JP6746815B1 - 簡易蔓切機 - Google Patents

簡易蔓切機 Download PDF

Info

Publication number
JP6746815B1
JP6746815B1 JP2020036322A JP2020036322A JP6746815B1 JP 6746815 B1 JP6746815 B1 JP 6746815B1 JP 2020036322 A JP2020036322 A JP 2020036322A JP 2020036322 A JP2020036322 A JP 2020036322A JP 6746815 B1 JP6746815 B1 JP 6746815B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
main body
stay
ridge
cutting machine
rear wheels
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2020036322A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2021136897A (ja
Inventor
安男 宮崎
安男 宮崎
Original Assignee
宮崎 淳子
宮崎 淳子
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 宮崎 淳子, 宮崎 淳子 filed Critical 宮崎 淳子
Priority to JP2020036322A priority Critical patent/JP6746815B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6746815B1 publication Critical patent/JP6746815B1/ja
Publication of JP2021136897A publication Critical patent/JP2021136897A/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Harvesting Machines For Root Crops (AREA)

Abstract

【課題】マルチフィルムで被覆された畝上を走行させることで長尺の蔓を有する甘藷等の茎葉部を容易に切断することができる簡易蔓切機を提供する。【解決手段】本発明に係る簡易蔓切機1は、一対の前車輪2と一対の後車輪3と、前後車輪2,3の間隙に配設した本体部12と、本体部12に突設して後方に上昇して伸延する操作ステー部41と、からなり、本体部12は、前後車輪2,3の車軸6方向と同方向に回動自在に軸支した回動軸25と、回動軸25から放射方向に突設した軸受部27に2つのフレール刃31を拡開して軸支した複数の切断部26と、回動軸25を正逆駆動自在とする電気モーター37と、を備え、操作ステー部41は、把持部48と、電気モーター37の動作を操作する操作部49と、を有すると共に、操作部49には少なくとも電気モーター37の正逆回転を切替自在とする切替スイッチ51を備えたことを特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明は、マルチフィルムで被覆された畝上を走行させることで長尺の蔓を有する甘藷等の茎葉部を容易に切断することができる簡易蔓切機に関する。
従来、甘藷等の植物は、保温性の向上や成長した蔓が畝に根を張ることを防止するために複数の畝を平行に形成して各畝をマルチフィルムと呼ばれる樹脂製のフィルムで覆い、畝の上部に所定の間隔で苗を植えて栽培される。
また、作業通路として使用される畝間に至るまで複数の畝の全ての部分をマルチフィルムで被覆するとフィルム浮きや水はけの問題、畝間での作業時のフィルム破断や歩行が不安定となるため畝間をマルチフィルムで被覆することはない。
従って、このような栽培では成長した蔓が畝の上部からマルチフィルムに沿って下方の畝間に達しそこで蔓の節から不定根を張るため、そのままでは収穫時にマルチフィルムを剥がせず畝の中から甘藷等を掘り出すことができないことから、畝上の株元の茎葉部を鎌等の農具を使って人手により切断しマルチフィルム上の蔓を全て畝間に載置した後でマルチフィルムを巻き取るようにして剥がす必要がある。
しかしながら、茎葉部の切断を人的作業で行うのは非常に煩雑であるため、例えば、特許文献1に開示されるように、トラクタ等の農作業機で牽引され畝を跨いで両畝間を走行可能な車輪を備えた大型の蔓切機が考案され実際に使用されている。
また、例えば、特許文献2に開示されるように、作業者自身が押しながら蔓切り作業を可能とする比較的小型の蔓切機が考案されている。
これらの蔓切機は何れも畝間の蔓を引き起こしながら株元の茎葉部を回転するフレール刃で切断しようとするものである。
特開2000−287516号公報 実開昭57−59526号公報
確かに特許文献1に記載の技術によれば、畝間に跨ぐようにして蔓切機を牽引したトラクタを走行させれば蔓掻き上げディスク65で畝間の蔓を上方に持ち上げつつ回転するフレール刃22で蔓や茎葉部を切断できる点で優れている。
