JP2003117644A - 遠心鋳造装置 - Google Patents

遠心鋳造装置

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JP2003117644A JP2001311884A JP2001311884A JP2003117644A JP 2003117644 A JP2003117644 A JP 2003117644A JP 2001311884 A JP2001311884 A JP 2001311884A JP 2001311884 A JP2001311884 A JP 2001311884A JP 2003117644 A JP2003117644 A JP 2003117644A
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司郎 内藤
Norikatsu Kai
昇克 甲斐
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文男 平井
Haruki Kodama
春喜 小玉
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Abstract

(57)【要約】 【課題】簡易な構成で、注湯機構による熱影響を回避
し、位置決め精度を有効に維持することを可能する。 【解決手段】遠心鋳造金型22の一方に並列されるワー
ク引き抜き機構24、清掃機構26および塗型材塗布機
構28と、前記ワーク引き抜き機構24、前記清掃機構
26および前記塗型材塗布機構28を矢印A方向に交差
する矢印B方向に一体的に移動させるユニット駆動機構
30と、前記遠心鋳造金型22の他方に配置される注湯
機構32とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、遠心鋳造金型によ
って管部材を鋳造するとともに、前記管部材を引き抜く
作業を自動的に行うための遠心鋳造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】円筒状の中空金型を、その軸線を中心に
高速回転させ、注入した溶融金属を遠心力で金型内壁面
に張り付かせることで中空鋳造品である管を製造する遠
心鋳造法が知られている。
【0003】この種の遠心鋳造法に使用される遠心鋳造
装置として、例えば、特開昭57−94461号公報に
開示された装置が知られており、図7に示すように、回
転金型1の軸心方向一側には、前後動案内レール2が配
設されるとともに、前記回転金型1の軸心方向他側に
は、図示しない管引き抜き装置等が配設されている。
【0004】前後動案内レール2には、前後動台車3が
配置されるとともに、この前後動台車3上には、横行案
内レール4が配設されている。前後動台車3が回転金型
1から離間した位置に配置される際、横行案内レール4
の両端には、待機案内レール5、6が接続されている。
【0005】待機案内レール5と横行案内レール4との
間には第1の横行台車7が、待機案内レール6と前記横
行案内レール4との間には第2の横行台車8が、それぞ
れ移動可能に配置される。第1の横行台車7には注湯装
置9が、第2の横行台車8にはブラッシング装置(清掃
装置)10と塗型材のスプレー装置11とが、それぞれ
搭載されている。
【0006】このような構成において、図示しない管引
き抜き装置を介して回転金型1から鋳造管を引き抜いた
後、第2の横行台車8を搭載している前後動台車3が、
この回転金型1側に移動される。その際、回転金型1が
回転駆動されており、ブラッシング装置10が前記回転
金型1の内面をブラッシングする。
【0007】次いで、前後動台車3が回転金型1から離
間する方向に後退移動しながら、スプレー装置11から
前記回転金型1の内面に塗型材がスプレーされてコーテ
ィングが行われる。コーティング処理後に、第2の横行
台車8が待機案内レール6上に退避されるとともに、第
