JP2003117403A - 複合金属シアン化物錯体触媒およびその製造方法 - Google Patents

複合金属シアン化物錯体触媒およびその製造方法

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JP2003117403A
JP2003117403A JP2001317256A JP2001317256A JP2003117403A JP 2003117403 A JP2003117403 A JP 2003117403A JP 2001317256 A JP2001317256 A JP 2001317256A JP 2001317256 A JP2001317256 A JP 2001317256A JP 2003117403 A JP2003117403 A JP 2003117403A
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metal
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Masanori Toyoda
賢伯 豊田
Kayoko Sugiyama
佳世子 杉山
Shigeru Igai
滋 猪飼
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Asahi Glass Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】複合金属シアン化物錯体触媒を用いてアルキレ
ンオキシドを開環重合させる際に、触媒の添加量を増加
させなくても、反応開始までの誘導期を短縮できる複合
金属シアン化物錯体触媒を提供する。 【解決手段】水媒体中で、第1の金属(Ma)のハロゲ
ン化物(イ)とシアン化遷移金属化合物(ロ)とを反応
させて、非水溶性シアン化複金属化合物(ハ)を生成し
た後、この非水溶性シアン化複金属化合物(ハ)中の第
1の金属(Ma)を第2の金属(Mb)で置換して水溶性
シアン化複金属化合物(ニ)を生成し、さらに有機配位
子(ホ)および前記第2の金属(Mb)のハロゲン化物
(ヘ)を反応させて複合金属シアン化物錯体触媒を製造
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はアルキレンオキシド
開環重合用の複合金属シアン化物錯体触媒およびその製
造方法に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】これま
で、ポリウレタンエラストマー、接着剤、塗料、発泡剤
等の原料であるポリエーテルポリオールは、活性水素を
持つ開始剤を用いてエチレンオキシド、プロピレンオキ
シドのようなアルキレンオキシドを重合させて製造され
てきた。アルキレンオキシドの代表的な重合触媒として
は、アルカリ金属(アニオン重合)、BF3エーテラー
ト(カチオン重合)、複合金属シアン化物錯体触媒(配
位重合)がよく知られている。これらの触媒のうち、複
合金属シアン化物錯体触媒は他の2つの触媒に比べて重
合活性が高く、ジオキサン誘導体等の環状エーテル化合
物が副生せず、また不飽和結合を持つモノオールを副生
する反応が少なく、高分子量のポリオールを製造でき
る。
【0003】アルキレンオキシドを開環重合反応させる
触媒として複合金属シアン化物錯体触媒を使用すること
は、以前から知られており(US3278457な
ど)、複合金属シアン化物錯体触媒の製造方法はUS3
427256、US3941849、US447256
0、US4477589などに、複合金属シアン化物錯
体触媒を使用したポリエーテルポリオールの製造方法は
US4055188、US4721818などに記載さ
れている。
【0004】現在までに実用化されている複合金属シア
ン化物錯体触媒は、複合金属シアン化物錯体、有機配位
子、水、および金属塩を含む、非水溶性の触媒であり、
特に重合性能に優れた複合金属シアン化物錯体触媒の代
表的な例は、有機配位子、水、塩化亜鉛を含む亜鉛ヘキ
サシアノコバルテート(Zn3[Co(CN)62)で
ある。従来の複合金属シアン化物錯体触媒の典型的な製
造法を、亜鉛ヘキサシアノコバルテートを例にして示
す。まず、過剰の塩化亜鉛水溶液とアルカリ金属ヘキサ
シアノコバルテート水溶液とを混合して、水に不溶なシ
アン化複金属化合物(Zn3[Co(CN)62)を含
