JP2003114899A - 部品選択支援システム、部品選択支援方法、部品選択支援プログラムおよび部品選択支援記憶媒体 - Google Patents

部品選択支援システム、部品選択支援方法、部品選択支援プログラムおよび部品選択支援記憶媒体

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Abstract

(57)【要約】 【課題】製品を構成する部品の代替品の検索を容易にす
る。 【解決手段】製品の構成を格納する製品構成データベー
ス101と、個々の部品の部品名や属性を記憶する部品デ
ータベース102と、部品の分類を記憶する部品分類デー
タベース103と、データベース101から製品構成データを
読み出し、入力装置106で指示された製品を構成する部
品の一覧と、個々の部品を含む部品分類表示画面への切
り替え命令を含む表示データを作成して表示させる製品
構成画面作成手段104と、部品の分類をツリー状に表示
し、同じ分類の部品の一覧を表示させる部品分類画面作
成手段107と、指示された部品が属する上位階層の部品
を検索し、最上位の製品までの逆ツリー構成を示す製品
構成逆ツリー表示画面作成手段108を有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,部品の情報を納め
た部品データベースからユーザの要求する部品を選択す
る方法、それを支援するシステム、支援プログラムおよ
び支援記憶媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】機械製品や電子基板の設計において、既
存の製品の性能向上やコスト低減のために、既存の部品
やユニットを、新しい部品やユニットに入れ替える必要
がある。
【0003】また、電子部品などを調達する際には、そ
の価格、納入量、納期によって、設計部門が指定する仕
様を満たす部品を満たす、互換部品を調べ、複数のメー
カから部品を調達することにより、調達リスクを分散す
ることが必要になる。
【0004】以上のような場合には、現在使用中の部品
と同じ種類の部品を調べて、仕様や価格、購入条件を比
較検討する必要がある。
【0005】従来は同種の部品を集めたカタログから必
要な部品を選択するのが一般的であった。既存部品と互
換性のある部品を探すときには、製品の部品構成表を検
索し、その部品のスペックを調べ、それに合う部品をカ
タログから捜す。さらに、その部品または、その部品を
製造するメーカの同種の部品が、既存製品で使われてい
るか調べ、製造、使用、調達、技術力などを総合的に判
断して、部品を選択する。
【0006】このような作業を支援する従来技術として
特開2000−339381号がある。ここでは、製品構成正展開
ツリー画面に製品構成逆展開ツリーの表示ボタンを埋め
込んだ表示データを作成する方法が記されている。これ
により、製品を構成する特定の部品が、別な製品のどの
部分で使われているかを逆展開ツリーによって、容易に
把握できる。
【0007】別の従来技術としては、特開2000−148814
号に開示されているマトリクス部品表がある。本技術で
は、シリーズ製品の互換部品をマトリックス状の部品表
に並べて表示し、シリーズ製品における構成部品の違い
を見ることができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術では、製
品の部品構成を簡単に一覧できるが、同種の部品を探す
ときには、別途部品カタログから仕様値に合う部品を検
索する必要があった。また、所望の部品が見つかったと
きに、それが既存部品で使われているかどうかを調べる
には、再度、部品構成検索システムに戻り、製品の部品
構成を調べる必要があるという問題があった。
【0009】また、特開2000−339381号に記載されてい
る従来技術では、指定した部品の互換部品を探す方法を
持たないために、構成ツリー検索プログラムとは別の検
索プログラムによって互換部品を検索する必要があると
いう問題があった。
【0010】さらに、特開2000−148814号に記載されて
いる従来技術では、すでに設計したシリーズ製品におい
て、部品構成の違いを認識できるだけで、指定した部品
がマトリックス状の部品表のどの部品と互換性があるか
分からないという問題があった。さらに、シリーズ製品
以外の製品に使われている部品に対しては、互換性があ
ったとしても検索できないという問題があった。
【0011】本発明の目的は、上記した従来技術の問題
点に鑑み、互換性のある部品を容易に見つけられる方法
とそのシステムを提供することにある。さらに、互換性
のある部品の使用製品の実績、関連のドキュメントを容
易に検索できる方法と、そのシステムを提供することに
ある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の部品選択支援システムは、製品の構成を格
