JP2003113399A - 硬質表面用液体洗浄剤 - Google Patents
硬質表面用液体洗浄剤Info
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Abstract
手荒れの少なさの全ての性質に優れる硬質表面用液体洗
浄剤の提供。 【解決手段】 アニオン性基を分子中に1個以上有する
オルガノポリシロキサンを含有する硬質表面用液体洗浄
剤。
Description
具用等として用いられる硬質表面用液体洗浄剤に関す
る。
調理器具等の硬質表面に適用される洗浄剤は、利便性か
ら液体であることが好ましく、皿等に付着した強固な油
汚れをきれいに落とす高い洗浄性と、多くの食器を一度
に洗える持続性を出しながら、皮膚荒れを少なく押さえ
るマイルド性が求められている。起泡性や泡の感触を改
善する目的、あるいは皮膚刺激性を低減化する目的で脂
肪酸ジエタノールアミド型界面活性剤が配合されてい
る。例えば、特開平10−330783号公報には特定
の脂肪酸アルカノールアミド硫酸エステル塩と脂肪酸ア
ルカノールアミドを含有した皮膚にマイルドな洗浄剤組
成物が開示されている。しかしながら、従来の技術では
いずれも、高洗浄力、泡の持続性、泡質のきめ細かさ、
手荒れの少なさという項目全てを満たしうる性能が得ら
れていない。
泡質のきめ細かさ、手荒れの少なさの全ての性質に優れ
る硬質表面用液体洗浄剤を提供することにある。
を分子中に1個以上有するオルガノポリシロキサン(以
下アニオン性オルガノポリシロキサンという)を含有す
る硬質表面用液体洗浄剤を提供する。
サン]本発明に用いられるアニオン性オルガノポリシロ
キサンは、アニオン性基を分子中に1個以上有するオル
ガノポリシロキサンである。アニオン性基とは、リン酸
基、ホスホン酸基、硫酸基、スルホン酸基、カルボキシ
基又はその塩等が挙げられ、式−COOM(ここで、M
は水素原子、金属、アンモニウム、総炭素数1〜22の
アルキル若しくはアルケニルアンモニウム、炭素数1〜
22のアルキル若しくはアルケニル置換ピリジニウム、
総炭素数1〜22のアルカノールアンモニウム、又は塩
基性アミノ酸を示す。)で表されるカルボキシ基又はそ
の塩(以下カルボキシ基等という)を含むことが好まし
く、その他のアニオン性基が同時に存在しても良い。そ
の他のアニオン性基には−OSO3M、−SO3M、−O
PO3M2、−PO3M2(いずれもMは前記の意味を示
す)が挙げられる。そのカルボキシ基等を有する有機基
の構造は限定されないが、カルボキシ基そのもの、アル
キルカルボキシ基、ポリオキシエチレンアルキルカルボ
キシ基、好ましくはカルボキシ基とケイ素原子との間に
少なくともエステル結合かアミド結合を含む2価の基を
有するものが挙げられる。このカルボキシ基等は、一般
式(1)又は(2)の少なくともいずれか一方で表わさ
れる構造でケイ素原子に連結されているものが好まし
い。
ヘテロ原子を含む置換基を有していてもよい、炭素数2
〜22の直鎖もしくは分岐鎖のアルキレン基、アルケニ
レン基又はアリーレン基を示す。Xは−O−又は−NH
−基を示す。Mは前記の意味を示す。〕
を示し、R3及びR4は同一又は異なって、ヘテロ原子を
含む置換基を有していてもよい、炭素数2〜22の直鎖
もしくは分岐鎖のアルキレン基、アルケニレン基又はア
リーレン基を示す。〕 一般式(1)及び(2)中、R1は、好ましくは炭素数
2〜12の直鎖もしくは分岐鎖のアルキレン基又はアル
ケニレン基であり、R2及びR4は、好ましくは炭素数2
〜8の直鎖もしくは分岐鎖のアルキレン基又はアルケニ
レン基、あるいはフェニレン基であり、R3は、好まし
くは炭素数2〜8の直鎖もしくは分岐鎖のアルキレン基
又はアルケニレン基であり、より好ましくはエチレン基
である。R1〜R4において、ヘテロ原子を含む置換基と
