JP2003116370A - マルチフィルム張り機 - Google Patents

マルチフィルム張り機

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JP2003116370A
JP2003116370A JP2001310787A JP2001310787A JP2003116370A JP 2003116370 A JP2003116370 A JP 2003116370A JP 2001310787 A JP2001310787 A JP 2001310787A JP 2001310787 A JP2001310787 A JP 2001310787A JP 2003116370 A JP2003116370 A JP 2003116370A
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film
machine body
ridge
pair
machine
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JP2001310787A
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English (en)
Inventor
Akira Yamamoto
山本  明
Kanji Akamatsu
寛二 赤松
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Minoru Industrial Co Ltd
Original Assignee
Minoru Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 機体の操縦性を向上し、マルチフィルムを安
定して張ることができるようにする。 【解決手段】 本発明のマルチフィルム張り機1は、畝
Uを跨いで走行する左右一対の走行車輪2で前側が走行
自在に支持された機体4を備え、該機体4の進行ととも
にマルチフィルムFを土壌面に敷設するものである。そ
して、機体4は、畝Uを跨いで走行する左右一対の補助
車輪3で後側が走行自在に支持されたことを特徴として
いる。また、進行方向を操作するためのハンドル22が
機体4の後側に設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マルチフィルムを
土壌面に敷設するためのマルチフィルム張り機に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来のマルチフィルム張り機は、畝を跨
いで走行する左右一対の車輪で前側が走行自在に支持さ
れた機体を備えており、機体の前側に設けられたハンド
ルを作業者が後ろ向きに持ち、後進しながら機体を引っ
張ったり、操縦したりするようになっている。車輪の後
側における機体には、畝の左右両側に一対の溝を形成す
る左右一対の溝切り部と、その後側で畝上にマルチフィ
ルムを順次供給するフィルム供給部と、その後側で該一
対の溝にマルチフィルムの両縁部をそれぞれ案内して押
さえる左右一対のフィルム押え部と、その後側で該押さ
えられたマルチフィルムの両縁部上にそれぞれ土を寄せ
て被せる左右一対の土寄せ部とが設けられている。この
機体は種々の幅の畝に対応できるように機体幅が伸縮可
能に構成されている。
【0003】そして、機体の進行とともにマルチフィル
ムを繰り出して土壌面に敷設するようになっている。機
体を進行させる態様としては、人力で引っ張られるよう
に構成された態様の他、該ハンドルを引っ張る力を軽減
するために機体に装備されたエンジンで車輪を駆動する
態様がある。後者の態様では、エンジンが機体の幅方向
一端側から所定の距離を置いた位置に配設されており、
機体幅の調節は、該機体の幅方向の他端側を伸縮させる
ようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、機体の前側
にハンドルが取り付けられていると、機体の前側を作業
者が進行することになるため、機体に隠れてマルチフィ
ルムが土壌面に張られた状態を作業者が確認しづらいと
いう欠点がある。そこで、仮にハンドルを機体の後側に
取り付けることも考えられるが、そうすると一対の車輪
によって前側が支持されている機体の後側を作業者が押
すことになるので、前後バランスが悪く、操縦しづらい
ため、マルチフィルムを安定して張ることができないと
いう問題がある。
【0005】また、前記エンジンで車輪を駆動する態様