納する製品構成記憶手段と、部品の分類を記憶する部品
分類記憶手段と、前記製品構成記憶手段に記憶されてい
る製品構成データを読み出し、オペレータから入力され
た製品を構成する部品の一覧を表示させる構成表示デー
タ作成手段と、部品の分類をツリー状に表示し、同じ分
類の部品の一覧を表示させる部品分類表示データ作成手
段を備えると共に、前記構成表示データ作成手段が前記
部品の一覧とともに、個々の部品を含む前記部品分類表
示画面への切り替え命令を含む表示データを作成するこ
とを特徴としている。
【0013】さらに、前記部品選択支援システムに、指
定された部品または組立品を使用している上位の組立品
および/または製品をツリー状にして表示させる製品構
成逆ツリー表示データ作成手段を付加し、前記部品分類
表示データ作成手段が、各部品を指定して製品構成逆ツ
リー表示画面への切り替え命令を含む表示データを作成
することを特徴としている。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に従って説明する。図1は本発明の部品選択支援システ
ムの一実施例を示す。本発明の製品構成記憶手段の実施
例である製品構成データベース101は、製品を構成する
部品の階層関係の情報を記憶する。本発明の部品データ
記憶手段の実施例である部品データベース102は、個々
の部品の部品名や属性を記憶する。本発明の部品分類記
憶手段の実施例である部品分類データベース103は、同
じ種類の部品を階層的に分類したデータを記憶する。
【0015】本発明の構成表示データ作成手段は製品構
成画面作成プログラム104によって実現される。製品構
成データベース101から入力装置106で指示された部品の
階層関係を取り出し、さらに部品データベース102から
当該部品の部品データを取り出し、階層関係にしたがっ
て部品番号、部品名等の部品属性とともに、各部品番号
に対応する部品分類画面の作成命令を含むボタンを並べ
て表示するデータを作成した製品構成画面を、表示装置
105に表示させる。
【0016】入力装置106は、表示装置105上に表示され
ている製品構成画面上の表示データの位置情報を読み取
り、マウス等のポインティングディバイスにより指示さ
れた部品部類画面作成ボタンの指令により、部品分類画
面作成プログラム107を呼び出す。
【0017】本発明の部品分類表示データ作成手段は部
品分類画面作成プログラム107によって実現される。入
力装置106が指示したボタンに対応する部品番号の部品
を含む分類データを部品分類データベース103から読み
出すとともに、部品データベース102から部品名等の属
性情報を読み出し部品分類データベースから読み出した
分類階層データにしたがって、部品番号、部品名、そし
て、それぞれの部品が使われている製品を表示するため
に製品構成逆ツリー表示画面作成プログラム108を呼び
出す命令を含むボタンを作成した部品分類画面を、表示
手段105に表示させる。
【0018】入力装置106は、表示装置105上に表示され
ている部品分類画面の表示データの位置情報を読み取
り、マウス等のポインティングディバイスにより指示さ
れた部品の製品構成逆ツリー表示画面を作成するボタン
の指令により、製品構成逆ツリー表示画面プログラム10
8を呼び出す。
【0019】本発明の製品構成逆ツリー表示データ作成
手段は製品構成逆ツリー表示画面作成プログラム108に
よって実現される。製品構成データベース101から入力
装置106で指示された部品の構成データを読み出し、部
品データベース102から読み出した部品名とともに、入
力装置106で指示された部品が属する上位階層の部品を
検索し、最上位の製品までの構成を示す製品構成逆ツリ
ー表示画面を表示手段105に表示させる。
【0020】部品分類逆ツリー表示画面作成プログラム
109は、部品分類データベース103から入力装置106で指
示された部品の分類データを読み出し、部品データベー
ス102から読み出した部品名とともに、入力装置106で指
示された部品が属する上位分類階層の部品を検索し、最
上位の分類までの製品分類逆ツリーを示す部品分類逆ツ
リー画面を表示手段105に表示させる。
【0021】図2に製品構成データベースを示す。製品
構成データベース101には製品の親部品、子部品の関係
を格納する。たとえば、レコード201は、部品番号P1の
部品が部品番号P2の部品を含むことを示している。
【0022】図3に部品分類データベースを示す。部品
分類データベース103には部品の親分類、子分類の関係
を格納する。たとえば、レコード301は、分類C1には分
類C2が含まれることを示している。また、レコード302
は、分類C2に部品P15が含まれることを示している。
【0023】図4に部品データベースを示す。部品デー