しかしながら、特許文献1に係る技術は、尾輪34の昇降調整機構を備えるものの装置全体が大型でありフレール刃22も大型であるためマルチフィルム24を切断しないようにマルチフィルム24とフレール刃22との距離を調整しても畝間から畝10の上部までの高さのバラツキに追従するよう都度昇降調整をするのは非常に煩雑である。
また、万一、マルチフィルム24を切断してもマルチフィルム24がフレール刃22に巻き付かないように中央部のフレール刃22aを直線的に形成しているものの、畝間は雨等でぬかるんだり作業者が歩行することで平坦性は極めて悪い状態であり、畝間に車輪が位置する大型で重量物の蔓切機は大きく左右に揺れながら上下して走行することになり、昇降調整機構やフレール刃22の形状だけでは巻き付きを防止することはできない。
また、特許文献2に記載の技術によれば、支持輪18を畝上に、主車輪4を畝間に配置して畝15に沿って操縦ハンドル3を操作して作業者が歩きながら作業ができ、案内部材11で畝間の蔓を上方に持ち上げつつ回転するフレール刃7で蔓や茎葉部を切断できる点で優れている。
しかしながら、特許文献2に係る技術は、主車輪4を畝間に配置するため上述のように平坦性の悪い畝間では蔓切機は大きく左右に揺れながら上下して走行することになり、たとえ支持輪18が畝上に位置されていても畝上で支持輪18の左右上下の移動を安定させながらフレール刃7がマルチフィルム9に接触しないように蔓切機を走行させることは難しい。
また、操縦ハンドル3を操作しながら歩行する作業者は、収穫物に負荷を与えないよう畝上を歩くことができないため畝間に跨りながら歩行する必要があり、蔓切機が比較的小型でありながら作業性は煩雑となってしまう。
更に、特許文献1、2に係る技術は、フレール刃を回転させる動力が内燃機関であるエンジンのためマルチフィルムがフレール刃に巻き付いた場合に可及的に停止できず、マルチフィルムを破断して周辺に飛散させてしまう。
このような問題を有するため、市販されている上述のような高価な蔓切機を購入しても多くの場合継続使用されず茎葉部の切断を人的作業で行っているのが現状である。
この発明は、以上のような事情に鑑みてなされたものであり、マルチフィルムで被覆された畝上を走行させることで長尺の蔓を有する甘藷等の茎葉部を容易に切断することができ、しかも、切断時にマルチフィルムを巻き込んだとしても容易に解消することができる簡易蔓切機を提供することにある。
以上のような目的を達成するために、本発明は以下の技術を提供する。
請求項1に係る発明では、畝上に載置され畝上を走行自在とした一対の前車輪と一対の後車輪と、前記前後車輪の間隙に配設した本体部と、前記本体部に突設して後方に上昇して伸延する操作ステー部と、からなり、前記本体部は、前記前後車輪の車軸方向と同方向に回動自在に軸支した回動軸と、前記回動軸から放射方向に突設した軸受部に2つのフレール刃を拡開して軸支した複数の切断部と、前記回動軸を正逆駆動自在とする電気モーターと、を備え、前記操作ステー部は、把持部と、前記電気モーターの動作を操作する操作部と、を有すると共に、前記操作部には少なくとも前記電気モーターの正逆回転を切替自在とする切替スイッチを備えたことを特徴とする簡易蔓切機を提供せんとする。
請求項2に係る発明では、前記操作ステー部は、前記本体部を基点として左右に移動自在に形成したことを特徴とする請求項1に記載の簡易蔓切機を提供せんとする。
請求項3に係る発明では、前記操作ステー部は、前記本体部を基点として上下に移動自在に形成したことを特徴とする請求項1または2に記載の簡易蔓切機を提供せんとする。
請求項4に係る発明では、前記前後車輪は、円錐台状に形成して縮径した上底部が内側となるよう配置したことを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の簡易蔓切機を提供せんとする。
請求項5に係る発明では、前記フレール刃の刃部は、上部に頂角をなす断面視二等辺三角形状に形成し、前記フレール刃の基部と前記刃部とでなす角度を110°以上130°以内に形成したことを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の簡易蔓切機を提供せんとする。
請求項1記載の発明によれば、畝上に載置され畝上を走行自在とした一対の前車輪と一対の後車輪と、前後車輪の間隙に配設した本体部と、本体部に突設して後方に上昇して伸延する操作ステー部と、からなり、本体部は、前後車輪の車軸方向と同方向に回動自在に軸支した回動軸と、回動軸から放射方向に突設した軸受部に2つのフレール刃を拡開して軸支した複数の切断部と、回動軸を正逆駆動自在とする電気モーターと、を備え、操作ステー部は、把持部と、電気モーターの動作を操作する操作部と、を有すると共に、操作部には少なくとも電気モーターの正逆回転を切替自在とする切替スイッチを備えたことより、畝の高さのバラツキや畝間の平坦性に影響されず畝上を走行させることができるため株元の茎葉部を安定的に切断することができる。
