高さ、たとえば、概ね
2m程度の高さを巡回する。また、ロボット90は、た
とえば、赤外線情報検出領域531の幅の60%程度の
幅ずつずらしながら往復するなどの手法を用いて、作業
領域92をくまなく巡回する。
れた場合、演算装置911はメモリ912のマップ情報
を参照する。マップ情報には予め知られている作業空間
92における赤外線放射源すなわち発熱源の情報が含ま
れており、演算装置911はこれを参照することで、検
出された発熱源が既知のものであるか否かを判定する。
より具体的には、ロボット90の位置と姿勢により赤外
線情報検出領域531の作業空間92における位置を算
出し、算出された位置に既知発熱源が存在すれば侵入者
でないと判断することができる。
度程度の指向性を持つもので、よりこの位置特定を正確
に行なうために、移動を伴い連続してもしくは複数回の
赤外線情報検出を行なうなどの手法で、1ヵ所以上の測
定結果より得られたデータを総合して発熱源の位置と大
きさをより正確に算出することが望ましい。
はロボット90の前述の巡回動作を中断させ、発熱源が
検出された位置付近をより細かく移動しながら赤外線量
を減少させる。たとえば、赤外線量が最大値の1/2に
なる領域をマッピングするなどの手法で、発熱源の位置
と大きさをより正確に算出することができる。場合によ
っては高度を変更し、高さ方向の大きさと位置を算出す
ることも考えられる。このようにして、特定された赤外
線放射源について、マップデータ上に位置と大きさにつ
いて該当する既知の赤外線放射源が存在しない場合、ベ
ースステーションはこの赤外線放射源を侵入者と判断
し、ロボット90に警告動作を指示する。
スステーション91は、ロボット90の前述の巡回動作
もしくは赤外線放射源特定のための動作を中断させ、侵
入者93に対して警告を発する行動をロボット90が実
行するように行動決定する。
させながら侵入者93の周囲を囲むように移動すること
で、侵入者93が検出されていることを侵入者93に知
らしめることで警告を行なう。
おける焦電型赤外線センサ53は動作を停止する。巡回
終了時には、ロボット90における電極61がベースス
テーション91における充電孔914の鉛直上方に位置
するように位置および姿勢を保ちながらロボット90が
下降するようにベースステーション91がロボット90
を制御する。電磁石915がロボット90の吸着可能な
位置にロボット90が位置したと判断した時点で、電磁
石915を作動させ、ロボット90をベースステーショ
ン91に固定する。
固定された以後、ロボット90における加速度センサ5
1、角加速度センサ52は動作を停止する。ベースステ
ーション91にロボット90が固定されて以後、ベース
ステーション91はロボット90へ羽ばたきの停止を指
示する。これ以後、通信装置7、制御装置4などは停止
させてもよい。
各情報の流れを図18に示す。また、上記動作のフロー
チャートを図19に示す。当然これらは一例であり、本
実施の形態における警備ロボットというアプリケーショ
ンを満足するロボット90の動作はこの限りではなく、
また、これまでアプリケーションに用いられる場合、当
然この動作は異なったものとなり得る。
実施の形態のロボットシステムの巡回時の被認識回避の
手法について説明する。
ロボット90の存在を認識し、ロボット90における焦
電型赤外線センサ53の焦電型赤外線センサ検出領域5
31を避けて行動するため、本ロボットシステムが侵入
者93を検出できなくなる危険がある。このため、ロボ
ット90を侵入者93に認識されにくくする構成が必要
になる。
たきにより生ずる羽音を小さく抑えることが考えられ
る。羽音を人間の耳の可聴範囲に達しない程度に抑える
には、羽ばたき周波数を低くすることが最も簡単な手法
である。本実施の形態における羽ばたきの基本周波数は
約32Hzである。これは、一般的なラジコンヘリコプ
ターの100Hzと比べて低い。図20に示すラウドレ
ス曲線によれば、32Hzの音は、100Hzの音と比
較して、約30dBすなわち30倍以上も人間の耳の感
度が低いため、浮上に伴い発生する音の周波数が低いこ
とは、侵入者から認識されることを避けるのに非常に有
利である。なお、人間の耳の感度が20000Hzを超
える周波数に対してもやはり極端に低いので、この帯域
の周波数で羽ばたく手法によっても、上記と同等の条件
を果たすことができる。
用しながら羽ばたき飛行は低い羽ばたき周波数でも浮上
が可能である。たとえば、トンボは、約30Hz程度の
羽ばたきにて浮上が可能である。この際、羽ばたきによ
り発生する音の主成分は当然30Hz程度である。これ
に対して、揚力を用いて飛行するヘリコプターの場合、
メインロータにある程度以上の速度が必要なため、一般
的な小型ラジコンヘリコプターで100rpm以上、つ
まり、100Hz以上の周波数を主成分とする音が発生
してしまう。
ドレス曲線によれば、100Hzでの最小可聴音圧は約
26dBであるのに対し、50Hzで約43dB、30
Hzでは約58dBと、周波数が低ければ人間の耳の感
度が著しく低下する。このため、羽ばたきによって発生
する音は、侵入者93などによってより聞こえ難く、警
備ロボットの存在を認識することが困難である。これは
警備目的にとって非常に有利である。
力の比が大きくなってくるため、揚力にて飛行するヘリ
コプターなどと比較して、羽ばたき飛行は小型化に有利
である。すなわち、警備目的に適した、侵入者93に気
づかれ難い小さなロボット90を構築しやすい。
れば、具体的に次のように構成することにより被認識を
回避することができる。
時における、ロボット90がロボット90自身の羽音に
よって侵入者に認識されることを回避すべき祭における
侵入者との間の距離をL、ロボットから距離L0におけ
る音圧をP0、ロボット90の羽ばたき周波数をf、ロ
ボットの動作環境における、周波数による人間の最低可
聴音圧をPc(f)とするときに、Pc(f)>P0×
(L0/L)2となる範囲の周波数fにて羽ばたくよう
に設定されている。これにより、音によって侵入者93
がロボット90を認識してしまうことを避けることがで
きる。
31,32の膜面に垂直に羽を動かすことで浮上力を得
るように設定されている。これにより、羽31,32の
端におけるカルマン渦の発生を抑えることができるた
め、風切り音が小さくなるので、羽ばたき音によって侵
入者93にロボット90が認識されてしまうことを抑制
することができる。
が大きいと、羽の終端にてカルマン渦が発生し、高い風
切り音を出してしまうので、本実施の形態に示されるよ
うに、羽の膜のなす面に対してなるべく直交方向の羽ば
たき、揚力ではなく抗力によって浮上する手法が望まし
い。
2によっても、侵入者93およびその精神状態によって
も異なるので、図20は絶対的な手法ではなく、可聴領
域を示す一例であるので、これらのデザインはここに示
した限りではなく、アプリケーションによって変更され
るものである。
なくとも一部の羽が保護色もしくは透明色である。これ
により、より侵入者93が警備する羽ばたき装置(ロボ
ット90)を発見しづらくなるため、侵入者が警備する
ロボット90を避けることが難しくなる。よって、警備
するロボット90が侵入者を検出し損なう頻度を低くす
ることができる。なお、保護色に適した色は、警備が望
む環境によって異なる。たとえば、全体が電灯の灯って
いない夜間のオフィスを警備するものであれば、暗い灰
色などが望ましい。また、逆に、羽31,32が透明で
あることも有効である。
ついて、図21〜図23を用いて説明する。
解説を主に行なう。たとえば、通信のプロトコル、ハン
ドシェイクのタイミングといった通信の手法の細部につ
いてはさまざまな手法があるが、ここで説明するデータ
のやり取りが行なえるものであればよい。
時の通信動作について図21を用いて説明する。
911、通信装置917とロボット90の制御装置4、
通信装置7を動作させ、ロボット90とベースステーシ
ョン91のコネクションを確立させる。そしてベースス
テーション91における電磁石915を動作させ、ロボ
ット90を吸着し、離陸時の不安定な気流によるロボッ
ト90の転倒を防止する。
角加速度センサ52はロボット90の位置と姿勢を正し
く把握するために、ロボットが浮上、すなわち加速度も
しくは角加速度が0でなくなる以前に動作している必要
があるので、羽ばたき開始以前にセンシングを開始して
おく。
に浮上用の羽ばたきを指示する。本実施の形態では鉛直
上向きに浮上するような羽ばたきを行なうようにロボッ
ト90に加速度、角加速度の指示を行なう。
制御テーブルから、鉛直上向きに上昇するためのα、
β、θの時系列のパターンを選び、これに従った羽ばた
きを開始するため、左右アクチュエータ21,22を駆
動する。
時間経過を検出するなどの手法で、ロボットの羽ばたき
による気流が安定するまで待機し、その後、電磁石91
5の吸着力を低下させていく。
と角加速度情報とを通信によってベースステーション9
1に送信する。電磁石915の吸着力が浮力を下回った
時点でロボットは浮上する。これはロボット90の速度
が0でなくなることによって検出される。浮上が完了す
れば、ベースステーション91よりロボット90に浮上
完了信号が送信され、巡回モードに入る。
る通信動作を図22を用いて説明する。
ット90は赤外線センサを動作させる(図示なし)。
得を行なう。そして、取得したセンサ情報を、通信を介