タベース102には個々の部品のデータを格納する。部品
のデータは部品番号と、たとえば部品名といったような
属性情報からなる。図4では属性情報として部品名、図
面番号、設計書番号を格納しているが、重量や購入先、
価格といったデータであってもよい。また、製造におけ
る改善提案書や、ユーザからのクレーム、不具合報告を
含めてもよい。
【0024】図5に製品構成画面作成プログラムの処理
を示す。製品構成画面作成プログラム104は製品構成画
面を作成し、表示手段105に構成画面を表示させる。入
力された部品番号をPとする(501)。次に部品データベ
ースを検索し、部品番号Pに対応する部品属性、たとえ
ば部品名を取り出して、表示データに追加する。さら
に、部品番号Pと同種の部品分類を含む部品分類画面を
作成するように、部品番号を部品部分類作成プログラム
の入力として呼び出す、検索コマンドを表示データに追
加する(502)。
【0025】次に、製品構成データベース101を検索
し、親部品が部品番号Pであるレコードを取り出す(50
3)。部品番号Pの子部品をすべて取り出したかどうか
を判定し、子部品がない場合及び全ての部品を取り出し
た場合には、プログラムを終了する(504)。まだ、
新たに取り出したレコードがあれば、そのレコードの子
部品の欄を参照し、その子部品の部品番号をQとする(5
05)。つぎに、部品番号Qを入力として、本製品構成画
面作成プログラムを再帰的に呼び出し、処理503に戻
り部品番号Pの次の子部品のレコードを取り出す(50
6)。
【0026】図6に製品構成画面の例を示す。製品構成
画面作成プログラム104によって作成した画面表示デー
タを出力手段105に表示したものである。画面の第1列目
は部品番号である。階層関係がわかりやすいように、子
部品は親部品より1段右側に下げて表示している。第2列
目は部品名等の部品属性データである。部品属性データ
は前述のとおり部品データベース102から読み出す。第3
列目の「分類」と表示されているボタンを押すと、それ
ぞれの部品と同種類の部品を一覧する部品分類画面作成
プログラム107が起動され、表示装置105上に表示され
る。
【0027】図6の画面を作成する場合について、図5
の製品構成画面作成プログラムの動作を具体的に説明す
る。ユーザは製品構成を表示したい部品番号P1を入力
として、製品構成画面作成プログラムを起動する。処理
501により、変数PにP1を設定する。処理502に
より、部品番号P1、部品名「キバンクミ」、P1を含
む分類階層画面へ切り替えるボタン「分類」、P1の図
面D001に表示を切り替えるためのリンク「D00
1」、P1の仕様書E001の表示画面を開くボタン
「E001」からなる1行を601のように表示する。
図面や仕様書に表示を切り替えるリンクは、図4の部品
データベースを参照して作成する。
【0028】次に処理503により部品番号P1の子部
品P2,P3のレコードのうち、P2のレコードを取り
出す。処理504の判定では、部品番号P2のレコードを
取り出したので、「N」の側に進む。処理505によ
り、取り出したP2のレコードより、部品番号P2を取
り出し、それを変数Qに代入する。そして、変数Qすな
わちP2を入力として、作成処理を再帰的に呼び出す。
【0029】図5の処理がP2を入力として呼び出され
ると、処理502では、P1の場合と同様にして、図6
の602の行を表示する。さらに、処理503では、P
2の子部品のレコードP4を取り出し、処理506によ
り、P4を入力としてさらに再帰的に図5の処理を呼び
出す。入力がP4の場合、処理502でP4に関する行
603を出力する。処理503でP4の子部品のレコー
ドを取り出そうとするが、図2のデータベースには、P
4を親部品とするレコードはないので、「Y」の方に進
み、P4を入力とした再帰処理を終了する。
【0030】P4をQとした処理506を終了すると、
処理503にもどり、部品P2のもう一つの子部品P5
のレコードを取り出し、P4の場合と同様にして再帰処
理により行604を出力したあと、処理503に戻る。
部品P2を親とするレコードは子部品P4,P5しかな
いので、すべてのレコードを取り出したことになり、
「Y」に進み、入力PをP2とする処理を終了して、入
力PをP1とする再帰レベルの処理506を抜け、処理
503に戻る。
【0031】入力PがP1のときは、図2の製品構成デ
ータベースのなかには、もうひとつP3を子部品とする
レコードが残っている。P3をQとして処理506によ
り、再帰的に図5の処理を呼び出し、行605を得る。
【0032】このようにして、図5の製品構成画面作成
処理により、図6の画面を表示するためのデータを作成
する。
【0033】以上に説明した図5の処理で作成した製品
構成画面により、製品を構成する部品の一覧から直接、
