JP2003117868A - ロボットアームカップリング装置 - Google Patents

ロボットアームカップリング装置

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JP2003117868A JP2001314278A JP2001314278A JP2003117868A JP 2003117868 A JP2003117868 A JP 2003117868A JP 2001314278 A JP2001314278 A JP 2001314278A JP 2001314278 A JP2001314278 A JP 2001314278A JP 2003117868 A JP2003117868 A JP 2003117868A
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Minoru Tsumura
稔 津村
Hitoshi Momota
均 百田
雄一 ▲高▼▲濱▼
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ロボットアーム1に取り付けられたマスタプ
レート11と、ツール3が取り付けられるツールプレー
ト30と、ツールプレート30をマスタプレート11に
着脱させる着脱機構43と、着脱機構43による両プレ
ート11,30の結合時にツールプレート30をマスタ
プレート11に位置決めする位置決め機構64とを備え
たロボットアームカップリング装置10の信頼性を上げ
る。 【解決手段】 両プレート11,30の結合時にマスタ
プレートのブッシュ当接部70aに気密状に当接してマ
スタ側空気ポート70とツール側空気ポート71とを連
通させるブッシュ72を先端部に結合面から突出するテ
ーパ部72aを有する略円筒状のものとし、テーパ部7
2aの中間部に環状の突条72bを同心状に設け、ブッ
シュ72の内周部に略パイプ状の補強部材73を設け
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マスタプレート及
びツールプレートを組み合わせたロボットアームカップ
リング装置に関する技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】一般に、ロボットのアームに対してツー
ル等の脱着を行うことができるようにしたカップリング
装置として、ロボットアームに取付けられたマスタプレ
ート(インナアッセンブリ)と、ツール等が取付けられ
るツールプレート(アウタアッセンブリ)と、上記マス
タプレートとツールプレートとをロックするロック手段
とを有するカップリング装置は知られている。
【0003】そのような装置において、マスタプレート
とツールプレートとの結合及び結合解除を素早く行うこ
とができるようにしたものとして、例えば米国特許第
4,696,524号明細書及び図面に記載されるよう
に、ロック手段が、マスタプレートによってロック位置
とロック解除位置との間をスライド可能に支持されるピ
ストン部材と、該ピストン部材の周囲に配設され、マス
タプレートに支持される複数のボール部材と、上記ツー
ルプレートに配設され、該ボール部材とテーパ面で接触
可能で、ピストン部材がロック位置に移動したとき、ボ
ール部材と協働して両プレートを結合保持するボール受
けとを有するものが提案されている。この提案の装置に
よれば、ピストン部材がロック位置に移動したとき、ボ
ール部材がテーパ面を介してツールプレートを上方に押
し上げ、マスタプレートとツールプレートとが結合され
るようになっている。
【0004】さらに、このような装置においては、ロボ
ットアームの先端に装着されるツール等に作動制御用の
加圧エアを供給するために、マスタプレート及びツール
プレートの内部に空気ポートが設けられており、両プレ
ートの結合時に各々の結合面同士が略当接したときに各
結合面に開口する空気ポート同士を接続するようになさ
れている。そして、両プレートの結合状態で各々の空気
ポートの接合面での接続部からの空気漏れを防ぐ目的
で、マスタプレート側の空気ポートの開口にブッシュ当
接部を設ける一方、ツールプレートの空気ポートの開口
部に、両プレートの結合時にブッシュ当接部に気密状に
当接して両プレートの空気ポートを連通させるブッシュ
を設けることが行われている。
【0005】また、上記両プレートを結合するときに両
者の位置決めをするための位置決めピンがマスタプレー
ト側結合面に突設されており、この位置決めピンをツー
ルプレートの位置決め穴に挿入することで位置決めを行
うようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
カップリング装置においては、上記ブッシュを空気ポー
トの開口部から外れにくくするために、ブッシュの後端
には鍔部が設けられており、この鍔部が邪魔になってブ
ッシュをツールプレート側結合面から挿入することはで
きない。そのため、ツールプレートを2枚にして、結合
面側の一方の第1部材に貫通形成したブッシュ挿通孔に
ブッシュを背面側から挿通した後、その第1部材の背面
にもう1つの第2部材を重ねる2重構造にせざるを得
ず、部品点数が増えてコストアップの要因の1つとなっ
ていた。さらに、2重構造であるため、製作誤差等によ
り隙間が発生し、空気漏れ等の不具合が発生するという
問題があった。
【0007】また、長期間に亘り、カップリング装置が
着脱を繰り返されたり、又は結合状態でツールプレート
とマスタプレートとの間で曲げモーメントがかかり、両
者の間で微小な開きが繰り返されたりすると、位置決め
ピンが位置決め穴の開口部内周と擦れ合って摩耗し、が
たが大きくなってうまく位置決めできなくなる等の問題
