JP3908634B2 - 検索支援方法および検索支援装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、文書等の情報検索を行う検索装置に入力する質問を記憶するデータベースを用いて、ユーザからの要求に応じて当該質問を呈示するための検索支援方法および検索支援装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、大量の情報が電子化されて記憶されるようになり、そうした大量の情報をコンピュータ上のシステムによって検索されることが増えてきた。こうした検索システムにおいて、必要な情報に素早く簡単にアクセスできるようにユーザをナビゲートする技術への需要が高まっている。こうした要望に対する1つの解決手段として、自然言語処理技術を用いたユーザナビゲーションを行うシステムがあり、Ask Jeevesのシステムなどが知られている。(例えば、非特許文献1参照)。
【0003】
Ask Jeevesのシステムでは、検索ログの分析などに基づき予め人手により生成された想定質問を記憶したナレッジベースを持っていて、ユーザからの質問を受け取ると、自然言語処理技術を利用してユーザの質問とデータベース内の質問とのマッチングを行い、その結果に基づきデータベースの中から適当な質問を選択し、ユーザに提示する。このシステムでは、データベース内の各質問には人手によりその回答情報が関連付けられて記憶されており、ユーザは、提示された質問の中から関心のある質問を選択することにより、その関連付けられた回答情報を得られるようになっている。
【0004】
一方、近年において、自然言語による質問に対して回答を与えることを目的とした質問応答に関する研究が活発に行われるようになってきた。これらの研究では、主に文書検索・情報抽出などにおける技術をベースとして、質問が訊ねている情報とマッチする情報を文書集合中から抜き出すことにより質問の回答を得ている(例えば、非特許文献2参照)。
【0005】
上記のように従来システムにおいては、人手により回答情報が関連付けられた質問をデータベースに予め記憶しておき、ユーザから入力された質問に対応する回答をデータベースから検索してユーザに呈示するようになっている。このためデータベース構築者が質問をデータベースに登録するときには、同時にその回答も見つけおかなければならない。また、回答の情報内容が古くなったり、回答としてURLを関連付けているような場合にはリンクの先が無くなったりすることも起こり得るが、このような問題に対処する場合にも人手による管理が必要で、質問に対して新しい回答を関連付け直さなくてはならない。このように質問と回答を予め対応付けて記憶する場合には、そのようなデータデータの構築・管理に掛かる負担が大きいという問題がある。
【0006】
一方、近年になって活発に研究が進められている文書検索をベースとした質問応答技術の利用を前提とすれば、従来のユーザへの質問提示によるナビゲーション方法において、データベースには想定質問のみを記憶しておき、その回答はユーザからの要求に応じて動的に求めるようにすることが可能である。この場合、質問生成時における回答の関連付けが必要でなくなるので、従来と比較して質問を記憶するデータベースの構築・管理の負担を軽減できるようなナビゲーション方法の実現が期待される。
【0007】
【非特許文献1】
Ask Jeeves、[online]、2002 Ask Jeeves,Inc.[2002年8月29日検索]、インターネット<URL:http://www.ask.com/>
【0008】
【非特許文献2】
E.Voorhees. The TREC−8 question answering track report. In Proceedings of TREC−8, 1999、[2002年8月29日検索]、インターネット<URL: http://trec.nist.gov/>
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
このように、入力された質問の回答を検索する検索装置において、質問とその回答とを対応付けて記憶するデータベースの構築・管理に係る負担が大きいという問題点があった。
【0010】
また、文書検索をベースとする検索装置においては、入力される質問とその回答とを対応付けたデータベースを予め構築する必要はない反面、ユーザが所望の回答を確実に得るために、どのような質問を入力すればよいかが容易に判断することができず、質問入力の際の負担が大きい。そこで、従来は、想定される質問を記憶するユーザベースを用いているが、想定される質問が数限りなくあり、このような質問のデータを構築、更新する負担が大きいという問題点があった。また、この膨大な数の質問の中からユーザが所望の回答を得るための的確な質問を検索することも容易ではない。
【0011】
そこで本発明は、上記問題点に鑑みなされたもので、入力された質問に基づき情報検索を行う検索装置へ入力するための質問のデータベースの構築・更新が容易に行えるとともに、質問を入力する際のユーザの負担を軽減することのできる検索支援方法および検索支援装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
(1)本発明は、複数の概念のうちのいずれかに分類される、情報検索を行う検索装置に入力するための質問を、各概念を表す単語に対応付けて記憶手段に記憶しておき、自然言語の文あるいは少なくとも1つの単語からなる検索要求が入力されると、当該検索要求から抽出された単語を基に、当該単語に対応する概念を検索し、この検索された概念に対応付けられている質問を前記記憶手段から読み出して呈示することを特徴とする。
【0013】