してベースステーションに送信する。
ト90のセンサ情報のうち、加速度情報、角加速度情報
から、ロボット90の位置と姿勢を算出する。また、前
述のセンサによる赤外線情報を、前述のロボット90の
位置と姿勢に対応してマッピングすることで、作業領域
92内での赤外線放射分布を求める。これらの位置、姿
勢算出処理、赤外線マッピング処理は巡回行動中継続的
に行なわれているものとする。
912におけるマップデータに存在しない赤外線放射源
が確認されれば侵入者とみなし警告動作を行なう。そう
でない場合は巡回を継続する。これら次の行動をベース
ステーション91は決定し、ロボット90に与えるべき
加速度、角加速度をロボット90に指示情報として送信
する。
加速度指示と角加速度指示より、予め用意された制御テ
ーブルより左右アクチュエータの駆動を算出し、これを
駆動する。また、警告動作指示が行なわれている場合
は、これに従ってLEDの駆動を行なう。警告動作にお
いても、通信態様は、LED駆動を除いて巡回動作と同
様である。
が巡回終了に達したと判断した場合、ロボット90に巡
回終了信号を送信し、着陸モードに移行する。
ける通信について説明する。
線センサ53の動作を停止させる。ベースステーション
91は、着陸地点直上、より具体的には、電磁石915
によってロボット90を初期位置に吸着可能な領域にロ
ボット90を誘導する。この誘導は巡回時の制御と同様
に、ロボット90より受信した加速度情報、角加速度情
報より算出したロボット90の位置と姿勢を用いて行な
われる。すなわち、巡回動作と同様の通信態様によって
行なわれる。
磁石915を動作させ、ロボット90をベースステーシ
ョン91に吸着する。その後、継続して動作させる必要
がなければ、ベースステーション91はロボット90に
対し動作終了を指示する。これによりロボット90は羽
ばたき動作、通信動作、センシングを終了させる。
0のセンサ情報によりベースステーション91がロボッ
ト90の行動指示を行なうのであればここで挙げたもの
に限られない。
動作するものとしたが、ベースステーション91により
センサ情報要求信号を受信したときのみセンサを動作さ
せるといったように、センサの動作を、ベースステーシ
ョン91からの指示により間欠的に行なう手法も可能で
ある。
ト90における制御装置4と、ベースステーション91
における情報処理の機能分担について以下に示す。
通信路を通じて情報交換可能なので、各々の機能分担は
さまざまな形が可能である。たとえば、上記実施の形態
のごとく、ベースステーション91の機能をすべてロボ
ット90に収め、ベースステーション91を廃した、い
わゆる、スタンドアロンタイプも可能である。しかし、
ロボット90に過剰な質量を搭載すると浮上が困難にな
る。また、ロボット90が軽量である方が機敏な動きが
可能になり、システム動作効率を上げることができる。
つまり、一般に、情報処理の大部分はベースステーショ
ン91にて行ない、ロボット90を軽量に設計すること
が望ましい。特に、作業空間92におけるマップデータ
はその作業空間の大きさ、障害物の多さに依存して大き
くなる。このため、ロボット90の搭載重量の増加に繋
がらないメモリ912が用意されていることが望まし
い。先の項で示した、赤外線放射源の位置特定なども、
ベースステーション91における演算装置911にて行
なえば、ロボット90における制御装置4には簡素なデ
バイスを用いることができるため、軽量化が可能であ
る。
制御装置4と、ベースステーション91における情報処
理の機能分担については、通信速度の向上が重量増加に
繋がる点を考慮する必要がある。
度が高速になると、キャリアとしてのエネルギの高い、
高周波数の電波を用いなくてはならないため消費電力が
大きくなる。このため、電源6の重量増加に繋がる。ま
た、補償回路などを用いて信号品質を向上させなくては
ならず、構成要素が増えるため、通信機能の重量増加に
繋がる。総合的にはこれらのトレードオフを考慮して、
実際の機能分担をデザインする必要がある。
の角度α、β、θをもベースステーション91が指示す
る場合を考えると、一般に羽ばたき以降の周波数は数1
0Hz以上であるため、α、β、θの制御周波数帯域は
kHzオーダである。この場合、α、β、θのデータが
それぞれ8ビットであるとして、各々1kHzで制御す
るには、単一の通信路で8(bit)×1(kHz)×
3×2(アクチュエータの個数)=48(kbps)の
通信速度が必要である。これは送信のみの速度であり、
実際には受信のための帯域も必要となる。これに通信の
オーバーヘッド、また、省電型赤外線センサ53などの
センサからのデータも加わるため、100kbps程度
の通信速度を持った通信方法が必要となる。
退、左右への旋回といった基本的な動作については、各
々の動作に対応した一定のパターンの羽ばたき方を用意
することができる。よってこれら基本動作とそれをもた
らす羽ばたき方のパターンをロボット90に内包してお
き、ベースステーション91が予定経路にふさわしい基
本動作を算出し、ロボット90に指示し、ロボット90
は指示された基本動作から内包された羽ばたき方のパタ
ーンを選択するなどの手法を用いても、ロボット90に
所望の経路を飛行させることができる。
のものの制御に代表される高い周波数帯域の制御、ベー
スステーション91は経路制御に代表される低い周波数
帯域での制御を受け持つ形態が、制御装置の演算量の軽
減、通信経路のトラフィックス軽減の観点から望まし
い。なお、これらの基本動作とそれをもたらす羽ばたき
方のパターンは、テーブルとして制御装置4に用意して
おくのが、処理速度、制御装置4における演算量の低減
の観点から望ましい。
置の演算能力や通信速度は今後大きく向上することが期
待されるので、ここで記したロボット90とベースステ
ーション91における情報処理の態様は、現状をもとに
基本となる考えを例示したものであり、具体的な機能分
担については、今後ここに記した限りではない。
度制御により容易に異なる階への移動が行なえる。すな
わち、マップデータに高さ情報を含めれば、従来の床面
移動ロボット制御手法に、高さ方向の制御を加えるだけ
で、巡回経路の高さ変更を行なうことが可能である。す
なわち、階段のマップデータに従って、たとえば、階段
における鉛直下方面よりほぼ一定の鉛直方向距離を保つ
などのアルゴリズムによって高さを変更しながら浮上移
動することで、階段の上り下りが容易に実現できる。
用いるのは、異なる階を移動する手法の一例であり、こ
れに限らない。たとえば、通風口や吹きぬけなどを用い
ることも可能である。
いては、単一の巡回のみを例示したが、巡回の態様につ
いてはこれに限らない。本実施の形態に例示したような
巡回行動を繰返し行なうことも可能である。
行なうことも可能である。また、本実施の形態において
は巡回終了後、ベースステーションに帰還する行動形式
を例として示したが、これは一例であり、この限りでは
ない。たとえば、作業空間92に複数のベースステーシ
ョンを配し、この間を巡回していく手法も可能である。
6の充電方法や形態は、軽量化と継続使用を両立させる
ために一般的に用いられるエネルギ補充の一形態を例示
したのみで、電源として機能を満たすものであれば電源
6とその充電機構の態様はここに例示した限りではな
い。
よってコイルを構成し、外部から電波を与え、これをそ
のコイルで電力に変換、整流して電源6を充電する方法
も可能である。
以外に充電のみを目的とする充電ステーションが存在
し、そこで充電を行なうことも可能である。
これに適したエネルギ補充方法が必要となる。もちろ
ん、電極61と充電孔914の形状は本実施の形態に示
したものとは限らない。また、本実施の形態に示したよ
うに位置決めの役割を兼用していることは必須ではな
い。
は、ベースステーション91は常にロボット90の情報
を得てこれを制御するものとしたが、ロボット90に自
律的動作が可能である場合など、常にベースステーショ
ン91がロボット90を制御することは必ずしも必要で
はない。
ておくことで、ベースステーション91とロボット90
の通信の頻度を下げることができる。これは後述するロ
ボットやベースステーションが複数存在する場合など、
通信路のトラフィック低減が求められる場合などに有効
である。
のコネクションは、途絶する可能性を前提として設計す
ることが望ましい。ここで、ロボット90に通信路が途
絶した場合の行動形式を予め組込んでおけば、コネクシ
ョンが再開された際通信途絶に起因する悪影響を最小限
に抑えることができる。
ト90はホバリングを行なうことで浮上状態を一定に保
つ機能を備えておけば、ホバリングせずに移動し続ける
場合に比べて障害物に衝突する可能性が小さくなる。
ルをバッファリングしておくことで、通信路が途絶した
場合でもロボット90が飛行を続けることができ、逆
に、メモリ42にセンサの検出した情報をバッファリン
グしておき、通信路が回復した際にこれをベースステー
ション91がやることで、通信路が途絶している間のセ
ンサ情報をベースステーションが得ることができる。
いることで、障害物が多く電波がさえぎられやすい環境
においてもより微弱な電波でロボットシステムの機能を
達成することができるため、省電力化が可能であり、電
源6の軽量化に繋がるため、ロボット90の機動性を高
めることができる。
ては説明の簡便のため、作業空間92における環境は変
