JP2003107540A - 信号光の変調方法 - Google Patents

信号光の変調方法

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JP2003107540A
JP2003107540A JP2001299212A JP2001299212A JP2003107540A JP 2003107540 A JP2003107540 A JP 2003107540A JP 2001299212 A JP2001299212 A JP 2001299212A JP 2001299212 A JP2001299212 A JP 2001299212A JP 2003107540 A JP2003107540 A JP 2003107540A
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Japan
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wavelength
light
signal light
optical waveguide
glass
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Kazuro Kikuchi
和朗 菊池
Naoki Sugimoto
直樹 杉本
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AGC Inc
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Asahi Glass Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】長さが短い光導波体を用いてロスの少ない信号
光変調を行う方法の提供。 【解決手段】ErまたはTmを含有する光導波体に、波
長がλsである信号光と、波長がλcであって1nm≦
|λc−λs|≦50nmである制御光と、波長がλs
およびλcのいずれよりも小さいλeであって、Erま
たはTmから波長が(λs−100nm)〜(λs+3
00nm)である光を放出させることができる励起光と
を入射し、該信号光とは位相または波長が異なる変調信
号光を該光導波体から出射させることを特徴とする信号
光の変調方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、三次非線形光学効
果を利用する超高速光スイッチ、波長変換素子等の光制
御素子において用いられる信号光の変調方法に関する。
【0002】
【従来の技術】大容量の情報を伝送するための通信方式
として、時分割多重光通信方式(TDM)、波長分割多
重光通信方式(WDM)等が提案されている。TDMに
おいては時分割された光信号が、WDMにおいては波長
分割された信号光がそれぞれ1〜40Gbit/sの高
速度で伝送され、時分割または波長分割によって通信容
量の増大が図られている。なお、信号光の波長は通常
1.4〜1.7μmである。
【0003】このような光通信方式においては、光スイ
ッチ、波長変換素子等の三次非線形光学効果を利用する
光制御素子が使用されるが、このような光制御素子には
三次非線形光学効果を増大させた石英系ガラスファイバ
が用いられている。なお、三次非線形光学効果の増大
は、たとえばGeをドープする等によって行われてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】三次非線形光学効果を
利用する光制御素子の光導波体としては、先に述べたと
おり、たとえばGeドープ石英系ガラスファイバが用い
られている。しかしその三次非線形光学効果は小さく、
そのために前記ガラスファイバの長さは典型的には50
0mにする必要があり、装置が大きくなる問題があっ
た。
【0005】前記ガラスファイバの長さが大きいという
問題を解決するために、特開2001−213640公
報には三次非線形光学効果が大きなBi系ガラス
ファイバ、特にErを含有しないBi系ガラスフ
ァイバの光制御素子への適用が提案されている。すなわ
ち、同公報には信号光および制御光をBi系ガラ
スファイバに同時に入射し、光スイッチにおいては信号
光と位相が異なる変調信号光を、波長変換素子において
は信号光と波長が異なる変調信号光をそれぞれ同ガラス
ファイバから出射させることを特徴とする光スイッチま
たは波長変換素子が記載されている。
【0006】三次非線形光学効果が大きなBi
ガラスファイバを用いることによりガラスファイバの長
さを10m以下にでき、前記ガラスファイバの長さに関
する問題の解決が可能になる。しかし、バックグラウン
ドロスが大きく、0.1〜3dB/mであるために信号
光の減衰が大きい問題があった。すなわち、Bi
系ガラスファイバにおけるバックグラウンドロスは大き
く、その長さを仮に10mにしたとしてもロスは1〜3
0dBに達する。本発明は上記問題を解決する信号光の
変調方法の提供を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、少なくとも2
端面を有し、ErまたはTmを含有する光導波体の1端
面に、波長がλsである信号光と、波長がλcであって
1nm≦|λc−λs|≦50nmである制御光とを同
