JP2003116454A - 風味の良好なパン類の製造方法並びにパン生地及びパン類 - Google Patents

風味の良好なパン類の製造方法並びにパン生地及びパン類

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JP2003116454A JP2001316325A JP2001316325A JP2003116454A JP 2003116454 A JP2003116454 A JP 2003116454A JP 2001316325 A JP2001316325 A JP 2001316325A JP 2001316325 A JP2001316325 A JP 2001316325A JP 2003116454 A JP2003116454 A JP 2003116454A
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寿 岡田
Takashi Kajitani
孝 鍜治谷
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高木  誠一
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 乳酸菌の培養に特殊な培地やパンの生産時に
特殊な冷蔵設備が不要で、香りが良く、食したときにコ
クとうま味のある風味の良好なパン類を容易に製造でき
る方法を提供する。 【解決手段】 低温生育乳酸菌ラクトバチルス・サケア
イ(Lactobacillus sakei)JCM1157株、または
ロイコノストック・メッセンテロイデス(Leuconostoc
mesenteroides)JCM1564株等の低温生育ロイコ
ノストック属乳酸菌を製パン時に用いることにより、乳
酸菌の培養に特殊な培地やパンの生産時に特殊な冷蔵設
備が不要で、香りが良く、食したときにコクとうま味の
ある風味の良好なパン類を容易に製造できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は香りが良く、食した
ときにコクとうま味のある風味の良好なパン類の製造方
法、パン生地及びパン類に関する。
【0002】
【従来の技術】昨今製パン業界では、風味や食感が従来
品と異なり差別化された商品が伸び、従来の標準的な品
質のものは次第に淘汰されるという現象がおきている。
一般的な中種法で生産されるあまり特徴のないパンは次
第に消費者から飽きられ、風味や食感などで差別化され
た特徴のあるパンが嘱望されている。特に風味で差別化
する方法としては、0〜15℃程度の低温で発酵させる
低温長時間中種法や0℃〜氷結点(通常パン生地の場合
は−7℃〜−10℃前後)までの間で発酵させる氷温発
酵法、さらに、食感の改善にも寄与するが、生地を2度
混捏するリミックス法、小麦粉を一旦熱湯で混捏した湯
種を用いる湯種法など例挙にいとまがない。しかし、こ
れらの方法は風味や食感の改良には効果があるが、例え
ば低温長時間中種法や氷温発酵法では大量の生地を低温
で保存する必要があるため、大規模な冷蔵設備を要し、
リミックス法は生地が弱めになるため機械耐性に問題が
あった。湯種法は熱湯を使用する必要があるため、安全
性や混捏後の生地の冷却に冷蔵庫が必要であるなど多く
の問題があった。
【0003】また、遊離アミノ酸は遊離のLグルタミン
酸のようにそれ自体にうま味があるし、また、プロリ
ン、アラニン、バリン、メチオニン、イソロイシン、ロ
イシン、チロシン、フェニルアラニンからなる遊離の疎
水性アミノ酸は、例えばロイシンはイソアミルアルコー
ルの前駆体であり、バリンはイソブチルアルコールの前
駆体であるように高級アルコール類の前駆体となる物質
であり、パン生地中に多量に存在せしめることによって
酵母の発酵で高級アルコール類の生成に貢献して風味の
改善効果があることからパンの風味改善に有効な手段で
はあった。しかし、従来、遊離アミノ酸をパン生地中に
生成せしめる方法としては、例えば氷温発酵法を用いて
通常の発酵温度では酵母によって資化されてしまう遊離
アミノ酸を低温下で発酵を抑制することで酵母による資
化をおさえる方法(ジャパンフードサイエンス、p.3
0、VOL.5,1987)などが知られているだけで
あり、氷温発酵法には前述の様な課題があるため、安価