同種類の部品の一覧に簡単に切り替えることができるの
で、代替部品の検索が容易になるという効果が得られ
る。
【0034】図7に部品分類逆展開ツリー画面作成プロ
グラム109の処理を示す。まず、入力された部品番号を
変数Cに記憶しておく(1801)。次に、部品データベー
スを検索してCの部品名を表示するための表示データを
出力する(1802)。そのあと、部品データベースを検索
して、Cを子分類とするレコードを順次取り出す(180
3)。もし、子分類がCのレコードがない、すなわち最
上位の分類の場合(1804)、プログラムを終了する。
【0035】一方、Cを子分類とするレコードを部品部
類データベースから取り出すことができれば、処理18
05に進む。処理1805では、取り出したレコードの
親分類をDとする。そして、処理1806により、Dの
分類名と、Dを親とする順方向、すなわち親分類から子
分類に向かった部品分類と、表示の切り替えボタンとを
1行にして出力する。最後に変数Cを変数D、すなわち
親の分類をCとして(1807)、処理1803以下を繰り
返す。
【0036】図8に分類逆展開ツリー画面を示す。部品
から上位の分類までのツリー構造を作成し、分類逆展開
ツリー画面を得ることができる。これにより、指定した
部品がどのような分類に属しているかを容易に知ること
ができる。また、正分類ツリーのボタンにより、ユーザ
が必要とするレベルの同種の部品の一覧を得ることがで
きる。
【0037】図8の画面の正分類ツリーボタンを押す
と、その行の分類を頂点とする部品分類の正展開ツリー
表示画面を表示する。たとえば、図8の分類C1の「正
分類ツリー」ボタン1901を押すと、図9のようなC
1を頂点とする部品分類を表示する。図9を見れば、最
初に注目した部品P4と同種の部品がP4のほかに、P
15、P20のあることがわかる。
【0038】図10は部品分類画面作成プログラムの処
理を示す。部品分類画面作成プログラム107の処理によ
り、上位の部品から末端の部品までの部品分類画面(図
9)を作成し、表示手段105に表示させる。
【0039】入力された部品番号をXとする(701)。次
に、図4の部品データベースを検索し、部品番号Xに対
応する部品属性、たとえば部品名を取り出して、表示デ
ータに追加する。さらに、部品番号Xが使用されている
製品の逆展開ツリーを表示する画面を作成するように、
部品番号を製品構成逆ツリー表示画面作成プログラム10
8の入力として呼び出す検索コマンドを表示データに追
加する(702)。
【0040】次に、図3の部品分類データベース103を
検索し、親分類がXであるレコードを取り出す(703)。
Xを親分類とするレコードが部品分類データベースにな
いときや、処理705,706ですべてのレコードを処
理済の場合はYに進み、処理を終了する。一方、出力し
ていないレコードが残っている場合にはNに進み、処理
705を実行し、取り出したレコードの子分類の欄を参
照し、その分類番号をYとする(705)。
【0041】つぎに、分類番号Yを入力として、部品分
類画面作成プログラムを再帰的に呼び出し、処理703
にもどり、次の親分類がXのレコードを取り出す(70
6)。この再帰的な処理は、図5の処理506で説明し
た方法と同様である。
【0042】最後に、分類番号Xを親分類とするすべて
のレコードを出力したかを判定し、もし、まだ残りがあ
れば、処理703に戻る。すべてのレコードの表示データ
が出力されたら、プログラムを終了する(706)。
【0043】部品分類画面作成プログラム107によって
作成した部品分類画面は、図9に示すように、画面の第
1列目は分類番号および部品番号である。階層関係がわ
かりやすいように、子の分類の部品は親の分類より1段
右側に下げて表示している。第2列目は部品名等の部品
属性データである。部品属性データは前述のとおり部品
データベース102から読み出す。第3列目の「使用先」と
表示されているボタンを押すと、それぞれの部品が使用
されている製品の構成を逆に辿った製品構成逆ツリーを
表示するために、製品構成逆ツリー画面作成プログラム
108が起動され、生成された画面表示データが表示装置1
05上に表示される。
【0044】以上のように作成した部品分類画面によっ
て、同種類の部品の一覧からそれぞれの部品がどの製品
のどの部分で使用されているかを容易に把握できるた
め、代替しようとする部品に関する情報の検索が容易に
なるという効果が得られる。
【0045】図11に製品構成逆ツリー表示画面作成プ
ログラムの処理を示す。製品構成逆ツリー表示画面作成
プログラム108は、製品構成逆ツリー画面の表示データ
を作成し、表示手段105に製品構成逆ツリーを表示させ
る。
【0046】入力された部品番号をAとする(901)。
次に部品データベースを検索し、部品番号Aに対応する
部品属性、たとえば部品名を取り出して、表示データに
