JP2003111870A - マルチピースゴルフボール - Google Patents

マルチピースゴルフボール

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JP2003111870A
JP2003111870A JP2001307885A JP2001307885A JP2003111870A JP 2003111870 A JP2003111870 A JP 2003111870A JP 2001307885 A JP2001307885 A JP 2001307885A JP 2001307885 A JP2001307885 A JP 2001307885A JP 2003111870 A JP2003111870 A JP 2003111870A
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golf ball
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Satoshi Iwami
聡 岩見
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Sumitomo Rubber Industries Ltd
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    • A63B37/12Special coverings, i.e. outer layer material

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、成形性、耐擦過傷性や飛距離など
のボール特性を満足できる二液硬化型のポリウレタンカ
バーを有するマルチピースゴルフボールを提供する。 【解決手段】 本発明によれば、コアを大径化するとと
もに、コア表面部とコア内部に硬度差を設けることによ
り、ゴルフボールに高反発性、高打出角、低スピンなど
の特性を付与することができ、ゴルフボールの高飛距離
化を図ることができる。また、本発明のマルチピースゴ
ルフボールのポリウレタンカバーは、特定のイソシアネ
ート基末端ウレタンプレポリマーと芳香族ポリアミン化
合物の二液硬化型ポリウレタンで構成されているので、
耐久性、耐擦過傷性に優れるものが得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、多層構造を有する
コアをポリウレタンカバーで被覆してなるマルチピース
ゴルフボールに関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】加硫ゴ
ム球体をコアとして用いるゴルフボールのカバーには、
耐久性に優れているという点から、主に、アイオノマー
樹脂製カバーが用いられている。しかし、アイオノマー
樹脂製カバーは、バラタゴム製カバーに比べて打撃時に
ゴルファーが受ける衝撃が大きく打球感が劣る傾向にあ
る。
【0003】アイオノマーカバーの打球感を向上するた
めに、例えば、特許2,709,950号では、オレフ
ィン−不飽和カルボン酸共重合体のナトリウム塩又は亜
鉛塩の硬質アイオノマーと、オレフィン−不飽和カルボ
ン酸−不飽和カルボン酸エステル・ターポリマーのナト
リウム塩または亜鉛塩の軟質アイオノマーとを混合して
用いた混合アイオノマーカバーが提案されている。軟質
アイオノマーをブレンドすることにより、打球感をソフ
トにすることができるが、その反面、反発性が低下し、
さらには打撃時の耐擦過傷性(チャンキング性)が低下
するなど、アイオノマーカバー本来の長所が損なわれ
る。
【0004】近年、バラタカバーに近い打球感を達成
し、バラタよりも耐久性を有する安価なカバー材料とし
て、ポリウレタンが注目され、例えば、以下のようなポ
リウレタンカバーを有するゴルフボールが提案されてい
る。
【0005】特許第2,662,909号には、ウレタ
ンプレポリマーとポリアミン硬化剤との反応が速く、急
激に粘度上昇するため、カバーの成形が困難という問題
に鑑みて、反応の遅いポリアミン硬化剤でウレタンプレ
ポリマーを硬化したポリウレタンカバーが開示されてい
る。反応の遅いポリアミン硬化剤を用いることで、ウレ
タンプレポリマーとポリアミン硬化剤の反応進行による
急激な粘度上昇を抑えているものの、ウレタンプレポリ
マーの種類、硬化剤の種類、これらの組み合わせ等によ
って、粘度上昇が速くて、カバー成形が困難な場合があ
る。また、成形できた場合であっても、反発性、スピン
性能、チャンキング性の点で十分とは言えず、更なる向
上が求められている。
【0006】また、特開平9−215,778号では、
熱可塑性ポリウレタンエラストマーを用いたカバーが提
案されている。熱可塑性ポリウレタンエラストマーを用
いる場合、成形性という点で二液硬化型ポリウレタンカ
バーより優れているものの、3次元的架橋点が少ないた
め、二液硬化型ポリウレタンカバーやアイオノマーカバ
ーと比べて耐摩耗性、引き裂き強度、耐擦過傷性(チャ
ンキング性)が劣っている。
【0007】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、その目的とするところは、成形性、耐擦過傷性や
飛距離などのボール特性を満足できる二液硬化型のポリ
ウレタンカバーを有するマルチピースゴルフボールを提
供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決すること
のできた本発明のマルチピースゴルフボールとは、セン
ターと前記センター上に被覆形成された1層以上の中間
層とを含むコア及び前記コア上に被覆形成されたポリウ
レタンカバーを含むマルチピースゴルフボールであっ
て、前記ポリウレタンカバーは、厚みが1mm以下で、
イソシアネート基末端ウレタンプレポリマーと芳香族ポ
リアミン化合物とを含む組成物の硬化体で構成され、前
記イソシアネート基末端ウレタンプレポリマーにおける
残存ポリイソシアネート単量体の含有率は0.1質量%
以下であり、前記コアの外径は、40.8mm〜42.
