JP2001200067A - ゴム補強用コード及び繊維強化ゴム材料 - Google Patents

ゴム補強用コード及び繊維強化ゴム材料

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JP2001200067A
JP2001200067A JP2000009926A JP2000009926A JP2001200067A JP 2001200067 A JP2001200067 A JP 2001200067A JP 2000009926 A JP2000009926 A JP 2000009926A JP 2000009926 A JP2000009926 A JP 2000009926A JP 2001200067 A JP2001200067 A JP 2001200067A
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隆雄 眞鍋
Haruhiko Kondo
晴彦 近藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】伸長・圧縮変形、屈曲変形、屈伸変形等の応力
変形に対して特に優れた耐疲労性を発現し、タイヤ、ベ
ルト、ホース等の産業資材に好適に使用できるゴム補強
用コードを提供すること。 【解決手段】破断伸度が1.7%以上の炭素繊維束に、
イソシアネート誘導体を含む樹脂組成物を含浸してなる
ゴム補強用コード。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ゴム補強用コード
及び繊維強化ゴム材料に関するものであり、詳しくはタ
イヤ、ベルト、ホース等の産業資材に好適に使用できる
ゴム補強用コード及び繊維強化ゴム材料に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】ゴムを含む基材が、強化繊維を構成要素
とするゴム補強用コードにより補強された繊維強化ゴム
材料は、タイヤ、ベルト、ホース等の産業資材に広く活
用されている。
【0003】炭素繊維は、高弾性率、高強度であり、か
つ、耐熱性、耐水性、寸法安定性が優れることから、ゴ
ム補強用コードとして好適に使用される。しかし、炭素
繊維は一般にゴムとの接着性が劣り、ゴム補強用コード
に使用した場合、補強材であるコードと基材であるゴム
の界面において剥離が生じ易く、得られる繊維強化ゴム
材料が耐疲労性に劣ったものになり易いといった欠点が
ある。
【0004】かかる問題を解決する試みとして、特開昭
60−181369号公報に、エポキシ化合物とゴムラ
テックスの混合物を炭素繊維束に含浸させる手法が開示
されている。また、特開昭62−149930号公報
に、RFL(レゾルシノール−ホルムアルデヒド樹脂と
ラテックスの混合物)を炭素繊維束に充分量付着せしめ
る手法が開示されている。
【0005】しかしながら、これら手法によっても、炭
素繊維束が使用されてなる繊維強化ゴム材料の耐疲労性
の改善効果は不充分であり、繊維強化ゴム材料に使用し
た際に耐疲労性に問題のないゴム補強用コードは、未だ
得られていないのが現状である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、伸長・圧縮
変形、屈曲変形、屈伸変形等の応力変形に対して特に優
れた耐疲労性を発現し、タイヤ、ベルト、ホース等の産
業資材に好適に使用できるゴム補強用コードを提供せん
とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明は次の構成を有する。即ち、破断伸度が
1.7%以上の炭素繊維束に、イソシアネート誘導体を
含む樹脂組成物を含浸してなるゴム補強用コードであ
る。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明者らは、破断伸度が一定値
以上の炭素繊維束を含んでなり、かつイソシアネート誘
導体を含む樹脂組成物を含浸してなるゴム補強用コード
が、繊維強化ゴム材料に使用した際に実用上充分な耐疲
労性を発現することを見出すに至り、本発明に到達し
た。
【0009】本発明において、ゴム補強用コードに用い