で簡便な方法で生地中の遊離アミノ酸量を高める方法は
知られていなかった。
【0004】更に、例えば、「製パンプロセスの科学」
(光琳、1991)p.157に記載されている通り、
乳酸菌とパンとの関係は主にサワー種を用いたサワーブ
レッドについて研究が進んでおり、サワー種から分離さ
れた乳酸菌として、ラクトバチルス・ブレビス(Lactob
acillus brevis )、ラクトバチルス・プランタラム(L
actobacillus plantarum)、ラクトバチルス・ファーメ
ンタム(Lactobacillus fermentum)、ラクトバチルス
・デルブルッキー(Lactobacillus delbrueckii)、ラ
クトバチルス・ライヒマニ(Lactobacillus leichmani
i)、ラクトバチルス・カゼイ(Lactobacillus case
i)、ラクトバチルス・パストリアヌス(Lactobacillus
pastorianus )、ラクトバチルス・ブヒネリ(Lactoba
cillus buchnerii)、ラクトバチルス・サンフランシス
センシス(Lactobacillus sanfranciscensis)、ラクト
バチルス・フルクティボランス(Lactobacillus fructi
vorans)、ラクトバチルス・クルバタス(Lactobacillu
s curvatus)、ラクトバチルス・ルテリ(Lactobacillu
s ruteri)、ラクトバチルス・ヒルガルディ(Lactobac
illus hilgardii)、ラクトバチルス・コモエンシス(L
actobacillus comoensis)が記載されているが、これら
従来のサワー種は生地のpHが下がりすぎて酸味が強く
なりすぎ、酵母発酵が抑制されたり、生地の損傷が認め
られた。また逆に酵母発酵が旺盛となりすぎて乳酸菌の
生育が抑制された。また、例えばラクトバチルス・サン
フランシスセンシス(Lactobacillus sanfranciscensi
s)などは非常に特殊な培地でないと生育しないため、
安定的に培養することが困難であるなどの欠点があっ
た。
【0005】また、乳酸菌を用いることで生地中の総遊
離アミノ酸が増大することも知られており、例えばジャ
ーナル・オブ・フード・サイエンス(Volume 6
3、No.2、1998、p.347)にはラクトバチ
ルス・サンフランシスセンシス(Lactobacillus sanfra
nciscensis)とラクトバチルス・プランタラム(Lactob
acillus plantarum)が、ジャーナル・オブ・フード・
サイエンス(Volume 59、No.4、199
4、p.881)にはラクトバチルス・ブレビス(Lact
obacillus brevis)とラクトバチルス・プランタラム
(Lactobacillus plantarum)が、それぞれタンパク質
分解酵素の活性が高く、生地中で遊離アミノ酸が生成さ
れる記載があるが、これらの菌株は従来のサワー種由来
の菌種であるため、やはり上述のような欠点があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、乳酸
菌を用いてパン類の風味を改善するに際し、用いる乳酸
菌の培養に特殊な培地やパンの生産時に特殊な冷蔵設備
が不要な、香りが良く、食したときにコクとうま味のあ
る風味の良好なパン類を容易に製造できる方法、パン生
地及びパン類を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、パンの風
味を改善する安価で簡便な方法を確立するために生地中
の総遊離アミノ酸に注目し、鋭意研究を進めた結果、
“きもと”由来の低温生育乳酸菌が生地中での遊離アミ
ノ酸量を増大する現象を見出して本発明を完成させた。
【0008】即ち、本発明は、低温生育乳酸菌、ラクト
バチルス・サケアイ(Lactobacillus sakei)、または
ロイコノストック・メッセンテロイデス(Leuconostoc
mesenteroides)等のロイコノストック属の乳酸菌を製
パン時に用いることを特徴とする。ラクトバチルス・サ
ケアイ(Lactobacillus sakei)等は、従来のサワー種
から分離される乳酸菌と異なり、我が国の伝統的清酒醸