しては、エステル基、エーテル基等が挙げられる。
類金属、遷移金属を含むが、アルカリ金属、アルカリ土
類金属が好ましく、ナトリウム、カリウムがより好まし
い。アルカノールアンモニウムは、モノ、ジ又はトリア
ルカノールアンモニウムを含み、総炭素数1〜9のアル
カノールアンモニアが好ましく、更に好ましくは、モノ
エタノールアンモニウム、ジエタノールアンモニウム、
トリエタノールアンモニウムである。塩基性アミノ酸と
しては、アルギニン、ヒスチジン、リジン等が挙げられ
るカルボキシ基等を有するオルガノポリシロキサンは、
水酸基及び/又はアミノ基を含有するオルガノポリシロ
キサン(以下、前駆体オルガノポリシロキサンという)
と、酸無水物又は酸塩化物とを反応させることで合成す
ることができるが、酸無水物が好ましく用いられ、この
ような酸無水物は、無水フタル酸、無水マレイン酸、無
水コハク酸、無水グルタル酸、無水アジピン酸の中から
選ばれる1種以上を単独あるいは混合状態で用いること
が好ましい。
アミノ基の部分構造は特に限定されないが、一般式
(3)又は(4)で表されるものが好ましい。
リシロキサン鎖としては、[R2SiO]単位(ここ
で、Rはメチル基等の炭素数1〜4の低級アルキル基、
フェニル基又はビニル基を示す)が直鎖状又は分岐鎖状
に結合している構造を有するものが挙げられ、これらは
架橋していても、架橋していなくてもよい。この前駆体
オルガノポリシロキサンの中では、粘度30〜10万m
Pa・sのものが好ましい。
物との反応の際に、反応溶媒は、何も用いないか、ある
いは酸無水物と反応しないものであれば特に制限はな
く、例えば、2−ブタノン等のケトン類、ヘプタンやシ
クロヘキサン等の飽和炭化水素類、トルエン等の芳香族
炭化水素類、1,4−ジオキサンやジエチレングリコー
ルジエチルエーテルやアニソール等のエーテル類、ジメ
チルホルムアミド等のアミド類、酢酸エチルや安息香酸
メチル等のエステル類、1,2−ジクロロエタンやクロ
ロベンゼン等のハロゲン化炭化水素類、スルホラン等の
スルホン類、ジメチルスルホキシド等のスルホキシド類
等が挙げられる。
前駆体オルガノポリシロキサンと酸無水物とを混合し易
くし、またポリシロキサン鎖の断裂等の副反応が起こり
にくく、また変色等を引き起こさない観点から、30℃
〜150℃が好ましく、50℃〜110℃がさらに好ま
しい。
シロキサン鎖の断裂や変色等の好ましくない副反応を引
き起こさない観点から、2〜23時間が適当である。反
応雰囲気は、乾燥窒素等の不活性気体雰囲気が好まし
い。
との割合は、求められる性質に依存して決められるが、
生成物にカルボキシ基等を含有させる特徴を出し、反応
しないで残留する酸無水物量を抑え、その後の変質や使
用時の副反応を引き起こさない観点から、前駆体オルガ
ノポリシロキサンの水酸基とアミノ基との合計当量モル
数に対して0.3倍〜1.2倍当量モルの酸無水物が仕
込まれることが好ましく、0.6倍〜1.1倍当量モル
用いることが特に好ましい。ここで、酸無水物1モル
は、反応性から1当量モルとする。特に式(4)におい
てXがNHである基を有する、前駆体オルガノポリシロ
キサンを用い、これに酸無水物を反応させる場合には、
全てのアミノ基の0.7倍当量モル以上用いることが好
ましい。
リシロキサンの分子量は特に制限はないが、合成と取り
扱いの利便性において、重量平均分子量が2000〜1
000000が好ましく、3000〜200000がさ
らに好ましい。
面用液体洗浄剤は、アニオン性オルガノポリシロキサン
を好ましくは0.2〜12質量%、さらに好ましくは
0.5〜8質量%、特に好ましくは1〜5質量%含有す
る。
解した水溶液あるいは水分散液の形態が使い勝手及び貯
蔵安定性の点から好ましく、水の含有量は粘度の点か
ら、好ましくは20〜70質量%、更に好ましくは30