(2)本発明は、階層的に分類された複数の概念のうちのいずれかに分類される、情報検索を行う検索装置に入力するための質問を、階層的に分類された各概念を表す単語に対応付けて記憶手段に記憶しておき、自然言語の文あるいは少なくとも1つの単語からなる検索要求が入力されると、当該検索要求から抽出された単語を基に、当該単語に対応する概念を検索し、この検索された概念に対応付けられている質問を前記記憶手段から読み出すとともに、当該検索された概念の上位概念として位置づけられている他の概念に対応付けられている質問も前記記憶手段から読み出して、これら読み出された質問を呈示することを特徴とする。
【0014】
(3)上記(1)または(2)において、前記呈示された質問のうち、選択された質問を前記検索装置に入力し、その結果得られた検索結果を基に、当該選択された質問に対応する回答文書を生成し呈示する。
【0015】
(4)上記(3)において、前記記憶手段に記憶された各概念に対応付けられた各質問の選択状況を基に、前記読み出された質問を呈示する際の表示データを生成する。
【0016】
(5)本発明は、複数の概念のうちのいずれかに分類される、情報検索を行う検索装置に入力する質問を生成するための質問テンプレートと当該質問テンプレートに代入する用語とを、各概念を表す単語に対応付けて記憶手段に記憶しておき、自然言語の文あるいは少なくとも1つの単語からなる検索要求が入力されると、当該検索要求から抽出された単語を基に、当該抽出された単語に対応する概念を検索し、この検索された概念に対応付けられている質問テンプレートと用語を前記記憶手段から読み出して呈示することを特徴とする。
【0017】
(6)本発明は、階層的に分類された複数の概念のうちのいずれかに分類される、情報検索を行う検索装置に入力する質問を生成するための質問テンプレートと当該質問テンプレートに代入する用語とを、階層的に分類された各概念を表す単語に対応付けて記憶手段に記憶しておき、自然言語の文あるいは少なくとも1つの単語からなる検索要求が入力されると、当該検索要求から抽出された単語を基に、当該抽出された単語に対応する概念を検索し、この検索された概念に対応付けられている質問テンプレートと用語を前記記憶手段から読み出すとともに、当該検索された概念の上位概念として位置づけられている他の概念に対応付けられている質問テンプレートと用語も前記記憶手段から読み出し、これら読み出された質問テンプレートと用語とを呈示することを特徴とする。
【0018】
(7)上記(5)または(6)において、前記読み出された用語の中に前記検索要求から抽出された単語と一致するものがあるときは、その用語を前記質問テンプレートに代入して前記質問を生成し、この生成された質問を呈示する。
【0019】
(8)上記(7)において、前記呈示された質問のうち選択された質問を、前記検索装置に入力し、その結果得られた検索結果を基に、当該選択された質問に対応する回答文書を生成し呈示する。
【0020】
(9)上記(5)または(6)において、前記呈示された質問テンプレートのうち選択された質問テンプレートに、前記呈示された用語のうち選択された用語を代入することにより生成された質問を、前記検索装置に入力し、その結果得られた検索結果を基に、当該選択された質問に対応する回答文書を生成する。
【0021】
(10)上記(9)において、前記記憶手段に記憶された各概念に対応付けられた各質問テンプレートの選択状況を基に、前記読み出された質問テンプレートを呈示する際の表示データを生成する。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0023】
図1は、以下に説明する第1および第2の実施形態に係る検索システム全体の構成例を示したもので、少なくとも1つの(ここでは、例えば1つの)クライアント端末2と、検索装置と検索支援装置とを兼ね備えたサーバ装置1とが所定のネットワークに接続されて構成されている。
【0024】
クライアント端末装置2には、入出力処理部20と、通信部21とから構成されている。
【0025】
入出力処理部20は、主に、質問を生成するために必要な文字列を入力したり、サーバ装置1から送信されてきた質問の中から所望の質問を選択したり、また、サーバ装置1へ送信する検索要求を作成したり、サーバ装置1から送信されてきた回答などを表示するためのものである。
【0026】
通信部21は、ネットワークを介してサーバ装置1と通信を行い、入出力処理部20で入力された文字列や選択された質問を含む検索要求を送信したり、サーバ装置から送信されてきた質問や回答を受信して入出力処理部20へ渡すようになっている。
【0027】
サーバ装置1は、主に、質問応答エンジン11と、検索支援部12と、通信部11ととから構成されている。
【0028】
質問応答エンジン11は、クライアント端末装置2から送信された質問に対応する回答を所定データベースから検索するためのもので、公知公用技術を用いて構成されるものである。
【0029】
検索支援部12は、クライアント端末装置2からの検索要求を受けて、当該クライアント端末装置2へ提供するための質問応答エンジン11へ入力する質問を生成するとともに、クライアント端末装置2にて選択された質問に対応する回答文書を生成するようになっている。
【0030】
通信部13は、ネットワークを介してクライアント端末装置2と通信を行い、検索支援部12で生成された質問や回答文書をクライアント端末装置2に送信したり、クライアント端末装置2から送信されてきた検索要求を受信して検索支援部12へ渡すようになっている。
【0031】
クライアント端末装置2の上記各部の機能は、コンピュータにより実行可能なプログラム(クライアントプログラム)をクライアント端末装置2が実行することにより実現することができる。具体的には、このクライアントプログラムは、Webブラウザのプラグインソフトとして実現することも可能である。
【0032】
サーバ装置1の上記各部の機能は、コンピュータにより実行可能なプログラム(サーバプログラム)をサーバ装置1が実行することにより実現することができる。
【0033】
(第1の実施形態)
図2は、第1の実施形態に係るサーバ装置1のより詳細な構成例を示したもので、特に、検索支援部12の構成例を詳細に示したものである。