では、前記機体の幅方向の他端側を伸縮させるように構
成されており、畝幅によってはエンジンの位置が機体の
幅方向の中央にならないため、重心が前記一端側又は前
記他端側にずれ、左右のバランスが悪く、機体の直進性
が悪くなるという問題がある。
【0006】また、マルチフィルムの両縁部に土を被せ
ることによりマルチフィルムを固定するようにしている
ため、例えば畝が幅狭な場合のように畝の両端側にマル
チフィルムを固定するための土を確保できない場合には
マルチフィルムをしっかり固定することができない。こ
のため、例えばマルチフィルムが風により吹き飛ばされ
る等の問題がある。さらにマルチフィルムの両縁部(畝
の谷間付近)に地上に露出した土を被せて固定している
ために、栽培期間中にその上に土や夾雑物が堆積し、例
えば栽培終了時にマルチフィルムを剥がそうとしてもな
かなか剥がれなかったり、無理に剥がそうとして破れた
マルチフィルムの切れ端が土の中に残ったりする等の問
題もある。
【0007】本発明の目的は、上記課題を解決し、機体
の操縦性を向上し、マルチフィルムを安定して張ること
ができるマルチフィルム張り機を提供することにある。
【0008】本発明の別の目的は、上記課題を解決し、
使用後に剥がし難くならないようにマルチフィルムを畝
に張ることができるマルチフィルム張り機を提供するこ
とにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のマルチフィルム張り機は、畝を跨いで走行
する左右一対の前輪で前側が走行自在に支持された機体
を備え、該機体の進行とともにマルチフィルムを土壌面
に敷設するマルチフィルム張り機において、前記機体
は、畝を跨いで走行する左右一対の後輪で後側が走行自
在に支持されたことを特徴としている。
【0010】この構成により、機体前後のバランスを向
上させ、機体の操縦性を向上するとともに、マルチフィ
ルムを安定して張ることができるようにしている。
【0011】前記マルチフィルム張り機においては、進
行方向を操作するためのハンドルが前記機体の後側に設
けられた態様を例示する。
【0012】この構成により、作業中にマルチフィルム
が土壌面に張られた状態を作業者が確認し易くなるよう
にしている。
【0013】前記機体は、畝幅に応じて機体の幅が調節
可能に構成されており、該機体の幅に応じて、両前輪又
は両後輪を駆動するための原動機が該機体の幅方向の略
中央に支持されるとともに、該原動機の駆動力を両前輪
又は両後輪に伝動するための左右に延びる伝動軸が伸縮
するように構成した態様を例示する。
【0014】前記機体は、左右に間隔を置いて前後に延
びる一対の側枠を備えるとともに、該一対の側枠の間隔
が畝幅に応じて調節可能に構成され、該一対の側枠に
は、前記原動機を支持する原動機支持部が架設されると
ともに、前記伝動軸が回転自在に支持され、前記原動機
支持部の両端部は、それぞれ前記機体の幅方向へ相対位
置調節可能に前記側枠に取り付けられており、前記伝動
軸は、前記原動機により駆動される略中央部と、該原動
機の駆動力が取り出される各端部との間がそれぞれ伸縮
可能かつ相対回転不可能に構成された態様を例示する。
【0015】これらの構成により、機体の重心を該機体
の幅方向の略中央に位置させることができるので、機体
の左右のバランスを良くし、機体の直進性を向上させる
ことができる。なお、前記原動機としては、特に限定さ
れないが、エンジンや電動モータ等を例示する。
【0016】また、前記マルチフィルム張り機において
は、マルチフィルムを順次供給するフィルム供給部と、
畝の左右両肩下方にマルチフィルムの両縁部をそれぞれ
案内して押さえる左右一対のフィルム押え部と、略上下
に延びる回転軸に回転自在に支持されており、該案内さ
れたマルチフィルムの両縁部を周縁部で畝の前記左右両
肩下方に埋め込む左右一対のフィルム埋込ディスクとを
備えた態様を例示する。
【0017】また、本発明のマルチフィルム張り機は、
マルチフィルムを順次供給するフィルム供給部と、畝の
左右両肩下方にマルチフィルムの両縁部をそれぞれ案内
して押さえる左右一対のフィルム押え部と、略上下に延
びる回転軸に回転自在に支持されており、該案内された
マルチフィルムの両縁部を周縁部で畝の前記左右両肩下
方に埋め込む左右一対のフィルム埋込ディスクとを備え
ている。
【0018】この構成により、前記フィルム埋込ディス
クがマルチフィルムの両縁部を畝側に巻き込むように埋
め込むようになっている。また、マルチフィルム内の土
が畝の両側に向かって移動するので、該土が埋め込まれ