〜60質量%、特に好ましくは40〜60質量%、最も
好ましくは45〜55質量%である。
けるpHを6〜8、特に6.5〜7.5にすることが貯
蔵安定性や皮膚への安全性の点から好ましい。pH調整
剤としては、塩酸、硫酸等の無機酸、クエン酸、コハク
酸、リンゴ酸、フマル酸、酒石酸、マロン酸、マレイン
酸等の有機酸などの酸剤や、水酸化ナトリウム、水酸化
カリウム、アンモニア又はその誘導体、モノエタノール
アミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン等
のアミン塩、炭酸ナトリウム、炭酸カリウムなどのアル
カリ剤を、単独もしくは複合して用いることが好まし
く、特に塩酸、硫酸、クエン酸から選ばれる酸剤と、水
酸化ナトリウム、水酸化カリウムから選ばれるアルカリ
剤を用いることが好ましい。
剤の20℃における粘度は、100〜1000mPa・
s、特に200〜900mPa・sが好ましい。ここで
本発明でいう粘度は20℃の恒温槽で試料を30分間保
存した後、TOKIMEC.INC製B型粘度計モデル
BM(20℃)を用いて測定したものである。
ン性オルガノポリシロキサン(以下(a)成分という)
以外に界面活性剤等の他の成分を含有することができ
る。
8〜18、好ましくは10〜16のアルキル基又はアル
ケニル基を有する、アルキルベンゼンスルホン酸塩、ポ
リオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸エステル塩、
アルキル硫酸エステル塩、α−オレフィンスルホン酸
塩、α−スルホ脂肪酸塩又はα−スルホ脂肪酸低級アル
キルエステル塩から選ばれる陰イオン界面活性剤(以
下、(b)成分という)を10〜50質量%、好ましく
は15〜45質量%、さらに好ましくは25〜45質量
%含有することが、洗浄効果の点から好ましい。
洗剤用界面活性剤市場に一般に流通しているものの中
で、アルキル鎖の平均炭素数が8〜18のものであれば
いずれも用いることができ、例えば花王(株)製のネオ
ペレックスF25、Shell社製のDobs102等
を用いることができる。また、工業的には、洗剤用原料
として広く流通しているアルキルベンゼンをクロルスル
ホン酸、亜硫酸ガス等の酸化剤を用いてスルホン化して
得ることもできる。アルキル基の平均炭素数は8〜1
6、特に10〜14が好ましい。また、ポリオキシアル
キレンアルキルエーテル硫酸エステル塩としては、平均
炭素数8〜18、好ましくは10〜18、更に好ましく
は10〜16の直鎖もしくは分岐鎖1級アルコール又は
直鎖2級アルコールに、エチレンオキシド(以下EOと
いう)、プロピレンオキシド(以下POという)等のア
ルキレンオキシドを1分子当たり平均0.5〜5モル付
加させ、これを例えば特開平9−137188号記載の
方法を用いて硫酸化して得ることができる。アルキル硫
酸エステル塩としては炭素数8〜18、好ましくは10
〜16、更に好ましくは10〜14の直鎖もしくは分岐
鎖1級アルコール又は直鎖2級アルコールをSO3又は
クロルスルホン酸でスルホン化し、中和して得ることが
できる。α−オレフィンスルホン酸塩としては、炭素数
8〜18の1−オレフィンをSO3でスルホン化し、水
和/中和を経て製造することができ、炭化水素基中にヒ
ドロキシ基が存在する化合物と不飽和結合が存在する化
合物の混合物である。また、α−スルホ脂肪酸低級アル
キルエステル塩としてはアルキル基の炭素数は10〜1
6が好ましく、メチルエステル又はエチルエステルが洗
浄効果の点から好ましい。本発明では、皮膚刺激性及び
洗浄効果の点から、アルキル基の炭素数10〜14、E
O平均付加モル数1〜3のポリオキシエチレンアルキル
エーテル硫酸エステル塩が特に好ましい。
グネシウム塩、カルシウム塩、アルカノールアミン塩、