1の横行台車7が前後動台車3上に移載され、前記前後
動台車3が前進する。
【0008】第1の横行台車7には注湯装置9が設けら
れており、この注湯装置9を介して回転金型1内に溶湯
が供給される。そして、回転金型1の回転作用下に溶湯
が凝固して鋳造管が得られた後、上記のようにこの鋳造
管が引き抜かれることになる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来技術では、回転金型1の軸心方向一側にブラッシン
グ装置10、スプレー装置11および注湯装置9が並列
に設けられており、前記ブラッシング装置10および前
記スプレー装置11が、前記注湯装置9による熱影響を
受け易く、位置決め精度が低下するという問題が指摘さ
れている。特に、鋳造管が小径でかつ長尺状である場合
には、ブラッシング装置10やスプレー装置11が回転
金型1に干渉するおそれがある。
【0010】さらに、上記の従来技術では、回転金型1
の軸心方向他側に管引き抜き装置(図示せず)が配置さ
れている。この管引き抜き装置は、回転金型1の軸長に
応じて比較的長尺に構成されているため、遠心鋳造装置
全体としての設置スペースが拡大してしまい、スペース
効率が悪いという問題がある。
【0011】本発明はこの種の問題を解決するものであ
り、注湯機構による熱影響を確実に回避し、簡単かつコ
ンパクトな構成で、遠心鋳造作業を効率的に遂行可能な
遠心鋳造装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明に係る遠心鋳造装
置では、遠心鋳造金型の軸方向一方にワーク引き抜き機
構、清掃機構および塗型材塗布機構が並列されるととも
に、前記遠心鋳造金型の軸方向他方に注湯機構が配設さ
れており、前記ワーク引き抜き機構、前記清掃機構およ
び前記塗型材塗布機構が、ユニット駆動機構を介して前
記軸方向に交差する方向に一体的に移動可能である。
【0013】このため、ワーク引き抜き機構、清掃機構
および塗型材塗布機構は、注湯機構による熱影響を受け
ることがなく、簡単な構成で、位置決め精度を有効に維
持することができる。しかも、比較的長尺に構成される
ワーク引き抜き機構、清掃機構および塗型材塗布機構
が、遠心鋳造金型の軸方向一方に並列されている。この
ため、遠心鋳造装置は、遠心鋳造金型の軸方向に長尺化
することがなく、スペースの有効活用が容易に図られ
る。
【0014】また、注湯機構を軸方向に交差する方向に
移動させる駆動機構を備えるとともに、前記注湯機構の
移動範囲内には、捨て湯用収容器が配設されている。こ
れにより、注湯機構内の溶湯が遠心鋳造金型に注湯され
ない際には、前記注湯機構を移動させるだけで、不要な
溶湯を収容器に迅速に排出することが可能になり、遠心
鋳造作業全体が効率的に遂行される。
【0015】さらに、遠心鋳造金型は、軸方向を互いに
平行して並列される少なくとも第1および第2遠心鋳造
金型を備えるとともに、第1および第2遠心鋳造金型同
士の間隔は、ワーク引き抜き機構、清掃機構および塗型
材塗布機構のそれぞれの間隔に一致して設定されてい
る。このため、ワーク引き抜き機構、清掃機構および塗
型材塗布機構の駆動制御が簡素化するとともに、第1お
よび第2遠心鋳造金型を用いて効率的な遠心鋳造作業が
遂行可能になる。
【0016】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の第1の実施形態
に係る遠心鋳造装置20の概略平面図である。
【0017】遠心鋳造装置20は、遠心鋳造金型22
と、前記遠心鋳造金型22の軸方向(矢印A方向)一方
(矢印A1方向)に互いに並列されるワーク引き抜き機
構24、清掃機構26および塗型材塗布機構28と、前
記ワーク引き抜き機構24、前記清掃機構26および前
記塗型材塗布機構28を前記軸方向(矢印A方向)に交
差する矢印B方向に一体的に移動させるユニット駆動機
構30と、前記遠心鋳造金型22の軸方向他方(矢印A
2方向)に配置される注湯機構32とを備える。