があった。
【0008】さらに、ロボットアームカップリング装置
の周りには各プレートに接続される配線や配管類が配置
されており、これらがロボットを動作させたときに引っ
かかってロボットを故障させるという問題があった。
【0009】本発明はかかる諸点に鑑みてなされたもの
で、上記のロボットアームカップリング装置の構造に工
夫をすることにより、そのロボットアームカップリング
装置の信頼性を上げ、ロボットを故障させるのを防ぐこ
とを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1の発明では、ロボットアームに取り付け
られたマスタプレートと、ツール等が取り付けられるツ
ールプレートと、このツールプレートをマスタプレート
に着脱させる着脱機構と、この着脱機構による両プレー
トの結合時にツールプレートをマスタプレートに位置決
めする位置決め機構とを備えたロボットアームカップリ
ング装置であって、このマスタプレートのツールプレー
トとの対向面にマスタ側結合面が、またツールプレート
のマスタプレートとの対向面にツール側結合面がそれぞ
れ設けられており、このマスタ側結合面に開口するマス
タ側空気ポートと、ツール側結合面に開口するツール側
空気ポートとが設けられ、このマスタ側空気ポート又は
ツール側空気ポートの一方の開口部に、ポートの開口側
に向かって内径が増大するテーパ状のブッシュ当接部が
設けられている一方、マスタ側空気ポート又はツール側
空気ポートの他方の開口部に、上記両プレートの結合時
に上記ブッシュ当接部に気密状に当接してマスタ側空気
ポートとツール側空気ポートとを連通させるブッシュが
装着されており、このブッシュは、先端部に結合面から
突出するテーパ部を有する略円筒状のものであり、テー
パ部の中間部には環状の突条が同心状に設けられている
構成とする。
【0011】上記の構成によると、着脱機構による両プ
レートの結合時に各々の結合面同士が略当接し、ブッシ
ュの先端部がマスタプレートのブッシュ当接部に当接し
て、各結合面に開口する空気ポート同士が連通する。そ
のとき、ブッシュは円筒状のもので、従来のようにその
後端に鍔が設けられていないため、ツール側結合面から
ブッシュを挿入することができ、ツールプレートを2枚
構造にする必要がなくなり、部品点数が減って組立工
数、材料費の削減を図ることができるとともに、製作誤
差等により隙間が発生して空気漏れ等の不具合が発生す
るのを防止できる。
【0012】また、ブッシュのテーパ部の中間部に環状
の突条が同心状に設けられているので、両プレート結合
時にブッシュによる不要な反発力を抑制するとともに、
各ブッシュにおけるマスタプレートのブッシュ当接部と
の距離の誤差による反発力のばらつきを抑制することが
でき、両プレートの結合性がアップする。よって、これ
らの相乗効果により、ロボットアームカップリング装置
の信頼性を上げることができる。
【0013】請求項2の発明では、ロボットアームに取
り付けられたマスタプレートと、ツール等が取り付けら
れるツールプレートと、このツールプレートをマスタプ
レートに着脱させる着脱機構と、この着脱機構による両
プレートの結合時にツールプレートをマスタプレートに
位置決めする位置決め機構とを備えたロボットアームカ
ップリング装置であって、このマスタプレートのツール
プレートとの対向面にマスタ側結合面が、またツールプ
レートのマスタプレートとの対向面にツール側結合面が
それぞれ設けられており、このマスタ側結合面に開口す
るマスタ側空気ポートと、ツール側結合面に開口するツ
ール側空気ポートとが設けられ、このマスタ側空気ポー
ト又はツール側空気ポートの一方の開口部に、ポートの
開口側に向かって内径が増大するテーパ状のブッシュ当
接部が設けられている一方、マスタ側空気ポート又はツ
ール側空気ポートの他方の開口部に、上記両プレートの
結合時に上記ブッシュ当接部に気密状に当接してマスタ
側空気ポートとツール側空気ポートとを連通させるブッ
シュが装着されており、このブッシュは、先端部に結合
面から突出するテーパ部を有する略円筒状のものであ
り、ブッシュの内周部に略パイプ状の補強部材が設けら
れている構成とする。
【0014】上記の構成によると、請求項1の発明と同
様にツールプレートを2枚構造にする必要がなくなっ
て、組立工数、材料費の削減及び空気漏れ等の防止を図
ることができる。また、ブッシュの内周部に略パイプ状
の補強部材が設けられているので、ブッシュの剛性が上
がり、このブッシュが装着されているポートの開口部に
ブッシュの外周部を密着させてブッシュを抜けにくくす
ることができる。また、ブッシュの厚みを薄くできるた
め、ツール制御用空気の空気圧を保つための有効断面積
を大に確保することができる。よって、これらの相乗効
果により、ロボットアームカップリング装置の信頼性を
上げることができる。
【0015】請求項3の発明では、請求項2のロボット
アームカップリング装置であって、ブッシュのテーパ部
の中間部には環状の突条が同心状に設けられている構成
とする。
【0016】上記の構成によると、上記請求項1及び2
の発明の効果の双方が得られ、さらに信頼性の高いロボ
ットアームカップリング装置を実現できる。
【0017】請求項4の発明では、位置決め機構は、マ
スタ側結合面又はツール側結合面の一方に突設された複
数の位置決め部材と、マスタ側結合面又はツール側結合
面の他方に開口され、各位置決め部材がそれぞれ嵌合さ
れる複数の位置決め穴とを備えており、この位置決め穴
の開口端に円弧面部が形成されているとする。
【0018】上記構成によると、位置決めピンが擦り合
う位置決め穴の開口端に円弧面部が形成されているため
に、長期間に亘り、ロボットアームカップリング装置が
