JP2003113785A - 気体圧縮機 - Google Patents
気体圧縮機Info
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- JP2003113785A JP2003113785A JP2001308423A JP2001308423A JP2003113785A JP 2003113785 A JP2003113785 A JP 2003113785A JP 2001308423 A JP2001308423 A JP 2001308423A JP 2001308423 A JP2001308423 A JP 2001308423A JP 2003113785 A JP2003113785 A JP 2003113785A
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Abstract
削減、耐久性の向上及び振動騒音の低減を図った気体圧
縮機を提供する。 【解決手段】 ベーン13の母材としてマグネシウム合
金を使用する。そして、電解ニッケルメッキ、無電解ニ
ッケルメッキ等の表面処理を施し、磨耗を防ぐ。かかる
構成によれば、従来多く使用されてきたアルミニウム合
金のベーン13と比較して、発生する遠心力を母材の比
重比分(約2/3)に削減することが可能となる。従っ
て、ベーン13のシリンダ4への押し付け力が軽減する
ため、磨耗耐久性が向上する。これにより、実用可能な
ベーン13を製作することが可能となる。
Description
り、特にベーンの遠心力を小さくすることで、動力の削
減、耐久性の向上及び振動騒音の低減を図った気体圧縮
機に関する。
いられている。気体圧縮機50は図1に示す如く圧縮機
本体1を有し、圧縮機本体1は一対のサイドブロック
2、3間に介挿されたシリンダ4を備えてなり、シリン
ダ4内にはロータ5が回転可能に配設されている。
一体に設けられており、回転軸6は両サイドブロック
2、3のそれぞれに設けられた軸受孔7、8に回転可能
に嵌合し、また、その回転軸先端側6aは軸受孔7より
突出し、さらにフロントヘッド9を貫通するように延長
形成されている。
10が設けられており、このシール室10には軸受孔7
と回転軸6との軸受すきまGを介し潤滑油が供給され
る。
す。ロータ5の外周面には径方向にベーン溝12が形成
され、ベーン溝12にはベーン13が摺動可能に装着さ
れている。そして、ベーン13は、ロータ5の回転時に
は遠心力とベーン溝底部の油圧とによりシリンダ4の内
壁に付勢される。図3にベーン13の外観斜視図を示
す。
2、3、ロータ5、ベーン13、13・・により複数の
小室に仕切られている。これらの小室は圧縮室14、1
4・・と称され、ロータ5の回転により容積の大小変化
を繰り返す。
タ5が回転して圧縮室14、14・・の容積が変化する
と、その容積変化により図示しない吸入口に通じる吸入
室15の低圧冷媒ガスを吸気し圧縮する。サイドブロッ
ク3とケース52により吐出室19が形成されている。
そして、圧縮後の高圧冷媒ガスは吐出ポート16、吐出
弁17、油分離器18等を介して吐出室19に吐出され
る。
から油分を分離し、分離の油分は吐出室19の底部に溜
り、潤滑油の油溜り20を形成する。油分の分離された
高圧冷媒ガスは、図示しない吐出口より外部の図示しな
い熱交換器等に供給される。油溜り20の潤滑油は、図
示しないオイル通路を介してベーン溝底部や軸受すきま
G(摺接部)側に圧送供給される。
圧縮機50において、ベーン13はアルミニウム合金を
母材として形成されている。そして、回転軸6の回転数
が上がるとともに、ベーン13に発生する遠心力が大き
くなる。ベーン13の遠心力が大きくなると、接触する
シリンダ4への押し付け力が必要以上に大きくなり、運
転に必要な動力が増加してしまう。
ことにより、接触部分のシリンダ4、ベーン13自身の
磨耗、耐久性などに問題を生じる場合がある。
されたもので、ベーンの遠心力を小さくすることで、動
力の削減、耐久性の向上及び振動騒音の低減を図った気
体圧縮機を提供することを目的とする。
のサイドブロック間に介挿され、かつケース内に固定さ
れたシリンダと、該シリンダの内部で回転するロータ
と、該ロータからほぼ放射方向に出没され、前記シリン
ダの内周面を摺動するベーンと、該ベーン、前記ロータ
及び前記シリンダ間に形成される少なくとも一つの圧縮
室とを備え、前記ベーンの母材がマグネシウム合金で形
成されたことを特徴とする。
さくすることができる。また、遠心力が小さくなるた
め、加振力が減少し、振動騒音が低減される。ベーンの
シリンダへの押し付け力が軽減するため、磨耗耐久性が
向上する。
に介挿され、かつケース内に固定されたシリンダと、該
シリンダの内部で回転するロータと、該ロータからほぼ
放射方向に出没され、前記シリンダの内周面を摺動する
ベーンと、該ベーン、前記ロータ及び前記シリンダ間に
形成される少なくとも一つの圧縮室とを備え、前記ベー
ンが補強材を含むフェノール樹脂で形成されたことを特
徴とする。
材の比重を軽くしたことで、遠心力を小さくすることが
できる。
リブデン系やカーボン系の固体潤滑材が混入されたこと
を特徴とする。
上させることができる。これにより、実用可能なベーン
を製作することが可能となる。
ついて説明する。なお、本発明の第1実施形態の構成図
は図1と同一なので省略する。図1の気体圧縮機50に
おいて、ベーン13の母材としてマグネシウム合金を使
用する。
分であるマグネシウム(Mg)の他に、例えばアルミニ
ウム(Al)、亜鉛(Zn)、マンガン(Mn)、シリ
コン(Si)、ジルコニウム(Zr)、銀(Ag)及び
希土類元素(RE:RareEarths)で構成さ
れ、比重は1.76〜1.83〔g/cm3〕である。
動した際に、化学反応などを起こしやすく磨耗が促進さ
れやすい。そこで、電解ニッケルメッキ、無電解ニッケ
ルメッキ等の表面処理を施し、磨耗を防ぐ。
