JP2003107848A - 磁気ブラシ帯電装置 - Google Patents

磁気ブラシ帯電装置

Info

Publication number
JP2003107848A
JP2003107848A JP2001295711A JP2001295711A JP2003107848A JP 2003107848 A JP2003107848 A JP 2003107848A JP 2001295711 A JP2001295711 A JP 2001295711A JP 2001295711 A JP2001295711 A JP 2001295711A JP 2003107848 A JP2003107848 A JP 2003107848A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
charging
magnetic
layer
photoconductor
magnetic brush
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2001295711A
Other languages
English (en)
Inventor
Tetsuya Atsumi
哲也 渥美
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2001295711A priority Critical patent/JP2003107848A/ja
Publication of JP2003107848A publication Critical patent/JP2003107848A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 端部シール構成の簡易化。 【解決手段】 帯電スリーブ長手方向に対し、画像域で
は反発極、画像域外の端部では非反発極(異極構成)と
することにより端部シールを磁性板シールのみ、磁性板
シール+弾性シールとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は被記録画像に対応し
て像担持体に形成された静電潜像を、現像剤により現像
して用紙等に記録する画像形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、低オゾン、低電力等の利点を有す
ることから前述の被帯電体の一様帯電部材として接触帯
電装置、すなわち、被帯電体に対し電圧を印加した帯電
部材を当接させて被帯電体の帯電を行なう方式の装置が
実用化されてきている。
【0003】このような接触帯電方式の帯電装置におい
て、被帯電体に接触させる帯電部材にはローラ型(帯電
ローラ)、ブレード型(帯電ブレード)など種々の形態
があり、また様々な改善提案がある。その中で、特開昭
59−133569号公報等のように、磁性体(マグネ
ット)と磁性粒子(或いは粉体)からなる磁気ブラシ状
の接触帯電部材を用いた磁気ブラシ帯電方式が提案され
ており、接触帯電部材としてローラ型、ブレード型など
を用いた場合よりも、被帯電体と帯電部材の接触性等の
特性を向上させることが可能である。
【0004】この磁気ブラシ帯電方式を用い、被帯電体
として有機感光体上に導電性微粒子を分散させた表層を
有するものや、アモルファスシリコン系感光体などを用
いると接触帯電部材に印可したバイアスのうちの直流成
分(Vdc)と略同等の帯電電位を被帯電体表面に得る
ことが可能であるため、このような帯電方法のことを注
入帯電と称している。
【0005】しかも注入帯電を用いれば、被帯電体への
帯電がコロナ帯電器を用いて行なわれるような放電現象
を利用しないので完全なオゾンレス、かつ、低電力消費
型帯電が可能となり注目されてきている。
【0006】図3はこのような磁気ブラシ帯電装置3の
実施形態例の模式図である。
【0007】図3において、磁気ブラシ帯電装置3は、
スリーブ回転タイプの装置であり、芯金31と、芯金3
1まわりに同心一体に設けた円筒状の5極磁性体として
のマグネット・ローラ32と、このマグネット・ローラ
32の外側に芯金31を中心に回転自在に同心に外嵌さ
せて設けられた非磁性のスリーブ(帯電スリーブ)33
と、このスリーブ33の外周面に該スリーブ内側のマグ
ネット・ローラ32の磁力により吸着保持された磁性粒
子を収容する帯電容器35と、マグネット・ローラ32
上に保持された磁性粒子を所定の層厚に規制する帯電ブ
レード36と、帯電ブレード36によって所定の厚さの
磁性粒子薄層に形成された磁気ブラシ層34とで構成さ
れる磁気ブラシ帯電部材30と、磁気ブラシ帯電部材3
0に対する帯電バイアス電圧印加電源S1とからなり、
磁気ブラシ帯電部材30は、被帯電体としての感光体1
に略平行にして芯金31の両端部を軸受けさせ、磁気ブ
ラシ層34を感光体1面に所定幅の帯電ニップ部nを形
成させて接触させて配設してある。
【0008】この磁気ブラシ帯電部材30は、帯電ニッ
プ部nにおいて感光体1の回転方向とは逆方向(カウン
ター方向)である矢示の時計方向、或いは帯電ニップ部
nにおいて感光体1の回転方向と順方向である反時計方
向に回転駆動され、感光体1面が帯電ニップ部nにおい
て磁気ブラシ層34で摺擦される。
【0009】そして帯電バイアス電圧印加電源S1によ
りスリーブ33を介して磁気ブラシ層34に対して所定
の帯電バイアスが所定の極性・電位の直流電圧(Vdc
単独:DC印加方式)、或いは交流電圧Vacを重畳し
た振動電圧(Vdc+Vac:AC印加方式)で印加さ
れ、回転駆動されている感光体1の外周面が接触帯電方
式にて所定の極性・電位に均一帯電される。
【0010】ここで、マグネット・ローラ32は、通
常、フェライト磁石やゴム・マグネット等の磁性材料が
用いられ、磁極は図3に示すようにS1、N1、S2、
