JP3445125B2 - 農用膜体の巻取回収装置 - Google Patents

農用膜体の巻取回収装置

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JP3445125B2 JP31073797A JP31073797A JP3445125B2 JP 3445125 B2 JP3445125 B2 JP 3445125B2 JP 31073797 A JP31073797 A JP 31073797A JP 31073797 A JP31073797 A JP 31073797A JP 3445125 B2 JP3445125 B2 JP 3445125B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、畝の長手方向に沿
って移動しながら畝に被覆されて農用膜体(マルチフィ
ルム)を畝から剥ぎ取りつつ巻取体に巻取回収するよう
にした農用膜体の巻取回収装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の農用膜体の巻取回収装置として、
特開平3−262425号公報に開示の技術(従来例の
1)および特開平9−154418号公報に開示の技術
(従来例の2)等が公知であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来例の1は、当該公
報の第3ページ左下欄下段から右下欄上段および第1
図、第2図に記載されているように、2畝に跨って敷設
されているフィルムを、両畝(畦)中央部と両畝間中央
部の3ヶ所をコールター等のように大径の回転カッタで
分断するもので、このとき、押圧ローラで押圧しながら
切断するものであった。これ故、従来例の1では、押圧
ローラでカッタ(円板刃)の一側だけを押圧しているだ
けであるから、巻取体による巻取力によって膜体が緊張
気味であることから、カッタによる切断によって切裂状
となって切断方向の不揃が生じ易く、これによって該フ
ィルムが巻取途中において引きちがれて巻取体に巻取り
回収できず、作業の中断があったりして効率が悪いもの
となっていた。
【0004】また、従来例の2は、畝上面の中央部にお
けるフィルムをコールター刃(大径回転刃)によって切
断するものであり、当該公報で開示されているように、
作物の根を分断するような深さであることから、たばこ
等のように、残稈処理のときは有用ではあるものの、フ
ィルムを剥ぎ取って作物をある期間生育させるようなも
のを対象とするときは、根が分断されていることから、
生育不調を招くという課題があった。また、従来例の2
では、回転刃でフィルムを切断するとき、該フィルムを
押付けていないことから、従来例の1と同様に切断方向
の不揃による作用の中断があった。
【0005】本発明は、畝に敷かれている膜体をカッタ
で切断するとき、該カッタの左右両側を確実に押さえて
いることによって、切断方向の不揃を確実に阻止できる
ようにしたことを第1の目的とするものである。また、
本発明は、膜体をカッタで左右に分断するとき、その切
断深さを左右の押え具で設定することによって、作物の
根を切断することを確実に防止したことを第2の目的と
するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、畝4の長手方
向に沿って移動しながら該畝4に被覆された農用膜体F
を該畝4から剥ぎ取りつつ巻取体5に巻取回収するよう
にした農用膜体の巻取回収装置において、前述の第1の
目的を達成するために、次の技術的手段を講じている。
即ち、本発明に係る農用膜体(マルチフィルム)の巻取
回収装置は、農用膜体Fを左右に分断するカッタ9を備
え、該カッタ9の左右両側近傍に、膜体押え具10A,
10Bを備えていることを特徴とするものである(請求
項1)。
【0007】このような構成を採用したことにより、畝
4から剥ぎ取りつつ巻取体5の巻取方向の駆動によって
膜体4が緊張気味であっても、カッタ9の左右両側近傍
における膜体Fが押え具10A,10Bに確実に押付け
られ、膜体Fの切断方向が畝長手方向と略一直線状とな