む固体を析出させた後、この固体を含む混合溶液に有機
配位子、又は有機配位子含有水溶液を添加し、しかる後
に析出している固体をろ過、又は遠心分離などの方法で
分離する。これによりZn3[Co(CN)62とZn
Cl2と水と有機配位子を含む複合金属シアン化物錯体
触媒が得られる。この複合金属シアン化物錯体触媒中に
は例えばKClなどのアルカリ金属塩が不純物として残
留しているので、必要に応じて水と有機配位子との混合
溶液でこれを洗浄除去する。この方法において有機配位
子を全く使用しないと、重合触媒として活性は非常に低
いか、又は全く活性を示さない(US5470813)。
【0005】ところで、複合金属シアン化物錯体触媒を
用いてポリエーテルポリオールを製造するには、例え
ば、開始剤であるヒドロキシ化合物に複合金属シアン化
物錯体触媒を添加し、これを例えば120℃程度の高温
に保ちながらアルキレンオキシドを徐々に加えることに
より、アルキレンオキシドを開環してヒドロキシ化合物
に付加させる反応を行う。しかしながら、このような複
合金属シアン化物錯体触媒を用いた開環重合反応の初期
段階においては、アルキレンオキシドを加えると直ちに
反応が始まるのではなく、例えば数十分程度の誘導期を
経た後、急激に反応が進む。このため、反応開始までの
待ち時間(誘導期)が長く、生産性向上を妨げる要因の
1つとなっていた。この誘導期の長さは触媒濃度に応じ
て変化し、触媒の添加量を増やせば誘導期を短くするこ
とができる。しかしながら、複合金属シアン化物錯体触
媒は比較的高価な触媒であるため、添加量を増加させる
と製造コストが大幅に増大してしまうという問題があっ
た。
【0006】本発明は前記事情に鑑みてなされたもの
で、複合金属シアン化物錯体触媒を用いてアルキレンオ
キシドを開環重合させる際に、複合金属シアン化物錯体
触媒の添加量を増加させなくても、反応開始までの誘導
期を短縮できる複合金属シアン化物錯体触媒およびその
製造方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、従来の複
合金属シアン化物錯体触媒において、シアノメタレート
アニオンと結合してシアン化複金属化合物を構成してい
る金属カチオン、例えばZn3[Co(CN)62のZ
2+に着目して鋭意研究を行った結果、特定の金属カチ
オンを用いると水溶性の複合金属シアン化物錯体触媒が
得られること、およびこの水溶性の複合金属シアン化物
錯体触媒は、従来の複合金属シアン化物錯体触媒の製造
法で製造すると触媒活性が低い状態でしか単離できない
が、特定の新規な製造法によれば高活性な状態で単離さ
れた複合金属シアン化物錯体触媒が得られることを見出
して本発明を完成した。
【0008】すなわち本発明の複合金属シアン化物錯体
触媒の製造方法は、水媒体中で、第1の金属(Ma)の
ハロゲン化物(イ)とシアン化遷移金属化合物(ロ)と
を反応させて、前記第1の金属(Ma)を含有する水に
不溶な非水溶性シアン化複金属化合物(ハ)を生成した
後、前記非水溶性シアン化複金属化合物(ハ)中の前記
第1の金属(Ma)を第2の金属(Mb)で置換して水に
可溶な水溶性シアン化複金属化合物(ニ)を生成し、該
水溶性シアン化複金属化合物(ニ)と、有機配位子
(ホ)および第2の金属(Mb)のハロゲン化物(ヘ)
とを反応させることを特徴とする。本発明はまた、かか
る方法により得られる複合金属シアン化物錯体触媒を提
供する。
【0009】また本発明の複合金属シアン化物錯体触媒
は、マグネシウムカチオンまたはアルミニウムカチオン
のいずれか一方と、シアノメタレートアニオンとが結合
してなる水に可溶な水溶性シアン化複金属化合物(ニ)
を含み、アルキレンオキシド開環重合反応における触媒
活性を有することを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を説明す
る。本発明においては、複合金属シアン化物錯体触媒を
製造するために、まず、水媒体中で、第1の金属
(Ma)のハロゲン化物(イ)とシアン化遷移金属化合
物(ロ)とを反応させて水に不溶な非水溶性シアン化複
金属化合物(ハ)(Mam[Mc(CN)np)を生成す
る。添え字の数値、nは金属Mcにより決まり3〜6、
好ましくは4〜6である。mとpはシアノメタレートア
ニオン([Mc(CN)n])と金属カチオン(Ma)が電
気的に中性を保つように決まる。
【0011】第1の金属(Ma)としては、シアノメタ
