JP2003118099A - インクジェットプリンタ - Google Patents

インクジェットプリンタ

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JP2003118099A
JP2003118099A JP2002267009A JP2002267009A JP2003118099A JP 2003118099 A JP2003118099 A JP 2003118099A JP 2002267009 A JP2002267009 A JP 2002267009A JP 2002267009 A JP2002267009 A JP 2002267009A JP 2003118099 A JP2003118099 A JP 2003118099A
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徹也 遠山
Shinya Kishi
信哉 貴志
Yoshiaki Tomaru
好章 都丸
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宣佳 宮生
Toshihiro Asaka
利裕 阿坂
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 インクキャリッジの助走部およびオーバラン
部の横幅が狭い小型のインクジェットプリンタを提供す
る。 【解決手段】 インクジェットプリンタは、支軸66
と、複数のインクヘッドを有するインクキャリッジ63
と、一方の端が支軸66に軸着され、かつ他方の端がイ
ンクキャリッジ63に固着された支柱65と、記録用紙
62を蓄えるための用紙トレイと、用紙トレイより記録
用紙62を1枚ずつ取出すための記録用紙ピックアップ
ローラと、記録用紙ピックアップローラにより取出され
た記録用紙62を順次搬送するための記録用紙搬送ロー
ラと、記録用紙62の紙送り、インクキャリッジ63の
運動およびインクヘッドからのインク噴出の制御を行な
うための制御装置とを含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェットプ
リンタに関し、特に、インクキャリッジの助走部および
オーバーラン部の横幅が狭い小型のインクジェットプリ
ンタに関する。
【0002】
【従来の技術】図42を参照して、従来のインクジェッ
トプリンタ201は、直線の金属棒よりなる走査ガイド
204と、走査ガイド204に沿って直線運動をし、記
録用紙62上にインクを噴出し、印刷を行なうためのイ
ンクキャリッジ203とを含む。インクキャリッジ20
3による印字領域の両端には、インクキャリッジ203
を停止状態からある一定の速度に到達させるために設け
られた助走部と呼ばれる領域と、一定の速度で運動する
インクキャリッジ203を停止させるために設けられた
オーバーラン部と呼ばれる領域とが設けられている。す
なわち、インクキャリッジ203は、走査ガイド204
に沿って図中A位置からB位置に向かって印刷を行なう
際、助走部にて助走を行なう。その後、印字領域におい
ては、一定の速度にて印刷を行なう。印刷領域を超えて
オーバーラン部に差し掛かると、インクキャリッジ20
3は減速し、その後停止する。この間のインクキャリッ
ジ203の速度変化は図に示すとおりである。
【0003】一方、図43を参照して、インクジェット
プリンタ301は、記録用紙62を搬送するとともに、
記録用紙62に熱を与え記録用紙62上に噴出されたイ
ンクを強制的に乾燥させるためのヒートローラ304
と、ヒートローラ304と対向する位置に設けられ、記
録用紙62にインクを噴出し、印字を行なうための記録
ヘッド305と、インクジェットプリンタ301内に溜
まった熱を外部に放出するための排気ファン306とを
含む。記録用紙62がヒートローラ304により加熱さ
れるとともに、記録ヘッド305により記録用紙62上
にインクが噴出され、印刷が行われる。印刷後も同様の
方法で記録用紙62は加熱しつづけられる。これによ
り、記録用紙62上に噴出されたインクが乾燥させられ
る(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】特開平8−258254号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、インクジェッ
トプリンタ201では、印字領域の他に助走部およびオ
ーバーラン部を必要とする。このため、本来印字に必要
な領域以外の領域をインクジェットプリンタ201内に
必要とし、インクジェットプリンタ201を小型化する
際の妨げとなっている。なお、インクジェットプリンタ
301においても同様の方法で印字が行われるため、同
様の問題を有する。
【0006】インクジェットプリンタ301では、ヒー
トローラ304全体が放熱しており、記録用紙62以外
の部分に対しても放熱が行われる。また、ヒートローラ
304は記録用紙62の横一列を一度に乾燥させる。こ
のため、ヒートローラ304自体が大きくなるととも
に、ヒートローラ304からの発熱量が大きくなる。こ
れにより、インクジェットプリンタ301が大型化し、
インクジェットプリンタ301の消費電力が増大する。
また、構造上ヒートローラ304と記録ヘッド305と
の間の距離は非常に小さいため、記録ヘッド305が加
熱されることにより、インクの変質等の問題が生じる。
この熱による影響を少なくするため、排気ファン306
による空冷を行なっているが、排気ファン306を設置
するためのスペースが必要とされ、排気ファン306を
駆動するための電力も必要とされる。この点でもインク
ジェットプリンタ301が大型化し、インクジェットプ
リンタ301の消費電力が増大する。
【0007】本発明は、上述の課題を解決するためにな
されたもので、その目的は、小型のインクジェットプリ
ンタを提供することである。
【0008】本発明の他の目的は、小型で、かつインク
キャリッジに配置されるインクヘッドの数や密度が大き
いインクジェットプリンタを提供することである。
【0009】本発明のさらに他の目的は、小型で、かつ
印字時にドット間のずれのないインクジェットプリンタ
を提供することである。
【0010】本発明のさらに他の目的は、小型で、印字
時にドット間のずれがなく、かつ円弧状の歪なく印刷可
能なインクジェットプリンタを提供することである。
【0011】本発明のさらに他の目的は、小型で、印字
時にドット間のずれがなく、円弧状の歪なく印刷が可能
で、かつ少ない電力で印刷されたインクを乾燥させるこ
とができるインクジェットプリンタを提供することであ
る。
【0012】本発明のさらに他の目的は、インクキャリ
ッジ内のインクを変質または凝固させることなく、印刷
されたインクを乾燥させることができるインクジェット
プリンタを提供することである。
【0013】本発明のさらに他の目的は、記録用紙に噴
出されたインクの変質および記録用紙の変形を起こすこ
となく、印刷されたインクを乾燥させることができるイ
ンクジェットプリンタを提供することである。
【0014】本発明のさらに他の目的は、熱発生装置か
ら発生する熱風によりインクキャリッジ内のインクの変
質または凝固を起こさず、かつ風圧により、インクキャ
リッジより噴出されるインク滴の飛行曲がりを起こすこ
となく、印刷されたインクを乾燥させることができるイ
ンクジェットプリンタを提供することである。
【0015】本発明のさらに他の目的は、熱発生装置の
振動によりインクキャリッジからのインクの誤噴出や印
刷された図形や文字の乱れを起こすことなく、印刷され
たインクを乾燥することができるインクジェットプリン
タを提供することである。
【0016】本発明のさらに他の目的は、小型かつ高速
印字可能なインクジェットプリンタを提供することであ
る。
【0017】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明に
係るインクジェットプリンタは、所定の間隔で並べられ
た2つの所定軸周りに回転可能に設けられた2つの支軸
と、2つの支軸の回転とともに2つの軸周りに円弧運動
をするよう2つの支軸にそれぞれ固定された2つの支柱
