JP2003117923A - ゴム補強用炭素繊維コード及び繊維強化ゴム材料 - Google Patents

ゴム補強用炭素繊維コード及び繊維強化ゴム材料

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JP2003117923A
JP2003117923A JP2001320296A JP2001320296A JP2003117923A JP 2003117923 A JP2003117923 A JP 2003117923A JP 2001320296 A JP2001320296 A JP 2001320296A JP 2001320296 A JP2001320296 A JP 2001320296A JP 2003117923 A JP2003117923 A JP 2003117923A
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Takao Manabe
隆雄 真鍋
Hajime Kishi
肇 岸
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  • Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、優れた耐疲労性を発現する、炭素繊
維が使用されてなるゴム補強用コード、及びかかる補強
用コードが使用されてなる、タイヤ、ベルト、ホース等
のゴム材料の補強材として好適に使用できる繊維強化ゴ
ム材料を提供せんとするものである。 【解決手段】本発明のゴム補強用コードは、破断伸度が
1.7%以上の炭素繊維束に、ゴムラテックスを含むエ
ポキシ樹脂組成物が含浸されてなるゴム補強用コードで
あって、かつ、該炭素繊維束が、下記撚り係数が90〜
900の範囲内にある撚り糸であることを特徴とするも
のである。 撚り係数=[N×(D)1/2 ] N:撚り数(回/10cm) D:炭素繊維束の総繊度(dtex) また、本発明の繊維強化ゴム材料は、かかるゴム補強用
コードを用いて、ゴム材料が補強されていることを特徴
とするものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、タイヤ、ベルト、
ホース等の各種ゴム材料の補強材として好適に使用でき
るゴム補強用コード、及びかかるゴム補強用コードによ
り補強されてなる繊維強化ゴム材料に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】ゴム補強用コードにより補強されてなる
繊維強化ゴム材料は、タイヤ、ベルト、ホース等に幅広
く活用されている。
【0003】一般に、これらのゴム材料は、撚りを付与
した強化繊維束の表層部に、接着剤を塗布してなるコー
ドにより、ゴムを含んでなる基材が補強されてなる。
【0004】炭素繊維は、高強度、高弾性率であり、耐
熱性、耐水性に優れるが、伸長・圧縮変形、屈曲変形等
の変形に対する耐疲労性が劣るという問題を有する。こ
のため、炭素繊維が使用されたゴム補強用コードにより
補強されてなる繊維強化ゴム材料は、一般に耐疲労性に
乏しいとされてきた。
【0005】かかる問題を解決する試みとしては、特開
昭60−181369号公報に、エポキシ化合物とゴム
ラテックスとの混合物を炭素繊維束に付着させる手法が
開示されており、特開昭52−56181号公報に、R
FLを多量に付着せしめる手法が開示されている。
【0006】しかしながら、これら手法によっても、タ
イヤ、ベルト、ホース等のゴム材料用途において要求さ
れる耐疲労性やタイヤコードの柔軟性は未だ不充分なレ
ベルであった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、かかる従来
技術の背景に鑑み、優れた耐疲労性を発現する、炭素繊
維が使用されてなるゴム補強用コード、及びかかる補強
用コードが使用されてなる、タイヤ、ベルト、ホース等
のゴム材料の補強材として好適に使用できる繊維強化ゴ
ム材料を提供せんとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、かかる課題を
解決するために、次のような手段を採用するものであ
る。すなわち、本発明のゴム補強用コードは、破断伸度
が1.7%以上の炭素繊維束に、ゴムラテックスを含む
エポキシ樹脂組成物が含浸されてなるゴム補強用コード
であって、かつ、該炭素繊維束が、下記撚り係数が90
〜900の範囲内にある撚り糸であることを特徴とする
