JP2003116017A - 画像処理装置及び画像処理方法 - Google Patents

画像処理装置及び画像処理方法

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JP2003116017A
JP2003116017A JP2001308865A JP2001308865A JP2003116017A JP 2003116017 A JP2003116017 A JP 2003116017A JP 2001308865 A JP2001308865 A JP 2001308865A JP 2001308865 A JP2001308865 A JP 2001308865A JP 2003116017 A JP2003116017 A JP 2003116017A
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JP2001308865A
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Tsuneo Tanaka
庸生 田中
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Noritsu Koki Co Ltd
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Noritsu Koki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 グレー領域とカラー領域に両方を適切に階調
変換して適切な色表現を行うことのできる画像処理装置
を提供すること。 【解決手段】 第1のカラー画像データを所望の第2の
カラー画像データに階調変換する画像処理装置であっ
て、あらかじめ用意されたグレーチャートの濃度を測定
することにより求められたグレー領域用の1次元テーブ
ルと、あらかじめ用意されたカラーチャートの濃度を測
定することにより求められたカラー領域用の1次元テー
ブルと、第1のカラー画像データにグレー領域用1次元
テーブル及び/又はカラー領域用1次元テーブルを作用
させることにより、第2のカラー画像データに階調変換
する画像処理部31とを備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、第1のカラー画像
データを所望の第2のカラー画像データに階調変換する
画像処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、ネガフィルムのような画像形成
媒体からカラー画像データを取得し、このデータを用い
てカラー写真プリントを作成する写真処理機において
は、適切なカラー表現を行うことができるようにしてい
る。 例えば、カラー写真プリントを作成するには、ス
キャナー、デジタル露光エンジンのようなデバイスを用
い、また、カラー画像データはペーパーのような写真感
光材料に焼付露光され、現像処理等が施される。ここ
で、デバイスや現像処理液等は、経時変化により特性が
徐々に劣化していく。そこで、適切なカラー表現ができ
るようにするため、入力された第1のカラー画像データ
を所望の適切な第2のカラー画像データに階調変換して
いる。
【0003】この階調変換を行うために1次元テーブル
を用いている。この1次元テーブルは、ある画素値を有
するカラー画像データが入力されると、テーブルに基づ
いた別の画素値を有するカラー画像データを出力させる
ものである。この1次元テーブルを作成するためには、
次のようなステップを行う。
【0004】まず、カラーチャートを作成する。このカ
ラーチャートは上記の写真処理機により、写真プリント
として作成される。 すなわち、 カラーチャートを作成
するための3色(R,G,B)のカラーデータ(画素
値)を予め写真処理機に入力しておき、このカラーデー
タを用いて、ペーパーに画像を露光し、露光済みのペー
パーを現像処理することで、カラーチャートを作成す
る。作成されたカラーチャートは、図5のように段階的
に各色が表現されている。このカラーチャートの各色の
濃度を測色計により測定する。測定により取得された画
素値と、各色について設定されている目標値(目標画素
値)とに基づいて、1次元テーブルを作成する。この1
次元テーブルは、概念的には図7に示されるものであ
る。この1次元テーブルを用いることにより、カラー画
像データを階調変換して目標値が得られるようにし、適
切な色表現ができるようにしている。
【0005】また、経時変化によりデバイスや現像処理
液の特性は変化するため、所定のタイミングで1次元テ