きたアルミニウム合金(比重は例えば2.7〜2.8
〔g/cm3〕)のベーン13と比較して、発生する遠
心力を母材の比重比分(約2/3)に削減することが可
能となる。従って、遠心力を小さくすることができる。
動騒音が低減される。また、ベーン13のシリンダ4へ
の押し付け力が軽減するため、磨耗耐久性が向上する。
これにより、実用可能なベーン13を製作することが可
能となる。
する。なお、本発明の第1実施形態の構成図は図1と同
一なので省略する。図1の気体圧縮機50において、ベ
ーン13にアラミド繊維を補強材として含むフェノール
樹脂を使用する。
〔g/cm3〕である。但し、更に潤滑性を向上させる
ために、上記材料にモリブデン系やカーボン系の固体潤
滑材を混ぜても良い。また表面処理として、無電解ニッ
ケルメッキなどを施し表面の磨耗特性を向上させても良
い。
フェノール樹脂を使用することで、アルミニウム合金の
ベーン13と比較して、発生する遠心力を母材の比重比
分(約1/2)に削減することが可能となる。
比重の軽い分、一層の効果を得ることができる。
ーンの母材をマグネシウム合金や補強材を含むフェノー
ル樹脂で形成したので、遠心力を小さくすることがで
き、騒音を低減できる。ベーンのシリンダへの押し付け
力が軽減するため、磨耗耐久性が向上する。
Claims (3)
- 【請求項1】 一対のサイドブロック間に介挿され、か
つケース内に固定されたシリンダと、該シリンダの内部
で回転するロータと、該ロータからほぼ放射方向に出没
され、前記シリンダの内周面を摺動するベーンと、該ベ
ーン、前記ロータ及び前記シリンダ間に形成される少な
くとも一つの圧縮室とを備え、前記ベーンの母材がマグ
ネシウム合金で形成されたことを特徴とする気体圧縮
機。 - 【請求項2】 一対のサイドブロック間に介挿され、か
つケース内に固定されたシリンダと、該シリンダの内部
で回転するロータと、該ロータからほぼ放射方向に出没
され、前記シリンダの内周面を摺動するベーンと、該ベ
ーン、前記ロータ及び前記シリンダ間に形成される少な
くとも一つの圧縮室とを備え、前記ベーンが補強材を含
むフェノール樹脂で形成されたことを特徴とする気体圧
縮機。 - 【請求項3】 前記フェノール樹脂にモリブデン系やカ
ーボン系の固体潤滑材が混入されたことを特徴とする請
求項2記載の気体圧縮機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001308423A JP2003113785A (ja) | 2001-10-04 | 2001-10-04 | 気体圧縮機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001308423A JP2003113785A (ja) | 2001-10-04 | 2001-10-04 | 気体圧縮機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003113785A true JP2003113785A (ja) | 2003-04-18 |
Family
ID=19127738
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001308423A Pending JP2003113785A (ja) | 2001-10-04 | 2001-10-04 | 気体圧縮機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003113785A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005076610A (ja) * | 2003-09-03 | 2005-03-24 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | スクロール圧縮機 |
KR101129536B1 (ko) | 2009-09-04 | 2012-03-29 | 윤종구 | 유증기 회수용 진공펌프 조립체 |
-
2001
- 2001-10-04 JP JP2001308423A patent/JP2003113785A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005076610A (ja) * | 2003-09-03 | 2005-03-24 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | スクロール圧縮機 |
KR101129536B1 (ko) | 2009-09-04 | 2012-03-29 | 윤종구 | 유증기 회수용 진공펌프 조립체 |
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Date | Code | Title | Description |
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A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20040915 |
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A711 | Notification of change in applicant |
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20070125 |
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A02 | Decision of refusal |
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