レートアニオンと結合して非水溶性のシアン化複金属化
合物(ハ)を形成できるもので、かつ後工程で第2の金
属(Mb)により置換され得るものが用いられる。第1
の金属(Ma)の具体例としては、Zn(II)、Fe(I
I)、Fe(III)、Co(II)、Ni(II)、Mo(I
V)、Mo(VI)、V(V)、Sr(II)、W(IV)、W
(VI)、Mn(II)、Cr(III)、Cu(II)、Sn
(II)、Cd(II)、及びPb(II)から選ばれる2価
以上の遷移金属の1種以上であり、特にZn(II)が好
ましい。第1の金属(Ma)のハロゲン化物(イ)を構
成するハライドは特にクロライドが好ましく、特に好ま
しいハロゲン化物(イ)は塩化亜鉛(ZnCl2)であ
る。
【0012】シアン化遷移金属化合物(ロ)は水溶性の
ものが用いられ、例えば、アルカリ金属シアノメタレー
ト、アルカリ土類金属シアノメタレート、アンモニウム
シアノメタレート、シアノメタレート酸などが挙げられ
る。シアン化遷移金属化合物(ロ)を構成する遷移金属
(Mc)は、Fe(II)、Fe(III)、Co(II)、C
o(III)、Cr(II)、Cr(III)、Mn(II)、M
n(III)、Ni(II)、Ir(III)、Rh(II)、R
u(II)、V(IV)、及びV(V)から選ばれる2価以
上の遷移金属の1種以上であり、特にCo(III)、又
はFe(III)が好ましい。シアン化遷移金属化合物
(ロ)の具体例としては、H3Fe(CN)6、H3Co
(CN)6、K3Fe(CN)6、K3Co(CN)6、N
3Fe(CN)6、Na3Co(CN)6、(NH43
e(CN)6、(NH43Co(CN)6などが挙げられ
る。これらの中でも、、アルカリ金属シアノメタレート
が好ましく、アルカリ金属ヘキサシアノコバルテートが
より好ましく、カリウムヘキサシアノコバルテート(K
3Co(CN)6)が特に好ましい。
【0013】第1の金属(Ma)のハロゲン化物(イ)
とシアン化遷移金属化合物(ロ)との反応は、第1の金
属(Ma)のハロゲン化物(イ)の水溶液とシアン化遷
移金属化合物(ロ)の水溶液とを混合させることにより
行うことが好ましく、第1の金属(Ma)のハロゲン化
物(イ)の水溶液中に、シアン化遷移金属化合物(ロ)
の水溶液を滴下する方法、またはその逆に、シアン化遷
移金属化合物(ロ)の水溶液中に、第1の金属(Ma
のハロゲン化物(イ)の水溶液を滴下する方法がより好
ましい。
【0014】第1の金属(Ma)のハロゲン化物(イ)
の水溶液濃度、およびシアン化遷移金属化合物(ロ)の
水溶液濃度は、飽和濃度以下であることが好ましい。第
1の金属(Ma)のハロゲン化物(イ)の水溶液濃度、
およびシアン化遷移金属化合物(ロ)の水溶液濃度が飽
和濃度を超えると、溶液の混合状態が不均一になり、十
分に結晶化した非水溶性シアン化複金属化合物(ハ)が
得られ難くなるので好ましくない。
【0015】使用する第1の金属(Ma)のハロゲン化
物(イ)とシアン化遷移金属化合物(ロ)のモル相対比
((イ)/(ロ))は、生成する非水溶性シアン化複金
属化合物(ハ)における第1の金属(Ma)とシアノメ
タレートアニオンの化学量論比に対して、第1の金属
(Ma)が85〜200%になるように設定することが
好ましく、より好ましくは95〜175%になるように
設定する。第1の金属(Ma)のハロゲン化物(イ)の
使用量が多すぎると未反応のハロゲン化物(イ)が水溶
液中に残る量が多くなり、少なすぎると廃棄がより困難
であるシアン化遷移金属化合物(ロ)が水溶液中に残る
量が多くなるため、析出固体の分離性(ろ過性)が悪く
なりやすく、また分離後の廃液処理の点で不利である。
また第1の金属(Ma)のハロゲン化物(イ)とシアン
化遷移金属化合物(ロ)とを混合する工程における反応
温度は5〜95℃が好ましく、10〜70℃が特に好ま
しい。反応温度が上記の温度領域内であれば両成分を十
分に反応させることができ、析出固体の分離が容易にな
るとともに、析出固体を分離した後の水溶液中には残存
するとしてもわずかな量のハロゲン化物(イ)のみであ
り、廃棄処理が容易となる。
【0016】続いて、このような反応により得られた析
出固体を混合液から分離する。析出固体の固体分離は、
通常よく知られた、ろ過、吸引ろ過、遠心分離などで行
うことができる。また析出固体には、副生物である水溶
性の金属塩(例えばアルカリ金属ハライド)が残留して