アンモニウム塩が好適であり、洗浄効果の点からナトリ
ウム塩、カリウム塩、マグネシウム塩が好ましい。
て炭素数1〜3のアルキル基を1〜3個有するベンゼン
スルホン酸又はその塩(以下(c)成分という)を、
0.1〜10質量%、特に0.1〜5質量%含有するこ
とが好ましい。 具体的に好ましい例として、p−トル
エンスルホン酸、m−キシレンスルホン酸、p−クメン
スルホン酸、エチルベンゼンスルホン酸又はこれらの塩
を挙げることができ、塩を用いる場合にはナトリウム
塩、カリウム塩、マグネシウム塩が好ましい。
せる目的から、アミンオキシド型界面活性剤又は両性界
面活性剤を含有することも望ましく、特に一般式(5)
で表される化合物又は一般式(6)で表される化合物
(以下(d)成分という)から選ばれる化合物を含有す
ることが好ましい。
は10〜16、特に好ましくは10〜14の直鎖アルキ
ル基又はアルケニル基であり、R7及びR8は炭素数1〜
3のアルキル基又はヒドロキシアルキル基であり、好ま
しくはメチル基、エチル基又はヒドロキシエチル基であ
る。R6は炭素数1〜5、好ましくは2又は3のアルキ
レン基である。Aは−COO−、−CONH−、−OC
O−、−NHCO−、−O−から選ばれる基であり、a
は0又は1の数である。〕
は9〜17、特に好ましくは9〜15のアルキル基又は
アルケニル基であり、R10は炭素数1〜6、好ましくは
2又は3のアルキレン基である。Bは−COO−、−C
ONH−、−OCO−、−NHCO−、−O−から選ば
れる基であり、bは0又は1の数である。R11及びR12
は炭素数1〜3のアルキル基又はヒドロキシアルキル基
であり、R13はヒドロキシ基で置換していてもよい炭素
数1〜5、好ましくは1〜3のアルキレン基である。D
は−COO-、−SO3 -、−OSO3 -から選ばれる基で
ある。〕 本発明の液体洗浄剤は、(d)成分を0.1〜20質量
%、特に0.5〜10質量%含有することが好ましい。
また、(b)成分と(d)成分の配合割合は、洗浄効果
及び起泡性の点から、(d)/(b)(質量比)=1/
20〜7/3が好ましく、1/10〜6/4が更に好ま
しい。
ために、一般式(7)で表される化合物又は一般式
(8)で表される化合物から選ばれる非イオン界面活性
剤(以下(e)成分という)をさらに配合することが好
ましい。本発明の洗浄剤中の(e)成分の配合量は、好
ましくは1〜20質量%、特に好ましくは3〜15質量
%である。
〜18の一級の直鎖アルキル基、分岐鎖アルキル基又は
二級のアルキル基である。nはEOの平均付加モル数を
示す5〜20の数である。〕 R15−O[(C2H4O)p/(C3H6O)q]H (8) 〔式中、R15は平均炭素数10〜20、好ましくは10
〜18の一級のアルキル基である。pはEOの平均付加
モル数を示す5〜15の数、qはPOの平均付加モル数
を示す1〜5の数である。EOとPOはランダム付加で
もブロック付加でもよい。〕 本発明の液体洗浄剤は洗浄効果及び起泡力を向上させる
目的で一般式(9)で表される化合物(以下(f)成分
という)を含有することが好ましい。本発明の洗浄剤中
の(f)成分の含有量は、好ましくは0.1〜20質量
%、特に好ましくは0.4〜12質量%である。
ましくは8〜18の飽和又は不飽和のアシル基、R17は
炭素数1〜3のアルキル基、R18は炭素数1〜3のアル
キレン基又はアルケニレン基である。〕 一般式(9)において、R16CO−の好ましい具体例と
しては、オクタン酸、デカン酸、ドデカン酸、テトラデ
カン酸、ヘキサデカン酸、オクタデカン酸、ドコサン
酸、リノール酸、2−エチルヘキサン酸、2−オクチル
ウンデカン酸、イソステアリン酸、オレイン酸から誘導
されるアシル基が挙げられ、特に好ましくは、オクタン
酸、デカン酸、ドデカン酸、テトラデカン酸、ヘキサデ
カン酸、オクタデカン酸、オレイン酸から誘導されるア