【0034】
検索支援部12は、検索要求処理部22と質問テンプレート検索部23と質問インデックス記憶部24と質問テンプレート記憶部25と質問生成部26と回答生成部27とから構成されている。
【0035】
まず、質問テンプレート記憶部25について説明する。
【0036】
質問テンプレート記憶部25には、例えば、図3に示すように、ある1つの概念を表す単語毎に、その概念について想定される(関連する)質問のテンプレートが「質問」要素として記憶されている。また、各概念について想定される(関連する)、例えば当該概念(単語)に固有の名詞(例えば、製品名や人名などの固有名詞)、当該概念に特有な単語などの用語が「個体名」要素として記憶されている。
【0037】
ここで質問テンプレートとは、当該概念に関連する完成された種々の質問文であってもよいし、完成された質問文でなくとも、文中に空欄部分(「〜」で表されている部分)があり、この部分に上記「個体名」要素として記述されている用語のうちの1つを代入すれば、質問文が完成するような形式のものであってもよい。
【0038】
図3には、1つの概念に対応する記述文書(ファイル)であって、当該概念に関連する質問テンプレートと用語との記憶例を示している。1つの概念に関連する質問テンプレートと用語は、<概念>と</概念>というタグの間に記述されている。各概念を表す単語は、<名前>と</名前>というタグの間に記述されている。そして、<質問>と</質問>というタグの間にこの概念に対して想定される質問のテンプレートが記述され、<個体名>と</個体名>というタグの間にこの概念において用いられる用語が列挙されている。
【0039】
一般的に、概念は階層的に分類しておくと検索し易く、分かり易い。従って、各概念をその意味を基に階層的に分類し(各概念表す単語を階層的に分類し)、その結果得られる概念の階層構造上で、各概念を表す各単語に、当該単語に関連する上記質問テンプレートや用語を対応付けて記憶するようにしてもよい。
【0040】
図4は、質問テンプレート記憶部25に記憶される概念の階層構造を説明するためのものである。図4に示すように、概念の階層構造のルートからは、「電気・コンピュータ機器」という単語で表される概念に対応するノードと、「スポーツ」という単語で表される概念に対応するノードとが接続している。概念「電気・コンピュータ機器」のノードには、当該概念の下位概念として、「ノートパソコン」という単語で表すことのできる概念に対応するノードが接続されている。また、「スポーツ」という単語で表される概念に対応するノードには、当該概念の下位概念として、「野球」という単語で表すことのできる概念に対応するノードと、「サッカー」という単語で表すことのできる概念に対応するノードとが接続されている。
【0041】
上記各概念(ノード)は、それぞれ識別するための識別子が予め付されている。例えば、ここでは、概念「電気・コンピュータ機器」の識別子は「A1」であり、その下位概念である概念「ノートパソコン」の識別子は「A2」であり、概念「スポーツ」の識別子は「B1」であり、その下位概念である概念「野球」の識別子は「B2」である。
【0042】
各概念には、図3の場合と同様、その概念について想定される質問のテンプレート(質問テンプレート)や用語が記憶されている。
【0043】
例えば、図4に示す概念の階層構造上のある概念に想定される質問としては、当該概念に対応付けて記憶された質問テンプレートの他に、当該概念の上位概念として位置づけられる概念(上位概念)に対応付けて記憶された質問テンプレートも含むように扱ってもよい。すなわち、ある概念に対して想定される質問は、その上位概念に対して想定される質問を継承する。この場合、特に、下位概念になればなるほど、その概念に特有の質問のテンプレートのみを記憶すればよくなるので、各概念について記憶すべき質問テンプレートの数が大幅に減少するという利点がある。
【0044】
なお、図4は、概念の階層構造を分かり易く説明するために模式的に示したものであるが、図5に示すように、各概念の記述文書(ファイル)の中に、当該概念の上位概念を特定する情報(図5では「上位」タグで囲まれている情報)を記述することにより、上記階層構造が構成されてもよい。すなわち、図5では、まず、「電気・コンピュータ機器」という概念の記述文書と、その下位概念である「ノートパソコン」という概念の記述文書とを示しているが、「ノートパソコン」という概念の記述文書の中には、<上位>と</上位>というタグの間でその上位概念として「電気・コンピュータ機器」が示されている。続いて「ノートパソコン」の概念に関連する質問テンプレートや用語が記述されているが、このとき、上位概念である「電気・コンピュータ機器」において関連付けられた(定義された)質問テンプレートや用語を継承して利用することが可能である。そのため、「ノートパソコン」に関連付ける質問テンプレートの記述は一部省略でき、この「ノートパソコン」に特有の質問のテンプレートのみを記録すればよくなる。
【0045】
なお、概念の階層構造としては、「ノートパソコン」の下位概念に、さらに、上記同様に「上位」要素を用いて「CPU」、「メモリ」などが定義されてもよい。
【0046】
また、ある1つの概念が複数の上位概念を持っても良い。
【0047】
また、各概念における各質問テンプレートには、図6に示すように、後述する質問インデックス(当該質問テンプレートが検索される質問インデックスであって、検索対象のインデックス)や当該質問の回答タイプ(人、場所、URL、数値など、回答となるデータや文書の内容やデータタイプなどを表す情報)などの検索パラメータが設定されていてもよい。これらの情報は質問に対する回答の検索時に質問応答エンジン11において利用することもできる。
【0048】
次に、質問インデックス記憶部24について説明する。
【0049】
質問インデックスは、質問テンプレート記憶部25に記憶されている概念や質問テンプレートを検索する際に用いられる情報である。
【0050】