着脱を繰り返されたり、又は結合状態でマスタプレート
とツールプレートとの間で曲げモーメントがかかって両
者の間で微小な開きが繰り返されたりしても、位置決め
ピンと位置決め穴とが摩耗することを防ぐことができ、
がたが大きくなってうまく位置決めできない等の問題を
回避してロボットアームカップリング装置の信頼性を向
上させることができる。
【0019】請求項5の発明では、ロボットアームに取
り付けられたマスタプレートと、ツール等が取り付けら
れるツールプレートと、このツールプレートをマスタプ
レートに着脱させる着脱機構と、この着脱機構による両
プレートの結合時にツールプレートをマスタプレートに
位置決めする位置決め機構とを備えたロボットアームカ
ップリング装置において、上記マスタプレート又はツー
ルプレートの少なくとも一方の外周に、各プレートに接
続される配線又は配管を覆うガードが設けられていると
する。
【0020】上記の構成によると、両プレートの少なく
とも一方の外周にガードが設けられているので、ロボッ
トアームカップリング装置に出っ張りがある場合であっ
ても、ロボット動作時にロボットアームカップリング装
置自身の出っ張り等に、各プレートに接続される配線や
配管類が引っかかるのをガードにより防止して、ロボッ
トが故障するのを防ぐことができる。
【0021】
【発明の実施の形態】(実施形態1)図6において、1
はロボットのアーム、2は該ロボットアーム1に揺動可
能に支持されたハンドで、このハンド2にはツール3が
本発明の実施形態1に係るロボットアームカップリング
装置10を介して着脱可能に結合されている。上記ツー
ル3は、エアアクチュエータ4によって駆動されて互い
に接離する1対のクランプアーム5,5を備え、両クラ
ンプアーム5,5を接近させたときには両クランプアー
ム5,5間に図外のワークをクランプするようにしてい
る。
【0022】図6〜図8にも示すように、上記ロボット
アームカップリング装置10は、ロボットアーム1に取
り付けられたマスタプレート11と、ツール3が取り付
けられるツールプレート30とを備え、これら両プレー
ト11,30は互いに素早く結合及び分離がなされるよ
うになっている。
【0023】上記マスタプレート11は、環状のマスタ
ボディ12と円筒部材17とを備えてなり、マスタボデ
ィ12の内部には、上側(ロボットアーム1側)に位置
する小径のシリンダ孔13と、このシリンダ孔13の下
側(ツールプレート30側)に同心状に連続し、シリン
ダ孔13よりも大径の円筒部材装着孔14とが貫通して
形成され、シリンダ孔13の上側開口端は、マスタボデ
ィ12にねじ25により止めした蓋部材26により気密
状に閉塞されている。
【0024】一方、円筒部材17は、下側に開口された
有底円筒状の挿入部18と、この挿入部18の上端部外
周に一体に形成され、2つのピン取付孔19,19(1
つのみ図示する)を有する取付フランジ部20とからな
り、挿入部18の底壁中心部にはロッド挿通孔21が貫
通形成され、取付フランジ部20は上記マスタボディ1
2の円筒部材装着孔14に気密状に嵌合されかつねじ2
2によりマスタボディ12に取付固定されている。そし
て、上記マスタボディ12の取付フランジ部20下面は
その周りのマスタボディ12の下面と面一にされてお
り、これら両面により、マスタプレート11のツールプ
レート30との対向面にマスタ側結合面23が設けら
れ、このマスタ側結合面23の中心部に挿入部18が突
設されている。上記挿入部18は後述するボール47と
の接触面圧による摩耗や変形を防ぐために、高硬度金属
材料(例えば耐腐食性にも優れたステンレス鋼の焼入れ
材)よりなる。
【0025】上記ツールプレート30は、環状のツール
ボディ31及びボール受け35を備え、ツールボディ3
1の内部には、上側(マスタプレート11側)に位置す
る大径のボール受け装着孔32と、このボール受け装着
孔32の下側(ツール3側)に同軸状に連続し、ボール
受け装着孔32よりも小径の逃がし孔33とが貫通して
形成されている。
【0026】上記ボール受け35は内部に中心孔36を
有する環状のもので、このボール受け35は、上記挿入
部18と同様に高硬度金属材料よりなるもので、上記ツ
ールボディ31のボール受け装着孔32に嵌合されて図
外のねじによりツールボディ31に取付固定されてい
る。ボール受け35の上面はその周りのツールボディ3
1の上面と面一にされており、これら両面により、ツー
ルプレート30のマスタプレート11との対向面にツー
ル側結合面37が設けられている。
【0027】また、ボール受け35内の中心孔36下端
部の内径は上記ツールボディ31の逃がし孔33上端と
同一径で、両面が面一に連続しているが、中心孔36上
端部の内径は下端部よりも小径であり、これらの上端部
及び下端部には下側に向かって大径となるようにテーパ
状に傾斜するテーパカム面38が形成されており、この
テーパカム面38は、後述するカム部材50のロック位
置への移動により挿入部18外周面から突出したボール
47に係合される。そして、ツールプレート30の逃が
し孔33と、その上端に連続するボール受け35の中心
孔36とで連続する1つの挿入穴部40が構成されてい
る。よって、この挿入穴部40はツール側結合面37の
中心部に開口され、テーパカム面38は、挿入穴部40
の内周面に挿入穴部40底側に向かって大径となるよう
に設けられている。
【0028】そして、図5に示すように、マスタプレー
ト11のマスタボディ12及びツールプレート30のツ
ールボディ31の各外周面には、アイマークE1,E2
が両プレート11,30を結合した状態で合致するよう
に、予め機械加工等により設けられている。これによ
り、ロボット1にティーチングする際に、適切に両プレ
ート11,30の結合位置を教示することができる。