時に入射し、他の1端面から該信号光とは位相または波
長が異なる変調信号光を出射させる信号光の変調方法で
あって、波長がλsおよびλcのいずれよりも小さく、
かつ、ErまたはTmから波長が(λs−100nm)
〜(λs+300nm)である光を放出させることがで
きる励起光を信号光および制御光と同時に前記1端面に
入射することを特徴とする信号光の変調方法を提供す
る。
【0008】
【発明の実施の形態】図1を用いて、本発明を信号光の
波長変換に適用する場合を例にとって説明する。Gは光
導波体、C1、C2およびC3はカップラである。な
お、光スイッチに適用する場合の説明は省くが、この場
合は信号光とは位相が典型的には90°異なる変調信号
光を光導波体から出射させる。波長がλsである信号光
と波長がλcである制御光はカップラC1で合波され光
導波体Gに入射され、その下流に設置されたカップラC
2でさらに、波長がλeである励起光が合波され光導波
体Gに入射される。光導波体G内で信号光は波長変換さ
れて変調信号光となり光導波体Gから出射される。該出
射された変調信号光はカップラC3によって分離、取り
出される。
【0009】光導波体GはErおよびTmの少なくとも
いずれか一方を含有し、3次非線形光学効果を有する光
導波体である。3次非線形係数γ(3)は10−3es
u以上であることが好ましい。
【0010】信号光の波長λsは典型的には1450〜
1620nmである。すなわち、Sバンドでは1450
〜1530nm、Cバンドでは1530〜1560n
m、Lバンドでは1570〜1620nmである。信号
光がSバンドであるとき光導波体GはTmを、信号光の
波長が1530〜1620nmであるとき、特に信号光
がCバンドまたはLバンドであるとき光導波体GはEr
をそれぞれ含有することが好ましい。
【0011】また、信号光の伝送速度は典型的には1〜
40Gbit/sであり、そのパルス幅は1ns〜10
psである。
【0012】制御光の波長λcは波長変換を行うために
はλsと異なっていなければならない。制御光と変調信
号光を分離するためには、|λc−λs|は好ましくは
0.1nm以上、より好ましくは0.4nm以上であ
る。一方、波長変換の効率を向上させるためには|λc
−λs|は40nm以下であることが好ましい。なお、
本発明を光スイッチに適用する場合、たとえば信号光の
伝送速度が1Tbit/s、100Gbit/s、10
Gbit/sのときは|λc−λs|はそれぞれ8nm
以上、0.8nm以上、0.08nm以上であることが
好ましい。
【0013】光導波体G内のErまたはTmは波長がλ
eである励起光によって励起され、波長が(λs−10
0nm)〜(λs+300nm)である光が放出され
る。このErまたはTmから放出された光によって信号
光または変調信号光が増幅され、この増幅によって前記
ロスの全部または一部が補償される。
【0014】励起光のパワーは1mW〜1Wであること
が好ましい。1mW未満では上記増幅効果が小さいおそ
れがある。より好ましくは10mW以上である。1W超
では光導波体Gが損傷するおそれがある。
【0015】λsが1520〜1630nmであると
き、光導波体GはErを含有することが好ましい。光導
波体GがErを含有するとき、λeは典型的には970
〜990nm(以下980nm帯という。)または14
70〜1490nm(以下1480nm帯という。)で
ある。980nm帯の励起光はErの980nm付近の
吸収帯に吸収され、また1480nm帯の励起光はEr
の1530nm付近の吸収帯に吸収され、それぞれ波長
が1500〜1600nmの光を放出する。
【0016】光導波体Gから出射された光からカップラ
C3によって分離、取り出された変調信号光の波長λm
は1/((2/λs)−(1/λc))であり、λsと
異なる。
【0017】光導波体Gは通常、ガラスファイバである
が、これに限定されずたとえば平面導波路でもよい。以
下では光導波体Gがガラスファイバである場合について
述べる。光導波体Gの外周には通常、光導波体Gをコア
とするコア/クラッド構造の光導波路とするべくクラッ
ドが形成される。
【0018】光導波体G(コア)の直径は典型的には2
〜10μmであり、その長さは1〜1000cmであ
る。また、クラッドの厚さは典型的には50〜70μm
であり、その外径は100〜200μmである。
【0019】光導波体Gは、ErまたはTmと、Erお
よびTmのいずれも含有しないマトリクスガラスとから
なるガラスファイバである。ErおよびTmの含有量の
合計は、マトリクスガラスを100質量部として0.0
01〜10質量部の範囲にあることが好ましい。0.0
01質量部未満では前記増幅が小さいおそれがある。よ
り好ましくは0.01質量部以上である。10質量部超
では前記ロスが大きくなるおそれがある。より好ましく
は1質量部以下である。
【0020】マトリクスガラスは、下記酸化物基準のモ
ル%表示で本質的に、 Bi 25〜70%、 B+SiO 5〜74.9%、 Al+Ga 0.1〜30%、 CeO 0〜10%、 からなることが好ましい。なお、この好ましい態様にお
いてCeO含有量が0〜10%であるとは、CeO
は必須ではないが10%まで含有してもよい、の意であ
る(以下同じ)。
【0021】この好ましい態様においてはマトリクスガ
ラスは本質的に上記成分からなるが、この他に本発明の