【0018】遠心鋳造金型22は、矢印A方向に長尺な
中空形状を構成しており、回転駆動源34に連結された
回転部36と支持部38とに両端縁部を支持されて回転
駆動可能に構成されている。
【0019】ユニット駆動機構30はフレーム40を備
え、このフレーム40上には、ワーク引き抜き機構2
4、清掃機構26および塗型材塗布機構28を一体的に
配置するユニットテーブル42が配設される。フレーム
40には、例えば、サーボモータ等の回転駆動源44が
固着され、この回転駆動源44に矢印B方向に延在して
ボールねじ46が連結される。
【0020】ユニットテーブル42の底面側には、図2
および図3に示すように、ボールねじ46が係合するナ
ット部48が設けられる。ユニットテーブル42の底面
には、ボールねじ46に平行してフレーム40上を矢印
B方向に案内するためのリニアガイド50が設けられて
いる。
【0021】ユニットテーブル42の矢印A2方向先端
側底面には、ワーク引き抜き機構24、清掃機構26お
よび塗型材塗布機構28を、それぞれ遠心鋳造金型22
に対応して位置決めするための係合孔部52が3箇所に
設けられるとともに、フレーム40には、前記遠心鋳造
金型22に対応して係止部54が設けられる。この係止
部54は、鉛直上方向に配置されるシリンダ56を備
え、このシリンダ56から上方に延在するロッド58に
は、所定の係合孔部52に選択的に係合可能な係止ピン
60が軸着される。
【0022】なお、ユニット駆動機構30では、上記の
ボールねじ構造に代替して、フレーム40に矢印B方向
に延在するラックを設ける一方、ユニットテーブル42
にこのラックに噛合するピ二オンが軸着された回転駆動
源を装着してもよい。
【0023】ワーク引き抜き機構24は、図1および図
2に示すように、ユニットテーブル42上に矢印A方向
に進退可能に配置される第1可動台62を備え、この第
1可動台62には、回転駆動源64が鉛直下方向に向か
って固定される。回転駆動源64にピ二オン66が軸着
されるとともに、ユニットテーブル42には、矢印A方
向に延在して、前記ピニオン66に噛合するラック部材
68が設けられる。
【0024】第1可動台62には、矢印A方向に延在し
て円筒部材70が支持されており、この円筒部材70内
に駆動ロッド72が進退自在に配設される。駆動ロッド
72の矢印A2方向先端部には、開閉チャック74が設
けられるとともに、前記駆動ロッド72の矢印A1方向
先端部には、開閉用シリンダ76が連結される。円筒部
材70は、遠心鋳造金型22内で鋳造された円筒鋳造体
78内に挿入可能なように、その外形、寸法および軸長
が設定されている。
【0025】清掃機構26は、図1および図3に示すよ
うに、アクチュエータ、例えば、ロッドレスシリンダ8
0を介して矢印A方向に進退可能な第2可動台82を備
え、前記第2可動台82上には、昇降部84を介して昇
降プレート86が設けられる。
【0026】昇降プレート86には、矢印A2方向に向
かって回転駆動源88が装着され、この回転駆動源88
の駆動軸90には、ブラシ92が連結される。ブラシ9
2は、矢印A方向に長尺に設定されており、回転駆動源
88側の端部がベアリング94を内装した支持部96に
回転自在に支持されている。
【0027】塗型材塗布機構28は、図1に示すよう
に、モータ98に連結されたボールねじ構造100を介
して矢印A方向に進退可能な第3可動台102を備え、
この第3可動台102上には、矢印A方向に長尺でかつ
小径なノズル部材104が設けられる。このノズル部材
104の外周部には、所定の位置にかつ所定の間隔ずつ
離間して複数の噴射口106が形成されている。
【0028】注湯機構32は、矢印A方向に交差(直
交)する矢印B方向に進退可能な第4可動台110を備
え、この第4可動台110は、駆動機構112を介して
矢印B方向に進退可能である。駆動機構112は、例え
ば、第4可動台110に固着されるモータ114を備
え、このモータ114に軸着されるピニオン116が、
