JP5028747B2 - スライディングノズル交換装置 - Google Patents

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Description

本発明は、溶融金属容器の底部に設けられたスライディングノズル装置の一部又は全部を交換するスライディングノズル交換装置に関する。
この種のスライディングノズル交換装置としては、例えば溶湯容器のスライディングノズル装置やその中の耐火材を着脱する交換装置の台車上に、旋回台を配置し、この旋回台にスライディングノズルを取り外す交換ヘッドとスライディングノズルを取り付ける交換ヘッドとを180°の位置に設けると共に、これらと直交する位置に上側ノズル装着ヘッド及びポーラスプラグ装着ヘッドを備えた構成を有するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許第3112347号公報(第3頁、図2)
しかしながら、上記特許文献1に記載の従来例にあっては、旋回台に一対の交換ヘッドと上側ノズル装着ヘッド及びポーラスプラグ装着ヘッドとの4種類のヘッドを設けるので交換装置全体の構成が大型化するため、タンディッシュに2つのスライディングノズル装置が設けられている2ストランド用である場合に、両スライディングノズル装置に個別に対向して交換装置を配置することができず、両スライディングノズル装置を同時に交換することができないという未解決の課題がある。
また、上記特許文献1に記載の従来例にあっては、スライディングノズル装置がタンディッシュ内に挿入される上側ノズルとこれを支持する固定プレート及び摺動プレートが一体構造で構成されているので、上側ノズルの寿命が摺動プレートの寿命に比較して長いにもかかわらずスライディングノズル装置全体を交換する必要があり、コストが嵩むと共に交換が時間が長くなるという未解決の課題がある。
そこで、本発明は、上記従来例の未解決の課題に着目してなされたものであり、複数のスライディングノズル装置の交換作業を同時に行うことができるスライディングノズル交換装置を提供すると共に、スライディングノズル装置の部分交換を可能とするスライディングノズル交換装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、請求項1に係るスライディングノズル交換装置は、溶融金属容器の底部に装着され、少なくとも前記溶融金属容器内に挿入される上側ノズルと、該上側ノズルの下側に配設された少なくとも固定プレート及び当該固定プレートに対して摺動可能とされた摺動プレートを有するプレート部とを有する複数のスライディングノズル装置の上側ノズル及びプレート部を交換するスライディングノズル交換装置であって、共通の移動台車上に前記複数のスライディングノズル装置に対して個別に配設された、前記上側ノズルの脱着を行う交換ロッドを有するノズル交換部と、前記溶融金属容器の上側ノズルが装着される装着部の清掃を行う清掃部と、前記ノズル交換部及び前記清掃部を並設支持してその並設方向に移動可能な移動フレームとを備えた複数のノズル交換機構を有し、前記ノズル交換部は、隣接するノズル交換機構で互いに対向する内側に配置され、前記清掃部がスライディングノズル装置に対峙している清掃状態で、前記交換ロッドが上側ノズルの脱着位置及び隣接するノズル交換機構間の上側ノズル交換位置との間で回動し、前記上側ノズルの交換を行うことを特徴としている。
また、請求項2に係るスライディングノズル交換装置は、請求項1に係る発明において、前記プレート部が、少なくとも前記上側ノズルに対して分離可能に構成されていることを特徴としている。
さらに、請求項3に係るスライディングノズル交換装置は、請求項1又は2に係る発明において、前記プレート部が、前記摺動プレートが摺動機構に対して回動可能なスライド金枠に着脱自在に支持されていることを特徴としている。
さらにまた、請求項4に係るスライディングノズル交換装置は、請求項1乃至3の何れか1つの発明において、前記移動フレームは、前記ノズル交換部がスライディングノズル装置と対向する位置と、前記清掃部が前記スライディングノズル装置に対向する位置との間で摺動されることを特徴としている。