いる。このような副生金属塩は、複合金属シアン化物錯
体触媒の触媒毒となりやすい。ここで、析出固体は実質
的に結晶性となり易く、分離(ろ過等)を行い易い。こ
のため副生物である水溶性の金属塩が水洗浄により抽
出、除去され易い。さらに析出固体の水洗浄を繰り返せ
ば残存するわずかな量の副生金属塩を十分に除去するこ
とができる。具体的には、混合液から分離した析出固体
を水中に分散させた後、ろ過、吸引ろ過、遠心分離など
の固液分離法で分離することによって水洗浄を行う。こ
のようにして水洗浄を行うことにより、副生した水溶性
の金属塩が除去されるとともに、未反応の第1の金属
(Ma)のハロゲン化物(イ)およびシアン化遷移金属
化合物(ロ)も除去される。そして、水洗浄後に得られ
た固体を乾燥して、非水溶性シアン化複金属化合物
(ハ)を得る。なお、ここで得られる非水溶性シアン化
複金属化合物(ハ)には結晶水が含まれていてもよい。
【0017】次に、得られた非水溶性シアン化複金属化
合物(ハ)中の第1の金属(Ma)を第2の金属(Mb
で置換して水に可溶な水溶性シアン化複金属化合物
(ニ)(Mbm[Mc(CN)np)を生成する。添え字
の数値、nは金属Mcにより決まり3〜6、好ましくは
4〜6である。mとpはシアノメタレートアニオンと金
属カチオン(Mb)が電気的に中性を保つように決まる。
【0018】第2の金属(Mb)としては、シアノメタ
レートアニオンと結合して水に可溶なシアン化複金属化
合物を形成できるもので、かつ前工程で生成された非水
溶性シアン化複金属化合物(ハ)中の第1の金属
(Ma)と置換でき、かつ最終的に得られた水溶性の複
合金属シアン化物錯体触媒がアルキレンオキシド開環重
合反応における触媒活性を有するものが用いられる。具
体的にはMg(II)、Al(III)が好ましい。第2の
金属(Mb)は塩の形態で用いられ、例えば第2の金属
(Mb)の水酸化物、酸化物、リン酸塩、硫酸塩などが
使用できる。これらの塩の多くは水に難溶性である。好
ましくは水酸化物であり、特にMg(OH)2、Al
(OH)3が好適に用いられる。
【0019】第2の金属(Mb)と非水溶性シアン化複
金属化合物(ハ)との反応は、水媒体中に非水溶性シア
ン化複金属化合物(ハ)を分散させ、これに第2の金属
(M b)の塩を加え、撹拌して混合させることによって
行うことができる。特に好ましい反応系は、非水溶性シ
アン化複金属化合物(ハ)と、水に難溶性である第2の
金属(Mb)の塩とを反応させ、非水溶性の第1の金属
(Ma)の塩と水溶性シアン化複金属化合物(ニ)の水
溶液とを得る系である。水媒体中に非水溶性シアン化複
金属化合物(ハ)を分散させる際の分散液の濃度は、
0.1〜50g/mlが好ましく、0.5〜30g/m
lがより好ましい。この分散液の濃度が高すぎると撹拌
が十分に行われず、低すぎると後処理での水留去に時間
がかかるため好ましくない。
【0020】使用する第2の金属(Mb)の塩と非水溶
性シアン化複金属化合物(ハ)のモル相対比(第2の金
属(Mb)/非水溶性シアン化複金属化合物(ハ))
は、非水溶性シアン化複金属化合物(ハ)中の第1の金
属(Ma)と第2の金属(Mb)との置換反応における化
学量論比に対して、第2の金属(Mb)が80〜120
%になるように設定することが好ましく、化学量論比に
等しいことが特に好ましい。
【0021】水媒体中で、第2の金属(Mb)の塩と非
水溶性シアン化複金属化合物(ハ)とを反応させるとき
の反応条件としては、撹拌混合を十分に行うことが好ま
しい。また反応時間は30分以上が好ましい。
【0022】このような反応を行った後、反応液中に残
っている固体を、ろ過、吸引ろ過、遠心分離などの固液
分離法により除去することにより、水溶性シアン化複金
属化合物(ニ)を含有する水溶液が得られる。この後、
得られた水溶性シアン化複金属化合物(ニ)の水溶液
に、有機配位子(ホ)、および前工程で第1の金属(M
a)を置換するのに用いた第2の金属(Mb)のハロゲン
化物(ヘ)を加えて加熱接触処理(熟成)を行う。加熱
接触処理で使用する第2の金属(Mb)のハロゲン化物
(ヘ)は、好ましくは第2の金属(Mb)の塩化物であ
る。
【0023】また有機配位子(ホ)としては、アルコー
ル、エーテル、ケトン、エステル、アミン、アミドな
ど、従来の複合金属シアン化物錯体触媒の合成でよく知
られた電子供与体すべてを用いることができる。好まし
い有機配位子(ホ)は水溶性のものであり、具体例とし