と、2つの支柱の支軸から予め定められた位置に設けら
れた複数のインクヘッドを有するインクキャリッジと、
記録用紙の紙送り、2つの支軸の回転運動および複数の
インクヘッドからのインク噴出の制御を行なうための制
御手段とを含む。
【0018】請求項1に記載の発明によると、2つの支
軸、インクキャリッジおよび2つの支柱はリンク機構を
形成する。このため、インクキャリッジは往復円弧運動
を行なうことができ、従来と同距離の助走部およびオー
バーラン部を円弧に沿って設けたとしても、助走部およ
びオーバーラン部の横幅はそれぞれ従来のインクジェッ
トプリンタより狭くなる。よって、インクジェットプリ
ンタを小型化することができる。また、インクキャリッ
ジは同一姿勢を保ったまま運動するため、インクヘッド
の走査速度はすべて同じである。このため、インクヘッ
ド間の走査速度の違いにより生ずる印字時のドット間の
ずれの問題は生じない。
【0019】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明の構成に加えて、制御手段は、インクキャリッジ
の往復円弧運動時の軌跡の曲率に基づき、画像データを
変換し、変換後の画像データに基づき、記録用紙の紙送
り、2つの支軸の回転運動および複数のインクヘッドか
らのインク噴出の制御を行なうための手段を含む。
【0020】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明の作用、効果に加えて、インクキャリッジの往復
円弧運動時の軌跡の曲率に基づいて画像データが変換さ
れ、変換後の画像データに基づき印字が行われる。この
ため、インクキャリッジが円弧状に運動をしても、円弧
状の歪のない印刷が可能となる。
【0021】請求項3に記載の発明は、請求項1に記載
の発明の構成に加えて、制御手段は、1ページ分の画像
データを準備するための手段と、インクキャリッジの往
復円弧運動時の軌跡の曲率に基づき、準備された1ペー
ジ分の画像データを変換し、変換後の画像データに基づ
き、記録用紙の紙送り、2つの支軸の回転運動および複
数のインクヘッドからのインク噴出の制御を行なうため
の手段を含む。
【0022】請求項3に記載の発明は、請求項1に記載
の発明の作用、効果に加えて、1ページ分の画像データ
が準備された後、インクキャリッジの往復円弧運動時の
軌跡の曲率に基づいて画像データが変換され、変換後の
画像データに基づき印字が行われる。このため、インク
キャリッジが円弧状に運動をしても、円弧状の歪のない
印刷が可能となる。
【0023】請求項4に記載の発明は、請求項1に記載
の発明の構成に加えて、制御手段は、1ページ分の画像
データを分割した所定行数のデータを順次準備するため
の手段と、インクキャリッジの往復円弧運動時の軌跡の
曲率に基づき、準備された所定行数のデータを変換し、
変換後のデータに基づき、記録用紙の紙送り、2つの支
軸の回転運動および複数のインクヘッドからのインク噴
出の制御を行なうための手段を含む。
【0024】請求項4に記載の発明は、請求項1に記載
の発明の作用、効果に加えて、所定行数ごとの画像デー
タが順次準備され、インクキャリッジの往復円弧運動時
の軌跡の曲率に基づいて所定行数の画像データが変換さ
れ、変換後の画像データに基づき印字が行われる。この
ため、ファクシミリなどから得られる画像データのよう
に、画像データが1行ごとまたは数行ごとにしか得られ
ない場合であっても、円弧状に歪のない印刷が可能とな
る。
【0025】請求項5に記載の発明は、請求項1〜4の
いずれかに記載の発明の構成に加えて、2つの支柱に設
けられた熱発生装置をさらに含む。
【0026】請求項5に記載の発明は、請求項1〜4の
いずれかに記載の発明の作用、効果に加えて、熱発生装
置は、インクキャリッジの往復円弧運動と同期して往復
円弧運動を行なう。このため、熱発生装置から放出され
る熱により、印字と並行して、インクキャリッジの方向
から支軸の方向に搬送される記録用紙上に噴出されたイ
ンクを乾燥させることができる。また、熱発生装置自体
も運動を行なうため、熱発生装置を小さくしても記録用
紙全体を乾燥することができるようになる。このため、
熱発生装置の消費電力および熱発生装置より放出される
熱量が小さくなる。よって、熱を外部に放出するための
排気ファンも必要なくなり、インクジェットプリンタを
小型化することができる。
【0027】請求項6に記載の発明は、請求項1〜4の
いずれかに記載の発明の構成に加えて、インクキャリッ
ジの先端に設けられた熱発生装置をさらに含む。
【0028】請求項6に記載の発明は、請求項1〜4の
いずれかに記載の発明の作用、効果に加えて、熱発生装
置は、インクキャリッジの往復円弧運動と同期して往復
円弧運動を行なう。このため、熱発生装置から放出され
る熱により、印字と並行して、支軸の方向からインクキ
ャリッジの方向に搬送される記録用紙上に噴出されたイ
ンクを乾燥させることができる。このため、熱発生装置
を小型化することができ、ひいてはインクジェットプリ
ンタを小型化することができる。また、熱発生装置自体
も運動を行なうため、熱発生装置を小さくしても記録用
紙全体を乾燥することができるようになる。このため、
熱発生装置の消費電力および熱発生装置より放出される
熱量が小さくなる。
【0029】請求項7に記載の発明は、請求項5に記載
の発明の構成に加えて、熱発生装置の横幅は、熱発生装
置の往復運動幅と記録用紙の幅との関係により定められ
ている。
【0030】請求項7に記載の発明は、請求項5に記載
の発明の作用、効果に加えて、熱発生装置は2つの支柱
に設けられているため、熱発生装置の往復円弧運動の半
径はインクキャリッジの往復円弧運動の半径よりも小さ
い。このため、熱発生装置の往復円弧運動時の移動幅は
インクキャリッジのそれよりも小さい。そこで、インク
キャリッジが印刷領域の最左端および最右端に位置する
場合に、記録用紙の印刷領域の左隅および右隅まで熱風
を送ることができるように熱発生装置の横幅を定めるこ
とにより、記録用紙全体を乾燥することができる。
【0031】請求項8に記載の発明は、請求項5に記載
の発明の構成に加えて、熱発生装置の熱発生方向は、熱
発生装置の中心から広がる方向である。
【0032】請求項8に記載の発明は、請求項5に記載
の発明の作用、効果に加えて、熱発生装置は2つの支柱
に設けられているため、熱発生装置の往復円弧運動の半
径はインクキャリッジの往復円弧運動の半径よりも小さ
い。このため、熱発生装置の往復円弧運動時の移動幅は
インクキャリッジのそれよりも小さい。そこで、インク
キャリッジが印刷領域の最左端および最右端に位置する
場合に、記録用紙の印刷領域の左隅および右隅まで熱風
を送ることができるように熱発生装置から放出される熱
風の向きを、熱発生装置の中心から広がるようにした。
これにより、記録用紙全体を乾燥することができる。
【0033】請求項9に記載の発明は、請求項5〜8の
いずれかに記載の発明の構成に加えて、熱発生装置は、
熱発生装置から発生する熱により、インクキャリッジ内
のインクが変質または凝固しない位置に設けられてい
る。
【0034】請求項9に記載の発明は、請求項5〜8の
いずれかに記載の発明の作用、効果に加えて、熱発生装
置から発生する熱により、インクキャリッジ内のインク
を変質または凝固させることがない。
【0035】請求項10に記載の発明は、請求項5〜8
のいずれかに記載の発明の構成に加えて、熱発生装置
は、熱発生装置から発生する熱により、記録用紙に噴出
されたインクの変質および記録用紙の変形を起こさない
位置に設けられている。
【0036】請求項10に記載の発明は、請求項5〜8
のいずれかに記載の発明の作用、効果に加えて、熱発生
装置から発生する熱により、記録用紙に噴出されたイン
クの変質および記録用紙の変形を起こすことがない。
【0037】請求項11に記載の発明は、請求項5〜8
のいずれかに記載の発明の構成に加えて、熱発生装置か
ら発生する熱風の方向は、熱によりインクキャリッジ内
のインクの変質または凝固を起こさず、かつ風圧により
インクキャリッジより噴出されるインク滴の飛行曲がり
を起こさない方向である。
【0038】請求項11に記載の発明は、請求項5〜8