なおさらに、請求項5に係るスライディングノズル交換装置は、請求項1乃至4の何れか1つの発明において、前記ノズル交換部が、前記上側ノズル内に挿通される交換ロッドと、該交換ロッドを前記上側ノズルの脱着位置及び前記上側ノズル交換位置との間で回動させるターンテーブルと、該ターンテーブルを前記交換ロッドが前記上側ノズルの脱着位置にある状態で、当該交換ロッドを前記スライディングノズル装置に対して進退駆動する進退駆動機構と、前記交換ロッドの先端側に設けられた前記上側ノズルを引き抜くアーバーフック部と、該アーバーフック部の手前側に固定された上側ノズルの底部を支持して前記装着部に装着するノズル挿入アダプタとを備えていることを特徴としている。
また、請求項6に係るスライディングノズル交換装置は、請求項1乃至5の何れか1つの発明において、前記移動フレーム、外側に前記清掃部を、内側に前記ノズル交換部を夫々配置し、前記清掃部がスライディングノズル装置に対向している状態で、前記ノズル交換部を前記上側ノズル交換位置としたときに、前記交換ロッドからの上側ノズルの取り外し及び当該交換ロッドへの新たな上側ノズルの装着が可能とされていることを特徴としている。
本発明によれば、共通の移動台車上に、溶融金属容器に設けられた複数のスライディングノズル装置に対向する位置に個別に対向する複数のノズル交換機構を設け、各ノズル交換機構に上側ノズルの交換を行うノズル交換部と上側ノズルの装着部の清掃を行う清掃部とを併設し、ノズル交換部を上側ノズルの脱着位置及び上側ノズル交換位置との間で回動可能に構成したので、ノズル交換部を上側ノズル脱着位置として溶融金属容器から上側ノズルを取り外した後に、清掃部をスライディングノズル装置に対向させて上側ノズルの装着部を清掃している間にノズル交換部を上側ノズル交換位置に回動させて、取り外した上側ノズルと新たな上側ノズルとを交換してから清掃部での清掃が完了した後に、ノズル交換部を上側ノズル脱着位置に回動させて、上側ノズルを装着部に装着することにより、複数のスライディングノズル装置で、上側ノズルの交換を同時に短時間で確実に行うことができるという効果が得られる。
また、請求項2に係る発明によれば、プレート部は、少なくとも前記上側ノズルと前記固定プレートとが互いに分離可能に構成されているので、スライディングノズル交換時に、オペレータが上側ノズルと固定プレート及び摺動プレートとを視認して固定プレート及び摺動プレートのみの交換で済むか、上側ノズルを含めた全体の交換が必要かを判断することができ、寿命の短い固定プレート及び摺動プレートのみの交換で済む場合には、これらの交換のみを行い、全体の交換が必要である場合には全体の交換を行うことができ、スライディングノズル装置の交換時間を短縮することができるという効果が得られる。
さらに、請求項3に係る発明によれば、プレート部は、摺動プレートが摺動機構に対して回動可能なスライド金枠に着脱自在に支持されているので、摺動プレートの交換を短時間で容易に行うことができるという効果が得られる。
さらにまた、請求項4に係る発明によれば、ノズル交換部及び清掃部を並設支持してその並設方向に移動可能な移動フレームが、前記ノズル交換部がスライディングノズル装置と対向する位置と、前記清掃部が前記スライディングノズル装置に対向する位置との間で摺動されるので、各スライディングノズル装置に対して個別にノズル交換部及び清掃部を対向させることができ、清掃部で清掃中にノズル交換部で取り外した上側ノズルの交換作業を個別に行うことができ、上側ノズル交換作業を短時間で容易に行うことができるという効果が得られる。
なおさらに、請求項5に係る発明によれば、ターンテーブルで交換ロッドを上側ノズル脱着位置としている状態で、進退駆動機構を伸張させて交換ロッドを上側ノズル内にそう挿入し、アーバンフック部を上側ノズルの先端に係合させてから進退駆動機構を収縮させて上側ノズルを装着部から取り外し、その後ターンテーブルを回動させて交換ロットを上側ノズル交換位置とすることにより、オペレータが上側ノズルを外して新たな上側ノズルを交換ロッドのノズル挿入アダプタに装着してから再度ターンテーブルを上側ノズル脱着位置に回動させ、この状態で、交換ロッドを溶融金属容器の装着部に対向させてから進退駆動機構を伸張させることにより、上側ノズルを装着部に装着することができ、上側ノズルの交換を短時間で容易に行うことができる。