造で醸される“きもと”から分離された菌種であり、5
℃という低温で生育可能な低温生育能や強い生酸能に特
徴がある。
【0009】本発明では、生地中での遊離アミノ酸量を
増大させる低温生育乳酸菌をパンの製造工程において生
地中に加える。本発明で用いる低温生育乳酸菌は、強力
粉66.7重量部、ライ麦粉33.3重量部、水53重
量部、低温生育乳酸菌湿菌体2重量部からなるパン生地
を15〜25℃、好ましくは20℃、18時間以上発酵
させた時に、生地中に総遊離アミノ酸量を8000マイ
クロモル/kg以上、遊離のLグルタミン酸量を100
0マイクロモル/kg以上、または遊離の疎水性アミノ
酸量を5000マイクロモル/kg以上とせしめる能力
を有し、更には、強力粉100重量部、水50重量部、
低温生育乳酸菌の湿菌体の30重量%懸濁液1重量部か
らなるパン生地をあらかじめ15〜25℃、好ましくは
20℃、8時間以上発酵させた種生地10〜40重量部
に、酵母とその他の副素材を加えてミキシングし、25
℃2時間乃至4時間発酵させた時に、生地中の遊離のL
グルタミン酸量を600マイクロモル/kg以上とせし
める能力を有する低温生育乳酸菌である。
【0010】前記低温生育乳酸菌としては、“きもと”
由来の低温生育乳酸菌であるラクトバチルス・サケアイ
(Lactobacillus sakei)、ロイコノストック・メッセ
ンテロイデス(Leuconostoc mesenteroides)及びロイ
コノストック・シトレウム(Leuconostoc citreum)、
あるいはラクトバチルス・クルバタス(Lactobacillusc
urvatus)等を用いることができる。
【0011】本発明では低温生育乳酸菌、特にラクトバ
チルス・サケアイ(Lactobacillussakei)またはロイコ
ノストック・メッセンテロイデス(Leuconostoc mesent
eroides)、ロイコノストック・シトレウム(Leuconost
oc citreum)に属す乳酸菌を用いるが、従来はこれらを
パンに用いる方法はほとんど知られていなかった。な
お、ラクトバチルス・サケアイ(Lactobacillus sake
i)は旧名をラクトバチルス・サケ(Lactobacillus sak
e)といい、同義である(INTERNATIONAL JOURNAL OF SY
STEMATIC BACTERIOLOGY. July 1997, p.908)。
【0012】ラクトバチルス・サケアイ(Lactobacillu
s sakei)をパンに用いる例としては、例えば特開20
00−189041、特開2001−204376が挙
げられるが、前者はサワーブレッドの製造方法に関する
ものであり、本発明とは目的が異なるし、後者も生地の
改良を主目的としており目的が異なる。特表平8−50
4578、特開2001−97870にみられるように
ラクトバチルス・サケアイ(Lactobacillus sakei)類
縁菌株の生産する菌体外多糖類を生地のせん断性の改良
目的でパンに添加する例や胆汁酸の吸着を目的にパンに
添加する例があるが、これらもいずれも本発明とは目的
を異にする。またいずれの例でも、本発明の目的とする
生地中の遊離アミノ酸に関する記載はない。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明では、低温生育乳酸菌とし
てラクトバチルス・サケアイ(Lactobacillus sake
i)、ロイコノストック・メッセンテロイデス(Leucono
stoc mesenteroides)、ロイコノストック・シトレウム
(Leuconostoc citreum)及びラクトバチルス・クルバ
タス(Lactobacillus curvatus)等を用いる。前記低温
生育乳酸菌ラクトバチルス・サケアイ(Lactobacillus
sakei)等は、一般的な乳酸菌の培養方法で培養され
る。前記低温生育乳酸菌としては、例えば理化学研究所
微生物系統保存施設(JAPAN COLLECTIO
N OF MICROORGANISMS)に登録・保
存されているラクトバチルス・サケアイ(Lactobacillu
s sakei)JCM1157株、JCM1128株、ロイ
コノストック・メッセンテロイデス(Leuconostoc mese
nteroides)JCM1564株、ロイコノストック・シ