また、万一、フレール刃がマルチフィルムと接触して巻き込んでも切替スイッチで可及的に回動軸を逆回転させて巻き込みを解消することができる。
また、重量物となる機構を備えておらずシンプルで小型・軽量なので取り扱いが容易であり、畝上を走行させても畝内の収穫物に負荷を与えず、更に、未使用時の収納場所に困ることもなく、しかも、安価に製造することができる。
請求項2記載の発明によれば、操作ステー部は、本体部を基点として左右に移動自在に形成したことより、畝間に跨ることなく一本の畝間を歩行しながら簡易蔓切機を走行させることができるので楽な姿勢で効率よく作業を行なうことができる。
請求項3記載の発明によれば、操作ステー部は、本体部を基点として上下に移動自在に形成したことより、畝の高さがバラついても簡易蔓切機を安定して走行させることができ、更に、背丈の異なる作業者でも共通使用が可能なので汎用性に優れている。
請求項4記載の発明によれば、前後車輪は、円錐台状に形成して縮径した上底部が内側となるよう配置したことより、前後車輪が畝上の両縁部を挟持するようにして安定走行させることができる。
請求項5記載の発明によれば、フレール刃の刃部は、上部に頂角をなす断面視二等辺三角形状に形成し、フレール刃の基部と刃部とでなす角度を110°以上130°以内に形成したことより、広い刃幅で茎葉部を安定的に切断でき、更に、左右の畝間に伸びる蔓を的確に捕らえて切断でき、しかも、フレール刃の片側の一方の刃が消耗しても取付け位置を逆にすれば他方の刃で切断が可能となるためフレール刃の寿命を延ばすことができる。
本実施形態に係る簡易蔓切機の前方斜視図である。 本実施形態に係る簡易蔓切機の使用状態を示す左側面説明図である。 本実施形態に係る簡易蔓切機の使用状態を示す背面説明図である。 本実施形態に係る簡易蔓切機の底面斜視図である。 本実施形態に係る簡易蔓切機の操作ステー部を除く部分平面透視図である。 図5のA−A線断面図である。 図5のB−B線断面図である。 図5のC−C線断面図である。 (a)は切断部を示す斜視図であり、(b)はフレール刃の左側面図で、(c)は正面図である。 本実施形態に係る簡易蔓切機の部分拡大前方斜視図である。 本実施形態に係る簡易蔓切機の他の部分拡大前方斜視図である。
本発明の実施形態に係る簡易蔓切機の要旨は、畝上に載置され畝上を走行自在とした一対の前車輪と一対の後車輪と、前後車輪の間隙に配設した本体部と、本体部に突設して後方に上昇して伸延する操作ステー部と、からなり、本体部は、前後車輪の車軸方向と同方向に回動自在に軸支した回動軸と、回動軸から放射方向に突設した軸受部に2つのフレール刃を拡開して軸支した複数の切断部と、回動軸を正逆駆動自在とする電気モーターと、を備え、操作ステー部は、把持部と、電気モーターの動作を操作する操作部と、を有すると共に、操作部には少なくとも電気モーターの正逆回転を切替自在とする切替スイッチを備えたことを特徴とする。すなわち、マルチフィルムで被覆された畝上を走行させることで長尺の蔓を有する甘藷等の茎葉部を容易に切断することができ、しかも、切断時にマルチフィルムを巻き込んだとしても容易に解消することができる簡易蔓切機の提供を図ろうとするものである。
以下、本発明に係る簡易蔓切機1の一実施形態について図面を参照しながら説明する。また、本説明中において左右同一又は左右対称の構造や部品については、原則として同一の符号を付し、左右何れか一方のみを説明して、他方については説明を適宜省略する。
また、本説明中における簡易蔓切機1の前後左右の位置関係は、図1において最も左側に図示された前車輪2の側が前方で、最も右側に図示された保護キャップ45の側が後方で、後方から前方を臨んだ際に左側となる側が左側、すなわち図示された本体部12の側面(18)の側が左側で、図示されない対向する側を右側として説明している。
なお、本説明中では、畝UはマルチフィルムFで被覆されたものとして説明するため、畝U上との表現は畝Uの上部であってその部分のマルチフィルムFの表面部分を示すものとして説明する。
また、本説明中における茎葉部Kには蔓K1も含むものとして説明する。
本発明の実施形態に係る簡易蔓切機1は、図1,2,4に示すように、畝U上に載置され畝上を走行自在とした一対の前車輪2と一対の後車輪3と、前後車輪2,3の間隙に配設した本体部12と、本体部12に突設して後方に上昇して伸延する操作ステー部41と、からなり、本体部12は、前後車輪2,3の車軸6方向と同方向に回動自在に軸支した回動軸25と、回動軸25から放射方向に突設した軸受部27に2つのフレール刃31を拡開して軸支した複数の切断部26と、回動軸25を正逆駆動自在とする電気モーター37と、を備え、操作ステー部41は、把持部48と、電気モーター37の動作を操作する操作部49と、を有すると共に、操作部49には少なくとも電気モーター37の正逆回転を切替自在とする切替スイッチ51を備えている。
従って、作業者Mは、図2,3に示すように、マルチフィルムFで被覆された畝U上に載置された前後車輪2,3を有する本体部12の後方から操作ステー部41の把持部48を握り、簡易蔓切機1を押し出すようにして畝U間を歩行するだけで回転するフレール刃31により株元の茎葉部Kを容易に切断することができ、万一、フレール刃31にマルチフィルムFが巻き付いたとしても、手元の切替スイッチ51を操作するだけで可及的にフレール刃31を逆回転させて巻き付きを解消することができる。