ものである。
【0009】撚り係数=[N×(D)1/2 ] N:撚り数(回/10cm) D:炭素繊維束の総繊度(dtex) また、本発明の繊維強化ゴム材料は、かかるゴム補強用
コードを用いて、ゴム材料が補強されていることを特徴
とするものである。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明において、ゴム補強用コー
ド(以下、コードという)に用いる炭素繊維束は、その
破断伸度が1.7%以上、好ましくは1.8%以上、よ
り好ましくは1.9%以上であることが重要である。
1.7%未満であると、過大な応力による変形を受ける
とコードが破断し易くなり、タイヤ、ベルト等の用途に
使用できないことがある。
【0011】前記コードは、含浸後撚りを掛けられてい
ることが必須であり、すなわち、コードを構成する炭素
繊維束が、下記式で示す撚り係数が、90以上900以
下、好ましくは200以上800以下、より好ましくは
300以上700以下であることが重要である。
【0012】撚り係数=[N×(D)1/2 ] N:撚り数(回/10cm) D:炭素繊維束の総繊度(dtex) 撚り係数が90未満であると、繰り返し変形を受けた際
の圧縮歪みが分散されず、耐疲労性が低下することがあ
る。撚り係数が900を超えると単繊維同士の擦過によ
り、耐疲労性が低下することがある。なお、撚りの付与
はゴムラテックスを含むエポキシ樹脂組成物の含浸前、
後のいずれの工程でも良いが、樹脂組成物の炭素繊維束
内部への含浸を促すため、開繊状態で樹脂組成物を含浸
した後に撚りを付与することが好ましい。
【0013】また、撚り構造は、一本のコードに撚りを
加えた片撚り構造でもよく、数本のコードにまず下撚り
を加えた後、さらにそれら数本を合わせ、上撚りを加え
るという所謂もろ撚り構造でもよい。
【0014】本発明では、前記炭素繊維束に、ゴムラテ
ックスを含むエポキシ樹脂組成物を含浸させることが必
要である。かかる樹脂組成物の含浸により、ゴム材料
中、コードとゴムとの界面(以下、コード/ゴム界面と
いう)における剥離が防止され、ゴム材料の耐疲労性が
向上するようになる。
【0015】ここにゴムラテックスは、高分子が水中に
分散されてなるものであり、かかる水分の存在により、
コード中に、耐疲労性を損なうボイドが発生することが
あるため、炭素繊維束にゴムラテックスを含む樹脂組成
物を含浸させる際には、コード中に含まれる水分を、加
熱乾燥等により除去するのが良い。
【0016】さらに、前記炭素繊維束は、その引張強度
が好ましくは4000MPa以上であり、より好ましくは
4400MPa以上、特に好ましくは4800MPa以上であ
るのが良い。4000MPa未満であると、ゴム材料が過
大な応力を受けた際に、コードが破断し易くなり、タイ
ヤ、ベルト等、高度の耐疲労性が要求される用途に使用
できないことがある。
【0017】さらに、前記炭素繊維束を構成する単繊維
は、その断面形状が、実質的に真円状であるのが良い。
ここで「実質的に真円状である」とは、単繊維の断面の
外接円の半径Rと内接円の半径rとの比(=R/r)で定義され
る断面の変形度(測定法は後述する)が、1〜1.1の
範囲内であることをいう。断面の変形度が1.1を超え
ると楕円状となり、単繊維同士の擦過により、コードが
破断し易くなる。また、空豆状、三つ葉状等の断面形状
の場合も単繊維同士の擦過が起こりやすく、コードが破
断し易くなり、ゴム材料の耐疲労性が低下することがあ
る。
【0018】前記炭素繊維束は、その単位長さあたりの
重量が好ましくは0.5〜1.2g/m、より好ましく
は0.6〜1.1g/m、特に好ましくは0.7〜1.
0g/mであるのが良い。0.5g/m未満であるとゴ
ム材料の補強効果が不足することがあり、1.2g/m
を越えるとコードに樹脂組成物が充分に含浸されないこ
とがある。
【0019】本発明では、コード中の樹脂組成物の含有
比率は、炭素繊維束100重量部に対して、好ましくは
10〜40重量部であり、より好ましくは15〜35重
量部、特に好ましくは20〜30重量部であるのがよ
い。10重量部未満であると、単繊維同士の擦過によ
り、コードの耐疲労性が低下することがあり、40重量
部を越えると、コードの耐熱性、耐水性、耐溶剤性等が
低下することがある。
【0020】本発明において、樹脂組成物中に含まれる
ゴムラテックスの含有比率は、樹脂組成物100重量部
に対して好ましくは20〜80重量部であり、より好ま
しくは30〜70重量部、特に好ましくは40〜60重