のいずれかに記載の発明の作用、効果に加えて、熱発生
装置から発生する熱により、インクキャリッジ内のイン
クが変質または凝固をせず、かつ風圧により、インクキ
ャリッジより噴出されるインク滴が飛行曲がりを起こす
ことがない。
【0039】請求項12に記載の発明は、請求項5〜8
のいずれかに記載の発明の構成に加えて、熱発生装置と
2つの支柱との間に設けられた振動吸収部材をさらに含
む。
【0040】請求項12に記載の発明は、請求項5〜8
のいずれかに記載の発明の作用、効果に加えて、熱発生
装置内にある熱放出用のファンなどの振動が発生した場
合であっても、その振動が振動吸収部材に吸収され、イ
ンクキャリッジに伝わることがない。このため、熱発生
装置から発生する振動によるインクキャリッジからのイ
ンクの誤噴出や印刷された図形や文字の乱れを防ぐこと
ができる。
【0041】請求項13に記載の発明は、請求項5〜8
のいずれかに記載の発明の構成に加えて、制御装置は、
2つの支軸の回転運動および複数のインクヘッドからの
インク噴出の制御を行なうための手段と、記録用紙の印
字部分の乾燥が終了するまで、記録用紙の紙送りを行な
い、かつ熱発生装置からの熱発生を行なわせるための手
段とを含む。
【0042】請求項13に記載の発明は、請求項5〜8
のいずれかに記載の発明の作用、効果に加えて、印字終
了時に未乾燥部分が残っていても、熱発生装置だけを作
動させインクの乾燥が行われる。これにより排出される
記録用紙の重なりやこすれによる印刷面の汚れをなくす
ことができる。
【0043】請求項14に記載の発明は、請求項5〜8
のいずれかに記載の発明の構成に加えて、制御装置は、
記録用紙の紙送り、2つの支軸の回転運動および複数の
インクヘッドからのインク噴出の制御を行なうための手
段と、画像データに基づき、熱発生装置からの熱発生の
制御を行なうための手段とを含む。
【0044】請求項14に記載の発明は、請求項5〜8
のいずれかに記載の発明の作用、効果に加えて、画像デ
ータに基づいて熱発生装置の制御が行なわれる。このた
め、印字が行われている部分にのみ熱風を当て、印字が
行われていない部分には熱風を当てないような制御を行
なうことにより、熱発生装置から発生する熱量を最小限
に抑えることができる。このため、インクジェットプリ
ンタの消費電力を抑えることができる。
【0045】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ、本発明
における実施の形態の1つであるインクジェットプリン
タについて説明する。
【0046】[実施の形態1]図1および図2を参照し
て、実施の形態1に係るインクジェットプリンタは、支
軸66と、複数のインクヘッド67を有するインクキャ
リッジ63と、一方の端が支軸66に軸着され、かつ他
方の端がインクキャリッジ63に固着された支柱65
と、記録用紙62を蓄えるための用紙トレイ68と、用
紙トレイ68より記録用紙62を1枚ずつ取出すための
記録用紙ピックアップローラ69と、記録用紙ピックア
ップローラ69により取出された記録用紙62を順次搬
送するための記録用紙搬送ローラ70と、記録用紙62
の紙送り、インクキャリッジ63の運動およびインクヘ
ッド67からのインク噴出の制御を行なうための制御装
置(図示せず)とを含む。
【0047】インクキャリッジ63は、インクヘッド6
7の他に、インクを蓄えるためのインクボトルなどを含
む。
【0048】図3を参照して、インクヘッド67による
印字領域について説明する。支軸66を中心として支柱
65が往復円弧運動をすることにより、支柱65の先端
に取付けられたインクキャリッジ63が、往復円弧運動
する。この往復円弧運動により、記録用紙62には、順
次画像が印刷される。印字時のインクキャリッジ63の
運動範囲は、支軸66より最も遠い位置にあるインクヘ
ッド67Aが、記録用紙62をカバーするように定めら
れる。また、印字時のインクキャリッジ63の運動範囲
外に、インクキャリッジ63の助走部およびオーバーラ
ン部が設けられる。このため、インクヘッド67Aが助
走部およびオーバーラン部に位置する場合には、インク
ヘッド67Aよりも支軸66に近い位置にあるインクヘ
ッド67B〜67Dは、インクを噴出しない。たとえ
ば、記録用紙62上であってインクヘッド67Dがイン
クを噴出しない領域が図中ハッチングを施された領域7
2として示されている。なお、インクジェットプリンタ
には、インクヘッド67などのクリーニングを行なうた
めのメンテナンス機構73がオーバーラン部の延長上に
さらに設けられている。
【0049】本実施の形態に係るインクジェットプリン
タでは、インクキャリッジ63のスキャン軌跡が円弧を
描く。このため、インクヘッド67ごとに走査速度が異
なる。すべてのインクヘッド67からのインクの吐出し
サイクルが同一の場合には、走査速度のずれにより、印
字されるドット間にずれを生じることになる。このた
め、制御装置は、インクヘッド67A〜67D毎にイン
クの吐出しサイクルを変えて制御を行なう。具体的に
は、インクヘッド67Dからインクヘッド67Aに向か
うにつれ、インクの吐出しサイクルを遅くし、印字され
るドット間のずれの問題を解消している。
【0050】図4を参照して、インクヘッド67は、支
軸66より放射状に配置される。このような配置にする
ことにより、インクヘッド67を蜂の巣状に配置するこ
とができ、インクキャリッジ63に配置されるインクヘ
ッド67の数や密度を増やすことができる。
【0051】以上説明したインクジェットプリンタで
は、インクキャリッジ63が円弧運動を行なう。このた
め、従来と同距離の助走部およびオーバーラン部を円弧
に沿って設けたとしても、助走部およびオーバーラン部
の横幅は従来のものより狭くすることができる。よっ
て、インクジェットプリンタを小型化することができ
る。
【0052】また、メンテナンス機構73は、円弧運動
を行なうインクキャリッジ63の走査軌跡の延長上に設
けられる。しかし、インクキャリッジ63の横方向の運
動幅は、円弧運動の半径、すなわち支軸66からインク
キャリッジ63の先端までの長さにより規定される。こ
のため、メンテナンス機構73を設けたとしても、イン
クキャリッジ63の横方向の運動幅は、支軸66からイ
ンクキャリッジ63の先端までの長さの2倍程度に抑え
ることができる。このため、小型のインクジェットプリ
ンタを提供することができる。
【0053】[実施の形態2]図5および図6を参照し
て、実施の形態2に係るインクジェットプリンタは、所
定の間隔で並べられた2つの支軸66と、複数のインク
ヘッド67を有するインクキャリッジ63と、一方の端
が2つの支軸66にそれぞれ軸着され、かつ他方の端が
インクキャリッジ63に上記所定の間隔で軸着された2
つの支柱65と、記録用紙62を蓄えるための用紙トレ
イ68と、用紙トレイ68より記録用紙62を1枚ずつ
取出すための記録用紙ピックアップローラ69と、記録
用紙ピックアップローラ69により取出された記録用紙
62を順次搬送するための記録用紙搬送ローラ70と、
記録用紙62の紙送り、インクキャリッジ63の運動お
よびインクヘッド67からのインク噴出の制御を行なう
ための制御装置(図示せず)と、画像データを受信する
ための受信装置(図示せず)とを含む。
【0054】インクキャリッジ63は、インクヘッド6
7の他に、インクを蓄えるためのインクボトルなどを含
む。
【0055】2つの支軸66、2つの支柱65およびイ
ンクヘッド67は、リンク機構を構成し、2つの支柱6
5が2つの支軸66を中心として、それぞれ往復円弧運
動をすることにより、インクキャリッジ63は、図5に
示すように同一姿勢を保ったまま往復円弧運動を行なう
ことができる。なお、図7を参照して、印字時のインク
キャリッジ63の運動範囲外に、インクキャリッジ63
の助走部およびオーバーラン部が設けられる。
【0056】図8(A)を参照して、受信装置で受信し
た画像データ80をそのまま用いて、本実施の形態に係
るインクジェットプリンタにより記録用紙62上に印字
を行なうと、インクキャリッジ63の走査軌跡が円弧を
描くため、印刷結果82に示すような、円弧状の歪を持
った画像が形成される。このため、図8(B)を参照し