トレウム(Leuconostoc citreum)JCM9698株、
ラクトバチルス・クルバタス(Lactobacillus curvatu
s)JCM1096株等を用いることができる。
【0014】用いる培地は例えばMRS培地(DIFC
O社製)、BCP加プレートカウントアガール(日水製
薬(株)製)、25%米麹汁改変培地(Brix10米
麹汁25%、酵母エキス0.5%、ポリペプトン1%、
グルコース2%、肉エキス1%、酢酸ナトリウム0.5
%、リン酸水素2カリウム及びクエン酸3ナトリウム各
0.2%)などが用いられる。25%米麹汁改変培地の
場合、培地10mlに植菌後30℃、24時間培養を行
い、同培地800mlに移植し、30℃、48時間静置
培養を行う。この培養液を4℃、10,000rpm、
10分遠心分離後、殺菌済み冷生理食塩水で水洗を行っ
て、湿菌体を得る。
【0015】この湿菌体はこのまま用いても良いし、適
宜殺菌済みの脱脂粉乳10%液や生理食塩水に懸濁して
用いても良い。低温での静置乾燥や、凍結乾燥を行って
粉末状態にして用いることも可能であるし、このときに
は、Lグルタミン酸ナトリウムや脱脂粉乳などの乾燥保
護剤を用いることも可能である。乾燥工程を経なくて
も、脱脂粉乳やデンプン、小麦粉などの粉末と混合して
粉末化してもよい。
【0016】上記乳酸菌のパン生地への添加は、製パン
工程のミキシング工程で添加すれば生地中に均一に分散
できる。一般的な中種法の場合、中種でも本捏でも添加
が可能である。
【0017】本発明で用いるラクトバチルス・サケアイ
(Lactobacillus sakei)、ロイコノストック・メッセ
ンテロイデス(Leuconostoc mesenteroides)、ロイコ
ノストック・シトレウム(Leuconostoc citreum)及び
ラクトバチルス・クルバタス(Lactobacillus curvatu
s)等の低温生育乳酸菌は、上記のようにパン生地に添
加して発酵させることで、生地中の遊離アミノ酸量を増
大させる。これらの低温生育乳酸菌の菌株の特性は、酵
母と共存させない場合、強力粉66.7重量部、ライ麦
粉33.3重量部、水53重量部、本菌株の湿菌体2重
量部からなる生地を20℃で捏ね上げ、15〜25℃、
好ましくは20℃で18時間以上発酵させた生地中の遊
離のアミノ酸含量を測定することで明らかになり、生地
中の総遊離アミノ酸量を8000マイクロモル/kg以
上、遊離のLグルタミン酸量を1000マイクロモル/
kg以上、または遊離の疎水性アミノ酸量を5000マ
イクロモル/kg以上とせしめる。また、酵母と共存さ
せる場合は、例えば、強力粉100重量部、塩2重量
部、水65重量部、酵母2重量部、モルト1重量部に、
強力粉100重量部、水50重量部、低温生育乳酸菌の
湿菌体の30重量%懸濁液を1重量部からなる生地をあ
らかじめ15〜20℃、好ましくは20℃、8時間以上
発酵させた種生地30重量部を加えてミキシングし、2
5℃2時間乃至4時間発酵させた生地中の遊離アミノ酸
含量を測定することで明らかになり、生地中の遊離のL
グルタミン酸量を600マイクロモル/kgとせしめ
る。
【0018】生地中の総遊離アミノ酸含量はアミノ酸ア
ナライザーでの測定が可能であり、総遊離アミノ酸、遊
離のLグルタミン酸、遊離の疎水性アミノ酸(プロリ
ン、アラニン、バリン、メチオニン、イソロイシン、ロ
イシン、チロシン、フェニルアラニンを総称して疎水性
アミノ酸という)の測定ができる。個別の遊離のLグル
タミン酸のみを定量するときは市販のアミノ酸測定キッ
ト(F−kit(J.K.インターナショナル社製))
などを用いても良い。
【0019】パン生地中の総遊離アミノ酸と遊離のLグ
ルタミン酸、遊離の疎水性アミノ酸との関係について
は、総遊離アミノ酸の中には風味や味に対しての寄与率
の高いアミノ酸、例えば遊離のLグルタミン酸や遊離の
疎水性アミノ酸などと、比較的寄与率の低いアミノ酸類
とがあるが、当然のことながら総遊離アミノ酸が多けれ
ば遊離のLグルタミン酸や遊離の疎水性アミノ酸などの
好ましいアミノ酸類も多くなることが想定できる。本発
明では、穀物粉、水、乳酸菌湿菌体からなるパン生地を
15〜25℃、好ましくは20℃、18時間以上発酵さ
せた時に、総遊離アミノ酸量が8000マイクロモル/