2mmであり、前記センターの表面硬度と中心硬度との
ショアD硬度差が15以上であり、前記コアの表面硬度
と前記センターの中心硬度とのショアD硬度差が20以
上であり、前記コアの表面硬度は前記センターの表面硬
度より大きいことを特徴とする。前記芳香族ポリアミン
化合物は、下記一般式で表わされる4,4'−ジアミノ
ジフェニルメタン及びその誘導体であることが好まし
い。
【0009】
【化2】
【0010】(式中、R1〜R8は、それぞれ炭素数が1
〜9のアルキル基、ハロゲン原子又は水素原子のいずれ
かを表わす。)前記芳香族ポリアミン化合物は、具体的
には、2,2'−ジクロロ−3,3',5,5'−テトラ
エチル−4,4'−ジアミノジフェニルメタンであるこ
とが好ましい。また、前記イソシアネート基末端ウレタ
ンプレポリマーのイソシアネート成分は、トリレンジイ
ソシアネート、4,4'−ジフェニルメタンジイソシア
ネート、及び4,4'−ジシクロヘキシルメタンジイソ
シアネートからなる群より選択される少なくとも1種で
あることが好ましい。ポリウレタンカバーを構成する前
記硬化体のショアD硬度は、35〜60であり、始荷重
98Nから終荷重1275N負荷したときのマルチピー
スゴルフボールの変形量が2.5mm〜3.2mmであ
ることが好ましい。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明のマルチピースゴルフボー
ルは、センターと前記センター上に被覆形成された1層
以上の中間層とを含むコア及び前記コアに被覆形成され
たポリウレタンカバーを含み、前記ポリウレタンカバー
は、厚みが1mm以下で、イソシアネート基末端ウレタ
ンプレポリマーと芳香族ポリアミン化合物とを含む組成
物(以下、「ポリウレタンカバー用組成物」とする)の硬
化体で構成され、前記イソシアネート基末端ウレタンプ
レポリマーにおける残存ポリイソシアネート単量体の含
有率は0.1質量%以下であり、前記コアの外径は、4
0.8mm〜42.2mmであり、前記センターの表面
硬度と中心硬度とのショアD硬度差が15以上であり、
前記コアの表面硬度と前記センターの中心硬度とのショ
アD硬度差が20以上であり、前記コアの表面硬度は前
記センターの表面硬度より大きいことを特徴とする。
【0012】まず、本発明で使用されるポリウレタンカ
バーについて説明する。前記ポリウレタンカバーは、ポ
リウレタンカバー用組成物の硬化体で構成されている。
本発明で使用されるイソシアネート基末端ウレタンプレ
ポリマーは、ウレタンプレポリマー分子鎖中に少なくと
も2以上のイソシアネート基を有するものであればよ
く、また、ウレタンプレポリマー分子鎖中のイソシアネ
ート基の位置も限定されず、ウレタンプレポリマー分子
鎖主鎖末端にあってもよいし、側鎖末端にあってもよ
い。
【0013】前記イソシアネート基末端ウレタンプレポ
リマーは、ポリオールのヒドロキシル基に対するポリイ
ソシアネート化合物のイソシアネート基のモル比を過剰
にした状態で、両者を反応させて得られる。また、本発
明では、前記イソシアネート基末端ウレタンプレポリマ
ー中の残存ポリイソシアネート単量体の含有率を0.1
質量%以下とする。残存ポリイソシアネート単量体と
は、イソシアネート基末端ウレタンプレポリマー中に残
存している未反応のポリイソシアネート化合物のことを
いい、例えば、イソシアネート基末端ウレタンプレポリ
マーを作製する際に使用した過剰のポリシソシアネート
化合物が未反応のまま残存しているものである。前記残
存ポリイソシアネート単量体の含有率が0.1質量%を
超えると、ポリウレタンカバー用組成物中に析出物が発
生しやすくなる。前記析出物が発生する機構は明確でな
いが、残存ポリイソシアネート単量体と芳香族ポリアミ
ン化合物との反応生成物が析出するものと推定される。
このような析出物の発生は、イソシアネート基末端ウレ
タンプレポリマーと芳香族ポリアミン化合物との反応を
不均一にする原因となり、その結果、均質なポリウレタ
ンカバーの作製が困難となる。不均質なポリウレタンカ
バーは、カバーの耐久性に影響を及ぼし、特に耐擦過傷
性(チャンキング性)が低下する。また、ひどい場合に
は、カバー作製前に硬化してしまって、実質上カバーを
成形できなくなる。
【0014】前記イソシアネート基末端ウレタンプレポ
リマー中の残存ポリイソシアネート単量体の含有率は、
(イソシアネート基末端ウレタンプレポリマー中に残存
しているポリイソシアネート単量体の質量/イソシアネ
ート基末端ウレタンプレポリマーの全質量)×100で
定義され、ガスクロマトグラフィーによって定量するこ
とができる。前記残存ポリイソシアネート単量体の含有
率が0.1質量%以下であるイソシアネート基末端ウレ
タンプレポリマーの具体例としては、ユニロイヤル社か
ら市販されているアジプレンLF600D,LF800
A,LF900A、LF950A等が挙げられる。
【0015】前記イソシアネート基末端ウレタンプレポ
リマーのイソシアネート成分は、特に限定されないが、
例えば、2,4−トリレンジイソシアネート、2,6−
トリレンジイソシアネート、又はこれらの混合物(TD
I)、4,4'−ジフェニルメタンジイソシアネート又
はこれらの多核体、1,5−ナフチレンジイソシアネー
ト(NDI)、3,3'−ビトリレン−4,4'−ジイソ
シアネート(TODI)、キシリレンジイソシアネート
(XDI)、パラフェニレンジイソシアネート(PPD
I)等の芳香族ジイソシアネート;4,4'−ジシクロ
ヘキシルメタンジイソシアネート(水素添加MDI)、
ヘキサメチレンジイソシアネート(HDI)、イソホロ
ンジイソシアネート(IPDI)等の脂環式ジイソシア
ネート又は脂肪族ジイソシアネート等のうちの1種また