て、制御装置は、画像データ80を補正し、印刷画像デ
ータ84を作成し、印刷画像データ84に基づき記録用
紙62上に印字を行なう。この結果、記録用紙62上に
は歪のない印刷結果86が形成される。
【0057】図9を参照して、印刷画像データ84の作
成方法について説明する。受信装置で受信された画像デ
ータ80は、(X0,Y0)−(Xm,Yn)を対角線
とする長方形の画像データである。画像データ80内の
ある座標(Xp,Yp)に対応する印刷画像データ84
上での座標は、(Xp,Yp+R(Xp))と表わすこ
とができる。すなわち、x座標は変化しないが、y座標
が座標値Xpで規定される値R(Xp)だけ変化する。
画像データ80上の(X0,Y0)、(X(m/2),
Y0)および(Xm、Y0)を通る直線は、印刷画像デ
ータ84上では、(X0,Yp+R(X0))、(X
(m/2),Yp+(R(X(m/2))))および
(Xm,Yp+R(Xm))を通る凹円弧曲線に変換さ
れる。また、この凹円弧曲線の曲率は、インクキャリッ
ジ63の走査軌跡である凸円弧曲線の曲率と同じであ
る。
【0058】このようにして得られた印刷画像データ8
4を用いて印刷を行なうことにより、支軸66からイン
クキャリッジ63の方向に搬送される記録用紙62上に
受信した画像データと同様の円弧状の歪がない画像を形
成することができる。
【0059】図10を参照して、インクジェットプリン
タの印刷動作について説明する。制御装置は、インクジ
ェットプリンタ内に設けられた画像データ80を受信す
るための受信用メモリ(図示せず)と、印刷画像データ
84を記憶するための印刷用メモリ(図示せず)とをク
リアする(S1)。
【0060】受信装置は、1ページ分の画像データ80
を受信し、受信用メモリに記憶する(S2)。受信した
画像データ80がビットマップデータでない場合には、
ビットマップデータに変換する処理(ラスタライズ処
理)を施す。
【0061】制御装置は、1ページ分の画像データ80
を上述の方法に従い印刷画像データ84に変換した後、
印刷用メモリに記憶する(S3)。
【0062】制御装置は、カウンタ(図示せず)の値に
1を設定する(S4)。制御装置は、インクキャリッジ
63の1回の走査で必要とされる印刷画像データD
(t)を印刷用メモリから読出し、この印刷画像データ
D(t)に基づいて印刷を行なう(S5)。この印刷画
像データD(t)については後述する。
【0063】制御装置は、1ページ分の印刷が終了した
か否かを判断する(S6)。1ページ分の印刷が終了し
ていれば(S6でYES)、印刷処理を終了する。1ペ
ージ分の印刷が終了していなければ(S6でNO)、カ
ウンタを1つインクリメントし(S7)、S4以降の処
理を繰返す。
【0064】図11を参照して、印刷画像データD
(t)について説明する。1回のインクキャリッジ63
の走査において必要とされるY方向(記録用紙62の搬
送方向)の画素数をhとすると、インクキャリッジ63
のt回目の走査において必要とされる印刷画像データD
(t)は、印刷画像データ84の中の(x0,y(h×
(t−1)))−(xm,y(h×t−1))を対角線
とする矩形領域内のデータである。
【0065】受信装置がスキャナやファクシミリなどに
接続されている場合には、1ラインまたは数ラインごと
に画像データが受信される。このため、このような場合
には、受信動作を行ないながら印刷動作が可能であるた
め、印刷速度を向上させることができる。また、1ペー
ジ分の受信用メモリを持つ必要がなくなるため、インク
ジェットプリンタの低コスト化につながる。
【0066】図12を参照して、受信動作を行ないなが
ら印刷動作を行なう場合について説明する。制御装置
は、印刷用メモリをクリアし(S11)、受信用メモリ
をクリアする(S12)。制御装置は、1ページ分の画
像データ80の受信が終了しているか否かを判断する
(S13)。1ページ分の画像データ80の受信が終了
していなければ(S13でNO)、受信装置は、1ライ
ン分の画像データ80を受信し、受信用メモリに記憶す
る(S14)。受信した画像データ80がビットマップ
データでない場合には、ビットマップデータに変換する
処理(ラスタライズ処理)を施す。
【0067】制御装置は、1ライン分の画像データ80
を上述の方法に従い変換した後、変換後のデータを印刷
用メモリに追加蓄積する(S15)。
【0068】制御装置は、インクキャリッジ63の1走
査に必要な印刷画像データ84が印刷用メモリに蓄積さ
れているか否かを判断する(S16)。1走査に必要な
印刷画像データ84が蓄積されていなければ(S16で
NO)、S12に戻り、1走査に必要な印刷画像データ
84が蓄積されるまでS12以降の処理を繰返す。
【0069】1走査に必要な印刷画像データ84が蓄積
されていれば(S16でYES)、制御装置は、印刷用
メモリから印刷画像データD(1)を読出し、印刷画像
データD(1)に基づいて印刷を行なう(S17)。
【0070】次回の印刷に備えて、制御装置は、印刷用
メモリに記憶されている印刷画像データD(t)(t≧
2)のデータがなくなるまで、順次、印刷画像データD
(t)を印刷画像データD(t−1)として記憶する
(S18)。すなわち、次回印刷されるデータが印刷画
像データD(1)として記憶される。その後、S12の
処理を繰返す。
【0071】1ページ分の画像データ80の受信が終了
していれば(S19でYES)、制御装置は、印刷画像
データD(1)が残っているか否かを判断する(S1
9)。印刷画像データD(1)が残っていなければ(S
19でNO)、処理を終了する。印刷画像データD
(1)が残っていれば(S19でYES)、制御装置
は、印刷用メモリより印刷画像データD(1)を読出
し、印刷を行なう(S20)。その後、処理を終了す
る。
【0072】以上説明したインクジェットプリンタで
は、インクキャリッジ63と2つの支柱65と支軸66
とがリンク機構を構成するため、インクキャリッジ63
が同一姿勢を保ったまま往復円弧運動を行なうことがで
きる。このため、従来と同距離の助走部およびオーバー
ラン部を円弧に沿って設けたとしても、助走部およびオ
ーバーラン部の横幅は従来のものより狭くなる。よっ
て、インクジェットプリンタを小型化することができ
る。また、インクキャリッジ63は同一姿勢を保ったま
ま運動するため、インクヘッド67の走査速度はすべて
同じである。このため、インクヘッド67間の走査速度
の違いにより生ずる印字時のドット間のずれの問題は生
じない。
【0073】また、画像データがインクキャリッジ63
の往復円弧運動時の軌跡の曲率に基づいて円弧状に予め
変換された後、印刷処理が行なわれる。このため、イン
クキャリッジ63が円弧状に運動をしても、円弧状の歪
のない印刷が可能となる。
【0074】さらに、ファクシミリなどから得られる画
像データのように、画像データが1ラインまたは数ライ
ンごとにしか得られない場合には、1ラインまたは数ラ
インごとに画像データを受信し、変換処理を行なった
後、印刷処理を行なう。これにより、受信用メモリの容
量を減らすことができる。
【0075】[実施の形態3]図13および図14を参
照して、実施の形態3に係るインクジェットプリンタ
は、所定の間隔で並べられた2つの支軸66と、複数の
インクヘッド67を有するインクキャリッジ63と、一
方の端が2つの支軸66にそれぞれ軸着され、かつ他方
の端がインクキャリッジ63に上記所定の間隔で軸着さ
れた2つの支柱65と、記録用紙62を蓄えるための用
紙トレイ68と、用紙トレイ68より記録用紙62を1
枚ずつ取出すための記録用紙ピックアップローラ69
と、記録用紙ピックアップローラ69により取出された
記録用紙62を順次搬送するための記録用紙搬送ローラ
70と、記録用紙62の紙送り、インクキャリッジ63
の運動およびインクヘッド67からのインク噴出の制御
を行なうための制御装置(図示せず)と、画像データを
受信するための受信装置(図示せず)とを含む。
【0076】インクキャリッジ63は、インクヘッド6
7の他に、インクを蓄えるためのインクボトルなどを含
む。
【0077】本実施の形態に係るインクジェットプリン
タは、実施の形態2に係るインクジェットプリンタと比
べ、記録用紙62の移動方向が異なる。すなわち、実施