ては、tert−ブチルアルコール、n−ブチルアルコ
ール、iso−ブチルアルコール、tert−ペンチル
アルコール、iso−ペンチルアルコール、N,N−ジ
メチルアセトアミド、エチレングリコールジメチルエー
テル(グライム)、ジエチレングリコールジメチルエー
テル(ジグライム)、トリエチレングリコールジメチル
エーテル(トリグライム)、エチレングリコールモノ−
tert−ブチルエーテル、iso−プロピルアルコー
ル、及びジオキサンから選ばれる1種又は2種以上の化
合物が挙げられる。ジオキサンとしては、1,4−ジオ
キサンでも1,3−ジオキサンでもよく、1,4−ジオ
キサンが好ましい。特に好ましい有機配位子(ホ)は、
tert−ブチルアルコール、tert−ペンチルアル
コール、エチレングリコールモノ−tert−ブチルエ
ーテルである。
【0024】この加熱接触処理で使用する有機配位子
(ホ)の量は、加熱接触処理に用いる溶液の合計量に対
して10〜60質量%が好ましく、より好ましくは15
〜50質量%である。有機配位子(ホ)の使用量が少な
すぎても多すぎても、第2の金属(Mb)のハロゲン化
物(ヘ)の配位が十分でなく、高活性の触媒が得られな
い。また加熱接触処理で使用する第2の金属(Mb)の
ハロゲン化物(ヘ)の量は、水溶性シアン化複金属化合
物(ニ)に対するモル比で0.1〜6が好ましく、より
好ましくは0.1〜3である。
【0025】この加熱接触処理は、前工程で得られた水
溶性シアン化複金属化合物(ニ)の水溶液に、有機配位
子(ホ)、および第2の金属(Mb)のハロゲン化物
(ヘ)を加えて、撹拌、混合、加熱することによって行
うことができる。加熱接触温度は 30〜150℃が好
ましく、40〜130℃がより好ましく、40〜100
℃が特に好ましい。加熱接触時間は10分以上が好まし
く、20分以上がより好ましい。
【0026】この後、加熱接触処理後の混合液の溶媒を
蒸発させて除去することにより、複合金属シアン化物錯
体触媒を含む固体(ト)を得る。この複合金属シアン化
物錯体触媒は水溶性シアン化複金属化合物(ニ)と、有
機配位子(ホ)と、第2の金属(Mb)のハロゲン化物
(ヘ)を含んでおり、水に可溶である。また好ましく
は、得られた複合金属シアン化物錯体触媒を含む固体
(ト)を、有機配位子で洗浄する。該洗浄操作は複数回
繰り返してもよい。具体的には、前工程で得た複合金属
シアン化物錯体触媒を含む固体(ト)を、有機配位子中
に添加して撹拌する。これにより、有機配位子の触媒へ
の配位がより進行する。複合金属シアン化物錯体触媒を
含む固体(ト)は有機配位子には溶解しないため、この
固体(ト)はろ過、吸引ろ過、遠心分離などの固液分離
法により回収される。洗浄操作で用いる有機配位子は、
前記加熱接触処理で用いたものが好ましいが、加熱接触
処理に使用した有機配位子(ホ)とは異なる有機配位子
を用いることもできる。
【0027】さらに、前記固液分離法により得られたケ
ーキを加熱乾燥または真空乾燥して過剰の有機配位子お
よび水を除去することによって、固体の複合金属シアン
化物錯体触媒が得られる。乾燥時の温度は20〜150
℃が好ましく、30〜90℃がより好ましく、40〜6
0℃が特に好ましい。これは触媒に含まれている有機配
位子及び水のすべてが揮発してしまうことを防ぐためで
ある。
【0028】このような工程を経て、水溶性シアン化複
金属化合物(ニ)と、有機配位子(ホ)と、第2の金属
(Mb)のハロゲン化物(ヘ)を含む、水に可溶な複合
金属シアン化物錯体触媒が得られる。この複合金属シア
ン化物錯体触媒は結合水を有していてもよい。本発明の
複合金属シアン化物錯体触媒において、第2の金属(M
b)は、好ましくはマグネシウム(Mg(II))または
アルミニウム(Al(III))であり、第2の金属
(Mb)のハロゲン化物(ヘ)は、好ましくはハロゲン
化マグネシウムまたはハロゲン化アルミニウムである。
特に好ましくは塩化マグネシウム(MgCl2)または
塩化アルミニウム(AlCl3)である。また水溶性シ
アン化複金属化合物(ニ)は、好ましくはマグネシウム
カチオンとシアノメタレートアニオンとの化合物、また
はアルミニウムカチオンとシアノメタレートアニオンと
の化合物であり、特に好ましくはMg3[Co(C
N)6 2またはAl[Co(CN)6]である。なお、
水溶性シアン化複金属化合物(ニ)単独ではアルキレン
オキシド開環重合反応における良好な触媒活性が得られ