たマルチフィルムの両側を側方へ張るようになってい
る。
【0019】前記フィルム埋込ディスクは、前記回転軸
が畝側に傾いた状態で支持された態様を例示する。
【0020】この構成により、マルチフィルムの両縁部
を畝両側の斜面に対して略垂直に埋め込むことができ
る。
【0021】前記回転軸は、前記傾きの角度を調節可能
に支持された態様を例示する。
【0022】この構成により、畝両側の斜面の傾きに応
じて前記回転軸の傾きの角度を適宜調節することができ
る。
【0023】
【発明の実施の形態】図1〜図3は、本発明を具体化し
た第一実施形態のマルチフィルム張り機を示している。
このマルチフィルム張り機1は、畝Uを跨いで走行する
左右一対の前輪としての走行車輪2及び左右一対の後輪
としての補助車輪3で前側及び後側がそれぞれ走行自在
に支持された機体4と、該機体4に支持された原動機と
してのエンジン5と、該エンジン5の動力を走行車輪2
に伝動する伝動機構6とを備えている。機体4には、畝
Uの左右両側に一対の溝Mを形成する左右一対の溝切り
部7と、その後側で畝U上にマルチフィルムFを順次供
給するフィルム供給部8と、その後側で該一対の溝Mに
マルチフィルムFの両縁部Faをそれぞれ案内し押さえ
る左右一対のフィルム押え部9と、その後側で該押さえ
られたマルチフィルムFの両縁部Fa上にそれぞれ土S
を寄せて被せる左右一対の土寄せ部10とが設けられて
いる。
【0024】機体4は、前後に延びる左右一対の側枠1
1を備えており、該各側枠11の前後両端部には機体4
の幅方向へ延びる筒状の取付部材13が固定されてい
る。前後の各取付部材13には、左右に延びる前後一対
の横枠12がそれぞれスライド自在に挿入されており、
該取付部材13に貫設された雌ネジ穴に螺入された握り
付きボルト15によって横枠12が位置固定されてい
る。すなわち、横枠12の両端部は、それぞれ機体4の
幅方向へ相対位置調節可能に側枠11に取り付けられて
いる。このように機体4は、前後に延びる左右一対の側
枠11と左右に延びる前後一対の横枠12とによって矩
形枠状に形成されており、側枠11に固定された取付部
材13に対する横枠12の固定位置を調節することによ
り、側枠11の間隔、即ち機体4の幅を調節することが
できるようになっている。
【0025】機体4の側枠11の前部には下方に延びる
前脚部16が設けられており、該前脚部16には走行車
輪2の車軸2aが回転自在に取り付けられている。側枠
11の後部には後斜め下方に延びる後脚部17が設けら
れ、該後脚部17には、補助車輪3が方向転回自在かつ
回転自在に設けられている。また、一方(本例では左
側)の側枠11の後部には、後斜め上方に延びる手押し
式ハンドル22が設けられている。ハンドル22には、
左右の走行車輪2へのエンジン5の動力伝動を入切する
左右のクラッチ(図示略)をそれぞれ操作するための左
右のクラッチレバー23や、エンジン5の出力を制御す
るためのアクセルレバー24が取り付けられている。な
お、このハンドル22は、他方(本例では右側)の側枠
11の後部に取り付けたり、側枠11の前部に前方に延
びるように取り付けて引張り式ハンドルとして使用した
りすることができるようになっている。
【0026】エンジン5は、原動機支持部としての前側
の横枠12の長さ方向略中央部に支持されており、エン
ジン5の駆動力は減速ミッション30を介して横向きの
出力軸31に伝動されるようになっている。機体4には
両側枠11に架設されて左右に延びる伝動軸32が回転
自在に支持されており、出力軸31の駆動力は、該出力
軸31と伝動軸32の略中央部とにそれぞれ設けられた
スプロケット33,34と、該両スプロケット33,3
4に巻き掛けられたチェーン35とにより、伝動軸32
に伝動されるようになっている。そして、伝動軸32の
略中央部に伝動された駆動力は、該伝動軸32の端部及
びの走行車輪2の車軸2aに設けられたスプロケット3
6,37と、該両スプロケット36,37に巻き掛けら
れたチェーン38とにより、左右の走行車輪2の車軸2
aに伝動されるようになっている。
【0027】伝動軸32は、スプロケット34が相対回
転不可能に取り付けられた軸本体40と、該軸本体40
に対して相対スライド可能かつ相対回転不可能に該軸本
体40の両側にそれぞれ設けられたスライド部41とか
らなっている。軸本体40に対してスライド部41をス
ライド可能に設ける態様としては、特に限定されない
が、本例では軸本体40を筒状に形成するとともに、ス
ライド部41を軸本体40の筒穴40a(図3参照)に
