JP2002031725A - 光ファイバ - Google Patents

光ファイバ

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JP2002031725A
JP2002031725A JP2000216116A JP2000216116A JP2002031725A JP 2002031725 A JP2002031725 A JP 2002031725A JP 2000216116 A JP2000216116 A JP 2000216116A JP 2000216116 A JP2000216116 A JP 2000216116A JP 2002031725 A JP2002031725 A JP 2002031725A
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optical fiber
core
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germanium
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JP2000216116A
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English (en)
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Hirofumi Saito
裕文 齋藤
Shinichi Arai
慎一 荒井
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Furukawa Electric Co Ltd
Original Assignee
Furukawa Electric Co Ltd
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  • Optical Fibers, Optical Fiber Cores, And Optical Fiber Bundles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 接続相手側の光ファイバとの接続特性が良好
で、機械的強度等の信頼性が高く、小型のファイバグレ
ーティング形成に適する光ファイバを提供する。 【解決手段】 コア1の外周側をコア1よりも屈折率が
小さいクラッド3で覆う。コア1には純石英との比屈折
率差に換算した値が0.4%以上となるようにゲルマニ
ウムを添加する。コア1のクラッド3に対する比屈折率
差の値をΔT(%)とし、シングルモード光ファイバに
おけるコアのクラッドに対する比屈折率差の値をΔS
(%)としたとき、ΔTをΔS−0.05%以上かつΔ
S+0.05%以下と成し、使用波長光に対するモード
フィールド径の値をA(μm)とし、前記接続相手側の
光ファイバにおける前記使用波長光に対するモードフィ
ールド径の値をB(μm)としたとき、Aの値をB−1
μm以上かつB+1μm以下と成し、実効遮断波長を
1.30μm以下とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光通信に用いられ
る光ファイバに関するものであり、特にファイバグレー
ティング等の光部品として用いられる光ファイバに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】光通信用の光伝送路として、1.3μm
零分散シングルモード光ファイバ(以下、シングルモー
ド光ファイバと称する)が広く用いられている。シング
ルモード光ファイバは、図3に示すように、コア1の外
周側をコア1よりも屈折率が小さいクラッド3で覆って
形成される光ファイバであって、一般に、クラッド3は
純石英により形成され、コア1はゲルマニウムを添加
(ドープ)した石英系ガラスにより形成されている。
【0003】シングルモード光ファイバにおいて、コア
1のクラッド3に対する比屈折率差の値(ΔS)は約
0.35%と成し、波長1.55μm(1550nm)
光に対するモードフィールド径の値は10.1μm程度
と成している。また、シングルモード光ファイバの実効
遮断波長は1.30μm以下と成している。
【0004】上記のようなシングルモード光ファイバを