化しないものとしたが、実際の使用においては環境は変
化する。主要な環境変化としての気流の発生と障害物の
変化が挙げられる。なお、これらの環境変化が存在する
場合はその補正手段を用意する必要がある。
一般の航空機と同様の影響を受けるため、この補正は一
般的な航空機の経路計画に用いられる手法がそのまま応
用可能である。
従来の遠隔操作ロボットのシステムに採用されている手
法がそのまま適用可能である。たとえば、光センサなど
の障害物検出手段をロボット90に設け、その障害物検
出データベースをベースステーション91に送信し、ベ
ースステーション91はその情報からマップデータを更
新するなどの手法が考えられる。
なお、作業空間92が複数の領域に分かれていることが
考えられるが、本実施の形態におけるロボットは概ね差
し渡し10cmであるため、直径10cm以上の孔があ
れば十分通過可能である。ところで侵入者はこの大きさ
の孔を通ることは不可能であるため、たとえば、オフィ
スのパーテーションを切りなおした場合などでも、ほと
んどシステムを変更する必要がなく新たに警備を行なう
領域を追加、もしくは変更することが可能である。
出を想定したが、これに限るものではなく、屋外での賃
貸検出にも使用可能である。また、センサの調整によっ
て屋内屋外での火災検出など、赤外線放射検出、すなわ
ち温度検出を伴うアプリケーション一般に応用可能であ
る。
の形態においては説明の簡便のためベースステーション
は1台としたが、複数のベースステーションによってロ
ボット90を制御することも可能である。一例として、
ベースステーション91とロボット90の通信可能範囲
よりも作業空間92が広い場合、作業空間92をカバー
するように複数のベースステーションを設け、ロボット
90の制御を空間的に分担する手法が挙げられる。ま
た、本実施の形態においては、ベースステーション91
に、ロボット90の制御機能と離着陸補助機能とエネル
ギ補充機能すなわち充電機能を統合したが、これらの機
能がベースステーション91に統合されていることは必
須ではない。たとえば、通信可能範囲に比べ、航続飛行
距離、すなわち、外部から駆動エネルギを補充すること
なく飛び続けることができる距離が短い場合、1台のベ
ースステーションがカバーする通信範囲内に、他のエネ
ルギ補充ステーションが存在するといった形態が考えら
れる。
く、複数のロボットを用いた方が作業空間92の検索効
率を高めることができる。たとえば、本実施の形態に示
す警備目的の場合、作業空間92をロボット90Aが1
回検索するのにかかる時間T1(秒)とすると、ロボッ
ト90Aが検索を開始してからT1/2(秒)後にロボ
ット90Bに検索を開始させれば作業空間92における
ある位置の検索頻度は毎秒2/T1(回)となり、2倍
の頻度で検索されるため、侵入者を発見する確率が上が
る。
せ、複数のロボットでより広い作業範囲を確保する手法
も可能である。また、ロボット同士で情報処理を分担す
る手法も可能である。たとえば、ベースステーション9
1からの情報処理を仲介するようなロボットも考えられ
る。
って、集団で巡回を行なうなど、ロボット同士、また
は、これにベースステーション91を含んだ形でのシス
テム全体としての行動を組込むことも可能である。
とは必須ではなく、たとえば、ベースステーション91
がこのシステムに示されていない他の警備装置を動作さ
せてもよい。たとえば、一般的なビルにもともと火災報
知が備わっているので、ベースステーション91がリレ
ーなどを介してこれを作動させることは容易である。
能すべてをロボット90に内包でき、かつ、浮上が可能
な重量であるならばスタンドアロンタイプとしてロボッ
ト90単独での使用形態も可能である。逆に、ほとんど
の情報処理をベースステーション91が担い、ロボット
90が制御する部位ははアクチュエータのみである形態
も可能である。
ば、ロボットは浮力を得て地面を離れて移動することが
できるので、たとえば家具などのさまざまな物体が置か
れ、そしてそのような物体の位置が時間的に変化する屋
内において、そのような障害物を避けて移動することが
できて、各部屋の状態把握などの所定の作業を行なうこ
とができる。また、屋外においては、たとえば、災害地
における障害物や一般のフィールドなどにおける地形な
どに左右されることなく移動することができて情報収集
などの作業を容易に行なうことができる。また、既存作
業空間への導入を安価に、簡便に実現できる。
ば、物理量取得手段と通信手段とを有する上記ロボット
と、このロボットと通信によりロボットからの情報を得
る、もしくはロボットを制御することが可能なベースス
テーションとの構成により、ロボットにおける情報処理
を浮上に影響しない構成要素にて行なうことができるた
め、ロボットの起動力を損なうことなく情報処理量を増
やすことができる。
ムによれば、小型軽量であるため機動性に優れ、小回り
が利き、かつ、小型軽量でありながら大きな段差を越え
ることができる警備ロボットシステムが、既存のオフィ
スにほとんど手を加えることなく実現できる。また、階
段や通風口、吹きぬけなどを通じて容易に異なる階へ移
動することが可能なので、従来施設の改造を行なうこと
なく、異なる階への警備が容易に行なえる。また、椅子
などのように、機能変化する障害物の存在しない高度を
飛行させ、侵入者検出を行なうことができるため、従来
不可能であった、オフィスの居室などの環境においてそ
のような障害物に制約されることなく移動できる警備ロ
ボットが実現される。
と効果)本実施の形態におけるロボットシステムは、流
体が存在する空間を羽ばたくための羽部と、この羽を羽
ばたき運動させるための駆動部と、駆動部を制御するた
めの制御部とを備えたロボットを含み、このロボットを
外部の物理量取得機構より得られた情報によりこのロボ
ットの羽ばたき運動の制御を行なう。
テムは、好ましくは、物理量取得機構と、流体が存在す
る空間を羽ばたくための羽部と、この羽を羽ばたき運動
させるための駆動部と、駆動部を制御するための制御部
とを備え、前記物流取得機構より得られた情報により羽
ばたき運動の制御を行なうロボットを含むようにする。
上機能を有することによって、床面に何ら接地点を持た
ず障害物を乗り越えることができるため、段差を乗り越
える能力と隙間を通り抜ける能力とのトレードオフが解
消される。また、羽ばたき飛行は、希望する方向に独立
した加速度を、時間的応答が速く与えられることが可能
である。また、停空も可能である。これによって、たと
えば、直角に曲がっている隙間でも落下することなく通
り抜けることができる。同様に、停空可能であるヘリコ
プターにおけるこれらの制御は、回転慣性を有するメイ
ンロータの仰角制御による前後方向への付加速度制御
と、メインロータのトルクを打ち消す補助ロータによる
左右方向への姿勢制御のみであり、羽ばたき方の変更に
よって直接流体から羽の受ける力の向きを変更できる羽
ばたき飛行はヘリコプターよりも機動力、すなわち、ロ
ボットが達成可能な加速度と角加速度が大きい。
合、浮上力が浮力に頼っているので小型化が困難である
ため羽ばたき飛行は前述の隙間を通り抜ける能力がこれ
ら飛行船よりも高い。なお、本実施の形態におけるロボ
ットとは、何らかの目的のためにそれ自身またはその周
辺における物理量を変更もしくは取得する作業を行なう
ものを指す。より一般的には、人間の指定する目的のた
めに何らかの作業を行なう。
度、電磁波、気圧、流体の速度、電位、流体の濃度等の
物理的に測定可能な量のことである。また、物理量取得
機構とは、これらのセンサ、たとえば、温度センサや省
電型赤外線センサなどを指す。また、物量変更機構と
は、上述の物理量を出力する機構で、たとえば、アクチ
ュエータや発光ダイオードまたは発信装置などがある。
れらの目的を行なわせるもの全般を指す。ロボット単独
で作業を行なう場合もこのロボット自身をロボットシス
テムと称する。すなわち、これらの物理量取得機構と物
理量変更機構とを有することで、ロボットシステムとし
て動作することが可能となる。
質上略停止している状態を指す。たとえば、あるセンシ
ングを停空状態で行なう場合、ロボットがある程度以上
の速度で飛行しているとセンシングの精度に影響を及ぼ
すおそれがある。この場合、センサの精度x、センサの
センシング領域半径D[m]とすると、位置がずれおお
むねx′D[m]以上になると、位置ずれによるセンシ
ングの誤差がセンサの精度を上回ってセンシングの結果
に影響を及ぼすことになる。
[sec]として、ロボットの速度がx′D/T[m/
sec]以上でのセンシング結果は、位置ずれに起因す
る誤差をそのセンサの誤差以上に含んでおり、位置ずれ
に起因してセンシング結果が異なることになる。この場
合のように、センシング精度からすればロボットの速度
がx′D/T[m/sec]以上である場合、ロボット
は停空していない状態である。すなわち、停空している
のにはこの速度以下である必要がある。
テムは、ロボットにおける、重力加速度の位置計測機構
を有し、重力加速度方向の位置を変更可能である浮上機
構をロボットが有し、ロボットの重力加速度方向の位置
を制御可能である。これにより、ロボットの浮上の高さ
を変更しつつ移動することが可能になる。
テムは、作業空間における障害物の配置の情報を予め有
し、ロボットの高度制御を行なうことで、該ロボットに
これら障害物を回避可能な高度を浮上移動させる。ロボ