ーブルを作成しなおすようにしている。これにより、長
期にわたり、適切な色表現ができるようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
1次元テーブルは、1つのカラーチャートに基づいて作
成するものであり、以下に説明するような問題点があ
る。すなわち、 カラー画像データには、グレーを中心
とした彩度の低い色(グレー領域)や、グレー領域以外
の、例えば、彩度の大きな色を含むカラー領域の色があ
るが、従来技術においては、グレー領域の色であるかカ
ラー領域の色であるかにかかわらず、同じ1次元テーブ
ルを作用させている。
【0007】しかしながら、グレー領域の濃度の伸び方
と、カラー領域の濃度の伸び方が異なるようなデバイス
等の場合には、一律にカラーチャートのみから得られた
1次元テーブルを用いることは問題がある。すなわち、
グレー領域のカラー画像データを上記1次元テーブル
に作用させて階調変換した場合、所望の色表現ができな
いことがある。これに対処するため、グレー領域のカラ
ー画像データについては、上記1次元テーブルを作用さ
せないという方法も考えられる。そうすると、グレー領
域に関しては、経時変化による色劣化を考慮できないこ
とになる。
【0008】本発明は上記実情に鑑みてなされたもので
あり、その課題は、グレー領域とカラー領域に両方を適
切に階調変換して適切な色表現を行うことのできる画像
処理装置及び画像処理方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本発明に係る画像処理装置は、第1のカラー画像データ
を所望の第2のカラー画像データに階調変換する画像処
理装置であって、あらかじめ用意されたグレーチャート
の濃度を測定することにより求められたグレー領域用の
1次元テーブルと、あらかじめ用意されたカラーチャー
トの濃度を測定することにより求められたカラー領域用
の1次元テーブルと、前記第1のカラー画像データに前
記グレー領域用1次元テーブル、及び/又は、前記カラ
ー領域用1次元テーブルを作用させることにより、前記
第2のカラー画像データに階調変換する画像処理部とを
備えたことを特徴とするものである。
【0009】この構成による画像処理装置の作用・効果
は以下の通りである。すなわち、あらかじめカラーチャ
ートとグレーチャートの2つを用意しておき、夫々のチ
ャートを測色計等により測定してデータを取得し、グレ
ー領域用の1次元テーブルとカラー領域用の1次元テー
ブルの両方を作成する。作成は、画像処理装置により行
うことができる。
【0010】そして、カラー画像データにグレー領域用
1次元テーブル及び/又はカラー領域用1次元テーブル
を作用させる。彩度の低い場合は、主としてグレー領域
用1次元テーブルを作用させ、彩度の高い場合は、主と
してカラー領域用1次元テーブルを作用させる。中程度
の彩度の場合は、グレー領域用とカラー領域用を適切な
割合で作用させる。 その結果、グレー領域とカラー領
域に両方を適切に階調変換して適切な色表現を行うこと
のできる画像処理装置を提供することができる。
【0011】なお、第1のカラー画像データとは1次元
テーブルによる階調変換を行う前のカラー画像データを
言うものであり、第2のカラー画像データとは1次元テ
ーブルによる階調変換を行った後のカラー画像データを
言うものとする。本発明の好適な実施形態として、前記
グレー領域用1次元テーブルを第1のカラー画像データ
に作用させる場合の第1の重み係数と、前記カラー領域
用1次元テーブルを前記第1のカラー画像データに作用
させる場合の第2の重み係数とを求める重み係数演算部
とを備え、前記夫々の重み係数は、前記カラー画像デー
タの基準画素値からの差分に基づいて求められるように
構成されているものがあげられる。
【0012】重み係数演算部により、第1の重み係数
と、第2の重み係数とを演算により求める。例えば、彩
度の低いグレー系のカラー画像データの場合、主として
グレー領域用1次元テーブルを作用させるため、第1の
重み係数が大きく、第2の重み係数が小さくなる。彩度
の大きな場合は、その逆になる。また、この重み係数
は、基準画素値からの差分に基づいて求められる。この
差分に基づいて、彩度の高低を判断し、重み係数を求め
ることができる。以上のように、2つの1次元テーブル
をカラー画像データに対して適切な割合で作用させるこ
とができる。
【0013】本発明の別の好適な実施形態として、前記
基準画素値は、カラー画像データを構成する3色のデー
タ値の平均値により求められるものがあげられる。
【0014】カラー画像データを(R,G,B)で表現