用いた光ファイバ型光部品として、例えばファイバグレ
ーティング(FBG)や光ファイバカプラ、光ファイバ
センサ等が用いられている。このうち、ファイバグレー
ティングは、例えば波長多重伝送システムにおいて、予
め定めた設定波長の光を反射する光反射用の光部品とし
て注目されている。
【0005】従来のファイバグレーティングは、シング
ルモード光ファイバのコアを形成するゲルマニウム(G
e)ドープ石英(SiO)ガラスに強い紫外光を照射
することによって、紫外光が照射された部位の屈折率を
高め、それにより、シングルモード光ファイバのコア内
に周期的な屈折率変化を起こさせ、回折格子を形成した
ものである。ファイバグレーティングの形成方法として
は、例えば、フェイズマスク法やボログラフィック法が
知られている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記ファイ
バグレーティングを形成するときには、一般に、光ファ
イバのグレーティング形成領域の被覆を剥がし、この被
覆除去したグレーティング形成領域に紫外光を照射して
グレーティングの形成(書き込み)を行なうため、被覆
剥離作業で光ファイバの表面に生じる傷や、紫外光照射
による熱的・化学的影響によって光ファイバの機械的強
度の低下が生じ、信頼性の低下が生じる。
【0007】しかしながら、従来のファイバグレーティ
ングは、上記の如くシングルモード光ファイバを用いて
形成されており、シングルモード光ファイバにドープさ
れているゲルマニウムのドープ量(添加量)は少ない
(純石英との比屈折率差Δに換算した値が0.35%程
度である)ために、グレーティング形成によって所望の
特性を得ようとした場合にグレーティングの形成長さが
長くなり、それに伴い、上記光ファイバの機械的強度の
低下する部分の長さが長くなり、ファイバグレーティン
グの信頼性を向上させることができないといった問題が
あった。
【0008】また、グレーティングの形成長さが長くな
ると、その分だけ取り扱いが容易でなくなり、ファイバ
グレーティングをモジュール化して光モジュールとする
場合にも、光モジュールの小型化が困難となるといった
問題もあった。
【0009】なお、周知の如く、零分散波長を約1.5
5μmとした分散シフト光ファイバが開発されており、
この光ファイバは、図4に示すような、コア1の周りを
サイドコア2で覆い、その周りをクラッド3で覆った屈
折率プロファイルを有し、コア1へのゲルマニウムドー
プ量を多くしている。そして、この分散シフト光ファイ
バにグレーティングを形成する場合は、ゲルマニウムが
ドープされている領域の屈折率変化量が大きくなるた
め、グレーティング長を短くすることが可能となる。
【0010】しかしながら、この種の分散シフト光ファ
イバは、コア1のクラッド3に対する比屈折率差が例え
ば同図において0.9%であるように、シングルモード
光ファイバにおける値と大きく異なり、また、波長多重
伝送システムにおいて用いられる使用波長光(一般に
1.55μm帯の光)に対するモードフィールド径がシ
ングルモード光ファイバに比べて小さい。したがって、
分散シフト光ファイバはシングルモード光ファイバとの
接続特性が悪く(接続損失が大きく)、例えば上記波長
多重伝送システムにおける損失増加を招くといった問題
があった。
【0011】また、この分散シフト光ファイバは、1.
55μm付近での波長分散を零とするため、使用波長帯
として想定されない1.3μm付近でのシングルモード
動作が保証されておらず、1.3μm帯の光伝送に適さ
ないものとなることもある。
【0012】本発明は上記従来の課題を解決するために
成されたものであり、その目的は、シングルモード光フ
ァイバ等の接続相手側の光ファイバとの接続特性が良好
で、かつ、機械的強度等の信頼性が高く、小型のファイ
バグレーティング光モジュールを形成可能な光ファイバ
を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は次のような構成をもって課題を解決するた
めの手段としている。すなわち、第1の発明は、コアの
外周側を該コアよりも屈折率が小さいクラッドで覆って
形成される光ファイバであって、前記コアにはゲルマニ
ウムが添加され、該ゲルマニウムの添加量は純石英との
比屈折率差に換算した値が0.4%以上と成しており、
前記コアの前記クラッドに対する比屈折率差の値をΔT