ットが障害物を回避可能な高度を選択しつつ浮上移動す
ることで、段差を乗り越える機能が実現される。
テムは、物理量取得機構における物理量取得領域が、ロ
ボット下部に位置し、物理量取得の際には、該ロボット
が物理量取得対象の上方に位置することになる。これに
より、ロボットの物理量取得対象そのものが障害物にな
る場合においてもロボットはその上方を移動するため障
害物の少ない領域を飛行することが可能になる。
テムは、ロボットに対するエネルギ補充機構を含んでい
てもよい。これにより、ロボット本体に搭載するエネル
ギの質量を減らすことができ、ロボット本体を小型軽量
化することができる。これは、慣性質量と慣性モーメン
トとの低減につながり、よりロボットの機動力を高める
ことができる。
テムは、羽ばたき飛行に伴って、複数回もしくは連続し
た物理量取得を行なう。これにより、物理量をより広範
に取得することができる。たとえば、2次元センサを羽
ばたき飛行に伴い操作することで2次元や3次元での物
理量分布を取得できる。
テムは、羽ばたき飛行に伴って、複数回もしくは連続し
た物量変更を行なうように設定されている。これによ
り、物量をより迅速に変更することができる。たとえ
ば、LEDのようなほぼ点光源を、羽ばたき飛行に伴い
操作することで2次元や3次元でのLED光照射が可能
になる。
テムは通信装置を備えたロボットと、この通信装置と通
信を行なうことで情報処理の一部を行なう機能を有する
ベースステーション(もしくは他のロボット)とを含ん
でいる。
置に作業の一部を行わせることで、同一の作業を行なう
場合にも、浮上するロボットを小型軽量化することがで
きるため、よりロボットの機動力を高めることができ
る。また、作業量を増やしてもロボット本体の重力増に
はつながらない。
テムは、バッファリング機能を有している。これによ
り、ロボットとベースステーションとの通信が途絶した
場合にも作業を行なうことができる。このため常に通信
が確立するだけの強度の電波での通信を行なう必要がな
く、これに用いる電力を減らすことができるため、ロボ
ット本体に搭載する電源の質量を小さくすることがで
き、よりロボットの機動力を高めることができる。
テムは、ロボットの位置もしくは姿勢をベースステーシ
ョン(または他のロボット)で決定し、この決定された
位置もしくは姿勢を実現する羽ばたき方をロボット内で
決定するようにしている。
ば、ロボットに要求される位置や姿勢は大局的に判断す
る必要がある。大局的なロボットの運動を算出するには
多くのデータが必要であり、このデータをロボットに搭
載する質量の増大を招き、ロボットの機動性を低下す
る。また、より遠距離の情報を収集する必要があるた
め、情報処理量が増大し、これに応じて演算回路やメモ
リのサイズも大きくなり、やはりロボットの質量の増大
を招き、ロボットの機動性を低下させる。このため、ロ
ボットの経路や姿勢はベースステーションが決定するこ
とが望ましい。
ロボットの羽ばたき方の決定は高速で行なう必要がある
が、この決定は高度の知能を要求しない。そのため、こ
れをロボット内部で行なうことにより、通信におけるト
ラフィックスを削減することができる。それにより、通
信に用いる電力を減らすことができるため、ロボット本
体に搭載する電源の質量を小さくすることができ、より
ロボットの機動力を高めることができる。
テムは、人体検出手段および対人警告手段を有するロボ
ットを含むロボットシステムを用い、ロボットが人体検
出を行ない、そして、ロボットが対人警告を行なう。こ
れにより、障害物の多い空間でもこれを乗り越えて容易
に移動し、警備を行なうことができる警備ロボットシス
テムが実現される。
テムは作業空間のマップデータをベースステーション
(または他のロボット)が有している。大局的なマップ
データを有することで、マップデータを反映したより効
率的な警備を行なうことができる。
テムは、羽ばたき飛行に伴って、複数回もしくは連続し
た人体検出を行なうように設定されている。このよう
に、ロボットの移動を伴いながらセンシングを行なうこ
とで、センサのセンシング領域よりも広い領域をセンシ
ングすることができる。このため、あえてセンシング領
域の広いセンサを使う必要がなくなるため、簡便に安価
に、警備ロボットシステムを実現することができる。ま
た、ロボットの小型化軽量化にもつながり、ロボットの
機動性を高めることができる。
テムは、人体検出手段による人体の検出値のマッピング
を用いて人体検出を行なう。これにより、人体検出の判
断を容易に行なうことができる。
は、羽ばたき飛行に伴って、複数回もしくは連続した対
人警告を行なう。これにより、ロボット静止状態で警告
動作を行なうよりも広がりを持った警告を行なうことが
でき、警告動作の効果を高めることができる。
テムは、侵入者における認識可能範囲内を含んで移動し
つつ対人警告を行なうように設定されている。たとえ
ば、光を発しながら移動するといったような形で、他の
対人警告手段とロボットとの浮上態様を併用すること
で、より効果的に警告を行なうことができる。また、ロ
ボットは、羽ばたきにより風圧や音を出すので、これに
より何ら特別な手法を用いることなく侵入者に対する警
告を行なうことができる。
テムは、侵入者が通過不可能な隙間を通過可能なサイズ
のロボットを含んでいてもよい。これにより、存在空間
への導入が容易になる。たとえば、ロボットのサイズが
10cm程度であるならば、ドアにこの程度の穴をあけ
ておけばロボットはドアが閉まっていてもこの穴を通じ
てそれぞれの空間を巡回可能である。また、侵入者は、
10cmの穴からは出入りできないので安全は保たれ
る。
テムは、ロボットが通風口もしくはそれに類する部屋の
雰囲気通路を介して移動するようにしてもよい。通風口
などは既存のオフィスなどに建築段階から配置されてい
るので、これを用いることで何ら既存の空間を加工する
ことなく本警備ロボットシステムが導入できる。
テムは、椅子より高い領域をロボットが浮上移動するよ
うに設定さえている。多くの場合、オフィスにおける最
も高い移動体は椅子であるので、これより高い領域を浮
上すれば既知障害物以外の障害物のほとんど存在しない
空間を移動でき効率的である。
テムは、人体検出手段における人体検出領域に床面を含
んでいる。侵入者は床面より上に存在するので、これに
より、空間の全てにおいて人体を検出することができ
る。
テムは、ロボットが2台以上存在してもよい。これによ
り、作業を複数のロボットで行なうことができるため作
業効率が向上する。
テムは、ベースステーションが2台以上存在してもよ
い。これにより、ロボットの通信範囲が狭くても、広い
作業領域においてロボットが作業を行なうことが可能に
なる。
は、次のようなものであってもよい。本発明のロボット
システムは、羽ばたきロボットが、羽ばたき運動するた
めの左羽部および右羽部と、左羽部を駆動するための左
駆動部と、右羽を駆動する右羽部とを有し、羽ばたき飛
行制御装置が、左駆動部と右駆動とをそれぞれ独立して
制御することが可能に構成されていてもよい。
行制御装置が、左羽部と右羽部との羽ばたき周波数、ス
トローク角、偏角および捻り角のうち少なくともいずれ
かを制御することにより、羽ばたき態様を変更するよう
にしてもよい。
行装置は、左羽部の羽ばたき態様と右羽部の羽ばたき態
様と異ならせることにより、羽ばたきロボットの左右方
向の移動を制御するようにしてもよい。
行装置が、左羽部の偏角と右羽部の偏角を変更すること
により、羽ばたきロボットの前後方向の移動を制御する
ようにしてもよい。
たき装置が、羽部と右羽部のストローク角および羽ばた
き周波数を変化させることにより、羽ばたきロボットの
上下方向の移動を制御するようにしてもよい。
め定められたストローク角、偏角および捻り角の時系列
値を記憶する羽ばたき飛行時系列態様記憶手段を含み、
羽ばたき飛行時系列態様記憶手段に記憶されたストロー
ク角、偏角および捻り角を参照して、羽ばたきロボット
の羽ばたき態様を決定するように設定されているように
してもよい。
憶する羽動作時系列記憶手段を含み、羽ばたき飛行制御
手段が、羽動作時系列記憶手段に記憶された羽の動作の
時系列記憶を用いて、羽ばたきロボットの羽ばたき態様
制御指令を補正するようにしてもよい。
する。 (別実施の形態)本実施の形態のロボットシステムは、
前述の実施の形態と略同様であるが、羽ばたき装置とし
ての羽ばたきロボットの構造のみが異なる。すなわち、
本実施の形態の羽ばたきロボットは、前述の実施の形態
のロボットシステムにおいて用いられ、ベースステーシ
ョンと通信制御の関係は同様の関係で用いられる。さら
に、本実施の形態では、羽ばたきロボットの羽ばたき飛
行に関してのみ説明するが、羽ばたきロボットには人体
を検出するためのセンサとして前述の実施の形態と同様
のセンサが設けられており、警告するための手段として
前述の実施の形態と同様の発光ダイオードなどの警告手
段が設けられているものとする。
説明する。図24(a)および図24(b)は、羽部と
して2本の羽軸を有する羽ばたき装置を示す図である。
図24(a)では、羽ばたき装置の前方正面部分が示さ
れ、図24(b)では、羽ばたき装置の前方正面に向か
って左側面部分が示されている。
は羽ばたき装置の前方正面に向かって左羽しか示されて
いないが、実際には、胴体部105の中心軸を挟んで左