矢印B方向に延在するラック118に噛合する。なお、
上記のラック・ピニオン構造に替えて、ボールねじ構造
等を採用してもよい。
【0029】第4可動台110には、矢印A方向に延在
して互いに平行なレール120a、120bが設けら
れ、前記レール120a、120bにスライドべース1
22が進退可能に配置される。このスライドべース12
2には、遠心鋳造金型22に注湯を行うためのトラフ1
24が設けられ、このトラフ124は注湯高さに対応し
てその高さ位置が設定されている。第4可動台110の
矢印B方向への移動範囲内には、トラフ124に供給さ
れた溶湯を排出させるための捨て湯用収容器126が配
設されている。
【0030】このように構成される遠心鋳造装置20の
動作について、図4に示すフロチャートに沿って以下に
説明する。
【0031】まず、注湯機構32に溶湯が所定量供給さ
れると、この注湯機構32を構成するスライドべース1
22が矢印A1方向に移動し、トラフ124が遠心鋳造
金型22に対応して配置される。そして、トラフ124
から遠心鋳造金型22に注湯が行われた後(ステップS
1)、スライドべース122が矢印A2方向に退避され
るとともに回転駆動源34が駆動される。このため、回
転部36および支持部38を介して遠心鋳造金型22が
回転保持され(ステップS2)、この遠心鋳造金型22
内で溶湯が凝固して円筒鋳造体78が得られる。
【0032】次いで、遠心鋳造金型22が回転保持され
ている間、前記遠心鋳造金型22から図示しないキャッ
プが取り外され(ステップS3)、ワーク引き抜き機構
24が移動される。このワーク引き抜き機構24では、
ユニット駆動機構30を構成する回転駆動源44の駆動
作用下に、ボールねじ46およびナット部48を介して
ユニットテーブル42が矢印B1方向に移動する。そし
て、ワーク引き抜き機構24が遠心鋳造金型22に対応
する位置に至ると、ユニットテーブル42が停止され
る。
【0033】その際、図2に示すように、係止部54を
構成するシリンダ56が駆動され、係止ピン60が上昇
して所定の係合孔部52に係合する。これにより、ユニ
ットテーブル42が位置決め保持される。
【0034】さらに、回転駆動源34の駆動が停止され
るとともに、回転駆動源64の駆動作用下に、ピニオン
66およびラック部材68を介して第1可動台62が矢
印A2方向に移動する。このため、第1可動台62に設
けられている円筒部材70が、遠心鋳造金型22内で鋳
造された円筒鋳造体78内に挿入されて矢印A2方向に
移動し、開閉チャック74が前記円筒鋳造体78の矢印
A2方向先端部側に配置される。
【0035】そこで、開閉用シリンダ76が駆動されて
駆動ロッド72を介して開閉チャック74が開放され、
この状態で、回転駆動源64が駆動されて第1可動台6
2が矢印A1方向に移動する。このため、開閉チャック
74が円筒鋳造体78の端部に係合し、この円筒鋳造体
78を遠心鋳造金型22から引き抜く(ステップS
4)。
【0036】遠心鋳造金型22から円筒鋳造体78が引
き抜かれた後、係止ピン60が係合孔部52から離脱す
るとともに、ユニット駆動機構30の駆動作用下に、ユ
ニットテーブル42が矢印B2方向に移動して、清掃機
構26が遠心鋳造金型22に対応して配置される。
【0037】清掃機構26では、図3に示すように、ロ
ッドレスシリンダ80の作用下に第2可動台82が矢印
A2方向に移動して、ブラシ92が遠心鋳造金型22内
に進入するとともに、回転駆動源88の駆動作用下に、
前記ブラシ92が回転駆動される。これにより、遠心鋳
造金型22の内面の清掃作業が行われる(ステップS
5)。
【0038】清掃作業後に、ブラシ92が矢印A1方向
に移動して遠心鋳造金型22から離脱し、この遠心鋳造
金型22に図示しないキャップが取り付けられる(ステ
ップS6)。さらに、遠心鋳造金型22が冷却されると
ともに(ステップS7)、塗型材塗布機構28が駆動さ
れる。
【0039】この塗型材塗布機構28は、図1に示すよ