(%)とし、接続相手側の光ファイバにおけるコアのク
ラッドに対する比屈折率差の値をΔS(%)としたと
き、ΔTをΔS−0.05%以上かつΔS+0.05%
以下と成し、使用波長光に対するモードフィールド径の
値をA(μm)とし、前記接続相手側の光ファイバにお
ける前記使用波長光に対するモードフィールド径の値を
B(μm)としたとき、Aの値をB−1μm以上かつB
+1μm以下と成し、実効遮断波長が1.30μm以下
と成している構成をもって課題を解決する手段としてい
る。
【0014】また、第2の発明は、上記第1の発明の構
成に加え、前記コアはゲルマニウムとフッ素を添加した
石英系ガラスにより形成されている構成をもって課題を
解決する手段としている。
【0015】さらに、第3の発明は、上記第1の発明の
構成に加え、前記コアはゲルマニウムを添加した石英系
ガラスにより形成され、クラッドはゲルマニウムとフッ
素を添加した石英系ガラスにより形成されている構成を
もって課題を解決する手段としている。
【0016】さらに、第4の発明は、上記第1又は第2
又は第3の発明の構成に加え、少なくともゲルマニウム
が添加されている領域にグレーティングを形成した構成
をもって課題を解決する手段としている。
【0017】上記構成の本発明において、コアに添加さ
れているゲルマニウムは、石英との比屈折率差に換算し
た値(添加濃度)が0.4%以上と成しており、この値
はシングルモード光ファイバに比べて大きく、紫外光照
射によるコア等のゲルマニウム添加部の屈折率変化量の
度合いが大きい。
【0018】したがって、本発明の光ファイバは、シン
グルモード光ファイバと比較した場合、同じ機能を得る
ために必要なグレーティング形成長さが短くてすみ、そ
の分だけ取り扱いが容易となり、小型なファイバグレー
ティング光モジュールの形成が可能となる。また、本発
明の光ファイバは、上記の如く、同じ機能を得るために
必要なグレーティング形成長さがシングルモード光ファ
イバより短くなる分だけ、機械的強度の低下が低減さ
れ、より信頼性の高いファイバグレーティングを形成可
能となる。
【0019】さらに、本発明の光ファイバは、コアのク
ラッドに対する比屈折率差の値をΔT(%)とし、接続
相手側の光ファイバにおけるコアのクラッドに対する比
屈折率差の値をΔS(%)としたとき、ΔTをΔS−
0.05%以上かつΔS+0.05%以下と成し、使用
波長光に対するモードフィールド径の値をA(μm)と
し、前記接続相手側の光ファイバにおける前記使用波長
光に対するモードフィールド径の値をB(μm)とした
とき、Aの値をB−1μm以上かつB+1μm以下と成
しており、コアのクラッドに対する比屈折率差および使
用波長光に対するモードフィールド径が接続相手側の光
ファイバにおける値に近い値であるために、接続相手側
の光ファイバとの接続特性が良好となる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。なお、本実施形態例の説明におい
て、従来例と同一名称部分には同一符号を付し、その重
複説明は省略する。図1には、本発明に係る光ファイバ
の第1実施形態例(実施形態例1)の屈折率プロファイ
ルが示されている。
【0021】同図に示すように、本実施形態例の光ファ
イバは、コア1の外周側をコア1よりも屈折率が小さい
クラッド3で覆って形成される光ファイバである。前記
コア1はゲルマニウムとフッ素(F)を添加した石英系
ガラス(SiO−GeO−F)により形成されてお
り、コア1へのゲルマニウムの添加量は純石英との比屈
折率差に換算した値が0.4%以上と成している。クラ
ッド3は純石英ガラス(SiO)により形成されてい
る。
【0022】また、本実施形態例の光ファイバは、表1
に示すように、コア1のクラッド3に対する比屈折率差
の値(ΔT)が0.35%と成しており、この値は接続
相手側光ファイバとしてのシングルモード光ファイバに
おけるコア1のクラッド3に対する比屈折率差の値(Δ
S)と等しい値である。
【0023】
【表1】
【0024】さらに、表1に示すような構造の光ファイ
バを試作した。ここで、クラッド外径は125μm、被
覆後の外径は250μmとなるようにした。本実施形態
例の光ファイバは、使用波長光としての波長1.55μ
m光に対するモードフィールド径の値Aが10.2μm
と成しており、この値Aはシングルモード光ファイバの
モードフィールド径の値B−1μm以上B+1μm以下