は2種以上の混合物が挙げられる。
【0016】これらの中でも、前記イソシアネート成分
としては、トリレンジイソシアネート、4,4'−ジフ
ェニルメタンジイソシアネート(MDI)及び、パラフ
ェニレンジイソシアネート(PPDI)よりなる群から
選ばれる少なくとも1種類であることが好ましい。得ら
れるポリウレタンカバーの機械的特性及びゴルフボール
の反発性や耐候性・耐水性が良好であるからである。
【0017】前記イソシアネート基末端ウレタンプレポ
リマーのポリオール成分としては、水酸基を複数有する
ものであれば、低分子量化合物、高分子量化合物の如何
を問わない。低分子量のポリオールとしては、例えば、
エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチ
レングリコール、1,3−ブタンジオール、1,4−ブ
タンジオール、ネオペンチルグリコール、1,6−ヘキ
サンジオール等のジオール;グリセリン、トリメチロー
ルプロパン、ヘキサントリオールなどのトリオールが挙
げられる。高分子量のポリオールとしては、活性水素を
持つ開始剤とアルキレンオキサイドとの反応によって得
ることができるポリエーテルポリオール;アジピン酸等
の2塩基酸とグリコール又はトリオールとの脱水縮合に
よって得られる縮合系ポリエステルポリオール;ε−カ
プロラクタム等のラクタムの開環重合によって得られる
ラクトン系ポリエステルポリオール;環状ジオールを用
いて合成されるポリカーボネートジオール;アクリル系
共重合体に適宜水酸基を導入してなるアクリルポリオー
ルなどのポリマーポリオールが挙げられる。前記ポリエ
ーテルポリオールとしては、ポリオキシエチレングリコ
ール、ポリオキシプロピレングリコール(PPG)、ポ
リオキシテトラメチレングリコール(PTMG)等が挙
げられ、縮合系ポリエステルポリオールとしてはポリエ
チレンアジぺート(PEA)、ポリブチレンアジペート
(PBA)、ポリヘキサメチレンアジペート(PHM
A)などが挙げられ、ラクトン系ポリエステルポリオー
ルとしてはポリ−ε−カプロラクトン(PCL)などが
挙げられる。反発性及び耐水性に優れているという点か
らは、好ましくはポリエーテルポリオール、さらに好ま
しくはポリオキシテトラメチレングリコールが使用され
る。これらのうち、ポリオキシテトラメチレングリコー
ルが好ましく用いられる。
【0018】本発明で使用されるイソシアネート基末端
ウレタンプレポリマーとしては、トリレンジイソシアネ
ート系ウレタンプレポリマー、MDI系ウレタンプレポ
リマー及びPPDI系ウレタンプレポリマーよりなる群
から選ばれる少なくとも1種であること好ましい。ここ
で、前記トリレンジイソシアネート系ウレタンプレポリ
マーとは、トリレンジイソシアネート又はトリレンジイ
ソシアネートを主成分とするポリイソシアネートとポリ
オール(好ましくはポリオキシテトラメチレングリコー
ル)とを反応することにより得られるイソシアネート基
末端ウレタンプレポリマーのことをいい、前記MDI系
ウレタンプレポリマーとは、MDI又はMDIを主成分
とするポリイソシアネートとポリオール(好ましくはポ
リテトラメチレングリコール)とを反応することにより
得られるイソシアネート基末端ウレタンプレポリマーの
ことをいい、PPDI系ウレタンプレポリマーとは、P
PDI又はこれを主成分とするポリイソシアネートとポ
リオール(好ましくはポリテトラメチレングリコール)
とを反応することにより得られるイソシアネート基末端
ウレタンプレポリマーのことをいう。
【0019】本発明で使用される芳香族ポリアミン化合
物とは、少なくとも2以上のアミノ基が芳香環に直接又
は間接的に結合している化合物であれば、特に限定され
ない。ここで、間接的に結合しているとは、アミノ基
が、例えば低級アルキレン基を介して芳香環に結合して
いることをいう。前記芳香族ポリアミン化合物として
は、例えば、1つの芳香環に2以上のアミノ基が結合し
ている単環式芳香族ポリアミン化合物でもよいし、少な
くとも1つのアミノ基が1つの芳香環に結合しているア
ミノフェニル基を2個以上含む多環式芳香族ポリアミン
化合物でもよい。
【0020】前記単環式芳香族ポリアミン化合物として
は、例えば、フェニレンジアミン、トルエンジアミン、
ジエチルトルエンジアミン、ジメチルチオトルエンジア
ミンなどのアミノ基が芳香環に直接結合しているタイ
プ;キシリレンジアミンのようなアミノ基が低級アルキ
レン基を介して芳香環に結合しているタイプなどが挙げ
られる。特に、イソシアネート基末端ウレタンプレポリ
マーとの適度の反応性を有しているという点からは、ジ
メチルチオトルエンジアミンやジエチルトルエンジアミ
ンを用いることが好ましい。
【0021】前記多環式芳香族ポリアミン化合物として
は、少なくとも2つのアミノフェニル基が直接結合して
いるポリアミノベンゼンでもよいし、少なくとも2つの
アミノフェニル基が低級アルキレン基やアルキレンオキ
シド基を介在して結合していてもよい。これらのうち、
低級アルキレン基を介して2つのアミノフェニル基が結
合しているジアミノジフェニルアルカンが好ましく、特
に下記一般式で表わされる4,4'−ジアミノジフェニ
ルメタン及びその誘導体が好ましい。パラ体でしかもア
ミノフェニル基間に介在する分子鎖がそれ程長くない場
合には、ハードセグメントにあたるベンゼン核が直線状
に平面的に並列することが可能となり、ウレタン結合、
尿素結合、及びベンゼン核の水素結合や分子間の凝集エ
ネルギーが効率よく活かせることになるため、反発性が
向上し、また引張強度、引き裂き強度が向上することか
ら、チャンキング性等のカバー強度、カバーの耐久性も
向上する傾向にあるからである。
【0022】