N2、S3のように周方向に複数の磁極を持ち、一般に
各極とも長手方向端部まで磁化されている。この磁極の
作用としては、S1極は感光体1に対向配置され感光体
1上に電荷を注入して帯電する作用を有し、N2極は容
器下部からの磁性粒子の漏れを防止するように作用し、
S2極とS3極とによって形成される反発極は帯電スリ
ーブ33上に担持された磁性粒子を一旦帯電スリーブ3
3上から離脱させる作用を有し、S3極は容器内の磁性
粒子を引き付けて帯電スリーブ33上に担持し、N1極
は磁性粒子を搬送する作用を果たす。
【0011】なお、磁気ブラシ層34を形成させる磁性
粒子には、Cu−Zn−Fe−O系等の磁性酸化鉄(フ
ェライト)粉、マグネタイト粉、樹脂中にフェライトや
マグネタイト等の磁性材料を分散させたもの、周知の磁
性トナー材等が、一般的に用いられる。
【0012】次に、本例に用いた感光体に関して説明す
る。
【0013】磁気ブラシ帯電方式には、通常用いられて
いる有機感光体等を用いることができるが、望ましく
は、有機感光体上にその抵抗が10〜1014Ω・c
mの材質を有する表面層を持つものや、アモルファスシ
リコン系感光体などを用いると、電荷注入帯電を実現で
き、オゾン発生の防止、ならびに消費電力の低減に効果
がある。また、帯電性についても向上させることが可能
となる。
【0014】a)有機感光体(OPC) スリーブ33に対向する積層型感光体の感光層の構成と
しては、導電性支持体上に電荷発生層及び電荷輸送層を
この順に積層したものを用いている。導電性支持体は導
電性を有するものであれば、いずれのものでもよく、例
えばアルミニウム、銅、クロム、ニッケル、亜鉛及びス
テンレス等の金属をドラムあるいはシート状に成形した
もの、アルミニウム及び銅等の金属箔をプラスチックフ
ィルムにラミネートしたもの、アルミニウム、酸化イン
ジウム及び酸化スズ等をプラスチックフィルムに蒸着し
たもの、導電性物質を単独またはバインダー樹脂ととも
に塗布して導電層を設けた金属、プラスチックフィルム
あるいは紙等が挙げられる。
【0015】これらの導電性支持体の上に形成する感光
層の塗工方法はスプレーコーティング、ビームコーティ
ング及び浸漬コーティング等の方法が用いられる。その
際、通常導電性支持体を固定して支持することが必要で
あり、その指示部材に塗工液が付着しないように維持す
るために、支持体端部に未塗工領域が残る場合がある。
また、端部まで塗工する場合、塗工液が縁にだれる場合
が生じる。感光体を本体に支持するために装着する端部
支持部材であるフランジが正しい角度で装着され、感光
体のアライメント精度を維持するためには導電性支持部
材端部の研磨行程が必要となるため、感光体製造上はで
きる限り未塗工領域の存在を許容することが望ましい。
【0016】本例においては、負帯電の有機感光体で、
直径30mmのアルミニウム製のドラム基体上に下記の
第1〜第5の5つの層を下から順に設けた感光ドラムを
用いた。
【0017】第1層は下引き層であり、アルミニウム基
体(以下アルミ基体と称する)の欠陥等をならすために
設けられている厚さ20μmの導電層である。
【0018】第2層は正電荷注入防止層であり、アルミ
基体から注入された正電荷が感光体表面に帯電された負
電荷を打ち消すのを防止する役割を果たし、アミラン樹
脂とメトキシメチル化ナイロンによって1×10Ω・
cm程度に抵抗調整された厚さ1μmの中抵抗層であ
る。
【0019】第3層は電荷発生層であり、ジスアゾ系の
顔料を樹脂に分散した厚さ約0.3μmの層であり、露
光を受けることによって正負の電荷対を発生する。
【0020】第4層は電荷輸送層であり、ポリカーボネ
ート樹脂にヒドラゾンを分散したものであり、P型半導
体である。従って、感光体表面に帯電された負電荷はこ
の層を移動することができず、電荷発生層で発生した正
電荷のみを感光体表面に輸送することができる。
【0021】第5層は電荷注入層であり、絶縁性樹脂の
バインダーにSnO超微粒子を分散した材料の塗工層
である。具体的には絶縁性樹脂に光透過性の絶縁フィラ
ーであるアンチモンをドーピングして低抵抗化(導電
化)した粒径約0.03μmのSnO粒子を樹脂に対
して70重量パーセント分散した材料の塗工層である。
【0022】このように調合した塗工液をディッピング
塗工法にて厚さ約4μmに塗工して電荷注入層とした。
この際、感光体の奥側端部に5mmの感光層未塗工領域
が存在した。
【0023】b)アモルファスシリコン系感光体(a−
Si) 電子写真において、感光体における感光層を形成する光
導電材料としては、高感度で、SN比〔光電流(Ip)
/暗電流(Id)〕が高く、照射する電磁波のスペクト
ル特性に適合した吸収スペクトルを有すること、光応答
性が早く、所望の暗抵抗値を有すること、使用時におい
て人体に対して無害であること、等の特性が要求され
る。特に、事務機としてオフィスで使用される画像形成
装置内に組み込まれる画像形成装置用感光体の場合に
は、大量に、且つ長期にわたり使用される事を考える
と、画質、画像濃度の長期安定性も重要な点である。
【0024】この様な点に優れた性質を示す光導電材料
に水素化アモルファスシリコン(以下、「a−Si:
H」と表記する)があり、例えば、特公昭60−350
59号公報には画像形成装置用感光体としての応用が記
載されている。
【0025】このような画像形成装置用感光体は、一般
的には、導電性支持体を50℃〜400℃に加熱し、該
支持体上に真空蒸着法、スパッタリング法、イオンプレ
ーティング法、熱CVD法、光CVD法、プラズマCV
D法等の成膜法によりa−Siからなる光導電層を形成
する。なかでもプラズマCVD法、すなわち、原料ガス
を直流または高周波あるいはマイクロ波グロー放電によ
って分解し、支持体上にa−Si堆積膜を形成する方法
が好適なものとして実用に付されている。
【0026】また、特開昭54−83746号公報にお