の形態2に係るインクジェットプリンタでは、支軸66
からインクキャリッジ63の方向に記録用紙62が移動
していたのに対して、本実施の形態に係るインクジェッ
トプリンタでは、インクキャリッジ63から支軸66の
方向に用紙が移動する。
【0078】図15(A)を参照して、受信装置で受信
した画像データ80をそのまま用いて、本実施の形態に
係るインクジェットプリンタにより記録用紙62上に印
字を行なうと、インクキャリッジ63の走査軌跡が円弧
を描くため、印刷結果82に示すような、円弧状の歪を
持った画像が形成される。このため、図15(B)を参
照して、制御装置は、画像データ80を補正し、印刷画
像データ84を作成し、印刷画像データ84に基づき記
録用紙62上に印字を行なう。この結果、記録用紙62
上には歪のない印刷結果86が形成される。
【0079】図16を参照して、印刷画像データ84の
作成方法について説明する。受信装置で受信された画像
データ80は、(X0,Y0)−(Xm,Yn)を対角
線とする長方形の画像データである。画像データ80内
のある座標(Xp,Yp)に対応する印刷画像データ8
4上での座標は、(Xp,Yp−R(Xp))と表わす
ことができる。すなわち、x座標は変化しないが、y座
標が座標値Xpで規定される値R(Xp)だけ変化す
る。画像データ80上の(X0,Y0)、(X(m/
2),Y0)および(Xm、Y0)を通る直線は、印刷
画像データ84上では、(X0,Yp−R(X0))、
(X(m/2),Yp−(R(X(m/2))))およ
び(Xm,Yp−R(Xm))を通る凸円弧曲線に変換
される。また、この凸円弧曲線の曲率は、インクキャリ
ッジ63の走査軌跡である凸円弧曲線の曲率と同じであ
る。
【0080】このようにして得られた印刷画像データ8
4を用いて印刷を行なうことにより、支軸66からイン
クキャリッジ63の方向に搬送される記録用紙62上に
受信した画像データと同様の円弧状の歪がない画像を形
成することができる。
【0081】インクジェットプリンタの印刷動作は、図
10〜図12を参照して説明した実施の形態2に係るイ
ンクジェットプリンタの印刷動作と同様であり、印刷画
像データ84の作成方法が上述のように異なるのみであ
る。このため、これらの説明は繰返さない。なお、図1
0のS5の処理で必要とされるインクキャリッジ63の
1回の走査で必要とされる印刷画像データD(t)は、
図17のようになる。すなわち、1回のインクキャリッ
ジ63の走査において必要とされるY方向(記録用紙6
2の搬送方向)の画素数をhとすると、インクキャリッ
ジ63のt回目の走査において必要とされる印刷画像デ
ータD(t)は、印刷画像データ84の中の(x0,y
(h×(t−1)))−(xm,y(h×t−1))を
対角線とする矩形領域内のデータである。
【0082】以上説明したインクジェットプリンタで
は、インクキャリッジ63が同一姿勢を保ったまま円弧
運動を行なうことができる。このため、従来と同距離の
助走部およびオーバーラン部を円弧に沿って設けたとし
ても、助走部およびオーバーラン部の横幅は従来のもの
より狭くなる。よって、インクジェットプリンタを小型
化することができる。また、インクキャリッジ63は同
一姿勢を保ったまま運動するため、インクヘッド67の
走査速度はすべて同じである。このため、インクヘッド
67間の走査速度の違いにより生ずる印字時のドット間
のずれの問題は生じない。
【0083】また、画像データが予めインクキャリッジ
63の往復円弧運動時の軌跡の曲率に基づいて円弧状に
変換された後、印刷処理が行なわれる。このため、イン
クキャリッジ63が円弧状に運動をしても、円弧状の歪
のない印刷が可能となる。
【0084】さらに、ファクシミリなどから得られる画
像データのように、画像データが1ラインまたは数ライ
ンごとにしか得られない場合には、1ラインまたは数ラ
インごとに画像データを受信し、変換処理を行なった
後、印刷処理を行なう。これにより、受信用メモリの容
量を減らすことができる。
【0085】[実施の形態4]図18および図19を参
照して、本実施の形態に係るインクジェットプリンタ
は、図13および図14を参照して説明した実施の形態
3に係るインクジェットプリンタの構成において、熱発
生口112より熱風または赤外線を発生し、記録用紙6
2上のインクを乾燥させるための熱発生装置110を2
つの支柱65にさらに設けたものである。
【0086】印刷画像データの作成方法およびインクジ
ェットプリンタの印刷動作は、実施の形態3と同様であ
るため、説明は繰返さない。
【0087】図20を参照して、インクキャリッジ63
により記録用紙62上に印刷されたインクは、記録用紙
62に搬送に伴い、熱発生装置110の下に位置したと
きに、熱発生装置110の熱発生口112より発生され
た熱により乾燥させられる。図21を参照して、熱風の
方向は、矢印120で示すように、下向きである。ま
た、熱発生装置110は、インクキャリッジ63と同様
に往復円弧運動を行なうことで、記録用紙62上のイン
クを乾燥させるが、熱発生装置110の往復円弧運動の
半径は、インクキャリッジ63の往復円弧運動の半径よ
りも小さい。このため、インクキャリッジ63が印刷領
域の最左端および最右端にそれぞれ位置する場合に、記
録用紙62の印刷領域の左隅および右隅まで熱風を送る
ことができるように、熱発生装置110の横幅は定めら
れている。
【0088】図22を参照して、記録用紙62はインク
キャリッジ63から熱発生装置110の方向に移動す
る。このため、インクキャリッジ63による印刷が終了
した時点では、インクキャリッジ63と熱発生装置11
0とにより挟まれた領域130が未乾燥部分として残さ
れる。このため、制御装置は、インクキャリッジ63に
よる印刷が終了した後も一定期間、熱発生装置110の
往復円弧運動を行ない、領域130の乾燥を行なう。
【0089】なお、記録用紙62上に印刷されたインク
を乾燥させる場合には、インクのある部分のみに熱発生
装置110から熱風や赤外線等の熱を与えればよい。こ
のため、制御装置は、インクのある部分のみに熱を与
え、インクのない部分には熱を与えないように熱発生装
置110の動作を制御する。制御装置は、インクの有無
を印刷メモリに記憶された印刷画像データにより判断
し、インクキャリッジ63により印刷された部分が熱発
生装置110の下に到達した場合には、熱発生装置11
0を作動させ、その部分に熱を与え、インクキャリッジ
63により印刷されなかった部分が熱発生装置110の
下に到達した場合には、熱発生装置110の作動を停止
させ、その部分には熱を与えないようにする。なお、一
般に熱の発生は瞬時に起こるものではない。このため、
制御装置は、熱発生装置110を作動させてからインク
を乾燥できる熱が発生するまでの時間を考慮した上で、
熱発生装置110の作動を制御する。
【0090】図23を参照して、熱発生装置110の取
付位置について説明する。熱発生装置110は、インク
キャリッジ63に比較的近い場所に位置する。このた
め、熱発生装置110自身が発生する熱および熱発生装
置110から発生される熱風または赤外線等がインクタ
ンクやインクヘッド67にあるインクに悪い影響を与え
ることがある。このため、熱発生装置110や熱発生口
112とインクタンクやインクヘッド67との間の距離
は、インクタンクやインクヘッド67にあるインクが変
質または凝固しない温度となるように定められている。
【0091】また、熱発生装置110自身が発生する熱
および熱発生装置110から発生せれる余分な熱風また
は赤外線等により記録用紙62を変形させ、記録用紙6
2上に印刷されたインクが変質することが考えられる。
このため、熱発生装置110または熱発生口112と記
録用紙62との間の距離は、記録用紙62が変形せず、
かつ記録用紙62上に印刷されたインクが変質しないよ
うに定められる。
【0092】さらに、熱発生装置110から発生する熱
風または赤外線の方向によっては、インクタンクやイン
クヘッド67にあるインクを変質または凝固させる場合
があり、インクヘッド67から噴出するインクの飛行軌
跡を曲げてしまい、印刷図形や印刷文字の乱れが起こる
場合がある。このため、熱発生装置110からの熱発生