【化3】
【0023】(式中、R1〜R8は、それぞれ炭素数が1
〜9のアルキル基、ハロゲン原子又は水素原子のいずれ
かを表わす。)
【0024】前記4,4'−ジアミノジフェニルメタン
誘導体としては、例えば、3,3'−ジクロロ−4,4'
−ジアミノジフェニルメタン、3,3'−ジメチル−
5,5'−ジエチル−4,4'−ジアミノジフェニルメタ
ン、3,3',5,5'−テトラメチル−4,4'−ジア
ミノジフェニルメタン、3,3',5,5'−テトラエチ
ル−4,4'−ジアミノジフェニルメタン、3,3',
5,5'−テトライソプロピル−4,4'−ジアミノジフ
ェニルメタン、3,3'−ジメチル−5,5'−ジイソプ
ロピル−4,4'−ジアミノジフェニルメタン、3,3'
−ジエチル−5,5'−ジイソプロピル−4,4'−ジア
ミノジフェニルメタン、3,3'−ジメチル−5,5'−
ジ−t−ブチル−4,4'−ジアミノジフェニルメタ
ン、3,3'−ジクロロ−5,5'−ジエチル−4,4'
−ジアミノジフェニルメタン、2,2'−ジクロロ−
3,3',5,5'−テトラエチル−4,4'−ジアミノ
ジフェニルメタン、2,2',3,3'−テトラクロロ−
4,4'−ジアミノジフェニルメタンなどが挙げられ、
2,2'−ジクロロ−3,3',5,5'−テトラエチル
−4,4'−ジアミノジフェニルメタンは毒性が低いの
で、特に好ましい。
【0025】前記ポリウレタンカバー用組成物における
イソシアネート基末端ウレタンプレポリマと芳香族ポリ
アミン化合物の配合比は特に限定しないが、アミノ基と
イソシアネート基のモル比がNH2/NCO=0.7〜
1.2、好ましくは0.8〜1.05、より好ましくは
0.85〜1.0になる様に配合をすることが好まし
い。また、前記配合比を、ポリウレタンカバー組成物の
硬化体がビュレット架橋・アロハネート架橋を有する様
にしておくと、ポリウレタンカバーが3次元架橋構造を
有するので、耐久性、耐擦過傷性に優れるポリウレタン
カバーが得られる。
【0026】本発明で使用されるポリウレタンカバー用
組成物には、ウレタン反応で使用される従来より公知の
触媒を含有してもよい。前記触媒としては、トリエチル
アミン、N,N−ジメチルシクロヘキシルアミンなどの
モノアミン類;N,N,N',N'−テトラメチルエチレ
ンジアミン、N,N,N',N'',N''−ペンタメチル
ジエチレントリアミン等のポリアミン類;1,8−ジア
ザビシクロ[5,4,0]−7−ウンデセン(DBU)、トリ
エチレンジアミン等の環状ジアミン類;ジブチルチンジ
ラウリレート、ジブチルチンジアセテートなどの錫系触
媒などが挙げられ、好ましくは1,8−ジアザビシクロ
[5,4,0]−7−ウンデセン(DBU)、トリエチレンジ
アミンである。また、イソシアネート基の反応性が速す
ぎる場合の反応性調整(遅延)触媒としては、酢酸、ア
ゼライン酸、オレイン酸、アジピン酸等の有機カルボン
酸類が挙げられ、好ましくはアゼライン酸を使用でき
る。
【0027】前記ポリウレタンカバー用組成物は、さら
に必要に応じて、硫酸バリウム等の充填剤;二酸化チタ
ン等の着色剤;分散剤、老化防止剤、紫外線吸収剤、光
安定剤、蛍光材料、蛍光増白剤等の添加剤等をゴルフボ
ールカバーによる所望の特性が損なわれない範囲で含有
してもよい。前記ポリウレタンカバー用組成物の調製
は、イソシアネート基末端ウレタンプレポリマーと芳香
族ポリアミン化合物とを均一に混合する必要があること
から、芳香族ポリアミン化合物が溶融状態となる温度で
両者を混合することが好ましい。従って、芳香族ポリア
ミン化合物を溶融状態とし、ウレタンプレポリマーをそ
の温度近くにまで昇温して両者を混合することが好まし
い。
【0028】本発明のマルチピースゴルフボールのポリ
ウレタンカバーとして使用されるポリウレタンカバー組
成物の硬化体の硬度(硬化体単独の硬度を「スラブ硬
度」ということがある)は、ショアD硬度で35以上で
あり、好ましくは40以上である。35未満では軟らか
すぎて反発性が低くなり、また、耐擦過傷性(チャンキ
ング性)が低下するからである。一方、ショアD硬度
(スラブ硬度)が大きくなるにしたがって、カバーが硬
くなることを意味するため、打球感が硬くなる上に、ス
ピン量が少なくなりすぎて、アプローチショットでのコ
ントロール性を確保できなくなる。よって、ポリウレタ
ンカバーを構成する硬化体のショアD硬度は60以下と
し、好ましくは55以下とする。また、本発明では、前
記ポリウレタンカバーの厚みを1mm以下とし、好まし
くは0.9mm以下とする。1mmより厚いと反発性が
低下し、飛距離が落ちるからである。また、前記厚みの
下限は、好ましくは0.3mm以上とし、さらに好まし
くは0.5mm以上とする。0.3mmより薄いとポリ
ウレタンカバーの耐久性、耐擦過傷性などの効果を十分
に発揮できないからである。
【0029】本発明の発明者は、マルチピースゴルフボ
ールのコアを大径化するとともに、コア表面部とコア内
部に硬度差を設けることにより、ゴルフボールに高反発
性、高打出角、低スピン等の特性を付与することがで
き、ゴルフボールの高飛距離化を図ることができること
を見出した。また、コアを多層構造とすることにより、
コア中心部と表面部の硬度差を容易に付けることが可能
になり、またセンターと中間層の組成や厚みを調節する
ことにより、硬度分布の自由度が広がり、センター中心
とコア表面部の硬度差をかなり大きくすることができ
る。
【0030】そこで本発明では、前記コアは、加硫ゴム
球体で構成されるセンターと前記センター上に被覆形成
された1層以上の中間層とを含む多層コアであり、前記
コアの外径を、40.8mm以上、好ましくは41.0
mm以上、さらに好ましくは41.2mm以上、42.