右対称に右羽も形成されている。また、説明を簡単にす
るため、胴体部105が延びる方向に沿った軸(胴体軸
801)は水平面内にあり、重心を通る中心軸802は
鉛直方向に保たれているとする。
うに、羽ばたき装置の胴体部105には、前羽軸103
および後羽軸104と、その前羽軸103と後羽軸10
4との間を渡すように設けられた羽の膜106とを有す
る羽(左羽)が形成されている。
駆動するための回転型アクチュエータ101と後羽軸1
04を駆動するための回転型アクチュエータ102とが
搭載されている。このようなアクチュエータ101、1
02の配置や前羽軸103、後羽軸104および羽の膜
106を含む羽の形状は、飛行の性能が損なわれないな
らばこれに限られるものではない。
面形状を鉛直上方に凸となるようにしておけば、水平方
向への飛行に際して抗力だけでなく揚力も発生して、よ
り大きな浮上力が得られることになる。
羽ばたき装置の安定性を重視するために羽が周囲の流体
により受ける力のアクチュエータに対する作用点の位置
よりも下方になるように設定されている。一方、羽ばた
き装置の姿勢を容易に変更する観点からは重心とその作
用点を略一致させておくことが望ましく、この場合に
は、姿勢制御に必要な左右の羽が流体から受ける力の差
が小さくなって、羽ばたき装置の姿勢変更を容易に行う
ことができる。
2は互いに回転軸800を共有している。この回転軸8
00は胴体軸とは所定の角度(90°−θ)をなしてい
る。前(後)羽軸103、104はアクチュエータ10
1、102を支点として回転軸800と直交する平面内
を往復運動する。この回転軸800と直交する平面と胴
体軸801とのなす角度が仰角θとなる。
するとともに、十分な軽量化を図るために、ポリエチレ
ンテレフタレート(PET)などを円筒状に成形したも
のが望ましいが、このような材料や形状に限定されるも
のではない。
起動トルクが大きいこと、往復運動が簡単に実現できる
こと、構造が単純なことなどから、圧電素子(ピエゾ)
を用いた超音波進行波アクチュエータを用いるのが望ま
しい。これには、回転型アクチュエータとリニア型アク
チュエータとの2つの種類がある。図24(a)および
図24(b)では、回転型アクチュエータが用いられて
いる。
って羽を直接駆動する方法を中心に説明するが、この羽
を駆動するための機構や、それに用いるアクチュエータ
の種類については特に本実施の形態に示したものに限ら
れない。
(a)(b)に示された回転型アクチュエータ101、
102の他に、たとえば図34に示される回転型アクチ
ュエータ401を用いてもよい。
部404に搭載された回転型アクチュエータ401に羽
403が取付けられている。羽403は回転型アクチュ
エータ401の回転軸402を中心として往復運動をす
る。
特開平5−1695675号公報に記載されているよう
な外骨格構造とリニアアクチュエータを組合わせた機構
を適用して、たとえば図35または図36に示すような
羽ばたき装置を構成してもよい。
アアクチュエータ501の一端に、前羽軸または後羽軸
503が接続されている。胴体部504に装着されたヒ
ンジ502を介してリニアアクチュエータ501の運動
が前羽軸または後羽軸503に伝えられることで羽ばた
き運動が行われる。この羽ばたき運動は、羽を直接筋肉
で駆動するトンボの羽ばたき運動にヒントを得たもので
ある。
部は上面胴体部603と下面胴体部604に分けられて
いる。下面胴体部604に固定されたリニアアクチュエ
ータ601の運動が上面胴体部603に伝えられる。そ
して、その上面胴体部603の運動がヒンジ602を介
して前羽軸または後羽軸603に伝えられることで羽ば
たき運動が行われる。この羽ばたき運動は、トンボ以外
のハチなどが用いている羽ばたき運動にヒントを得たも
のである。
アクチュエータ601によって左右の羽軸603が同時
に駆動されるため、左右の羽軸を別々に駆動することが
できず、細かな飛行制御を行うことはできないが、アク
チュエータの数を減らすことができて、軽量化および消
費電力の低減を図ることが可能である。
示された羽ばたき装置では、回転型アクチュエータ10
1、102には前羽軸103と後羽軸104とがそれぞ
れ接続されている。前羽軸103と後羽軸104と間に
は羽の膜106が張られている。羽の膜106はその面
内において収縮する方向に自発的な張力を有しており、
羽全体の剛性を高める働きをしている。
は中空構造であり、それぞれカーボングラファイトから
形成されている。このため、前羽軸103と後羽軸10
4には弾力性があり、前羽軸103と後羽軸104とは
羽の膜106の張力により変形可能である。
す図である。なお、前方方向(紙面に向かって上)に向
かって左側の羽は省略されている。
赤外線センサ702、加速度センサ703および角加速
度センサ704が配されている。これらのセンサによる
検出結果は羽ばたき制御部705に送られる。羽ばたき
制御部705では、超音波センサ701や赤外線センサ
702によって検出された結果から羽ばたき装置と周囲
の障害物や人間との距離などが情報が処理される。ま
た、加速度センサ703や角加速度センサ704によっ
て検知された結果から、羽ばたき装置の浮上状態、目的
位置または姿勢などの情報が処理処理されて、左右のア
クチュエータ706および重心制御部707の駆動制御
が決定される。
存在する障害物を検出する手段として超音波センサ70
1および赤外線センサ702を用い、本羽ばたき装置の
位置および姿勢を検出する手段として加速度センサ70
3および角加速度センサ704を用いたが、本羽ばたき
装置の周囲環境や位置と姿勢が計測可能なセンサであれ
ば、上記センサに限られない。
定可能な加速度センサ2つをそれぞれ胴体部700の異
なる位置に配して得られる加速度情報からも、本羽ばた
き装置の姿勢を算出することは可能である。また、本羽
ばたき装置が移動する空間内に磁場分布を設けておき、
磁気センサによってこの磁場分布を検知することで本羽
ばたき装置の位置と姿勢を算出することも可能である。
よび角加速度センサ704をはじめとするセンサ類は、
羽ばたき制御部705とは別部品として示されている
が、軽量化の観点から、たとえばマイクロマシニング技
術により羽ばたき制御部705と一体で同一基板上に形
成してもよい。
プンループ制御としているが、羽の付け根に羽の角度セ
ンサを設け、この角度センサから得られる角度情報によ
りクローズドループ制御を行なうことも可能である。
既知であり、予め定められた羽ばたき方法によって浮上
することが可能ならば、ここに挙げたセンサ類は必須で
はない。
接続されており、羽ばたき制御に必要な既存のデータを
メモリ部708から読出すことができる。また、各セン
サ701〜704によって得られた情報をメモリ部70
8に送込み、必要に応じてメモリ部708の情報を書換
えることもでき、羽ばたき装置として学習機能を持たせ
ることができる。
られた情報をメモリ部708に蓄積するだけであれば、
羽ばたき制御部705を介さずにメモリ部708と各セ
ンサ701〜704とが直接接続されていてもよい。ま
た、羽ばたき制御部705は通信制御部709と接続さ
れて、通信制御部709とデータの入出力を行うことが
できる。通信制御部709は、アンテナ部710を介し
て外部の装置(他の羽ばたき装置やベースステーション
など)とのデータの送受信を行う。
が取得してメモリ部708に蓄えられたデータを速やか
に外部の装置に転送することができる。また、羽ばたき
装置では入手できない情報を外部の装置から受取り、そ
のような情報をメモリ部708に蓄積することで、羽ば
たきの制御に利用することもできる。たとえば、大きな
マップ情報のすべてを羽ばたき装置に記憶さなくても、
随時、必要な範囲のマップ情報をベースステーションな
どから入手することなどが可能となる。
体部700の端から突き出た棒状のものとして示されて
いるが、アンテナの機能を有するものであれば、形状、
配置などこれに限られない。たとえば、前羽軸712や
後羽軸713を利用して、羽の上にループ状のアンテナ
を形成してもよい。また、胴体部700にアンテナを内
蔵した形態でも、あるいは、アンテナと通信制御部70
9とを一体化させた形態でもよい。
2、加速度センサ703、角加速度センサ704、羽ば
たき制御部705、左右のアクチュエータ706、重心
制御部707、メモリ部708、通信制御部709およ
びアンテナ部710などは、電源部711により供給さ
れる電流によって駆動される。
いたが、内燃機関を用いることも可能である。また、昆
虫の筋肉に見られるような、生理的酸化還元反応を用い
たアクチュエータを用いることも可能である。あるい
は、アクチュエータの駆動エネルギーを外部から取得す
る方法も採用できる。たとえば、電力については熱電素
子、電磁波などが挙げられる。
き装置に作用する外力は、羽が流体から受ける流体力と
羽ばたき装置に作用する重力(羽ばたき装置の質量と重
力加速度との積)のみであるとする。本羽ばたき装置が
恒常的に浮上するためには1回の羽ばたき動作の間の時
間平均において、次の関係、 (羽に作用する鉛直上方向の流体力)>(本羽ばたき装
置に作用する重力) を満たすことが必要とされる。1回の羽ばたき動作と
は、羽を打ち下ろし次に羽を打ち上げる動作をいう。
上昇させるためには、 (打ち下ろし動作において羽に作用する鉛直上向きの流
体力)>(打ち上げ動作において羽に作用する鉛直下向
