JP2003107408A - 折り畳み眼鏡におけるノーズパッド付きブリッジ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 作製が簡単で折り畳み時にも支障にならず、
見た目にもスマートな折り畳み眼鏡におけるノーズパッ
ド付きブリッジを提供すること。 【解決手段】 左右一対のレンズ１・１と；ブリッジ２
と；可屈テンプル３・３とを少なくとも含んで構成され
る折り畳み眼鏡において、当該ブリッジ２は、外側両端
にそれぞれレンズ止着部品21・21を配設する一方、内側
にはノーズパッド４が取付可能に構成された持出部22ａ
が略中央の前方または後方に一体に捩曲持出して略Ｔ字
形状を呈する取付片22を配設し、これら外側のレンズ止
着部品21・21および内側の取付片22を挟み部材23・23に
よって上下から積重して軸支せしめ、レンズ止着部品21
・21の挟持部位には軸支ピン21ａをピボットとするヒン
ジ部が作出されることによって折り畳み眼鏡をコンパク
トに折り畳むことができるように構成するという技術的
手段を採用した。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、折り畳み眼鏡の部
品の改良、更に詳しくは、作製が簡単で折り畳み時にも
支障にならず、見た目にもスマートな折り畳み眼鏡にお
けるノーズパッド付きブリッジに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】周知のとおり、眼鏡は常時携帯して必要
な時に掛けて使用するものであることから、携帯の便を
図るために、携帯時には折り畳んでコンパクトにできる
ように構成した折り畳み式の眼鏡フレームが存在する。

【０００３】このような折り畳み眼鏡は、通常、左右両
側のテンプルの中央近傍と基端部、更にブリッジにも枢
結機構を配設して作製することにより六つ折りにするこ
とができる。

【０００４】ところで、このような便利な折り畳み眼鏡
ではあるが、眼鏡を作製する材料にあっては、軽量化か
つ簡素な構造にすることによるコストダウンが必須課題
であった。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記欠点に
鑑みて為されたものであり、その目的とするところは、
作製が簡単で折り畳み時にも支障にならず、見た目にも
スマートな折り畳み眼鏡におけるノーズパッド付きブリ
ッジを提供することにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明者が上記課題を解
決するために採用した手段を添付図面を参照して説明す
れば次のとおりである。

【０００７】即ち、本発明は、左右一対のレンズ１・１
と；このレンズ１・１を連結するブリッジ２と；フロン
ト側方から持ち出され、基端部がヒンジ枢支されて、か
つ、中央近傍が折り畳み可能に枢結された可屈テンプル
３・３とを少なくとも含んで構成される折り畳み眼鏡に
おいて、当該ブリッジ２は、外側両端にそれぞれレンズ
止着部品21・21を配設する一方、内側にはノーズパッド
４が取付可能に構成された持出部22ａが略中央の前方ま
たは後方に一体に捩曲持出して略Ｔ字形状を呈する取付
片22を配設し、これら外側のレンズ止着部品21・21およ
び内側の取付片22を挟み部材23・23によって上下から積
重して軸支せしめ、レンズ止着部品21・21の挟持部位に
は軸支ピン21ａをピボットとするヒンジ部が作出される
ことによって折り畳み眼鏡をコンパクトに折り畳むこと
ができるように構成するという技術的手段を採用した。

【０００８】また、本発明は、上記課題を解決するため
に、必要に応じて上記手段に加え、ブリッジ２を構成す
るレンズ止着部品21および取付片22および挟み部材23
を、薄板金属板を打ち抜き成形して作製するという技術
的手段を採用した。

【０００９】更にまた、本発明は、上記課題を解決する
ために、必要に応じて上記手段に加え、レンズ止着部品
21をレンズ１を抱持するリムに連結するという技術的手
段を採用した。

【００１０】更にまた、本発明は、上記課題を解決する
ために、必要に応じて上記手段に加え、ノーズパッド４
をサドル形状に一体成形するという技術的手段を採用し
た。

【００１１】

【発明の実施の形態】本発明の実施形態を具体的に図示
した図面に基いて更に詳細に説明すると次のとおりであ
る。

【００１２】本発明の実施形態を図１から図４に基いて
説明する。図中、符号１で指示するものはレンズであ
り、符号２で指示するものはこれらのレンズ１・１を連
結するブリッジである。

【００１３】また、符号３で指示するものは可屈テンプ
ルであり、この可屈テンプル３はフロント側方から持ち
出され、基端部がヒンジ枢支されて、かつ、中央近傍が
折り畳み可能に枢結されている。

【００１４】本実施形態における折り畳み眼鏡について
以下に説明する。折り畳み眼鏡を携帯するためにフレー
ムを折り畳む場合には、まず、可屈テンプル３の中央近
傍の折り畳み用ヒンジ部31を回動中心として可屈テンプ
ル３の先端を内方に回動させて二つ折りの状態に折り畳
む。

【００１５】そして、可屈テンプル３の基端部のヒンジ
を回転中心として、既に折り畳まれた各可屈テンプル３
を更にレンズ１側に折り畳む。

【００１６】然る後、ブリッジ２の両端部分と各レンズ
１との間に形成された折り畳み用ヒンジ部を回動中心と
して二箇所を折り畳むと、折り畳まれたレンズ１・１の
間に二つ折りにされたテンプル部分を収納することがで
きる（図２参照）。

【００１７】そして、折り畳み眼鏡を使用する場合には
上記の折り畳み手順とは逆の手順で折り起こす。即ち、
先ず二つ折りに折り畳まれたレンズ１・１を開き、ヒン
ジを回動中心としてテンプルをレンズ１に対して略直角
に開いた後、中央近傍の折り畳み用ヒンジ部31を回動中
心として二つ折りに折り畳まれた可屈テンプル３を約１
８０°に開くと図１のような通常の眼鏡の形態にするこ
とができる。