って左右に分断された膜体1F,2Fは途中にて引きち
ぎれることはなくなったのである。この場合、カッタ9
は畝4の中央部に没入して畝長手方向に移動するときの
抵抗で回転するロータリ形であっても良いが、後下り傾
斜の刃縁9Aを有する固定された刃体9Bであることが
有利であり、また、膜体押え具10A,10Bはスキッ
ド形(舟形)であっても良いが転動自在なローラ13
A,13Bであることが有利である。
【0008】また、本発明に係る農用膜体の巻取回収装
置は、前述した構成に加えて、カッタ9は、後下り傾斜
の刃縁9Aを有する固定された刃体9Bで構成されてい
て、左右の膜体押え具10A,10Bは、転動自在なロ
ーラ13A,13Bで構成されていて、前記刃体9の刃
縁9Aはローラ13A,13Bの外周面より径外方向に
突出されていて、該ローラ13A,13Bは刃体9Bの
刃縁9Aによる切断深さを設定するゲージ作用を備えて
いることを特徴とするものである(請求項)。
【0009】このような構成を採用したことによって、
前述した作用とともに、ローラ13A,13Bによるゲ
ージ作用によって作物の根を不測に切断することを防止
して、前述した第1の目的に加えて第2の目的を達成す
るのである。この場合、刃体9Bの取付部または/およ
びローラ13A,13Bの取付部にゲージ調整手段を具
備させることが有利である。更に、本発明に係る農用膜
体の巻取回収装置は、畝4の長手方向に沿って移動しな
がら該畝4に被覆された農用膜体Fを該畝4から剥ぎ取
りつつ巻取体5に巻取回収するようにした農用膜体の巻
取回収装置において、農用膜体Fを左右に分断するカッ
タ9を備え、該カッタ9の左右両側近傍に、膜体押え具
10A、10Bを備え、前記カッタ9で左右に分断した
農用膜体1F,2Fを巻取り道程中において各別に案内
する案内手段24を備え、該案内手段24によって各別
に案内された左右の農用膜体1F,2Fを格別に巻取り
回収する左右の巻取体5A,5Bを備え、該巻取体5
A,5Bを巻取方向に強制駆動する駆動手段30を備
え、該駆動手段30に、ブレーキ手段33を付帯させて
いることを特徴とするものである(請求項)。
【0010】また、本発明に係る農用膜体の巻取回収装
置は、前記農用膜体Fを左右に分断するカッタ9の前方
又は後方において、畝溝上に位置する農用膜体Fの左右
端縁又はこの端縁の覆土をめくり上げる作用具18を左
右に配置していることを特徴とするものである(請求項
)。このような構成を採用したことにより、畝4に被
覆した農用膜体Fを該畝4から確実に引き剥ぎつつ左右
に分断した状態で左右の巻取体5A,5Bに巻取り回収
できたのである。
【0011】更に、本発明に係る農用膜体の巻取回収装
置は、畝4の長手方向に沿って移動しながら該畝4に被
覆された農用膜体Fを該畝4から剥ぎ取りつつ巻取体5
に巻取回収するようにした農用膜体の巻取回収装置にお
いて、農用膜体Fを畝4から剥ぎ取って巻取体5に巻取
回収する道程の途中に、農用膜体Fを左右に分断するカ
ッタ9を備えていることを特徴とするものである(請求
)。このような構成を採用したことにより、カッタ
9の摩耗を防止してその耐用度を向上しつつ前述した第
1・2の目的を達成できたのである。
【0012】また、前記巻取体5は巻取方向に強制駆動
可能とされていて、該巻取体5に農用膜体Fを巻取る道
程の途中に該巻取りによって回転されるガイド手段24
を備え、該ガイド手段24にカッタ9を備えていること
を特徴とするものである(請求項)。このような構成
を採用したことにより、カッタ9は巻取り力(抵抗)に
よって回転できて刃縁の傷みも少なく、該カッタ9の駆
動モータ等は必要はなくなって、構造の簡素化も図れる
に至ったのである。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図を参照して本発明に係る
農用膜の巻取回収装置についてその実施形態のいくつ
かを説明する。図1〜図3は、トラクタ車体1の三点リ
ンクで例示するリンク装着装置2を介して着脱自在でか
つ昇降自在な本発明に係る巻取回収装置3を備えたもの
が例示されており、該巻取回収装置3は、畝4の長手方
向に沿ってトラクタ車体1の走行によって移動しながら