追加する。さらに、部品Aの分類を表示する画面を作成
するように、部品番号Aを製品構成画面作成プログラム
104の入力として呼び出す検索コマンドを、表示データ
に追加する(902)。次に、製品構成データベース101
を検索し、子部品が部品番号Aであるレコードを取り出
す(903)。
【0047】そして、処理903で部品Aを子部品とする
レコードが取り出せたかどうかを、処理904で判定す
る。レコードが取り出せなければ、これより上位の構成
階層の部品がない、すなわち、製品構成の最上位にある
製品であるので、「N」に進んで処理を終了する。レコ
ードが取り出せたならば、そのレコードの親部品の欄の
部品番号をAとし(処理905)、処理902に戻る。
【0048】図12に製品構成逆ツリー画面を示す。製
品構成逆ツリー画面作成プログラム108によって作成し
た画面表示データを、出力手段105に表示した例であ
る。
【0049】図12の第1列目1001は部品番号である。
階層関係がわかりやすいように、親部品の部品番号は子
の部品番号より1段右側に下げて表示している。第2列
目1002は部品名等の部品属性データである。部品属性デ
ータは前述のとおり部品データベース102から読み出
す。
【0050】第3列目1003の「製品構成」と表示されて
いるボタンを押すと、それぞれの部品を構成する部品の
一覧を表示するために製品構成画面作成プログラム104
が起動され、生成された画面表示データが表示装置105
上に表示される。たとえば、図12における部品P11
の「製品構成」ボタンを押すと、図13に示すように、
部品P11を最上位とする製品構成ツリーに画面に切り
替わる。
【0051】図12の第4列目1004はそれぞれの部品の
図面の番号と図面データ表示ボタンである。第4列目10
04のボタンを押すことにより、それぞれの部品や組立品
の図面を参照することができる。第5列目はそれぞれの
部品の仕様書があれば、その仕様書番号と仕様書表示ボ
タンである。第5列目1005のボタンを押すと、それぞれ
の部品や組立品の設計時の仕様書を表示する。
【0052】以上の処理で作成した製品構成逆ツリー画
面によって、代替部品として採用しようとしている部品
がどのような製品のどのような部分に使用されている
か、容易に知ることができる。上位部品の図面や仕様書
を参照して形状や仕様値を見ることにより、採用しよう
としている部品の使用環境や使用条件等の設計の狙いが
わかるという効果がある。
【0053】さらに、製品逆ツリー画面に、それぞれの
製品構成ツリー画面を表示するボタンを埋め込むことに
より、代替部品として採用しようとしている部品といっ
しょに用いられている部品を合わせて検索することがで
きる。それにより、検索した代替部品候補といっしょに
用いる部品も一覧できるので、部品の代替により併せて
入れ替える必要がある部品の代替候補を容易に検索でき
る効果がある。
【0054】以上の実施例では、図6の製品構成画面か
ら、図8の逆分類ツリー画面、図9の順分類ツリー画面
を経て、図12の構成逆ツリー画面に到達するために、
各画面の表示データに画面生成処理呼び出しコマンドを
埋め込んでいる。
【0055】別の実施例として、図6の製品構成画面表
示データから、図15のように指定した部品を含む1階
層の分類画面を表示してもよい。これにより、逆分類ツ
リー画面を経由せずに、同じ種類の部品を検索すること
ができる。
【0056】図14は、1階層の同種分類表示のための
データを作成する処理である。図15に1階層の部品分
類画面を示す。
【0057】入力された部品番号を変数Eに設定する。
図15の画面を表示する場合はP4がEに設定される
(2001)。つぎに、部品分類データベースを検索し、部
品Eを子分類とするレコードを検索し、その親分類の欄
の分類番号をFとする(2002)。図15の例では(C
2,P4)というレコードが検索されて、FにはC2が
設定される。ここでFの分類名を表示する(2003)。
【0058】処理2004において、部品分類データベ
ースを検索して、Fを親分類とするレコードを取り出
す。図15の場合、FにはC2が設定されているので、
(C2,P4)、(C2,P15)、(C2,P20)
があり、その最初の(C2,P4)を取り出す。処理2
005では、レコードが見つからないか、すべてのレコ
ードを取り出したならば、Nに進み処理を終了する。レ
コードが残っている場合には、処理2006に進み、取
り出したレコードの子分類をGとする。
【0059】図15の例ではP4がGに設定され、処理
2007によって、部品データベースの検索結果に基づ
き、部品番号、部品名、図面や仕様書等のドキュメント
番号、および表示のためのリンク、そして、図11の構
成逆ツリー表示プログラムを呼び出すためのボタンを出
力する。そして、処理2004に戻り、次のレコード、