(ここでは、シングルモード光ファイバのモードフィー
ルド径が10.1μmであるから、A=B+0.1μ
m)である。また、本実施形態例の光ファイバの実効遮
断波長は1.30μm以下の1.28μmと成してい
る。
【0025】なお、表1には、図4に示した分散シフト
光ファイバの特性も示されており、この分散シフト光フ
ァイバは、コア1のクラッド3に対する比屈折率差が
0.90%と大きく、石英に高濃度のゲルマニウムがド
ープされている。
【0026】本実施形態例は上記のように構成されてお
り、コア1へのゲルマニウムの添加量がシングルモード
光ファイバに比べて大きいために、紫外光照射によるコ
ア部の屈折率変化量の度合いが大きく、同じ遮断特性
(アイソレーション)を得るために必要なグレーティン
グ長さが、シングルモード光ファイバに比べて短くてす
む。
【0027】実際に、本発明者が、表1に示したそれぞ
れの光ファイバについて、コア1のグレーティング形成
領域に紫外光を照射してグレーティングを形成し、アイ
ソレーションが31dBとなる遮断特性を得るために必
要なグレーティングの長さを求めたところ、表2に示す
結果が得られた。
【0028】
【表2】
【0029】表2から明らかなように、本実施形態例の
光ファイバは、同じ遮断特性(アイソレーション)を得
るために必要なグレーティング長さが、シングルモード
光ファイバに比べて格段に短くてすむことが分かった。
【0030】したがって、本実施形態例の光ファイバを
ファイバグレーティングとして適用すると、シングルモ
ード光ファイバを用いて形成したファイバグレーティン
グに比べてグレーティング形成長さが短くてすむ分だけ
取り扱いが容易となり、小型なファイバグレーティング
光モジュールの形成が可能となる。
【0031】また、本実施形態例の光ファイバは、上記
の如く、同じ機能を得るために必要なグレーティング形
成長さがシングルモード光ファイバより短くなる分だ
け、機械的強度の低下を低減することができ、より信頼
性の高いファイバグレーティングを形成できる。
【0032】実際に、本発明者が表1に示した各光ファ
イバにそれぞれ上記グレーティングを形成して、これら
のファイバグレーティングに14.7Nまで荷重を加え
て引っ張り強度試験を行なった結果、表3の結果が得ら
れ、本実施形態例の光ファイバがシングルモード光ファ
イバよりも機械的強度の低下が少ないことが確認でき
た。なお、表3に示す試験結果は、それぞれの光ファイ
バごとに50個ずつファイバグレーティングを形成し
(サンプル数nをそれぞれ、n=50とし)、その中で
破断した光ファイバの数を調べた結果である。
【0033】
【表3】
【0034】また、本実施形態例の光ファイバは、コア
1のクラッド3に対する比屈折率差および使用波長光に
対するモードフィールド径がシングルモード光ファイバ
における値と同等の値であり、実効遮断波長も1.3μ
m以下と成しているために、接続相手側の光ファイバと
の接続特性が良好で、使用波長光(この場合、1.55
μm帯の波長の光)の伝送特性も良好な光ファイバとす
ることができる。
【0035】実際に、本発明者が本実施形態例の光ファ
イバ、シングルモード光ファイバ、分散シフト光ファイ
バをそれぞれシングルモード光ファイバと接続したとき
の接続損失を求めた結果、表4に示す結果が得られた。
【0036】
【表4】
【0037】この表から明らかなように、本実施形態例
の光ファイバは、融着接続とメカニカルスプライス接続
の両方において、シングルモード光ファイバとの接続損
失が小さく、その値はシングルモード光ファイバ同士の
接続損失と大差がなかった。それに対し、分散シフト光
ファイバは、表4に示すように、シングルモード光ファ
イバとの接続特性が悪く、したがって、たとえ表3に示
したようにファイバグレーティングとしての機械的強度
特性は良好であっても波長多重伝送システム等のシステ
ムに適用する際、好ましくないことが分かった。
【0038】以上のように、本実施形態例の光ファイバ
は、ファイバグレーティングとして用いたときに、その
機械的強度が良好で小型の光モジュールを形成すること
ができるし、シングルモード光ファイバとの接続特性も
良好であり、強度特性と光学的特性の両方が良好な優れ
た光ファイバであり、例えば波長多重伝送等の光通信シ
ステムに適した優れたファイバグレーティング用の光フ
ァイバとすることができる。