該畝4に被覆された農用膜体Fを該畝4から剥ぎ取りつ
つ巻取体5に巻取回収するように構成されている。
【0014】リンク装着装置2は、これを定形化する装
着枠体6に連結されていて、該装着枠6は正背面視で門
形として立設された主フレーム6Aと、この主フレーム
6Aの下部から後方に水平方向として延伸された左右フ
レーム6Bと、この左右フレーム6Bに亘って横架され
ているボックス形のツールバー6Cと、このツールバー
6Cの左右方向中央部と主フレーム6Aの頂部とを連結
しているトップマスト6Dによって構成されている。ツ
ールバー6Cの左右方向中央部には機台7が水平面上で
後方に突出されており、該機台7には下方に延伸するス
テー8を介して農用膜体Fを左右に分断するカッタ9を
備え、該カッタ9の左右両側近傍に、膜体押え具10
A,10Bが備えられている。
【0015】第1の実施形態では、ステー8の下部に図
4および図5で示すようにボルト締結手段11を介して
後下り傾斜の刃縁9Aを有する直刃形状の刃体9Bを角
度調整自在として固定して備えるとともに、ステー8の
下部より左右方向に突出した軸12に転動自在なローラ
13A,13Bを備えることで押え具10A,10Bが
構成されていて、前記刃体9B刃縁9Aはローラ13
A,13Bの外周面より径外方向に突出されていて、該
ローラ13A,13Bは刃体9Bの刃縁9Aによる切断
深さを設定するゲージ作用を備え、本実施例では、図5
に示すようにボルト締結手段11の締結弛緩によってゲ
ージを大小に調整可能としている。
【0016】また、カッタ9の左右両側近傍に位置する
押え具10A,10Bは、図5で示すようにカッタ9の
切断作用部よりも前方に位置することで、切断作用時に
膜体Fのシワ、浮上り等を確実に防止した状態で該膜体
Fを左右方向に分断可能とされていて、ここに、膜体F
の切断方向の不揃を防止しているのである。なお、刃体
9Bは桶形のカッターカバー14によって上方から覆わ
れており、該カッタカバー14はボルト締結手段11に
よって刃体9Bと共締めされており、該カバー14は刃
体9Bに障害物が衝突するのをプロテクトしているとと
もに、不測に刃縁9Aに人手が接触するのを防止してい
る。
【0017】このように、カッタ9による膜体Fの左右
分断は、該膜体Fを切断する深さに設定できることか
ら、作物の根を不測に切断するのを確実に阻止している
のである。勿論、たばこ等の残稈のときは、カッタ9に
よる切断深さを大きくして当該残稈の根部を切断するよ
うにしても良く、このときは、膜体Fの回収後において
残稈の引抜きが容易となるのである。ツールバー6Cの
左右両端部には、取付ボックス15A,15Bがボルト
締結手段16A,16Bによって左右方向に摺動固定自
在に套嵌されており、該ボックス15A,15Bには板
状の杆材17A,17Bが垂直方向下方に延伸されてお
り、該機材17A,17Bの下端にはスキ形状とされた
作用具18A,18Bが備えられている。
【0018】すなわち、図1および図3で示すように農
用膜体Fを左右に分断するカッタ9の前方または後方に
おいて、畝溝上に位置する農用膜体Fの左右端縁F1,
F2又はこの端縁の覆土Q1,Q2をめくり上げる作用
具18を左右に配置しているのであり、図ではカッタ9
の前方において覆土Q1,Q2を除去するものが例示さ
れており、該左右の作用具18A,18Bは畝4の幅の
大小に応じて左右間隔が調整自在とされているのであ
る。更に、ツールバー6Cの左右両端部には、取付ボッ
クス19A,19Bがボルト締結手段20A,20Bに
よって左右方向に摺動固定自在に套嵌されており、該ボ
ックス19A,19Bから板状の側板21A,21Bが
水平面上において後方に延伸されており、該左右の側板
21A,21Bの後端部にはフランジボルト締結手段2
2A,22Bを介して支軸23が架設されており、該支
軸23にはガイド手段24を構成するパイプ25が回転
自在に套嵌されていて、該パイプ25は図1で示してい
るようにカッタ9上りやや後方でかつ上方に位置してい
る。
【0019】一方、機台7にはその後端に端板26が固
設されていて、該端板26には前後方向(畝長手方向)
の軸芯廻りに回転自在な左右一対のパイプ27A,27