ず、配位子として有機配位子(ホ)および第2の金属
(Mb)のハロゲン化物(ヘ)を含有させた状態で単離
することにより、高い触媒活性を有するアルキレンオキ
シド開環重合用の複合金属シアン化物錯体触媒が得られ
る。
【0029】本発明の複合金属シアン化物錯体触媒は、
これを用いてアルキレンオキシドを開環重合してポリエ
ーテルポリオールを製造することができる。すなわち、
上記製造方法で製造した複合金属シアン化錯体触媒の存
在下、開始剤であるヒドロキシ化合物に、炭素数3以上
のアルキレンオキシドを含むアルキレンオキシドを開環
重合させてポリエーテルポリオールを製造する。アルキ
レンオキシドは、炭素数3以上のアルキレンオキシドを
含むことが好ましい。炭素数3以上のアルキレンオキシ
ドとしては、プロピレンオキシド、1,2−ブチレンオ
キシド、2,3−ブチレンオキシド、エピクロルヒドリ
ンなどが好ましい。これらは2種以上併用することがで
き、その場合、それらを混合して反応させたり、順次反
応させることができる。
【0030】開始剤として使用できるヒドロキシ化合物
としては具体例には下記のものがあげられるがこれらに
限られるものではない。メチルアルコール、イソプロピ
ルアルコール、n−ブチルアルコール、2−エチルヘキ
サノール、ステアリルアルコール、アリルアルコール、
オレイルアルコール、モノエチレングリコール、ジエチ
レングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレン
グリコール、グリセリン、トリメチロールプロパン、ペ
ンタエリスリトール、シグリセリン、ソルビトール、デ
キストロース、メチルグルコシド、シュクロース、ビス
フェノールA、など。またこれらの開始剤のアルキレン
オキシド付加物も同様に開始剤として使用できる。また
開始剤の分子量が小さいとは、アルキレンオキシドの開
環重合反応が生じない場合があるので、開始剤は分子量
が1000以上のものを用いることが好ましい。
【0031】ポリエーテルポリオールは開始剤であるヒ
ドロキシ化合物に本発明の複合金属シアン化物錯体触媒
を添加し、アルキレンオキシドを徐々に加えながら反応
を行うことにより製造できる。複合金属シアン化物錯体
触媒の使用量は特に限定されるものではないが、使用す
るヒドロキシ化合物に対して1〜5000ppm程度が
適当であり、10〜1000ppmがより好ましく、1
0〜300ppmがさらに好ましい。反応温度は30〜
180℃が好ましく、90〜130℃がより好ましい。
複合金属シアン化物錯体触媒の反応系への導入は、初め
に一括して導入してもよいし、順次分割して導入しても
よい。反応終了後のポリエーテルポリオールはそのまま
使用してもよく、用途によっては触媒除去等の精製を行
ってもよい。精製は行なうことが好ましい。得られるポ
リエーテルポリオールの分子量は特に限定されるもので
はないが、水酸基価5〜70mgKOH/gが好まし
い。
【0032】本発明によれば、まず第1の金属(Ma
のハロゲン化物(イ)とシアン化遷移金属化合物(ロ)
とを反応させて、第1の金属(Ma)を含有する非水溶
性シアン化複金属化合物(ハ)を一旦生成した後、この
非水溶性シアン化複金属化合物(ハ)中の第1の金属
(Ma)を第2の金属(Mb)で置換して水に可溶な水溶
性シアン化複金属化合物(ニ)を生成し、さらにこの水
溶性シアン化複金属化合物(ニ)と、有機配位子(ホ)
および前記第2の金属のハロゲン化物(ヘ)とを反応さ
せることにより、水溶性の複合金属シアン化物錯体触媒
を高い触媒活性を有する状態で単離することができる。
したがって、本発明の複合金属シアン化物錯体触媒を用
いてアルキレンオキシドの開環重合を行うと、従来と同
程度の触媒添加量でも、反応開始までの誘導期が大幅に
短縮される。または、触媒の添加量を従来より削減して
も、誘導期は従来と同等またはそれより短くなる。よっ
て、アルキレンオキシドを開環重合させてポリエーテル
ポリオールを製造する際に、反応開始までの待ち時間を
短縮して生産性を上げることができ、また触媒の添加量
を減らして製造コストを削減することができる。
【0033】
【実施例】以下に本発明を実施例および比較例により具
体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるもので
はない。なお、例1,2は実施例、例3は比較例、例4
〜6は評価例である。 <複合金属シアン化物錯体触媒の製造> (例1)塩化亜鉛8.0gを含んだ20mlの水溶液中