【0039】次に、本発明に係る光ファイバの第2実施
形態例について説明する。図2の(a)〜(c)には、
本第2実施形態例として、具体例1〜3の屈折率プロフ
ァイルがそれぞれ示されている。また、具体例1〜3の
コア1およびクラッド3の組成および特性が表5に示さ
れている。
【0040】
【表5】
【0041】本第2実施形態例の光ファイバは、上記第
1実施形態例とほぼ同様に構成されており、本第2実施
形態例が上記第1実施形態例と異なる特徴的なことは、
コア1およびクラッド3の組成を表5に示した値とした
ことである。
【0042】具体的には、図2の(a)および表5に示
すように、具体例1の光ファイバは、コア1とクラッド
3に同量(純石英との比屈折率差Δに換算した値が+
0.51%となる量)のゲルマニウムをドープしてお
り、クラッド3には純石英との比屈折率差に換算したと
きに−0.34%となる量だけフッ素をドープしてい
る。上記組成により、具体例1は、コア1のクラッド3
に対する比屈折率差を0.34%としている。
【0043】また、同図の(b)および表5に示すよう
に、具体例2の光ファイバは、コア1に純石英との比屈
折率差Δに換算した値が+0.49%となる量のゲルマ
ニウムをドープしており、クラッド3には純石英との比
屈折率差Δに換算した値が+0.15%となる量のゲル
マニウムをドープしており、さらに、コア1とクラッド
3に同量(純石英との比屈折率差Δに換算した値が−
0.15%となる量)のフッ素をドープしている。上記
組成により、具体例2はコア1のクラッド3に対する比
屈折率差を0.34%としている。
【0044】また、同図の(c)および表5に示すよう
に、具体例3の光ファイバは、コア1とクラッド3に互
いに異なる量のゲルマニウムとフッ素をドープしてい
る。すなわち、コア1には純石英との比屈折率差Δに換
算した値が+0.53%となる量のゲルマニウムと−
0.08%となるフッ素をドープしており、クラッド3
には純石英との比屈折率差Δに換算した値が+0.15
%となる量のゲルマニウムと−0.06%となるフッ素
をドープしている。上記組成により、具体例3はコア1
のクラッド3に対する比屈折率差を0.36%としてい
る。
【0045】本第2実施形態例の各具体例は以上のよう
に構成されており、各具体例も上記第1実施形態例と同
様に、コア1にドープするゲルマニウムのドープ量がシ
ングルモード光ファイバに比べて多いことから、上記第
1実施形態例と同様に、シングルモード光ファイバと比
較した場合に、同じ機能を得るために必要なグレーティ
ング形成長さが短くてすみ、その分だけ取り扱いが容易
となり、小型なファイバグレーティング光モジュールを
形成できるし、機械的強度の低下を低減して信頼性の高
いファイバグレーティングを形成できる。
【0046】また、本第2実施形態例の光ファイバも上
記第1実施形態例と同様に、コアのクラッドに対する比
屈折率差、使用波長光(ここでは1.55μmの光)に
対するモードフィールド径がシングルモード光ファイバ
と同等であり、実効遮断波長が1.3μm以下であるた
めに、シングルモード光ファイバと小さい接続損失で接
続でき、使用波長光の伝搬特性も良好で、光学特性と強
度特性が共に良好な優れた光ファイバとすることがで
き、例えば波長多重伝送システムに適したグレーティン
グ用の光ファイバとすることができる。
【0047】なお、本発明は上記実施形態例に限定され
ることはなく、様々な実施の態様を採り得る。例えば本
発明において、コア1やクラッド3にドープするゲルマ
ニウムやフッ素のドープ量は特に限定されるものではな
く、コア1にドープするゲルマニウムのドープ量を純石
英との比屈折率差に換算して0.4%以上とし、かつ、
コアのクラッドに対する比屈折率差、使用波長光に対す
るモードフィールド径を上記各実施形態例のようにシン
グルモード光ファイバ等の接続相手側の光ファイバに近
い特性となるようにすることにより、上記各実施形態例
と同様の効果を奏することができる。
【0048】
【発明の効果】本発明によれば、コアへのゲルマニウム
ドープ量を0.4%以上に多くし、かつ、コアのクラッ
ドに対する比屈折率差の値、使用波長光に対するモード
フィールド径の値を接続相手側の光ファイバに近い値と
したものであるから、紫外光照射によるコア部の屈折率
変化量の度合いを大きくして、同じ機能を得るために必
要なグレーティング形成長さを短くし、かつ、接続相手