うに、ユニットテーブル42が矢印B2方向に移動する
ことにより、遠心鋳造金型22に対応して配置された
後、モータ98が駆動されてノズル部材104が該遠心
鋳造金型22内に挿入される。ノズル部材104の外周
には、複数の噴射口106が設けられており、前記噴射
口106から遠心鋳造金型22の内面側に向かって塗型
材(図示せず)が塗布される(ステップS8)。
【0040】そして、ノズル部材104が遠心鋳造金型
22内から離脱するとともに、この遠心鋳造金型22が
乾燥処理される(ステップS9)。なお、上記の乾燥処
理は、遠心鋳造金型22を回転駆動させることによって
良好に行われる。
【0041】この場合、第1の実施形態では、遠心鋳造
金型22の矢印A1方向側にワーク引き抜き機構24、
清掃機構26および塗型材塗布機構28が並列されると
ともに、前記遠心鋳造金型22の矢印A2方向側に注湯
機構32が配設されている。
【0042】このため、ワーク引き抜き機構24、清掃
機構26および塗型材塗布機構28は、注湯機構32か
ら離間しており、この注湯機構32による熱影響を受け
ることがない。従って、特に小径で長尺な円筒鋳造体7
8を鋳造する際に、ワーク引き抜き機構24、清掃機構
26および塗型材塗布機構28を遠心鋳造金型22に対
して精度よく位置決めすることができ、簡単な構成で、
効率的な遠心鋳造方法が遂行されるという効果が得られ
る。
【0043】しかも、比較的長尺に構成されるワーク引
き抜き機構24、清掃機構26および塗型材塗布機構2
8が同一方向に並列されてユニットテーブル42に組み
込まれる一方、比較的短尺な注湯機構32が単独で配置
されている。これにより、遠心鋳造装置20は、矢印A
方向の寸法が有効に短尺化され、設置スペースの有効活
用が容易に図られるという利点がある。
【0044】さらに、注湯機構32では、駆動機構11
2による矢印B方向の移動範囲内に収容器126が配置
されている。このため、注湯機構32内の溶湯が遠心鋳
造金型22に注湯されない際には、前記注湯機構32を
矢印B方向に移動させるだけで、不要な溶湯を収容器1
26に迅速かつ自動的に排出することができる。これに
より、遠心鋳造作業全体の効率化が容易に図られる。
【0045】図5は、本発明の第2の実施形態に係る遠
心鋳造装置130の概略平面図である。なお、第1の実
施形態に係る遠心鋳造装置20と同一の構成要素には同
一の参照符号を付して、その詳細な説明は省略する。
【0046】遠心鋳造装置130は、軸方向(矢印A方
向)を互いに平行して矢印B方向に並列される少なくと
も第1および第2遠心鋳造金型132、134と、前記
軸方向一方に互いに並列されるワーク引き抜き機構2
4、清掃機構26および塗型材塗布機構28と、前記ワ
ーク引き抜き機構24、前記清掃機構26および前記塗
型材塗布機構28を矢印B方向に一体的に移動させるユ
ニット駆動機構30と、前記遠心鋳造金型22の軸方向
他方に配置される注湯機構32とを備える。
【0047】第1および第2遠心鋳造金型132、13
4同士の間隔P1は、ワーク引き抜き機構24、清掃機
構26および塗型材塗布機構28のそれぞれの間隔P2
に一致して設定されている。
【0048】このように構成される遠心鋳造装置130
は、図6に示す作動プログラムに沿って駆動制御され
る。具体的には、第1および第2遠心鋳造金型132、
134は、第1の実施形態に係る遠心鋳造装置20を構
成する遠心鋳造金型22と同様に、図4のフローチャー
トに沿って動作するものであり、第1遠心鋳造金型13
2で回転駆動源34の駆動による回転保持が終了する直
前に、注湯機構32を介して第2遠心鋳造金型134に
注湯が行われる。
【0049】そして、第1遠心鋳造金型132の回転保
持が終了すると略同時に、第2遠心鋳造金型134の回
転保持が開始される。次いで、第1および第2遠心鋳造
金型132、134において、それぞれ所定の動作が平
行して行われる。
【0050】このように、第2の実施形態では、第1遠