に、カリウムヘキサシアノコバルテートK3 Co(C
N)6 を8.93g含んだ63mlの水溶液を45分間
かけて滴下した。その間、反応溶液は30℃に保温し、
ポリテトラフルオロエチレン製の撹拌羽根により300
rpmで撹拌した。滴下終了後、水150mlを加え、
室温で30分間撹拌した後、吸引濾過を行って析出固体
を分離した。次いで、得られた固体を水240mlで再
分散させ、室温で30分撹拌した後吸引濾過することに
よって洗浄を行った。同様の洗浄操作を計3回繰り返し
た後、得られた固体を80℃で真空乾燥して非水溶性の
乾燥固体を得た。この乾燥固体は元素分析の結果、Zn
3 [Co(CN)62・13H2Oであることが確認さ
れた。
【0034】次に、上記で得られた乾燥固体2.5gを
水100ml中に分散させ、この分散液に水酸化マグネ
シウム(Mg(OH)2)0.51gを加え、25℃に
保ちながら、マグネティックスターラーで3日間撹拌し
た。この後、吸引濾過を行って反応液中に残っていた固
体を除去した後、得られた濾液にtert−ブチルアル
コール43gと塩化マグネシウム(MgCl2)0.5
3gを加え、そのスラリーを60℃で60分間撹拌しな
がら加熱接触処理を行った。加熱接触処理後、スラリー
の溶媒を蒸発させて白色の固体を得た。得られた白色固
体を、tert−ブチルアルコール100ml中に添加
し、30℃に保ちながら60分間撹拌した後、吸引濾過
した。得られた白色固体を50℃で真空乾燥して複合金
属シアン化物錯体触媒Aを得た。得られた金属シアン化
物錯体触媒Aの元素分析を行った結果、マグネシウムが
11.6質量%、コバルトが15.3質量%であった。
【0035】(例2)例1において、Mg(OH)2
代えてAl(OH)3を用いて複合金属シアン化物錯体
触媒を製造した。すなわち、非水溶性の乾燥固体(Zn
3 [Co(CN)62・13H2O)を得る工程までは
例1と同様に行った。そして得られた乾燥固体2.5g
を水100ml中に分散させ、この分散液に水酸化アル
ミニウム(Al(OH)3)0.45gを加え、25℃
に保ちながら、マグネティックスターラーで3日間撹拌
した。この後、吸引濾過を行って反応液中に残っていた
固体を除去した後、得られた濾液にtert−ブチルア
ルコール43gと塩化アルミニウム(AlCl3)0.
74gを加え、そのスラリーを60℃で60分間撹拌し
ながら加熱接触処理を行った。加熱接触処理後、スラリ
ーの溶媒を蒸発させて白色の固体を得た。得られた白色
固体を、tert−ブチルアルコール100ml中に添
加し、30℃に保ちながら60分間撹拌した後、吸引濾
過した。得られた白色固体を50℃で真空乾燥して複合
金属シアン化物錯体触媒Bを得た。得られた金属シアン
化物錯体触媒Bの元素分析を行った結果、アルミニウム
が7.1質量%、コバルトが11.5質量%であった。
【0036】(例3)比較例として、従来の非水溶性の
複合金属シアン化物錯体触媒を製造した。すなわち、塩
化亜鉛10.2gを含んだ10mlの水溶液中に、カリ
ウムヘキサシアノコバルテートK3 Co(CN)6
4.2g含んだ75mlの水溶液を50℃に保温しつつ
30分間かけて滴下した。滴下終了後、tert−ブチ
ルアルコール80gおよび水80gの混合物を添加し、
70℃に昇温させた。1時間撹拌して加熱接触処理を行
った後、濾過操作を行い、複合金属シアン化錯体触媒有
機相を含んだケーキを得た。次いで、この複合金属シア
ン化物錯体触媒有機相を含んだケーキにtert−ブチ
ルアルコール40gおよび水70gの混合物を添加して
30分撹拌後濾過を行った。この結果得られた複合金属
シアン化物錯体触媒有機相を含んだケーキに、さらにt
ert−ブチルアルコール100gを添加して撹拌し、
その後濾過操作を行った。得られたケーキを50℃減圧
下で3時間乾燥し、粉砕を行い、複合金属シアン化物錯
体触媒Cを得た。得られた金属シアン化物錯体触媒Cの
元素分析を行った結果、亜鉛が30.4質量%、コバル
トが12.2質量%であった。
【0037】<ポリエーテルポリオール製造における触
媒活性の評価> (例4)撹拌機付きステンレス鋼製5リットルの耐圧反
応槽中に、開始剤としてグリセリンにプロピレンオキシ
ド(以下POと称する)を付加して得られた分子量10
00のポリオキシプロピレントリオール1470gを投
入するとともに、複合金属シアン化物錯体触媒Aの0.