シル基である。また、本発明では該アシル基が単独のア
シル基であっても差し支えないが、R16CO−に対応す
る脂肪酸が混合脂肪酸であることが洗浄効果、及び起泡
力の点から好適である。好ましい混合脂肪酸組成は脂肪
酸中の質量%として以下の組成が好適である。なお、こ
れ以外の脂肪酸を含有しても差し支えないが、下記に示
した脂肪酸の合計質量が100質量%となるように調整
されることが貯蔵安定性の点から望ましい。
3〜6質量% カプリン酸;1〜12質量%、好ましくは3〜7質量% ラウリン酸;44〜60質量%、好ましくは44〜55
質量% ミリスチン酸;10〜22質量%、好ましくは10〜1
7質量% パルミチン酸;4〜10質量%、好ましくは6〜10質
量% ステアリン酸;0〜10質量%、好ましくは1〜7質量
% オレイン酸;0〜17質量%、好ましくは1〜17質量
% 一般式(9)において、R17は、メチル基又はエチル基
が好ましく、洗浄効果、起泡性、及び貯蔵安定性の点か
ら特にメチル基が好ましい。さらにR18は、洗浄効果の
点から、炭素数2もしくは3の直鎖又は分岐鎖のアルキ
レン基が好ましい。
具体例として、N−エタノール−N−メチルオクタン酸
アミド、N−エタノール−N−メチルデカン酸アミド、
N−エタノール−N−メチルドデカン酸アミド、N−エ
タノール−N−メチルテトラデカン酸アミド、N−エタ
ノール−N−メチルヘキサデカン酸アミド、N−エタノ
ール−N−メチルオクタデカン酸アミド、、N−イソプ
ロパノール−N−エチルドデカン酸アミド、N−エチル
−N−イソプロパノールオレイン酸アミド、N−エチル
−N−イソプロパノールイソステアリン酸アミド、N−
エタノール−N−メチルヤシ脂肪酸アミド、N−エタノ
ール−N−メチルパーム核油脂肪酸アミド等を挙げるこ
とができる。
を向上させる目的で一般式(10)で表される化合物
(以下(g)成分という)を含有することが好ましい。
は水素原子、好ましくはR22CO−で表される基であ
り、R22は炭素数9〜19、好ましくは9〜15のアル
キル基又はアルケニル基である。R19は炭素数1〜3の
アルキル基又はヒドロキシアルキル基、好ましくはメチ
ル基、エチル基、ヒドロキシエチル基、特にメチル基で
ある。R20は炭素数1〜6、好ましくは2又は3のアル
キレン基であり、R21は炭素数9〜19、好ましくは9
〜15のアルキル基又はアルケニル基である。〕 本発明の液体洗浄剤は(g)成分を0.01〜5質量
%、特に0.05〜3質量%含有することが洗浄効果及
び起泡力の点で良好である。また(a)成分と(g)成
分の配合割合を、(g)/(a)(質量比)で1/10
0〜1/1、更には2/100〜1/5、特に2/10
0〜1/10とすることが好ましい。
ることが洗浄効果及び起泡性の点から望ましく、グリセ
リンの含有量は好ましくは0.01〜3質量%、特に好
ましくは0.05〜1質量%である。
イオンを0.1〜2質量%、特に0.1〜1質量%含有
することが望ましい。アルカリ土類金属イオンとしては
マグネシウムイオンが良好であり、塩として洗浄剤中に
配合する。具体的に好ましい化合物は硫酸マグネシウ
ム、塩化マグネシウム、水酸化マグネシウムである。
溶剤を配合することが好ましい。溶剤としては、(i)
炭素数1〜5の1価アルコール、(ii)炭素数4〜12
の多価アルコール、(iii)一般式(11)で表される
化合物、(iv)一般式(12)で表される化合物、
(v)一般式(13)で表される化合物、(vi)エチレ
ングルコール又はプロピレングリコール
子、炭素数1〜6のアルキル基、フェニル基又はベンジ
ル基を示すが、R22及びR23の双方が水素原子となる場
合を除く。sは0〜10の数を、tは0〜10の数を示
すが、s及びtの双方が0である場合を除く。R24及び
R25はそれぞれ炭素数1〜3のアルキル基を示す。R26
は炭素数1〜8のアルキル基を示す。〕 (i)の炭素数1〜5の1価アルコールとしては、エタ
ノール、プロピルアルコール、イソプロピルアルコール
等が挙げられる。これらの低級アルコールを配合するこ
とにより低温における系の安定性を更に向上させること
ができる。
としては、イソプレングリコール、2,2,4−トリメ
チル−1,3−ペンタンジオール、1,8−オクタンジ
オール、1,9−ノナンジオール、ジエチレングリコー
ル、ジプロピレングリコールが挙げられる。
いて、R22及びR23がアルキル基である場合の炭素数は
1〜4が特に好ましい。また、一般式(11)中、EO
及びPOの平均付加モル数のs及びtは、それぞれ0〜
10の数である(s及びtの双方が0である場合を除
く)が、これらの付加順序は特に限定されず、ランダム
付加したものでもブロック付加したものでもよい。(ii
i)の化合物の具体例としては、エチレングリコールモ
ノブチルエーテル、ジプロピレングリコールジメチルエ
ーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジ
エチレングリコールモノブチルエーテル、プロピレング
リコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモ
ノブチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエ
ーテル、プロピレングリコールジメチルエーテル、ポリ
オキシエチレン(p=2〜3)ポリオキシプロピレン
(p=2〜3)ジメチルエーテル(pは平均付加モル数
を示す)、ポリオキシエチレン(p=1〜4)フェニル
エーテル、フェニルカルビトール、フェニルセロソル
ブ、ベンジルカルビトール等が挙げられる。このうち、
洗浄力及び使用感の点から、プロピレングリコールモノ
メチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエー
テル、ポリオキシエチレン(p=1〜4)フェニルエー
テルが好ましい。
ジメチル−2−イミダゾリジノン、1,3−ジエチル−
2−イミダゾリジノンが好適なものとして例示され、
(v)の化合物としてはアルキルグリセリルエーテル化
合物であり、好ましくはR26が炭素数3〜8のアルキル
基の化合物である。
めに、(i)、(ii)、(iii)、(v)、(vi)の水
溶性溶剤が好ましく、特にエタノール、イソプロピルア
ルコール、エチレングリコール、プロピレングリコー
ル、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、
イソプレングリコール、プロピレングリコールモノメチ
ルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテ
ル、ペンチルグリセリルエーテル、オクチルグリセリル
エーテルから選ばれる水溶性溶剤が好ましい。
1〜10質量%、更に1〜8質量%含有することが良好
である。
のポリアルキレングリコールを配合することができる。
ポリアルキレングリコールの配合量は、使い勝手の良い
粘度に調整するために、0〜1.0質量%が好ましく、
より好ましくは0〜0.5質量%である。ゲル化防止と
してのポリアルキレングリコールの具体例としては、ポ
リエチングリコールを標準としたときのゲルクルマトグ
ラフィーによって求められた重量平均分子量が500〜
20000のポリプロピレングリコール、及びポリエチ
レングリコールが好ましい。
明の効果を損なわない範囲で通常の硬質表面用洗浄剤に
配合される成分、例えば、アルカリ剤、キレート剤、粘
度調整剤、泡調整剤、酸化防止剤、可溶化剤、抗菌剤、
防黴剤、防錆剤、酵素、酵素安定化剤、着色剤、香料等
を含有することができる。
器、調理器具等の洗浄に好ましく用いることができる。