2mm以下、好ましくは42.0mm以下であり、さら
に好ましくは41.8mm以下とする。前記外径が4
0.8mmより小さいと、カバーが厚くなり過ぎて反発
性が低下し、またコア内部に硬度差を付けにくくなる。
一方、前記外径が42.2mm超であれば、ポリウレタ
ンカバーが薄くなり過ぎるので、カバーの特徴を活かす
ことができず、成形も困難になる。
【0031】また、本発明では前記コアの表面硬度と前
記センターの中心硬度とのショアD硬度差を、20以
上、好ましくは23以上とし、好ましくは40以下、よ
り好ましくは35以下とし、前記センター中心部に向か
って柔らかくする。また、前記コアの表面硬度を前記セ
ンターの表面硬度よりも大きくする。前記硬度差が20
未満であったり、前記コアの表面硬度が前記センターの
表面硬度よりも小さいと、ゴフルボールに高反発性、高
打出角、低スピン等の特性を付与することができず、ゴ
ルフボールの高飛距離化を図ることができないからであ
る。
【0032】また、前記コアは、始荷重98Nから終荷
重1275N負荷したときのコアの変形量が2.70m
m以上、好ましくは2.80mm以上、さらに好ましく
は2.9mm以上、3.50mm以下、好ましくは3.
40mm以下、さらに好ましくは3.30mm以下であ
るのが望ましい。前記変形量は、コア全体の柔らかさを
表わす指標であり、2.70mmより小さいと打球感が
硬くなり、3.50mmより大きいと柔らかすぎて重い
打球感になる。
【0033】本発明において、コアの中心部となるセン
ターは、加硫ゴム球体で構成され、外径が30.0mm
以上であることが好ましく、より好ましくは31.0m
m以上で、さらに好ましくは31.2mm以上である。
また、前記センター外径は、40.8mm未満が好まし
く、より好ましくは40.2mm以下、さらに好ましく
は39.8mm以下である。30.0mm未満の加硫ゴ
ム球体では、小さ過ぎるために、中心と表面で所望の硬
度差を付けることが困難になるからである。一方、4
0.8mm以上では、ゴルフボールの大きさが規定され
ていることとの関係から、中間層及びカバーを薄くせざ
るを得ず、成形が困難になるからである。
【0034】また、本発明では、センターの表面硬度と
中心硬度との差をショアD硬度で15以上とし、センタ
ー中心部になる程軟らかくする。前記硬度差は、ショア
D硬度で16以上とすることが好ましく、25以下が好
ましく、より好ましくは20以下である。前記硬度差が
15未満であれば、満足するソフト感が得られないから
である。また、前記硬度差を25超とすると、センター
表面硬度がコア表面硬度よりも高くなる場合が生じるの
で好ましくない。
【0035】前記センターは、上記要件を満足するもの
であれば限定されず、具体的にはセンター中心部の硬度
がショアD硬度30〜50であることが好ましく、より
好ましくは35〜48、さらに好ましくは38〜45で
ある。前記中心部の硬度が30より小さいと柔らかくな
り過ぎて反発性が低下し、また、打球感が重くて悪いも
のとなる。前記硬度が50より大きいと硬くなり過ぎ
て、逆に打球時の衝撃が大きくなる。また、センターの
表面硬度は、45〜75が好ましく、より好ましくは5
0〜70である。
【0036】前記センターに始荷重98Nから終荷重1
275Nを負荷したときの変形量は、2.80mm以
上、好ましくは2.90mm以上で、4.00mm以下
であり、より好ましくは3.80mm以下であり、さら
に好ましくは3.5mm以下であることが望ましい。前
記変形量は、センター全体の柔らかさを示す指標であ
り、センターの表面と中心の硬度差を上記範囲にすると
ともに、センターの変形量を上記範囲とすることによ
り、ウッド、アイアンでの打撃に対してソフトな打球感
を確保しつつ、反発性を高めることができる。
【0037】前記センターの材料となるゴム組成物は、
一般にマルチピースゴルフボールに従来より用いられて
いるセンター用ゴム組成物を用いることができる。具体
的には、ブタジエンゴム(BR)、エチレンプロピレン
ジエン3元共重合体(EPDM)、イソプレンゴム(I
R)、スチレンブタジエンゴム(SBR)、アクリロニ
トリルブタジエンゴム(NBR)等の基材ゴムに、共架
橋剤として不飽和カルボン酸及び/またはその金属塩、
架橋開始剤としての有機過酸化物、さらに必要に応じて
比重調整剤等の添加剤を含むゴム組成物が用いられる。
【0038】前記有機過酸化物としては、ジクミルパー
オキサイド、1,1―ビス(t―ブチルパーオキシ)−
3,5−トリメチルシクロヘキサン、2,5−ジメチル
−2,5−ジ(t―ブチルパーオキシ)ヘキサン、ジ−
t−ブチルパーオキサイド等の有機過酸化物が挙げら
れ、これらのうちジクミルパーオキサイドが好ましく用
いられる。有機過酸化物の配合量は、基材ゴム100質
量部に対して0.1〜3.0質量部が好ましく、より好
ましくは0.2〜2.0質量部である。
【0039】前記不飽和カルボン酸としては、アクリル
酸又はメタクリル酸等のような炭素数3〜8のα、β−
不飽和カルボン酸が好ましく用いられ、その金属塩とし
ては亜鉛、マグネシウム塩等の一価又は二価の金属塩が
用いられる。不飽和カルボン酸及び/又はその金属塩の
配合量は、基材ゴム100質量部に対して15〜40質
量部が好ましく、特に20〜35質量部が好ましく用い
られる。加硫条件は、ゴム組成物の組成に応じて適宜設
定するが、上記硬度分布を有するセンターを得るために
は、150〜170℃で、10〜30分とすることが好
ましい。尚、例えば、加硫を2段階で行なうと、硬度分
布の小さいコアが得られるので好ましくない。
【0040】本発明において、前記センター上に被覆形