14g(ポリエーテルポリオール仕上がり量に対して3
0ppm)を投入した。窒素置換後120℃に昇温し、
POの147gを投入してスポット反応させるととも
に、反応槽内の圧力と温度の経時的変化を測定した。P
O投入後、約45分間経過した時に反応槽内の圧力が減
少し始めるとともに、温度が上昇し始めた。これは、1
20℃の反応槽内で気体として存在していたPOが開環
して開始剤に付加する反応が生じたためである。反応槽
内の圧力減少と、反応熱による反応槽内の温度上昇があ
ったことより、反応開始までの誘導期が約45分間であ
ったことが認められた。さらにPOを加えて、全量で3
140gのPOを投入した。こうして得られたポリエー
テルポリオールの水酸基価は56mgKOH/gであ
り、ゲル浸透クロマトグラフィで測定したポリスチレン
換算の分子量分布(Mw/Mn)は1.09であった。
【0038】(例5)例4において、複合金属シアン化
物錯体触媒Aに代えて、複合金属シアン化物錯体触媒B
の0.14g(ポリエーテルポリオール仕上がり量に対
して30ppm)を用いた他は同様にした。その結果、
反応開始までの誘導期は約45分間であった。また、得
られたポリエーテルポリオールの水酸基価は56mgK
OH/gであり、分子量分布は1.09であった。
【0039】(例6)例4において、複合金属シアン化
物錯体触媒Aに代えて、複合金属シアン化物錯体触媒C
の0.14g(ポリエーテルポリオール仕上がり量に対
して30ppm)を用いた他は同様にした。その結果、
反応開始までの誘導期は約90分間であった。また、得
られたポリエーテルポリオールの水酸基価は56mgK
OH/gであり、分子量分布は1.13であった。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、触
媒活性が高い水溶性の複合金属シアン化物錯体触媒が得
られ、これを用いることによりアルキレンオキシドの開
環重合反応における反応開始までの誘導期を短縮するこ
とができ、ポリエーテルポリオールを製造する際の生産
性を向上させることができる。またこの水溶性の複合金
属シアン化物錯体触媒は触媒活性が高いので、触媒の添
加量を削減して製造コストの削減を図ることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 猪飼 滋 茨城県鹿島郡神栖町大字東和田25番地 旭 硝子ウレタン株式会社内 Fターム(参考) 4G069 AA03 AA08 BA27A BA27B BC10A BC10B BC16A BC16B BC35C BC67A BC67B BE06A BE06B BE43A BE43B CB38 CB46 FA01 FB77 FB78 4J005 AA04 BB02

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水媒体中で、第1の金属(Ma)のハロ
    ゲン化物(イ)とシアン化遷移金属化合物(ロ)とを反
    応させて、前記第1の金属(Ma)を含有する水に不溶
    な非水溶性シアン化複金属化合物(ハ)を生成した後、
    前記非水溶性シアン化複金属化合物(ハ)中の前記第1
    の金属(Ma)を第2の金属(Mb)で置換して水に可溶
    な水溶性シアン化複金属化合物(ニ)を生成し、該水溶
    性シアン化複金属化合物(ニ)と、有機配位子(ホ)お
    よび第2の金属(Mb)のハロゲン化物(ヘ)とを反応
    させることを特徴とする複合金属シアン化物錯体触媒の
    製造方法。
  2. 【請求項2】 前記第2の金属(Mb)がマグネシウム
    またはアルミニウムであることを特徴とする請求項1記
    載の複合金属シアン化物錯体触媒の製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または2のいずれかに記載の製
    造方法で得られる複合金属シアン化物錯体触媒。
  4. 【請求項4】 マグネシウムカチオンまたはアルミニウ
    ムカチオンのいずれか一方と、シアノメタレートアニオ
    ンとが結合してなる水に可溶な水溶性シアン化複金属化
    合物(ニ)を含み、アルキレンオキシド開環重合反応に
    おける触媒活性を有することを特徴とする複合金属シア
    ン化物錯体触媒。
  5. 【請求項5】 前記水溶性シアン化複金属化合物(ニ)
    と、有機配位子(ホ)と、マグネシウムまたはアルミニ
    ウムのハロゲン化物(ヘ)を含むことを特徴とする請求
    項4記載の複合金属シアン化物錯体触媒。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2011034030A1 (ja) 2009-09-17 2011-03-24 旭硝子株式会社 ポリエーテル類の製造方法
KR20190141253A (ko) * 2017-05-10 2019-12-23 다우 글로벌 테크놀로지스 엘엘씨 폴리에테르 중합 방법

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