JP2002328341A - 折り畳み式眼鏡フレーム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】最近のファッション界は眼鏡業界においてもス
リム化が進み、使用時には充分な視野を確保できながら
も、携帯時にはスリムでコンパクトに且つ安定に、まと
まるように折り畳みが可能になるよう、折り畳み式眼鏡
フレームの提供ができるようにすることを目的とするも
のである。 【構成】レンズを装着する一対のレンズ枠と該レンズ枠
が近接する部分同士を連結するブリッジと、レンズ枠の
端部に蝶番を介して取付けられたテンプルとを備えて成
る眼鏡フレームにおいて、ブリッジの両端と左右レンズ
枠との間に折り畳み用蝶番を介在させるとともに、左右
テンプルの略中間位置部分に折り畳み用蝶番を設け、折
り畳みを可能にし、テンプル部のヨロイ側の基端とモダ
ンの突端側に磁石を対向してはめ込み、テンプル部が略
中間位置部分で折り畳み時に磁力により吸引着接されス
リムで一体感を感じさせるように構成するものである。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は主として眼鏡、サングラ
ス、又は老眼鏡に用いられる類の折り畳み式眼鏡フレー
ムに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】一般に携帯用折り畳み式眼鏡枠は老眼鏡
等に多くの使用頻度があった。その理由としては生理的
に老眼の多くは細かな書類等を視るときには必要とする
もので通常の場合は必要性が少ない。それら諸事情の為
に携帯用折り畳み眼鏡は老眼鏡に多く視られた。そこ
で、携帯の便を図るためにレンズを細幅（俗称、“かに
目型”眼鏡）に形成し、テンプルをその基端部で折り畳
み、携帯時に嵩張らないようにした。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】最近では、前述したよ
うに眼鏡枠に於いてもファッション性が高くポピュラー
な、眼鏡、サングラスに於いても携帯に便利な折り畳み
式の眼鏡枠の需要が高くなってきた。ところが、上記の
ような“かに目型”眼鏡の老眼鏡型式では比較的コンパ
クトで嵩張らないことから携帯には便利なものの、レン
ズが細幅に形成されていることから、使用時には視野が
狭く使い難いと言う問題があった。又、此の“かに目
型”眼鏡の老眼鏡枠は老眼鏡使用時において手元の書類
を見るときには焦点が合って良いがその状態で遠くを視
ようとすると焦点がずれて視にくくなる、その為にレン
ズを細幅に形成しその上部より視点を変え遠くを視るよ
うに考案されたものである。本発明は上記問題点に鑑み
提案されたもので、最近はレンズ製造技術も発展し遠近
両用のレンズが開発され、通常のレンズ玉型の形状に形
成され使用時には充分な視野と、視点を変えなくても遠
方が明瞭に視界が確保できながらも、携帯には折り畳ん
でコンパクトでスマートにまとめられるようにした、折
り畳み式眼鏡フレームを提供できるようにすることを目
的とするものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明にかかる、折り畳み式眼鏡フレームは、レン
ズを装着する一対のレンズ枠と該レンズ枠が近接する部
分同士を連結するブリッジと、レンズ枠の端部にヨロイ
更に蝶番を介して取付けられたテンプルとを備えて成る
眼鏡フレームにおいて、ブリッジと左右レンズ枠との間
に折り畳み用蝶番部を介在させるとともに、各テンプル
の略中間位置部分に折り畳み用蝶番部を設ける。それぞ
れの折り畳まれたテンプルの両端（端部でなくとも良
い）に磁石をＮ，Ｓ極相対するように取付け、折り畳み
時にテンプル部のヨロイ側とモダン部先端が磁力により
吸引着接することを特徴とするものである。