そして、畝UからマルチフィルムFを剥がす際に邪魔になる畝U上で切断された茎葉部Kを畝U間に載置してマルチフィルムFの剥がし作業を行い、畝U内の収穫物Sを専用の機械や手作業で掘り起こして収穫することができる。
以下、本実施形態に係る簡易蔓切機1の各部の構成について具体的に詳述する。
前後車輪2,3は、図4,5に示すように、薄板状の合成樹脂材を下底部5が開口した円錐台状に形成し、縮径した上底部4が内側となるよう車軸6の両端部に上底部4の中心を連結し、車軸6は本体部12の前後壁14,15にボルト等を用いて突設した軸受7を介して回動自在に軸支している。
また、軸受7は一方の端部が湾曲した矩形ブロック状に形成し、他方の端部を前後壁14,15に接続すると共に、一方の端部側に車軸6を回動自在に軸支する車軸挿通孔8を穿設している。
なお、車軸挿通孔8には車軸6の回動性を向上させるために合成樹脂製で筒状の摺動部材やベアリング等を配設してもよい。
また、前後車輪2,3と車軸6は、上底部4の裏面に重設したドーナツ状の軸止部9に接合して一体に形成しているが、軸止部9を合成樹脂製の摺動部材やベアリング等として前後車輪2,3を車軸6に対して回動自在に形成してもよい。
なお、本体部12に対する前後車輪2,3の上下位置は、前後壁14,15の鉛直方向に複数のボルト孔を穿設する等して軸受7の位置を変更自在に形成することができる。
本体部12は、上片13が平面視長方形状で下方開口の箱状に形成すると共に、前後壁14,15の下部側には湾曲凹状の門型とした挿入部16と排出部17を形成している。
また、図6〜図8に示すように、本体部12の長手方向を形成する左右側壁18,19の略中央部には、左右側壁18,19間で回動する円柱状の回動軸25を軸架し、回動軸25には回動軸25から放射方向に溶接等により突設した軸受部27に2つのフレール刃31を拡開して軸支した複数の切断部26を形成している。
軸受部27は、図9(a)に示すように、板状で角部を湾曲して面取りした略菱形に形成し、中央部には回動軸25が挿通する回動軸孔28を穿設すると共に、両端部にはフレール刃31を軸支するためのフレール軸30を軸通するフレール軸孔(図示せず)を穿設している。
フレール刃31は、図9(b)、(c)に示すように、所定の厚みを有する金属材料からなり、鉛直方向に伸延する基部32と略水平方向に伸延する刃部34とで略L字状に形成し、基部32は、上端部を湾曲させ上端部近傍にフレール軸30を軸通する軸支孔33を穿設している。
また、刃部34は、上部に頂角35をなす断面視二等辺三角形状に形成し、フレール刃31の基部32と刃部34とでなす角度θを110°以上130°以内に形成している。
このようなフレール刃31は、図9(a)に示すように、軸受部27を挟持するように拡開して対向配置すると共に軸支孔33とフレール軸孔とを連通させフレール軸30で軸支することで合計4個のフレール刃31を有する切断部26を形成する。
なお、フレール軸30は、各々のフレール刃31が単独でフレール軸30周りに負荷なく回動自在となるよう軸支孔33に遊挿されれば良い。
また、切断部26は、図6、図7に示すように、回動軸25の長さの略1/3と略2/3の2箇所の位置において隣接するフレール刃31が離間するように軸受部27を90°ずらして配設し合計8個のフレール刃31を備えているが、切断部26の数は本実施形態に限定されるものではない。
また、本実施形態ではフレール刃31の刃部34を本体部12の下方から若干だけ突出するように形成しているがこれに限定されるものではなく、畝Uの状況や茎葉部Kの状態により種々の変形・変更が可能である。
また、回動軸25の一方の端部は右側壁19の外周面に突設した電気モーター37のモーター軸と連結し、他方の端部は左側壁18の外周面に突設したベアリング38により回動自在に構成している。
電気モーター37は減速機を内在し、図示しない電気配線により、図1に示すように、本体部12の上片13の上部に配設した制御ボックス24内の蓄電池と接続され電気モーター37を駆動させる。
また、制御ボックス24には蓄電池以外に電気モーター37の動作を制御する制御回路等が配設され、後述する操作ステー部41の操作部49によって操作される。
なお、本実施形態では制御ボックス24を本体部12の上片13に配設しているが、これに限定されるものではなく、また、蓄電池を操作ステー部41に配設したり、制御回路を操作部49に配設する等、本発明の要旨の範囲内において種々の変形・変更が可能であることは言うまでもない。
また、本体部12には、図4、図6に示すように、切断された茎葉部Kを後方の排出部17からスムーズに排出されるように排出案内部20を形成している。
排出案内部20は、略矩形板状に形成し、本体部12の上片13の裏面略中央部から後壁15の排出部17に向けて傾斜して配設し、上片13の裏面と左右側壁18,19の内壁に3辺を接続すると共に、開放端部21を湾曲凹状に形成している。