すると、グレーの場合は、画素値はR=G=Bとなる。
従って、注目している画素の3色の平均値(R+G+
B)/3を取り、この基準画素値と画素値との差分を求
めると0になる。つまり、差分が0であればグレーであ
り、また、差分が0に近い数値であれば彩度が低いカラ
ー画像データであると判断することができる。
【0015】本発明の更に別の好適な実施形態として、
前記第1の重み係数と前記第2の重み係数は、夫々所定
の第1の関数と第2の関数により表現され、これら第1
の関数と第2の関数は、なめらかに連結されるように形
成されているものがあげられる。
【0016】第1の重み係数を表現する第1の関数と、
第2の重み係数を表現する第2の関数とがなめらかに連
結されるようにすることで、階調変換を行った結果も連
続性を有することになり、カラー画像データのすべての
領域において適切な色表現を行うことができる。重み係
数を適切に設定することで、第1・第2の関数をなめら
かに連結することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明に係る画像処理装置の好適
な実施形態を図面を用いて説明する。図1は、画像処理
装置を備えた写真処理機の概略全体構成を示す。
【0018】この写真処理機はスキャナー部P1とプリ
ント部P2を備えており、スキャナー部P1は、画像形
成媒体であるネガフィルム1のコマ画像をスキャナー6
(CCDラインセンサー又はエリアセンサー等であ
る。)により読み取るための光源2と、ミラートンネル
3と、コマ画像を位置決めするためのネガマスク4と、
読み取り用レンズ5と、スキャナー6と、ネガフィルム
1搬送用のローラ7とを備える。ネガマスク4とローラ
7は、ネガキャリア20と呼ばれる搬送ユニット内に一
体的に組み込まれている。
【0019】プリント部P2は、所定の搬送経路に沿っ
て搬送されるペーパー11(写真感光材料に相当す
る。)を収納するペーパーマガジン12と、ペーパー1
1を搬送させる搬送ローラ13と、搬送ローラ13を駆
動する駆動モータ14と、ペーパー11をプリントサイ
ズにカットするカッター8と、ペーパー11を搬送経路
に沿った矢印A方向に移動させながら、デジタル画像を
ペーパー11に形成させるデジタル露光ヘッド15とを
備えている。デジタル露光ヘッド15は、レーザープリ
ンタ、PLZT式プリンタ、CRTプリンタなど適宜の
ものを採用することができる。画像が焼付露光されたペ
ーパー11は、現像処理部21・乾燥部22で処理され
た後、仕上がりの写真プリントとして排出される。写真
プリントは、以降、所定の循環経路に沿って多数のトレ
イが循環駆動されているオーダー仕分け機のトレイ上
に、1オーダー単位で搭載される。
【0020】制御手段であるコントローラ10は、写真
処理機の各部の作動を制御するものであり、このコント
ローラ10に、表示装置であるモニター16、入力手段
であるキーボード17、スキャナー6等により入力され
たカラー画像データの階調変換等を行う画像処理装置1
8と、後述する所定のチャートの濃度を測定する分光測
色計19が接続されている。また、画像処理装置18に
はスキャナー6以外の入力デバイス23からもカラー画
像データを取得可能である。例えば、CD−R、フロッ
ピー(登録商標)ディスク、MOディスク、その他のデ
ジタルカメラ用記録媒体からデータを取得することがで
きる。
【0021】<画像処理装置の構成>次に、画像処理装
置18の制御ブロック構成を図2により説明する。 画
像入力部30は、スキャナー6等の入力デバイスからカ
ラー画像データを取得する。画像処理部31は、カラー
画像データに対して画像処理を施す処理を行うものであ
る。画像処理にも種々あるが、ここでは階調変換につい
て説明する。画像処理部31は、DSPや半導体メモリ
等のハードウェアや画像処理プログラム等のソフトウェ
アにより構成することができる。ただし、特定の構造に
限定されるものではない。
【0022】テーブル作用部31aは、カラー画像デー
タに対して1次元テーブルを作用させて階調変換を行
う。1次元テーブルは、例えば、メモリ内に構成するこ
とができる。1次元テーブルは、グレー領域用とカラー
領域用の2つが設けられる。重み係数作用部31bは、
カラー画像データに対して1次元テーブルを作用させる
場合に、重み係数に応じた量だけ作用させる。重み係数
も、グレー領域用とカラー領域用の2つが設定される。
重み係数演算部31cは、重み係数を演算して求める。
この重み係数は、指数関数等の所定の関数により表現さ
れる。また、この重み係数を演算するためのパラメータ
を入力するパラメータ入力部37が設けられる。基準画