方向は、インクキャリッジ63から遠ざかる方向、すな
わち記録用紙62が移動する方向に設定される。
【0093】熱発生装置110には、熱発生口112よ
り熱風を発生させるために、ファンなどの可動部が含ま
れており、熱発生装置110は作動時に振動をしてい
る。このため、熱発生装置110が取付けられている支
柱65を通じてインクキャリッジ63やインクヘッド6
7に振動が伝わる。これにより、インクの誤噴出ならび
に印刷文字および印刷図形の乱れを起こすことがある。
このため、図24を参照して、本実施の形態に係る熱発
生装置110と、2つの支柱65との間には、熱発生装
置110の振動を吸収するための振動吸収部材140が
取付けられている。
【0094】図20では、熱発生装置110の移動範囲
が印刷面を覆うように熱発生装置110の横幅が定めら
れている。しかし、このように横幅の大きな熱発生装置
110を用いずとも、図25に示すように、横幅の小さ
な熱発生装置110を用いて記録用紙62の全体を乾燥
させることは可能である。図25を参照して、インクキ
ャリッジ63の横移動幅は記録用紙62の印刷面の幅と
等しく設定されるが、この時の熱発生装置110の横移
動幅は、インクキャリッジ63の横移動幅よりも狭くな
る。このため、図26に示すように、熱発生装置110
から発生する熱風の方向を矢印120のように放射状に
する。これにより、熱発生装置110は熱発生装置11
0の横移動幅よりも広い幅に熱風をあてることができ、
記録用紙62の全体を乾燥することができるようにな
る。
【0095】以上説明したインクジェットプリンタで
は、実施の形態3に係るインクジェットプリンタの効果
に加えて、以下のような効果がある。すなわち、支軸6
6とインクキャリッジ63との間に熱発生装置110が
設けられている。熱発生装置110は、インクキャリッ
ジ63の往復円弧運動と同期して往復円弧運動を行な
う。このため、熱発生装置110から放出される熱によ
り、印字と並行して、記録用紙62上に噴出されたイン
クを乾燥させることができる。また、熱発生装置110
自体も運動を行なうため、熱発生装置110を小さくし
ても記録用紙62全体を乾燥することができるようにな
る。このため、熱発生装置110の消費電力および熱発
生装置110より放出される熱量が小さくなる。よっ
て、熱を外部に放出するための排気ファンも必要なくな
り、インクジェットプリンタを小型化することができ
る。
【0096】また、記録用紙62の印刷領域の全面に熱
風を送ることができるようにするため、熱発生装置11
0を大きくし、熱発生装置110から発生する熱風の方
向を放射状にした。また、印刷が終了した後一定時間、
熱発生装置110を作動させる。これにより、記録用紙
62が排出されるまでに印刷面のインク全体を乾燥させ
ることができ、排出される記録用紙62の重なりやこす
れによる印刷面の汚れをなくすことができる。
【0097】さらに、熱発生装置110は、インクが印
刷された部分のみを乾燥することで、記録用紙62の全
体を乾燥させる場合に比べて熱発生装置110が消費す
る電力を低下させることができる。また、熱発生装置1
10から発生する熱量を少なくすることができるため、
熱発生装置110自体を小型化し、インクジェットプリ
ンタから熱を逃すための空間を小さくすることができ
る。このため、インクジェットプリンタ全体を小型化す
ることができる。
【0098】さらにまた、熱発生装置110を適切な位
置に取付けることにより、インクタンクやインクヘッド
67にあるインクを変質させたり凝固させることがなく
なる。また、記録用紙62を変形させず、記録用紙62
上に印刷されたインクを変質させることがなくなる。
【0099】また、熱発生装置110から発生する熱風
または赤外線の方向をインクキャリッジ63から遠ざか
る方向とすることにより、インクタンクやインクヘッド
67にあるインクを変質または凝固させることがなくな
り、インクヘッド67から噴出されるインクの飛行軌跡
を曲げることによる印刷図形や印刷文字の乱れを起こす
ことがなくなる。
【0100】また、熱発生装置110と支柱65との間
に振動吸収部材140を設けることによりインクキャリ
ッジ63の振動を防ぎ、インクの誤噴出ならびに印刷文
字および印刷図形の乱れを防ぐことができる。
【0101】[実施の形態5]図27および図28を参
照して、本実施の形態に係るインクジェットプリンタ
は、図5および図6を参照して説明した実施の形態2に
係るインクジェットプリンタの構成において、熱発生口
112より熱風または赤外線を発生し、記録用紙62上
のインクを乾燥させるための熱発生装置110をインク
キャリッジ63の先端にさらに設けたものである。
【0102】印刷画像データの作成方法およびインクジ
ェットプリンタの印刷動作は、実施の形態2と同様であ
るため、説明は繰返さない。
【0103】図27に示すように、インクキャリッジ6
3が記録用紙62の印刷範囲で印刷を行なった際に、熱
発生装置110が印刷範囲に熱風または赤外線等を噴出
することができるように、熱発生装置110の横幅が定
められている。
【0104】図29を参照して、記録用紙62は、イン
クキャリッジ63から熱発生装置110の方向に移動す
る。このため、インクキャリッジ63による印刷が終了
した時点では、インクキャリッジ63と熱発生装置11
0とにより挟まれた領域132が未乾燥部分として残さ
れる。このため、制御装置は、インクキャリッジ63に
よる印刷が終了した後も一定期間、熱発生装置110の
往復円弧運動を行ない、領域132の乾燥を行なう。
【0105】本実施の形態に係る制御装置は、実施の形
態4に係る制御装置と同様に、記録用紙62上のインク
のある部分にのみ熱風や赤外線等の熱を与えるように、
熱発生装置110の制御を行なう。
【0106】図30を参照して、熱発生装置110の取
付位置について説明する。図23を参照して説明した熱
発生装置110の取付位置と同様に、インクタンクやイ
ンクヘッド67にあるインクが変質および凝固しないよ
うに、熱発生装置110とインクキャリッジ63との間
の距離が定められる。また、記録用紙62が変形せず、
かつ記録用紙62上に印刷されたインクが変質しないよ
うに熱発生装置110と記録用紙62との間の距離が定
められる。さらに、インクタンクやインクヘッド67に
あるインクを変質または凝固させずに、かつインクヘッ
ド67から噴出するインクの飛行軌跡を曲げないよう
に、熱発生装置110からの熱発生方向は、インクキャ
リッジ63から遠ざかる方向、すなわち記録用紙62が
移動する方向に設定される。
【0107】また、熱発生装置110に含まれるファン
などの可動部の振動によるインクヘッド67からのイン
クの誤噴射ならびに印刷文字および印刷図形の乱れを防
止するため、インクキャリッジ63と熱発生装置110
とは、振動吸収部材140により接続されている。
【0108】以上説明したインクジェットプリンタで
は、実施の形態4に係るインクジェットプリンタと同様
の効果を奏することができる。
【0109】[実施の形態6]図31および図32を参
照して、本実施の形態に係るインクジェットプリンタ
は、支軸66と、平行な2本のガイドレール150およ
び152と、複数のインクヘッド67を有し、2本のガ
イドレール150および152に沿って走行可能で、か
つ走行方向と直交する方向を長手方向とする開口部15
6を有するインクキャリッジ154と、一方の端が支軸
66に軸着され、かつ他方の端が開口部156を移動可
能なように嵌め合わされたうで木158と、記録用紙6
2を蓄えるための用紙トレイ68と、用紙トレイ68よ
り記録用紙62を1枚ずつ取出すための記録用紙ピック
アップローラ69と、記録用紙ピックアップローラ69
により取出された記録用紙62を順次搬送するための記
録用紙搬送ローラ70と、記録用紙62の紙送り、イン
クキャリッジ63の運動およびインクヘッド67からの
インク噴出の制御を行なうための制御装置(図示せず)
と、画像データを受信するための受信装置(図示せず)
とを含む。2本のガイドレール150および152のイ
ンクキャリッジ154と接合する部分はボールベアリン
グよりなり、うで木158のインクキャリッジ154と
接合する部分はボールベアリングよりなる。図33は、