開放端部21は後壁15と連接しないように後壁15の手前まで伸延させ間隙を設け、排出案内部20と左右側壁18,19、後壁15とで囲繞された空間を負荷軽減部22とし、万一、切断された茎葉部Kが後壁15側で滞留しても茎葉部Kが一時的に負荷軽減部22に納まることで滞留した茎葉部Kによる本体部12の浮き上がり等を防止することができる。
なお、本実施形態では排出案内部20と後壁15とが連接しないように形成しているが、これに限定されるものではない。
また、本体部12には、図1に示すように、後方に上昇して伸延する操作ステー部41を突設しており、操作ステー部41は、把持部48と、電気モーター37の動作を操作する操作部49と、を有すると共に、操作部49には電気モーター37の正逆回転を切替自在とする切替スイッチ51を備えている。
なお、操作部49は、図示しない電気配線により本体部12の上片13の上部に配設した制御ボックス24内の蓄電池や制御回路等と接続されている。
また、操作ステー部41は、本体部12を基点として左右に移動自在に形成すると共に、本体部12を基点として上下に移動自在に形成している。
具体的には、操作ステー部41は、本体部12から後方に伸延する丸棒状の支持ステー42と、支持ステー42の中途部に連接し把持部48と操作部49を有する把持ステー47と、本体部12の上片13の上面前方で支持ステー42と連接する第一支持部62と、本体部12の上片13の上面後方で支持ステー42と連接する第二支持部70とで構成している。
支持ステー42は、先端側の周側面に所定の間隔で複数穿設した長さ調整用の係止孔43を有し、後端側の一部には周側面を被覆する所定厚みの弾性部材からなる干渉保護部44を形成すると共に、後端部には弾性部材からなる保護キャップ45を形成している。
係止孔43は、後述する第一支持部62と係合して支持ステー42の前後位置を調整自在とし、干渉保護部44は、図3に示すように、使用時に作業者Mの胴体と接触しても負荷が軽減され、保護キャップ45は、使用時や移動時等での人体等への接触時の負荷が軽減されるものである。
また、図1に示すように、把持ステー47は、干渉保護部44の下方近傍で連結部57を介して支持ステー42と連接すると共に、外側に若干だけ拡開した外観視略U字状に形成し、左右端縁部には握り易い形状とした把持部48を形成している。
また、右端縁の上部側上面には正回転スイッチ50とその対向裏面には逆回転スイッチとして切替スイッチ51を配設している。
また、左端部には、矩形箱状の操作ボックス52を配設し、操作ボックス52には、図3に示すように、主電源のON/OFFを行う電源スイッチ53と、電気モーター37の回転数を調整自在とする回転数調整ダイヤル54と、電気モーター37の操作状況をLED光源の位置で確認可能な表示部55を備えている。
従って、本実施形態においては、正回転スイッチ50と切替スイッチ51、及び操作ボックス52からなる各種操作部材が操作部49として機能するが、操作ステー部41に操作部49を有し操作部49に電気モーター37の正逆回転を切替自在とする切替スイッチ51を備えている限り、本発明の要旨の範囲内である。
なお、支持ステー42と把持ステー47との連結部材である連結部57は、図4に示すように、支持ステー42を囲繞しながら任意の位置で略固定可能な筒状の支持ステー連結固定部58と、把持ステー47の略中央部を囲繞しながら任意の回動位置で略固定可能な筒状の把持ステー連結固定部59が、支持ステー連結固定部58に対して把持ステー連結固定部59が容易に回動可能な回動連結軸60を介して連接している。
連結部57をこのように形成することで、作業者Mが簡易蔓切機1を操作する際に把持ステー47を最適な位置に調整して使用することができる。
また、図10に示すように、本体部12の上片13の上面前方で支持ステー42と連接する第一支持部62は、支持ステー42の先端部を挿通して略固定する係合ピン67を備えた水平・垂直回動自在の第一自在継手63で構成している。
第一自在継手63は、下部側で本体部12の上片13と接続し上部側が水平回動自在となる水平回動部64と、水平回動部64の上部に立設した外観視Y字状の支持体68に水平方向で軸支された筒状の第一支持ステー固定部66からなる垂直回動部65とで構成している。
従って、筒状の第一支持ステー固定部66に支持ステー42を挿入し、所定の位置で支持ステー42の係止孔43に係合ピン67を係合させれば支持ステー42の前後位置を調整することができる。
なお、支持ステー42を前方に長く突出させれば簡易蔓切機1の進行方向を示す目印として有効に機能するため、このように調整すれば畝U上の意図した位置に対して簡易蔓切機1を確実に走行させることができる。
また、本体部12の上片13の上面後方で支持ステー42と連接する第二支持部70は、支持ステー42の前方中途部を囲繞して蝶ボルト72とナット73により挟持固定可能な第二支持ステー固定部71と、第二支持ステー固定部71の下部側と連接して支持ステー42の高さを調整自在とする高さ調整部75と、高さ調整部75の下部側と連接して本体部12の上片13の上面と連接する第二自在継手79とで構成している。