きの流体力) となる必要がある。
羽ばたき方法により、打ち下ろし動作において羽に作用
する鉛直上向きの流体力(以下「打ち下ろし時の流体
力」と記す。)を、打ち上げ動作において羽に作用する
鉛直下向きの流体力(以下「打ち上げ時の流体力」と記
す。)より大きくする方法について説明する。
体が羽に及ぼす力については、その主要成分を挙げて説
明する。また、この羽ばたき方法により得られる浮上力
と、本羽ばたき装置に作用する重力(以下「重量」と記
す。)の大小については後述する。
力よりも大きくするためには、打ち下ろし時に羽の膜1
06が移動する空間の体積が最大になるように打ち下ろ
せばよい。そのためには、羽の膜106を水平面と略平
行に打ち下ろせばよく、これにより、ほぼ最大の流体力
を得ることができる。
動する空間の体積が最小になるように打ち上げればよ
い。そのためには、羽の膜106を水平面に対して略直
角に近い角度で打ち上げればよく、これにより、羽に及
ぼされる流体力はほぼ最小となる。
02により回転軸800の周りに両羽軸103、104
を往復運動させる際に、各羽軸103、104が水平面
と略一致する位置を中心として上方と下方とにそれぞれ
角度γだけ往復運動させるとする。さらに、図25に示
すように、前羽軸103の往復運動に対して後羽軸10
4の往復運動を適当な位相φだけ遅れさせる。
=20°として描いた)に示す一連の羽の往復運動のう
ち、図26〜図30に示された打ち下ろし時において
は、より高い位置にある回転型アクチュエータ301の
前羽軸303が先に打ち下ろされるため、前羽軸303
および後羽軸304の先端と羽の膜306が水平に近づ
く。
時においては、両羽軸103、104の先端の高さの差
が拡大されて、羽の膜306も垂直に近づく。この結
果、前羽軸303と後羽軸304に張られた羽の膜10
6が流体を押し下げ、あるいは、押し上げる量に差異が
生じ、この羽ばたき装置の場合には、打ち下ろし時の流
体力の方が打ち上げ時の流体力よりも大きくなって浮上
力が得られることになる。
させることにより前後に傾く。前方に傾けば推進運動、
後方に傾けば後退運動、真上に向けば停空飛翔(ホバリ
ング)状態となる。なお、実際の飛行では、位相差φ以
外にも、羽ばたき周波数fや羽ばたき角γを制御するこ
とが可能である。また、この羽ばたき装置では、羽ばた
き仰角θを固定しているが、これを変化させる機能を追
加して、自由度を増やしても構わない。
いてさらに詳細に説明する。上述した羽ばたき装置で
は、打ち下ろし動作または打ち上げ動作の際に、羽の先
端部がなす捻り角αは、羽の長さ(羽の膜の前羽軸およ
び後羽軸に沿った長さ)をl、羽の幅(前羽軸と後羽軸
の間隔)をw、羽ばたき角をγ、羽ばたき運動の位相を
τ(最も打ち上げた瞬間を0°、最も打ち下ろした瞬間
を180°とする)、前羽軸と後羽軸の位相差をφとす
れば(図26、31、32を参照)、およそ以下の式で
表わされる。
osτ)−sin{γ・cos(τ+φ)}〕 実際には、前羽軸や後羽軸には弾性があり変形可能であ
るので、この捻り角αは多少違った値をとる。また、羽
軸の根元ほどこの角度は小さい。しかし、以下の議論で
は簡便のため、上の式のαを用いて説明する。
鉛直方向成分Fは、流体の密度をρ、羽ばたき角度を
γ、羽ばたき周波数をfとして、およそ F=(4/3)・π2ρwγ2f2l3・sin2τ・co
s(γ・cosτ) となる。なお、羽に作用する流体力の水平方向成分は、
左右の羽が同じ運動をすれば互いに打ち消し合うことに
なる。
羽ばたき運動平面に垂直な成分Lと、水平な成分Dはそ
れぞれ次のようになる。
べき鉛直方向の成分Aと、前後運動の推力となる水平方
向成分Jは、打ち下ろし時では、 A↓=−L・cosθ+D・sinθ J↓=−L・sinθ−D・cosθ 打ち上げ時では、 A↑=L・cosθ−D・sinθ J↑=L・sinθ+D・cosθ となる。実際の浮力や推進力は、羽ばたき運動の1周期
分を積分したものとなる。
ばたき装置の羽の長さl=4cm、羽の幅w=1cm、
羽ばたき仰角θ=30°、羽ばたき角γ=60°、羽ば
たき周波数f=50Hz、打ち下ろし時の位相差φ↓=
4°、打ち上げ時の位相差φ↑=16°とした場合にお
ける鉛直方向成分Aと水平方向成分Bの時間変化を各角
度の時間変化とともに図38に示す。
されている。前半が打ち下ろし、後半が打ち上げを示し
ている。各グラフの曲線は前羽軸の羽ばたき角γf、後
羽軸の羽ばたき角γb、水平面からの羽の捻り角(α+
θ)、流体力の鉛直方向成分Aおよび水平方向成分Jの
時間変化をそれぞれ示している。
方向成分Aにおいては打ち下ろし時の方が打ち上げ時よ
りも大きいため、1周期の平均で約500dynの鉛直
上向きの流体力が1枚の羽で得られる。したがって、2
枚の羽では羽ばたき装置の重量が約1g以下であれば浮
上することができることになる。また、単位時間当りの
流体力の水平方向成分Jは、1周期の間にほぼ打ち消さ
れるため、重量1g程度の羽ばたき装置であればホバリ
ング可能となる。
く、もしくは、打ち上げ時の位相差φ↑を小さくすれ
ば、前進することができる。このとき、水平に前進させ
るためには、周波数fを少し小さくするのが望ましい。
逆に、打ち下ろし時の位相差φ↓を小さくし、もしく
は、打ち上げ時の位相差φ↑を大きくすれば後退するこ
とができる。このとき、水平に後退させるためには、周
波数fを少し大きくすることが望ましい。
げ時の位相差φ↑を16°に保ったまま打ち下ろし時の
位相差φ↓を7°と大きくするか、打ち下ろし時の位相
差φ↓を4°に保ったまま打ち上げ時の位相差φ↑を1
1°と小さくし、そして、羽ばたき周波数f=48Hz
に下げることで、最初の1秒間におよそ1mの速度で水
平に前進することができる。
を16°に保ったまま打ち下ろし時の位相差φ↓を1°
と小さくするか、打ち下ろし時の位相差φ↓を4°に保
ったまま打ち上げ時の位相差φ↑を24°と大きくし、
そして、羽ばたき周波数f=54Hzに上げることで、
最初の1秒間におよそ1mの速度で水平に後退すること
ができる。
昇または下降させるためには、周波数fを上げるかまた
は下げるかすればよい。水平飛行中でも、上昇と下降に
ついては、主に周波数fによって制御が可能である。周
波数fを上げることで羽ばたき装置は上昇し、周波数を
下げることで羽ばたき装置は下降する。
下ろし動作中にも、羽の捻り角αをゆっくり変化させて
いるが、これは、アクチュエータへの負荷を減らすため
である。浮力を得るための羽ばたき運動としては、打ち
上げ動作中や打ち下ろし動作中は羽の捻り角αを一定の
値に設定して、打ち下ろし動作から打ち上げ動作、もし
くは、打ち上げ動作から打ち下ろし動作への変化点にお
いて捻り角αを急激に変化させるようにしてもよい。
向成分Aと水平方向成分Bの時間変化を各角度の時間変
化とともに図39に示す。この場合は、ハチドリのホバ
リングにヒントを得た羽ばたき運動である。なお、左右
への舵取りは、左右の羽の羽ばたき運動を別々に制御で
きる場合、それぞれの羽による推力に差を持たせればよ
い。たとえば、前方へ飛行中に右方向へ旋回するには、
右羽の羽ばたき角γを左羽よりも小さくする、または、
右羽の前羽軸と後羽軸の位相差を、左羽より大きくす
る、あるいは、羽ばたき仰角θが制御できるような場合
には、右羽のθを左羽よりも小さくするといった制御を
行なう。これにより、右羽の推進力が左羽の推進力に比
べて相対的に下がり右に旋回することができる。羽ばた
き装置を左へ旋回させる場合には、その逆の制御を行な
えばよい。
うに、左右の羽を別々に制御することができないような
場合には、図37に示された羽ばたき装置に搭載されて
いるような重心制御部707をこの羽ばたき装置に搭載
して、羽ばたき装置の重心を左右にずらすことで左右へ
の旋回を行うことができる。
へ左羽を上方へ傾け、そして、周波数fを大きくするこ
とで、羽ばたき装置を右へ旋回させることができる。重
心を左にずらして、同様に、周波数fを大きくすること
で、羽ばたき装置を左に旋回させることができる。な
お、この方法は2つの羽を別々に制御することができる
場合にも適用することができる。また、いずれの羽ばた
き装置においても、姿勢の安定を保つために、左右のそ
れぞれの羽ばたきの周波数fを同じ値に設定しておくこ
とが望ましい。
に用いられる羽ばたき装置の構成およびその効果をまと
めて記載しておく。
在する空間を羽ばたくための羽部と駆動部と胴体部とを
含む浮上本体部を備えている。駆動部は、羽部を上方か
ら下方に向かって打ち下ろす打ち下ろし動作と、羽部を
下方から上方に向かって打ち上げる打ち上げ動作とを行
う。胴体部には羽部が取付けられ、駆動部が搭載され
る。そして、一連の打ち下ろし動作および打ち上げ動作
の間の時間平均では、羽部が流体から受ける力のうち鉛
直上向きの力が浮上本体部に作用する重力よりも大きく
なる。
おいて打ち下ろし動作および打ち上げ動作の間の時間平
均では、羽部が流体から受ける力のうち鉛直上向きの力
が浮上本体部に作用する重力よりも大きくなることで、
浮上本体部に浮力が与えられることになる。その結果、
浮上本体部は地面に接することなく移動することができ
る。
下ろしの動作の際に羽部が移動する空間の体積は打ち上
げの動作の際に羽部が移動する空間の体積よりも大きい
ことが望ましく、たとえば、浮力と浮上本体部に作用す
る重力とを釣り合わせることで地面から離れた状態で空