また、請求項6に係る発明によれば、移動フレームの外側に清掃部を、内側にノズル交換部を夫々配置したので、清掃部が前記装着部に対向している状態で、ノズル交換部をノズル交換位置とすることにより、移動台車の中央部でオペレータがノズル交換部で取り外した上側ノズルを新たな上側ノズルに交換することができ、新旧のノズル交換作業を容易に行うことができるという効果が得られる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の一実施形態を示す全体構成図であって、図中、1は溶融金属容器としてのタンディッシュであり、その底部の左右2箇所にスライディングノズル装置2L及び2Rが装着されている。
そして、このタンディッシュ1を90度回転させて底面を垂直面としたノズル点検位置としたときに、スライディングノズル交換装置20でスライディングノズル装置2L及び2Rのノズル交換を行う。
スライディングノズル装置2L及び2Rの夫々は、図2〜図4に拡大図示するように、
タンディッシュ1の底部に形成された注出口3とこの注出口3のタンディッシュ1の内面側に形成された後述する上側ノズル7を装着する装着部としてのノズル受けレンガ4と、タンディッシュ1の底面における注出口3の回りに固定された図2で二点鎖線図示の固定板5と、この固定板5の下面側に固定された図2で見て略方形で四隅に後述するノズル交換部をガイドするガイドホーン6aを下方に向けて形成した案内板6と、ノズル受けレンガ4に装着される上側ノズル7と、この上側ノズル7をその下方から支持するプレート部8とで構成されている。
プレート部8は、支持前記固定板5に固定されて中央部に上側ノズル7の下部を受ける上プレート9を保持する固定プレートとしての上プレート金枠10と、この上プレート金枠10の下側に摺動可能に配設された中央部に摺動プレートとしての中プレート11を保持する中プレート金枠12と、この中プレート金枠12の下側に配設されて上面中央部に固定プレートとしての下プレート13を保持する下プレート金枠14と、上プレート金枠10の前後に夫々回動可能に支持されて下プレート金枠14を着脱自在に保持するロック機構15F,15Rと、先端で中プレート金枠12を回動可能に保持して左右方向に摺動させる摺動機構16と、下プレート13の下側に連結される下側ノズル17と、この下側ノズル17を上下動可能に支持すると共に、駆動モータ18aで回動可能に配設されたエアーシリンダ19とで構成されている。ここで、上側ノズル7、上プレート9、中プレート11、下プレート13及び下側ノズル18には互いに連通可能な開口が形成されて注湯孔19が形成されている。この注湯孔19が、中プレート11を摺動機構16で摺動させることにより開閉される。
ここで、上側ノズル7の寿命がプレート部8の寿命に対して倍の寿命に設定され、例えばプレート部8の寿命を40チャージとしたとき、上側ノズル7の寿命が80チャージとなるように上側ノズル7の溶損を考慮した肉厚に設定されている。
また、スライディングノズル交換装置20は、図1に示すように、タンディッシュ1がノズル点検位置にある状態で、各スライディングノズル装置2L及び2Rに対向する位置に左右方向に移動可能な移動台車21を有し、この移動台車21上に各スライディングノズル装置2L及び2Rと個別に対向する位置にノズル交換機構22L及び22Rが配設されている。
これらノズル交換機構22L及び22Rの夫々は、スライディングノズル装置2L及び2Rの上側ノズル7の交換を行うノズル交換部23と装着部となるノズル受けレンガ4を清掃する清掃部24とを有し、ノズル交換部23が内側で清掃部24が外側となるように、両ノズル交換機構22L及び22Rで移動台車21の左右方向の中央位置を挟んで左右対象となるように配置されている。
ノズル交換部23及び清掃部24は、図5及び図6で特に明らかなように、移動台車21上に垂設された複数の支柱25の上面に配設された支持フレーム26に左右方向に摺動可能に支持された左右方向移動フレーム27に取り付けられており、この左右方向移動フレーム27を油圧シリンダ28で移動させることにより、ノズル交換部23がスライディングノズル装置2L,2Rに対向する位置と、清掃部24がスライディングノズル装置2L,2Rに対向する位置との間で摺動される。