素値演算部31dは、重み係数を求めるために必要とな
る基準画素値を演算する。 具体的には、カラー画像デ
ータを構成する3色分のデータの平均値を演算し、この
平均値を基準画素値とする。 なお、3色(R,G,
B)のうちの1つを基準画素値としてもよく、適宜決め
ることができる。
【0023】画像出力部32は、画像処理部31により
階調変換された結果のカラー画像データをデジタル露光
ヘッド15に転送する。画像出力部32は、例えば、バ
ッファメモリにより構成される。1次元テーブル作成部
33は、テーブル作用部31aにて必要とされる1次元
テーブルを作成する。 この1次元テーブル作成部33
は、分光測色計19により測定されたデータが測定デー
タ入力部34に入力されると、この測定データと、目標
値データ格納部35に格納されている目標値データとか
ら1次元テーブルを演算して求めるものである。また、
1次元テーブルを作成するためにはチャート(カラーチ
ャート及びグレーチャート)が必要である。チャートを
作成するためのデータは、チャート作成用データ格納部
36に予め格納されており、このデータをデジタル露光
ヘッド15に転送することで、チャートを写真プリント
として出力することができる。
【0024】<1次元テーブル作成手順>図3は、1次
元テーブルを作成するまでの手順を示すフローチャート
である。まず、図4に示すようなグレーチャートを作成
する(#1)。グレーチャートは、白から黒までの無彩
色が段階的な濃度で形成された写真プリントである。こ
のグレーチャートを作成するためのデータは、チャート
作成用データ格納部36に格納されている。このデータ
をデジタル露光ヘッド15に転送することで、ペーパー
に画像を焼付露光する。このペーパーを現像処理及び乾
燥処理することで、グレーチャートをプリントすること
ができる。得られたグレーチャートの各部の色の濃度を
分光測色計19により測定する(#2)。
【0025】また、グレーチャートの場合と同様に図5
に示すようなカラーチャートを作成する(#3)。カラ
ーチャートは、Y,M,Cの3色の濃度が段階的に形成
されたチャートである。このカラーチャートの各部の濃
度も分光測色計19により測定される(#4)。なお、
ステップ#1と#3を同時に行い、その後、測定ステッ
プである#2と#4を同時に行っても良い。
【0026】測定されたデータは、目標値データ格納部
35に経時変化前の目標値データとして格納される(#
5,6)。
【0027】次に経時変化後のデータを取得する。経時
変化としては、スキャナー6やデジタル露光ヘッド15
等のデバイスの特性の変化、現像処理液の変化等があげ
られる。この経時変化により目標とする色表現ができな
くなる。そこで、再度、グレーチャート及びカラーチャ
ートを作成して、濃度測定を行う(#1〜5)。そし
て、経時変化後の測定であれば(#5)、ステップ#
7,8に進み、グレー領域用1次元テーブルとカラー領
域用1次元テーブルを作成する。このテーブル作成は、
1次元テーブル作成部33により行われるものであり、
経時変化前に既に測定しておいた目標値データと、現時
点で測定した測定データとに基づいて1次元テーブルを
作成する。この1次元テーブルを用いて、経時変化前の
適切な状態になるように、カラー画像データを階調変換
して補正するのである。
【0028】求められた1次元テーブルを図6、図7に
示す。図6は、グレー領域用の1次元テーブルを示し、
図7は、カラー領域用の1次元テーブルを示す。カラー
画像データ用の1次元テーブルであるから、それぞれ
R,G,B(赤、緑、青)の3色分の1次元テーブルが
存在する。
【0029】カラー画像データは、8ビットのデータで
表現されるので、画素値は0から255までの256段
階で表現される。1次元テーブルは、ある8ビットのカ
ラー画像データが入力されると、図6,7にて表わされ
る変換関数(ほぼ直線に近い曲線)により、別の8ビッ
トのカラー画像データを出力させる。これにより、階調
変換を行う。チャートにより表現されている色数は、2
56段階もないため、1次元テーブルを作成するための
データは飛び飛びに得られる。よって、飛び飛びに得ら
れたデータとデータの間のデータは、補間することによ
り取得する。補間はスプライン曲線やベッジェ曲線によ
り行うことができる。
【0030】<重み係数について>次に、1次元テーブ
ルを作用させるときの重み係数(補正率とも言う)につ
いて説明する。重み係数は各画素値の基準画素値に対す
る差分を引数として設定される関数である。重み係数F
(V)は次式(1)で表わされる。
【0031】(数1) F(V)=C+D*exp[1−(|V|/V