図31に示すうで木158およびインクキャリッジ15
4のY−Y′断面図である。図34は、うで木158を
図33のX1の方向から見た図である。図35は、うで
木158を図34のX2の方向から見た図である。図3
6は、インクキャリッジ154を図33のX3の方向か
ら見た図である。図37は、インクキャリッジ154を
図36のX4の方向から見た図である。
【0110】うで木158とインクキャリッジ154の
開口部156とは嵌合部材162により嵌め合わされて
いる。インクキャリッジ154は、インクヘッド67の
他に、インクを蓄えるためのインクボトルなどを含む。
【0111】実施の形態1〜5に示したインクジェット
プリンタは、助走部およびオーバーラン部の横幅を狭く
するため、円弧運動をしながら印刷を行なう。しかし、
円弧運動をするため、通常の画像データをそのまま使用
して印刷することができない。このため、実施の形態2
に示したような特別の画像処理が必要とされる。本実施
の形態に示すインクジェットプリンタは、円弧運動を直
線運動に変えることにより、助走部およびオーバーラン
部の横幅を狭くしつつも、通常の画像データをそのまま
使用して印刷をすることができるものである。
【0112】上述のように、インクキャリッジ154
は、ガイドレール150および152に沿って移動す
る。うで木158の円弧運動は、嵌合部材162の縦方
向の運動およびインクキャリッジ154の横方向の運動
に分解される。
【0113】図38を参照して、インクジェットプリン
タの印刷動作について説明する。インクジェットプリン
タに接続されているコンピュータなどによる印字要求を
制御装置が受信する(S31)。印字要求を受信した
後、受信装置は、コンピュータなどから画像情報を受信
する(S32)。制御装置は、受信データより画像サイ
ズを決定する(S33)。制御装置は、画像サイズに応
じてうで木158の振幅を決定する(S34)。制御装
置は、記録用紙62を用紙トレイ68から搬送する(S
35)。制御装置は、画像情報から1ラインごとにデー
タを選び出し、インクヘッド67より印字されるデータ
を準備する(S36)。受信装置は、記録用紙62が印
字部に到達したか否かを判断する(S37)。記録用紙
62が印字部に到達していなければ(S37でNO)、
S35以下の処理を繰返す。
【0114】記録用紙62が印字部に到達していれば
(S37でYES)、制御装置はうで木158を往復円
弧運動させ、準備したデータに基づき記録用紙62上に
1ライン分の印刷を行なう(S38)。制御装置は、次
に印刷するデータがあるか否かを判断し(S39)、次
に印刷するデータがあれば(S39でYES)、S36
以降の処理を繰返す。次に印刷するデータがなければ
(S39でNO)、制御装置は、次のページの印字をす
るか否かを判断し(S40)、次のページの印字をする
場合には(S40でYES)、S32以降の処理を繰返
す。次のページの印字をしない場合には(S40でN
O)、処理を終了する。
【0115】図39を参照して、インクジェットプリン
タの印刷動作の他の実施形態について説明する。S31
〜S32の処理およびS35の処理は図38と同様であ
るため、説明は繰返さない。S35の処理の後、制御装
置は、搬送中の記録用紙62の用紙幅を図示しない検知
センサで検出する(S41)。制御装置は、検出された
用紙幅に合わせてうで木158の振幅を決定する(S4
2)。その後、S36〜S40の処理を行なう。S36
〜S40の処理は図38と同様であるため、説明は繰返
さない。
【0116】図40を参照して、インクジェットプリン
タの印刷動作のさらに他の実施形態について説明する。
S31〜S32の処理は図38と同様であるため、説明
は繰返さない。S32の処理の後、制御装置は、給紙が
用紙トレイ68から行われるか否かを判断する(S5
1)。給紙が用紙トレイ68から行われる場合には(S
51でYES)、制御装置は、用紙トレイ68にストッ
クされた記録用紙62のサイズを測定するための位置決
め部材(図示せず)からの情報に基づき、記録用紙62
のサイズを決定する。給紙が用紙トレイ68から行われ
ない場合には(S51でNO)、制御装置は、給紙が手
差しにより行われるか否かを判断する(S52)。給紙
が手差しにより行われる場合には(S52でYES)、
図41に示すような給紙トレイ172に設けられた記録
用紙62を固定するための手差し給紙用用紙位置決め部
材174からの固定位置の情報に基づき、記録用紙62
のサイズを決定する(S54)。給紙が用紙トレイ68
からも給紙トレイ172からも行われない場合には(S
52でNO)、制御装置は、S51の処理を繰返す。
【0117】S53またはS54の処理により、記録用
紙62の用紙サイズが決定されると、制御装置は、記録
用紙62を用紙トレイ68または給紙トレイ172から
搬送する(S55)。制御装置は、用紙サイズに応じて
うで木158の振幅を決定する(S56)。その後、S
36〜S40の処理を行なう。S36〜S40の処理は
図38と同様であるため、説明は繰返さない。
【0118】以上説明したように、インクキャリッジ1
54は2本のガイドレール150および152に沿って
運動し、直線運動を行ないながら印字を行なう。インク
キャリッジ154の走査は、うで木158の往復円弧運
動により行われる。うで木158の往復円弧運動は、イ
ンクキャリッジ154の開口部156をうで木158が
移動する縦方向の直線運動と、インクキャリッジ154
がガイドレール150および152に沿って走行する横
方向の直線運動とに分解される。このため、従来と同距
離の助走部およびオーバーラン部を円周に沿って設けた
としても、助走部およびオーバーラン部の横幅は従来の
ものより小さくなる。このため、インクキャリッジ15
4の横方向の移動幅を小さくすることができ、インクジ
ェットプリンタを小型化することができる。
【0119】また、2本のガイドレール150および1
52のインクキャリッジ154と接合する部分はボール
ベアリングよりなり、うで木158のインクキャリッジ
154と接合する部分はボールベアリングよりなる。こ
のため、インクキャリッジ154のスムーズな移動を可
能にすることができる。
【0120】さらに、制御装置は、画像サイズに応じて
うで木158の振幅を決定するため、インクキャリッジ
154が無駄な往復運動をすることなく、高速印字が可
能となる。
【0121】さらにまた、記録用紙62の大きさに基づ
いてインクキャリッジ154の運動制御が行なわれる。
このため、印字時にはインクキャリッジ154の動作範
囲を記録用紙62内に限定することができ、インクキャ
リッジ154の無駄な動きがなくなる。このため、高速
に印字を行なうことができる。
【0122】今回開示された実施の形態はすべての点で
例示であって制限的なものではないと考えられるべきで
ある。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求
の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味お
よび範囲内でのすべての変更が含まれることが意図され
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1に係るインクジェットプリンタの
内部上面図である。
【図2】実施の形態1に係るインクジェットプリンタの
内部側面図である。
【図3】インクヘッド67の印字領域を説明する図であ
る。
【図4】インクヘッド67の配置を説明する図である。
【図5】実施の形態2に係るインクジェットプリンタの
内部上面図である。
【図6】実施の形態2に係るインクジェットプリンタの
内部側面図である。
【図7】インクキャリッジ63の助走部およびオーバー
ラン部を説明する図である。
【図8】画像データの変換を説明する図である。
【図9】印刷画像データの作成方法を説明する図であ
る。
【図10】インクジェットプリンタの印刷動作のフロー
チャートである。
【図11】印刷画像データについて説明する図である。
【図12】インクジェットプリンタの受信動作を行ない
ながらの印刷動作のフローチャートである。
【図13】実施の形態3に係るインクジェットプリンタ