る炭素繊維束は、その破断伸度が1.7%以上であるこ
とが必要であり、好ましくは1.8%以上、より好まし
くは1.9%以上であるのが良い。1.7%未満である
と、過大な応力変形を受けた際に、ゴム補強用コードが
破砕し易くなり、タイヤ、ベルト等の用途に使用できな
いことがある。なお、かかる破断伸度は、2.4%、好
ましくは2.2%あれば、本発明の効果を奏するに当た
り充分であることが多い。
【0010】また、本発明において、炭素繊維束は、そ
の引張強度が4000MPa以上、好ましくは4400
MPa以上、より好ましくは4800MPa以上である
のが良い。4000MPa未満であると、過大な応力変
形を受けた際に、ゴム補強用コードが破砕し易くなり、
タイヤ、ベルト等の用途に使用できないことがある。な
お、かかる引張強度は、6000MPa、好ましくは5
500MPaあれば、本発明の効果を奏するに当たり充
分であることが多い。
【0011】また、本発明において、炭素繊維束は、そ
の引張弾性率が180GPa以上、好ましくは200G
Pa以上、より好ましくは220GPa以上であるのが
良い。180GPa未満であると、繊維強化ゴム材料と
しての寸法安定性が悪くなり、タイヤ、ベルト等の用途
に使用できないことがある。なお、かかる引張弾性率
は、250GPa、好ましくは230GPaあれば、本
発明の効果を奏するに当たり充分であることが多い。
【0012】さらに、本発明において、炭素繊維束は、
繊維束を構成する単繊維の断面形状が、実質的に真円状
であるのが良い。単繊維の断面形状が、実質的に真円状
でなく、それ以外の形状、例えば、楕円状、空豆状、三
つ葉状等であると、単繊維同士の擦過により、材料の疲
労が促進されることがある。ここで、「実質的に真円
状」とは、後述する変形度が1〜1.1、好ましくは1
〜1.05であるものをいう。
【0013】本発明のゴム補強用コードは、破断伸度が
1.7%以上の炭素繊維束にイソシアネート誘導体を含
む樹脂組成物を含浸させてなるものである。イソシアネ
ート誘導体を樹脂組成物に配合することにより、ゴム補
強用コードと基材のゴムとの接着性(以下、単に接着性
と略記)が高まり、炭素繊維束における単繊維同士の擦
過が効果的に防止されるようになる。
【0014】本発明において、イソシアネート誘導体を
含む樹脂組成物は、炭素繊維束100重量%に対して、
10〜30重量%、好ましくは15〜25重量%である
のが良い。10重量%未満であると、炭素繊維束内にお
ける単繊維同士に生じる擦過を抑止する効果が不充分と
なり、ゴム補強用コードの耐疲労性が不足することがあ
る。30重量%を超えると、ゴム補強用コードの粘着性
が過剰となり、得られる繊維強化ゴム材料の取り扱い性
が悪化することがある。
【0015】本発明において、イソシアネート誘導体
は、炭素繊維束100重量%に対して、0.1〜10重
量%、好ましくは1〜5重量%であるのが良い。0.1
重量%未満であると、接着性の改善効果が不十分とな
り、得られる繊維強化ゴム材料の耐疲労性が不足するこ
とがあり、10重量%を超えると、ゴム補強用コードの
柔軟性が低下し、得られる繊維強化ゴム材料の耐疲労性
が不足することがある。
【0016】イソシアネート誘導体としては、接着性向
上の観点から、イソシアネート化合物と、フェノール
類、第3級アルコール類、オキシム類、芳香族アミン
類、ラクタム類、マロン酸エステル類、イミダゾール
類、亜硫酸ナトリウム、及びエチレンイミンからなる群
から選ばれる少なくとも1種の化合物との反応により得
られたものが好ましい。中でも、ジフェニルメタンジイ
ソシアネート又はジシクロヘキシルメタンジイソシアネ
ートと、フェノール又はエチレン尿素との反応物が接着
性向上に有効である。
【0017】前記イソシアネート化合物は、その官能基
当量が100〜200、好ましくは110〜170、よ
り好ましくは120〜150であるのが良い。ここで、
「官能基当量」とは、イソシアネート化合物の分子量
を、その化合物の有するイソシアネート基の数で除した
値をいう。官能基当量が100未満であると、接着性が
不足することがある。また、官能基当量が200を越え
ると、樹脂組成物中のイソシアネート基の存在量が相対
的に減少し、接着性が不足することがある。