成される1層以上の中間層は、コアの表面硬度が前記条
件を満たすものであれば、特に限定はされず、例えば、
ブタジエンゴム(BR)、エチレンプロピレンジエン3
元共重合体(EPDM)、イソプレンゴム(IR)、ス
チレンブタジエンゴム(SBR)、アクリロニトリルブ
タジエンゴム(NBR)等の加硫ゴム;ポリウレタン樹
脂、アイオノマー樹脂、ナイロン、ポリエチレン等の熱
可塑性樹脂;ポリスチレン系エラストマー、ポリオレフ
ィン系エラストマー、ポリウレタン系エラストマー、ポ
リエステル系エラストマー等の熱可塑性エラストマーな
どが挙げられ、反発性、耐久性に優れるという点から、
加硫ゴム、アイオノマー樹脂であることが特に好まし
い。ここで、アイオノマー樹脂としては、例えば、エチ
レンとα,β−不飽和カルボン酸との共重合体中のカル
ボキシル基の少なくとも1部を金属イオンで中和したも
の、またはエチレンとα,β−不飽和カルボン酸とα,
β−不飽和カルボン酸エステルとの三元共重合体中のカ
ルボキシル基の少なくとも一部を金属イオンで中和した
ものが挙げられる。α,β−不飽和カルボン酸として
は、例えば、アクリル酸、メタクリル酸、フマル酸、マ
レイン酸、クロトン酸等が挙げられ、特にアクリル酸と
メタクリル酸が好ましい。また、α,β−不飽和カルボ
ン酸エステルとしては、例えば、アクリル酸、メタクリ
ル酸、フマル酸、マレイン酸等のメチル、エチル、プル
ピル、n−ブチル、イソブチルエステル等が用いられ、
特にアクリル酸エステルとメタクリル酸エステルが好ま
しい。カルボキシル基を中和するための金属イオンとし
ては、ナトリウム、カリウム、リチウム、マグネシウ
ム、カルシウム、亜鉛、バリウム、アルミニウム、錫、
ジルコニウム、カドミウムイオンなどが挙げられるが、
反発性、耐久性が良好になるという点から、ナトリウ
ム、亜鉛、マグネシウムイオンが好ましい。本発明にお
いて、前記アイオノマー樹脂中の酸価や金属イオン含有
量は、特に限定されるものではなく、コアの表面硬度が
上記条件を満たす様に、アイノマー樹脂の1種又は複数
種を配合して使用すればよい。前記中間層には、さら
に、硫酸バリウム、タングステン等の比重調整剤を配合
してもよい。これらの充填材を配合した場合には、充填
材を配合した材料の硬度が前記条件を満たせばよい。
尚、前記中間層の厚みは、コア及びセンターの大きさに
基づいて定めることができる。
【0041】本発明のマルチピースゴルフボールは、上
記構成を有するコアに特定のポリウレタンカバーで被覆
したものであればよいが、始荷重98Nから終荷重12
75Nで負荷をかけたときの変形量が2.50mm以上
が好ましく、より好ましくは2.60mm以上、さらに
好ましくは2.70mm以上である。また、上限は3.
20mmが好ましく、より好ましくは3.10mmであ
り、さらに好ましくは3.00mmである。2.50m
m未満ではボールが硬いことを意味し、打球時の衝撃が
大きくなりすぎる。一方、3.20mm超ではボールが
軟らかくて、打撃時にクラブフェースからボールが離れ
るまでの時間が長くなるために、重い打球感になるから
である。
【0042】尚、ゴルフボールの前記圧縮変形量を測定
する際のゴルフボールの外径は、約40mm以上、より
好ましくは40.8mm以上、さらに好ましくは42.
67mm以上で、約45mm以下、より好ましくは4
4.2mm以下、さらに好ましくは42.80mm以下
であることが好ましい。ゴルフボールの外径は、規格に
て42.67mm以上と制限されているが、外径が大き
くなると飛行中の空気抵抗が増大して飛距離が低下する
ので、通常のゴルフボールの外径は42.67mm〜4
2.80mmに設定されているからである。また、ゴル
フボールの外径(直径)を大きくして打ち易さの向上を
ねらったゴルフボールも存在することや顧客の要望や目
的に応じて上記規格を外れるゴルフボールが必要とされ
ることを考慮すると、前記圧縮変形量を測定する際のゴ
ルフボールの外径は、約40mm〜約45mm、より好
ましくは40.8mm以上〜44.2mm以下の範囲の
ものにも適用されることが好ましいからである。
【0043】本発明のマルチピースゴルフボールは、ポ
リウレタンカバーで被覆されたゴルフボールの従来より
公知の製造方法により製造することができる。例えば、
加硫成形体であるセンターに中間層を被覆してコアを形
成する。前記中間層の被覆は、例えば、中間層形成用材
料を予め半球殻状のハーフシェルに形成し、それを2枚
用いてセンターを包み、加圧成形するか、または前記中
間層用材料を直接センターの上に射出成形してソリッド
センターを包み込む方法を用いてもよい。次ぎに、得ら
れたコアを半球状の金型に保持させた状態で、この金型
内にカバー用組成物を注入し、次にこれを反転させて、
ポリウレタンカバー組成物を注入した別の半球状の金型
と合わせて硬化反応を行なって、カバーを成形すればよ
い。前記ポリウレタンカバー組成物の硬化反応は、20
℃以上、好ましくは40℃以上で100℃以下、好まし
くは80℃以下で、1〜10分間、好ましくは2〜5分
間行うことが望ましい。さらに、ポリウレタンカバー成
形時には、必要に応じてディンプルを多数表面上に形成
する。また本発明のゴルフボールは、美観および商品価
値を高めるために、通常ペイント仕上げ、マーキングス
タンプ等を施して市場に投入される。なお、本発明にお
いて、カバーは一層とすることもできるが、複数のカバ
ーとして構成することもできる。
【0044】
【実施例】以下、本発明を実施例により更に詳細に説明
する。ただし、本発明は、これらの実施例に限定される
ものではない。 〔測定、評価方法〕 圧縮変形量(mm) 測定対象となるセンター、コアまたはゴルフボールに、
