JPH0122426Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 さつま芋等のマルチ栽培においては、収穫前に
地上の茎葉を取り除いて、マルチ・フイルムを撤
去する作業が必要とされる。この為にフレール・
シユレツダー（モーア）で茎葉を截断してから、
マルチ・フイルムを人手によつて撤去することが
多い。

特に畝作りの場合、茎葉がマルチの表面に沿つ
て畝の両側に垂れ下がつている所では、刈り高を
株の根元ぎりぎりまで下げないと刈り残しが出
る。逆に、刈り高を下げ過ぎると、マルチ・フイ
ルムをフレールで細断してしまい、後処理に大変
な手間を必要とする。

本考案は以上に鑑み、フレールの刈り高を規制
する支持輪を畝の上面に跨らせて転動せしめると
ともに、支持輪のトレツドをたどる案内部材を設
けることによつて、マルチ・フイルムを傷付ける
ことなく、刈り残しを出さずに茎葉の処理が出来
るフレール・シユレツダーを提供せんとするもの
である。

次に図に示す実施例にもとづき本考案を詳細に
説明する。

本案実施例のフレール・シユレツダーは、第１
図に示す如く、畝１５を跨いで両側に配設した主
車輪４，４、エンジン２及び操縦ハンドル３を有
する機体１の前部に、複数のフレール７を配設し
て前記エンジンで駆動を受けるフレール・ドラム
６と、機体１に固着した支杆１０，１０の先端に
畝１５の上面に跨つて転動する刈り高規制用支持
輪１８を備え、前記主車輪とによつて安定に走行
自在ならしめたものである。

この支持輪１８は、横置した間筒１７の両側に
該間筒１７より大径の車輪５，５を、畝１５の両
肩部に乗る様に固着せしめて、全体として支杆１
０，１０に対して回動自在及び上下に取着位置可
変に設けたものである。なお、この支持輪１８
は、畝１５の上面形状に合わせた鼓状の一体形の
ものとしても良い。

以上の構成により、作業時に支持輪１８が畝１
５の上面に沿つて畝１５を挟み込む様にして畝１
５の上面を均平し乍転動するので、畝１５に対す
る追従性がきわめて良好であり、畝高ｈが変化し
ても畝１５の上面とフレール・ドラム６との相対
位置関係はほとんど変化しない。したがつて、刈
り高Ｈが畝高ｈより多少大きくなる程度に支持輪
１８の取着位置を選定して、フレール７が地上の
茎葉８の根元１６ぎりぎりの所を切断する様にし
ても、畝１５の表面を覆うマルチフイルム９がフ
レール７に触れて破られることがなく、茎葉８を
刈り残しなく処理できる。

また、機体１からフレール・ドラム６の下側前
方に茎葉８をすくい上げる為の案内部材１１，１
１を突設せしめており、支持輪１８の作用により
畝１５の上面との相対位置がほぼ一定に保たれる
ので、案内部材１１，１１の先端部１４，１４が
マルチフイルム９を突き破る心配がない。さら
に、案内部材１１，１１が第２図に示す如く、支
持輪１８の車輪５，５のトレツドをたどつて摺走
する様にせしめているので、茎葉が支持輪１８で
踏み付けられても、すくい上げ作用に支障を与え
ることがなく、フレール７による切断がより確実
に行なえる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案実施例の側面図、第２図は正面
図（要部のみ）である。 ８……地上茎葉、１１……案内部材、１５……
畝、１８……支持輪。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. マルチ栽培における地上茎葉８を截断するもの
   であつて、畝１５の上面に跨がつて該上面を均平
   し乍転動する刈り高規制用支持輪１８を設けると
   ともに、該支持輪１８のトレツドをたどつて前記
   茎葉８をすくい上げる案内部材１１を設けたフレ
   ール・シユレツダー。