Bが備えられている。更に、機台7には伝動ボックス2
8が立設されており、該伝動ボックス28に内蔵した伝
動手段29を介して電動モータ30の回転を伝動ボック
ス28の上部に備えた巻取体5、すなわち、左右の巻取
体5A,5Bを巻取方向に強制駆動可能としている。
【0020】すなわち、図3で示すように、畝4に被覆
されている膜体Fは畝中央部においてカッタ9によって
左右に分断され、左右一対のパイプ27A,27Bによ
って左右方向の位置決めガイドをしつつパイプ25によ
ってやや緊張気味にガイドしつつ左右に分断された膜体
1F,2Fを左右の巻取体5A,5Bの巻取駆動によっ
て巻取回収するように構成されていて、モータ、伝動手
段は巻取体の巻取方向の駆動手段を構成している。な
お、モータ30は減速機付モータを採用することが望ま
しくまた、伝動手段29はチェーン伝動、ベルト伝動、
ギヤ伝動でも良いが巻取体5A,5Bによる巻取を確実
にするには、チェーン伝動でかつ減速したものを援用す
ることが、巻取トルクが大となって推奨される。
【0021】また、モータ30に代替してトラクタのP
TO軸からの動力で巻取体5A,5Bを駆動することも
できるが、いずれにしても、左右の巻取体5A,5Bを
共通の原動源(モータ30等)と伝動ボックス28の内
蔵した伝動手段29によって分配駆動することにより、
部品の共通化による構造の簡素化とメンテナンスの容易
さの面で有利となる。図6〜図9を併せて参照すると、
伝動手段29の出力軸29Aは伝動ボックス28の上部
においてその軸心を左右方向として該ボックス28から
左右に突出されて該ボックス28に軸心廻りに回転自在
として支持されており、出力軸29Aの左右突出端には
円板形状の端板31A,31Bがその中心において軸受
32によって回転自在に備えられている。
【0022】更に、出力軸29Aの左右突出端と左右の
端板31A,31Bの間にはブレーキ手段33A,33
Bが介在されており、このブレーキ手段33A,33B
を介して左右端板31A,31B、すなわち、左右の巻
取体5A,5Bを巻取方向に駆動可能としている。ブレ
ーキ手段33A,33Bはその一方(他方も同じ構成)
について図6、図7で示すように、出力軸29Aに固着
したブレーキドラム34にバンドブレーキシュ35を巻
装しており、ブレーキシュバンド36はその両端が一方
のピン37Aにて端板31Aに枢着されており、同じく
端板31Aにピン38にて枢着したブレーキアーム39
に他方がピン37Bに枢着され、アーム39はその一端
に、ブレーキバネ40を掛張しており、図6の矢示A方
向に回転させるとき、ブレーキ手段33Aを介して巻取
方向に巻取体5を強制駆動しているのである。
【0023】このブレーキ手段33A,33Bを備える
ことによって、左右に分断された膜体1F,2Fを緊張
気味に巻取るに際して、巻取径の増減によるトルク変動
に追従させることができ、巻取道程中において、膜体1
F,2Fが不測に引きちぎられるのを防止するととも
に、巻取膜体3Fの巻取圧をほぼ一定にしているのであ
る。これ故、ブレーキ手段33A,33Bは、図示のバ
ンドブレーキが最も推奨されるが、その他のブレーキ手
段(内拡式等)であっても構わず、また、ブレーキ手段
を付帯させるか否かは自由である。
【0024】また、前記のブレーキ手段33A,33B
の作用を考慮すると、該ブレーキ手段33A,33Bは
クラッチ・ブレーキ手段であっても良いこと明らかであ
ろう。図8および図9は巻取体5の構成と巻取った膜体
Mの取り外し状態が示してある。巻取体5は、該板31
に左右方向外方に突出した複数(図では2本)の棒体4
1と、この棒体41に軸方向挿脱自在なパイプ材からな
る巻取棒42と、この巻取棒42の外端に挿脱自在とさ
れた位置決め体43とからなっていて、位置決め体43
はフランジ43Aを有している。
【0025】巻取棒42は、左右に分断された膜体の幅
よりは広く形成されているとともに、棒体41に嵌入さ
れて膜体を巻取るときの力及び巻取ったフィルムの重さ
を支持可能な長さを有している。図8は、巻取量が多い
場合(大径膜体M)の取外し方法であり、膜体Mを外方