【0029】上記マスタプレート11及びツールプレー
ト30には、ツールプレート30をマスタプレート11
に着脱させる着脱機構43と、この着脱機構43による
両プレート11,30の結合時にツールプレート30を
マスタプレート11に位置決めする位置決め機構64と
が設けられている。
【0030】上記着脱機構43は、上記マスタプレート
11の挿入部18と上記ツールプレート30のボール受
け35とを構成要素の一部として備え、さらに上記挿入
部18が挿入穴部40に挿入されたときに、該挿入部1
8を挿入穴部40内周面に係合するようになされてい
る。そして、上記挿入部18にはその内外周面間に亘り
半径方向に貫通する複数のボール収容孔45,45,…
が円周方向に間隔をあけて形成され、この各ボール収容
孔45にボール47が挿入部18外周面に対し出没可能
に収容されている。
【0031】ここで、図1及び図4に示すように、上記
各ボール収容孔45内周面とボール47外周面とのクリ
アランスは通常よりも大きめ(例えば0.2mm)に設
定されている。
【0032】上記挿入部18内には略円柱状のカム部材
50が挿入部18先端側のロック位置と挿入部18基端
側のロック解除位置との間を往復動可能に嵌挿されてお
り、このカム部材50が、ロック位置にあるときに上記
ボール47を半径方向外側に押して挿入部18外周面か
ら突出させるようにしている。
【0033】具体的には、カム部材50の外周面に、第
1テーパ面51、第1円筒状面52、第2テーパ面53
及び第2円筒状面54が下側(先端側)から上側(基端
側)に向かって順に連続して形成されている。第1テー
パ面51は、上記ツールプレート30のテーパカム面3
8のテーパ傾斜方向と反対方向にテーパ状に傾斜してい
る。この第1テーパ面51は、カム部材50が下方、つ
まりロック解除位置からロック位置方向に移動開始した
ときに、ボール47がツールプレート30のテーパカム
面38を押圧してツールプレート30がマスタプレート
11側に移動するように該ボール47をカム部材50の
スライド方向と略直交する方向に押圧する。
【0034】また、上記第1円筒状面52は、上記第1
テーパ面51のカム部材50の上側つまりロック解除位
置側部に連設されていて、ボール47の移動に伴うカム
部材50の移動を阻止するものである。
【0035】そして、図4に示すように、これらの第1
テーパ面51と上記第1円筒状面52との境界には、滑
らかな円弧面からなる境界部55が形成されている。
【0036】さらに、上記第2テーパ面53は、上記第
1円筒状面52のカム部材50の上側つまりロック解除
位置側に連設されかつ上記ツールプレート30のテーパ
カム面38のテーパ傾斜方向と反対方向にテーパ状に傾
斜している。この第2テーパ面53は、カム部材50が
ロック位置に位置付けられたときに、ボール47がツー
ルプレート30のテーパカム面38を押圧してツールプ
レート30をマスタプレート11に当接させかつ該テー
パカム面38とツール側結合面37との間のボール受け
35がマスタプレート11とボール47との間に挟み込
まれた状態で保持されるように該ボール47をカム部材
50のスライド方向と略直交する方向に押圧する。
【0037】さらにまた、上記第2円筒状面54は、上
記第2テーパ面53のカム部材50の上側つまりロック
解除位置側部に連設されていて、カム部材50をスライ
ド可能に案内するものである。
【0038】上記カム部材50の上面中心部には上下方
向に延びるロッド部56が一体に形成されている。この
ロッド部56は挿入部18底壁のロッド挿通孔21を気
密状に貫通してマスタボディ12内のシリンダ孔13に
延び、ロッド部56の上端にはカム部材50を往復移動
させるピストン部57が中心部にて一体に接続されてい
る。このピストン部57は、円筒部材17及び蓋部材2
6により密閉されたシリンダ孔13内の空間を上側(蓋
部材26側)のロック室58と下側(円筒部材17側)
のロック解除室59とに区画している。そして、図7及
び図8に示すように、マスタボディ12には、一端がマ
スタボディ12外周面に開口する一方、他端が上記ロッ
ク室58に開口するロックポート60と、一端が同様に
マスタボディ12外周面に開口する一方、他端が上記ロ
ック解除室59に開口するロック解除ポート61とが貫
通形成されており、これらロック室58又はロック解除
室59の一方に選択して加圧エアを供給することによ
り、ピストン部57をシリンダ孔13内で往復動させ
て、そのピストン部57にロッド部56を介して連結一
体化されているカム部材50を挿入部18内で往復動さ
せ、ロック室58に加圧エアを供給したときには、カム
部材50をロック解除位置からロック位置に向かって下
側に移動させる一方、ロック解除室59に加圧エアを供
給したときには、カム部材50をロック位置からロック
解除位置に向かって上側に移動させるようにしている。
【0039】これに対し、上記位置決め機構64は、上
記マスタプレート11において挿入部18周りのマスタ
側結合面23に突設された位置決め部材としての2本の
位置決めピン65,65(図6で1つのみ示す)と、ツ
ールプレート30において上記挿入穴部40周りのツー
ル側結合面37に上記位置決めピン65,65に対応し
て開口された位置決め穴としての2つの位置決めピン穴
66,66とからなり、これら位置決めピン65,65
がそれぞれ対応する位置決めピン穴66,66に挿入嵌
合されることで、マスタプレート11とツールプレート
30との円周方向の位置決めを行うようにしている。
【0040】具体的には、図1及び図3に示すように、
上記各位置決めピン65は、基端に位置する頭部65a
と、この頭部65aの先端側に連続し、頭部65aより
も小径の円筒部65bと、この円筒部65bの先端側に