質問インデックスは、クライアント端末装置2から(ユーザから)、第1の検索要求が送られてきたとき、この第1の検索要求中に含まれる、質問生成のために入力された文字列から抽出された単語を基に、例えば当該単語に対応する概念を検索する際に用いられる。
【0051】
質問テンプレート検索部23は、まず、質問インデックス記憶部24から、第1の検索要求に含まれる文字列から抽出された単語に対応する概念を検索し、質問テンプレート記憶部25から、当該検索された概念に関連付けられている質問テンプレートや用語を読み出す。この場合の質問インデックス記憶部24に記憶された情報の記憶例を図7に示す。
【0052】
図7では、各概念に関連付けられている質問テンプレートや用語、各概念を表す単語などに含まれている単語を全て抽出し、この単語を質問インデックスとする。質問インデックス記憶部24には、これら抽出された各単語に、概念(当該概念を表す単語(概念の「名前」)や、当該概念の識別子などであってもよい)を対応付けて記憶している。図7に示すような内容のファイルの場合、検索要求処理部22は、第1の検索要求から抽出した単語をキーとして、当該単語を含む概念の「名前」や質問テンプレートや用語を含む概念を検索することができる。
【0053】
図7に示すファイルは、各概念の記述内にある「名前」要素の値、「質問」要素の値、「個体名」要素の値として、記述されている文字列から形態素解析により単語を取り出し、転置インデックス法を用いて、公知の技術により実現できる。
【0054】
また、質問テンプレート検索部23は、概念の「名前」そのものを質問インデックスとして、質問テンプレートや用語を直に検索するようにしてもよい。この場合の質問インデックス記憶部24に記憶された情報の記憶例を図8に示す。
【0055】
図8に示すファイルでは、各概念の「名前」という要素に記述されている語(例えば単語)を全て抽出し、例えば、この単語を質問インデックスとする。質問インデックス記憶部24には、各単語に、当該概念に関連付けられている質問テンプレートや用語を対応付けて記憶している。図8に示すような内容のファイルの場合、検索要求処理部22は、検索要求から抽出した単語をキーにして、当該単語を含む質問テンプレートや用語を検索することができる。
【0056】
図8に示すファイルも、例えばB木など公知のデータ構造を用いて実現できる。
【0057】
このように、質問インデックスには、質問テンプレート記憶部25に記憶されている概念についての転置インデックス(例えば、名詞などの単語)が記憶されており、情報検索で利用されている公知の検索モデルを利用して、検索要求(に含まれている文字列)と類似する概念が検索できる。さらに概念をキーとしたインデックスから、「質問」タグの間に記述された質問テンプレートなどが得られる。
【0058】
次に、図2に示したサーバ装置の各部と、図1に示した検索システムの処理動作について、図9を参照して説明する。
【0059】
図1の検索システムの処理動作は大きく分けて3つのフェーズがあり、まずは(1)検索要求入力のフェーズがある。このフェーズでは、サーバ装置1は、ユーザからの(クライアント端末装置2からの)第1の検索要求を受信する。
【0060】
クライアント端末装置2の入出力処理部20により、所定のディスプレイには、例えば、図10に示すような入力画面が100表示されるので、ユーザは、この画面100中に設けられた入力領域101内に、自然言語で所望の文字列(例えば、自然言語の文、少なくとも1つの単語など)を入力する。その後、「検索」ボタン102を押下することにより、当該入力領域101に入力された文字列を含む第1の検索要求が通信部21を介してサーバ装置1へ送信される(ステップS1)。
【0061】
サーバ装置1の通信部13は、ネットワークを介して送信されてきた第1の検索要求を受信すると、それを検索支援部12の検索要求処理部22へ渡す(ステップS2)。
【0062】
検索要求処理部22は、当該受け取った第1の検索要求に含まれる文字列に対し、形態素解析や構文解析などを用いて、単語への分割、語の係り受けや格構造の解析などを行う。こうした形態素解析や構文解析による文字列の解析は公知の技術により実現できる。検索要求処理部22では、当該第1の検索要求中の文字列から1つまたは複数のキーワードとなるような単語が抽出される(ステップS3)。
【0063】
検索要求処理部22で抽出された単語は、質問テンプレート検索部23に渡される。質問テンプレート検索部23では、まず、検査要求から抽出された単語を基に、例えば図7に示したような記憶形式の質問インデックス記憶部24から当該単語に対応する概念を検索する(ステップS4)。
【0064】
次に、この検索された概念に対応付けて記憶されている質問テンプレートや用語を質問テンプレート記憶部25から読み出す。あるいは、当該概念に対応する記述文書、すなわち、当該検索された概念に関連する質問テンプレートや用語などが記録されているファイルそのものを質問テンプレート記憶部25から読み出す。さらに、前述したように、概念が階層構造をなしている場合には、当該検索された概念の上位概念に対応付けられている質問テンプレートと用語、あるいは、上位概念のファイルも質問テンプレート記憶部25から読み出す。
【0065】
質問テンプレート検索部23で検索された概念およびその上位概念に対応する質問テンプレートや用語、あるいは、当該概念に対応するファイルは、質問生成部26へ渡される。このとき、第1の検索要求中の文字列から抽出された単語も質問生成部26へ渡すようにしてもよい。
【0066】
質問生成部26では、検索要求元のクライアント端末装置2のユーザへ呈示する質問(例えば、質問文)を生成する。質問の生成は、検索された概念及びその上位概念に関連付けられている(「質問」要素の値としての)質問テンプレートと、(「個体名」要素の値としての)用語を利用する。ユーザから送られてきた検索要求中の文字列に「個体名」として定義された用語と一致する単語があれば、これを質問テンプレート中の空欄部分(例えば、「〜」と定義されている部分)に代入して、質問を生成する(ステップS5)。