質量%である。
製)55.59部をKF−393(信越化学工業(株)
製、アミノ基含有ポリジメチルシロキサン)200部と
混合して、窒素雰囲気下、85〜88℃で4時間攪拌
し、カルボキシ基を有するポリジメチルシロキサンを薄
黄色の糊状物として得た。
比1:1)の中で、過塩素酸の酢酸溶液を用いて電位差
滴定によってアミノ基を分析した結果、元のアミノ基の
90%が消失していた。
(容量比1:1)の中で、フェノールフタレインを指示
薬とし、水酸化カリウムのエタノール溶液を用いて滴定
してカルボキシ基を分析した結果、90.0mg水酸化
カリウム当量/gサンプルであった。
定した結果、1708cm-1にカルボキシ基の吸収が、
1641cm-1にアミド基の吸収が観測された。
液体洗浄剤の洗浄力、泡の感触、及び洗浄後の手の感触
を下記の方法で評価した。結果を表1に示す。
比で混合し、さらに0.1%の色素(スタンレッド)を
均一に混ぜ込んだモデル油汚れ2gをメラミン皿に均一
に塗り広げたものをモデル汚染食器とした。
ナーNo.5005、ポリウレタンフォーム)に界面活
性剤が0.44gになる量の表1の洗浄剤及び水道水1
5gを染み込ませ2〜3回手でもみ泡立たせた。これを
用いてモデル汚染食器を擦り洗いし、洗浄できた皿(食
器に付着した色が消えることにより確認)の枚数を求め
た。
料、金鳥クリーナーNo.5005、ポリウレタンフォ
ーム)に界面活性剤が0.44gになる量の表1の洗浄
剤及び水道水15gを染み込ませ2〜3回素手でもみ泡
立たせた。この時の泡の感触を10人のパネラー(20
代女性5人、30代女性5人)により下記の基準で評価
した。これら評価点の平均を求め、平均点が1.5以上
を○、1以上1.5未満を△、1未満を×として判定し
た。
鳥クリーナーNo.5005、ポリウレタンフォーム)
に適当量の表1の洗浄剤及び水道水を染み込ませ2〜3
回手でもみ泡立たせた。これを用いてモデル汚染食器5
0枚を擦り洗いした。洗浄剤が足りなくなってきたと感
じた場合には、任意に追加した。洗浄後に手を充分に水
道水ですすぎ、タオルで軽く拭いて放置乾燥させた。1
0人のパネラー(20代女性5人、30代女性5人)に
よる、こうして準備した手の感触を下記の基準で評価し
た。これら評価点の平均を求め、平均点が1.5以上を
○、1以上1.5未満を△、1未満を×として判定し
た。
じる 0点:皮膚がささくれた感じがし、手荒れを感じる
ポリシロキサン <(b)成分> ・LAS−Na:アルキル基の炭素数が12〜15のア
ルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム ・ES:ポリオキシエチレンココナッツアルキルエーテ
ル硫酸アンモニウム(EO平均付加モル数2モル) ・AS:ラウリル硫酸アンモニウム塩 ・AOS:C12〜C14の1−オレフィンをSO3でスル
ホン化し、水酸化ナトリウムで中和したα−オレフィン
スルホン酸ナトリウム ・SFE:やし組成脂肪酸メチルエステルをSO3でス
ルホン化し、水酸化ナトリウムで中和したα−スルホ脂
肪酸メチルナトリウム塩 <(c)成分> ・p−TS:p−トルエンスルホン酸ナトリウム ・MXS:m−キシレンスルホン酸ナトリウム ・CMS:p−クメンスルホン酸ナトリウム <(d)成分> ・AO:N−ラウリル−N,N−ジメチルアミンオキシ
ド ・AB:N−ラウロイルアミノプロピル−N,N−ジメ
チル−N−カルボキシメチルアンモニウムベタイン <(e)成分> ・ノニオン1:C12、C13混合アルキル2級アルコール
に、EOを平均7モル付加させたもの(ソフタノール7
0、日本触媒(株)製) ・ノニオン2:ドデカノールにEOを2モル、POを3
モル、EOを5モルをブロック状に付加させたもの <(f)成分> ・PKNMEA:カプリル酸(4.5質量%)、カプリ