スライド可能に挿入することによって実現している。ま
た、軸本体40に対してスライド部41を相対回転不可
能にする態様としては、特に限定されないが、本例では
軸本体40の筒穴40aの断面形状を矩形状にするとと
もに、スライド部41の断面形状を該筒穴40aに嵌合
する矩形状に形成している。このように伝動軸32は、
エンジン5により駆動される略中央部と、該エンジンの
駆動力が取り出される各端部との間がそれぞれ伸縮可能
かつ相対回転不可能に構成されている。
【0028】溝切り部7は、側枠11から下方に垂下さ
れた溝切りアーム45と、該溝切りアーム45の下端部
に略水平な回転軸46に回転可能に支持された溝切りデ
ィスク47とを備えている。溝切りディスク47は、略
球面状に湾曲形成され、凹面側が外側かつ少し斜め前方
を向くように設けられている。溝切りディスク47の向
きを調節することができるように、溝切りアーム45は
上下に延びる軸周りに回転角度調節可能になっている。
【0029】フィルム供給部8は、両側枠11から下方
に垂下された左右一対のリールアーム50と、該両リー
ルアーム50の間に回転自在に支架されたリール51と
を備えている。リール51には、畝幅に応じた所定幅の
マルチフィルムFがロール巻きされている。
【0030】フィルム押え部9は、側枠11から下方に
垂下されたフィルム押えアーム55と、該フィルム押え
アーム55の下端部に回転可能に支持されたフィルム押
え輪56とを備えている。フィルム押えアーム55は、
上下に伸縮可能に構成されるとともに、付勢部材として
のコイルスプリング55aで伸長するように付勢されて
おり、機体4と畝U表面との相対間隔に応じて適宜伸縮
し、マルチフィルムFを確実に押さえるようになってい
る。
【0031】土寄せ部10は、側枠11から下方に垂下
された土寄せアーム60と、該土寄せアーム60の下端
部に略水平な回転軸61に回転可能に支持された土寄せ
ディスク62とを備えている。土寄せディスク62は、
略球面状に湾曲形成されており、凹面側が内側かつ少し
斜め前方を向くように設けられている。土寄せディスク
62の向きを調節することができるように、土寄せアー
ム60は上下に延びる軸周りに回転角度調節可能になっ
ている。
【0032】なお、溝切りアーム45、リールアーム5
0、フィルム押えアーム55、及び土寄せアーム60
は、それぞれ側枠11に対して相対上下位置及び相対左
右位置を調節可能に設けられている。
【0033】このマルチフィルム張り機1の機体4の幅
を調節するには、リール51を取り外した状態で、ま
ず、前後左右の取付部材13の握り付きボルト15を緩
める。次いで、畝Uの幅に応じて両側枠11の間隔を調
節するとともに、エンジン5が機体4の幅方向の略中央
に位置するように、両側枠11に対して前側の横枠12
の位置を調節する。図3(a)及び(b)は、間隔を広
げた状態及び間隔を狭めた状態をそれぞれ示している。
このとき伝動軸32の両端側は、機体4の幅及びエンジ
ン5の位置に対応して適宜伸縮するようになっている。
次いで、前後左右の取付部材13の握り付きボルト15
を締め付けると、機体4の幅の調節が完了する。
【0034】このように本発明のマルチフィルム張り機
1によれば、左右一対の走行車輪2及び左右一対の補助
車輪3で機体4の前側及び後側がそれぞれ走行自在に支
持されているので、機体4前後のバランスが良い。この
ため、機体4の操縦性を向上させるとともに、マルチフ
ィルムFを安定して張れるようにすることができる。
【0035】また、進行方向を操作するためのハンドル
22が機体4の後側に設けられているので、作業中にマ
ルチフィルムFが土壌面に張られた状態を作業者が確認
し易く、機体4の操縦性をさらに向上させることができ
る。
【0036】また、機体4は、その幅に応じて、両走行
車輪2を駆動するためのエンジン5が該機体4の幅方向
の略中央に支持されるとともに、該エンジン5の駆動力
を両走行車輪2に伝動するための伝動軸32の両端側が
伸縮するように構成されているので、機体4の幅の調節
時に、機体4の重心を該機体4の幅方向の略中央に位置
させるように簡単に調節することができる。これによ
り、機体4の左右のバランスを良くし、機体4の直進性
を向上させることができる。
【0037】次に、図4〜図6は、本発明を具体化した
第二実施形態のマルチフィルム張り機70を示してい
る。本実施形態のマルチフィルム張り機70は、溝切り
部7を省いた点と、土寄せ部10に代えてフィルム埋込
部71を設けている点において主に第一実施形態と相違
している。従って、第一実施形態と同様の部分について
は、同一符号を付することにより重複説明を省く。
【0038】このマルチフィルム張り機70は、マルチ
フィルムFを順次供給するフィルム供給部8と、畝Uの
左右両肩下方にマルチフィルムFの両縁部Faをそれぞ
れ案内して押さえる左右一対のフィルム押え部9と、両
縁部Faを畝Uに埋め込む左右一対のフィルム埋込部7
1とを備えている。
【0039】フィルム埋込部71は、側枠11から下方
に垂下されたフィルム埋込アーム72と、該フィルム埋
込アーム72の下端部に設けられた略上下に延びる回転
軸73に回転可能に支持されたフィルム埋込ディスク7
4とを備えている。フィルム埋込ディスク74は、その
回転軸73が畝U側に傾いた状態で支持されるととも
に、その機体4内側の周縁部74aが畝Uの肩下方にく
るように配設されており、マルチフィルムFの縁部Fa
を周縁部74aで畝Uに埋め込むようになっている。こ
の周縁部74aは、図5に示すようにマルチフィルムF
を傷つけないように丸く面取りされている。回転軸73
は、その上端部に固定された取付板部75を介して機体
4側方への相対角度を調節可能に、フィルム埋込アーム
72に取り付けられている。これによりフィルム埋込デ
ィスク74の傾きを図5の矢印方向へ調節することがで
きるようにしている。フィルム埋込アーム72は、側枠
11に対して相対上下位置及び相対左右位置を調節可能
に設けられている。
【0040】以上のように構成されたマルチフィルム張
り機70の動作について、図6を参照しながら説明す
る。まず、機体4の進行に伴い、同図(a)に示すよう
に畝U上にフィルム供給部8のリールからマルチフィル
ムFを解いて敷設する。同図(b)に示すようにフィル
ム供給部8の後側では、敷設したマルチフィルムFの溝
M上の左右両縁部Faをフィルム押え部9のフィルム押
え輪56で押える。フィルム押え部9の後側では、同図
(c)に示すように転動するフィルム埋込ディスク74
でマルチフィルムFの左右両縁部Faをそれぞれ畝Uの
両肩に埋め込む。このとき、フィルム埋込ディスク74
はマルチフィルムFの両縁部Faを畝U側に巻き込むよ
うに埋め込む。フィルム埋込ディスク74が通過する
と、同図(d)に矢印で示すように、該フィルム埋込デ
ィスク74により形成された凹空間を埋めるようにマル
チフィルムFに巻き込まれた土Sが畝Uの側方に向かっ
て移動し、該土SがマルチフィルムFを畝Uの両側へ張
る。
【0041】以上のように構成された本実施形態のマル
チフィルム張り機70によっても第一実施形態と同様の
効果を得ることができる。さらに、本実施形態によれ
ば、該両縁部Faを畝Uに埋め込むように構成している
ので、従来とは異なりマルチフィルムFの両縁部Faに
土Sを寄せて被せる必要がなく、例えば畝Uが幅狭な場
合のように畝Uの両端側にマルチフィルムFを固定する
ための土Sを確保できない場合でも安定した状態でマル
チフィルムFを張ることができる。また、フィルム埋込
部71によってマルチフィルムFの両縁部Faを畝U側
に巻き込むように埋め込んでおり、従来とは異なりマル
チフィルムFの両縁部Faに地上に露出した土Sを被せ
ていないので、栽培期間中にその上に土Sや夾雑物が堆
積することによる種々の問題が発生することはなく、栽
培終了時にマルチフィルムFを容易に剥がすことができ
る。さらに、フィルム埋込ディスク74通過後にマルチ
フィルムFに巻き込まれた土Sが畝Uの側方に向かって
移動し、該土SがマルチフィルムFを畝Uの両側へ張る
ので、従来よりもきれいに張ることができる。
【0042】また、フィルム埋込ディスク74は、回転
軸73が畝U側に傾いた状態で支持されているので、マ
ルチフィルムFの両縁部Faを畝U両側の斜面に対して
略垂直に埋め込むことができる。このため、マルチフィ
ルムFの両縁部Faを畝Uに確実に埋め込むことができ
る。
【0043】また、回転軸73は、その傾きの角度を調
節可能に支持されているので、畝U両側の斜面の傾きに
応じて回転軸73の傾きの角度、即ちフィルム埋込ディ
スク74の傾きを適宜調節することができる。
【0044】なお、本発明は前記実施形態に限定される
ものではなく、例えば以下のように、発明の趣旨から逸
脱しない範囲で適宜変更して具体化することもできる。 (1)各実施形態において、原動機としてのエンジン5
を省いて、手押し式に構成したり、テーラー等の小型管
理機やトラクタにより駆動・牽引されるアタッチ用に構
成したりすること。
【0045】(2)第二実施形態において、左右一対の
後輪としての補助車輪3を省くこと。 (3)上記(1)及び(2)を組み合わせた構成とする
こと。
【0046】
【発明の効果】請求項1〜4の発明に係るマルチフィル
ム張り機によれば、機体の操縦性を向上し、マルチフィ
ルムを安定して張ることができるという優れた効果を奏
する。
【0047】また、請求項5〜7の発明に係るマルチフ
ィルム張り機によれば、上記効果の他に、使用後に剥が
し難くならないようにマルチフィルムを畝に張ることが
できるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第一実施形態に係るマルチフィルム
張り機の側面図である。
【図2】 同マルチフィルム張り機の平面図である。
【図3】 同マルチフィルム張り機の機体幅を調節した
ときの状態を示す平面図である。
【図4】 本発明の第二実施形態に係るマルチフィルム
張り機の平面図である。
【図5】 図4のV−V線断面図である。
【図6】 同マルチフィルム張り機の動作状態を後方か
ら見た断面図である。
【符号の説明】
1 マルチフィルム張り機 2 走行車輪 3 補助車輪 4 機体 5 エンジン 6 伝動機構 7 溝切り部 8 フィルム供給部 9 フィルム押え部 10 土寄せ部 22 ハンドル 32 伝動軸 34 スプロケット 40 軸本体 40a 筒穴 41 スライド部 70 マルチフィルム張り機 71 フィルム埋込部 72 フィルム埋込アーム 73 回転軸 74 フィルム埋込ディスク 74a 周縁部 75 取付板部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 畝を跨いで走行する左右一対の前輪で前
    側が走行自在に支持された機体を備え、該機体の進行と
    ともにマルチフィルムを土壌面に敷設するマルチフィル
    ム張り機において、 前記機体は、畝を跨いで走行する左右一対の後輪で後側
    が走行自在に支持されたことを特徴とするマルチフィル
    ム張り機。
  2. 【請求項2】 進行方向を操作するためのハンドルが前
    記機体の後側に設けられた請求項1記載のマルチフィル
    ム張り機。
  3. 【請求項3】 前記機体は、畝幅に応じて機体の幅が調
    節可能に構成されており、 該機体の幅に応じて、両前輪又は両後輪を駆動するため
    の原動機が該機体の幅方向の略中央に支持されるととも
    に、該原動機の駆動力を両前輪又は両後輪に伝動するた
    めの左右に延びる伝動軸が伸縮するように構成された請
    求項1又は2記載のマルチフィルム張り機。
  4. 【請求項4】 前記機体は、左右に間隔を置いて前後に
    延びる一対の側枠を備えるとともに、該一対の側枠の間
    隔が畝幅に応じて調節可能に構成され、 該一対の側枠には、前記原動機を支持する原動機支持部
    が架設されるとともに、前記伝動軸が回転自在に支持さ
    れ、 前記原動機支持部の両端部は、それぞれ前記機体の幅方
    向へ相対位置調節可能に前記側枠に取り付けられてお
    り、 前記伝動軸は、前記原動機により駆動される略中央部
    と、該原動機の駆動力が取り出される各端部との間がそ
    れぞれ伸縮可能かつ相対回転不可能に構成された請求項
    3記載のマルチフィルム張り機。
  5. 【請求項5】 マルチフィルムを順次供給するフィルム
    供給部と、畝の左右両肩下方にマルチフィルムの両縁部
    をそれぞれ案内して押さえる左右一対のフィルム押え部
    と、略上下に延びる回転軸に回転自在に支持されてお
    り、該案内されたマルチフィルムの両縁部を周縁部で畝
    の前記左右両肩下方に埋め込む左右一対のフィルム埋込
    ディスクとを備えた請求項1〜4のいずれか一項に記載
    のマルチフィルム張り機。
  6. 【請求項6】 前記フィルム埋込ディスクは、前記回転
    軸が畝側に傾いた状態で支持された請求項5記載のマル
    チフィルム張り機。
  7. 【請求項7】 前記回転軸は、前記傾きの角度を調節可
    能に支持された請求項6記載のマルチフィルム張り機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100595377B1 (ko) 2004-11-12 2006-07-03 김정호 무동력 비닐피복장치
KR100655508B1 (ko) 2004-11-15 2006-12-11 엠테크영농조합법인 토지피복장치

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