maxP2] ここで、C,Dはパラメータ定数である。Vは各画素値
と基準画素値との差分を表わし、|V|はその絶対値を
表わす。差分Vは次式(2)で表わされる。なお、ex
pは指数関数を表わす。
【0032】(数2) V=X−(R+G+B)/3 読みとられたあるピクセルのカラー画像データは、
(R,G,B)の画素値で表わすことができる。Xは
(R,G,B)のいずれかの画素値である。ここで、グ
レーの場合は、画素値はR=G=Bとなる。従って、数
式(2)よりV=0となる。すなわち、 グレーあるい
はグレーに近い彩度の低い色の場合は、V=0またはV
は0に近い小さな値をとることになる。Vmax は最大差
分値を表わすものであり、本実施形態では170に設定
している。これは、取り扱うカラー画像データのビット
数等により、異なる数値が採用される。
【0033】Vが最大差分値Vmax になるときの重み係
数をパラメータ1(P1)として設定する。 パラメー
タ2(P2)は、重み係数の曲率を調整するためのパラ
メータである。これらのパラメータP1,P2は、キー
ボード17から入力するか、予め入力していた数値を利
用する。 これらパラメータにより、重み付けの度合い
を調整することができる。
【0034】グレー領域用1次元テーブルを作用する場
合の重み係数を決めるための条件は、V=Vmax におけ
る重み係数をP1とし、V=0のときの重み係数=1.
0とする。これら2つの条件から、パラメータ定数C,
Dを求めることができる。これにより、重み係数の関数
F(V)が決定する。
【0035】また、カラー領域用1次元テーブルを作用
する場合の重み係数を決めるための条件は、上記の条件
においてV=0のときの重み係数=0.0となるように
する。よって、上記数式(1)から1.0を引いた下記
式(3)を重み係数とすることができる。
【0036】(数3) F(V)=C+D*exp[1−(|V|/V
maxP2]−1 以上のようにして求められた重み係数を図9に示す。
(a)は、グレー領域用1次元テーブルに作用する重み
係数である。彩度の低い色(差分が0に近い数値の色)
の場合、重み係数は1に近くなっており、グレー系の色
の場合は、グレー領域用1次元テーブルを主として作用
させる。また、彩度の大きい(鮮やかな)色になると、
重み係数は0の近くなるため、グレー領域用1次元テー
ブルは作用しなくなる。
【0037】(b)は、カラー領域用1次元テーブルに
作用する重み係数である。(a)とは逆に、彩度の低い
グレー系の色の場合は作用せず、彩度の高い色の場合に
より大きく作用する。
【0038】(c)は、(a)と(b)を合成したもの
を示す。これからも分かるように、グレー領域用の重み
係数とカラー領域用の重み係数とが、スムーズに連続的
に連結されていることが分かる。なお、重み係数は、
R,G,Bについて夫々別個に設定される。また、重み
係数の関数は、指数関数ではなく、その他の関数を用い
てもよく、データテーブルを用いても良い。
【0039】<画像処理部の作用>次に、画像処理部3
1において1次元テーブルを作用させる場合の手順を図
8のフローチャートにより説明する。
【0040】まず、ネガフィルム等の画像形成媒体から
カラー画像データを読み取る(#10)。次に重み係数
を調整するためのパラメータP1,P2の読み込みを行
う(#11)。これにより、グレー領域用とカラー領域
用の重み係数の関数が決定する。
【0041】次に、グレー領域用1次元テーブルに掛け
る第1の重み係数を演算で求める(#12)。同様に、
カラー領域用1次元テーブルに掛ける第2の重み係数を
演算で求める(#13)。そして、入力されたカラー画
像データに、グレー領域用1次元テーブルと第1の重み
係数を作用させる(#14)。引き続いて、カラー領域
用1次元テーブルと第2の重み係数を作用させる(#1
5)。以上のようにして階調変換されたカラー画像デー
タを出力する(#16)。この画像データを用いて、カ
ラー画像データをペーパーに焼付露光する。これによ
り、適切な色表現をすることができる。また、グレー領
域用とカラー領域用の1次元テーブルを別個に持つこと
により、カラー領域の補正がグレー領域に影響しないよ
うにし、グレー領域の補正がカラー領域に影響しないよ
うにすることができる。
【0042】<別実施形態>本実施形態では、経時変化
による影響をなくすために1次元テーブルを利用するこ
とを説明したが、これに限定されるものではない。例え
ば、意図的に(顧客の要望に応じて)画像の特定の色を
変換したり強調したりする場合の階調変換についても、
本発明を応用することができる。
【0043】本発明に係る画像処理装置は、図1に示さ