【０００５】

【作用】本発明にかかる折り畳み式眼鏡を携帯するため
にフレームを折り畳む場合には、先ず、左右テンプル部
において、テンプルの略中間位置部分に、折り畳み用蝶
番を設け（第１関節）、折り畳み用蝶番部を回動中心と
してテンプル部が折り畳まれる、その蝶番の取り付け方
向は、テンプル開閉蝶番軸（第２関節））（Ｙ軸）と直
交する軸方向（上下用Ｚ軸）に取り付け、モダン部を右
テンプルならば反時計方向に下方へ、左テンプルならば
時計方向に下方へそれぞれ折り畳まれる。又、もう一つ
の折り畳み方法はそれぞれ下方ではなく上方へ折り畳
む、それぞれの折り畳まれたテンプルの両端（端部でな
くとも良い）に磁石をＮ，Ｓ極相対するように取付け、
折り畳み時にテンプル部のヨロイ側とモダン部先端が磁
力により吸引着接する。次に、テンプルの基端部の蝶番
を回転中心として各テンプルを更にレンズ枠側に折り畳
む。更に、ブリッジと左右レンズ枠との間の折り畳み用
ヒンジ部を回動中心として二つ折り状態に折り畳む。

【０００６】従来のテンプルの折り畳み方法は眼鏡枠の
内側、又は外側へ折り畳み、さらにブリッジ部において
折り畳んだ。今回の本発明はテンプルの略中間位置部分
に、折り畳み用蝶番を設け、折り畳み用蝶番部を回動中
心としてテンプル部が折り畳まれる、その蝶番の取り付
け方向は、テンプル開閉蝶番軸（Ｙ軸）と直交する軸方
向（上下用Ｚ軸）に取り付け、モダン部を右テンプルな
らば反時計方向に下方へ、左テンプルならば時計方向に
下方へそれぞれ折り畳まれる。又、もう一つの折り畳み
方法はそれぞれ下方ではなく上方へ折り畳む、その畳ま
れた状態を側面より視ると１つの個物に見え、更に上方
からみると１本分のテンプルの空間しか費やしていな
い、それらのために、コンパクトに折り畳まれた眼鏡フ
レームは従来の折り畳み眼鏡フレームより更にコンパク
トになる。

【０００７】前述のようにコンパクトに折り畳まれた眼
鏡フレームは折り畳まれたテンプルは磁力により接着さ
れているから、あたかも１個物になって安定しており、
収納ケース、収納袋その他ポケットなどに収納しても嵩
張らない。

【０００８】ブリッジの両端部分と各レンズ枠との間に
形成された折り畳み用蝶番部を回動中心としてレンズ枠
を二つ折りに折り畳むと、折り畳まれたレンズ枠の間に
二つ折りにされたテンプル部分が収納され、全体の形状
が略１個のレンズ枠の大きさになり、図６，図７参照、
上部から視た場合すっきりしている。そして、本発明に
かかる折り畳み式眼鏡を使用する場合、上述した折り畳
み手順とは逆の手順で折り起こす。

【０００９】即ち、先ず二つ折りに折り畳まれた左右レ
ンズ枠を開き、蝶番を回動中心としてテンプルをレンズ
枠に対して略９０°に開いた後、略中間位置部分の折り
畳み用蝶番部を回動中心として二つ折りに折り畳まれた
テンプルを約１８０°に開くと通常の眼鏡の形態となる
のである。

【００１０】

【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図１はレンズをレンズ枠に装着した眼鏡の全体斜
視図であって、眼鏡を全体的に示す。この眼鏡はレンズ
２を装着するループ状の一対のレンズ枠１・１と、此の
レンズ枠１・１が近接する部分同士を連結するブリッジ
３と、レンズ枠１・１の端部にヨロイ８・８が蝋接さ
れ、更にそのヨロイの片方には蝶番形態加工１１・１１
（第２関節蝶番）がテンプル１０・１０と共に施され、
ネジ１２・１２を介して取付けられた一対のテンプル１
０・１０とを備え、ブリッジ３の下方のレンズ枠１・１
部分にはパットアーム６・６を介してパット７・７が設
けてある。