【0067】
例えば、第1の検索要求中に「DynaBook(商標)についてしりたい」という文字列があるとき、この文字列から「DynaBook」という単語が抽出される。この単語が、例えば、「ノートパソコン」という検索された概念に記述されている「個体名」として存在する場合には、当該概念中の質問テンプレート中の「〜」の部分に、当該「個体名」を代入して、「DynaBookの価格は?」というような質問が生成される。
【0068】
ユーザからの第1の検索要求中の文字列に「個体名」で定義された語と一致する語がなければ、質問テンプレートの「〜」の部分は特定せずに、後で当該質問テンプレートをユーザに呈示するときには、「〜」部分にユーザ所望の「個体名」を入力させるべく、当該質問テンプレートに代入可能な「個体名」のメニューリストなどを付けておいてもよい。
【0069】
なお、質問テンプレート記憶部25に記憶されている各質問テンプレートが、それ自体完成された質問(例えば質問文)である場合には、上記のような質問の生成は行う必要はない。
【0070】
質問生成部26では、上記のようにして生成された(あるいは読み出された)質問(代入すべき用語が未選択の質問テンプレートも含む)から、所定の表示形式にまとめた表示データを作成して、それを通信部13へ渡す。質問の表示データは、通信部13から検索要求元のクライアント端末装置2へ送信される(ステップS6)。
【0071】
クライアント端末装置2では、通信部21で、サーバ装置1から送信されてきた質問の表示データを受信すると(ステップS7)、検索システムの第2のフェーズ、すなわち、(2)質問提示・質問選択のフェーズに移行する。クライアント端末装置2では、当該受信した質問の表示データが、入出力処理部20において、所定のディスプレイなどに表示される(ステップS8)。その後、入出力処理部20は、ユーザによる質問の選択を受け付ける。
【0072】
ステップS8では、例えば、図11に示すような表示画面により、当該受信した質問の表示データがユーザに呈示される。図11には、例えば、サーバ装置1にて生成された8個の質問が呈示されている。ユーザは、例えば、図11に示したような画面から、呈示された質問の中から所望の質問を1つあるいは複数個選択する(ステップS9)。このとき、前述したように、呈示された(選択された)質問中に代入すべき用語が例えばプルダウンメニューとして表示されるときには、その中から所望の用語を選択して、質問文を完成する。
【0073】
そして、クライアント端末装置2の入出力処理部20は、ユーザにより選択された質問(および用語)を通信部21に渡し、通信部21は、当該選択された質問(および用語)を含む第2の検索要求をサーバ装置1へ送信する(ステップS10)。
【0074】
サーバ装置1では、通信部13を通じてクライアント端末装置2から送信された第2の検索要求を受け取ると、検索システムの第3のフェーズ、すなわち、(3)回答呈示フェーズへ移行する。受信した第2の検索要求は、通信部13から検索要求処理部22へ渡される(ステップS11)。
【0075】
検索要求処理部22では、当該第2の検索要求に含まれる質問に対応する回答を得るべく、当該質問を質問応答エンジン11へ渡す。質問検索エンジン11は、受け取った質問に対応する回答としての文書を文書データベース31から検索する(ステップS12)。
【0076】
なお、質問エンジン11へ入力する(渡す)質問は、質問エンジン11へ入力可能な形式である必要がある。そこで、第2の検索要求に含まれる各質問が、例えば、自然言語のとしての質問文の形式をとらず、質問テンプレートの識別子と、用語あるいは用語の識別子との組合せで構成された質問であってもよい。また、質問テンプレート記憶部25に記憶されている質問テンプレートや用語などは、質問応答エンジン11に入力可能なデータであってもよい。
【0077】
そして、この場合には、サーバ装置1では、通信部13を通じてクライアント端末装置2から送信された第2の検索要求を受け取ると、その中に含まれる各質問をまず、質問テンプレート検索部23へ渡し、質問テンプレート検索部23では、各質問を構成する質問テンプレートの識別子や、用語の識別子を基に、これら識別子に対応する質問テンプレートや用語を質問テンプレート記憶部25から読み出し、それらを検索要求処理部22へ渡す。検索要求処理部22では、受け取った質問テンプレートや用語などから、質問応答エンジン11に入力可能な形式の質問を生成して、質問応答エンジン11へ入力する。この場合、質問テンプレート検索部23では、第1の検索要求に対する処理の際に求められた概念や質問テンプレートや用語などの識別子などの情報を一時記憶しておき、検索要求処理部22から第2の検索要求に含まれている質問(質問テンプレートや用語などの識別子)を受け取ると、当該記憶してある情報の中から当該質問に対応するものを検索要求処理部22へ返すようにしてもよい。
【0078】
質問テンプレートに検索対象や回答タイプなどの検索パラメータが付加されているときは、これら検索パラメータも質問応答エンジン11へ渡す。
【0079】
質問応答エンジン11は、公知・公用の技術で構成可能なものでもよい。文書データベース31には、例えば、社内文書や、インターネットなどの各種ネットワークを通じて共有、公開、頒布などされているあらゆる文書が格納されており、これら文書を検索するための情報インデックスを記憶する転置ファイルが文書データベース31に記憶されている。
【0080】
質問応答エンジン11は、検索要求処理部22から質問を1つづつ受け取って、例えば、質問に含まれているキーワードとなる語を抽出して、その語に対応する情報インデックスを手掛かりに、当該質問に対応する回答となる文書を検索する。
【0081】