高さ調整部75は、調整釦77を備えた筒状部76と、軸心部78とからなり、軸心部78は筒状部76に上下自在に挿入され、軸心部78の周壁に鉛直方向に複数形成した図示しない凹部に調整釦77の図示しない凸部が係合することで筒状部76からの軸心部78の突出高さが調整され、結果として支持ステー42を上下調整可能とする。
このように第一・第二支持部62,70を構成することで、第一・第二自在継手63,79による支持ステー42の可及的で柔軟な動きが可能となるため、図3に示すように、把持部48を把持しつつ操作ステー部41を作業者M側に位置させれば畝U間を自然な姿勢で歩行でき、畝U上の簡易蔓切機1を楽な姿勢で操作することができる。
なお、第二支持部70の高さ調整部75をショックアブソーバ等の衝撃緩衝部材とすれば畝U上の簡易蔓切機1の走行安定性を更に向上させることができ、また、第一・第二自在継手63,79を所定の位置で固定できるように構成してもよい。
また、第二支持部70は、図11に示すように構成してもよく、具体的には、外観視コ字状の垂直ステー81の開放端側を上方として本体部12の上片13にボルト82で螺設し、垂直ステー81の開放端の間隙に丸棒状の調整ステー83を介設すると共に、調整ステー83が遊貫する調整ステー挿通孔85を穿設した突片84を下部側に有する上述の第二支持ステー固定部71を配設して第二支持部70aを構成している。
このように構成することで、第二自在継手79によらずシンプルで安価に支持ステー42を水平方向に移動自在とすることができ、また、第二支持ステー固定部71の左右の動きを規制する場合は、調整ステー83に挿通自在に円環状に形成した固定リング74を用いればよい。
固定リング74は、外側面から調整ステー83に達する雌ネジ孔を螺刻し、雄ネジを螺入して調整ステー83に付勢させることで任意の位置に略固定されるよう形成しており、第二支持ステー固定部71の突片84を2つの固定リング74で挟持固定させれば調整ステー83の任意の位置に支持ステー42を略固定することができる。
なお、第一・第二支持部62,70、(70a)の構成は本実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
以上、説明したように本実施形態に係る簡易蔓切機1は構成しており、畝U上に載置され畝U上を走行自在とした一対の前車輪2と一対の後車輪3と、前後車輪2,3の間隙に配設した本体部12と、本体部12に突設して後方に上昇して伸延する操作ステー部41と、からなり、本体部12は、前後車輪2,3の車軸6方向と同方向に回動自在に軸支した回動軸25と、回動軸25から放射方向に突設した軸受部27に2つのフレール刃31を拡開して軸支した複数の切断部26と、回動軸25を正逆駆動自在とする電気モーター37と、を備え、操作ステー部41は、把持部48と、電気モーター37の動作を操作する操作部49と、を有すると共に、操作部49には少なくとも電気モーター37の正逆回転を切替自在とする切替スイッチ51を備えたことより、畝Uの高さのバラツキや畝U間の平坦性に影響されず畝U上を走行させることができるため株元の茎葉部Kを安定的に切断することができる。
また、万一、フレール刃31がマルチフィルムFと接触して巻き込んでも切替スイッチ51で可及的に回動軸25を逆回転させて巻き込みを解消することができる。
また、重量物となる機構を備えておらずシンプルで小型・軽量なので取り扱いが容易であり、畝U上を走行させても畝U内の収穫物Sに負荷を与えず、更に、未使用時の収納場所に困ることもなく、しかも、安価に製造することができる。
また、操作ステー部41は、本体部12を基点として左右に移動自在に形成したことより、畝U間に跨ることなく一本の畝U間を歩行しながら簡易蔓切機1を走行させることができるので楽な姿勢で効率よく作業を行なうことができる。
また、操作ステー部41は、本体部12を基点として上下に移動自在に形成したことより、畝Uの高さがバラついても簡易蔓切機1を安定して走行させることができ、更に、背丈の異なる作業者Mでも共通使用が可能なので汎用性に優れている。
更に、前後車輪2,3は、円錐台状に形成して縮径した上底部4が内側となるよう配置したことより、前後車輪2,3が畝U上の両縁部を挟持するようにして安定走行させることができる。
しかも、フレール刃31の刃部34は、上部に頂角35をなす断面視二等辺三角形状に形成し、フレール刃31の基部32と刃部34とでなす角度θを110°以上130°以内に形成したことより、広い刃幅で茎葉部Kを安定的に切断でき、更に、左右の畝U間に伸びる蔓K1を的確に捕らえて切断でき、しかも、フレール刃31の片側の一方の刃が消耗しても取付け位置を逆にすれば他方の刃で切断が可能となるためフレール刃31の寿命を延ばすことができる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
U 畝
θ 角度
1 簡易蔓切機
2 前車輪
3 後車輪
4 上底部
6 車軸
25 回動軸
26 切断部
27 軸受部
31 フレール刃
32 基部
34 刃部
35 頂角
37 電気モーター
48 把持部
49 操作部
51 切替スイッチ