れるスキャナー部やプリント部とは、別体の装置であっ
てもよく、スキャナー部及び/又はプリント部と一体に
形成された装置であってもよい。チャートの濃度を測定
する装置は、分光測色計や濃度計等の任意の方式による
ものを使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】写真処理機の全体構成を示す模式図
【図2】画像処理装置の制御ブロック構成を示す図
【図3】1次元テーブルを作成するまでの手順を示すフ
ローチャート
【図4】グレーチャートを示す図
【図5】カラーチャートを示す図
【図6】グレー領域用1次元テーブルを示す図
【図7】カラー領域用1次元テーブルを示す図
【図8】1次元テーブルを作用させる場合の手順を示す
フローチャート
【図9】重み係数を表わす関数を示す図
【符号の説明】
18 画像処理装置 19 分光測色計 30 画像入力部 31 画像処理部 31a テーブル作用部 31b 重み係数作用部 31c 重み係数演算部 31d 基準画素値演算部 32 画像出力部 33 1次元テーブル作成部 37 パラメータ入力部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5B057 CA01 CA08 CB01 CB08 CE11 CE17 CH07 DB06 DB09 5C077 MM27 MP08 PP15 PP32 PP37 PP46 PQ18 PQ23 RR06 5C079 HB01 LA12 LA33 MA04 MA10 NA03

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1のカラー画像データを所望の第2の
    カラー画像データに階調変換する画像処理装置であっ
    て、 あらかじめ用意されたグレーチャートの濃度を測定する
    ことにより求められたグレー領域用の1次元テーブル
    と、 あらかじめ用意されたカラーチャートの濃度を測定する
    ことにより求められたカラー領域用の1次元テーブル
    と、 前記第1のカラー画像データに前記グレー領域用1次元
    テーブル、及び/又は、前記カラー領域用1次元テーブ
    ルを作用させることにより、前記第2のカラー画像デー
    タに階調変換する画像処理部とを備えたことを特徴とす
    る画像処理装置。
  2. 【請求項2】 前記グレー領域用1次元テーブルを第1
    のカラー画像データに作用させる場合の第1の重み係数
    と、前記カラー領域用1次元テーブルを前記第1のカラ
    ー画像データに作用させる場合の第2の重み係数とを求
    める重み係数演算部とを備え、前記夫々の重み係数は、
    前記カラー画像データの基準画素値からの差分に基づい
    て求められるように構成されていることを特徴とする請
    求項1に記載の画像処理装置。
  3. 【請求項3】 前記基準画素値は、カラー画像データを
    構成する3色のデータ値の平均値により求められること
    を特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
  4. 【請求項4】 前記第1の重み係数と前記第2の重み係
    数は、夫々所定の第1の関数と第2の関数により表現さ
    れ、これら第1の関数と第2の関数は、なめらかに連結
    されるように形成されていることを特徴とする請求項2
    又は3に記載の画像処理装置。
  5. 【請求項5】 第1のカラー画像データを所望の第2の
    カラー画像データに階調変換する画像処理方法であっ
    て、 あらかじめ用意されたグレーチャートの濃度を測定する
    ことにより、グレー領域用の1次元テーブルを求めるス
    テップと、 あらかじめ用意されたカラーチャートの濃度を測定する
    ことにより、カラー領域用の1次元テーブルを求めるス
    テップと、 前記第1のカラー画像データに前記グレー領域用1次元
    テーブル及び/又は前記カラー領域用1次元テーブルを
    作用させることにより、前記第2のカラー画像データに
    階調変換するステップとを有することを特徴とする画像
    処理方法。
JP2001308865A 2001-10-04 2001-10-04 画像処理装置及び画像処理方法 Pending JP2003116017A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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