量部であるのがよい。20重量部未満であると、コード
の柔軟性が低下することがあり、80重量部を越える
と、コードの粘着性が過剰になり、取扱い性が悪化する
ことがある。
【0021】ゴムラテックスの具体例としては、アクリ
レート−ブタジエンゴムラテックス、アクリロニトリル
−ブタジエンゴムラテックス、イソプレンゴムラテック
ス、ウレタンゴムラテックス、クロロプレンゴムラテッ
クス、スチレン−ブタジエンゴムラテックス、天然ゴム
ラテックス、及びビニルピリジン−スチレン−ブタジエ
ンゴムラテックスからなる群から選ばれる少なくとも1
種のゴム成分が挙げられる。中でも、ビニルピリジン−
スチレン−ブタジエンゴムラテックス、スチレン−ブタ
ジエンゴムラテックス、及びアクリロニトリル−ブタジ
エンゴムラテックスからなる群から選ばれる少なくとも
1種は、ゴム材料の耐疲労性の向上に特に有効である。
【0022】本発明において、コード中の樹脂組成物の
含有量は、単位長さあたりの炭素繊維束に対し、乾燥後
に好ましくは0.1〜0.4g/m、より好ましくは
0.12〜0.35g/m、特に好ましくは0.14〜
0.3g/mであるのがよい。0.1g/m未満である
と、単繊維同士の擦過が有効に防止できず、コードの耐
屈曲疲労性が不足することがあり、0.4g/mを超え
ると、いわゆる耐湿熱性が不足することがある。
【0023】本発明において、樹脂組成物中に含まれる
エポキシ樹脂の含有比率は、樹脂組成物100重量部に
対して好ましくは20〜80重量部であり、より好まし
くは30〜70重量部、特に好ましくは40〜60重量
部であるのがよい。20重量部未満であると、コード/
ゴム界面の接着性が低下することがあり、80重量部を
越えると、コードの柔軟性が低下し、耐疲労性が低下す
ることがある。
【0024】エポキシ樹脂の具体例としては、エチレン
グリコールジグリシジルエーテル、グリセロールポリグ
リシジルエーテル、トリメチロールプロパンポリグリシ
ジルエーテル、ソルビトールポリグリシジルエーテル、
ヘキサンジオールジグリシジルエーテル、ポリエチレン
グリコールジグリシジルエーテル、ポリプロピレングリ
コールジグリシジルエーテル、及びネオペンチルグリコ
ールジグリシジルエーテルからなる群から選ばれる少な
くとも1種が挙げられる。中でも、グリセロールポリグ
リシジルエーテル、ソルビトールポリグリシジルエーテ
ル、及びエチレングリコールジグリシジルエーテルから
なる群から選ばれる少なくとも1種は、ゴム材料の耐疲
労性の向上に有効である。
【0025】また、本発明では、ゴムラテックスを含む
樹脂組成物層の表面にRFL接着剤(レゾルシノール−
ホルムアルデヒド樹脂とゴムラテックスの混合物)が付
着されているのが良い。
【0026】ここで「表面に付着する」とは、コードの
全断面積の10%に相当する外周部の面積内に全レゾル
シノール/ホルムアルデヒド樹脂の90%が偏在してい
る状態を表す。
【0027】このRFL接着剤は、例えば、水酸化ナト
リウム等のアルカリ性化合物を含む水溶液中に、レゾル
シノールとホルマリンを加え、室温で数時間静置し、レ
ゾルシノールとホルムアルデヒドを初期縮合させた後、
ラテックスを加える方法等により調製することができ
る。
【0028】また、RFL接着剤の比率は、炭素繊維束
100重量部に対して、好ましくは1〜20重量部、よ
り好ましくは2〜15重量部、特に好ましくは3〜10
重量部であるのがよい。1重量部未満であると、コード
/ゴム界面の接着性が低下することがあり、20重量部
を越えると、コードの柔軟性が低下することがある。
【0029】本発明によるゴム材料は、ゴムを含んでな
る基材が、前記コードにより補強されてなるものであ
る。
【0030】基材に含まれるゴムの具体例としては、ア
クリルゴム、アクリロニトリル−ブタジエンゴム、イソ
プレンゴム、ウレタンゴム、エチレン−プロピレンゴ
ム、エピクロロヒドリンンゴム、クロロスルホン化ポリ
エチレンゴム、クロロプレンゴム、シリコーンゴム、ス
チレン−ブタジエンゴム、多硫化ゴム、天然ゴム、ブタ
ジエンゴム、ブチルゴム、フッ素ゴム等を使用すること
ができる。
【0031】なお、基材には、主成分であるゴム以外
に、カーボンブラック、シリカ等の無機充填剤、クマロ
ン樹脂、フェノール樹脂等の有機充填剤、ナフテン系オ
イル等の軟化剤を必要に応じて含ませてもよい。
【0032】本発明によるコードは、例えば、次のよう
な方法により製造することができる。すなわち、炭素繊
維束をゴムラテックス及びエポキシ樹脂を含む処理液槽