いては、導電性支持体と、ハロゲン原子を構成要素とし
て含むa−Si(以下、「a−Si:X」と表記する)
光導電層からなる画像形成装置用感光体が提案されてい
る。当該公報においては、a−Siにハロゲン原子を1
乃至40原子%含有させることにより、耐熱性が高く、
画像形成装置用感光体の光導電層として良好な電気的、
光学的特性を得ることができるとしている。
【0027】また、特開昭57−115556号公報に
は、a−Si堆積膜で構成された光導電層を有する光導
電部材の、暗抵抗値、光感度、光応答性等の電気的、光
学的、光導電的特性及び耐湿性等の使用環境特性、さら
には経時的安定性について改善を図るため、シリコン原
子を母体としたアモルファス材料で構成された光導電層
上に、シリコン原子及び炭素原子を含む非光導電性のア
モルファス材料で構成された表面障壁層を設ける技術が
記載されている。
【0028】更に、特開昭60−67951号公報に
は、アモルファスシリコン、炭素、酸素及び弗素を含有
してなる透光絶縁性オーバーコート層を積層する感光体
についての技術が記載され、特開昭62−168161
号公報には、表面層として、シリコン原子と炭素原子と
41〜70原子%の水素原子を構成要素として含む非晶
質材料を用いる技術が記載されている。
【0029】また更に、特開昭57−158650号公
報には、水素を10〜40原子%含有し、赤外吸収スペ
クトルの2100cm−1と2000cm−1の吸収ピ
ークの吸収係数比が0.2〜1.7であるa−Si:H
を光導電層に用いることにより高感度で高抵抗な画像形
成装置用感光体が得られることが記載されている。
【0030】一方、特開昭60−95551号公報に
は、アモルファスシリコン感光体の画像品質向上のため
に、感光体表面近傍の温度を30乃至40℃に維持して
帯電、露光、現像および転写といった画像形成行程を行
うことにより、感光体表面での水分の吸着による表面抵
抗の低下とそれに伴って発生する画像流れを防止する技
術が開示されている。
【0031】これらの技術により、画像形成装置用感光
体の電気的、光学的、光導電的特性及び使用環境特性が
向上し、それに伴って画像品質も向上してきた。
【0032】図8は、本例の画像形成装置用感光体の層
構成を説明するための模式的構成図である。
【0033】図8(a)に示す画像形成装置用感光体2
00は、感光体用としての支持体201の上に、感光層
202が設けられている。該感光層202はa−Si:
H,Xからなり光導電性を有する光導電層203で構成
されている。
【0034】図8(b)は、本例の画像形成装置用感光
体の他の層構成を説明するための模式的構成図である。
画像形成装置用感光体200は、感光体用としての支持
体201の上に、感光層202が設けられている。該感
光層202はa−Si:H,Xからなり光導電性を有す
る光導電層203と、アモルファスシリコン系、及び/
又はアモルファスカーボン系表面層204とから構成さ
れている。
【0035】図8(c)は、本例の画像形成装置用感光
体の他の層構成を説明するための模式的構成図である。
画像形成装置用感光体200は、感光体用としての支持
体201の上に、感光層202が設けられている。該感
光層202はa−Si:H,Xからなり光導電性を有す
る光導電層203と、アモルファスシリコン系、及び/
又はアモルファスカーボン系表面層204と、光導電層
203と支持体201の間のアモルファスシリコン系電
荷注入阻止層205、また光導電層203と表面層20
4との間の同205′とから構成されている。
【0036】図8(d)及び(e)は、本例の画像形成
装置用感光体のさらに他の層構成を説明するための模式
的構成図である。画像形成装置用感光体200は、感光
体用としての支持体201の上に、感光層202が設け
られている。該感光層202は光導電層203を構成す
るa−Si:H,Xからなる電荷発生層207ならびに
電荷輸送層208と、アモルファスシリコン系、及び/
又はアモルファスカーボン系表面層204と、光導電層
203と支持体201の間、及び/または光導電層20
3と電荷注入阻止層に電荷注入阻止層205、205′
とから構成されている。
【0037】図8(f)は、本例の画像形成装置用感光
体のさらに他の層構成を説明するための模式的構成図で
ある。画像形成装置用感光体200は、感光体用として
の支持体201の上に、感光層202が設けられてい
る。該感光層202は光導電層203を構成するa−S
i:H,Xからなる電荷発生層207ならびに電荷輸送
層208と、アモルファスシリコン系、及び/又はアモ
ルファスカーボン系表面層204とから構成されてい
る。特に図示はしていないが、光導電層203と支持体
201の間、及び/または光導電層203と電荷注入阻
止層に電荷注入阻止層205、205′があっても良
い。
【0038】[支持体]支持体としては、導電性でも電
気絶縁性であってもよい。導電性支持体としては、A
l、Cr、Mo、Au、In、Nb、Te、V、Ti、
Pt、Pd、Fe等の金属、およびこれらの合金、例え
ばステンレス等が挙げられる。また、ポリエステル、ポ
リエチレン、ポリカーボネート、セルロースアセテー
ト、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、
ポリアミド等の合成樹脂のフィルムまたはシート、ガラ
ス、セラミック等の電気絶縁性支持体の少なくとも感光
層を形成する側の表面を導電処理した支持体も用いるこ
とができる。
【0039】[光導電層]本例に於いて、その目的を効
果的に達成するために支持体201上、必要に応じて下
引き層(不図示)上に形成され、感光層202の一部を
構成する光導電層203は真空堆積膜形成方法によっ
て、所望特性が得られるように適宜成膜パラメーターの
数値条件が設定されて作成される。具体的には、例えば