始荷重98Nを負荷した状態から終荷重1275Nを負
荷したときまでの変形量(負荷方向へゴルフボールが縮
む量)を測定した。
【0045】センター中心、センター及びコア表面の
ショアD硬度 ASTM−D2240に規定するスプリング式硬度計シ
ョアD型を用いて測定した。センターの中心硬度は、セ
ンターを2分割し、その半球のカット断面の中心部にピ
ックをあてて測定し、センターの表面硬度は、センター
の表面にピックをあてて測定した。コアの表面硬度は、
センターに中間層が被覆してなるコアの状態で、コア表
面にピックをあてて測定した。
【0046】カバー組成物硬化体の硬度(スラブ硬
度) ポリウレタンカバー用組成物を用いて熱プレス成形によ
り、厚み約2mmのシートを作製し、23℃で2週間保
存した。このシートを、測定基板等の影響が出ないよう
に、3枚以上重ねた状態で、ASTM−D2240に規
定するスプリング式硬度計ショアD型を用いて測定し
た。
【0047】飛び性能 ツルーテンパー社製のスイングロボットに、ウッド(W
#1)を取付け、ヘッドスピードを50m/secに設
定して、ゴルフボールを打撃したときの打出角(°)、
スピン量(rpm)、飛距離(ヤード:打撃後、ボール
が落下するまでの距離)を測定した。
【0048】耐擦過傷性(チャンキング性) 市販のピッチングウェッジをロボットマシンに取付け、
ヘッドスピード36m/secでボールの2ヶ所を1回
づつ打撃し、打撃部分を目視で観察し、下記基準に基づ
いて3段階で評価し、悪い方の結果をその評価とした。 ○:ボール表面に傷がわずかに残るがほとんど気になら
ない程度 △:ボール表面に傷がくっきり残り、若干毛羽立ちが見
られる。 ×:ボール表面がかなり削れ、毛羽立ちが目立つ。
【0049】〔ゴルフボールの製造〕表1に示す配合組
成を有するセンター用ゴム組成物(S1〜S4)を用い
て、センターを製造した。加硫条件は、表1に示した。
【0050】
【表1】
【0051】表1中、ブタジエンゴムとしては、JSR
株式会社製のハイシスポリブタジエンBR−18を用
い、ジフェニルジスルフィドとしては住友精化株式会社
製のジフェニルジスルフィドを用い、ジクミルパーオキ
サイドとしては日本油脂株式会社製を用いた。作製した
センターを、表2に示す中間層用組成物(M1〜M4)
で被覆して2層構造コアを作製した。
【0052】
【表2】
【0053】表2中、BR−18及びBR−10はJS
R株式会社製のハイシスポリブタジエンゴムであり、ハ
イミラン1605は三井デュポンポリケミカル株式会社
製のナトリウムイオン中和エチレン−メタクリル酸系ア
イオノマー樹脂であり、ハイミラン1706は三井デュ
ポンポリケミカル株式会社製の亜鉛イオン中和エチレン
−メタクリル酸系アイオノマー樹脂である。
【0054】次に、表3に示すカバー用組成物(C1〜
C4)で、コア表面を被覆成形して、直径42.8m
m、質量45.4gのゴルフボールNo.1〜No.1
3を製造した。
【0055】
【表3】
【0056】表3中、アジプレンLF900Aはユニロ
イヤル株式会社製のTDI(NCO含量=3.7%)−
PTMG系プレポリマーで、遊離TDIが0.1%以下
である。アジプレンLF950Aはユニロイヤル株式会
社製のTDI(NCO含量=6.1%)−PTMG系プ
レポリマーで、遊離TDIが0.1%以下である。バイ
ブラセンB635はユニロイヤル株式会社製のMDI
(NCO含量=7.8%)−PTMG系プレポリマー
で、遊離MDIが0.1%超である。バイブラセンB6
70はユニロイヤル株式会社製のMDI(NCO含量=
11.2%)−PTMG系プレポリマーで、遊離MDI
が0.1%超である。ロンザキュアM−CDEAはユニ
ロイヤル社製の4,4′−メチレンビス(3−クロロ−
2,6−ジエチルアニリン)(2,2'−ジクロロ−
3,3',5,5'−テトラエチル−4,4'−ジアミノ
ジフェニルメタン:アミン価297mgKOH/g)で
ある。エラスマー250Pはエアープロダクト社製のポ
リテトラメチレンオキシドアミノベンゾエート(アミン
価249.4mgKOH/g)である。パンデックスT
1198は大日本インキ工業株式会社製のアジペート系
熱可塑性ポリウレタンエラストマーである。
【0057】得られたゴルフボールNo.1〜No.6
の構造及び特性を表4に、ゴルフボールNo.7〜N
o.13の構造及び特性を表5にそれぞれまとめた。
【0058】
【表4】
【0059】ゴルフボールNo.1〜No.6は、コア
の外径、コア及びセンターの表面硬度、ポリウレタンカ
バーの組成及び厚み等本発明の要件を満足するゴルフボ
ールである。いずれのゴルフボールも反発指数、飛距離
指数、打出角が大きく、かつ低スピン量であり、飛距離
に優れていた。
【0060】
【表5】
【0061】ゴルフボールNo.7は、残存イソシアネ
ート単量体の含有率が0.1%より大きいイソシアネー
ト基末端ウレタンプレポリマーを使用したために、ポリ
ウレタンカバー組成物の硬化反応が不均一になり、耐擦
過傷性が低下した。ゴルフボールNo.8は、ポリウレ
タンカバーとして熱可塑性ポリウレタンを使用した場合
であるが、本発明で使用するポリウレタンカバーに比べ
て耐擦過傷性に劣っている。この結果より、本発明で使
用するポリウレタンカバーは、ビュレット架橋による3
次元架橋構造をとりやすくなっていること、芳香族ポリ
アミン化合物を硬化剤として用いるので凝集力の高いポ
リウレタンが得られていること、硬化反応が均一に行な
われていることなどを総合して熱可塑性ポリウレタンカ
バーより耐擦過傷性に優れるポリウレタンカバーが得ら
れているものと考えられる。ゴルフボールNo.9及び