連続する先細りテーパ部65cとからなり、その頭部6
5aと円筒部65bの略上半部とはマスタプレート11
の円筒部材17における取付フランジ部20の上記各ピ
ン取付孔19に挿通され、この頭部65aを取付フラン
ジ部20上面側に配置することで、位置決めピン65が
ピン取付孔19から抜け止めされている。
【0041】一方、各位置決めピン穴66は、ツールプ
レート30のボール受け35を貫通してツールボディ3
1の上下略中央部まで延びる円筒状の有底穴で、その開
口端には上側に向かって大径となる円弧面状の円弧面部
66aが形成されている。
【0042】上記マスタプレート11のマスタボディ1
2には、一端(上流端)がマスタボディ12外周面に、
また他端(下流端)がマスタ側結合面23にそれぞれ開
口するマスタ側空気ポート70が貫通形成されている。
図6に示すように、このマスタ側空気ポート70の一端
には、上流側がロボットアーム1側に延びて図外の加圧
エア供給源に接続されたマスタ側加圧エア配管6の下流
端が接続されている。また、マスタ側空気ポート70他
端のマスタ側結合面23への開口部には、下側(開口
側)に向かって内径が増大するテーパ状のブッシュ当接
部70aが形成されている。
【0043】一方、図1に示すように、ツールプレート
30のツールボディ31には、一端(下流端)がツール
ボディ31外周面に、また他端(上流端)がツール側結
合面37にそれぞれ開口するツール側空気ポート71が
貫通形成され、図6に示す如く、このツール側空気ポー
ト71の一端には、下流側を上記ツール3のエアアクチ
ュエータ4に接続したツール側加圧エア配管7の上流端
が接続されている。また、ツール側空気ポート71の他
端のツール側結合面37への開口部71aには、先端が
ツールプレート30結合面よりも突出するゴム製のブッ
シュ72が装着固定されており、両プレート11,30
の結合時にマスタ側結合面23とツール側結合面37と
が当接したときに、ツールプレート30側のブッシュ7
2をマスタ側空気ポート70開口端のブッシュ当接部7
0aに気密状に当接させて両空気ポート70,71を連
通させ、ロボットアーム1側の加圧エアをツール3のエ
アアクチュエータ4に供給するようにしている。
【0044】詳しくは、図2に示すように、上記ブッシ
ュ72は、先端部にテーパ部72aを有する略円筒状の
ものであり、上記テーパ部72aの中間部には環状の突
条72bが同心状に設けられており、ブッシュ72の内
周面にはパイプ状の補強部材73が嵌合されて設けられ
ている。さらに、上記空気ポート71の開口部71a内
周面にはブッシュ72が抜けにくくなるようにするため
のねじ加工(凹凸加工)が施されている。
【0045】また、上記の如く、上記着脱機構43にお
ける円筒部材17、カム部材50、ピストン部材57が
マスタボディ12と、またボール受け35がツールボデ
ィ31とそれぞれ別部材とされ、これらは、接触面圧に
よる摩耗や変形を防ぐために、高硬度金属材料(例えば
耐腐食性にも優れたステンレス鋼の焼入れ材)よりな
る。
【0046】また、マスタボディ12の外周部には複数
の電気接点(図示せず)を有するマスタ側コネクタ74
が、またツールボディ31の外周部には上記マスタ側コ
ネクタ74の接続端子に接続される複数の接続端子(図
示せず)を有するツール側コネクタ75がそれぞれ取り
付けられており、両プレート11,30の結合時に両コ
ネクタ74,75の接続端子が互いに導通される。
【0047】次に、上記実施形態の作動について説明す
る。マスタプレート11がツールプレート30から分離
されているとき、着脱機構43のロック解除室59に加
圧エアが供給されてピストン部57は上側にある。ま
た、このピストン部57にロッド部56を介して連結さ
れているカム部材50は上側のロック解除位置にあり、
挿入部18のボール収容孔45内の各ボール47は挿入
部18の外周面から突出していない。
【0048】この状態からマスタプレート11とツール
プレート30とを結合するとき、ロボットアーム1の移
動操作によりマスタプレート11がツールプレート30
に接近し、そのマスタプレート11のマスタ側結合面2
3から突出している挿入部18が、ツールプレート30
のツール側結合面37に開口している挿入穴部40に挿
入される。これに略並行して、マスタ側結合面23から
突出している各位置決めピン65が、ツール側結合面3
7に開口している対応する位置決めピン穴66に挿入嵌
合される。
【0049】そして、上記挿入部18が挿入穴部40に
挿入されると、マスタプレート11のロック解除室59
に加圧エアが供給されてピストン部57が下側に移動
し、このピストン部57によりカム部材50が駆動され
て上記ロック解除位置からロック位置へスライド移動す
る。このカム部材50のロック位置への移動に伴い、上
記ボール47が半径方向外側に押されて挿入部18外周
面から突出する。この挿入部18外周面から突出したボ
ール47にツールプレート30における挿入穴部40内
周面のテーパカム面38が係合され、この係合により両
プレート11,30が結合される。
【0050】具体的には、カム部材50はその第2円筒
状面54によって挿入部18内をスライド可能に案内さ
れてロック解除位置からロック位置に移動し、このカム
部材50がロック解除位置からロック位置方向に移動開
始したとき、まず、カム部材50はその第1テーパ面5
1によってボール47をカム部材50のスライド方向と
略直交する方向に押圧する。このことで、そのボール4
7がツールプレート30のテーパカム面38を押圧して
ツールプレート30がマスタプレート11側に移動し、
このことでツールプレート30がマスタプレート11側
に引き寄せられる。
【0051】その後、カム部材50がロック位置に向け