【0018】前記イソシアネート化合物の具体例として
は、ジフェニルメタンジイソシアネート、トリフェニル
メタンジイソシアネート、ドデカンジイソシアネート、
イソホロンジイソシアネート、ジシクロヘキシルメタン
ジイソシアネート等のポリイソシアネート類が挙げられ
る。
【0019】なお、本発明において、イソシアネート誘
導体として、水中に分散されたものを用いる場合は、ゴ
ム補強用コードの耐疲労性を損なう要因となる樹脂組成
物中のボイドの発生を防ぐ観点から、炭素繊維束に含浸
させた後、加熱により水分を乾燥除去しておくのが好ま
しい。
【0020】本発明において、炭素繊維束に含浸される
樹脂組成物には、前記イソシアネート誘導体の他、アク
リロニトリル−ブタジエンゴムラテックス、イソプレン
ゴムラテックス、スチレン−ブタジエンゴムラテック
ス、ビニルピリジン−スチレン−ブタジエンゴムラテッ
クス等のゴムラテックス、グリセロールポリグリシジル
エーテル、ソルビトールポリグリシジルエーテル、ポリ
エチレングリコールジグリシジルエーテル、ペンタエリ
スリトールポリグリシジルエーテル等のエポキシ化合物
を用いることができる。
【0021】本発明による繊維強化ゴム材料は、ゴムを
含んでなる基材が、前記したようなゴム補強用コードに
より補強されてなるものである。
【0022】ここで、ゴムの具体例としては、アクリロ
ニトリル−ブタジエンゴム、アクリルゴム、イソプレン
ゴム、ウレタンゴム、エチレン−プロピレンゴム、クロ
ロプレンゴム、シリコーンゴム、スチレン−ブタジエン
ゴム、多硫化ゴム、天然ゴム、ブタジエンゴム、フッ素
ゴム等が挙げられる。
【0023】なお、基材には、主成分であるゴムの他
に、材料の改質のため、カーボンブラック等の無機充填
剤、クマロン樹脂等の有機充填剤、ナフテン系オイル等
の軟化剤が含まれていても良い。
【0024】本発明においては、接着性を強化し、得ら
れる繊維強化ゴム材料の耐疲労性をさらに向上させるた
め、レゾルシノール−ホルムアルデヒド樹脂とラテック
スの混合物(以下、RFL接着剤と略記)をゴム補強用
コードとゴムを含んでなる基材との界面における接着剤
として使用するのが好ましい。
【0025】RFL接着剤は、水酸化ナトリウム等のア
ルカリ性化合物を含む水溶液に、レゾルシノールとホル
マリンを加え、室温で数時間静置し、レゾルシノールと
ホルムアルデヒドを初期縮合させた後、ラテックスを加
える方法等により作製することができる。
【0026】RFL接着剤は、いわゆる水系接着剤のた
め、ゴム補強用コードの耐疲労性を損なう要因となるボ
イドの発生を防ぐ観点から、炭素繊維束に付着させた
後、加熱により水分を乾燥除去しておくのが好ましい。
かかるRFL接着剤は、乾燥後、炭素繊維束100重量
%に対して、1〜10重量%、好ましくは3〜7重量%
であるのが良い。1重量%未満であると、接着性の改善
効果が不足することがあり、10重量%を越えると、ゴ
ム補強用コードの柔軟性が低下し、得られる繊維強化ゴ
ム材料の耐疲労性が不足することがある。
【0027】本発明のゴム補強用コードは、例えば次の
ような方法により製造することができる。即ち、炭素繊
維束を、イソシアネート誘導体を貯留した処理液槽、R
FL接着剤を貯留した処理液槽を連続して通過させた
後、さらに加熱乾燥炉内を通過させ水分を除去させる方
法である。
【0028】本発明による繊維強化ゴム材料は、例えば
次のような方法により製造することができる。即ち、繊
維が同一方向に引き揃えられたゴム補強用コードを、両
面から固形ゴムを含むシート状の基材で挟み込んだ後、
プレス機内で加熱・加圧して加硫させる方法である。
【0029】本発明による繊維強化ゴム材料は、特にタ
イヤに好適に使用できる。一般に、タイヤは、ゴムより
なるトレッド部、サイドウオール部と、ゴム補強用コー
ドとゴムからなるベルト部、カーカス部、ビード部より
構成されるが、本発明による繊維強化ゴム材料は、ベル
ト部、カーカス部、ビード部のいずれにも用いることが
でき、特にベルト部に好適に使用できる。
【0030】なお、本発明においては、炭素繊維束及び
ゴム補強用コードの評価は次の方法に従った。 <炭素繊維束の破断伸度、引張強度>JIS R760
1「樹脂含浸ストランド試験法」に従って求めた。