Claims (5)

  1. 畝上に載置され畝上を走行自在とした一対の前車輪と一対の後車輪と、
    前記前後車輪の間隙に配設した本体部と、
    前記本体部に突設して後方に上昇して伸延する操作ステー部と、からなり、
    前記本体部は、前記前後車輪の車軸方向と同方向に回動自在に軸支した回動軸と、
    前記回動軸から放射方向に突設した軸受部に2つのフレール刃を拡開して軸支した複数の切断部と、
    前記回動軸を正逆駆動自在とする電気モーターと、を備え、
    前記操作ステー部は、把持部と、前記電気モーターの動作を操作する操作部と、を有すると共に、前記操作部には少なくとも前記電気モーターの正逆回転を切替自在とする切替スイッチを備えたことを特徴とする簡易蔓切機。
  2. 前記操作ステー部は、前記本体部を基点として左右に移動自在に形成したことを特徴とする請求項1に記載の簡易蔓切機。
  3. 前記操作ステー部は、前記本体部を基点として上下に移動自在に形成したことを特徴とする請求項1または2に記載の簡易蔓切機。
  4. 前記前後車輪は、円錐台状に形成して縮径した上底部が内側となるよう配置したことを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の簡易蔓切機。
  5. 前記フレール刃の刃部は、上部に頂角をなす断面視二等辺三角形状に形成し、前記フレール刃の基部と前記刃部とでなす角度を110°以上130°以内に形成したことを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の簡易蔓切機。
JP2020036322A 2020-03-03 2020-03-03 簡易蔓切機 Expired - Fee Related JP6746815B1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020036322A JP6746815B1 (ja) 2020-03-03 2020-03-03 簡易蔓切機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020036322A JP6746815B1 (ja) 2020-03-03 2020-03-03 簡易蔓切機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP6746815B1 true JP6746815B1 (ja) 2020-08-26
JP2021136897A JP2021136897A (ja) 2021-09-16