に引抜くと棒体41から巻取棒42が離脱され、かつ巻
取棒42の間隔が小さくなるので巻取圧が高くとも簡単
に取外すことができるのである。図9は巻取量が少ない
場合であり、位置決め体43を先に離脱してから巻取体
42の自由端間隔を小にし、その後、膜体Mを軸方向に
引抜けば良い。
【0026】なお、棒体41をパイプ材とし、巻取棒4
2を中実材としても良いものである。図10〜図13は
本発明の他の有用な変形例を示している。図10はカッ
タ9のゲージ設定手段の他の例を示しており、押え具1
0の車軸12の支持部において、ステー8に上下方向の
挿通孔(軸受部)44を形成し、車軸12を軸受部44
に挿通してボルト締結手段45の締結弛緩によってカッ
タ9と押え具10の上下相対位置を調整するようにした
ものである。
【0027】図11と図12は、農用膜体Fを畝4から
剥ぎ取って巻取体5に巻取回収する道程の途中に、農用
膜体Fを左右に分断するカッタ9を備えたものであり、
具体的には、巻取体5は巻取方向に強制駆動可能とされ
ていて、該巻取体5に農用膜体Fを巻取る道程の途中に
該巻取によって回転されるガイド手段24を備え、該ガ
イド手段24にカッタ9を備えているのである。すなわ
ち、ツールバー6Cに後方に突出するステー46の左右
一対を設け、このステー46間に、該ステー46に形成
した凹部46Aを介してガイド手段24を構成するパイ
プ(ローラ)25を回転自在に、かつ凹部46Aに嵌脱
自在に架設し、このパイプ25の左右方向中央部に円盤
形のカッタ9を固設しており、更にパイプ25の上方に
同じくガイド手段24を構成する前後方向に向いた左右
一対のパイプ(ローラ)27A,27Bを設けたもので
あり、これらパイプ(ガイド手段)24に畝4から剥ぎ
取った膜体Fを巻取体5に一端を巻付け固着した状態で
巻取体5をモータ30で強制駆動するときの引張り力に
よって膜体Fとガイド手段24との接触力を発生させる
ことでカッタ9を回転し、膜体Fを左右に分断するよう
にしたものであり、その他の構成は既述の構成及び作用
と共通するので、共通部分は共通符号で示している。
【0028】図13は既述した第1実施形態において、
カッタ9を円盤カッタとしてステー8に軸8Aで回転自
在に備えるとともに、押え具10を舟形の滑走体で構成
したものであり、このときは、ゲージ調整はステー8に
対して押え具10を例えば長孔とボルト締結手段によっ
て上下方向に位置変更自在に装着することで可能とな
る。なお、上述において畝4に被覆された膜体Fの巻取
回収に当っては、作業開始は例えば枕地において、人手
によって膜体Fをめくり上げておき、これを巻取体5に
係着した後は、畝長手方向にトラクタ車体1を走行すれ
ば前述したように人手に頼ることなく、膜体Fを左右に
分断しつつ巻取体5に自動的に巻取回収できるのであ
り、巻取膜体Mはこれを巻取体5から離脱することで、
巻取体5は繰返し使用できるものである。
【0029】また、前述した構成は一例であって、例え
ばトラクタ車体1は、耕耘機、テーラー等のようなハン
ド形のトラクタであっても良いものである。
【0030】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば畝
に被覆された膜体を剥ぎ取りながら左右に分断した状態
で巻取体に確実に巻取回収できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施の形態を示す全体の側面図である。
【図2】第1実施の形態を示す全体の平面図である。
【図3】第1実施の形態を示す全体の背面図である。
【図4】カッタと押え具の要部を示す背面図である。
【図5】図4の側面図である。
【図6】ブレーキ手段の正面図である。
【図7】図6の矢示Bを示す平面図である。
【図8】巻取体からの膜体の引抜きを示す第1例の説明
図である。
【図9】巻取体からの膜体の引抜きを示す第2例の説明
図である。
【図10】カッタと押え具の他例を示す側面図である。
【図11】第2実施の形態を示す側面図である。
【図12】図11の背面図である。
【図13】カッタと押え具の変形例を示す側面図であ
る。
【符号の説明】