【0031】ここで、測定する炭素繊維の樹脂含浸スト
ランドは、3,4-エホ゜キシシクロヘキシルメチル-3,4-エホ゜キシ-シクロヘ
キサン-カルホ゛キシレート(100重量部)/3フッ化ホウ素モノ
エチルアミン(BF3・MEA) (3重量部)/アセト
ン(4重量部)を、炭素繊維に含浸させ、130℃、3
5分で硬化させて作製した。また、ストランドの測定本
数は6本とし、各測定結果の平均値を、その炭素繊維の
引張強度、引張弾性率とした。 <炭素繊維束の単繊維の断面形状>測定する炭素繊維束
を繊維方向と垂直な方向から、カミソリ刃により切断
し、その断面を走査型電子顕微鏡により、倍率1万倍、
加速電圧15kVの条件下で撮影した。得られた断面の
写真に外接する円と内接する円をそれぞれ描き、外接円
の半径Rと内接円の半径rの比(=R/r)を単繊維の
断面形状の変形度とした。 <ゴム補強用コードの耐疲労性評価>JIS L101
7に従って測定した。
【0032】
【実施例】以下、本発明をより具体的に説明する。本実
施例及び比較例では、ゴム補強用コード、繊維強化ゴム
材料の作製に当たり、次に示す原材料を使用した。ま
た、表1〜5に、炭素繊維束に含浸させた樹脂組成、炭
素繊維束に付着させたRFL接着剤組成、固形ゴムシー
ト組成、ゴム補強用コードの耐疲労性評価結果を纏めて
示した。 <炭素繊維束>・炭素繊維束”T300-12K-50B”(型番、
東レ(株)製)、破断伸度1.5%、引張強度3500MP
a、単繊維の断面形状1.25、引張弾性率値230G
Pa・炭素繊維束”T700S-12K-50C”(型番、東レ
(株)製)、破断伸度2.1%、引張強度4900MPa、
単繊維の断面形状1.05、引張弾性率値230GPa
・炭素繊維束”T800H-12K-40B”(型番、東レ(株)
製)、破断伸度1.9%、引張強度5500MPa、単繊維
の断面形状1.37、引張弾性率値294GPa <イソシアネート誘導体> ・ヘキサメチレンジイソシアネート化合物(イソシアネ
ート官能基当量:168)のオキシムブロック物:”デ
スモジュール”BL3175(登録商標、住友バイエルウレタ
ン(株)製) ・イソホロンジイソシアネート化合物(イソシアネート
官能基当量:221)のラクタムブロック物:”デスモ
ジュール”TPLS2078(登録商標、住友バイエルウレタン
(株)製) <エポキシ化合物> ・ポリエチレングリコールジグリシジルエーテル:”デ
ナコール”EX-821(登録商標、ナガセ化成工業(株)
製)、エポキシ当量185 <ゴムラテックス> ・ヒ゛ニルヒ゜リシ゛ン-スチレン-フ゛タシ゛エンコ゛ムラテックス:JSR-0650(型
番、JSR(株)製)、固形分濃度40% ・ヒ゛ニルヒ゜リシ゛ン-スチレン-フ゛タシ゛エンコ゛ムラテックス:”ニッポール”2
518FS(登録商標、日本ゼオン(株)製)、固形分濃度
40.5% ・スチレン−ブタジエンゴムラテックス:JSR-2108(型
番、JSR(株)製)、固形分濃度40% <ゴム> ・固形イソプレンゴム:”ニッポール”IR-2200(登録
商標、日本ゼオン(株)製) ・固形スチレンブタジエンゴム:”ニッポール”1500
(登録商標、日本ゼオン(株)製) (実施例、比較例)炭素繊維束を10m/分の速度で搬
送し、表1に示す組成の樹脂組成物が貯留された処理液
槽を通過させ、次に表2に示す組成のRFL接着剤が貯
留された処理液槽を通過させた。ここで、樹脂等の含浸
量、付着量は、炭素繊維束に直接圧空を噴射して調節し
た。さらに、150℃の加熱炉内を滞留時間が2分間に
なるよう通過させ、樹脂組成物、RFL接着剤に含まれ
る水分を乾燥除去せしめることによりゴム補強用コード
を得た。ここで乾燥後の樹脂組成物の含浸量、RFL接
着剤の付着量は、炭素繊維束100重量%に対して、そ
れぞれ20重量%、5重量%であった。
【0033】次いで、表3に示す組成のゴムシートを金
属製ドラムに捲回し、その上から、前記ゴム補強用コー
ドを55本/10cmの間隔で捲回し、さらにその上か
ら、前記ゴムシートと同一のゴムシートを捲回した。
【0034】このようにして、ゴムシート/ゴム補強用
コード/ゴムシートと3層構造となった材料を金属製ド
ラムから脱型し、次に金属製マンドレルに巻き付け、チ