(C2,P15)、(C2,P20)を順番に取り出し
て、対応する行を出力して、図15のような部品分類画
面を表示するための表示データを作成する。
【0060】図16に、本発明が実施される計算機シス
テムの構成を示す。本発明によるプログラムは外部記憶
装置1101またはネットワーク等の外部入出力装置1102か
ら読み込まれ、内部メモリ1103に一時記憶される。キー
ボード1104またはマウス1105から入力されるオペレータ
の指示により、内部メモリ1103に格納されたプログラム
を中央演算装置1105において実行し、その結果をディス
プレイ1107に表示する。製品構成データベース101、部
品分類データベース103、部品データベース102は外部記
憶装置1101に記憶される。
【0061】図17に、本発明が実施される他の構成の
計算機システムを示す。本実施例の場合、複数のクライ
アント計算機1201とサーバ計算機1202からなる。本発明
によるプログラムはサーバ計算機1202側の外部記憶装置
1203から読み込まれ、内部記憶装置1204に格納してお
く。クライアント計算機1201の入力装置1205からオペレ
ータの指示を受け取り、中央処理装置1206、ネットワー
ク入出力装置1207、1208を介してサーバ側の中央処理装
置1209に指令を送り、本発明によるプログラムを動作さ
せ、ネットワークを経由して指令のあったクライアント
計算機1201に前記プログラムが作成した表示データを送
り、クライアント側の表示手段1210に表示させる。
【0062】次に、本発明の他の実施例を説明する。図
18は図1の部品選択支援システムの構成に、一つまた
は複数の外部部品データベース1301と、データ取り込み
手段1302と、分類対応テーブル1303を追加したものであ
る。
【0063】外部部品データベース1301は、たとえば購
入部品の製造業者や仲介業者が管理するデータベースで
ある。データ取り込み手段1302は定期的に、あるいはオ
ペレータの指示に基づいて起動され、外部部品データベ
ース1301から部品データおよび分類データを読み込み、
部品データベース102および部品分類データベース103に
データを追加する。
【0064】分類対応テーブル1303は、外部部品データ
ベース1301に格納されている部品の分類識別コードと、
部品分類データベース103に格納してある部品分類コー
ドが一致していないときに、データ取り込み手段1302が
外部部品データベースの分類識別コードを内部の部品分
類コードに置き換える時に参照する。したがって、分類
対応テーブル1303は外部の分類識別コードと内部の部品
分類コードの対応表を格納している。
【0065】外部部品データベース1301は、たとえば図
19のようなデータが記憶してある。図19の例では、
分類識別コード1401が部品分類データベース(図3)の
分類コードと異なるために、図20のような形式の分類
対応テーブル1303を用意している。
【0066】また、図19の変更日データ1402をそれぞ
れの部品データに付加しておくと、この変更日に従っ
て、データ取り込み手段1302を起動し、部品データベー
ス102の情報を最新の情報に保つことができる。具体的
には、部品データベース102に図22に示すような登録
日1701の欄を設けておく。そして、変更日1402が登録日
1801より遅い場合に、外部部品データベースの新しいデ
ータに置き換える。
【0067】図21に、データ取り込み手段1302の処理
手順を示す。まず、外部データベースから1レコード分
の部品データを読み込む(1601)。そして、すでに部品
データベース102に登録済みかを判定する(1602)。ま
だ登録されていなければ、部品データベースに部品情報
を登録し(1603)、分類対応テーブル1303のデータに応
じて、外部部品データベース1301の分類識別コードを部
品分類データベース103の部品分類コードに変換し(160
4)、部品部類データベース102に変換した部品分類コー
ドと部品番号をともに格納する(1605)。
【0068】外部部品データベース1301のデータが部品
データベース102に登録済みの場合は、つぎに、更新日
と登録日を比較する(1606)。もし更新日が登録日より
新しいならば、部品データベース102の情報を、外部部
品データベース1301から読み取った部品情報で更新し、
更新日を設定する(1607)。以上の処理を外部部品デー
タベース1301のすべてのレコードについて繰り返す(16
08)。
【0069】以上のような処理により、部品分類データ
画面には最新の部品情報が表示される。たとえば、図9
の部品分類データ画面は2001年6月1日時点で表示したも
のとする。同じように図6の製品構成画面から2001年8
月1日に、部品番号P4の分類ボタンをクリックして部品
分類データを表示した時の、部品分類データ画面を図2