グロー放電法(低周波CVD法、高周波CVD法または
マイクロ波CVD法等の交流放電CVD法、あるいは直
流放電CVD法等)、スパッタリング法、真空蒸着法、
イオンプレーティング法、光CVD法、熱CVD法など
の数々の薄膜堆積法によって形成することができる。こ
れらの薄膜堆積法は、製造条件、設備資本投資下の負荷
程度、製造規模、作成される画像形成装置用感光体に所
望される特性等の要因によって適宜選択されて採用され
るが、所望の特性を有する画像形成装置用感光体を製造
するに当たっての条件の制御が比較的容易であることか
らしてグロー放電法、特にRF帯、μW帯またはVHF
帯の電源周波数を用いた高周波グロー放電法が好適であ
る。
【0040】グロー放電法によって光導電層203を形
成するには、基本的には周知のごとくシリコン原子(S
i)を供給し得るSi供給用の原料ガスと、水素原子
(H)を供給し得るH供給用の原料ガスまたは/及びハ
ロゲン原子(X)を供給し得るX供給用の原料ガスを、
内部が減圧にし得る反応容器内に所望のガス状態で導入
して、該反応容器内にグロー放電を生起させ、あらかじ
め所定の位置に設置されてある所定の支持体201上に
a−Si:H,Xからなる層を形成すればよい。
【0041】また本例において使用されるハロゲン原子
供給用の原料ガスとして有効なのは、たとえばハロゲン
ガス、ハロゲン化物、ハロゲンをふくむハロゲン間化合
物、ハロゲンで置換されたシラン誘導体等のガス状のま
たはガス化し得るハロゲン化合物が好ましく挙げられ
る。また、さらにはシリコン原子とハロゲン原子とを構
成要素とするガス状のまたはガス化し得る、ハロゲン原
子を含む水素化珪素化合物も有効なものとして挙げるこ
とができる。
【0042】一般にa−Siは伝導性を制御する原子を
含有させない場合、弱いn型伝導特性を有するため、本
発明のネガa−Siにおいては、伝導性を制御する原子
を含有(ドープ)させなくても良いが、i型にする為、
あるいは製造安定性のラチチュードを広げる為等、必要
に応じて伝導性を制御する原子を含有させてもよい。
【0043】前記伝導性を制御する原子としては、半導
体分野における、いわゆる不純物を挙げることができ、
p型伝導特性を与える周期律表IIIb族に属する原子
(以後「第IIIb族原子」と略記する)またはn型伝
導特性を与える周期律表Vb族に属する原子(以後「第
Vb族原子」と略記する)を用いることができる。
【0044】第IIIb族原子としては、具体的には、
硼素(B)、アルミニウム(Al)、ガリウム(G
a)、インジウム(In)、タリウム(Tl)等があ
り、特にB、Al、Gaが好適である。第Vb族原子と
しては、具体的には燐(P)、砒素(As)、アンチモ
ン(Sb)、ビスマス(Bi)等があり、特にP、As
が好適である。
【0045】第Vb族原子導入用の原料物質として有効
に使用されるのは、燐原子導入用としては、PH3、P
2H4等の水素化燐、PH4I、PF3、PF5、PC
l3、PCl5、PBr3、PBr5、PI3等のハロ
ゲン化燐が挙げられる。この他、AsH3、AsF3、
AsCl3、AsBr3、AsF5、SbH3、SbF
3、SbF5、SbCl3、SbCl5、BiH3、B
iCl3、BiBr3等も第Vb族原子導入用の出発物
質の有効なものとして挙げることができる。
【0046】[表面層]本例においては、上述のように
して支持体201上に形成された光導電層203の上
に、更にアモルファスシリコン系及び/またはアモルフ
ァスカーボン系の表面層204を形成することが好まし
い。この表面層204は自由表面を有し、主に耐湿性、
連続繰り返し使用特性、電気的耐圧性、使用環境特性、
耐久性において本発明の目的を達成するために設けられ
る。
【0047】表面層204は、アモルファスシリコン系
の材料であればいれずの材質でも可能であるが、例え
ば、水素原子(H)及び/またはハロゲン原子(X)を
含有し、更に炭素原子を含有するアモルファスシリコン
(以下「a−SiC:H,X」と表記する)、水素原子
(H)及び/またはハロゲン原子(X)を含有し、更に
酸素原子を含有するアモルファスシリコン(以下「a−
SiO:H,X」と表記する)、水素原子(H)及び/
またはハロゲン原子(X)を含有し、更に窒素原子を含
有するアモルファスシリコン(以下「a−SiN:H,
X」と表記する)、水素原子(H)及び/またはハロゲ
ン原子(X)を含有し、更に炭素原子、酸素原子、窒素
原子の少なくとも一つを含有するアモルファスシリコン
(以下「a−SiCON:H,X」と表記する)等の材
料が好適に用いられる。
【0048】該表面層204は、例えばグロー放電法
(低周波CVD法、高周波CVD法またはマイクロ波C
VD法等の交流放電CVD法、あるいは直流放電CVD
法等)、スパッタリング法、真空蒸着法、イオンプレー
ティング法、光CVD法、熱CVD法など周知の薄膜堆
積法によって形成することができる。これらの薄膜堆積
法は、製造条件、設備資本投資下の負荷程度、製造規
模、作成される画像形成装置用感光体に所望される特性
等の要因によって適宜選択されて採用される。
【0049】本例に於ける表面層204の層厚として
は、通常0.01〜3μm、好適には0.05〜2μ
m、最適には0.1〜1μmとされるのが望ましいもの
である。層厚が0.01μmよりも薄いと感光体を使用
中に摩耗等の理由により表面層が失われてしまい、3μ
mを越えると残留電位の増加等の電子写真特性の低下が
みられる場合がある。
【0050】その他に、表面層として炭素を主体とした
非晶質炭素膜(以下「a−C:H」と表記する)を使用
することが好ましい。さらに、内部且つ/又は最表面に
フッ素との結合を有する非晶質炭素膜(以下「a−C:
H:F」と表記する)を使用することが好ましい。
【0051】a−C:Hは撥水性に優れ、低摩擦であ
り、また、a−SiCと同等乃至はそれ以上の高硬度で