ューブ状に成形した後、さらにプレス機内で、温度16
0℃、圧力9.8MPa、時間30分の条件下、ゴム部
分を加硫させた。
【0035】以上のようにして、外径27mm、内径1
3mm、長さ24cmの、チューブ軸方向にコード配向
が一致したチューブ状の繊維強化ゴム材料を得た。
【0036】
【表1】
【0037】
【表2】
【0038】
【表3】
【0039】
【表4】
【0040】
【表5】
【0041】
【発明の効果】本発明によるゴム補強用コードは、破断
伸度が一定値以上の炭素繊維束を使用してなり、かつ該
炭素繊維束にイソシアネート誘導体を含む樹脂組成物を
含浸してなるものであることから、得られる繊維強化ゴ
ム材料が耐疲労性に優れたものとなる。
【0042】また、本発明による繊維強化ゴム材料が使
用されてなるタイヤやベルトは、従来にない耐久性を発
現するようになる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08L 21/00 C08J 5/24 CFF // C08J 5/24 CFF B29C 67/14 X Fターム(参考) 4F071 AA10 AA12 AB03 AE17 AH08 AH19 BC01 BC07 4F072 AA04 AA08 AB10 AB22 AC06 AD02 AD43 AG02 AG06 AG13 AH02 AH04 AH31 AH42 AK06 AL18 AL19 4F205 AA45 AB18 AD02 AD15 AD16 AG08 AG16 AH20 HA02 HA06 HA33 HA37 HA47 HB01 HB02 HC02 HC17 HL02 4J002 CH021 CK011 CK031 CK051 DA016 FA046 GM01 GN01

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】破断伸度が1.7%以上の炭素繊維束に、
    イソシアネート誘導体を含む樹脂組成物を含浸してなる
    ゴム補強用コード。
  2. 【請求項2】前記炭素繊維束の引張強度が4000MP
    a以上である請求項1記載のゴム補強用コード。
  3. 【請求項3】前記炭素繊維束が、実質的に真円状の断面
    形状を有する単繊維より構成されてなる請求項1又は2
    記載のゴム補強用コード。
  4. 【請求項4】前記樹脂組成物が、炭素繊維束100重量
    %に対して、10〜30重量%である請求項1〜3のい
    ずれかに記載のゴム補強用コード。
  5. 【請求項5】前記イソシアネート誘導体が、炭素繊維束
    100重量%に対して、0.1〜10重量%である請求
    項1〜4のいずれかに記載のゴム補強用コード。
  6. 【請求項6】前記イソシアネート誘導体が、イソシアネ
    ート化合物と、フェノール類、第3級アルコール類、オ
    キシム類、芳香族アミン類、ラクタム類、マロン酸エス
    テル類、イミダゾール類、亜硫酸ナトリウム、及びエチ
    レンイミンからなる群から選ばれる少なくとも1種の化
    合物との反応により得られたものである請求項1〜5の
    いずれかに記載のゴム補強用コード。
  7. 【請求項7】前記イソシアネート化合物の官能基当量
    が、100〜200である請求項6記載のゴム補強用コ
    ード。
  8. 【請求項8】ゴムを含んでなる基材が、請求項1〜7の
    いずれかに記載のゴム補強用コードにより補強されてな
    る繊維強化ゴム材料。
  9. 【請求項9】前記ゴム補強用コードと前記基材が、RF
    L接着剤により接着されてなる請求項8記載の繊維強化
    ゴム材料。
  10. 【請求項10】前記RFL接着剤が、炭素繊維束100
    重量%に対して1〜10重量%である請求項9記載の繊
    維強化ゴム材料。
  11. 【請求項11】請求項8〜10のいずれかに記載の繊維
    強化ゴム材料が使用されてなるタイヤ。
  12. 【請求項12】請求項8〜10のいずれかに記載の繊維
    強化ゴム材料が使用されてなるベルト。
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