3に示す。データ取り込み手段1302により、外部部品デ
ータベースから、2001年7月21に更新されたデータが部
品分類データベースおよび部品データベースに反映され
ているので、部品分類画面作成手段107は、図9の部品
分類画面に比べて、部品P21、P22のデータを追加して表
示する。
【0070】このようにして、最新の部品データを部品
分類画面を通して検索することができるので、まだ製品
として採用されてない部品データも併せて参照すること
ができる。最新部品は価格や性能面で従来の部品より優
れているので、性能やコストの改善に役立つ代替部品を
容易に探すことができる。
【0071】
【発明の効果】本発明により、既存の製品構成から、同
種類の代替部品候補を容易に検索できる効果がある。さ
らに、本発明により、代替部品検討に必要な実績情報、
すなわち図面、設計仕様、不具合事例等を容易に検索で
きる効果がある。
【0072】また、本発明により、外部のデータベース
から最新の部品情報をとり込み、分類画面に表示するこ
とができるので、性能やコストの改善に役立つ代替部品
を容易に探すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の部品選択支援システムの一実施例によ
る構成図。
【図2】製品構成データベースのデータ構造図。
【図3】部品分類データベースのデータ構造図。
【図4】部品データベースのデータ構造図。
【図5】製品構成画面作成プログラムの処理の一例を示
すフローチャート。
【図6】製品構成画面の表示例図。
【図7】部品分類逆展開ツリー画面作成プログラムの処
理の一例を示すフローチャート。
【図8】分類逆展開ツリー画面の表示例図。
【図9】部品分類画面の表示例図。
【図10】部品分類画面作成プログラムの処理の一例を
示すフローチャート。
【図11】製品構成逆ツリー画面作成プログラムの処理
の一例を示すフローチャート。
【図12】製品構成逆ツリー画面の表示例図。
【図13】製品構成ツリー画面の表示例図。
【図14】1階層の同種分類表示の処理を示すフローチ
ャート。
【図15】指定した部品を含む1階層の分類画面の表示
例図。
【図16】本発明を実施するための計算機システムの構
成図。
【図17】本発明を実施するための計算機システムの他
の構成図。
【図18】本発明による部品選択支援システムの他の実
施例の構成図。
【図19】外部部品データベースのデータ構造図。
【図20】分類対応テーブルのデータ構成図。
【図21】データ取り込み手段の処理の一例を示すフロ
ーチャート。
【図22】部品データベースの他のデータ構成図。
【図23】新部品が表示された部品分類画面の表示例
図。
【符号の説明】
101…製品構成データベース、102…部品データベ
ース、103…部品分類データベース、104…製品構
成画面作成プログラム、105…表示装置、106…入
力装置、107…部品分類画面作成プログラム、108
…製品構成逆ツリー画面作成プログラム、109…部品
分類逆ツリー画面作成プログラム、1301…外部部品
データベース、1302…データ取り込み手段、130
3…分類対応テーブル。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 湯田 晋也 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内 Fターム(参考) 5B046 KA05 5B075 ND20 ND35 NK43 UU22

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 製品の構成を格納する製品構成記憶手段
    と、部品の分類を記憶する部品分類記憶手段と、 前記製品構成記憶手段から製品構成データを読み出し、
    オペレータから入力された製品または部分組立品を構成
    する部品の一覧を表示手段に表示させる構成表示データ
    作成手段と、 前記部品分類記憶手段から部品の分類に関する情報を読
    み出し、分類の階層にしたがってツリー状に表示し、指
    定された部品または部分組立品と同じ分類の部品の一覧
    を表示手段に表示させる部品分類表示データ作成手段を
    備え、 前記構成表示データ作成手段は、前記部品の一覧ととも
    に、個々の部品を含む部品分類表示画面への切り替え命
    令を含む表示データを作成することを特徴とする部品選
    択支援システム。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 指定された部品または組立品を使用している上位の組立
    品および/または製品をツリー状に表示させる製品構成
    逆ツリー表示データ作成手段を備え、 前記部品分類表示データ作成手段は、各部品を指定して
    製品構成逆ツリー表示画面への切替命令を含む表示デー