kg以上、遊離のLグルタミン酸量が1000マイクロ
モル/kg以上、または遊離の疎水性アミノ酸量が50
00マイクロモル以上/kgのいずれかの要件が満足さ
れていればよい。
【0020】なお、上記のような遊離アミノ酸を含有す
る本発明のパン生地は、これを直ちに焼成してパン類に
することもできるし、「冷凍生地法」といわれるように
生地を一旦冷凍させた後に解凍、発酵、焼成する方法も
可能である。
【0021】
【実施例】(実施例1)我が国の伝統的清酒醸造で醸さ
れる“きもと”から分離された低温生育乳酸菌ラクトバ
チルス・サケアイ(Lactobacillus sakei)JCM11
57株を用いて、25%米麹汁改変培地(Brix.1
0米麹汁25%、酵母エキス0.5%、ポリペプトン1
%、グルコース2%、肉エキス1%、酢酸ナトリウム
0.5%、リン酸水素2カリウム及びクエン酸3ナトリ
ウム各0.2%)で培養を行った。比較例として、伝統
的な種からの分離例が多く、かつ生地に用いたときに遊
離の総アミノ酸量を多く生成するといわれている代表的
な乳酸菌2種(ラクトバチルス・ヒルガルディ(Lactob
acillus hilgardii)JCM1155株、ラクトバチル
ス・プランタラム(Lactobacillus plantarum)JCM
8348株)を用いた実験区(比較例1−1、1−2)
と、乳酸菌湿菌体無添加区(比較例1−3)を作成し
た。
【0022】25%米麹汁改変培地10mlに植菌後3
0℃、24時間培養を行い、同培地800mlに移植
し、30℃、48時間静置培養を行い、4℃、10,0
00rpm、10分遠心分離後、殺菌済み冷生理食塩水
で水洗を行って、湿菌体を得た。
【0023】強力粉66.7重量部、ライ麦粉33.3
重量部、水53重量部、湿菌体2重量部からなる生地を
20℃で捏ね上げ、20℃で0時間、12時間、18時
間、24時間発酵させた後に、生地中の総遊離アミノ酸
量を測定した。
【0024】生地中の総遊離アミノ酸量の測定は下記の
方法によった。 1.生地10.0gをブレンダーカップ内にとり、総量
40ml〜50mlになるように75%エタノールを加
え、ホモゲナイズする(10,000rpmで1分後1
5,000rpmで1分)。 2.上清を遠沈管にとり、残さに75%エタノールを2
0ml加え、よく撹拌して、ホモゲナイズする(10,
000rpmで1分後15,000rpmで1分)。 3.上清を遠沈管にとり、もう1度残さ洗浄操作を繰り
返す。 4.全量を遠沈管にとり、ブレンダーカップを75%エ
タノールで洗浄し、洗浄液を遠沈管にとる。 5.遠心機にかけ(10,000rpm 10分)、上
清を100mlメスフラスコにとり、75%エタノール
にて遠沈管内部の洗浄後メスアップする。 6.50mlナス型フラスコに移し、ロータリーエバポ
レーターを用いてエタノールを完全にとばす。 7.50mlメスフラスコに溶液を取り、蒸留水にてナ
ス型フラスコの内部を洗浄後、メスアップする。 8.φ0.45μmのフィルターでろ過後にアミノ酸ア
ナライザーにかける。
【0025】表1に総遊離アミノ酸量の経時変化、表2
に遊離のLグルタミン酸量の経時変化、表3に遊離の疎
水性アミノ酸量の経時変化を示す。
【0026】
【表1】
【0027】
【表2】
【0028】
【表3】
【0029】表1〜3に示すように、実施例のラクトバ
チルス・サケアイ(Lactobacillussakei)JCM115
7株を添加したパン生地は、比較例のラクトバチルス・
ヒルガルディ(Lactobacillus hilgardii)JCM11
55株、ラクトバチルス・プランタラム(Lactobacillu
s plantarum)JCM8348株を添加したパン生地
や、乳酸菌湿菌体無添加のパン生地に比べ、18時間発
酵後に、生地中の総遊離アミノ酸量が8000マイクロ
モル/kg以上、遊離のLグルタミン酸量が1000マ
イクロモル/kg以上、遊離の疎水性アミノ酸量が50
00マイクロモル/kg以上と高くなっていることがわ
かる。
【0030】(実施例2)実施例1と同様にして得た乳
酸菌湿菌体を用いて、強力粉100重量部、塩2重量
部、水65重量部、酵母2重量部、モルト1重量部に、
強力粉100重量部、水50重量部、乳酸菌湿菌体の3
0重量%懸濁液を1重量部からなる生地をあらかじめ2
0℃、8時間発酵させた種生地30重量部を加えてミキ