ン酸(5質量%)、ラウリン酸(54.5質量%)、ミ
リスチン酸(11.5質量%)、パルミチン酸(10質
量%)、ステアリン酸(5.5質量%)、オレイン酸
(9質量%)の混合脂肪酸と、N−メチルエタノールア
ミンとを脱水アミド化反応させて得られた、N−エタノ
ール−N−メチルアルカン酸アミド <(g)成分> ・DAAA: C11H23CON(CH3)C2H4OCO
C11H23 1モルのN−メチルエタノールアミンと2モルのラウリ
ン酸を脱水縮合反応させ、未反応のアミン及び/又は脂
肪酸を薄膜式蒸留機により除去して得られたもの <その他成分> ・PPG:ポリプロピレングリコール、重量平均分子量
1200 ・抗菌剤:プロキセルBDN(アビシア(株)製) ・pH調整剤:1/10N−硫酸水溶液又は1/10N
−水酸化ナトリウムを用いて調整した。
浄力、泡の持続性、泡質のきめ細かさ、手荒れの少なさ
の全ての性質に優れている。これは、本発明の液体洗浄
剤中で、アニオン性オルガノポリシロキサンは、高濃度
の他成分に可溶化されて安定な溶液あるいは分散液状態
で存在するが、食器等を洗浄する際に水で希釈されると
急激に不安定な懸濁液となり、手に吸着する。従って皮
膚上にできるアニオン性オルガノポリシロキサンの層
が、界面活性剤の化学的刺激あるいは洗浄器具(スポン
ジ等)の物理的刺激による荒れから皮膚を防御すると考
えられる。 またアニオン性オルガノポリシロキサン
は、界面活性剤による泡質をも改善し、きめ細かい粘性
のある泡とする作用がある。洗浄中の希釈液中ではこれ
らアニオン性オルガノポリシロキサンと界面活性剤は相
溶しないので界面活性剤の基本的洗浄力を落とさないた
め、本発明の液体洗浄剤は、高洗浄力、泡の持続性、泡
質のきめ細かさ、手荒れの少なさの全ての性質に優れて
いる。
Claims (5)
- 【請求項1】 アニオン性基を分子中に1個以上有する
オルガノポリシロキサンを含有する硬質表面用液体洗浄
剤。 - 【請求項2】 アニオン性基が、カルボキシ基又はその
塩である請求項1記載の硬質表面用液体洗浄剤。 - 【請求項3】 カルボキシ基又はその塩が、一般式
(1)又は(2)の少なくともいずれか一方で表わされ
る構造でケイ素原子に連結されている、請求項2記載の
硬質表面用液体洗浄剤。 【化1】 〔式中、R1及びR2は同一又は異なって、ヘテロ原子を
含む置換基を有していてもよい、炭素数2〜22の直鎖
もしくは分岐鎖のアルキレン基、アルケニレン基又はア
リーレン基を示す。Xは−O−又は−NH−基を示す。
Mは水素原子、金属、アンモニウム、総炭素数1〜22
のアルキル若しくはアルケニルアンモニウム、炭素数1
〜22のアルキル若しくはアルケニル置換ピリジニウ
ム、総炭素数1〜22のアルカノールアンモニウム、又
は塩基性アミノ酸を示す。〕 【化2】 〔式中、R1、R2、X及びMは前記の意味を示し、R3
及びR4は同一又は異なって、ヘテロ原子を含む置換基
を有していてもよい、炭素数2〜22の直鎖もしくは分
岐鎖のアルキレン基、アルケニレン基又はアリーレン基
を示す。〕 - 【請求項4】 アニオン性基を分子中に1個以上有する
オルガノポリシロキサンの含有量が、0.2〜12質量
%である請求項1〜3のいずれかの項記載の硬質表面用
液体洗浄剤。 - 【請求項5】 更に陰イオン界面活性剤を含有する請求
項1〜4のいずれかの項記載の硬質表面用液体洗浄剤。
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- 2001-10-05 JP JP2001309778A patent/JP3830795B2/ja not_active Expired - Fee Related
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