ノズル交換部23は、図6及び図7に示すように、左右方向移動フレーム27の下側に所定間隔を保って支持された固定フレーム31と、この固定フレーム31にリニアガイド装置32によって前後方向に移動可能に即ちスライディングノズル装置2L,2Rに対して進退自在に支持された前後方向移動フレーム33と、この前後方向移動フレーム33を進退駆動する油圧シリンダ34と、前後方向移動フレーム33の下面に配設されたターンテーブル35と、このターンテーブル35の下面に支持された前述した上側ノズル7に挿入される交換ロッド36及びガイドホーン5に挿通されるガイドバー37とを備えたロッド支持部38とで構成されている。ここで、ターンテーブル35は、図7に示すように、前後方向移動フレーム33に固定されたリング部35aとこのリング部35aの内周面に軸受35bを介して支持されたテーブル部35cと、このテーブル部35cの内側に形成されたリングギヤ35dと、このリングギヤ35dに噛合するピニオン35eを回転軸に配設し且つ前後方向移動フレーム33に支持された駆動モータ35fとで構成されている。そして、テーブル部35cが、ロッド支持部38をスライディングノズル装置2L,2Rに対向させるノズル脱着位置から移動台車21の中心方向に例えば115°回動したノズル交換位置までの間で駆動モータ35fによって回動駆動される。
ロッド支持部38は、ターンテーブル35の下面に垂設された支持板部39と、この支持板部の4隅に配設されたガイドバー37と、このガイドバー37に前後方向に摺動可能に支持された摺動フレーム40と、この摺動フレーム40を前後方向に摺動させる油圧シリンダ41と、摺動フレーム40の中心部に前方に突出して取り付けられた交換ロッド36と、この交換ロッド36の先端部に配設された交換ロッド内に収納される収納位置と交換ロッド外に展開して交換ロッドと直角方向に突出する係合位置との間に回動されるアーバーフック部42と、このアーバーフック部42を交換ロッド36内に配設したワイヤー43を通じて回動駆動する油圧シリンダ44と、交換ロッド36の中間部に固定された上側ノズル7の底部を支持して装着部に装着するノズル挿入アダプタ45とを備えている。
また、清掃部24は、ターンテーブル35及び交換ロッド36が省略され、交換ロッド36に代えてノズル受けレンガ4の内周面に付着したAl23等を削り落とす羽口ケレン51が設けられていることを除いてはノズル交換部23と同様の構成を有し、対応部分に同一符号を付し、その詳細説明はこれを省略する。
次に、上記実施形態の動作を説明する。
今、図9に示すように、タンディッシュ1がそのスライディングノズル装置2L,2Rを下側として下側ノズル18をモールド60L,60Rに対向させ且つ摺動機構16によって中プレート11を一方向に摺動させて、注湯孔19を閉状態としている状態で、タンディッシュ1内に取鍋61からロングノズル62を介して溶鋼を注湯し、次いで摺動機構16によって中プレート11を上記とは他方向に摺動させて、注湯孔19を開状態とすることにより、モールド60L,60Rに溶鋼を供給して連続鋳造を行う。
その後、所定チャージ目でスライディングノズル装置2L,2Rの例えばプレート部8が設定された寿命に達すると、鋳込終了後に図1に示すようにタンディッシュ1を90°傾転させて、残鋼・スラグを排出した後に、移動台車21をこれに載置したノズル交換機構22L,22Rのノズル交換部23がスライディングノズル装置2L,2Rに対向するように移動させる。この移動台車21の定位置までの移動時間は約5分程度である。
そして、移動台車21が定位置に達すると、ノズル交換機構22L,22Rで同時にスライディングノズル交換作業を開始する。このとき、ノズル交換部23は、油圧シリンダ34及び41のロッドが収縮した状態に維持されて、交換ロッド36の先端が図1に示すようにスライディングノズル装置2L,2Rから十分に後退した位置にあり、スライディングノズル装置2L,2Rの前に十分な作業スペースが確保されている。
スライディングノズル交換作業は、先ず、エアーシリンダ17を伸張させて下側ノズル18を後退させてから駆動モータ18aを駆動することにより、下側ノズル17を図2で二点鎖線図示のように注湯孔19位置から時計方向に退避させ、次いでオペレータが図4に示すようにスライディングノズル装置2L,2Rのロック機構15F,15Rを二点鎖線図示のように外すことにより、下プレート金枠14を取り外して、この下プレート金枠14に支持されている下プレート13を取り外して新たな下プレート13に交換する。
次いで、中プレート金枠12を図3で二点鎖線図示のように時計方向に140°程度回動させて、この中プレート金枠12に支持されている中プレート11を取り外して新たな中プレート11に交換し、次いで露出している上プレート金枠10に支持されている上プレート9を取り外す。