てさらに移動すると、その第1円筒状面52がボール4
7に接触する。ここで、第1テーパ面51と上記第1円
筒状面52との境界である境界部55は滑らかな円弧面
からなるため、ボール47との接触面圧が下がり、ボー
ル47の動きが滑らかとなり、境界部55の摩耗を抑制
することができる。
【0052】次いで、第2テーパ面53がボール47に
接触する。このカム部材50がロック位置に位置付けら
れた状態で、カム部材50はその第2テーパ面53によ
ってボール47をピストン部57のスライド方向と略直
交する方向に押圧するので、その第2テーパ面53によ
るくさび効果によりボール47が半径方向外方に押圧付
勢される。このボール47はツールプレート30側のテ
ーパカム面38に当接し、このテーパカム面38を介し
てツールプレート30を押圧してマスタプレート11側
に付勢し、このことで、ボール47がテーパカム面38
とツール側結合面37との間のボール受け35をマスタ
プレート11に向かう方向に押圧し、そのボール受け3
5がマスタプレート11とボール47との間に挟み込ま
れた状態となって保持され、両プレート11,30が各
々の結合面23,37間に隙間を生じさせることなく結
合され、結合位置の再現性が向上する。
【0053】ここで、上記各ボール収容孔45は外部に
むき出しとなっていて、粉塵等が溜まりやすい構造とな
っているが、ボール収容孔45とボール47とのクリア
ランスは大きめにとられているので、このボール収容孔
45に粉塵等が溜まり、或いは摩耗粉や錆等が発生して
も、それらの影響を受けにくくしてボール47の動きを
スムースにすることができる。尚、このクリアランスが
大きくても、ボール収容孔45とボール47との接触場
所が一定であるために結合の性能には影響を与えない。
【0054】また、カム部材50には上記第1及び第2
テーパ面51,53間に第1円筒状面52が連設されて
いるので、仮に、カム部材50のスライド位置が所定位
置に保持されず、ボール47が半径方向内側に変位して
カム部材50をロック解除位置側たる後退側に戻して
も、ボール47が上記第1円筒状面52に接触すると、
その部位でボール47からカム部材50に該カム部材5
0を後退させる力が作用しなくなり、マスタプレート1
1とツールプレート30との分離は規制される。
【0055】一方、上記各位置決めピン65の対応する
位置決めピン穴66への挿入により、ツールプレート3
0とマスタプレート11とが位置決めされ、マスタ側空
気ポート70とツール側空気ポート71とが互いに連通
されて、両ポート70,71を介してマスタ側加圧エア
配管6とツール側加圧エア配管7とが接続され、ツール
3のエアアクチュエータ4に加圧エア供給源から加圧エ
アが供給されてツール3が作動可能となる。また、両コ
ネクタ74,75の各電気接点同士が互いに導通され
る。
【0056】そして、上記マスタプレート11とツール
プレート30とを分離させるときには、上記と逆の動作
が行われる。
【0057】そのとき、ブッシュ72は円筒状のもの
で、従来のようにその後端に鍔が設けられていないた
め、ツールボディ31上面からブッシュ72を挿入する
ことができ、ツールプレート30を2枚構造にする必要
がなくなる。それ故、部品点数が減り、かつ組立工数や
材料費の削減を図ることができるとともに、製作誤差等
により隙間が発生して空気漏れ等の不具合が発生するの
を防止できる。また、ブッシュ72のテーパ部72aの
中間部に環状の突条72bが同心状に設けられているの
で、両プレート11,30結合時にブッシュ72による
不要な反発力を抑制するとともに、各ブッシュ72にお
けるマスタプレート11のブッシュ当接部70aとの距
離の誤差による反発力のばらつきを抑制することがで
き、両プレート11,30の結合性がアップする。さら
に、ブッシュ72の内周面に補強部材73が嵌合されて
いるので、ブッシュ72の剛性が上がり、このブッシュ
72が装着されているツール側空気ポート71の開口部
71aにブッシュ72の外周部を密着させてブッシュを
抜けにくくすることができる。また、ブッシュ72の厚
みを薄くできるため、ツール3を制御する圧縮空気の空
気圧を保つための有効断面積を大に確保することができ
る。よって、これらの効果により、ロボットアームカッ
プリング装置10の信頼性を上げることができる。
【0058】さらに、位置決めピン65が擦り合う位置
決めピン孔66の開口端に円弧面部66aが形成されて
いるために、長期間に亘り、ロボットアームカップリン
グ装置10が着脱を繰り返されたり、又は結合状態でマ
スタプレート11とツールプレート30との間で曲げモ
ーメントがかかって両者の間で微小な開きが繰り返され
たりしても、位置決めピン65と位置決めピン孔66と
が摩耗することを防ぐことができ、がたが大きくなって
うまく位置決めできない等の問題を回避でき、ロボット
カップリング装置10の信頼性を向上させることができ
る。
【0059】また、着脱機構43は、マスタボディ12
及びツールボディ31とは別部材とされているため、着
脱機構43を共通のベースとして、両ボディ12,31
の形状を自由に設計でき、顧客の要求に柔軟に対応でき
る。
【0060】また、マスタプレート11のマスタボディ
12及びツールプレート30のツールボディ31の外周
面に位置確認用のアイマークE1,E2が結合した状態
で合致するように予め機械加工等により設けられている
ため、シールのように現物合わせで張り付ける手間が省
けるとともに、ツールプレートの追加注文等に柔軟に対
応することができる。
【0061】(実施形態2)図9は実施形態2を示す。
尚、上記実施形態1と同様の構造についての説明は省
き、異なる点についてのみ説明する。
【0062】図9に示すように、ロボットアームカップ