    タを作成することを特徴とする部品選択支援システム。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、 部品の情報を格納する部品データ記憶手段と、該部品デ
    ータ記憶手段からデータを読み出し、前記部品分類記憶
    手段のデータを更新または追加するデータ取り込み手段
    を備えることを特徴とする部品選択支援システム。
  4. 【請求項4】 製品の部品構成を記憶する製品構成記憶
    手段から製品構成データを読み出し、オペレータから入
    力された製品または部分組立品を構成する部品の一覧を
    表示させる構成表示データ作成ステップと、 部品の分類に関する情報を記憶する部品分類記憶手段か
    ら部品の分類を読み出してツリー状に表示し、同じ分類
    の部品の一覧を表示させる部品分類表示データ作成ステ
    ップを含み、 前記構成表示データ作成ステップでは、前記部品の一覧
    とともに、個々の部品を含む前記部品分類表示画面への
    切り替え命令を含む表示データを作成することを特徴と
    する部品選択支援方法。
  5. 【請求項5】 請求項4において、 前記製品構成記憶手段から製品構成データを読み出し
    て、指定された部品または組立品を使用している上位の
    組立品および/または製品をツリー状にして表示させる
    製品構成逆ツリー表示データ作成ステップを含み、 前記部品分類表示データ作成ステップでは、各部品を指
    定して製品構成逆ツリー表示画面への切替命令を含む表
    示データを作成することを特徴とする部品選択支援方
    法。
  6. 【請求項6】 請求項4または5において、 部品の情報を格納する部品データ記憶手段から部品デー
    タを読み出し、前記部品分類記憶手段のデータを更新ま
    たは追加するステップを含むことを特徴とする部品選択
    支援方法。
  7. 【請求項7】 データベースに格納された製品および部
    品に関するデータに基づいて部品の選択を支援するプロ
    グラムを格納したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体
    であって、 製品の部品構成を記憶する製品構成記憶手段から製品構
    成データを読み出し、オペレータから入力された製品ま
    たは部分組立品を構成する部品の一覧と、部品の分類に
    関する情報を記憶する部品分類記憶手段から部品の分類
    を読み出してツリー状に表示し、同じ分類の部品の一覧
    を表示手段に表示させる部品分類表示データ作成手段に
    よって作成した部品分類画面への切り替え命令を含む表
    示データを作成し、表示手段に表示させる構成表示デー
    タ作成手段を機能させるためのプログラムを格納したコ
    ンピュータ読み取り可能な部品選択支援記憶媒体。
  8. 【請求項8】 請求項7において、 前記製品構成記憶手段から製品構成データを読み出して
    指定された部品または組立品を使用している上位の組立
    品、製品のいずれかまたは両方をツリー状にして表示手
    段に表示させる製品構成逆ツリー表示データ作成手段
    と、前記部品分類表示画面において各部品を指定して製
    品構成逆ツリー表示画面への切替命令を含む表示データ
    を作成する部品分類表示データ作成手段を機能させるた
    めのプログラムを格納したコンピュータ読み取り可能な
    部品選択支援記憶媒体。
  9. 【請求項9】 請求項7または8において、 部品の情報を格納する部品データ記憶手段から部品デー
    タを読み出し、前記部品分類記憶手段のデータを更新ま
    たは追加する部品データ更新手段を機能させるためのプ
    ログラムを格納したコンピュータ読み取り可能な部品選
    択支援記憶媒体。
  10. 【請求項10】 コンピュータを実行させるための部品
    選択支援プログラムにおいて、 製品の部品構成を記憶する製品構成記憶手段から製品構
    成データを読み出し、オペレータから入力された製品ま
    たは部分組立品を構成する部品の一覧を表示手段に表示
    する構成表示データ作成ステップと、 部品の分類に関する情報を記憶する部品分類記憶手段か
    ら部品の分類を読み出してツリー状に表示し、同じ分類
    の部品の一覧を表示手段に表示させる部品分類表示デー
    タ作成ステップを含み、 前記構成表示データ作成ステップでは、それぞれの部品
    に対応する分類画面への切り替え命令を含む表示データ
    を作成することを特徴とする部品選択支援プログラム。
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