の内部上面図である。
【図14】実施の形態3に係るインクジェットプリンタ
の内部側面図である。
【図15】画像データの変換を説明する図である。
【図16】印刷画像データの作成方法を説明する図であ
る。
【図17】印刷画像データについて説明する図である。
【図18】実施の形態4に係るインクジェットプリンタ
の内部上面図である。
【図19】実施の形態4に係るインクジェットプリンタ
の内部側面図である。
【図20】熱発生装置のサイズを説明するための図であ
る。
【図21】熱発生装置が発生する熱風の方向を説明する
図である。
【図22】印刷終了時のインク未乾燥部分を説明するた
めの図である。
【図23】熱発生装置の取付位置について説明するため
の図である。
【図24】図23の熱発生装置のA−A断面図である。
【図25】熱発生装置のサイズを説明するための図であ
る。
【図26】熱発生装置が発生する熱風の方向を説明する
図である。
【図27】実施の形態5に係るインクジェットプリンタ
の内部上面図である。
【図28】実施の形態5に係るインクジェットプリンタ
の内部側面図である。
【図29】印刷終了時のインク未乾燥部分を説明するた
めの図である。
【図30】熱発生装置の取付位置について説明するため
の図である。
【図31】実施の形態6に係るインクジェットプリンタ
の内部上面図である。
【図32】実施の形態6に係るインクジェットプリンタ
の内部側面図である。
【図33】うで木およびインクキャリッジの断面図であ
る。
【図34】うで木を図33のX1の方向から見た図であ
る。
【図35】うで木を図34のX2の方向から見た図であ
る。
【図36】インクキャリッジを図33のX3の方向から
見た図である。
【図37】インクキャリッジ154を図36のX4の方
向から見た図である。
【図38】インクジェットプリンタの印刷動作のフロー
チャートである。
【図39】インクジェットプリンタの印刷動作のフロー
チャートである。
【図40】インクジェットプリンタの印刷動作のフロー
チャートである。
【図41】手差し給紙用用紙位置決め部材について説明
する図である。
【図42】従来のインクジェットプリンタの助走部、印
字領域およびオーバーラン部について説明する図であ
る。
【図43】従来のインクジェットプリンタの内部側面図
である。
【符号の説明】
63 インクキャリッジ 65 支柱 66 支軸 67 インクヘッド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 都丸 好章 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 宮生 宣佳 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 阿坂 利裕 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 Fターム(参考) 2C056 EA23 EB11 EB29 EC12 EC34 FA09 HA47 2C480 CA13

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の間隔で並べられた2つの所定軸周
    りに回転可能に設けられた2つの支軸と、 前記2つの支軸の回転とともに前記2つの軸周りに円弧
    運動をするよう前記2つの支軸にそれぞれ固定された2
    つの支柱と、 前記2つの支柱の前記支軸から予め定められた位置に設
    けられた複数のインクヘッドを有するインクキャリッジ
    と、 記録用紙の紙送り、前記2つの支軸の回転運動および前
    記複数のインクヘッドからのインク噴出の制御を行なう
    ための制御手段とを含む、インクジェットプリンタ。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、前記インクキャリッジ
    の往復円弧運動時の軌跡の曲率に基づき、画像データを
    変換し、変換後の画像データに基づき、前記記録用紙の
    紙送り、前記2つの支軸の回転運動および前記複数のイ
    ンクヘッドからのインク噴出の制御を行なうための手段
    を含む、請求項1に記載のインクジェットプリンタ。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、1ページ分の画像デー
    タを準備するための手段と、 前記インクキャリッジの往復円弧運動時の軌跡の曲率に
    基づき、準備された前記1ページ分の画像データを変換
    し、変換後の画像データに基づき、前記記録用紙の紙送
    り、前記2つの支軸の回転運動および前記複数のインク
    ヘッドからのインク噴出の制御を行なうための手段を含
    む、請求項1に記載のインクジェットプリンタ。
  4. 【請求項4】 前記制御手段は、1ページ分の画像デー
    タを分割した所定行数のデータを順次準備するための手
    段と、 前記インクキャリッジの往復円弧運動時の軌跡の曲率に
    基づき、準備された前記所定行数のデータを変換し、変
    換後のデータに基づき、前記記録用紙の紙送り、前記2
    つの支軸の回転運動および前記複数のインクヘッドから
    のインク噴出の制御を行なうための手段を含む、請求項
    1に記載のインクジェットプリンタ。
  5. 【請求項5】 前記2つの支柱に設けられた熱発生装置
    をさらに含む、請求項1〜4のいずれかに記載のインク
    ジェットプリンタ。
  6. 【請求項6】 前記インクキャリッジの先端に設けられ
    た熱発生装置をさらに含む、請求項1〜4のいずれかに
    記載のインクジェットプリンタ。
  7. 【請求項7】 前記熱発生装置の横幅は、前記熱発生装
    置の往復運動幅と前記記録用紙の幅との関係により定め
    られている、請求項5に記載のインクジェットプリン
    タ。
  8. 【請求項8】 前記熱発生装置の熱発生方向は、前記熱
    発生装置の中心から広がる方向である、請求項5に記載
    のインクジェットプリンタ。
  9. 【請求項9】 前記熱発生装置は、前記熱発生装置から
    発生する熱により、前記インクキャリッジ内のインクが
    変質または凝固しない位置に設けられている、請求項5
    〜8のいずれかに記載のインクジェットプリンタ。
  10. 【請求項10】 前記熱発生装置は、前記熱発生装置か
    ら発生する熱により、前記記録用紙に噴出されたインク
    の変質および前記記録用紙の変形を起こさない位置に設
    けられている、請求項5〜8のいずれかに記載のインク
    ジェットプリンタ。
  11. 【請求項11】 前記熱発生装置から発生する熱風の方
    向は、熱により前記インクキャリッジ内のインクの変質
    または凝固を起こさず、かつ風圧により前記インクキャ
    リッジより噴出されるインク滴の飛行曲がりを起こさな
    い方向である、請求項5〜8のいずれかに記載のインク
    ジェットプリンタ。
  12. 【請求項12】 前記熱発生装置と前記2つの支柱との
    間に設けられた振動吸収部材をさらに含む、請求項5〜
    8のいずれかに記載のインクジェットプリンタ。
  13. 【請求項13】 前記制御装置は、 前記2つの支軸の回転運動および前記複数のインクヘッ
    ドからのインク噴出の制御を行なうための手段と、 前記記録用紙の印字部分の乾燥が終了するまで、前記記
    録用紙の紙送りを行ない、かつ前記熱発生装置からの熱
    発生を行なわせるための手段とを含む、請求項5〜8の
    いずれかに記載のインクジェットプリンタ。
  14. 【請求項14】 前記制御装置は、 前記記録用紙の紙送り、前記2つの支軸の回転運動およ
    び前記複数のインクヘッドからのインク噴出の制御を行
    なうための手段と、 画像データに基づき、前記熱発生装置からの熱発生の制
    御を行なうための手段とを含む、請求項5〜8のいずれ
    かに記載のインクジェットプリンタ。
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