リング装置10のマスタプレート11及びツールプレー
ト30の周りに、ロボットアーム1の先端に取り付けら
れるツール(図示せず)等の制御用にマスタ側コネクタ
90及びツール側コネクタ91が設けられている。さら
に、そのマスタ側コネクタ90には電気配線92が接続
されている。そして、マスタ側コネクタ90には、配線
が絡むことを防ぐために丸棒を角部が丸みを持つように
曲げたガードG、Gが取付けられ、これらのガードG,
Gに上記電気配線92がクリップC,C,…等により一
体的に固定されている。
【0063】従って、この実施形態では、マスタプレー
ト11の外周にガードG,Gが設けられているので、ロ
ボットアームカップリング装置10に出っ張りがある場
合であっても、ロボットアーム1動作時にロボットアー
ムカップリング装置10自身に各プレート11,30に
接続される配線92が引っかかってロボットアーム1が
故障するのを防ぐことができる。尚、電気配線92だけ
でなく、配管等であっても同様の効果が得られる。
【0064】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よると、ロボットアームに取り付けられたマスタプレー
トと、ツール等が取り付けられるツールプレートと、こ
のツールプレートをマスタプレートに着脱させる着脱機
構と、この着脱機構による両プレートの結合時にツール
プレートをマスタプレートに位置決めする位置決め機構
とを備えたロボットアームカップリング装置に対し、マ
スタ側空気ポート又はツール側空気ポートの一方の開口
部に、ポートの開口側に向かって内径が増大するテーパ
状のブッシュ当接部を設ける一方、マスタ側空気ポート
又はツール側空気ポートの他方の開口部に、上記両プレ
ートの結合時に上記ブッシュ当接部に気密状に当接して
マスタ側空気ポートとツール側空気ポートとを連通させ
るブッシュを装着し、このブッシュは、先端部に結合面
から突出するテーパ部を有する略円筒状のものとし、テ
ーパ部の中間部には環状の突条を同心状に設けたことに
より、部品点数が減りかつ組立工数、材料費の削減を図
ることができるとともに、空気漏れ等の不具合が発生す
るのを防止できる。また、両プレートの結合性がアップ
する。従って、これらにより、ロボットアームカップリ
ング装置の信頼性を上げることができる。
【0065】請求項2の発明によると、ロボットアーム
に取り付けられたマスタプレートと、ツール等が取り付
けられるツールプレートと、このツールプレートをマス
タプレートに着脱させる着脱機構と、この着脱機構によ
る両プレートの結合時にツールプレートをマスタプレー
トに位置決めする位置決め機構とを備えたロボットアー
ムカップリング装置に対し、マスタ側空気ポート又はツ
ール側空気ポートの一方の開口部に、ポートの開口側に
向かって内径が増大するテーパ状のブッシュ当接部を設
ける一方、マスタ側空気ポート又はツール側空気ポート
の他方の開口部に、上記両プレートの結合時に上記ブッ
シュ当接部に気密状に当接してマスタ側空気ポートとツ
ール側空気ポートとを連通させるブッシュを装着し、こ
のブッシュは、先端部に結合面から突出するテーパ部を
有する略円筒状のものとし、ブッシュの内周部に略パイ
プ状の補強部材を設けたことにより、部品点数が減りか
つ組立工数、材料費の削減を図ることができるととも
に、空気漏れ等の不具合が発生するのを防止できる。ま
た、ブッシュを抜けにくくするとともに、ツール制御用
空気の空気圧を保つための有効断面積を大に確保するこ
とができる。従って、これらにより、ロボットアームカ
ップリング装置の信頼性を上げることができる。
【0066】請求項3の発明によると、請求項2のロボ
ットアームカップリング装置に対し、請求項1の発明と
同様に、テーパ部の中間部に環状の突条を同心状に設け
たことにより、ロボットアームカップリング装置の信頼
性をさらに上げることができる。
【0067】請求項4の発明によると、ロボットアーム
カップリング装置に対し、位置決め機構の位置決め穴の
開口端に円弧面部も形成したことにより、位置決めピン
と位置決め穴との間の摩耗を防ぎ、位置決めが困難にな
ることを回避して、ロボットアームカップリング装置の
信頼性の向上を図ることができる。
【0068】請求項5の発明によると、ロボットアーム
カップリング装置において、マスタプレート又はツール
プレートの少なくとも一方の外周に、各プレートに接続
される配線又は配管を覆うガードを設けたことにより、
ロボット動作時にロボットアームカップリング装置自身
に各プレートに接続される配線や配管類が引っかかるの
をガードにより防止してロボットの故障等を防ぐことが
でき、よってロボットアームカップリング装置との信頼
性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1に係るロボットアームカッ
プリング装置の半部を示す拡大断面図である。
【図2】ブッシュの一部破断拡大断面図である。
【図3】マスタプレートとツールプレートとの結合状態
を示す拡大断面図である。
【図4】両プレートの結合時にカム部材がボールと係合
した状態を示す拡大断面図である。
【図5】ロボットアームカップリング装置の結合時にア
イマークが合致した状態を示す正面図である。
【図6】ロボットアームカップリング装置をロボットア
ームに装着した状態を示す一部破断正面図である。
【図7】ロボットアームカップリング装置におけるマス
タプレートのカム部材がロック解除位置にあってマスタ
プレートとツールプレートとが分離された状態を示す断
面図である。
【図8】カム部材がロック位置にあってマスタプレート
とツールプレートとが結合された状態を示す図7相当図
である。
【図9】本発明の実施形態2に係るロボットアームカッ