【００１８】本実施形態の特徴を図３に示した分解拡大
斜視図に基づいて説明する。本実施形態の折り畳み眼鏡
のブリッジ２においては、外側両端にそれぞれレンズ止
着部品21・21を配設する。このレンズ止着部品21は捩じ
り成形して、レンズに添合する止着部を一体に作製する
ことができる。

【００１９】また、内側には取付片22が配設され、この
取付片22は、持出部22ａが略中央の前方または後方（本
実施形態では接眼側にあたる後方）に捩じ曲げて一体に
持出形成して略Ｔ字形状を呈している。この取付片22に
おける持出部22ａは、止着ネジなどによってノーズパッ
ド４が取付可能に構成されている。

【００２０】そして、これら外側のレンズ止着部品21・
21および内側の取付片22を挟み部材23・23によって上下
から積重せしめ、レンズ止着部品21・21の挟持部位には
軸支ピン21ａをピボットとするヒンジ部が作出される一
方、取付片22は取付ピン22ｂによって止着されている。

【００２１】従って、このように作出されたヒンジ部に
おいて回動折り畳みさせることによって折り畳み眼鏡が
コンパクトに折り畳むことができるのである。この際、
可屈テンプル３・３を折り畳むと共に、ブリッジ部の折
り畳み時に当該取り付けたノーズパッド４を押し下げる
ことによってレンズを交わしてピッタリと折り畳むこと
ができる。

【００２２】また、本実施形態では、ブリッジ２を構成
するレンズ止着部品21および取付片22および挟み部材23
は、薄板金属板を打ち抜き成形して作製することによっ
て、材料コストの削減および軽量化を実現することがで
きる。

【００２３】なお、本実施形態の眼鏡はレンズ止着部品
21がレンズ１を直接止着するリムレス眼鏡になっている
が、レンズ止着部品21はレンズ１を抱持するリムに連結
することによってフルリム眼鏡に作製することも当然に
可能であるし、若しくは、ハーフリムの眼鏡フレームに
採用することもできる。

【００２４】また、本実施形態では、ノーズパッド４を
サドル形状に一体成形することによって、組み立て作業
を簡素化すると共に、着用者の鼻頭へのフィット感も向
上せしめることができる。

【００２５】本発明は概ね上記のように構成されるが、
本発明は図示の実施形態に限定されるものでは決してな
く、「特許請求の範囲」の記載内において種々の変更が
可能であって、例えば、ブリッジ２の取付片22の持出部
22ａはツイスト状の捩じり一体成形でも良いし、溶接で
も良い。また、ノーズパッド４の形状も様々に変更する
ことができ、何れのものも本発明の技術的範囲に属す
る。

【００２６】

【発明の効果】以上、実施形態をもって説明したとお
り、本発明においては、ブリッジ部分に持出部を一体成
形したことによってノーズパッドの取り付けが簡単にで
きる。また、要すれば、折り畳み眼鏡の構成部品を薄板
金属板を打ち抜き成形することによって、材料コストの
削減および軽量化を実現することができ、また、デザイ
ン的にもスッキリとさせることができることから、産業
上における利用価値は頗る高いものがある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施形態の折り畳み眼鏡を表わす全体
斜視図である。

【図２】本発明の実施形態の折り畳み眼鏡を折り畳んだ
状態を表わす上面図である。

【図３】本発明の実施形態におけるブリッジの分解拡大
斜視図である。

【図４】本発明の実施形態におけるブリッジの部分拡大
正面図である。

【符号の説明】

１ レンズ ２ ブリッジ 21 レンズ止着部品 21ａ 軸支ピン 22 取付片 22ａ 持出部 22ｂ 止着ピン 23 挟み部材 ３ 可屈テンプル 31 折り畳み用ヒンジ部 ４ ノーズパッド

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 左右一対のレンズ１・１と；このレンズ
   １・１を連結するブリッジ２と；フロント側方から持ち
   出され、基端部がヒンジ枢支されて、かつ、中央近傍が
   折り畳み可能に枢結された可屈テンプル３・３とを少な
   くとも含んで構成される折り畳み眼鏡において、当該ブ
   リッジ２は、外側両端にそれぞれレンズ止着部品21・21
   を配設する一方、内側にはノーズパッド４が取付可能に
   構成された持出部22ａが略中央の前方または後方に一体
   に捩曲持出して略Ｔ字形状を呈する取付片22を配設し、
   これら外側のレンズ止着部品21・21および内側の取付片
   22を挟み部材23・23によって上下から積重して軸支せし
   め、レンズ止着部品21・21の挟持部位には軸支ピン21ａ
   をピボットとするヒンジ部が作出されることによって折
   り畳み眼鏡をコンパクトに折り畳むことができることを
   特徴とする折り畳み眼鏡におけるノーズパッド付きブリ
   ッジ。
2. 【請求項２】 ブリッジ２を構成するレンズ止着部品21
   および取付片22および挟み部材23が、薄板金属板を打ち
   抜き成形して作製されていることを特徴とする請求項１
   記載の折り畳み眼鏡におけるノーズパッド付きブリッ
   ジ。
3. 【請求項３】 レンズ止着部品21はレンズ１を抱持する
   リムに連結されていることを特徴とする請求項１または
   ２記載の折り畳み眼鏡におけるノーズパッド付きブリッ
   ジ。
4. 【請求項４】 ノーズパッド４がサドル形状に一体成形
   されていることを特徴とする請求項１〜３の何れか一つ
   に記載の折り畳み眼鏡におけるノーズパッド付きブリッ
   ジ。