次いで、露出されている上側ノズル7を3分程度酸素洗浄してから新たな上プレート9を上プレート金枠10に装着し、次いで中プレート金枠12を水平位置に復帰させてから下プレート金枠14を取り付け、この状態でロック機構15F,15Rで下プレート金枠14をロックし、次いでエアーシリンダ18によって下側ノズル17を注湯孔19位置に回動復帰させてからエアーシリンダを収縮させて下側ノズル17を下プレート13に係合させることにより、プレート部8の交換を終了する。
この場合のプレート部8の交換作業は上プレート9、中プレート11及び下プレート13の取り外しに要する作業時間が約3分、上側ノズルの酸素洗浄の作業時間が3分、新たな上プレート9、中プレート11及び下プレート13の取り付けに要する作業時間が3分、プレート部8の交換終了時のノズルテスト時間が3分の計12分で作業を完了することができ、移動台車21の定位置への往復移動時間10分を含めても22分で全ての作業を完了することができ、従来例のように上側ノズル7とプレート部8とが一体に構成されて、プレート部8のみの交換が不可能である場合のスライディングノズル交換作業時間である1時間を大幅に短縮することができる。
一方、上側ノズル7及びプレート部8の双方が寿命に達したときには、上述した場合と同様にタンディッシュ1を傾転させてから、下プレート13及び中プレート11の交換作業及び上プレート9の取り外し作業を行ってから上側ノズル7の酸素洗浄作業を行い、次いで、上側ノズル7の交換作業を行う。
この上側ノズル交換作業は、先ず、交換ロッド26の先端に設けたアーバーフック部42を交換ロッド36内に格納した状態で、油圧シリンダ34のロッドを伸張させて、前後移動方向フレーム33をスライディングノズル装置2L,2R側に移動させる。このとき、ロッド支持部38に形成されたガイドバー37がスライディングノズル装置2L,2Rの案内板6に設けたガイドホーン6aに案内されることにより、位置決めが正確に行われ、この状態で、ロッド支持部38に支持された交換ロッド36の先端が図8(a)に示すように上側ノズル7の開口内に所定量挿入される。
この状態で、ロッド支持部38に設けられた油圧シリンダ41のロッドを伸張させることにより、図8(b)に示すように、交換ロッド36の先端に設けられたアーバーフック部42が上側ノズル7の上端より突出し、この状態で油圧シリンダ44のロッドを伸張させることにより、ワイヤー43を介してアーバーフック部42を時計方向に90°回動させてこのアーバーフック部42の両端が交換ロッド36より突出する係合位置に回動させ、この状態で、油圧シリンダ41のロッドを原位置に収縮させることにより、図8(c)に示すように、アーバーフック部42が上側ノズル7の上端に係合して上側ノズル7をノズル受けレンガ4から引き抜く。次いで油圧シリンダ34のロッドを収縮させることにより、交換ロッド36の先端に上側ノズル7を保持したまま待機位置に復帰する。
次いで、油圧シリンダ28のロッドを収縮させて左右方向移動フレーム27を移動台車21の内側に移動させて、清掃部24をスライディングノズル装置2L,2Rのノズル受けレンガ4に対向させ、この状態で、油圧シリンダ34のロッドを伸張させて,羽口ケレン51をノズル受けレンガ3に近接させ、次いで油圧シリンダ41のロッドを伸張させることにより、羽口ケレン51でノズル受けレンガ3の内周面に付着しているAl23等の残滓を削り落とす清掃作業を行う。
この間に、ノズル交換部23では、駆動モータ35dによってターンテーブル35が図1及び図5で二点鎖線図示のように115°内側のノズル交換位置に回動されて、交換ロッド36の先端に保持されている上側ノズル7がオペレータに対向する状態となる。
この状態で、図8(c)に示すように、上側ノズル7をノズル挿入アダプタ45に当接するまで押し込んでから油圧シリンダ44のロッドを収縮させてアーバーフック部42を交換ロッド36内に収納し、この状態でオペレータが交換ロッド36から上側ノズル7 A取り外し、新たな上側ノズル7をその下部がノズル挿入アダプタ45に当接するように装着してからターンテーブル35を外方に回転させてノズル交換位置からノズル脱着位置に復帰させる。