シングし、25℃で7時間発酵させ、1時間毎の遊離の
Lグルタミン酸を測定した。比較例としてラクトバチル
ス・ヒルガルディ(Lactobacillus hilgardii)JCM
1155株を用いた。結果を表4に示す。
【0031】
【表4】
【0032】表4に示すとおり、実施例のラクトバチル
ス・サケアイ(Lactobacillus sakei)JCM1157
株を添加したパン生地は、2時間乃至4時間発酵させた
時に、600マイクロモル/kg以上の遊離のLグルタ
ミン酸を生成していることがわかる。
【0033】(実施例3)実施例1と同様にして得た乳
酸菌湿菌体を用いて、強力粉100重量部、塩2重量
部、水65重量部、酵母2重量部、モルト1重量部に、
強力粉100重量部、水50重量部、乳酸菌湿菌体の3
0重量%懸濁液を1重量部からなる生地をあらかじめ2
0℃、8時間発酵させた種生地30重量部を加えてミキ
シングし、25℃で4時間発酵させた後、焼成してパン
とし、その風味を官能評価した。比較例としてラクトバ
チルス・ヒルガルディ(Lactobacillus hilgardii)J
CM1155株を用いた。結果を表5に示す。
【0034】
【表5】
【0035】表5に示すとおり、実施例のラクトバチル
ス・サケアイ(Lactobacillus sakei)JCM1157
株を用いて製造したパンは、風味、うま味とも非常に良
好であった。
【0036】
【発明の効果】本発明によれば、低温生育乳酸菌ラクト
バチルス・サケアイ(Lactobacillussakei)等を製パン
時に用いることにより、パン生地中の遊離アミノ酸量が
増大し、乳酸菌の培養に特殊な培地を必要としたりパン
の生産時に特殊な冷蔵設備を必要とすることなく、香り
が良く、食したときにコクとうま味のある風味の良好な
パン類を容易に製造することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡田 寿 広島県広島市安芸区畑賀2−15−20 (72)発明者 鍜治谷 孝 広島県広島市安芸区中野東5丁目8−3− 14 (72)発明者 高木 誠一 東京都文京区本郷1−27−8−1002 Fターム(参考) 4B032 DB01 DG05 DK59 DL06

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パン類の製造工程において、“きもと”
    由来の低温生育乳酸菌を生地に加えてなり、前記低温生
    育乳酸菌が、穀物粉、水及び前記低温生育乳酸菌湿菌体
    からなるパン生地を15〜25℃、好ましくは20℃、
    18時間以上発酵させた時に、生地中に総遊離アミノ酸
    量を8000マイクロモル/kg以上、遊離のLグルタ
    ミン酸量を1000マイクロモル/kg以上、または遊
    離の疎水性アミノ酸量を5000マイクロモル/kg以
    上とせしめる能力を有する低温生育乳酸菌であることを
    特徴とするパン類の製造方法。
  2. 【請求項2】 穀物粉、水、“きもと”由来の低温生育
    乳酸菌湿菌体からなるパン生地が、強力粉66.7重量
    部、ライ麦粉33.3重量部、水53重量部、低温生育
    乳酸菌湿菌体2重量部からなる生地であることを特徴と
    する請求項1に記載のパン類の製造方法。
  3. 【請求項3】 パン類の製造工程において、“きもと”
    由来の低温生育乳酸菌を生地に加えてなり、前記低温生
    育乳酸菌が、穀物粉、水、前記低温生育乳酸菌湿菌体か
    らなるパン生地をあらかじめ15〜25℃、好ましくは
    20℃、8時間以上発酵させた種生地10〜40重量部
    に、酵母とその他の副素材を加えてミキシングし、25
    ℃2時間乃至4時間発酵させた時に、生地中の遊離のL
    グルタミン酸量を600マイクロモル/kg以上とせし
    める能力を有する低温生育乳酸菌であることを特徴とす
    るパン類の製造方法。
  4. 【請求項4】 穀物粉、水、“きもと”由来の低温生育
    乳酸菌湿菌体からなるパン生地が、強力粉100重量
    部、水50重量部、低温生育乳酸菌の湿菌体の30重量
    %懸濁液1重量部からなる生地であることを特徴とする
    請求項3に記載のパン類の製造方法。