心鋳造金型132の1サイクルの動作が行われている間
に、第2遠心鋳造金型134の1サイクルの動作が開始
されている。このため、遠心鋳造装置130全体の作業
効率が有効に向上し、鋳造サイクル全体の短縮が容易に
図られるという効果が得られる。
【0051】さらに、第1および第2遠心鋳造金型13
2、134同士の間隔P1は、ワーク引き抜き機構2
4、清掃機構26および塗型材塗布機構28のそれぞれ
の間隔P2に一致して設定されている。従って、ユニッ
ト駆動機構30の駆動制御が簡素化し、遠心鋳造装置1
30の制御が複雑化することがない。
【0052】
【発明の効果】本発明に係る遠心鋳造装置では、ワーク
引き抜き機構、清掃機構および塗型材塗布機構が、注湯
機構による熱影響を受けることがなく、簡単な構成で、
これらの位置決め精度を有効に維持することが可能にな
る。しかも、比較的長尺なワーク引き抜き機構、清掃機
構および塗型材塗布機構が並列されるため、遠心鋳造装
置全体のコンパクト化が図られ、スペースの有効活用が
容易に遂行される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る遠心鋳造装置の
概略平面図である。
【図2】前記遠心鋳造装置を構成するワーク引き抜き機
構の側面図である。
【図3】前記遠心鋳造装置を構成する清掃装置の側面図
である。
【図4】前記遠心鋳造装置による遠心鋳造作業を説明す
るフロチャートである。
【図5】本発明の第2の実施形態に係る遠心鋳造装置の
概略平面図である。
【図6】前記遠心鋳造装置の作動プログラムである。
【図7】従来技術に係る遠心鋳造装置の概略平面図であ
る。
【符号の説明】
20、130…遠心鋳造装置 22、132、
134…遠心鋳造金型 24…ワーク引き抜き機構 26…清掃機構 28…塗型材塗布機構 30…ユニット
駆動機構 32…注湯機構 42…ユニット
テーブル 52…係合孔部 54…係止部 62、82、102、110…可動台 70…円筒部材 74…開閉チャック 88…回転駆動
源 92…ブラシ 104…ノズル
部材 112…駆動機構 126…収容器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 甲斐 昇克 埼玉県狭山市新狭山1−10−1 ホンダエ ンジニアリング株式会社内 (72)発明者 平井 文男 埼玉県狭山市新狭山1−10−1 ホンダエ ンジニアリング株式会社内 (72)発明者 小玉 春喜 埼玉県狭山市新狭山1−10−1 ホンダエ ンジニアリング株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】遠心鋳造金型と、 前記遠心鋳造金型の軸方向一方に互いに並列されるワー
    ク引き抜き機構、清掃機構および塗型材塗布機構と、 前記ワーク引き抜き機構、前記清掃機構および前記塗型
    材塗布機構を、前記軸方向に交差する方向に一体的に移
    動させるユニット駆動機構と、 前記遠心鋳造金型の軸方向他方に配置される注湯機構
    と、 を備えることを特徴とする遠心鋳造装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の遠心鋳造装置において、前
    記注湯機構を前記軸方向に交差する方向に移動させる駆
    動機構を備えるとともに、 前記注湯機構の移動範囲内には、捨て湯用収容器が配設
    されることを特徴とする遠心鋳造装置。
  3. 【請求項3】請求項1または2記載の遠心鋳造装置にお
    いて、前記遠心鋳造金型は、軸方向を互いに平行して並
    列される少なくとも第1および第2遠心鋳造金型を備
    え、 第1および第2遠心鋳造金型同士の間隔は、前記ワーク
    引き抜き機構、前記清掃機構および前記塗型材塗布機構
    のそれぞれの間隔に一致して設定されることを特徴とす
    る遠心鋳造装置。
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