その後、清掃部23でのノズル受けレンガ4の清掃が完了して、油圧シリンダ41及び34のロッドが収縮されて羽口ケレン51が待機位置に復帰すると、各ノズル交換機構22L,22Rにおける油圧シリンダ28のロッドが伸張されて左右方向移動フレーム27が外側に移動して、ノズル交換部23の交換ロッド36がノズル受けレンガ4に対向する状態に復帰し、この状態で、油圧シリンダ34のロッドを伸張させて図8(a)で実線図示のように交換ロッド36の先端をノズル受けレンガ4の底面近傍に前進させ、この状態から油圧シリンダ41のロッドを伸張させることにより、ノズル挿入アダプタ45によって新たな上側ノズル7がノズル受けレンガ4内に挿入される。
その後、油圧シリンダ41及び34のロッドを収縮させることにより、交換ロッド36の先端とスライディングノズル装置2L,2Rとの間に所定の作業スペースを確保する待機位置に復帰し、この状態で、上プレート9を上プレート金枠11に装着し、次いで新たな中プレート11を装着した中プレート金枠12を水平位置に復帰させ、次いで下プレート金枠14を装着してからロック機構15F及び15Rで下プレート金枠14をロックし、さらにエアーシリンダ18aで下側ノズル17を正規の位置に戻してからノズルテストを行うことにより、上側ノズル7及びプレート部8の完全交換作業を終了する。
この上側ノズル7及びプレート部8の完全交換作業では、プレート部8の交換作業に要する作業時間12分に加えて、上側ノズル7を引き抜く作業時間が1分、清掃部24でのノズル受けレンガ4の清掃時間が4分、新たな上側ノズル7の挿入に要する作業時間が1分の計6分が追加されることになり、全体として交換に要する作業時間は18分となり、これに起動台車21の往復移動時間10分を加えても全ての作業が完了するまでに28分で作業を終了することができ、従来例の作業時間を半分の作業時間に短縮することができる。
この場合も、スライディングノズル装置2L,2Rの上側ノズル7及びプレート部8の交換作業を同時に行うので、全体の作業時間が増加することはなく、短時間で全交換を行うことができる。
したがって、上記実施形態によると、スライディングノズル装置2L,2Rの交換を移動台車21に設けたノズル交換機構22L,22Rで同時に行うことができると共に、プレート部8のみの交換作業とプレート部8に上側ノズル7を含めた全交換作業とを交互に行うことが可能となり、全交換作業での作業時間を大幅に短縮することができることに加えて、プレート部8のみの交換ではさらに作業時間を短縮することができ、連続鋳造設備の生産能力を低下させることなく、鋳造開始時の溶鋼温度の低下を大幅に低減することができると共に出鋼温度の低温化やスラブ品質を向上させることができる。
また、上記実施形態では、左右方向移動フレーム27に前後方向移動フレーム33を設け、左右方向移動フレーム27に前後方向移動フレーム33を移動させる油圧シリンダ34を設け、この前後方向移動フレーム33にターンテーブル35を介してロッド支持部38を設けるようにしたので、ロッド支持部38をロッド脱着位置とロッド交換位置との間で回動させる場合に、前後方向移動フレーム33全体を回動させる必要がないので、少ない回動スペースでロッド支持部38を回動させることができる。
なお、上記実施形態においては、移動台車21に配置したノズル交換機構22L及び22Rを構成するノズル交換部23及び清掃部24をノズル交換部23を内側として清掃部24を外側として両ノズル交換機構22L及び22Rを左右対象に配置した場合について説明したが、これに限定されるものではなく、ノズル交換部23を外側に、清掃部24を内側に配置するようにしてもよく、またノズル交換機構22L,22Rでノズル交換部23及び清掃部24を同一配置とするようにしてもよい。
また、上記実施形態においては、スライディングノズル装置2L,2Rを上側ノズル7とプレート部8とを個別に交換可能に構成した場合について説明したが、これに限定されるものではなく、これらが一体構成されている場合でも、ノズル交換部23で上側ノズル7及びプレート部8を同時に取り外して、新たなものと交換してから再度取り付けることができ、この場合でも従来例に比較して半分の作業時間とすることができる。
さらに、上記実施形態においては、移動機構として油圧シリンダを適用した場合について説明したが、これに限定されるものではなく、ラックアンドピニオン等の任意の直線移動機構を適用することができる。
さらにまた、中プレート金枠12及び下プレート金枠14に対する中プレート11及び下プレート13の交換タイミングは、上記実施形態のように順次行う場合に限らず、上プレート9の交換時に同時に行うようにしてもよい。