を通過させた後、加熱乾燥し、次いで、RFL接着剤を
含む処理液槽を通過させた後、さらに加熱乾燥炉内を通
過させ、コード中の水分を除去する方法である。
【0033】本発明によるゴム材料は、例えば、次の方
法により製造することができる。すなわち、一方向に引
き揃えたコードを、両面からゴムを主成分として含むシ
ート状の基材で挟み込んだ後、かかるコード/ゴム複合
体をプレス機内で加熱・加圧し、ゴムを加硫させ、成形
する方法である。
【0034】本発明によるゴム材料は、タイヤ、ベル
ト、ホースのいずれにも好適に使用できるが、特にタイ
ヤに好適である。
【0035】本発明において、炭素繊維束やコードは、
以下に示す方法によって評価した。 <炭素繊維束の破断伸度、引張強度>JIS R7601に従っ
て測定した。なお、引張試験片は、次の樹脂組成物を炭
素繊維束に含浸し、130℃、35分の条件で加熱硬化させ
て作成した。
【0036】樹脂組成:3,4−エポキシシクロヘキシ
ルメチル−3,4−エポキシ−シクロヘキサン−カルボ
キシレート(100重量部)/3フッ化ホウ素モノエチ
ルアミン(3重量部)/アセトン(4重量部) <ゴム補強用コードの撚り数>JIS R7601に記
載の方法によって測定した。
【0037】被測定コードの両端を掴み間隔が500m
mになるようにして、検撚機のクランプに取り付けた。
一方のクランプを固定し、他方のクランプを回転させ、
撚りが完全に解舒されるまでの回転数を計り、それを2
倍した値からコードの撚り数(回/10cm)とした。 <炭素繊維束の単繊維の断面形状>炭素繊維束を、その
繊維方向と直交する方向から、カミソリ刃により切断
し、その断面を走査型電子顕微鏡により、倍率1万倍、
加速電圧15kVの条件で撮影した。得られた断面の写
真に外接する円と内接する円をそれぞれ描き、外接円の
半径Rと内接円の半径rとの比(=R/r)を単繊維の
断面変形度の指標とした。 <ゴム補強用コードの耐疲労性>JIS L1017に
示されている伸長圧縮疲労強さ試験におけるチューブ疲
労強さA法(グッドイヤ法)において、コードを埋め込
んだチューブ試験片を用い、次の如く曲げ角度を変更し
て測定した。(なお、コードの打ち込み数は、原糸繊度
7200Dの場合、14本/インチとした。)曲げ角度
10°で10分間、20°で20分間運転した後、曲げ
角度を30°にし、30分間運転後チューブが破壊され
なければ曲げ角度を順次40°、50°、60°、70
°、80°と大きくし、それぞれ30分間運転し、最後
に90°でチューブが破壊するに到るまで850回/分
で運転する。ここにチューブが破壊に至るまでの時間
(破壊寿命)を、ゴム補強用コードの耐疲労性の指標と
した。
【0038】ゴムシート組成:天然ゴム(75重量部)
/スチレンブタジエンゴム(25重量部)/硫黄(2重
量部)/酸化亜鉛(5重量部)/ステアリン酸(2重量
部)/ジベンゾチアジルジサルファイド(1重量部)/
カーボンブラック(50重量部) 加硫条件:温度160℃、圧力9.8MPa、30分
【0039】
【実施例】以下、実施例により、本発明をより具体的に
説明する。 (実施例1〜6、比較例1〜6)次に示す原材料を用
い、ゴム補強用コード、繊維強化ゴム材料を作製した。
また、炭素繊維束に含浸させた樹脂の組成を表1、2
に、ゴム補強用コードの耐疲労性の評価結果を表3に示
す。 1.原材料 (1)炭素繊維束 (a)”T300B-12K-50B”(型番、東レ(株)製)、繊
度8000dtex 破断伸度1.5%、引張強度3500MPa、単繊維の断面変形
度1.25 (b)”T700G-12K-31E”(型番、東レ(株)製)、繊
度8000dtex 破断伸度2.1%、引張強度4900MPa、単繊維の断面変形
度1.05 (c)”T800H-12K-40B”(型番、東レ(株)製)、繊
度4450dtex 破断伸度1.9%、引張強度5500MPa、単繊維の断面変形
度1.37 (2)ゴムラテックス (a)ビニルピリジン−スチレン−ブタジエンゴムラテ
ックス: ピラテックスFS(型番、日本A&L(株)製)、固形分濃
度40.5重量% (b)ビニルピリジン−スチレン−ブタジエンゴムラテ
ックス: Nipol2518FS(商標、日本ゼオン(株)製)、固形分濃
度40.5重量% (c)スチレン−ブタジエンゴムラテックス: JSR2108(型番、JSR(株)製)、固形分濃度40重
量% (3)エポキシ樹脂 (a)エチレングリコールジグリシジルエーテル: "エポライト"40E(登録商標、共栄社化学(株)