目的を損なわない範囲で他の成分を合計で10モル%ま
で含有してもよい。該「他の成分」として、LiO、
NaO、KO、MgO、CaO、SrO、BaO、
ZnO、TiO、WO、La、Gs
Yb、SnO、TeO等が例示される。
【0022】なお、As、S、Seはいずれも含有しな
いことが好ましい。
【0023】マトリクスガラスは、下記酸化物基準のモ
ル%表示で本質的に、 Bi 30〜50%、 B 0〜40%、 SiO 35〜50%、 Al 0.1〜10%、 Ga 3〜14%、 CeO 0.1〜1%、 からなることがより好ましい。
【0024】光導波体Gの外周にクラッドを形成する場
合、該クラッドはガラスであり、その屈折率nは光導
波体Gの屈折率をnとして次式を満足することが好ま
しい。 0.0005≦(n−n)/n≦0.1 また、クラッドは、モル%表示で本質的に、Bi
:25〜70%、B+SiO:5〜7
4.89%、Al+Ga:0.1〜30
%、CeO:0.01〜10%、からなるガラスであ
ることが好ましい。
【0025】光導波体Gをコアとするコア/クラッド構
造のガラスファイバは、たとえばコアガラスとクラッド
ガラスを複合化したプリフォームを周知の押出し成形法
によって作製し、このプリフォームを延伸して作製され
る。
【0026】
【実施例】表のBiからCeO2までの欄にモル
%表示で示す組成を有するマトリクスガラスに、Erの
欄にマトリクスガラスを100質量部とした質量部表示
で含有量を示すErを含有させたコアガラスを作製した
(例1、2のコア)。また、表のBiからCeO
2までの欄にモル%表示で示す組成を有するクラッドガ
ラスを作製した(例1、2のクラッド)。例1のコアと
クラッド、例2のコアとクラッドからそれぞれ、コア径
が4μm、クラッド径が125μmであるガラスファイ
バ例1、2を作製した。波長1.55μmにおける屈折
率を表に示す。
【0027】
【表1】
【0028】例1、2のガラスファイバのコアはいずれ
も本発明における光導波体に好適である。なお、例1、
2のコアの1300nmの光に対するロスはいずれも
0.5dB/mであり、前記γ(3)はいずれも5×1
−12esuである。
【0029】次に、本発明の実施例として、長さが6m
である例2のガラスファイバを用い、λsが1562〜
1571nm、パルス幅が50ps、伝送速度が2.5
Gbit/s、平均強度が0.1mWのレーザー光であ
る信号光を波長変換する方法の好適例を図1を用いて説
明する。
【0030】制御光としては、λcが1560nm、パ
ルス幅が60ps、伝送速度が2.5Gbit/s、平
均強度が1Wのレーザー光を使用する。信号光と励起光
とはカップラC1で合波されガラスファイバのコアGに
入射される。
【0031】励起光としては、λeが1480nm、平
均強度が30〜100mWのレーザー光を使用する。励
起光はカップラC2で合波されコアGに入射する。
【0032】コアGから出射された光はカップラC3を
通して分離され、波長1558〜1549nmの波長変
換光、すなわち変調信号光が得られる。この変調信号光
の強度低下は前記Erから放出された光による増幅によ
り補償され、前記強度低下は実用上問題ないものとな
る。
【0033】
【発明の効果】本発明によれば、長さの短い光導波体に
より信号光を変調でき、かつこの変調にともなうロスを
低減できる。
【0034】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を信号光の波長変換に適用する場合の説
明図。
【符号の説明】
G :光導波体 C1、C2、C3:カップラ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ErまたはTmを含有する光導波体に、波
    長がλsである信号光と、波長がλcであって1nm≦
    |λc−λs|≦50nmである制御光と、波長がλs
    およびλcのいずれよりも小さいλeであって、Erま
    たはTmから波長が(λs−100nm)〜(λs+3
    00nm)である光を放出させることができる励起光と
    を入射し、該信号光とは位相または波長が異なる変調信
    号光を該光導波体から出射させることを特徴とする信号
    光の変調方法。
  2. 【請求項2】光導波体がErを含有し、λsが1520
    〜1630nmであり、λeが970〜990nmまた
    は1470〜1490nmである請求項1に記載の信号
    光の変調方法。
  3. 【請求項3】光導波体が、下記酸化物基準のモル%表示
    で本質的に、 Bi 25〜70%、 B+SiO 5〜74.9%、 Al+Ga 0.1〜30%、 CeO 0〜10%、 からなるマトリクスガラスに、該マトリクスガラス10
    0質量部当り0.001〜10質量部の割合でErが添
    加されているガラスである請求項1または2に記載の信
    号光の変調方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2006035722A1 (ja) * 2004-09-29 2006-04-06 Asahi Glass Company, Limited 非線形ファイバ、波長変換方法および波長変換器
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