間に留まる停空飛翔(ホバリング)も可能になる。
定の作業を行うための移動手段として用いられること、
または、屋外において所定の作業を行うための移動手段
として用いられることが望ましい。
することができるので、たとえば家具等のさまざまな物
体が置かれ、そして、そのような物体の位置が時間的に
変化する屋内において、そのような障害物を避けて移動
することができて各部屋の状況把握等の所定の作業を容
易に行うことができる。また、屋外においては、たとえ
ば災害地における障害物や一般のフィールドなどにおけ
る地形等に左右されることなくに移動することができ
て、情報収集等の所定の作業を容易に行うことができ
る。
持する羽軸部とを有し、駆動部は、羽軸部を駆動させる
ことにより羽本体部の先端部と仮想の所定の基準面との
なす捻り角を変化させることが望ましい。
の大きさや向きが変化して、浮上本体部を上昇、下降、
前進または後退させることができる。
する空間の体積を打ち上げの動作の際に羽部が移動する
空間の体積よりも大きくするために、駆動部は打ち下ろ
し動作における捻り角と打ち上げ動作における捻り角と
を異ならせる必要がある。
せることが望ましい。この場合には、羽部の姿勢を滑ら
かに変化させることができて、羽部に急激に流体力が作
用するのを抑制することができる。
部とを含み、羽本体部は一方側羽軸部と他方側羽軸部と
の間を渡すように形成された膜部を含み、駆動部は一方
側羽軸部と他方側羽軸部とを個々に駆動させることが望
ましい。
を個々に駆動させることで、捻り角を容易に変えること
ができる。
の一平面上を往復運動し、胴体部は一方向に向かって延
び、胴体部が延びる方向と仮想の一平面とがなす仰角が
変えられることが望ましい。
えて、より複雑な羽ばたき運動を実現することができ
る。また、この仰角をより大きくし捻り角を制御するこ
とで、より高速な飛行を行うことができる。さらに、こ
の仰角を実質的に0°にすることで、機動性に優れハチ
ドリのようなホバリングを行うことができる。
から主軸部が延びる方向と略直交する方向に形成された
羽本体部とを有し、駆動部は主軸部を駆動させることに
より羽本体部に接する仮想の一平面と主軸部を含む仮想
の所定の基準面とのなす捻り角を変化させることが望ま
しい。
の大きさや向きが変化して、浮上本体部を上昇、下降、
前進または後退させることができる。
ためには、駆動部は少なくとも3自由度を有するアクチ
ュエータを含んでいることが望ましい。
側と他方側とにそれぞれ形成され、駆動部は一方側に形
成された羽部と他方側に形成された羽部とを個々に駆動
させることが望ましい。
他方側に形成された羽部の姿勢を個々に変化させること
ができて、容易に浮上本体部の向きを変えることができ
る。
サ部、情報を記憶するためのメモリ部、あるいは、情報
を送受信するための通信部を備えていることが望まし
い。
置や姿勢、速度、周囲の障害物の位置や移動速度、温度
や明るさなどの環境情報を入手し、より適切な羽ばたき
制御を行うことができる。また、メモリ部を備えること
で、得られた環境情報を蓄積することができて、浮上本
体部に学習機能をもたせることができる。さらに、通信
部を備えていることで、複数の浮上本体部とベースステ
ーションとの間で情報のやり取りを行なうことができ、
取得した情報を交換することで複数の浮上本体部間で協
調行動などを容易に行なうことができる。
形態に示したアプリケーションは一例であり、本願にお
いての権利請求範囲は特許請求の範囲の項に示されるも
のである。たとえば、赤外線センサの検出温度範囲を変
更すれば火災検出してコンピュータの異常感熱を検出す
るアプリケーションが考えられる。また、屋外で本シス
テムを用い、人体捜査などを行なうアプリケーションも
考えられる。また、上記の実施の形態においては、羽ば
たき装置を中心に説明したが、ロボットシステムによる
警備は、羽ばたき装置以外にラジコンヘリコブターや気
球等の浮上移動装置を用いても実現可能である。
の点で例示であって制限的なものではないと考えられる
べきである。本発明の範囲は上記した説明ではなく特許
請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意
味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図
される。
置、または、羽ばたき飛行制御装置によれば、ロボット
を障害物の多い環境においても障害物に制約されること
なく移動させことができる。
す概略図である。
ある。
である。
と偏角αを示す図である。
す図である。
クチュエータのステータ部分を解説するための図であ
る。
テータを用いて構成したアクチュエータを解説するため
の図である。
る打下ろし動作を示す図である。
る打上げ動作を示す図である。
ける第1の状態を示す図である。
ける第2の状態を示す図である。
ける第3の状態を示す図である。
ける第4の状態を示す図である。
ける羽の駆動の時間依存を示す第1のグラフである。
ける羽の駆動の時間依存を示す第2のグラフである。
アクチュエータのトルクと始点反力とのシミュレーショ
ン結果を示すグラフである。
テーションの構成を示す概念図である。
素の関連を示す説明図である。
例を示すフローチャートである。
示す図である。
情報処理を表わすフローチャートである。
情報処理を表わすフローチャートである。
情報処理を示すフローチャートである。
であり、(a)はその部分正面図であり、(b)はその
部分側面図である。
ばたき運動の位相との関係を示すグラフである。
ける羽ばたき動作の第1の状態を示す図である。
ける羽ばたき動作の第2の状態を示す図である。
ける羽ばたき動作の第3の状態を示す図である。
ける羽ばたき動作の第4の状態を示す図である。
ける羽ばたき動作の第5の状態を示す図である。
ける羽ばたき動作の第6の状態を示す図である。
ける羽ばたき動作の第7の状態を示す図である。
ける羽ばたき動作の第8の状態を示す図である。
ばたき装置を示す正面模式図である。
羽ばたき装置を示す正面模式図である。
に係る羽ばたき装置を示す正面模式図である。
たき装置の構造を示す平面模式図である。
よび各角度のそれぞれの羽ばたき運動の位相に対する変
化を示す第1のグラフである。
よび各角度のそれぞれの羽ばたき運動の位相に対する変
化を示す第2のグラフである。
めの説明図である。
て起きる浮上状態の変化とを対応づけた対応を示す図で
ある。
羽ばたかせ方のパターンを示した対応を示す図である。
チュエータ、31 右羽、32 左羽、4 制御装置、
51 加速度センサ、52 角加速度センサ、53 焦
電型赤外線センサ、531 焦電型赤外線センサ検出領
域、6 電源、61 電極、7 通信装置、8 発光ダ
イオード、90 ロボット、91 ベースステーショ
ン、911 演算装置、912 メモリ、913 充電
装置、914 充電孔、915 電磁石、917 通信
装置、92 作業空間、93 侵入者。
Claims (36)
- 【請求項1】 羽ばたき運動により流体が存在する空間
を羽ばたき飛行するための羽ばたき装置と、 前記羽ばたき装置の羽ばたき飛行の態様に関する羽ばた
き関連物理量を取得するための羽ばたき関連物理量取得
手段と、 前記羽ばたき装置の前記羽ばたき飛行の態様を制御する
羽ばたき飛行制御装置とを備え、 該羽ばたき飛行制御装置は、前記羽ばたき関連物理量取
得手段により得られた羽ばたき関連物理量の情報を利用
して、前記羽ばたき飛行の態様を制御する、ロボットシ
ステム。 - 【請求項2】 前記羽ばたき飛行制御装置は、前記羽ば
たき装置の外部に設けられ、前記羽ばたき装置を遠隔制
御するための遠隔制御装置である、請求項1に記載のロ
ボットシステム。 - 【請求項3】 前記羽ばたき関連物理量取得手段が前記
羽ばたき装置に設けられた、請求項1または請求項2に
記載のロボットシステム。 - 【請求項4】 前記羽ばたき関連物理量取得手段が前記
羽ばたき装置および前記羽ばたき飛行制御装置の外部に
設けられた、請求項1または請求項2に記載のロボット
システム。 - 【請求項5】 前記羽ばたき関連物量取得手段が前記羽
ばたき飛行制御装置に設けられた、請求項1または請求
項2に記載のロボットシステム。 - 【請求項6】 前記羽ばたき飛行制御装置は、前記羽ば
たき関連物理量が変更されるように前記羽ばたき装置を
制御するための物理量変更手段を含む、請求項1〜請求
項5のいずれかに記載のロボットシステム。 - 【請求項7】 前記羽ばたき関連物理量以外に、前記羽
ばたき装置の周辺における物理量を取得するための周辺
物理量取得手段をさらに備え、 前記羽ばたき飛行制御装置は、前記周辺物理量取得手段
により得られた物理量の情報を利用して、前記羽ばたき
装置を制御する、請求項1〜請求項6のいずれかに記載
のロボットシステム。 - 【請求項8】 前記周辺物理量取得手段は、前記羽ばた
き装置に設けられた、請求項7に記載のロボットシステ
ム。 - 【請求項9】 前記周辺物理量取得手段は、前記羽ばた
き装置および前記羽ばたき飛行制御装置の外部に設けら
れた、請求項7に記載のロボットシステム。 - 【請求項10】 前記周辺物理量取得手段は、前記羽ば
たき飛行制御装置に設けられた、請求項7に記載のロボ
ットシステム。 - 【請求項11】 前記周辺物理量検出手段は、人体の検
出が可能な人体検出手段を含み、 該人体検出手段は、前記羽ばたき飛行中において前記人