有り、環境対策ヒーターを除去した状態においても高湿
環境下での画像のぼけを防止する効果がある。また、帯
電促進粒子や磁性粒子の機械的な摩擦による感光体への
移動や感光体の摩耗を低減できる。
【0052】[電荷注入阻止層]本例の画像形成装置用
感光体においては、導電性支持体201と光導電層20
3との間に、導電性支持体201側からの電荷の注入を
阻止する働きのある電荷注入阻止層805を、また光導
電層203と表面層204の間に、表面層側からの電荷
の注入を阻止する働きのある電荷注入阻止層205′を
設けてもよい。
【0053】前述の電荷注入阻止層205を下部注入阻
止層(UBL;Under Blocking Lay
er)、後述の電荷注入阻止層205′を上部注入阻止
層(Top Blocking Layer)と称す
る。
【0054】これらの電荷注入阻止層は、感光層が一定
極性の帯電処理をその自由表面に受けた際、支持体側、
或いは表面層側より光導電層側に電荷が注入されるのを
阻止する機能を有している。逆の極性の帯電処理を受け
た際にはそのような機能は発揮されない、いわゆる極性
依存性を有している事が好ましい。
【0055】そのような機能を付与するために、電荷注
入阻止層には伝導性を制御する原子等を光導電層に比べ
比較的多く含有させる。
【0056】該層に含有される伝導性を制御する原子
は、該層中に万偏なく均一に分布されても良いし、ある
いは層厚方向には万偏なく含有されてはいるが、不均一
に分布する状態で含有している部分があってもよい。分
布濃度が不均一な場合には、UBL205では支持体側
に、またTBL205′では表面層側に多く分布するよ
うに含有させるのが好適である。いずれの場合にも支持
体の表面と平行面内方向においては、均一な分布で万偏
なく含有されることが面内方向における特性の均一化を
はかる点からも必要である。
【0057】電荷注入阻止層に含有される伝導性を制御
する原子としては、半導体分野における、いわゆる不純
物を挙げることができ、「第III族原子」または「第
V族原子」を用いることができる。
【0058】本例において、電荷注入阻止層の層厚は所
望の電子写真特性が得られること、及び経済的効果等の
点から好ましくは0.05〜5μm、より好ましくは
0.1〜4μm、最適には0.5〜3μmとされるのが
望ましい。
【0059】また、本例の画像形成装置用感光体に於い
ては、支持体201と光導電層203あるいはUBL2
05との間の密着性の一層の向上を図る目的で、例え
ば、Si3N4、SiO2、SiO、あるいはシリコン
原子を母体とし、水素原子及び/またはハロゲン原子
と、炭素原子及び/または酸素原子及び/または窒素原
子とを含む非晶質材料等で構成される密着層を設けても
良い。更に、前述のごとく、支持体からの反射光による
干渉模様の発生を防止するための光吸収層を設けても良
い。
【0060】上記の各層は、例えば13.56MHz等
のRF帯を用いた高周波プラズマCVD法(RF−PC
VD)や50〜450MHzのVHF帯を用いた講習は
プラズマCVD法(VHF−PCVD)などの周知の装
置および膜形成方法にて製造される。
【0061】
【発明が解決しようとしている課題】しかしながら、従
来の磁気ブラシ帯電方式にも克服すべき特有の諸問題が
存在する。その一つに、以下のような問題があった。
【0062】図4、図5、図6、図7は従来帯電装置で
ある磁気ブラシ帯電装置3の端部構成を示す説明図であ
る。
【0063】図4において、帯電スリーブ33の帯電領
域より外側の長手方向の端部では、帯電容器35開口部
とは反対側の奥部に、シール部材が設けられており、帯
電領域外への磁性粒子の流出を防止している。
【0064】従来、このようなシール部材にはフェルト
や発泡ゴムなどの弾性体が広く用いられており、図4に
示すように、弾性シール部材52を帯電スリーブ33の
外周面に圧接させることにより、磁性粒子の流出を防止
している。
【0065】しかし、このような構成の帯電装置では、
帯電スリーブ33の外周面の半分に弾性シール部材51
が圧接しているため、帯電動作中に、回転する帯電スリ
ーブ33への負荷が大きく、また、帯電スリーブ33と
の接触により弾性シール部材51が劣化し、シール性が
悪化するなどの問題があった。そして更に、帯電スリー
ブ33と弾性シール部材51との間に僅かな磁性粒子や
トナーが進入してしまう場合があり、これが原因でトル
クが高くなったり、トルクの変動が大きくなって回転ム
ラが生じ、画像形成に悪影響を及ぼすことがあった。
【0066】図5において、上述のような問題を解決す
るために、帯電スリーブ33の両端部に、圧接すること
なく一定の間隙dをもって、磁性体から形成された磁性
板シール部材52を配置することにより、磁性粒子の流
出を防止する方法も利用されている。
【0067】このような磁性粒子流出防止技術を用いる
と、帯電スリーブ33と磁性板シール部材52とは非接
触であるので、帯電スリーブ33の回転トルクは著しく
小さくなり、駆動モータは小型で低価格なものが利用で
きるようになり、回転トルクの変動も小さいために、帯
電スリーブ33や感光体1の回転ムラが生じにくくな
る。また、磁性板シール部材52は非接触であるため
に、摩耗せず半永久的に使用でき、リサイクルにも対応
可能であるというメリットがある。
【0068】しかし、磁性シール部材を用いた構成の帯
電装置では、磁性粒子の長寿命化という目的で本例で用
いているマグネット・ローラ32の磁極配置(反発極有
り)では、帯電スリーブ33上に保持された磁性粒子を
帯電スリーブ33上から一旦離脱させ、磁性粒子を他の
余剰磁性粒子と混合させて再度帯電工程に供しているた
めに、マグネット・ローラ32の反発極(S2、S3の
中心)で帯電スリーブ33上に磁性粒子が磁力によって
保持されていないので、反発極と磁性板の間、即ちAの
領域から磁性粒子が長手方向端部へ流出してしまうとい