回答生成部27は、質問応答エンジン11から、各質問に対する回答としての文書を受け取り、全ての質問に対する文書を受け取ると、質問と各質問に対応する回答としての文書とをまとめて、ユーザに呈示するための回答(回答文書)を生成し、通信部13へ渡す(ステップS13)。
【0082】
通信部13は、回答文書を検索要求元のクライアント端末装置2へ送信する(ステップS14)。
【0083】
クライアント端末装置2は、通信部21を介して、上記回答文書を受け取ると、これを入出力処理部20に渡す(ステップS15)。入出力処理部20は、所定のディスプレイなどに、回答文書を表示する。
【0084】
図12は、回答文書の表示画面の一例を示したものである。図12に示した表示例では、ユーザにより選択された質問毎に、その回答として、検索された文書そのものあるいは検索された文書の要約などの文書の一部、文字列、URL、URLを関連付けた文字列などが提示される。また、1つの質問に複数の回答があっても良い。
【0085】
以上説明したように、上記第1の実施形態によれば、概念単位で、質問を生成するための質問テンプレートを記憶しておき、ある概念について想定される質問テンプレートを作成すれば、この質問テンプレートを他の類似する概念に写して利用することも可能であり、質問テンプレートの作成にかかる負担を軽減することができる。さらに、概念を階層的に分類し、各概念に対応付けて質問テンプレートを記憶すれば、上位概念に対して作成した質問テンプレートをその下位概念に写して利用することが可能であり、質問テンプレートの作成にかかる負担を軽減することができる。
【0086】
ユーザは、上記第1の検索要求を入力する際には、検索対象に関する漠然とした文字列を入力するだけで、質問応答エンジン11に入力するための質問(質問テンプレートとそれに代入する用語)の候補が得られるので、質問入力にかかるユーザの負担を軽減することができる。
【0087】
(第2の実施形態)
サーバ装置1では、ユーザに呈示した質問のうち選択された質問について履歴をとり、この履歴の集計結果を、質問を生成する際、特に、生成された質問の表示形式に反映させる場合について説明する。なお、ここでは、上述した第1の実施形態の場合と異なる部分についてのみ説明する。
【0088】
図13は、第2の実施形態に係るサーバ装置の構成例を示したものである。なお、図2と同一部分には同一符号を付し、異なる部分についてのみ説明する。すなわち、図13の検索支援部12には、新たに、履歴記憶部28が追加され、この履歴記憶部28には、図9のステップS11で受信した第2の検索要求中のユーザにより選択された質問に基づき、本実施形態にかかる検索システムを利用する全てのユーザによる質問の選択状況が履歴として記録される。質問生成部26では、この履歴を基に、質問を生成するようになっている。
【0089】
履歴記憶部28には、例えば、図14に示したように、概念(あるいは概念に与えられている識別子)と、当該概念に関連する質問テンプレートのうち選択された質問テンプレートの識別子のリスト、日付、ユーザ名が選択履歴として記録される。さらに、図14には示していないが、上記以外にも用語も選択履歴として履歴記憶部28に記憶するようにしてもよい。
【0090】
質問テンプレートの識別子は、例えば、その概念の最初の質問から順に一連の番号を割り当てるなどして管理してもよい。用語の識別子についても同様である。これら識別子は、図8に示したように、質問インデックスにおいて概念から参照できるようにしてもよい。
【0091】
履歴記憶部28に記憶された図14に示したような質問の選択履歴から、各概念毎に、選択される頻度の高い質問テンプレートを求めることができる。あるいは、選択される頻度の高い物から順にランク付けしておくこともできる。このような履歴の集計処理は、所定時間毎に、例えば、質問生成部26において行うようにしてもよい。
【0092】
この集計処理では、質問テンプレート毎に、当該質問テンプレートが選択された回数を集計したり、「個体名」毎に、その「個体名」のが選択された回数を集計する。また、質問テンプレートと「個体名」との組合せについて、その組合せが選択された回数を集計するようにしてもよい。
【0093】
上記履歴の集計結果は、履歴記憶部28に記憶しておいてもよいし、図8に示したような質問インデックス記憶部24に記憶しておいてもよいし、さらに、質問テンプレート記憶部25に記憶しておいてもよい。
【0094】
なお、図13では、履歴記憶部28は、質問インデックス記憶部24とは別個に設けているが、この場合に限らず、質問インデックス記憶部24と一体化して、質問インデックスに履歴や上記履歴の集計結果を書き込むようにしてもよい。
【0095】
いずれの場合においても、ユーザによる質問の選択状況(履歴の集計結果)が質問生成部26において質問の生成の際(特に、質問の表示形式を定める際)に反映されるようになっていればよい。
【0096】
次に、図15に示すフローチャートを参照して、図13に示したサーバ装置1の処理動作について説明する。なお、図15において、図9と同一部分には同一符号を付し、異なる部分についてのみ説明する。すなわち、図15では、図9のステップS5がステップS5´に置き換わり、また、図15では、ステップS11の次にステップS11aが追加されている。
【0097】
ステップS11aでは、例えば検索要求処理部22は、第2の検索要求に含まれているユーザにより選択された質問を基に、質問の選択履歴を履歴記憶部28に記録するようになっている。
【0098】
この質問の選択履歴は、概念ごとに記憶される。したがって、「デジタルカメラ」や「電子レンジ」といった単語で表される概念があれば、それぞれについて、後に、ユーザによる質問の選択履歴に応じて質問テンプレートの編集を行うことにより、適切な質問の提示が可能となる。
【0099】
ステップS5´では、質問生成部26は、第1の検索要求に含まれていた文字列から抽出された単語を基に検索された概念及びその上位概念の質問テンプレートと上記履歴の集計結果とから、質問の生成を行う(特に、生成された質問の表示形式を定めて、当該質問の表示データの生成を行う)。
【0100】
質問生成部26は、例えば、まず、第1の実施形態で説明したように、ユーザに呈示する質問の生成を行った後、履歴の集計結果を基に、当該生成された質問の表示形式を定めて、質問の表示データを生成する。
【0101】
質問生成部26は、前述したように、履歴記憶部28に記憶された、図14に示したような質問の選択履歴を基に、例えば、各質問テンプレートについて、所定期間内に選択された頻度を集計し、その結果得られた選択頻度によって質問テンプレートをランキングしたり、あるいは、一定の頻度以上で同時に選択されている質問テンプレートがあれば、そのような質問テンプレートをグルーピングしたりする。上記のように、質問テンプレート単位のみならず、用語単位、質問テンプレートと用語との組合せである質問単位についても、上記同様に行うようにしてもよい。
【0102】
質問生成部26で質問テンプレートに用語を代入することができずに、質問テンプレートと用語とをそれぞれ別個にユーザに呈示するときには(すなわち、例えば、用語についてはプルダウンメニュー上に表示する場合)、例えば、質問テンプレートの表示順を選択頻度に応じて並べたりグルーピングを行うとともに、各質問テンプレートに代入する用語を表示するプルダウンメニューには、用語をその選択頻度に応じて並べて表示するような表示データを生成する。
【0103】
質問生成部26では、履歴の集計結果から判明する、質問、質問テンプレート、用語の選択頻度を基に、ユーザに呈示するための質問の表示データ(質問テンプレートと用語とが別個に表示される場合も含む)を生成する。
【0104】
図16は、質問生成部26で生成された質問を、その選択頻度の高い順に順番に表示するための表示データを説明するための図で、当該表示データのクライアント端末装置上の画面表示例を示している。
【0105】
図16に示したような表示形式の場合、ユーザには、高い頻度で選択された質問から順に質問が呈示される。このとき呈示された質問の選択は、質問を1つづつ選択する方法の他にも、上位n位までの質問をまとめて選択できるようにしても良い。
【0106】
一定頻度以上で同時に選択された質問をグルーピングした表示形式の表示データを図17に示す。図17は、質問生成部26で生成された当該表示データの表示形式を説明するための図で、当該表示データのクライアント端末装置上の画面表示例を示している。この表示形式の場合、ユーザは、1つのグループにまとめられた質問を一括して選択することもできるし、あるグループを選択するとともに、そのグループに属する複数の質問のうちの一部のみを選択することもできる。
【0107】
ユーザの検索目的によって、選択される質問は異なると考えられ、本発明によって、質問の選択状況を質問の呈示形式に反映させることにより、検索目的毎に質問群を生成し、ユーザに呈示することが可能となる。
【0108】
なお、質問の選択履歴は、ユーザ個別に記憶、管理しても良いし、予め定められたユーザグループ単位で記憶・管理してもよい。ユーザグループ単位で、質問の選択履歴を管理する場合は、ユーザに対して呈示する質問の表示形式には、同じユーザグループに属する他のユーザの過去の選択履歴が反映されており、例えば、初めて質問を選択するユーザに対しても、質問をランキングしたり、グルーピングして表示することが可能となる。
【0109】
以上説明したように、上記第2の実施形態によれば、予め想定された質問のうち複数のユーザによる過去の選択履歴を基に、その選択頻度の高い質問(質問テンプレートと、それに代入される用語を含む)を優先的にユーザに呈示することができるため、膨大な数の質問の中から、ユーザ所望の回答が得られる質問を容易に選択することができる。
【0110】
以上では日本語を例にとって説明したが、本発明は言語になんら限定されるものではない。
【0111】
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。さらに、上記実施形態には種々の段階の発明は含まれており、開示される複数の構成用件における適宜な組み合わせにより、種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される全構成要件から幾つかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題(の少なくとも1つ)が解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果(のなくとも1つ)が得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
【0112】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、入力された質問に基づき文書検索を行う検索装置へ入力するための質問のデータベースの構築・更新が容易に行えるとともに、質問を入力する際のユーザの負担を軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る検索システムの主要部の構成例を示した図。
【図2】第1の実施形態に係るサーバ装置の主要部の構成例を示した図。
【図3】概念のファイルの記述例を説明するための図。
【図4】質問テンプレート記憶部に記憶される概念の階層構造に説明するための図。
【図5】概念の階層構造を構成する各概念のファイルの記述例を説明するための図。
【図6】質問テンプレートに当該質問テンプレートの検索パラメータを対応付けて記憶する場合の記憶例を示した図。
【図7】質問インデックス記憶部に記憶される質問インデックスの一例を示した図。
【図8】質問インデックス記憶部に記憶される質問インデックスの他の例を示した図。
【図9】第1の実施形態に係る検索システム全体の処理動作を説明するためのフローチャート。
【図10】クライアント端末装置に表示される検索要求の入力画面の一例を示した図。
【図11】クライアント端末装置に表示される、サーバ装置から送信された質問データの表示例を示した図。
【図12】クライアント端末装置に表示される、サーバ装置から送信された回答文書の表示例を示した図。
【図13】本発明の第2の実施形態に係るサーバ装置の主要部の構成例を示した図。
【図14】履歴記憶部に記憶されたユーザによる質問の選択履歴の記憶例を示した図。
【図15】第2の実施形態に係る検索システム全体の処理動作を説明するためのフローチャート。
【図16】クライアント端末装置に表示される、サーバ装置から送信された質問データのさらに他の表示例を示した図。
【図17】クライアント端末装置に表示される、サーバ装置から送信された質問データのさらに他の表示例を示した図。
【符号の説明】
1…サーバ装置
2…クライアント端末装置
11…質問応答エンジン
12…検索支援部
13…通信部
20…入出力処理部
21…通信部
22…検索要求処理部
23…質問テンプレート検索部
24…質問インデックス記憶部
25…質問テンプレート記憶部
26…質問生成部
27…回答生成部
28…履歴記憶部
31…文書データベース
Claims (8)
- 検索装置で情報検索を行うための検索支援装置における検索支援方法であって、
記憶手段が、階層的に分類された各概念を表す概念名に対応付けて、当該概念に関連する質問文及び質問テンプレートと、当該概念に関連する固有名詞を含む用語群とを記憶するステップと、
自然言語の文あるいは少なくとも1つの単語からなる検索要求が入力されると、検索手段が、前記記憶手段から、前記概念名、前記質問文、前記質問テンプレート及び前記用語群のうちの少なくとも1つに、当該検索要求から抽出された単語を含む概念を検索するステップと、
検索手段が、検索された概念に対応付けられている質問文、質問テンプレート及び用語群を前記記憶手段から読み出すとともに、当該検索された概念の上位概念として位置づけられている他の概念に対応付けられている質問文、質問テンプレート及び用語群も前記記憶手段から読み出すステップと、
質問生成手段が、読み出された用語群の中に前記検索要求から抽出された単語と一致するものがあるときは、その用語を前記質問テンプレートに代入して質問文を生成するステップと、
提示手段が、生成された質問文と、前記読み出された質問文、質問テンプレート及び用語群とを呈示する第1の提示ステップと、
を含む検索支援方法。 - 検索要求処理手段が、前記第1の提示ステップで提示された提示された質問文、質問テンプレート及び用語群のうち選択された質問文を前記検索装置に入力するステップと、
回答生成手段が、前記検索装置で検索した結果得られた検索結果を基に、当該入力された質問文に対応する回答文書を生成するステップと、
前記提示手段が、前記回答文書を提示する第2の提示ステップと、
をさらに含むことを特徴とする請求項1記載の検索支援方法。 - 前記第1の提示ステップで呈示された質問文、質問テンプレート及び用語群のなかから質問テンプレート及び用語が選択された場合には、前記検索要求処理手段が、当該用語を当該質問テンプレートに代入することにより生成された質問文を前記検索装置に入力するステップと、
回答生成手段が、前記検索装置で検索した結果得られた検索結果を基に、当該入力された質問文に対応する回答文書を生成するステップと、
前記提示手段が、前記回答文書を提示する第3の提示ステップと、
をさらに含むことを特徴とする請求項1記載の検索支援方法。 - 前記質問生成手段が、前記記憶手段に記憶された各概念に対応付けられた各質問文、各質問テンプレート及び各用語の選択回数を基に、生成された質問文と、前記読み出された質問文、質問テンプレート及び用語群とを呈示する際の表示データを生成するステップをさらに含み、
前記第1の提示ステップは、前記表示データを提示することを特徴とする請求項1記載の検索支援方法。 - 検索装置で情報検索を行うための検索支援装置であって、
階層的に分類された各概念を表す概念名に対応付けて、当該概念に関連する質問文及び質問テンプレートと、当該概念に関連する固有名詞を含む用語群とを記憶する記憶手段と、
自然言語の文あるいは少なくとも1つの単語からなる検索要求が入力されると、前記記憶手段から、前記概念名、前記質問文、前記質問テンプレート及び前記用語群のうちの少なくとも1つに、当該検索要求から抽出された単語を含む概念を検索する検索手段と、
検索された概念に対応付けられている質問文、質問テンプレート及び用語群を前記記憶手段から読み出すとともに、当該検索された概念の上位概念として位置づけられている他の概念に対応付けられている質問文、質問テンプレート及び用語群も前記記憶手段から読み出す手段と、
読み出された用語群の中に前記検索要求から抽出された単語と一致するものがあるときは、その用語を前記質問テンプレートに代入して質問文を生成する手段と、
生成された質問文と、前記読み出された質問文、質問テンプレート及び用語群とを呈示する提示手段と、
を具備したことを特徴とする検索支援装置。 - 前記提示手段で提示された質問文、質問テンプレート及び用語群のうち選択された質問文を前記検索装置に入力し、その結果得られた検索結果を基に、当該入力された質問文に対応する回答文書を生成し呈示することを特徴とする請求項5記載の検索支援装置。
- 前記呈示手段で呈示された質問文、質問テンプレート及び用語群のなかから質問テンプレート及び用語が選択された場合には、当該用語を当該質問テンプレートに代入することにより生成された質問文を前記検索装置に入力し、その結果得られた検索結果を基に、当該入力された質問文に対応する回答文書を生成し呈示することを特徴とする請求項5記載の検索支援装置。
- 前記記憶手段に記憶された各概念に対応付けられた各質問文、各質問テンプレート及び各用語の選択回数を基に、生成された質問文と、前記読み出された質問文、質問テンプレート及び用語群とを呈示する際の表示データを生成することを特徴とする請求項5記載の検索支援装置。
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