プリング装置の斜視図である。
【符号の説明】
1 ロボットアーム 3 ツール 10 ロボットアームカップリング装置 11 マスタプレート 30 ツールプレート 43 着脱機構 47 ボール 64 位置決め機構 65 位置決めピン(位置決め部材) 66 位置決めピン孔(位置決め孔部) 66a 円弧面部 70 マスタ側空気ポート 70a ブッシュ当接部 71 ツール側空気ポート 71a 開口部 72 ブッシュ 72a テーパ部 72b 突条 73 補強部材 G ガード
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 津村 稔 兵庫県神戸市兵庫区芦原通4丁目1番16号 ビー・エル・オートテック株式会社内 (72)発明者 百田 均 兵庫県神戸市兵庫区芦原通4丁目1番16号 ビー・エル・オートテック株式会社内 (72)発明者 ▲高▼▲濱▼ 雄一 兵庫県神戸市兵庫区芦原通4丁目1番16号 ビー・エル・オートテック株式会社内 Fターム(参考) 3C007 ES03 ET08 EV03 EW00 GS02 GS11 GS12 HS11

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロボットアームに取り付けられたマスタ
    プレートと、 ツール等が取り付けられるツールプレートと、 上記ツールプレートをマスタプレートに着脱させる着脱
    機構と、 上記着脱機構による両プレートの結合時にツールプレー
    トをマスタプレートに位置決めする位置決め機構とを備
    えたロボットアームカップリング装置であって、 上記マスタプレートのツールプレートとの対向面にマス
    タ側結合面が、またツールプレートのマスタプレートと
    の対向面にツール側結合面がそれぞれ設けられており、 上記マスタ側結合面に開口するマスタ側空気ポートと、 上記ツール側結合面に開口するツール側空気ポートとが
    設けられ、 上記マスタ側空気ポート又はツール側空気ポートの一方
    の開口部に、ポートの開口側に向かって内径が増大する
    テーパ状のブッシュ当接部が設けられている一方、 上記マスタ側空気ポート又はツール側空気ポートの他方
    の開口部に、上記両プレートの結合時に上記ブッシュ当
    接部に気密状に当接して上記マスタ側空気ポートとツー
    ル側空気ポートとを連通させるブッシュが装着されてお
    り、 上記ブッシュは、先端部に結合面から突出するテーパ部
    を有する略円筒状のものであり、 上記テーパ部の中間部には環状の突条が同心状に設けら
    れていることを特徴とするロボットアームカップリング
    装置。
  2. 【請求項2】 ロボットアームに取り付けられたマスタ
    プレートと、 ツール等が取り付けられるツールプレートと、 上記ツールプレートをマスタプレートに着脱させる着脱
    機構と、 上記着脱機構による両プレートの結合時にツールプレー
    トをマスタプレートに位置決めする位置決め機構とを備
    えたロボットアームカップリング装置であって、 上記マスタプレートのツールプレートとの対向面にマス
    タ側結合面が、またツールプレートのマスタプレートと
    の対向面にツール側結合面がそれぞれ設けられており、 上記マスタ側結合面に開口するマスタ側空気ポートと、 上記ツール側結合面に開口するツール側空気ポートとが
    設けられ、 上記マスタ側空気ポート又はツール側空気ポートの一方
    の開口部に、ポートの開口側に向かって内径が増大する
    テーパ状のブッシュ当接部が設けられている一方、 上記マスタ側空気ポート又はツール側空気ポートの他方
    の開口部に、上記両プレートの結合時に上記ブッシュ当
    接部に気密状に当接して上記マスタ側空気ポートとツー
    ル側空気ポートとを連通させるブッシュが装着されてお
    り、 上記ブッシュは、先端部に結合面から突出するテーパ部
    を有する略円筒状のものであり、 上記ブッシュの内周部に略パイプ状の補強部材が設けら
    れていることを特徴とするロボットアームカップリング
    装置。
  3. 【請求項3】 請求項2のロボットアームカップリング
    装置において、 ブッシュのテーパ部の中間部には環状の突条が同心状に
    設けられていることを特徴とするロボットアームカップ
    リング装置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか1つのロボット
    アームカップリング装置において、 位置決め機構は、マスタ側結合面又はツール側結合面の
    一方に突設された複数の位置決め部材と、 上記マスタ側結合面又はツール側結合面の他方に開口さ
    れ、上記各位置決め部材がそれぞれ嵌合される複数の位
    置決め穴とを備えており、 上記位置決め穴の開口端に円弧面部が形成されているこ
    とを特徴とするロボットアームカップリング装置。
  5. 【請求項5】 ロボットアームに取り付けられたマスタ
    プレートと、 ツール等が取り付けられるツールプレートと、 上記ツールプレートをマスタプレートに着脱させる着脱
    機構と、 上記着脱機構による両プレートの結合時にツールプレー
    トをマスタプレートに位置決めする位置決め機構とを備
    えたロボットアームカップリング装置であって、 上記マスタプレート又はツールプレートの少なくとも一
    方の外周に、各プレートに接続される配線又は配管を覆
    うガードが設けられていることを特徴とするロボットア
    ームカップリング装置。
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