No.10は、それぞれポリウレタンカバーの厚みが
1.4mmと1.2mmの場合である。いずれもポリウ
レタンカバーの厚みが厚すぎるために反発性が低下し、
飛距離が出なくなった。ゴルフボールNo.11では、
コア表面硬度と中心硬度のショアD硬度差が10、及び
センター表面硬度と中心硬度とのショアD硬度差が3と
小さすぎるので、ゴルフボールに反発性を付与すること
ができず、飛距離が低下したものと考えられる。ゴルフ
ボールNo.12は、コアの表面硬度と中心硬度の差が
20以上であるが、センターの表面硬度と中心硬度の差
が15未満である場合であり、No.13は、逆にセン
ターの表面硬度と中心硬度との差は15以上であるが、
コアの表面硬度と中心硬度の差が20未満である場合で
ある。いずれの場合も、コアまたはセンターの反発性が
低下するので、ゴルフボールの飛距離が出なかった。こ
れらの結果より、コアの表面硬度と中心硬度の差が20
以上であるという要件、センターの表面硬度と中心硬度
との差が15以上であるという要件のいずれかを欠くゴ
ルフボールでは、満足する飛距離が得られないことが明
らかになった。
【0062】
【発明の効果】本発明によれば、マルチピースゴルフボ
ールのコアを大径化するとともに、コア表面部とコア内
部に硬度差を設けることにより、ゴルフボールに高反発
性、高打出角、低スピン等の特性を付与することがで
き、ゴルフボールの高飛距離化を図ることができた。ま
た、コアを多層構造とすることにより、コア中心部と表
面部の硬度差を容易に付けることが可能になり、またセ
ンターと中間層の組成や厚みを調節することにより、硬
度分布の自由度が広がり、センター中心とコア表面部の
硬度差をかなり大きくすることができる。
【0063】本発明のマルチピースゴルフボールのポリ
ウレタンカバーは、残存イソシアネート単量体の含有量
が0.1質量%以下のイソシアネート基末端ウレタンプ
レポリマーを使用するので、ポリウレタンカバー用組成
物の硬化時に析出物の発生がなく、耐擦過傷性、耐久性
に優れたカバーが得られる。またさらに、前記ポリウレ
タンカバーは、前記ウレタンプレポリマーと凝集力の高
い芳香族ポリアミン化合物との二液硬化型のポリウレタ
ンで構成されているので、得られるポリウレタンの凝集
力が高くなる、また、ビュレット架橋のような3次元架
橋構造をとるので、熱可塑性ポリウレタンカバーなどに
比べて耐擦過傷性に優れる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4J034 BA05 CA04 CA05 CA15 CB03 CB04 CB07 CC03 CC08 CC12 CC61 CC65 CC67 CD13 DA01 DB03 DB04 DB07 DF01 DF02 DF12 DF16 DF20 DG03 DG04 DG06 DG14 DP18 HA02 HA07 HC03 HC12 HC13 HC17 HC22 HC46 HC52 HC61 HC64 HC67 HC71 HC73 JA42 KA01 KB04 KD02 KD12 KE02 RA03 RA05

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 センターと前記センター上に被覆形成さ
    れた1層以上の中間層とを含むコア及び前記コア上に被
    覆形成されたポリウレタンカバーを含むマルチピースゴ
    ルフボールであって、前記ポリウレタンカバーは、厚み
    が1mm以下で、イソシアネート基末端ウレタンプレポ
    リマーと芳香族ポリアミン化合物とを含む組成物の硬化
    体で構成され、前記イソシアネート基末端ウレタンプレ
    ポリマーにおける残存ポリイソシアネート単量体の含有
    率は0.1質量%以下であり、前記コアの外径は、4
    0.8mm〜42.2mmであり、前記センターの表面
    硬度と中心硬度とのショアD硬度差が15以上であり、
    前記コアの表面硬度と前記センターの中心硬度とのショ
    アD硬度差が20以上であり、前記コアの表面硬度は前
    記センターの表面硬度より大きいことを特徴とするマル
    チピースゴルフボール。
  2. 【請求項2】 前記芳香族ポリアミン化合物は、下記一
    般式で表わされる4,4'−ジアミノジフェニルメタン
    及びその誘導体である請求項1に記載のマルチピースゴ
    ルフボール。 【化1】 (式中、R1〜R8は、それぞれ炭素数が1〜9のアルキ
    ル基、ハロゲン原子又は水素原子のいずれかを表わ
    す。)
  3. 【請求項3】 前記芳香族ポリアミン化合物は、2,
    2'−ジクロロ−3,3',5,5'−テトラエチル−
    4,4'−ジアミノジフェニルメタンである請求項1又
    は2に記載のマルチピースゴルフボール。
  4. 【請求項4】 前記イソシアネート基末端ウレタンプレ
    ポリマーのイソシアネート成分は、トリレンジイソシア
    ネート、4,4'−ジフェニルメタンジイソシアネー
    ト、及び4,4'−ジシクロヘキシルメタンジイソシア
    ネートよりなる群から選択される少なくとも1種である
    請求項1〜3のいずれかに記載のマルチピースゴルフボ
    ール。
  5. 【請求項5】 前記硬化体のショアD硬度は、35〜6
    0であり、始荷重98Nから終荷重1275N負荷した
    ときのゴルフボールの変形量が2.5mm〜3.2mm
    である請求項1〜4のいずれかに記載のゴルフボール。
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