【００１１】そして、ブリッジ３と各レンズ枠１・１と
は折り畳み用蝶番加工４・４が施されていて回動可能に
ネジ５で連結され、左右レンズ枠１・１がこの折り畳み
用蝶番部４・４で夫々約９０°内方に回動可能になって
いる。また、テンプル１０・１０の略中間位置部分には
折り畳み用蝶番部（第１関節蝶番）１３・１３が設けら
れており、この折り畳み用蝶番はテンプル開閉蝶番軸
（第２関節）（Ｙ軸）と直交する軸方向（上下用Ｚ軸）
に蝶番（第１関節）加工を施し、第１関節蝶番１３・１
３は回動可能にモダン芯金１５・１５とネジ１４・１４
にて連結されモダン芯金１５・１５にはモダン１６・１
６が嵌着されている。そして、テンプル１０・１０の側
面より視て第１関節は下方に約１８０°回動できるよう
になっている。またこの回動は上方に回動出きるように
しても良い。また、テンプル部１０−１・１０−１の基
端部分には磁石１８・１８が嵌着され、モダン部１０−
２・１０−２の突端部分には磁石１７・１７が嵌着さ
れ、折り畳み時に突端部分側の磁石１７・１７と基端部
側の磁石１８・１８が磁着し、折り畳んだテンプルを固
定する。

【００１２】テンプル１０・１０は、折り畳んだときに
テンプルが一体感のある形状、すなわちテンプルを細分
割しヨロイ側をテンプル部、モダン側をモダン部と命名
したならば、折り畳み時にはテンプル部の凸部はモダン
部の凹部に、また、逆にテンプルの凹部はモダン部の凸
部にそれぞれ嵌装する一体感のある形状になっている。

【００１３】前述のように構成された眼鏡枠を携帯する
ために折り畳む場合を次に説明する。先ず、図２及び図
３に示すように、テンプル１０・１０の略中間位置部分
に形成された折り畳み用蝶番部第１関節蝶番を回動中心
としてモダン１６・１６の先端部分を下方に約１８０°
回動させて二つ折り状態に折り畳む。次に、二つ折り状
態に折り畳まれたテンプル１０・１０を第２関節蝶番１
１・１１を回動中心として約９０°内側に折り畳む、更
に蝶番４・４を回動中心として約９０°内側に折り畳
む。

【００１４】こうして折り畳まれた眼鏡枠は、図５に示
すように携帯用ケース１９に収納して携帯するのであ
る。

【００１５】また、折り畳まれた眼鏡枠を使用する場合
は、上記折り畳み手順とは逆の手順で行う。

【００１６】本発明の折り畳み式眼鏡フレームは以上に
説明したように、二つ折りに折り畳まれたレンズ枠を開
き、蝶番を回動中心としてテンプルをレンズ枠に対して
略９０°に開いた後、略中間位置部分の折り畳み用蝶番
部を回動中心として二つ折りに折り畳まれたテンプルを
約１８０°に開くと通常の眼鏡として使用することが出
来る。

【００１７】

【発明の効果】また、テンプルの略中間位置部分の折り
畳み用蝶番部を回動中心としてテンプルの先端を内方に
回動させて二つ折り状態に折り畳み、ブリッジと各レン
ズ枠との間の折り畳み用蝶番部を回動中心として二つ折
り状態に折り畳まれたテンプルを更にレンズ枠側に折り
畳み、ブリッジの両端部分と各レンズ枠との間に形成さ
れた折り畳み用蝶番部を回動中心としてレンズ枠を二つ
折りに折り畳むと、折り畳まれたレンズ枠の間に二つ折
りにされたテンプル部分が収納され、全体の形状が略レ
ンズ枠の大きさになり、携帯に至便なものにすることが
できると言う利点もある。また、折り畳まれたテンプル
部が磁着され、携帯時にテンプル部が開くことがない。
折り畳まれたテンプル部が一体感のある形状なので携帯
時に見た目が良い。