体の検出を行なうように設定された、請求項8に記載の
ロボットシステム。 - 【請求項12】 前記人体検出手段は、床面近傍の人体
検出が可能に構成された、請求項11に記載のロボット
システム。 - 【請求項13】 前記羽ばたき装置は、 人体に対して警告をすることが可能な警告手段を含み、 前記羽ばたき装置自身が前記人体検出手段を用いて人体
を検出可能な位置に存在するように、前記人体検出手段
により検出された人体の移動に伴って前記羽ばたき飛行
しながら、前記対人警告手段により対人警告を行なうよ
うに設定された、請求項11または請求項12に記載の
ロボットシステム。 - 【請求項14】 羽音によって前記羽ばたき装置が人体
に認識されることを回避すべき際における前記羽ばたき
装置と人体と間の距離をL、前記羽ばたき装置からの距
離L0における音圧をP0、前記羽ばたき装置の羽ばた
き周波数をf、前記羽ばたき装置の羽ばたき運動の周波
数による人間の最低可聴音圧をPc(f)とするとき
に、Pc(f)>P0×(L0/L)2となる範囲の周
波数fで、前記羽ばたき装置が前記羽ばたき運動を行な
うように設定された、請求項1〜請求項13のいずれか
に記載のロボットシステム。 - 【請求項15】 前記羽ばたき装置は、前記羽ばたき運
動をする羽部を含み、該羽部の少なくとも一部が保護色
または透明である、請求項1〜請求項14に記載のロボ
ットシステム。 - 【請求項16】 前記羽ばたき装置が、前記羽ばたき運
動をする羽部を含み、該羽部の膜面に垂直に前記羽を動
かすことで浮上力を得るように構成された、請求項1〜
請求項15のいずれかに記載のロボットシステム。 - 【請求項17】 所定の作業空間における前記羽ばたき
装置の位置情報を算出するための位置情報算出手段を備
え、 前記羽ばたき飛行制御装置は、前記位置情報算出手段に
より算出された羽ばたき装置の位置情報を利用して、前
記羽ばたき装置の実際の位置を変更する位置変更制御を
行なう、請求項1〜請求項16のいずれかに記載のロボ
ットシステム。 - 【請求項18】 特定の空間における障害物に関する情
報を記憶する障害物記情報憶手段を備え、 前記羽ばたき飛行制御装置は、前記障害物情報記憶手段
に記憶された前記障害物に関する情報を利用して、前記
羽ばたき装置を、前記障害物を回避可能な位置に移動さ
せる回避制御が可能である、請求項1〜請求項17のい
ずれかに記載のロボットシステム。 - 【請求項19】 前記物理量取得手段が物理量を取得可
能である物理量取得領域が、前記羽ばたき装置の鉛直方
向下側に位置する、請求項1〜請求項18のいずれかに
記載のロボットシステム。 - 【請求項20】 前記羽ばたき関連物理量取得手段は、
前記羽ばたき飛行しながら前記羽ばたき関連物理量を取
得するように設定された、請求項1〜請求項19のいず
れかに記載のロボットシステム。 - 【請求項21】 前記羽ばたき装置は、 前記羽ばたき飛行のモデル動作の情報を予め記憶する飛
行モデル動作情報記憶手段を含み、 前記羽ばたき飛行制御手段による制御が不能となった場
合に、前記飛行モデル動作情報記憶手段に記憶された前
記モデル動作の情報を利用して前記羽ばたき飛行を継続
する、請求項1〜請求項20のいずれかに記載のロボッ
トシステム。 - 【請求項22】 前記羽ばたき装置は、 前記羽ばたき飛行制御装置による前記羽ばたき飛行の制
御が不能となった制御不能状態において、該制御不能状
態における前記羽ばたき関連物理量を記憶する羽ばたき
関連物理量記憶手段を含み、 前記制御不能状態から前記羽ばたき飛行制御装置による
制御が可能な制御可能状態に戻った場合に、前記羽ばた
き関連物理量記憶手段に記憶された前記羽ばたき関連物
理量を前記羽ばたき飛行制御装置に送信する、請求項1
に記載のロボットシステム。 - 【請求項23】 前記羽ばたき装置は、 前記羽ばたき飛行制御装置による前記羽ばたき飛行の制
御が不能となった制御不能状態において、該制御不能状
態における前記周辺物理量を記憶する周辺物理量記憶手
段を含み、 前記制御不能状態から前記羽ばたき飛行制御装置による
制御が可能な制御可能状態に戻った場合に、前記周辺物
理量記憶手段に記憶された前記周辺物理量を前記羽ばた
き飛行制御装置に送信する、請求項7に記載のロボット
システム。 - 【請求項24】 前記羽ばたき飛行制御装置は、 前記羽ばたき装置の位置および姿勢のうち少なくともい
ずれか一方を決定する位置姿勢決定手段と、 該位置姿勢決定手段により決定された前記羽ばたき装置
の位置の情報および姿勢の情報のうち少なくともいずれ
か一方を前記羽ばたき装置に送信する位置姿勢情報送信
手段とを含み、 前記羽ばたき装置は、前記位置姿勢情報送信手段から送
信されてきた前記羽ばたき装置の位置の情報および姿勢
の情報のうち少なくともいずれか一方に基づいて、前記
決定された位置および前記決定された姿勢のうち少なく
ともいずれか一方を実現するための前記羽ばたき飛行の
動作を決定する羽ばたき飛行動作決定手段を含む、請求
項1〜請求項23のいずれかに記載のロボットシステ
ム。 - 【請求項25】 前記羽ばたき飛行を行なう作業空間に
おける対象物に関するマップデータを予め記憶しておく
マップデータ記憶手段をさらに備えた、請求項1〜請求
項24のいずれかに記載のロボットシステム。 - 【請求項26】 前記羽ばたき装置の外部に前記マップ
データ記憶手段を備えている、請求項25に記載のロボ
ットシステム。 - 【請求項27】 前記羽ばたき飛行している作業空間に
おける対象物のマッピングを行うためのマッピング手段
と、 該マッピング手段によりマッピングされたマッピングデ
ータを記憶するためのマッピングデータ記憶手段とを備
え、 予め前記マップデータ記憶手段に記憶されたマップデー
タと、羽ばたき飛行中に前記マッピングデータ記憶手段
に記憶されたマッピングデータと比較することにより、
前記対象物の検出を行なう、請求項25または請求項2
6に記載のロボットシステム。 - 【請求項28】 前記羽ばたき装置は、人体が通過不可
能であると予め定められた隙間を通過可能なサイズに構
成された、請求項1〜請求項27のいずれかに記載のロ
ボットシステム。 - 【請求項29】 前記羽ばたき装置は、人が通路としな
いと予め定められた経路を前記羽ばたき飛行するように
設定された、請求項1〜請求項28のいずれかに記載の
ロボットシステム。 - 【請求項30】 前記羽ばたき装置は、予め定められた
基準値より高い空間において前記羽ばたき飛行するよう
に設定された、請求項1〜請求項29のいずれかに記載
のロボットシステム。 - 【請求項31】 前記羽ばたき装置が複数設けられ、 該複数の羽ばたき装置それぞれは、予め定められた作業
空間を分担して作業を行なうように設定された、請求項
1〜請求項30のいずれかに記載のロボットシステム。 - 【請求項32】 前記羽ばたき飛行制御装置が複数設け
られ、 該複数の羽ばたき飛行制御装置それぞれは、前記羽ばた
き装置が作業する作業空間を予め分割して、該分割され
たそれぞれの作業空間において前記羽ばたき装置を制御
するように設定された、請求項1〜請求項31のいずれ
かに記載のロボットシステム。 - 【請求項33】 前記羽ばたき装置の外部に、前記羽ば
たき装置の駆動に必要なエネルギを補充可能なエネルギ
補充手段をさらに備えた、請求項1〜請求項32のいず
れかに記載のロボットシステム。 - 【請求項34】 羽ばたき運動により流体が存在する空
間を羽ばたき飛行するための羽ばたき装置であって、 前記羽ばたき装置の羽ばたき飛行の態様に関する羽ばた
き関連物理量を取得するための羽ばたき関連物理量取得
手段と、前記羽ばたき装置の前記羽ばたき飛行の態様を
制御する羽ばたき飛行制御を実行する羽ばたき飛行制御
装置とを備えたロボットシステムにおいて用いられ、 前記羽ばたき飛行制御装置が、前記羽ばたき装置の外部
に設けられ、前記羽ばたき装置を遠隔制御するための遠
隔制御装置であり、 該遠隔制御装置によって、前記羽ばたき関連物理量取得
手段により得られた羽ばたき関連物理量の情報が利用さ
れて、前記羽ばたき飛行の態様が制御される、羽ばたき
装置。 - 【請求項35】 羽ばたき運動により流体が存在する空
間を羽ばたき飛行するための羽ばたき装置の羽ばたき飛
行の態様を制御する羽ばたき飛行制御装置であって、 前記羽ばたき装置の羽ばたき飛行の態様に関する羽ばた
き関連物理量を取得するための羽ばたき関連物理量取得
手段を備えたロボットシステムにおいて用いられ、 前記羽ばたき装置の外部に設けられ、前記羽ばたき装置
を遠隔制御するための遠隔制御装置として機能し、 前記羽ばたき関連物理量取得手段により得られた羽ばた
き関連物理量の情報を利用して、前記羽ばたき装置の前
記羽ばたき飛行の態様を制御する、羽ばたき飛行制御装
置。 - 【請求項36】 空間において浮上移動することが可能
な浮上移動装置と、 前記浮上移動装置の浮上移動の態様に関する浮上移動関
連物理量を取得するための浮上移動関連物理量取得手段
と、 前記浮上移動装置の浮上移動を制御するための浮上移動
制御装置とを備え、 該浮上移動制御装置は、前記浮上移動関連物理量取得手
段により得られた浮上移動関連物理量の情報を利用し
て、前記浮上移動の態様を制御する、ロボットシステ
ム。
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