本発明の一実施形態を示す全体構成図である。 スライディングノズル装置の一部切断面を代えた底面図である。 図2の横断面図である。 図2の縦断面図である。 ノズル交換機構の平面図である。 ノズル交換機構の背面図である。 ノズル交換機構のノズル交換部を示す側面図である。 ノズル交換部での上側ノズル交換作業を示す説明図である。 連続鋳造設備を模式的に示す説明図である。
符号の説明
1…タンディッシュ、2L,2R…スライディングノズル装置、4…ノズル受けレンガ、7…上側ノズル、8…プレート部、9…上プレート、10…上ペレーと金枠、11…中プレート、12…中プレート金枠、13…下プレート、14…下プレート金枠、15F,15R…ロック機構、16…摺動機構、20…スライディングノズル交換装置、21…移動台車、22L,22R…ノズル交換機構、23…ノズル交換部、24…清掃部、26…支持フレーム、27…左右方向移動フレーム、28…油圧シリンダ、33…前後方向移動フレーム、34…油圧シリンダ、35…ターンテーブル、36…交換ロッド、38…ロッド支持部、42…アーバーフック部、45…ノズル挿入アダプタ、51…羽口ケレン

Claims (6)

  1. 溶融金属容器の底部に装着され、少なくとも前記溶融金属容器内に挿入される上側ノズルと、該上側ノズルの下側に配設された少なくとも固定プレート及び当該固定プレートに対して摺動可能とされた摺動プレートを有するプレート部とを有する複数のスライディングノズル装置の上側ノズル及びプレート部を交換するスライディングノズル交換装置であって、
    共通の移動台車上に前記複数のスライディングノズル装置に対して個別に配設された、前記上側ノズルの脱着を行う交換ロッドを有するノズル交換部と、前記溶融金属容器の上側ノズルが装着される装着部の清掃を行う清掃部と、前記ノズル交換部及び前記清掃部を並設支持してその並設方向に移動可能な移動フレームとを備えた複数のノズル交換機構を有し、前記ノズル交換部は、隣接するノズル交換機構で互いに対向する内側に配置され、前記清掃部がスライディングノズル装置に対峙している清掃状態で、前記交換ロッドが上側ノズルの脱着位置及び隣接するノズル交換機構間の上側ノズル交換位置との間で回動し、前記上側ノズルの交換を行うことを特徴とするスライディングノズル交換装置。
  2. 前記プレート部は、少なくとも前記上側ノズルに対して分離可能に構成されていることを特徴とする請求項1に記載のスライディングノズル交換装置。
  3. 前記プレート部は、前記摺動プレートが摺動機構に対して回動可能なスライド金枠に着脱自在に支持されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のスライディングノズル交換装置。
  4. 前記移動フレームは、前記ノズル交換部がスライディングノズル装置と対向する位置と、前記清掃部が前記スライディングノズル装置に対向する位置との間で摺動されることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載のスライディングノズル交換装置。
  5. 前記ノズル交換部は、前記上側ノズル内に挿通される交換ロッドと、該交換ロッドを前記上側ノズルの脱着位置及び前記上側ノズル交換位置との間で回動させるターンテーブルと、該ターンテーブルを前記交換ロッドが前記上側ノズルの脱着位置にある状態で、当該交換ロッドを前記スライディングノズル装置に対して進退駆動する進退駆動機構と、前記交換ロッドの先端側に設けられた前記上側ノズルを引き抜くアーバーフック部と、該アーバーフック部の手前側に固定された上側ノズルの底部を支持して前記装着部に装着するノズル挿入アダプタとを備えていることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載のスライディングノズル交換装置。
  6. 前記移動フレーム、外側に前記清掃部を、内側に前記ノズル交換部を夫々配置し、前記清掃部がスライディングノズル装置に対向している状態で、前記ノズル交換部を前記上側ノズル交換位置としたときに、前記交換ロッドからの上側ノズルの取り外し及び当該交換ロッドへの新たな上側ノズルの装着が可能とされていることを特徴とする請求項5に記載のスライディングノズル交換装置。
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