  5. 【請求項5】 “きもと”由来の低温生育乳酸菌がラク
    トバチルス・サケアイ(Lactobacillus sakei)、ロイ
    コノストック・メッセンテロイデス(Leuconostoc mese
    nteroides)及びロイコノストック・シトレウム(Leuco
    nostoc citreum)からなる群のうちの1種以上の乳酸菌
    であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載
    のパン類の製造方法。
  6. 【請求項6】 低温生育乳酸菌がラクトバチルス・サケ
    アイ(Lactobacillus sakei)、ロイコノストック・メ
    ッセンテロイデス(Leuconostoc mesenteroides)、ロ
    イコノストック・シトレウム(Leuconostoc citreum)
    及びラクトバチルス・クルバタス(Lactobacillus curv
    atus)からなる群のうちの1種以上の乳酸菌であること
    を特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のパン類の
    製造方法。
  7. 【請求項7】 “きもと”由来の低温生育乳酸菌を用
    い、穀物粉、水及び前記低温生育乳酸菌湿菌体からなる
    パン生地を15〜25℃、好ましくは20℃、18時間
    以上発酵させ、生地中に総遊離アミノ酸量を8000マ
    イクロモル/kg以上、遊離のLグルタミン酸量を10
    00マイクロモル/kg以上、または遊離の疎水性アミ
    ノ酸量を5000マイクロモル/kg以上としてなるパ
    ン生地。
  8. 【請求項8】 穀物粉、水、“きもと”由来の低温生育
    乳酸菌湿菌体からなるパン生地が、強力粉66.7重量
    部、ライ麦粉33.3重量部、水53重量部、低温生育
    乳酸菌湿菌体2重量部からなる生地であることを特徴と
    する請求項7に記載のパン生地。
  9. 【請求項9】 “きもと”由来の低温生育乳酸菌を用
    い、穀物粉、水、前記低温生育乳酸菌湿菌体からなるパ
    ン生地をあらかじめ15〜25℃、好ましくは20℃、
    8時間以上発酵させた種生地10〜40重量部に、酵母
    とその他の副素材を加えてミキシングし、25℃2時間
    乃至4時間発酵させ、生地中の遊離のLグルタミン酸量
    を600マイクロモル/kg以上としてなるパン生地。
  10. 【請求項10】 穀物粉、水、“きもと”由来の低温生
    育乳酸菌湿菌体からなるパン生地が、強力粉100重量
    部、水50重量部、低温生育乳酸菌の湿菌体の30重量
    %懸濁液1重量部からなる生地であることを特徴とする
    請求項9に記載のパン生地。
  11. 【請求項11】 “きもと”由来の低温生育乳酸菌がラ
    クトバチルス・サケアイ(Lactobacillus sakei)、ロ
    イコノストック・メッセンテロイデス(Leuconostoc me
    senteroides)及びロイコノストック・シトレウム(Leu
    conostoc citreum)からなる群のうちの1種以上の乳酸
    菌であることを特徴とする請求項7〜10のいずれかに
    記載のパン生地。
  12. 【請求項12】 低温生育乳酸菌がラクトバチルス・サ
    ケアイ(Lactobacillus sakei)、ロイコノストック・
    メッセンテロイデス(Leuconostoc mesenteroides)、
    ロイコノストック・シトレウム(Leuconostoc citreu
    m)及びラクトバチルス・クルバタス(Lactobacillus c
    urvatus)からなる群のうちの1種以上の乳酸菌である
    ことを特徴とする請求項7〜10のいずれかに記載のパ
    ン生地。
  13. 【請求項13】 請求項1〜6のいずれかに記載の方法
    で製造されたパン類。
  14. 【請求項14】 請求項7〜12のいずれかに記載のパ
    ン生地を焼成してなるパン類。
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