1 トラクタ車体 3 巻取回収装置 4 畝 5 巻取体 9 カッタ 10 押え具 F 膜体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−61436(JP,A) 特開 平7−236307(JP,A) 特開 平8−9791(JP,A) 実開 平6−17429(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A01G 13/00 302

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 畝(4)の長手方向に沿って移動しなが
    ら該畝(4)に被覆された農用膜体(F)を該畝(4)
    から剥ぎ取りつつ巻取体(5)に巻取回収するようにし
    た農用膜体の巻取回収装置において、 農用膜体(F)を左右に分断するカッタ(9)を備え、
    該カッタ(9)の左右両側近傍に、膜体押え具(10
    A)(10B)を備え 前記カッタ(9)は、後下り傾斜の刃縁(9A)を有す
    る固定された刃体(9B)で構成されていて、左右の膜
    体押え具(10A)(10B)は、転動自在なローラ
    (13A)(13B)で構成されていて、前記刃体(9
    B)の刃縁(9A)は前記ローラ(13A)(13B)
    の外周面より径外方向に突出されていて、該ローラ(1
    3A)(13B)は前記刃体(9B)の刃縁(9A)に
    よる切断深さを設定するゲージ作用を備え ていることを
    特徴とする農用膜体の巻取回収装置。
  2. 【請求項2】 畝(4)の長手方向に沿って移動しなが
    ら該畝(4)に被覆された農用膜体(F)を該畝(4)
    から剥ぎ取りつつ巻取体(5)に巻取回収するようにし
    た農用膜体の巻取回収装置において、 農用膜体(F)を左右に分断するカッタ(9)を備え、
    該カッタ(9)の左右両側近傍に、膜体押え具(10
    A)(10B)を備え、 前記カッタ(9)で左右に分断した農用膜体(1F)
    (2F)を巻取る道程中において各別に案内する案内手
    段(24)を備え、該案内手段(24)によって各別に
    案内された左右の農用膜体(1F)(2F)を格別に巻
    取り回収する左右の巻取体(5A)(5B)を備え、該
    巻取体(5A)(5B)を巻取方向に強制駆動する駆動
    手段(30)を備え、該駆動手段(30)に、ブレーキ
    手段(33)を付帯させている ことを特徴とする農用膜
    体の巻取回収装置。
  3. 【請求項3】 農用膜体(F)を左右に分断する前記カ
    ッタ(9)の前方又は後方において、畝溝上に位置する
    農用膜体(F)の左右端縁又はこの端縁の覆土をめくり
    上げる作用具(18A)(18B)を左右に配置してい
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の農用膜体の
    巻取回収装置。
  4. 【請求項4】 畝(4)の長手方向に沿って移動しなが
    ら該畝(4)に被覆された農用膜体(F)を該畝(4)
    から剥ぎ取りつつ巻取体(5)に巻取回収するようにし
    た農用膜体の巻取回収装置において、 農用膜体(F)を畝(4)から剥ぎ取って前記巻取体
    (5)に巻取回収する道程の途中に、農用膜体(F)を
    左右に分断するカッタ(9)を備え、 前記巻取体(5)は巻取方向に強制駆動可能とされてい
    て、該巻取体(5)に農用膜体(F)を巻取る道程の途
    中に該巻取りによって回転されるガイド手段(24)を
    備え、該ガイド手段(24)に前記カッタ(9)を備え
    ている ことを特徴とする農用膜体の巻取回収装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の農用膜体の巻取回収装
    置に、請求項3に記載の作用具(18A)(18B)を
    備えていることを特徴とする請求項4に記載の農用膜体
    の巻取回収装置。
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