【図面の簡単な説明】

【図１】眼鏡の全体斜視図である。

【図２】眼鏡のモダン部分を折り畳む（下方）途中の側
面図である。

【図３】眼鏡のモダン部分を折り畳む（上方）途中の側
面図である。

【図４】眼鏡のテンプル部分を折り畳む平面図である。

【図５】眼鏡をブリッジ部で折り畳んだ状態の平面図で
ある。

【図６】折り畳み後の形態平面図である。

【図７】従来の折り畳み眼鏡の平面図である。

【図８】折り畳まれた眼鏡と収納ケースの斜視図であ
る。

【符号の説明】

１・・・レンズ枠 ２・・・レンズ
３・・・ブリッジ ４・・・折り畳み用蝶番 ５・・・ネジ
６・・・パットアーム ７・・・パット ８・・・ヨロイ
９・・・ブローチ １０・・テンプル １０−１・・テンプル部
１０−２・・モダン部 １１・・第２関節蝶番 １２・・・ネジ
１３・・第１関節蝶番 １４・・ネジ １５・・モダン芯金
１６・・モダン １７・・磁石 １８・・磁石
１９・・収納ケース

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】レンズを装着する一対の左右レンズ枠と該
   レンズ枠が近接する部分同士を連結するブリッジと、左
   右レンズ枠の端部にヨロイ、さらに蝶番を介して取付け
   られたテンプルとを備えて成る眼鏡フレームにおいて、
   ブリッジの両端と左右レンズ枠との間に折り畳み用蝶番
   部（ブリッジ関節）を介在させるとともに、左右ヨロイ
   と左右テンプルの端部に蝶番（第２関節）を介し、更に
   左右テンプルの略中間位置部分に折り畳み用蝶番部を設
   け、その蝶番はテンプル開閉蝶番軸（第２関節）（Ｙ
   軸）と直交する軸方向（上下用Ｚ軸）に蝶番（第１関
   節）を取り付けたことを特徴とする折り畳み式眼鏡フレ
   ーム。
2. 【請求項２】左右テンプル部において、テンプルの略中
   間位置部分に、折り畳み用蝶番を設け、テンプル部が折
   り畳まれる、その蝶番の取り付け方向は、テンプル開閉
   蝶番軸（Ｙ軸）と直交する軸方向（上下用Ｚ軸）に取り
   付け、それぞれの折り畳まれたテンプルの両端（端部で
   なくとも良い）に磁石をＮ，Ｓ極相対するように取付
   け、折り畳み時にテンプル部のヨロイ側とモダン部先端
   が磁力により吸引着接することを特徴とする、折り畳み
   式眼鏡フレーム。
3. 【請求項３】左右テンプルにおいて、折り畳まれたテン
   プルが一体感のある形状、すなわちテンプルを細分割し
   ヨロイ側をテンプル部、モダン側をモダン部と命名し、
   折り畳み時にはテンプル部の凸部はモダン部の凹部に、
   また、逆にテンプルの凹部はモダン部の凸部にそれぞれ
   嵌装する事を特徴とする、折り畳み式眼鏡フレーム。
4. 【請求項４】請求項２において、テンプルの略中間位置
   部の折り畳み用蝶番は、モダン部を右テンプルならば反
   時計方向に下方へ、左テンプルならば時計方向に下方へ
   それぞれ折り畳まれる。又、もう一つの折り畳み方法は
   それぞれ下方ではなく上方へ折り畳む方法が有り、前
   者、後者いずれも凹凸部が互いに嵌装されコンパクトに
   折り畳まれ、更に款着された磁石により 折り畳み時に
   テンプル部のヨロイ側とモダン部先端が磁力により吸引
   着接することを特徴とする、折り畳み式眼鏡フレーム。