う問題があった。
【0069】図6において、上述のような2つの構成で
の問題点を解決するために、帯電スリーブ33の両端部
に、圧接することなく一定の間隙d′をもって、磁石か
ら形成された磁石シール部材53を配置することによ
り、磁性粒子の流出を防止する方法(メリットは磁性板
シール部材52と同等)も考案されている。
【0070】磁石シール部材53は弾性シール部材5
1、磁性板シール部材52よりもシール性がアップして
いるものの、間隙d′から僅かながら磁性粒子が流出し
ていくために、本例での端部シール構成は図7(図3の
α方向から見た図面)に示すように上述の3つの構成を
組み合わせる方法を用いている。
【0071】磁石シール部材53は帯電容器35開口端
部に帯電スリーブ33と微小間隔を隔てて取り付け、磁
石シール部材53の磁力によって磁性キャリアを吸着し
て磁性キャリア漏れを防止し、磁石シール部材53のさ
らに端部側に帯電スリーブ33と微笑間隔を隔てて取り
付けられた磁性板シール部材52で磁力線をカットし、
磁気的に磁性粒子の流出を防止し、弾性シール部材51
は帯電スリーブ33と圧接して取り付けてあり、磁性シ
ール部材52から僅かに漏れてきた磁性粒子を最終的に
防止するという機能を持たせている。
【0072】本発明はこの端部シール部材の構成の複雑
化に鑑みてなされたもので、簡易な端部シール構成とす
ることで、コストダウンを図ることを目的とする。
【0073】
【課題を解決するための手段】被帯電体としての有機感
光体もしくはアモルファスシリコン感光体に電圧を印加
した導電性磁性粒子を当接させて帯電を行なう磁気ブラ
シ帯電装置であって、帯電剤としての前記導電性磁性粒
子を収納するための帯電剤収納部を有すると共に、長手
状の開口部を有する帯電剤容器と、前記開口部に取り付
けられ、回転可能な帯電剤担持体と、前記帯電剤担持体
内に内包され、周方向に複数の磁極を有する磁界発生手
段と、を有する磁気ブラシ帯電装置において、前記磁界
発生手段は前記帯電剤担持体の長手方向端部では偶数個
の磁極(異極構成)、端部以外では奇数個の磁極(反発
極構成)を有し、かつ磁極の数が変わる領域は画像形成
領域よりも外側であることを特徴とする磁気ブラシ帯電
装置。
【0074】
【発明の実施の形態】以下、本発明を電子写真方式の画
像形成装置に適用した場合について詳細に説明する。
【0075】図2は画像形成装置の概略断面図、図3は
磁気ブラシ帯電装置の模式図である。
【0076】図2において、コピー開始信号が入力され
ると感光体1が矢印方向に回転され、前露光ランプ8で
均一に除電を受けた後、帯電器3により所定の電位にな
るように一様に帯電される。
【0077】ここで、感光体1は回転ドラム型の電子写
真感光体で、本実施形態は直径30mmのa−C:H
(アモルファスシリコン系感光体、図8(c)の層構
成)を用いており、矢示の時計方向に100mm/se
cプロセス・スピード(周速度)をもって回転駆動され
る。
【0078】帯電器3は感光体1に当接された接触帯電
部材としての磁気ブラシ帯電器であり、回転可能な非磁
性のスリーブ33にマグネット32の磁力により導電性
磁性粒子34が付着している。この磁気ブラシ帯電器3
には帯電バイアス電圧印加電源S1から直流電圧−70
0Vの帯電バイアスに対して矩形状の交番電圧2MH
z、750Vを重畳したバイアスが印加されていて、電
荷注入帯電によって感光体1の外周面がほぼ−550V
に一様に帯電される。
【0079】一方、リーダ部では、原稿台10上におか
れた原稿Gに対し原稿照射用ランプ、短焦点レンズアレ
イ、CCDセンサが一体のユニット9となって原稿を照
射しながら走査することにより、その照明走査光の原稿
面反射光が短焦点レンズアレイによって結像されてCC
Dセンサに入射される。CCDセンサは受光部、転送
部、出力部より構成されている。CCD受光部において
光信号が電荷信号に変えられ、転送部でクロックパルス
に同期して順次出力部へ転送され、出力部において電荷
信号を電圧信号に変換し、増幅、低インピーダンス化し
て出力する。得られたアナログ信号は周知の画像処理を
行なわれデジタル信号に変換されプリンタ部に送られ
る。
【0080】プリンタ部において、この感光体1の帯電
面に対して、固体レーザ素子、高速で回転するポリゴン
・ミラー等を含むレーザ露光手段2から出力される上記
の画像情報のデジタル信号に対応して強度変調されたレ
ーザビームによる走査露光Eがなされ、感光体1の周面
に対して原稿画像の画像情報に対応した静電潜像が形成
される。その静電潜像は磁性一成分絶縁トナーを用いた
現像器4によりトナー像として現像される。41はマグ
ネット・ローラ42(不図示)を内包する直径16mm
の非磁性の現象スリーブであり、この現象スリーブ41
に上記ネガトナーをコートし、感光体1表面との距離を
200μmに固定した状態で、感光体1と等速で回転さ
せ、現像スリーブ41に現像バイアス電源S2(不図
示)より現像バイアス電圧を印加する。印加電圧は、−
350Vの直流電圧と、周波数1.8MHz、ピーク間
電圧1.6kVの矩形の交流電圧を重畳したものを用
い、現像スリーブ41と感光体1の間でジャンピング現
象を行なわせる。
【0081】一方、給紙部から記録材としての転写材P
が供給されて、感光体1と、これに所定の押圧力で当接
させた接触転写手段としての、中抵抗の転写ローラ7と
の圧接ニップ部(転写部)Tに所定のタイミングにて導
入される。転写ローラ7には転写バイアス印加電源S3
(不図示)から所定の転写バイアス電圧が印加される。
【0082】本実施形態ではローラ抵抗値は5×10
Ωのものを用い、+2000Vの直流電圧を印加して転
写を行った。
【0083】転写部Tに導入された転写材Pはこの転写
部Tを挟持搬送されて、その表面側に感光体1の表面に
形成担持されているトナー画像が順次に静電気力と押し
圧力にて転写されていく。
【0084】更に、トナー画像の転写を受けた転写材P
は感光体1の面から分離されて熱定着方式等の定着装置
6へ導入されてトナー画像の定着を受け、画像形成物
(プリント、コピー)として装置外へ排出される。
【0085】また転写材Pに対するトナー画像転写後の
感光体表面はクリーニング装置5により残留トナー等の
付着汚染物の除去を受けて清掃され繰り返して作像に供
される。
【0086】なお、本実施形態の電子写真装置は、感光
体1、磁気ブラシ3、現像装置4及びクリーニング装置
5の4つのプロセス機器をカートリッジ11に抱含させ
て画像形成装置本体に対して一括して着脱交換自在のカ
ートリッジ方式の装置であるが、これに限るものではな
い。
【0087】次に、本実施形態において用いた磁気ブラ
シ帯電器3について詳細に説明する。
【0088】図3において、磁気ブラシ帯電器3は、内
部に固定マグネットが設けられ回転自在に担持された外
径16mmの非磁性の帯電スリーブ33上に、磁性粒子
が磁界によってブラシ状に形成されて、上記帯電スリー
ブ33の回転にともない磁性粒子が搬送される。また、
上記帯電スリーブ33は感光ドラムに対しカウンター方
向に回転しており、本実施形態においては、感光ドラム
1の回転速度100mm/secに対し磁気ブラシ帯電
器3は150mm/secで回転している。上記帯電ス
リーブ33に、帯電電圧を印加することにより、磁性粒
子から電荷が感光ドラム1上に与えられ、帯電電圧に対
応した電位に帯電される。回転速度については速いほど
帯電均一性が良好になる傾向にある。
【0089】また帯電部材として用いる磁性キャリアと
しては、粒径が平均粒径が10〜100μm、飽和磁化
が20〜250emu/cm3、抵抗が1×10〜1
×1010Ω・cmのものが、好ましく感光ドラムにピ
ンホールのような絶縁の欠陥が存在することを考慮する
と1×10Ω・cm以上のものを用いることが好まし
い。帯電性能を良くするにはできるだけ抵抗の小さいも
のを用いる方がよいので、本実施形態においては、平均
粒径25μm、飽和磁化200emu/cm、抵抗が
5×10Ω・cmの磁性粒子を用いた。
【0090】ここで、キャリアの抵抗値は、底面積が2
28(mm)の金属セルにキャリアを2g入れた後、
6.6kg/cmで加重し、100Vの直流電圧を印
加して測定している。
【0091】磁性粒子としては、フェライト粒子が好ま
しく、組成としては、銅、亜鉛、マンガン、マグネシウ
ム、鉄、リチウム、ストロンチウム、バリウム等の金属
元素を含むものが好適に使用される。また、平均粒径
(体積50%のメジアン径)が10〜100μm、飽和
磁化が20〜250emu/cm、抵抗が1×10
〜1×1010Ω・cmのものが用いられるが、感光体
にピンホールのような絶縁欠陥が存在することを考慮す
ると1×10Ω・cm以上のものを用いることが好ま
しい。一方、帯電性能を良くするには可能な限り抵抗の
小さいものを用いる方が良好なので、本実施形態におい
ては、平均粒径25μm、飽和磁化200emu/cm
、抵抗が5×10Ω・cmの磁性粒子で、フェライ
ト表面を酸化、還元処理して抵抗調整を行ったものを用
いている。
【0092】また、感光ドラム1に対して形成されるニ
ップ幅は略6mmになるよう調整している。
【0093】次に本実施形態において用いた帯電装置の
端部処理について説明する。
【0094】図1は本実施形態における磁気ブラシ帯電
装置3のマグネット・ローラ32′の端部パターンを示
す図(図3のβ方向から見た図)である。
【0095】図1において、aは帯電保証領域(画像領
域)、bは反発極形成領域、cは非反発極(異極)形成
領域、52は磁性板シール部材である。反発極形成領域
bと非反発極形成領域cの境界は帯電保証領域aの長手
方向端部に設けられ、帯電保証領域に影響を与えない構
成となっている。
【0096】図9は本発明を用いた場合の端部シール構
成について説明する概略断面図である。
【0097】図9において、帯電スリーブ33の両端部
に、圧接することなく一定の間隙dをもって、磁性体か
ら形成された磁性板シール部材52のみを配置してい
る。
【0098】帯電スリーブ33と磁性板シール部材52
とは非接触であるので、帯電スリーブ33の回転トルク
は著しく小さくなり、駆動モータは小型で低価格なもの
が利用できるようになり、回転トルクの変動も小さいた
めに、帯電スリーブ33や感光体1の回転ムラが生じに
くくなる。また、磁性板シール部材52は非接触である
ために、摩耗せず半永久的に使用でき、リサイクルにも
対応可能であるというメリットがある。
【0099】以上のような帯電器構成において、5万枚
の通紙耐久を行ったが、帯電スリーブ33の磁性板シー
ル部材52から長手方向端部へ磁性粒子が流出し、感光
体1に付着する量は激減し、帯電部材としての磁性粒子
が減少することもなく初期の帯電性能を維持させること
ができた。
【0100】なお、実施形態では、磁性板シール52の
みを用いた構成としたが、更に好ましくは弾性シール部
材51と組み合わせて用いることによりほぼ完全に磁性
粒子の流出を抑えることが可能である。
【0101】
【発明の効果】以上に説明したように本発明によれば、
被帯電体としての有機感光体もしくはアモルファスシリ
コン感光体に電圧を印加した導電性磁性粒子を当接させ
て帯電を行なう磁気ブラシ帯電装置であって、帯電剤と
しての前記導電性磁性粒子を収納するための帯電剤収納
部を有すると共に、長手状の開口部を有する帯電剤容器
と、前記開口部に取り付けられ、回転可能な帯電剤担持
体と、前記帯電剤担持体内に内包され、周方向に複数の
磁極を有する磁界発生手段と、を有する磁気ブラシ帯電
装置において、前記磁界発生手段は前記帯電剤担持体の
長手方向端部では偶数個の磁極(異極構成)、端部以外
では奇数個の磁極(反発極構成)を有し、かつ磁極の数