側の光ファイバとの接続特性を良好にすることができ
る。また、本発明は、実効遮断波長を1.3μm以下と
しているので、例えば前記使用波長光を波長多重伝送用
の波長として一般的な1.55μm帯の波長としたとき
の光伝送特性も良好にできる。
【0049】また、第2、第3の発明によれば、コアは
ゲルマニウムとフッ素を添加した石英系ガラスにより形
成したり、コアはゲルマニウムを添加した石英系ガラス
により形成し、かつ、クラッドはゲルマニウムとフッ素
を添加した石英系ガラスにより形成したりすることによ
り、従来の光ファイバ製造技術を用いて上記優れた効果
を奏する光ファイバを容易に得ることができる。
【0050】さらに、第4の発明によれば、少なくとも
コアのグレーティング形成領域にグレーティングを形成
したものであるから、上記効果を奏し、機械的強度の低
下抑制が可能で、取り扱いが容易な小型のファイバグレ
ーティング光モジュールを形成でき、しかも、シングル
モード光ファイバとの接続特性も良好な優れた光ファイ
バとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る光ファイバの第1実施形態例の屈
折率プロファイルを示す要部構成図である。
【図2】本発明に係る光ファイバの第2実施形態例の屈
折率プロファイルを示す要部構成図である。
【図3】標準的なシングルモード光ファイバの屈折率プ
ロファイルを示す要部構成図である。
【図4】波長1.55μmに零分散を有する分散シフト
光ファイバの屈折率プロファイルを示す要部構成図であ
る。
【符号の説明】
1 コア 2 サイドコア 3 クラッド

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コアの外周側を該コアよりも屈折率が小
    さいクラッドで覆って形成される光ファイバであって、
    前記コアにはゲルマニウムが添加され、該ゲルマニウム
    の添加量は純石英との比屈折率差に換算した値が0.4
    %以上と成しており、前記コアの前記クラッドに対する
    比屈折率差の値をΔT(%)とし、接続相手側の光ファ
    イバにおけるコアのクラッドに対する比屈折率差の値を
    ΔS(%)としたとき、ΔTをΔS−0.05%以上か
    つΔS+0.05%以下と成し、使用波長光に対するモ
    ードフィールド径の値をA(μm)とし、前記接続相手
    側の光ファイバにおける前記使用波長光に対するモード
    フィールド径の値をB(μm)としたとき、Aの値をB
    −1μm以上かつB+1μm以下と成し、実効遮断波長
    が1.30μm以下と成していることを特徴とする光フ
    ァイバ。
  2. 【請求項2】 コアはゲルマニウムとフッ素を添加した
    石英系ガラスにより形成されていることを特徴とする請
    求項1記載の光ファイバ。
  3. 【請求項3】 コアはゲルマニウムを添加した石英系ガ
    ラスにより形成され、クラッドはゲルマニウムとフッ素
    を添加した石英系ガラスにより形成されていることを特
    徴とする請求項1記載の光ファイバ。
  4. 【請求項4】 少なくともゲルマニウムが添加されてい
    る領域にグレーティングを形成したことを特徴とする請
    求項1又は請求項2又は請求項3記載の光ファイバ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009150800A (ja) * 2007-12-21 2009-07-09 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 光ファイバセンサ及び光ファイバセンサを用いた歪み及び温度測定方法
CN103149630A (zh) * 2013-03-06 2013-06-12 长飞光纤光缆有限公司 一种低衰减单模光纤

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JP2009150800A (ja) * 2007-12-21 2009-07-09 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 光ファイバセンサ及び光ファイバセンサを用いた歪み及び温度測定方法
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