製)、 (b)ポリエチレングリコールジグリシジルエーテル: "エポライト"400E(登録商標、共栄社化学(株)
製)、 2.作製・評価 炭素繊維束を10m/分で搬送し、表1に示す組成のゴ
ムラテックス/エポキシ樹脂が含まれる処理液槽を通過
させた後、150℃の加熱乾燥炉内を通過させて水分を
除去し、次いで、表2に示す組成のRFL接着剤を含む
処理液槽を通過させた後さらに170℃の加熱乾燥炉内
を通過させて、水分を除去し、ゴム補強用コードを得
た。
【0040】なお、乾燥後コードのゴムラテックス/エ
ポキシ樹脂の含有量、RFL接着剤の含有量は、それぞ
れ、炭素繊維束100重量部に対し23重量部、4重量
部であった。さらに、コードを巻き取ったボビンを回転
させながら5m/分の速度で巻きだし、所定回数の撚り
を付与した。
【0041】次に、前述した方法に従ってチューブ状の
材料を作製し、破壊寿命を測定した。表3に示したよう
に、本発明によるゴム補強用コードは、耐疲労性に優れ
たものであった。
【0042】
【表1】
【0043】
【表2】
【0044】
【表3】
【0045】
【発明の効果】本発明のゴム補強用コードによれば、炭
素繊維を使用しながら、特にタイヤコードに好適に用い
られる、優れた耐疲労性と実用性を発揮する繊維強化ゴ
ム材料が得られる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) D06M 15/55 D06M 15/55 15/693 15/693 // B29K 21:00 B29K 21:00 63:00 63:00 C08L 21:00 C08L 21:00 D06M 101:40 D06M 101:40 Fターム(参考) 4F072 AA04 AB10 AB22 AC09 AC12 AD02 AG06 AG14 AH22 AK06 AK14 AL18 4L033 AA09 AB03 AC11 AC12 CA34 CA49 CA68 4L036 MA04 MA33 MA37 PA21

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】破断伸度が1.7%以上の炭素繊維束に、
    ゴムラテックスを含むエポキシ樹脂組成物が含浸されて
    なるゴム補強用コードであって、かつ、該炭素繊維束
    が、下記撚り係数が90〜900の範囲内にある撚り糸
    であることを特徴とするゴム補強用コード。 撚り係数=[N×(D)1/2 ] N:撚り数(回/10cm) D:炭素繊維束の総繊度(dtex)
  2. 【請求項2】前記炭素繊維束の引張強度が4000MPa
    以上である請求項1に記載のゴム補強用コード。
  3. 【請求項3】前記炭素繊維束を構成する単繊維の断面形
    状が、実質的に真円状である請求項1〜2のいずれかに
    記載のゴム補強用コード。
  4. 【請求項4】前記炭素繊維束の単位長さあたりの重量
    が、0.5〜1.2g/mである請求項1〜3のいずれ
    かに記載のゴム補強用コード。
  5. 【請求項5】前記炭素繊維束が、少なくとも表層部の炭
    素繊維が単糸単位で前記樹脂組成物によって被覆されて
    いる請求項1〜4のいずれかに記載のゴム補強用コー
    ド。
  6. 【請求項6】前記炭素繊維束100重量部に対して、前
    記樹脂組成物が10〜40重量部含有されている請求項
    1〜5のいずれかに記載のゴム補強用コード。
  7. 【請求項7】前記樹脂組成物100重量部に対して、前
    記ゴムラテックスが20〜80重量部含有されている請
    求項1〜6のいずれかに記載のゴム補強用コード。
  8. 【請求項8】前記炭素繊維束の単位長さあたりに対し、
    前記樹脂組成物が0.1〜0.4g/m含有されている
    請求項1〜7のいずれかに記載のゴム補強用コード。
  9. 【請求項9】前記ゴム補強用コードが、その表面がRF
    L接着剤で被覆されているものである請求項1〜8のい
    ずれかに記載のゴム補強用コード。
  10. 【請求項10】前記炭素繊維束100重量部に対して、
    前記RFL接着剤が1〜20重量部付着している請求項
    1〜9のいずれかに記載のゴム補強用コード。
  11. 【請求項11】請求項1〜10のいずれかに記載のゴム
    補強用コードを用いて、ゴム材料が補強されていること
    を特徴とする繊維強化ゴム材料。
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