Family

ID=72146189

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020036322A Expired - Fee Related JP6746815B1 (ja) 2020-03-03 2020-03-03 簡易蔓切機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6746815B1 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7104283B2 (ja) * 2020-10-28 2022-07-21 株式会社三洋物産 遊技機
JP2021180994A (ja) * 2020-11-04 2021-11-25 株式会社三洋物産 遊技機
JP7088262B2 (ja) * 2020-11-04 2022-06-21 株式会社三洋物産 遊技機

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0122426Y2 (ja) * 1980-09-26 1989-07-04
JPH023707Y2 (ja) * 1981-06-09 1990-01-29
JPS581225U (ja) * 1981-06-25 1983-01-06 文明農機株式会社 芋つる切断機
JPS5883234U (ja) * 1981-12-01 1983-06-06 文明農機株式会社 芋つる切断機
JPS6077325U (ja) * 1983-11-01 1985-05-30 ヤンマー農機株式会社 甘▲しよ▼用蔓切機
JP2007029034A (ja) * 2005-07-28 2007-02-08 Kagoshima Prefecture 甘藷蔓処理作業機
JP4244069B1 (ja) * 2007-10-04 2009-03-25 株式会社キュウホー デバイダ
JP5651870B2 (ja) * 2010-03-12 2015-01-14 鹿児島県 甘藷つる収穫機

Also Published As

Publication number Publication date
JP2021136897A (ja) 2021-09-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6746815B1 (ja) 簡易蔓切機
US20170118913A1 (en) Three headed cutting apparatus for attachment to a lawnmower tractor
CN202617702U (zh) 一种新型多排宽幅全地形作业割草机
CN106688340B (zh) 一种果园除草装置
JP5519846B1 (ja) 水田用動力除草機
CN208128786U (zh) 一种农作物锄草机
KR200460767Y1 (ko) 주행가능한 농작물 예초기
KR101173005B1 (ko) 농작물 줄기 및 넝쿨 절단기
KR101374886B1 (ko) 농산물 수확기
CN2341351Y (zh) 小麦灭茬机
CN210840575U (zh) 一种果园林地树下避让式打草松土机
US5904033A (en) Vine cutter
EP3370500A1 (en) Three headed cutting apparatus for attachment to a lawnmower tractor
KR100691361B1 (ko) 동력중경제초기
KR200368669Y1 (ko) 다목적 제초장치
JP6161973B2 (ja) 農作業機
JP3944745B2 (ja) 芝生根切り、雑草除去装置
US2761369A (en) Extensible rotor
CN2534790Y (zh) 手推进手摇式收割器
JP2006197870A (ja) 除草装置
KR200328998Y1 (ko) 예취기의 회전칼날 지지용 거치대
JPH0218999Y2 (ja)
IT202000020851A1 (it) Dispositivo di taglio di erba e sterpaglie per un decespugliatore o simile
CN110463404A (zh) 一种基于土壤表面的可调节距离的薄膜打孔装置
TWI329493B (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200303

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20200303

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200317

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20200406

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200630

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200714

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200804

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200805

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6746815

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees