JP2003114107A - 膜厚測定装置 - Google Patents

膜厚測定装置

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JP2003114107A JP2001309172A JP2001309172A JP2003114107A JP 2003114107 A JP2003114107 A JP 2003114107A JP 2001309172 A JP2001309172 A JP 2001309172A JP 2001309172 A JP2001309172 A JP 2001309172A JP 2003114107 A JP2003114107 A JP 2003114107A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 液晶表示パネルのカラーフィルタを構成する
RGB各レジスト膜の膜厚を正確に測定可能な光干渉式
の膜厚測定装置を提供すること。 【解決手段】 赤外光を発する光源部と、光源部から発
せられた赤外光を測定物体である膜体に向けて出射する
と共にその反射光を入射して分光部へと導く送受光学系
と、分光部から得られる一連の成分光を適宜に区分して
個別に光電変換する光電変換部と、光電変換部から得ら
れる干渉波形相当の電気信号に基づいて膜厚を求める演
算部と、を具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば、液晶表
示パネル用カラーフィルタとして機能するRGB各レジ
スト膜の膜厚測定等の用途に好適な光干渉式の膜厚測定
装置に係り、特に、測定媒体として赤外光を使用するこ
とにより、フィルタとしての波長選択特性の影響を受け
ることなく、RGB各レジスト膜の膜厚を正確に測定可
能とした膜厚測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】液晶への低コスト化の要求は高まってき
ている。液晶の低コスト化を阻む要因として現在最も大
きな割合を占めているのがカラーフィルタの不良であ
り、液晶の価格を下げるためには、カラーフィルタの不
良によるロスコストを低減させることが重要である。
【0003】カラーフィルタの不良は、液晶の製造工程
においては点灯検査で発見されるが、点灯検査はカラー
フィルタ製造後、TFT基板を張り合わせて液晶を注入
した後にはじめて可能となることから(液晶製造工程の
最終段階)、不良発見時のロスコストが非常に大きい。
なぜなら、不良が発見された液晶自体のロスはもちろん
であるが、不良発見までに相当の時間が経過しているこ
とから、不良の原因がプロセス条件のずれなどの場合、
その間に製造されたカラーフィルタ、それと張り合わさ
れたTFT基板などすべてが不良品となってしまうから
である。
【0004】また、カラーフィルタの不良の判断基準
は、液晶完成時の画質の均一性(色むら、輝度むら)で
あるが、この画質の均一性への要求も高まってきてい
る。そのためにはカラーフィルタの膜厚をより均一に管
理する必要があり、カラーフィルタ膜厚の製造許容範囲
は狭くなってきている。
【0005】この種のカラーフィルタの製造プロセス
は、例えば、赤色(R)プロセス、緑色(G)プロセ
ス、青色(B)プロセスの順に三段階に分けて行われ
る。各色のプロセスには、コート処理工程(1)、ベー
ク処理工程(2)、露光処理工程(3)、現像処理工程
(4)、ストリップ処理工程(5)が含まれる。
【0006】先ず、コート処理工程(1)では、ガラス
基板の表面に該当色の選択透過特性を有するレジストを
全面一様に均一な厚さでコートする。続くベーク処理工
程(2)では、先の工程でコートされたレジスト膜を焼
成して安定化させる。続く露光処理工程(3)では、各
画素に対応する微細領域が均一に分散するようにして、
レジスト膜を選択露光させる。続く現像処理工程(4)
では、選択露光により生じた微細フィルタ領域を出現さ
せる。続くストリップ処理工程(5)では余分なレジス
トを除去して、微細フィルタ領域以外の部分のガラス板
表面を露出させる。
【0007】なお、各色のプロセス終了時点において
は、一枚分のフィルタパネル領域の周縁部は額縁状にガ
ラス板表面が露出された状態となる。そのため、コート
処理によりレジストをコートした際には、このフィルタ
パネル領域周縁部にコートされるレジストの膜厚を測定
することで、各画素に対応する微細フィルタ領域におけ
る各色レジスト膜の膜厚を正確に知ることができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】液晶のカラーフィルタ
の膜厚管理は現在、触針方式の膜厚検査装置により行わ
れている。すなわち、赤色(R)プロセス、緑色(G)
プロセス、青色(B)プロセスのそれぞれにおいて、レ
ジスト膜がコートされる毎に、フィルタパネル周縁部の
レジスト膜に探針を当てて膜厚測定を行うのである。
【0009】しかし、この触針方式の膜厚測定装置にあ
っては、検査に非常に時間がかかるため、検査は抜き取
りでしか行うことができず、必然的にオフライン検査と
ならざるを得ない。全数検査すると製造にかかる時間が
長くなりコストが高くなるからである。そのため、この
方式にあっては、不良製品の検出には限界があり、十分
にロスコストを低減させるには至らない。
【0010】一方、非接触で短時間に薄膜の膜圧を測定
できる装置としては、ハロゲンランプを用いた光学式の
膜厚検査装置が知られている。この装置は、光干渉式の
膜厚測定装置とも呼ばれ、ハロゲンランプからの白色光
を測定対象となる膜体に照射し、膜体表面反射光と膜体
裏面反射光とが相互干渉して生ずる干渉波形に基づいて
膜厚を求めるものである。この膜厚測定装置において、
測定レンジを十分に満足させるためには、かなり広い波
長領域においてほぼ均一な出力パワー特性を有する測定
光を用意すると共に、これを測定対象となる膜体に全波
長に亘って均一に透過させることを要求される。また、
抜き取り検査では、不良を発見しても、その時点までに
既に多くの不良品を生産してしまっているため、コスト
を十分低減するには至らない。
【0011】しかし、測定対象となるカラーフィルタの
各RGBレジスト膜には、図27に示されるように、R
GBのそれぞれに対応して固有の光吸収特性が存在する
ため、ハロゲンランプからの均一な波長成分を有する測
定光をそれらのレジスト膜に照射したとしても、透過光
の波長は大きく偏った不均一なものとなり、非透過波長
光に対しては光干渉効果が得られないことから、膜厚測
定に支障を来す。
【0012】加えて、光源に使用されるハロゲンランプ
は、比較的に大型で嵩張ること、寿命が約1000時間
と短いことから頻繁な交換が必要となること、発熱量が
大きく精密な温度管理が必要なプロセスにおいては設置
場所が限定されること、等の点で、液晶表示パネルのカ
ラーフィルタ生産ラインにおけるインライン測定には不
向きである。
【0013】他方、小型で寿命が長くかつ発熱しない光
源装置を使用したインライン測定も可能な光干渉式の膜
厚測定装置としては、先に、本出願人より国際公開公報
WO01/01070A1において提案された膜厚セン
サが知られている。
【0014】しかし、この膜厚センサにあっても、カラ
ーフィルタの各RGBレジスト膜に適用した場合には、
光源装置から発せられる約400nm〜700nmの波
長領域にかけての広い波長領域の白色光は、カラーフィ
ルタのRGBレジスト膜を各波長均一に透過することが
できないから、依然として、膜厚測定に必要な適正な干
渉波形を生成させることができない。
【0015】ここにおいて、本発明者等は、上記の問題
点を解決すべく鋭意研究の結果、カラーフィルタのRG
Bレジスト膜に関する選択的光透過性乃至選択的光吸収
性の問題は、測定光として赤外光を使用することで解決
できるとの知見を得た。
【0016】すなわち、図1に示されるように、液晶表
示パネルのカラーフィルタを構成するRGB各レジスト
膜の分光透過率特性は、約400nm〜約700nmに
至る可視光領域においては、RGBレジスタ膜としての
選択透過性により大きくかつ不均一に減衰されるのに対
して、約800nmを越える近赤外領域乃至赤外領域に
おいては、RGBいずれのレジスト膜においても殆ど減
衰されず(ほぼ透明状態)、全波長域において均一な透
過特性が得られる。したがって、測定光として近赤外光
乃至赤外光を使用すれば、RGBいずれのレジスト膜に
あっても、表面反射光と裏面反射光との干渉により明瞭
な光干渉波形が得られ、これに基づいて、公知の演算手
法により、RGB各レジスト膜の膜厚を正確に測定でき
る筈である。
【0017】この発明は、上述の知見に基づいてなされ
たものであり、その目的とするところは、液晶表示パネ
ルのカラーフィルタを構成するRGB各レジスト膜の膜
厚を正確に測定可能な光干渉式の膜厚測定装置を提供す
ることにある。
【0018】この発明の他の目的は、ポリシリコン等の
可視光吸収特性を有するシリコン系薄膜の膜厚を正確に
測定可能な光干渉式の膜厚測定装置を提供することにあ
る。
【0019】この発明の他の目的は、液晶表示パネルの
カラーフィルタ製造ラインに組み込んで、カラーフィル
タを構成するRGB各レジスト膜の膜厚を非接触で高速
に測定可能な光干渉式の膜厚測定装置を提供することに
ある。
【0020】この発明の他の目的は、液晶表示パネルの
カラーフィルタ製造ラインにおいて製品の全数検査を高
速に行うことにより、ロスコストを可及的に低減させ
て、液晶パネルの品質向上並びにコストダウンを可能と
する光干渉式の膜厚測定装置を提供することにある。
【0021】この発明のさらに他の目的並びに作用効果
については、以下の明細書の記述を参照することによ
り、当業者であれば容易に理解されるであろう。
【0022】
【課題を解決するための手段】本発明の光干渉式の膜厚
測定装置は、測定光として赤外光を使用することを特徴
とする。使用可能な赤外光の波長領域としては、干渉波
形が明瞭に現れる限りにおいては、その上下限を制限す
る積極的な理由は存在しない。しかし、波長が短いほ
ど、薄い膜まで測定が可能であること、波長帯域が広い
ほど、干渉波形から精度良く膜厚を算出することがかの
うであること、光電変換素子として使用するCCD素子
の受光感度特性は波長が長くなるほど低下すること等を
考慮すると、測定光として使用される赤外光としては、
約800nm〜1000nmの波長領域において連続波
長帯域を有するものであることが好ましい。
【0023】本発明の光干渉式の膜厚測定装置に好適な
測定対象膜体としては、先ず第1に、液晶表示パネル用
カラーフィルタとして機能するRGB各レジスト膜を挙
げることができる。すなわち、先に説明したように、R
GB各レジスト膜は可視光領域においてはそれぞれ固有
の光吸収特性を有するものの、赤外光領域においては殆
ど光吸収特性は存在せず、ほぼ透明に近い光透過特性を
有する。そのため、光干渉式の膜厚測定装置において、
測定光として赤外光が使用されれば、RGBレジスト膜
において明瞭な光干渉波形を現出させることができ、こ
れに基づいて、カーブフィッティング法や極値探査法等
の公知の演算手法により、それらの膜厚を正確に測定す
ることができる。
【0024】他の好適な測定対象膜体としては、ポリシ
リコン等のシリコン系の薄膜が挙げられる。このような
シリコン系の膜体も可視光吸収特性を有するため、測定
光として可視光を使用する場合には、明瞭な光干渉波形
を現出させることができない。本発明の赤外光を使用す
る光干渉式の膜厚測定装置によれば、シリコン系の膜体
にあっても、十分に膜体中に赤外光を透過させて、明瞭
な光干渉波形を現出させることにより、その膜厚を正確
に測定することができる。
【0025】別の一面から見た本発明の膜厚測定装置
は、赤外光を発する光源部と、光源部から発せられた赤
外光を測定物体である膜体に向けて出射すると共にその
反射光を入射して分光部へと導く送受光学系と、分光部
から得られる一連の成分光を適宜に区分して個別に光電
変換する光電変換部と、光電変換部から得られる干渉波
形相当の電気信号に基づいて膜厚を求める演算部と、を
具備することを特徴とするものである。このような構成
によれば、液晶表示パネル用カラーフィルタとして機能
するRGB各膜厚やポリシリコン等のシリコン系膜体の
膜厚を光干渉波形に基づいて正確に測定するとこができ
る。ここで、光電変換部としては、ラインCCD、二次
元CCD、フォトダイオードアレイ等のように、独立し
た複数の光電要素を含む素子を使用することができる。
【0026】本発明の好ましい実施の一形態において
は、光源部から発せられる赤外光をモニタするためのモ
ニタ用分光部とモニタ用光電変換部とをさらに具備する
ことができる。このような構成によれば、光源から発せ
られた原赤外光の波長特性と測定物体で干渉された変調
赤外光の波長特性とを同時に取得することができ、原赤
外光の波長特性取得のための測定前処理工程が不要とな
る。
【0027】本発明の好ましい実施の形態においては、
分光部へ至る入射経路にはさらに鏡面筒を介在すること
ができる。このような構成によれば、測定物体の傾きに
よる干渉波形のずれが抑制されるため、測定対象パネル
に反りや歪みがあったとしても、測定精度を維持するこ
とができる。
【0028】本発明の好ましい実施の形態においては、
光源部が、出力波形特性の異なる複数の半導体赤外発光
素子と、各半導体赤外発光素子からそれぞれ一部波長域
の光を取り出す光学素子と、各半導体赤外発光素子の出
力パワーを個別に設定する手段とを有し、各半導体赤外
発光素子から取り出された光を重ね合わせて出射するよ
うに構成されていてもよい。このような構成によれば、
比較的に広い一定波長領域において、連続波長帯域を有
する測定用赤外光を生成することができると共に、光源
の小型化、長寿命化(メンテナンスフリー)、冷光源化
等により、膜厚測定装置の製造ラインへの組み込みを容
易とすることができる。
【0029】本発明の好ましい実施の形態においては、
送受光学系として、ビームスプリッタを含む送受同軸光
学系を採用してもよい。このような構成によれば、送受
光学系の小型化により製造ラインへの組み込み容易化を
図ると共に、投光及び受光経路における光パワー損失を
最小として、検出感度の向上を図ることができる。
【0030】本発明の好ましい実施の形態においては、
分光部として、透明基板の表面に、入射位置により透過
波長域が連続的に変化する光学多層膜を形成した分光素
子を採用してもよい。このような構成によれば、分光部
の小型化、長寿命化等により、膜厚計測装置の製造ライ
ンへの組み込み容易化を図ることができる。
【0031】本発明の好ましい実施の形態においては、
光源が少なくとも赤外光を含む光を発するものであり、
分光部が赤外光のみを透過し分光するようにしてもよ
い。このような構成によれば、光源からの光に可視光が
含まれていても、測定動作を正常に行うことができる。
【0032】本発明の好ましい実施の形態においては、
演算部として、カーブフィッティング法又は極値法によ
り赤外波長領域のみを演算して膜厚を求めるものを採用
することができる。このような構成によれば、光電変換
部から得られる分光波長データに基づいて、コンピュー
タ演算により、膜厚を迅速かつ正確に求めることができ
る。
【0033】別の一面から見た本発明の膜厚測定装置
は、測定物体の間近に取付可能なセンサヘッドと、測定
物体から離隔して取付可能な信号処理ユニットとに分離
構成され、両者は電線により結ばれている。センサヘッ
ドには、光源部と、送受光学系と、分光部と、光電変換
部とが含まれており、信号処理ユニットには、演算部が
含まれている。このような構成によれば、センサヘッド
の小型化により、製造ラインへの組み込みが一層容易と
なる。
【0034】好ましい実施の一形態においては、信号処
理ユニットは、パソコンの内部スロットに装着可能なP
CIボードの形態を有するものとしてもよい。このよう
な構成によれば、PCIボードをパソコンに組み込むこ
とにより、測定用のアプリケーションとの連繋を容易と
することができる。
【0035】さらに、好ましい実施の形態においては、
センサヘッドが、液晶パネル用カラーフィルタの生産ラ
インに組み込まれ、それによりカラーフィルタを構成す
るRGB各レジスト膜の膜圧が連続的に測定されるよう
にしてもよい。このような構成によれば、連続測定され
た膜厚データによる欠陥製品の早期発見、並びに、連続
測定された膜厚データの工程へのフィードバック処理等
により、ロスコストの低減並びに製品の品質向上を図る
ことができる。
【0036】
【発明の実施の形態】以下に、この発明の好適な実施の
一形態を添附図面を参照しながら詳細に説明する。
【0037】第1実施形態に係る膜厚測定装置の電気的
構成を示すブロック図が図2に示されている。同図に示
されるように、この膜厚測定装置は、測定対象物(例え
ば、生産ラインを流れてくるカラーフィルタ板等)7の
間近に取り付けることが可能な小型のセンサヘッド1
と、測定対象物7から離隔して設置されたパソコン(P
C)5の内部スロットに装着可能なPCIボード3とを
含んでいる。
【0038】センサヘッド1とPCIボード3との間は
ケーブル(電線)2で結ばれいる。PCIボード3とパ
ソコン(PC)5のCPU(図示せず)との間はPCI
バス4で結ばれている。なお、図中符号5aは、パソコ
ン(PC)5に組み込まれるアプリケーションソフトで
あり、符号6は膜厚計測データや膜厚判定出力(LO
W,HIGH,PASS等)を外部へ出力したり、外部
から各種のデジタル指令信号を入力するための外部イン
タフェースである。アプリケーションソフト5aとして
は、膜厚測定データの加工、表示、判定処理等を司る各
種の機能処理が含まれている。
【0039】センサヘッド1内には、投光部11と受光
部12とが含まれている。投光部11内には、赤外光を
発する光源部と、光源部から発せられた赤外光を測定対
象物7に向けて出射するための送光側光学系とが含まれ
ている。受光部12内には、測定対象物7からの反射光
を入射して分光部へと導く受光側光学系と、分光部から
得られる一連の成分光を適宜に区分して個別に光電変換
する光電変換部とが含まれている。なお、それら光源
部、送光側光学系、受光側光学系、分光部、並びに、光
電変換部の具体的構成については、後に詳細に説明す
る。
【0040】第1実施形態に係る膜厚測定装置のセンサ
ヘッド内光学系の概略構成図が図3に示されている。同
図に示されるように、センサヘッド1内には、光源部と
して機能する赤外光LED111と、送光側光学系と受
光側光学系との双方の機能を有するレンズ101並びに
ハーフミラー102と、測定対象物からの反射光を分光
する分光部として機能する分光素子121と、分光部か
ら得られる一連の成分光を適宜に区分して個別に光電変
換する光電変換部として機能するCCDとを含んでい
る。
【0041】すなわち、赤外光LED111は赤外光を
測定光として放出する。測定光となる赤外光としては、
例えば800nm〜1000nmの波長領域において連
続波長帯域を有するものが好ましい。800nm〜10
00nmの波長領域は必ずしも全域でなくとも良い。測
定対象膜が厚ければ、干渉波形の波の数が多くなるた
め、波長領域が短くとも、十分な測定精度を得ることが
できる。このような場合には、800nm〜900nm
等でもよい。
【0042】勿論、光源部から発せられる光それ自体
は、400nm〜700nmの可視光波長領域の成分を
含んでいてもよいが、それらの可視光成分はカラーフィ
ルタの膜厚測定には悪影響を与える。すなわち、400
nm〜700nmの可視光波長領域を含むと、カラーフ
ィルタの膜厚測定時には、ある特定波長域(可視)だけ
が吸収を受けてしまい、理論的に求められる干渉波形と
異なったものになる。すると、演算時にフィッティング
ができなくなったり、本当にあるべき極値がなくなる等
により、正しい膜厚を導出することができなくなる。そ
のため、400nm〜700nmの可視光波長領域を含
む場合には、分光部で赤外光波長領域のみを選択する
か、演算部において赤外波長領域のみを対象として演算
する等の配慮が必要となる。
【0043】もっとも、理想的には、LEDも、分光部
も、演算波長領域も全て赤外光とすることが好ましいこ
とは言うまでもない。このとき、LEDを赤外光とする
のは、光利用効率を最大化するためであ。また、分光部
の透過光を赤外光とするのは、光利用効率最大化と分解
能最大化のためである、さらに、演算波長領域について
は、赤外光にしないと、適切な測定ができないためであ
る。
【0044】赤外光の波長領域の下限を800nmとし
たのは、それよりも短い波長領域では測定対象物である
カラーフィルタ用のレジスト膜に吸収され、光干渉波形
の現出に寄与しないからである。また、赤外光の波長領
域の上限を1000nmとしたのは、それよりも長い波
長領域では光電変換部を構成するCCDの受光感度が低
いこと、波長がそれよりも光干渉式膜厚測定ではカラー
フィルタの膜厚測定に適用した場合、測定精度が低下す
ること、等の理由からである。
【0045】レンズ101とハーフミラー102とは、
同軸送受光学系を構成する。すなわち、赤外光LED1
11から発せられた赤外光は、ハーフミラー102にて
図中下向きに反射されたのち、レンズ101を通って測
定物体7に対して垂直に照射される。この照射された赤
外光は、測定物体7が例えばカラーフィルタのRGBレ
ジスト膜であれば、その表面並びに裏面にて反射され、
それらの表面反射光と裏面反射光とは合成されたのち、
再び、レンズ101を通って垂直上向きに戻され、その
後、ハーフミラー102を透過して、分光素子121へ
と導かれる。この分光素子121に入射される赤外光に
は、測定物体7の膜厚に対応する光干渉波形情報が含ま
れる。
【0046】分光素子121は、入射される赤外光をそ
れに含まれる各波長成分毎に分けて透過させる。分光素
子121の動作特性を説明するための概念図が図4に示
されている。同図に示されるように、分光素子121
は、透明基板であるガラス基板121bの表面に、入射
位置により透過波長域が連続的に変化する光学多層膜1
21aを形成したものである。より具体的には、光学多
層膜を構成する各層の光学的膜厚を一次元方向に連続的
に変化させることにより、光学多層膜の透過波長特性を
連続的に変化させている。この分光素子121の各位置
を透過した光をラインCCD、二次元CCD、フォトダ
イオードアレイ等の独立した複数の受光要素を有する素
子にて受光することにより、各波長における光強度を検
出し、分光データを得ることができる。このような多層
膜構造によれば、従来の回折格子を使用したものに比べ
て、分光素子の大幅な小型化が可能となり、ひいてはセ
ンサヘッドの小型化による製造ラインへの組み込みが容
易となる。
【0047】CCD122は、分光素子121の各位置
を透過した光を受光することにより、各画素に対応する
シリアル受光信号を出力する。このシリアル受光信号に
は、膜厚測定に必要な干渉波形情報が含まれている。
【0048】図2に戻って、PCIボード3内には、投
受光制御部31と、A/D変換部32と、ファームウェ
ア33aでマイコンを機能構成してなる信号処理部33
とが含まれている。A/D変換部32は、センサヘッド
1に含まれるCCD122の出力信号をA/D変換した
のち、信号処理部33へと受け渡す。この信号処理部3
3へと受け渡されるデジタル信号には測定される膜厚に
対応した干渉波形情報が含まれている。投受光制御部3
1は、投光部11に含まれる赤外光LED111の点灯
パワーや点灯タイミング等を制御する。赤外光LED1
11の点灯パワーの制御のためには、例えばLED11
1の駆動電流を可変抵抗器にて調整する処理が実施され
る。点灯パワーの制御のためには、また、投受光制御部
31は、受光部12に含まれるCCD122の撮影乃至
映像信号読出動作を制御する。
【0049】信号処理部33は、A/D変換部32から
得られる干渉波形情報に基づいて、カーブフィッティン
グ法や極値探査法等の公知の手法を用いて、目的とする
膜体の膜厚を演算により求め、これをPCIバス4を介
してパソコン(PC)5のCPUへと受け渡す。なお、
膜厚測定のための演算処理については後に図面を参照し
つつ詳述する。
【0050】こうして受け渡された膜厚測定値は、パソ
コン(PC)5にてアプリケーションソフト5aを実行
させることにより、パソコンの画面上に表示させたり、
規定のしきい値と比較して二値化されたのち、判定出力
(PASS,LOW,HIGH等)として、外部インタ
フェース6から外部へと送出される。一方、パソコン
(PC)5において所定のアプリケーションソフト5a
が実行されると、キーボード、マウス等の操作で生成さ
れたコマンドは、PCIバス4を介して信号処理部33
へと送り込まれ、これにより信号処理部に対する各種の
指示乃至指令が実現される。
【0051】測定光として赤外光を使用した膜厚測定装
置により得られるカラーフィルタの干渉波形例が図5〜
図7に示されている。図5に示されるように、液晶表示
パネル用のカラーフィルタを構成するR(赤色)レジス
ト膜については、約600nm以上の波長領域において
明瞭な干渉波形が得られた。図6に示されるように、液
晶表示パネル用のカラーフィルタを構成するG(緑色)
レジスト膜については、約800nm以上の波長領域に
おいて明瞭な干渉波形が得られた。図7に示されるよう
に、液晶表示パネル用のカラーフィルタを構成するB
(青色)レジスト膜については、約800nm以上の波
長領域において明瞭な干渉波形が得られた。その結果、
測定光として赤外光(約800nm以上の波長領域の
光)を使用すれば、RGBの別を問わず、フィルタ膜厚
に対応する干渉波形を明瞭に現出させ、これに基づいて
膜厚を正確に測定することができることが確認された。
【0052】以上説明した第1実施形態に係る膜厚測定
装置によれば、測定光として赤外光の採用により、可視
光領域において光吸収特性を有するカラーフィルタのレ
ジスト膜であっても、光選択透過性の影響を受けること
なく正確な膜厚測定ができることに加えて、装置全体を
センサヘッド1とPCIボード3とに分離構成して、両
者をケーブル2で結ぶ構成を採用すると共に、センサヘ
ッド1に組み込まれる光源部(赤外光LED111)、
光学系(レンズ101、ハーフミラー102)、分光部
(分光素子121)、光電変換部(CCD122)とし
て、いずれも小型化が可能な要素部品を採用したため、
センサヘッド1をカラーフィルタの生産ラインに組み込
んで、所謂インライン計測を実現することが可能とな
る。
【0053】次に、第2実施形態に係る膜厚測定装置の
電気的構成を示すブロック図が図8に示されている。同
図において、第1実施形態と同一構成部分については、
同符号を付すことにより、説明は省略する。
【0054】この実施形態の特徴は、PCIボード3A
として、受光部35と投光部34とが内蔵されているも
のを採用したこと、測定物体の間近に取付可能な検出端
としてファイバヘッド8を採用したこと、並びに、ファ
イバヘッド8とPCIボード3Aとの間を光透過率が高
くかつ屈曲性の良好なバンドルファイバからなる光ファ
イバ9で結んだ点にある。
【0055】すなわち、投光部34内には、図3に示す
ものと同様の赤外光LED111が内蔵され、このLE
D111から発せられる赤外光はファイバ9の入射端に
導入され、ファイバ9内を通ってファイバヘッド8の先
端から測定物体7へと照射される。一方、測定物体7か
らの反射光は、ファイバヘッド8の先端からファイバ9
内へと導入され、ファイバ9を通って受光部35へと導
入される。この導入された光は、受光部35に内蔵され
た図3に示すものと同様の分光素子121へと照射され
る。以後、第1実施形態と同様にして、分光素子121
の透過光はCCD122により受光されて、干渉波形情
報を含む分光データが生成される。
【0056】以上説明した第2実施形態に係る膜厚測定
装置によれば、検出端であるファイバヘッド8は、光学
部品や各種電子部品を内蔵するセンサヘッド1に比べて
著しく小型化が可能であるから、カラーフィルタ生産ラ
インの狭小なスペースにも容易に組み込みが可能であ
り、しかもファイバ9として光透過率乃至屈曲性が良好
なバンドルファイバを採用しているため、赤外光領域に
おけるCCDの感度不足(図9参照)に拘わらず、さほ
ど検出応答性を損ねることなく、正確な膜厚測定を行う
ことができる。なお、バンドルファイバの透過率は約6
0%であるから、投光側と受光側とで総合透過率は36
%が得られることが確認された。
【0057】次に、第3実施形態に係る膜厚測定装置の
電気的構成を示すブロック図が図10に示されている。
同図において、第1実施形態と同一構成部分について
は、同符号を付すことにより、説明は省略する。
【0058】この実施形態の特徴は、センサヘッド1A
内にモニタ用受光部13を設けたこと、PCI5ボード
3内にA/D変換器36を設けたこと、及びPCIボー
ド3内の投受光制御部31によってセンサヘッド1A内
のモニタ用受光部13を駆動制御すると共に、モニタ用
受光部13から得られる映像信号をA/D変換器36を
介してデジタル信号に変換した後、信号処理部33Aに
受け渡すようにした点にある。
【0059】第3実施形態に係る膜厚測定装置のセンサ
ヘッド内光学系の概略構成図が図11に示されている。
同図において、第1実施形態と同一構成部分については
同符号を付して説明は省略する。このセンサヘッド内光
学系の新規な点は、モニタ用分光素子131とモニタ用
CCD132とが新たに設けられた点にある。
【0060】すなわち、同図において、赤外光LED1
11から発せられた赤外光は、第1実施形態と同様にし
て、ハーフミラー102の下面で図中垂直下向きに反射
された後、レンズ101を経由して、測定物体7の表面
に照射される。一方、測定物体7の表面並びに裏面で反
射された反射光は、レンズ101を経由してハーフミラ
ー102へと至り、さらにハーフミラー102を透過し
て分光素子121へと導かれる。その結果、測定物体7
からの反射光に含まれる各波長成分は、分光素子121
において分光され、これにより干渉波形相当の電気信号
がCCD122から出力される。
【0061】加えて、この実施形態においては、赤外光
LED111から発せられた光は、その一部がハーフミ
ラー102を透過してその前方に対向配置されたモニタ
用分光素子131へと導かれる。モニタ用分光素子13
1の機能は、計測用分光素子121の機能と同様であ
る。そのため、赤外光LED111から発せられた現赤
外光に含まれる各波長成分が、モニタ用分光素子131
において分光され、CCD132からは、光源である赤
外光LED111から発せられた現赤外光の波長特性を
含む電気信号で得られる。
【0062】このように、図11に示される計測用分光
素子121と計測用CCDとに加えて、モニタ用分光素
子131とモニタ用CCD123とを含む新規な構成に
よれば、赤外光LED111から発せられた現赤外光の
波長特性と測定物体7で干渉された変調赤外光の波長特
性とを同時に取得することを可能となる。
【0063】膜厚計測値の高安定化のためには、光干渉
波形の計測精度が重要となる。光干渉波形は、投光ビー
ムと受光ビームの波長毎の比である。予め計測した投光
ビーム波形を記憶しておき、受光ビーム波形との比を演
算する方式の場合、受光ビーム検出時に投光ビーム強度
の波長分布が変動すると正しい干渉波形が得られない。
従来のハロゲンランプ型の膜厚計測装置においては、こ
のような影響を抑えるため、膜厚測定に先立って毎回必
ず石英板等でリファレンス取得を行う必要があった。こ
れは、プロセスのスループットを低下させる要因であ
る。これに対し、図11に示される実施形態にあって
は、モニタ用として分光素子131とCCD132とを
配置して、投光ビームの波長分布をリアルタイムでフィ
ードバックする構成としているため、もともと光量変動
が少ないLED光源を採用し更にこの光量フィードバッ
ク方式を加えることで、リファレンス取得の作業頻度を
低減し、メンテナンス性の向上が可能となるのである。
【0064】次に、マルチLED方式の光源装置を含む
センサヘッドの光学系の概略構成図が図12に示されて
いる。同図において、第1実施形態と同一構成部分につ
いては同符号を付して説明は省略する。
【0065】このマルチLED方式の光源装置の特徴
は、出力波形特性の異なる複数の半導体赤外発光素子
と、各半導体赤外発光素子からそれぞれ一部波長域の光
を取り出す光学素子と、各半導体赤外発光素子の出力パ
ワーを個別に設定する手段とを有し、各半導体赤外発光
素子から取り出された光を重ね合わせて出射するように
した点にある。
【0066】すなわち、このセンサヘッド1内には、第
1の赤外光LED111と、第2の赤外光LED112
と、第3の赤外光LED113と、第1のダイクロイッ
クミラー(DCM)114と、第2のダイクロイックミ
ラー(DCM)115とが含まれている。
【0067】この例では、第1の赤外光LED111と
してはLN151L(松下)、第2の赤外光LED11
2としてはL1915−01(浜松ホトニクス)や、第
3の赤外光LED113としてはL3989−01(浜
松ホトニクス)が使用されている。
【0068】これら3個の赤外光LED(LED1,L
ED2,LED3)は、それぞれ固有の波長を中心とし
たピーク波形を有する。そして、2個のダイクロイック
ミラー(DCM1,DCM2)は、これら3つのピーク
波形を合成することによって、約800nm〜1000
nmの領域において、連続した波長特性が実現されてい
る。
【0069】膜厚光干渉式で高精度に測定するために
は、広い波長域の光によって得られた干渉波形を得る必
要がある。そこで、この実施形態のように、異なるピー
ク波長を持つ赤外光LEDを複数用いて途切れることの
ない広い波長域を得ることにより、膜厚を高精度に測定
することが可能となる。
【0070】次に、鏡面筒を含むセンサヘッドの光学系
の概略構成図が図14に示されている。同図において、
第1実施形態と同一構成部分については、同符号を付し
て説明は省略する。この実施形態の特徴は、分光素子1
21へ至る入射経路に、鏡面筒123が介在され、それ
により測定物体7の傾きによる干渉波形のずれが抑制さ
れる点にある。
【0071】同図に示されるように、測定物体7で反射
された反射光の分光素子121へ至る経路には、鏡面筒
123がその軸を分光素子121へ垂直にした状態で配
置されている。この鏡面筒は、図15に示されるよう
に、その内部に円筒状の通路123aが設けられ、この
円筒状通路の内面は鏡面仕上げが行われている。そのた
め、この円筒状通路123aに導入された光は、通路内
面で多重反射を繰り返しつつ、最終的に通路の出口より
外部へと放出される。なお、ここで言う鏡面筒として
は、ガラス棒等のように、それと等価な機能を有するも
のも含まれる。すなわち、光が鏡面筒123に斜めに入
射した場合、鏡面筒123の内部で多重反射による、出
射光を拡げることもできる。ガラス棒のように同様の働
きをするものであったら、鏡面筒123の代わりに、別
の部材を用いても構わない。
【0072】このような構成によれば、次のような格別
の効果が得られる。すなわち、インラインで測定する場
合、対象物体7であるガラス基板の反りなどにより、対
象物体7が傾く場合があり、このような状態でも安定に
測定することができる。
【0073】鏡面筒123が存在しない状態での光パワ
ー分布を示す説明図が図16に示されている。同図に示
されるように、鏡面筒123が存在しない場合、同図
(a)に示される測定物体の向きが正常な状態では、光
パワー分布は画素列の中心に対して対称的な位置関係と
なる。これに対して、同図(b)に示される測定物体が
傾いた状態では、光パワー分布は、画素位置の中心より
も何れか一方へ偏ったものとなり、その結果、誤った干
渉波形データが得られてしまう。
【0074】測定物体が傾いた時の鏡面筒と光パワー分
布との関係を示す説明図が図17に示されている。同図
(a)に示される鏡面筒なしの状態では、先に図16で
説明したように、対象物体7が傾くと、光パワー分布は
画素列の中心を外れ、偏った広がりを示すこととなる。
これに対して、同図(b)に示される鏡面筒ありの状態
では、測定物体7が傾いて、鏡面筒123に対して光が
斜めに入射したとしても、鏡面筒123からの出射光の
光パワー分布は、画素列の中心を基準とした対称的な分
布となり、この状態で得られた干渉波形データは正常な
ものとなる。
【0075】このように、鏡面筒123を配置すると、
対象物体7が傾いても、CCD122上では光パワーの
分布の変化を低減することができ、これによりインライ
ンでの正確な測定が可能となる。
【0076】次に、赤外光領域と可視光領域とで干渉波
形を比較して示すグラフが図18に示されている。干渉
波形は膜厚が厚くなると周期が小さくなり、分光素子の
波長分解能を超えると、干渉波形が潰れてしまうという
特性を有する。又、干渉波形は、波長が長くなるにつれ
て周期が長くなる。そのため、膜厚が厚い測定物体を測
定する場合には、同図(b)に示されるように、可視光
領域では、干渉波形が潰れて測定が困難となるのに対
し、同図(a)に示されるように、赤外光領域では、干
渉波形は比較的測定し易くなる。このことからも、本発
明では測定光として赤外光を使用しているため、測定レ
ンジを厚いほうに拡大することができるという効果があ
る。
【0077】次に、ガラス基板上のポリシリコンの干渉
波形を示すグラフが図19に示されている。シリコン
(Si)は可視光領域では、光を吸収するため、干渉波
形を計測することができない。これに対して、赤外光領
域では、光を通すため、干渉波形を計測することができ
る。このことからも、本発明では、測定光として赤外光
を使用しているため、ポリシリコン(Poly−Si)
等のSi系の膜厚の計測が可能となるという効果があ
る。
【0078】最後に、干渉波形に基づき膜厚を演算によ
り求めるための具体的手法について図20〜図25を参
照して説明する。信号処理部33を構成する演算部にお
ける膜厚の計算方法としては、例えばカーブフィッティ
ング法や極値探索法等を用いることができる。
【0079】カーブフィッティング法とは、図22に示
すように、予め計算しテーブルとして記憶しておいた各
膜厚に対する波形データ(テーブルデータ)と測定した
受光データとを比較し、最小二乗法により受光データと
最も誤差(すなわち図22の斜線部分の面積)の少ない
波形データを抽出し、その波形データの膜厚を測定対象
となっている薄膜72の膜厚とする方法であり、極値探
索法とは、受光データの極大値、極小値に対応する波長
の差から膜厚を求める方法であって、何れも一般的な方
法である。
【0080】上記カーブフィッティング法を詳しく述べ
ると、以下の通りである。図20に示されるように、膜
厚d、屈折率nの薄膜72に波長λの光が入射したとき
の干渉波形(透過率R)は、次式で表わされる。ここ
で、定数A、B及びCは基板71及び薄膜72の屈折率
から決まるものである。
【数1】 R=1−A/[B+C・cos〔(4π/λ)nd〕] …
【0081】あらかじめ測定対象とする薄膜72の屈折
率n及び定数A、B、Cの値をパソコンのキーボード等
から入力すると、信号処理装置を構成する演算部では測
定範囲内において膜厚dと波長λを決められた細かさで
変化させ、膜厚d及び波長λの各値に対する反射率Rの
値を式により演算し、これらを演算部内のメモリ(図
示せず)にテーブルとして保持する。
【0082】このようなテーブルの一例が図23に示さ
れている。この例では、測定膜厚範囲をdxからdyま
でΔd=1nm刻みとし、波長範囲をλpからλqまで
Δλ=10nm刻みとしている。
【0083】次いで、図24に示される処理フローに従
って、カーブフィッティング法が実行される。演算部
は、A/D変換により得られた測定データ(透過率の測
定データ)M(λ)を取得すると(S1)、演算を開始
する。まず、膜厚dを最小膜厚dxとし(S2)、図2
3の理論テーブルを用いて、膜厚d=dxにおける透過
率を理論データRdx(λ)と測定データM(λ)の差
の二乗[Rdx(λ)−M(λ)]2を波長範囲λpか
らλqまでΔλ(例えば、10nm)刻みで計算し、そ
の和
【数2】 P(dx)=Σ[Rdx(λ)−M(λ)]2 を求めて(S3)メモリ内に記憶しておく。
【0084】次に、膜厚dをΔd(例えば、1nm)増
加させ(S4)、同様にして、膜厚d=dx+Δdにお
ける理論データRdx+Δd(λ)と測定データM
(λ)の差の二乗[Rdx+1(λ)−M(λ)]2
波長範囲λpからλqまでΔλ刻みで計算し、その和
【数3】P(dx+Δd)=Σ[Rdx+Δd(λ)−
M(λ)]2 を求めて(S3)メモリ内に記憶しておく。
【0085】このようにして膜厚dが最大膜厚dyに達
するまで膜厚dの値を順次Δdずつ増加させては(S
5)、そのときの膜厚における理論データと測定データ
の差の二乗和を求めて(S3)メモリ内に記憶する。
【0086】こうして最大膜厚dyまで二乗和の計算が
終了すると(S5でYESの場合)、メモリに記憶して
おいた膜厚範囲dx〜dyにおける二乗和P(dx)〜
P(dy)の中から最小の値をとる二乗和P(dz)を
抽出し(S6)、このときの膜厚dzを測定膜厚とする
(S7)。
【0087】次に、極値探査法による膜厚の演算方法を
図25を参照して説明する。極値探索法では、演算部
は、デジタル化された測定データを微分し、波長λが増
加するときに微分値がプラスから0(あるいは、マイナ
ス)に変化する位置から極大値を求める。こうして得ら
れた隣り合う極大値に対応する波長を図25のようにλ
1,λ2(ただし、λ1<λ2)とすれば、この薄膜7
2の膜厚dは、薄膜72の屈折率nを用いて、
【数4】 d=(λ1×λ2)/[2n(λ2−λ1)] で表されることが知られており、薄膜72の屈折率nを
与えることにより薄膜dを求めることができる。あるい
は、微分値がマイナスから0(あるいは、プラス)に変
化する位置から極小値を求めても、同様な計算により膜
厚dを求めることができる。
【0088】次に、本発明に係る膜厚測定装置を実際に
液晶パネルのカラーフィルタ生産ラインに組み込む場合
について説明する。検査対象となるカラーフィルタを含
むアクティブマトリクス型TFTの断面図の一例が図2
6に示されている。
【0089】同図に示されるように、アクティブマトリ
クス型TFTにあっては、偏向板、ガラス、液晶、配向
膜、ITO、ガラス、偏向板の順に積層して構成され
る。そして、各画素に相当する微細領域には、アクティ
ブ素子、液晶駆動用電極、バスライン等が設けられてい
る。検査対象となるカラーフィルタは、この例ではカラ
ーレジストを使用して製作される。カラーレジストはR
GBの3種類あり、これら3種類のレジスト膜は図中一
部を拡大して示されるように、各画素に対してRGB3
個のフィルタ要素が均一に分散するようにモザイク状に
配置される。
【0090】カラーレジストプロセスが図27に示され
ている。このカラーレジストプロセスは、BMプロセ
ス、Rプロセス、Gプロセス、Bプロセス、OCプロセ
スを含んでいる。RGB各プロセスには、コート処理工
程、ベーク処理工程、露光処理工程、現像処理工程、ス
トリップ処理工程が含まれている。
【0091】それらの工程は、生産ライン上にガラス基
板を搬送しつつ行われる。図に示されるガラス基板は、
縦横に4分割されており、1枚のガラス基板によって4
枚のカラーフィルタプレートが得られる。4枚のカラー
フィルタプレートの外周縁部には、長方形額縁状に余白
領域が設けられており、この余白領域にコートされたカ
ラーレジスト膜の膜厚を本発明の膜厚センサ(センサヘ
ッド1に相当)で計測する。膜厚センサは、ガラス基板
上の余白ラインに沿って幅方向へ3列配置されており、
それぞれのセンサヘッドからは図中垂直下向きに赤外光
が照射され、その反射光が受光される。
【0092】先に述べたように、本発明の膜厚測定装置
にあっては、小型のセンサヘッド1又はファイバヘッド
8を用いているため、ガラス基板の搬送ライン上の狭小
なスペースにおいても容易に取り付けることができ、し
かも光源として半導体素子を用いているため発熱の問題
も無視することができ、その結果カラーレジストプロセ
スにおいてインラインによる連続測定が可能となる。
【0093】この連続測定によれば、各プロセスの直後
において不良製品を発見除去できるため、ロスコストを
低減できることに加え、連続測定される膜厚データを直
ちにプロセスにフィードバックすることによって、常に
製品の品質を最適な値に制御することができる。その結
果、本発明の膜厚測定装置をカラーレジストプロセスに
採用することによって、液晶表示パネルの品質向上並び
にコストダウンを可能とすることができる。
【0094】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明の
光干渉式の膜厚測定装置にあっては、測定光として赤外
光を使用するものであるから、フィルタとしての波長選
択特性の影響を受けることなく、液晶表示パネル用カラ
ーフィルタとして機能するRGB各レジスト膜の膜厚を
正確に測定可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】カラーフィルタの分光透過率特性(B,G,R
3種類)である。
【図2】第1実施形態に係る膜厚測定装置の電気的構成
を示すブロック図である。
【図3】第1実施形態に係る膜厚測定装置のセンサヘッ
ド内光学系の概略構成図である。
【図4】分光素子の動作特性を説明するための概念図で
ある。
【図5】カラーフィルタの干渉波形例(Rの場合)であ
る。
【図6】カラーフィルタの干渉波形例(Gの場合)であ
る。
【図7】カラーフィルタの干渉波形例(Bの場合)であ
る。
【図8】第2実施形態に係る膜厚測定装置の電気的構成
を示すブロック図である。
【図9】一般的なCCDの分光感度特性例を示すグラフ
である。
【図10】第3実施形態に係る膜厚測定装置の電気的構
成を示すブロック図である。
【図11】第3実施形態に係る膜厚測定装置のセンサヘ
ッド内光学系の概略構成図である。
【図12】マルチLED方式の光源装置を含むセンサヘ
ッドの光学系の概略構成図である。
【図13】赤外光LED並びにダイクロイックミラーの
波長特性を示すグラフである。
【図14】鏡面筒を含むセンサヘッドの光学系の概略構
成図である。
【図15】鏡面筒の作用を説明するための概念図であ
る。
【図16】鏡面筒が存在しない状態での光パワー分布を
示す説明図である。
【図17】測定物体が傾いたときの鏡面筒有無と光パワ
ー分布との関係を示す説明図である。
【図18】赤外光領域と可視光領域とで干渉波形を比較
して示すグラフである。
【図19】ガラス基板上のPoly−Siの干渉波形を
示すグラフである。
【図20】干渉波形演算原理を説明するための概念図で
ある。
【図21】分光スペクトルの具体例を示すグラフであ
る。
【図22】カーブフィッティング法の説明図である。
【図23】薄膜の膜厚dと光の波長λの各値に対する反
射率Rの理論テーブルの一例を示す図である。
【図24】カーブフィッティング法の実行手順を示すフ
ローチャートである。
【図25】極値探査法の説明図である。
【図26】アクティブマトリクス型TFTの断面図であ
る。
【図27】カラーレジストプロセスを示す工程図であ
る。
【図28】カラーフィルタを構成する各色要素の透過ス
ペクトルを示すグラフである。
【符号の説明】
1 センサヘッド 1A センサヘッド 2 ケーブル 2A ケーブル 3 PCIボード 3a PCIボード 4 PCIバス 5 パソコン(PC) 5a アプリケーションソフト 6 外部インタフェース 7 測定物体 8 ファイバヘッド 9 ファイバ 11 投光部 12 受光部 13 モニタ用受光部 31 投受光制御部 32 A/D変換器 33 信号処理部 33A 信号処理部 33a ファームウェア 34 投光部 35 受光部 101 レンズ 102 ハーフミラー 111 第1の赤外光LED(LED1) 112 第2の赤外光LED(LED2) 113 第3の赤外光LED(LED3) 114 第1のダイクロイックミラー(DCM1) 115 第2のダイクロイックミラー(DCM2) 121 分光素子 122 CCD 123 鏡面筒 123a 円筒状通路 131 モニタ用分光素子 132 モニタ用CCD
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2F065 AA30 BB01 CC25 CC31 DD02 FF51 GG07 GG13 GG23 GG24 HH13 JJ02 JJ03 JJ09 JJ18 JJ25 JJ26 LL00 LL03 LL04 LL20 LL67 NN02 NN16 QQ00 QQ03 QQ18 QQ23 QQ26 QQ27 QQ29

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 測定光として赤外光を使用することを特
    徴とする光干渉式の膜厚測定装置。
  2. 【請求項2】 測定光として使用される赤外光が、約8
    00nm〜1000nmの波長領域において連続波長帯
    域を有することを特徴とする請求項1に記載の膜厚測定
    装置。
  3. 【請求項3】 測定対象となる膜体が、液晶表示パネル
    用カラーフィルタとして機能するRGB各レジスト膜で
    あることを特徴とする請求項1に記載の膜厚測定装置。
  4. 【請求項4】 測定対象となる膜体が、ポリシリコン等
    のシリコン系の薄膜であることを特徴とする請求項1に
    記載の膜厚測定装置。
  5. 【請求項5】 赤外光を発する光源部と、光源部から発
    せられた赤外光を測定物体である膜体に向けて出射する
    と共にその反射光を入射して分光部へと導く送受光学系
    と、分光部から得られる一連の成分光を適宜に区分して
    個別に光電変換する光電変換部と、光電変換部から得ら
    れる干渉波形相当の電気信号に基づいて膜厚を求める演
    算部と、を具備することを特徴とする膜厚測定装置。
  6. 【請求項6】 光源部から発せられる赤外光をモニタす
    るためのモニタ用分光部とモニタ用光電変換部とをさら
    に有し、それにより光源から発せられた原赤外光の波長
    特性と測定物体で干渉された変調赤外光の波長特性とを
    同時に取得可能としたことを特徴とする請求項5に記載
    の膜厚測定装置。
  7. 【請求項7】 分光部へ至る入射経路にはさらに鏡面筒
    が介在され、それにより測定物体の傾きによる干渉波形
    のずれが抑制されることを特徴とする請求項5に記載の
    膜厚測定装置。
  8. 【請求項8】 光源部が、出力波形特性の異なる複数の
    半導体赤外発光素子と、各半導体赤外発光素子からそれ
    ぞれ一部波長域の光を取り出す光学素子と、各半導体赤
    外発光素子の出力パワーを個別に設定する手段とを有
    し、各半導体赤外発光素子から取り出された光を重ね合
    わせて出射するように構成されていることを特徴とする
    請求項5〜7のいずれかに記載の膜厚測定装置。
  9. 【請求項9】 送受光学系が、ビームスプリッタを含む
    送受同軸光学系であることを特徴とする請求項5〜7の
    いずれかに記載の膜厚測定装置。
  10. 【請求項10】 分光部が、透明基板の表面に、入射位
    置により透過波長域が連続的に変化する光学多層膜を形
    成した分光素子で構成されることを特徴とする請求項5
    〜7のいずれかに記載の膜厚測定装置。
  11. 【請求項11】 光源が少なくとも赤外光を含む光を発
    するものであり、分光部が赤外光のみを透過し分光する
    ことを特徴とする請求項10に記載の膜厚測定装置。
  12. 【請求項12】 演算部が、カーブフィッティング法又
    は極値法により赤外波長領域のみを演算して膜厚を求め
    るることを特徴とする請求項5〜7のいずれかに記載の
    膜厚測定装置。
  13. 【請求項13】 測定物体の間近に取付可能なセンサヘ
    ッドと、測定物体から離隔して取付可能な信号処理ユニ
    ットとに分離構成され、両者は電線により結ばれてお
    り、 センサヘッドには、光源部と、送受光学系と、分光部
    と、光電変換部とが含まれており、信号処理ユニットに
    は、演算部が含まれている、ことを特徴とする請求項5
    〜12のいずれかに記載の膜厚測定装置。
  14. 【請求項14】 信号処理ユニットは、パソコンの内部
    スロットに装着可能なPCIボードの形態を有すること
    を特徴とする請求項13に記載の膜厚測定装置。
  15. 【請求項15】 センサヘッドが、液晶パネル用カラー
    フィルタの生産ラインに組み込まれ、それによりカラー
    フィルタを構成するRGB各レジスト膜の膜厚が連続的
    に測定されることを特徴とする請求項13又は14のい
    ずれかに記載の膜厚測定装置。
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