が変わる領域は画像形成領域よりも外側とすることによ
り、端部シールの簡易化、即ちコストダウンを図ること
に効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態における磁気ブラシ帯電装置の端部構
成図。
【図2】電子写真方式に本発明を適用した場合の画像形
成装置の構成概略図。
【図3】磁気ブラシ帯電装置の模式図。
【図4】従来の磁気ブラシ帯電装置の端部シール概略断
面図。
【図5】従来の磁気ブラシ帯電装置の端部シール概略断
面図。
【図6】従来の磁気ブラシ帯電装置の端部シール概略断
面図。
【図7】従来例の磁気ブラシ帯電器の端部シール構成
図。
【図8】アモルファスシリコン系感光体の層構成を説明
する概略図。
【図9】実施形態における磁気ブラシ帯電装置の端部シ
ール概略断面図。
【図10】実施形態における磁気ブラシ帯電装置の端部
シール概略断面図。
【符号の説明】
1 感光体 2 レーザ露光手段 3 磁気ブラシ帯電器 4 現像器 5 クリーニング装置 6 定着装置 7 転写ローラ 8 前露光ランプ 31 芯金 32 マグネット・ローラ 33 帯電スリーブ 34 磁気ブラシ層 35 マイラーテープ 36〜39 抵抗シート 51〜53 端部シール部材

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被帯電体に電圧を印加した導電性磁性粒
    子を当接させて帯電を行なう磁気ブラシ帯電装置であっ
    て、 帯電剤としての前記導電性磁性粒子を収納するための帯
    電剤収納部を有すると共に、長手状の開口部を有する帯
    電剤容器と、 前記開口部に取り付けられ、回転可能な帯電剤担持体
    と、 前記帯電剤担持体内に内包され、周方向に複数の磁極を
    有する磁界発生手段と、 を有する磁気ブラシ帯電装置において、 前記磁界発生手段は前記帯電剤担持体の長手方向端部で
    は偶数個の磁極(異極構成)、端部以外では奇数個の磁
    極(反発極構成)を有し、かつ磁極の数が変わる領域は
    画像形成領域よりも外側であることを特徴とする磁気ブ
    ラシ帯電装置。
  2. 【請求項2】 前記被帯電体は有機感光体であることを
    特徴とする請求項1記載の磁気ブラシ帯電装置。
  3. 【請求項3】 前記被帯電体はアモルファスシリコン感
    光体であることを特徴とする請求項1記載の磁気ブラシ
    帯電装置。
JP2001295711A 2001-09-27 2001-09-27 磁気ブラシ帯電装置 Withdrawn JP2003107848A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001295711A JP2003107848A (ja) 2001-09-27 2001-09-27 磁気ブラシ帯電装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001295711A JP2003107848A (ja) 2001-09-27 2001-09-27 磁気ブラシ帯電装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003107848A true JP2003107848A (ja) 2003-04-09

Family

ID=19117092

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001295711A Withdrawn JP2003107848A (ja) 2001-09-27 2001-09-27 磁気ブラシ帯電装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003107848A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3302326B2 (ja) 画像形成装置
JP3352292B2 (ja) 画像形成装置
JP2002229303A (ja) 電子写真装置
US6122467A (en) Image forming apparatus using an amorphous silicon photosensitive member having a thin cylinder
JP2004021175A (ja) 帯電装置及び画像形成装置
JP3548327B2 (ja) 電子写真用光受容部材
JP4194390B2 (ja) 帯電装置及び画像形成装置
JP2004219855A (ja) 画像形成装置
JP2003122098A (ja) 画像形成方法
JP2003107848A (ja) 磁気ブラシ帯電装置
JP2004347870A (ja) 画像形成装置
JP3715829B2 (ja) 電子写真方法及び電子写真装置
JP2003280334A (ja) 画像形成装置
JP3535664B2 (ja) 電子写真装置
JP2002372837A (ja) 磁気ブラシ帯電装置
JPH08272190A (ja) 帯電装置および画像形成装置
JP2002244412A (ja) 磁気ブラシ帯電方法、及び磁気ブラシ帯電装置
JP3247283B2 (ja) 帯電装置及び画像形成装置
JP2003255668A (ja) 画像形成装置
JP3714567B2 (ja) 電子写真装置
JP2003005495A (ja) 磁気ブラシ帯電装置
JP2004054022A (ja) 帯電装置および画像形成装置
JPH0943934A (ja) 帯電装置および画像形成装置
JP3221274B2 (ja) 画像形成装置
JPH10240017A (ja) 画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20081202